地域密着型金融の推進に関する取組みについて

地域密着型金融の推進に関する取組みについて
平成22年6月
目
次
◆地域密着型金融の推進について
P1
◆中期経営計画の概要
P2
◆平成21年度の進捗状況
P3~8
◆資料編
P9~11
□ 経営改善支援への取組み
□ 十八銀行のサポート事業について
□ 「産学官」連携による地域活性化の取組み
地域密着型金融の推進について
基本的な方針
当行は、平成19年4月より中期経営計画「十八銀行 21世紀の戦略~成長ステージへの転換~」(期間:平成19年4月~平成22年3月)を推進してまいりました
が、平成20年11月の米国発金融マーケットの混乱以降、世界経済の減速、国内景気の後退、地域経済の低迷と取り巻く環境は大きく変化いたしました。
このような厳しい環境の中で、当行が地域において安定した金融機能を果たしていくためは、収益改善に向けた抜本的な取り組みを行い、経営体質のさらなる
強化が必要と考え、計画期間途中ではありましたが、平成21年4月より新中期経営計画「十八銀行 21世紀の戦略~地域とのリレーション強化~」(期間:平成21
年4月~平成23年3月)をスタートいたしました。
本計画では、地域への支援(接点:リレーション)をさらに強化していくことが最も重要であるとの観点から、経営目標を「地域への支援強化」といたしました。地域
本計画では、地域
の支援(接点 リレ ション)をさらに強化して く とが最も重要であるとの観点から、経営目標を 地域 の支援強化」と たしました。地域
への支援をさらに強化していくことで地域が活性化され、地域の支持と信頼を得ていくことができれば、地域のトップバンクとして持続的・安定した成長路線への道
筋ができることから、目指す姿を「長崎県のトップバンクとして『地域の皆さまに、より信頼される銀行』」といたしました。
地域密着型金融の推進に関する基本的な方針は、この新中期経営計画に盛り込んでおります。当行は、新中期経営計画を着実に遂行することにより、「ライフ
サイクルに応じた取引先企業の支援強化」、「事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底」、「地域の情報集積を活用した持
続可能な地域経済への貢献」を図り、地域密着型金融を推進していく方針です。
当行の企業理念
新中期経営計画の基本的な考え方
当行は、「地域とともに」「お客さまのために」「心をこめて」を企業理念として掲げ、
地域経済の活性化に貢献できるよう努力しております。
地域とともに
十八銀行は、地域のための金融機関として、地域とともに歩み、
ともに発展し、地域社会と人々のより豊かな明日の創造に貢献しま
す。
お客さまのために
十八銀行は お客さまのご要望に的確にお応えするため 先見
十八銀行は、お客さまのご要望に的確にお応えするため、先見
性と健全性をもち、人と組織を活かし、どこよりも質の高いサービス
を提供します。
心をこめて
私たちは、たえず自分を磨き、明るく楽しく、いきいきと仕事に取り
組み、ふれあいを大切にした行動で信頼と期待に応えます。
地域密着型金融の推進
地域密着型
融 推進
地域の皆さまへの情報開示
1
中期経営計画の概要
2
平成21年度の進捗状況
1.ライフサイクルに応じたお取引先企業の支援強化
重点事項
(1)事業再生に向けた
積極的取組み
取組方針及び目標
進捗状況(21/4~22/3月)
●経営改善支援体制の強化
●経営改善支援先の選定と改善計画策定・モニタリングの実施
に注力いたしました。
●経営改善支援先との計画策定・モニタリングを通じ、積極的な
事業再生の推進
※経営改善支援活動の進捗状況につきましては、9ページの
『経営改善支援
『経営改善支援への取組み』をご覧ください。
取組 』を 覧く さ 。
●要注意先債権等の再生案件に関する実績の公表
●お取引先の経営改善計画策定につきましては、一定の成果が
現れております。今後はお取引先の「営業活動支援」や「金融支
援を含めたM&A」等に注力し、経営改善支援の定着化に取組ん
でまいります。
(2)創業・新事業支援機
能等の強化
●融資審査能力・態勢の向上と強化
●産学官の連携を強化し、起業及び事業展開に資する情報を提
供する体制を構築
●大学発ベンチャーを中心とした創業・新事業分野への支援機
能の強化
3
●ながさき出島インキュベータには、現在長崎県内ベンチャー企
業21社が入居しており、当行は、ながさき出島インキュベータとの
連携を通じ入居企業に対して融資を行っております。
※ながさき出島インキュベータ(D-FLAG)は、(独)中小企業基
盤整備機構と長崎3大学(長崎大学、長崎総合科学大学、県立
長崎シーボルト大学)と長崎県、長崎市が連携し 新事業の創
出・育成を図る施設整備・運用を目的に、平成19年10月に設立
されました。
平成21年度の進捗状況
1.ライフサイクルに応じたお取引先企業の支援強化
重点事項
(3)取引先企業に対す
る経営相談・支援機能
の強化
取組方針及び目標
進捗状況(21/4~22/3月)
●お取引先企業が必要とするコンサルティング機能、情報提供機
能の強化
●お取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化
●北部九州ビジネスマッチング協議会(運営:当行、佐賀銀行、
筑邦銀行)の平成21年度の活動は以下のとおりです。
・平成21年5月 「ファミリーマート商談会」開催 参加企業:21社
・平成21年7月 「久留米広域商談会」開催 参加企業:135社
・平成22年2月 「伊勢丹商談会」開催 参加企業:38社
●各種セミナー等の開催
●各種セミナ
等の開催
●平成21年6月 「岩田屋商談会」を開催し、お取引先58社が参
加いたしました。
●平成21年8月 「伊藤忠食品商談会」を開催し、お取引先56社
が参加いたしました。
((4)事業継承に関する
)事業継承に関する
経営相談・支援態勢の
強化
●お取引先企業が必要とするコンサルティング機能、情報提供機
●お取引先企業が必要とする
サ
グ機能 情報提供機
能の強化
●お取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化
●事業継続ファンドの活用
事業継続 ァ
活用
●各種セミナー等の開催
4
※当行のコンサルティング機能、情報提供機能につきましては、
10ページの『十八銀行のサポート事業について』をご覧ください。
平成21年度の進捗状況
2.事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底
重点事項
取組方針及び目標
進捗状況(21/4~22/3月)
(1)中小・中堅企業等にかか
る事業価値を見極める融資手
法の充実
●お取引先企業との接点強化による個々の事業特性把
握とそれに応じた資金サポートの充実
●農業信用基金協会と提携して「農業信用保険制度」および「家
畜飼料特別支援資金制度」を創設し、平成21年3月より取扱を開
始いたしました。
(2)法人向けサービスの拡充
●業態特性に応じた融資ソリューションツールの拡充
(ABL(※1)、ノンリコースローン(※2)等の手法研究)
●お取引先の資金調達手段の多様化を図るため、長崎県信用保
証協会のABL保証を活用した融資を行っております。
●シンジケ トロ ン、私募債、ベンチャ
●シンジケートローン
私募債 ベンチャーファンド等多
ファンド等多
様な資金供給手法の推進
●中小企業および個人事業主のお取引先の金融相談ニ ズに
●中小企業および個人事業主のお取引先の金融相談ニーズに
対応するため「中小企業ローンセンター」の営業対象エリアを『長
崎県内全域』に拡大いたしました。架電等による金融相談サービ
スを提供させていただいているお取引先は4,050先となりました。
(平成22年3月末現在)
●政府系金融機関・信用保証協会等外部機関との連携
強化による融資手法の拡充
●中小企業向け金融手法の拡充
(3)専門性の高い行員の育成
による目利き能力の向上
●業務における専門性を高める研修の充実
●お取引先企業との定期的なコミュニケーションによる事
業計画の進捗状況の評価や、個別案件の事後検証など
による目利き能力の向上
●行内にて各種研修を実施いたしました。
・若手行員向け研修
総出席者:25名
・経営改善支援研修
総出席者:36名
・リレバン研修
総出席者:218名
・事業継承研修
総出席者:67名
●法人取引に係る人材の効果的配置と育成
●審査部トレーニー(6ヵ月ないし1年間)を3名実施いたしました。
●各種外部研修への積極的な派遣を実施いたしました。
総派遣者: 36名
※ 1 Asset Based Lendingの略。企業の事業そのものに着眼し、事業に基づく様々な資産の価値を見極めて行う貸出。主に不動産以外の動産(在庫や
機械設備等)・債権(売掛金等)など流通性の高い資産を担保に貸出を行うもの。
※ 2 非遡及型融資。債務履行請求が及ぶ範囲を、ローンの対象物件(担保物件)に限定した貸付のこと。
5
平成21年度の進捗状況
3.地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献
重点事項
(1)地域活性化への貢献
取組方針及び目標
進捗状況(21/4~22/3月)
●産学官連携の強化
●産学官連携による地域活性化の取組み
・当行は長崎県とともに、長崎大学水産学部、JTB九州㈱、オリエンタルエ
アブリッジ㈱、長崎国際貨物ターミナル㈱ほかと連携して、「産学官」の協議
体を組織し、離島航空路線活性化を目的とした国土交通省事業(平成21年
度事業)に参画いたしました。
本事業は 離島航空路線を活用して すでに県外では認知され流通して
本事業は、離島航空路線を活用して、すでに県外では認知され流通して
いるものの、県内にはほとんど流通していない優れた離島産品(対馬産養
殖クロマグロなど)を観光客や県民に拡販し『地産地消の推進』を図る事業
です。
当行は産学官連携により、流通態勢・市場調査・メニュー開発などの実証
実験を実施し、消費者の「食の安心安全志向」を踏まえ、離島産品の生産・
流通履歴を確認できるシステムの構築と鮮度保持実験を行うことにより、離
島産品の高付加価値化を図りました。
●地域産業の育成の強化
●医療介護分野への取組み強化
●観光分野への取組み強化
●農業分野への取組み強化
※本事業の内容につきましては、11ページの『「産官学」連携による地域
活性化の取組み』をご覧ください。
●NHK大河ドラマ『龍馬伝』に関連した観光振興をサポートするため、以下
の取組みを行っております。
・まち歩き観光「長崎さるく」への職域参加(役職員180名参加)
・『「龍馬伝」土佐の風から長崎の風へバトンタッチ友情ウォーク』へ
の協賛および参加(四国銀行と連携して協賛)
・歴史作家
歴史作家 童門冬二氏による講演会開催(演題「龍馬と長崎」)
・「大河ドラマ「龍馬伝」長崎県推進協議会キャラクター ながさき龍馬く
ん)」の現金封筒、証書入れおよび名刺への採用
・堤けんじ氏作「龍馬てぬぐい」をお客さまへのPR品として採用
●「食」を中心とした地産地消運動を展開しております。
・本社内で県産品の展示販売会を実施
・本社内食堂で地元産食材を使用(食堂利用者へ産地をボードにて紹介)
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平成21年度の進捗状況
3.地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献
重点事項
(1)地域活性化への貢献
(1)地域活性化
の貢献
取組方針及び目標
進捗状況(21/4~22/3月)
●産学官連携の強化
●長崎大学とは年1回「産学交流
長
面談・相談会」を開催しております。
平成21年12月 長崎にて共催 参加企業: 9社
平成22年1月 佐世保にて共催 参加企業: 7社
●地域産業の育成の強化
●医療介護分野への取組み強化
●長崎県企業振興・立地推進本部とは年2回「ビジネスマッチングフェアIN長
崎(佐世保)」を開催しております。
平成21年9月 佐世保にて協賛 参加企業: 53社
平成22年2月 長崎にて協賛
参加企業: 59社
●観光分野への取組み強化
●農業分野への取組み強化
(2)地域社会への貢献
●金融教育への積極的な取組み
●各教育機関からの研修および職場見学に協力いたしました。
高校:1校(10名) 大学:1校(19名)
●少子高齢化対策への積極的な取組み
●インターンシップ制による大学生の研修(13名)に協力いたしました。
●環境問題への積極的な取組み
●若者自立支援ネットワーク主催の職場見学会として大学生6名の職場見学
●若者自立支援ネットワ
ク主催の職場見学会として大学生6名の職場見学
に協力いたしました。
●各教育機関およびお取引先において金融教育の講義(セミナー)を行いま
した。
高校:1校(100名) 大学:1校(68名) お取引先:1社(39名)
●お客さまとのより円滑なコミュニケーションを図るため、「筆談ボード」、「助
聴器」を全営業店へ設置いたしました。(バーチャル店舗、統合予定店舗は除
く)
●地域の皆さまに安心安全をご提供するため、「AED(自動体外式除細動
域 皆
安 安 を 提供す
、
(自動体
除細動
器)」を長崎県内の全営業店に設置いたしました。 。(バーチャル店舗、統合
予定店舗および官庁内店舗は除く)
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平成21年度の進捗状況
3.地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献
重点事項
(3)多様なサービスの提
供
取組方針及び目標
進捗状況(21/4~22/3月)
●確定拠出年金導入の推進
●確定拠出年金導入の推進
適格退職年金制度の導入企業は、同制度が廃止となる平成24年3月末まで
に対応を迫られており、問題解決のひとつとして確定拠出年金制度の推進
を行っております。
平成21年度導入実績: 企業型 3社/65名 (累計実績 10社/650名)
個人型 累計実績 100名
●売掛債権保証サービスの推進
●資産運用相談窓口の充実
●住宅ローン相談窓口の充実
●売掛債権保証サービスの推進
景気環境の厳しいなか、地域企業が持つ販売先への信用不安は依然大き
な問題であり、お取引先の売上拡大及び連鎖倒産防止等をサポートするた
め売掛金保証ニーズの提案を行っております。
平成21年度契約実績: 16社
●資産運用相談窓口の充実
地域のお客さまに「ゆっくり落ち着いた雰囲気で」資産運用について相談さ
せていただき、お客さまにじっくりご検討いただくための場所として、マネー
プランデスク(相談専用コ ナ )の営業店設置を拡大しております。
プランデスク(相談専用コーナー)の営業店設置を拡大しております
平成21年度実績: 1店舗拡大し、合計56店舗となりました。
●住宅ローン相談窓口の充実
従来時間的制約から銀行窓口への来店が困難であったお客様への対応
(サービス拡大)として営業時間延長及び土日営業を行っております。
・平成19年6月より営業時間を拡大
平成1 年 月より営業時間を拡大
平日 9:00~17:00 ⇒ 平日 9:00~19:00(除く水曜日)
土日曜日 9:00~17:00
※休業日(水曜日・祝日・国民の休日)
・平成19年6月 「住宅ローンプラザ佐世保」開設
・平成19年8月
平成 年 月 「住宅ローンプラザ道の尾」開設
住
ラ 道 尾」開設
・平成20年6月 「住宅ローンプラザ諫早」開設
8
資料編
~ 経営改善支援への取組み ~
(単位:先数)
<経営改善支援等の取組み実績 (21年4月~22年3月)>
期初債
務者数
A
うち
経営改善
支援取組
み先 α
正常先
12,560
21
その他
要注意先
1,543
163
要管理先
74
破綻懸念先
αのうち
αのうち
αのうち
期末に債務
者区分が
上昇した先
数 β
期末に債務
者区分が変
化しなかっ
た先 γ
再生計画
を策定し
た先数
σ
経営改善
支援取組
み率
ランク
アップ
率
再生計
画策定
率
=α/A
=β/α
=σ/α
6
4
0.2%
17
134
131
10.6%
10.4%
80.4%
34
15
17
29
45.9%
44.1%
85.3%
525
10
2
7
6
1.9%
20.0%
60.0%
実質破綻先
324
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
破綻先
107
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
15 133
15,133
228
34
164
170
1 5%
1.5%
14 9%
14.9%
74 6%
74.6%
合
計
9
19.0%
資料編
~ 十八銀行のサポート事業について ~
10
資料編
~ 「産学官」連携による地域活性化の取組み ~
当行は長崎県と連携して事業全体のコーディネートと調整機能を担いました
対馬空港
オリエンタル・エアブリッジで空輸
長崎空港
長崎国際航空貨物ターミナル
〔 物流・荷さばきを実施 〕
長崎大学・地場企業
長崎大学
場 業
〔 鮮度保持実験・
生産流通履歴システム構築 〕
養殖本マグロ生産者 【対馬】
〔生産者が優れた離島産品を出荷〕
「地産地消」の推進
観光交流促進
JTB九州・長崎経済研究所
〔 市場調査・モニタリング・
メニュー開発を実施 〕
観光客
11
ホテル・
卸売・小売
など
県民