ごあいさつ 済生会は、今年、100周年という記念すべき年を迎えました。 済生会三田訪問看護ステーション開設14周年おめでとうござ この100年の歴史を振り返りますと、医療に恵まれない人達に手 います。 を差し伸べる様々な事業を先駆的に展開し、訪問看護事業をわが 済生会は明治44年(1911年)に明治天皇の「済生勅語」によ 国で初めて行ったのも済生会でした。関東大震災を機に、大正13 り創立してから、今年でちょうど100周年を迎えました。そして、 年には巡回看護班が新設され、各家庭を訪問して医療看護を実施 大正4年(1915年)に芝病院として開設された当院は、平成27年 し、この活動は、その後、全国各地の都市や僻地に広がることに (2015年)に100周年を迎えようとしています。その100周年記念 なりました。済生会の訪問看護の伝統は、 三田訪問看護ステーショ 事業として当院は新主棟建設を計画していますが、今年度から本 ンに引き継がれ、今年で14年の月日を数えます。 格的にその計画が動き出しました。 この間、職員はじめ東京都済生会の組織が一丸となって地域の 先日、新主棟建設推進プロジェクトにより将来の当院の医療体 皆さんに信頼される良質な看護サービスの提供に努めた結果、港 制について11の基本構想が提起されました。その中で、 「ビジョ 区内でも最も歴史と実績のある訪問看護ステーションとして評価 ン2011」に引き続き、今後も地域の中核病院として地域医療を されていると自負しています。 推進、強化していくという項目が主要テーマの一つに盛り込まれ 今後、一層高齢化が進む中、病院からの退院者の多くが、自宅 ました。 で家族と一緒に生活しながら療養を続けることを希望されること 地域に開かれた医療、福祉を目指す東京都済生会にとって、地 を思うと、医療ケアのニーズに応えるとともに、介護に奮闘され 域医療の発展のためには訪問看護ステーションと中央病院との ている家族を支え、様々な悩みや相談にも応じることが、これま 連携が必須です。昨年4月に坂原イツ子所長が就任されて以来、 で以上に大切になります。この点、地域中核病院として地域の ステーションと看護部、地域医療センターなど、当院の関連部門 医療機関との連携を強めている済生会中央病院をバックにして、 との連携が大きく進展しました。今後もこの連携がさらに強化さ 専門的な知識と豊富な経験で医療と介護をつなぐ三田訪問看護 れ、病院とステーションがお互いに支え合いながら地域医療の発 ステーションへの期待はますます大きくなっています。 展に貢献できることを期待しています。 東京都済生会の使命は、困難な状況におかれている人たちを支 えるために、高度な医療技術と経験、そして思いやりの心で、地 域に貢献していくことに尽きますが、その最先端を担うのが「三 田訪問看護ステーション」であるとの自負を持って、これからも 努力していきたいものです。 2 3 東京都済生会中央病院 院長 訪問看護ステーション 開設14周年に向けて 高木 誠 済生会支部東京都済生会 業務担当理事 南 靖武 済 生 会の使 命を担って 弛まぬ努 力を 日頃より在宅医療に対する貴施設の取り組みに対し、深く 敬意を表します。当院においても昨年来、微力ながらお手伝 いができたことを光栄に感じております。 在宅医療は様々な原因により通院困難となられた方々の 最後の医療的セーフティーネットと位置づけられると考えま す。実際通院困難患者に対し医療人が手を差し伸べなかった 芝 浦 ホームクリニック 院長 場合、患者本人とそのご家族の負担、不安は計り知れないも のがあります。その中にあって三田訪問看護ステーションを 始めとする訪問看護事業、居宅介護事業所による活動、さら に在宅療養支援診療所による訪問診療がバランスよく連携す る事で在宅患者様のご自宅での日常生活をより快適で安全、 安心な物とする事が可能になるものと確信しております。 我々医師はもとより、ナースの方々も若い頃から医療は 病室や外来診察室で行うことが前提ですが、在宅医療は言 うなれば“ホーム”ではなく常に“アウェイ”の場で実践 せねばならず、しかも携行する医療機器も限られており、 必然的に個々人の持つ知識、経験を総動員して目の前の対 象者に今何が起こっているのか、最適最善な処置、対策は 何かを出来るだけ迅速に判断しなければならない場面も少 なくありません。この世界に身を置く限り、常に精進、努 力を続ける必要性を感じております。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 訪問看護ステーション14周年を記念して 大井 香奈 芝浦ホームクリニック 相談員 この度は、創立14周年誠におめでとう ナースの皆様に私までいつも力を頂いて ございます。 おります。 日頃から、所長様をはじめナースの皆 まだまだこの奥が深い訪問医療で微力 様、事務の皆様に大変お世話になり心 ながら皆様のお役に立つ事が出来れば幸 より感謝致しております。患者様お一 いと存じます。今後ともどうぞよろしく 人お一人に優しく手を差し伸べ、優しい お願い申し上げます。 岩崎 由雄 港区在住 とうございます。 現在、私は介護利用者と済生会中央病 ので、分かり易いものを二三求めてきま 院患者(外来受診)としてお世話になっ した。でもそこで得た知識より訪問看護 ております。先ず始めに済生会三田訪問 師さんのお話は「具体的」でよくわかり 看護ステーションと済生会中央病院の先 ました。やはり「プロ」の存在は、利用 生方に「感謝」申しあげる次第であり、 者には有り難いことだと実感しました。 この二文字に尽きます。訪問看護師(所 医療保険制度の改正で長期入院が困難に 長)さんより「ほゝえみ」の原稿のご依 なり、3ヶ月で退院では在宅療養が不可 頼をいただきましたが、専門の論文・総 欠な場合が多いと思われます。訪問看護 説なら書き慣れていますが専門以外の文 制度は古い言葉ですが「白衣の天使」が 章は苦手であり、数年前に戴いた「ほゝ ピッタリです。老人人口が増加で在宅療 えみ」誌を取り出し熟読吟味、勇を鼓舞 養者も増えている日本の医療には、利用 しPCのキィーを叩いております。関連 者には「福音」であります。介護保険で の皆様の名文!に感心し「さて」と言う 各種の医療サービスを利用出来ることも 次第です。 ご指導で分かりました。訪問看護師さん 利用者として「申し込み経路」ですが、 は看護ステーションで地域の関連施設 ベット生活になり、困り果てた或る日 (福祉施設も)との連携をとり、利用者 「港区広報」で済生会三田訪問看護ステー が安心して療養生活ができます。 ションの存在を知り、直ぐ連絡を取り、 最近のTV番組の中で「第3医療」に 訪問看護師さんが訪問されました。丁寧 ついて放送されていました。どうも第1 に優しく色々看護についてお話を伺いま は病院での入院。第2は外来受診、在宅 した。「アゝ!よかった。有り難う」で 医療は第3の位置づけでしょうか。介護 他に言うべき言葉がなかったことを思い 保険法が施行され十数年たちますが軌道 だします。それから今日まで「感謝」の に乗りかけ、利用者は増加のようであり 気持ちは変わりません。 ます。制度自体、法が先行のきらいは否 2000年介護保険制度が施行されたの めませんでしたが、今はうまく回転し は、多くの情報で見聞しました。と同時 始めているようです。これは訪問看護ス に丸善に行った折、医療・看護・介護の テーションのお陰と「感謝」しています。 関連図書、雑誌を探しました。専門外な 笑顔で不安を安心へと変えていかれる 4 5 ご利 用 者 様・ご家 族 より 訪問看護師さん有り難う 〜当ステーションを利用して〜 この度は、創立14周年を迎えられたとの事、誠におめで 東 薫 ご利 用 者 様 の主 治 医 からのメッセージ 訪問看護ステーション 開設14周年を記念して 青井 望美 在宅看護論実習を通して学んだこと 東京都済生会看護専門学校 15回生 越智 愛美 東京都済生会看護専門学校 15回生 私は、済生会三田訪問看護ステーショ また、旦那様は現実を受け入れられず 在宅看護論実習では、ご利用者様だけ の状況、利用しているサービスの内容や ンで在宅看護論実習をさせていただき、 介護の疲労も見られました。看護師は、 でなく、そのご家族にも目を向け、短い 目的などを把握した上で計画を立ててい 病院実習とは違う学びを得ることができ 旦那様の思いを傾聴したり、一緒に解決 時間の中でコミュニケーションを図り、 くことが必要であることも学びました。 ました。 できる方法を考えたりと、ご家族の身体 抱えている問題や生活環境などを考慮し 在宅看護は、治療最優先で考えるもの 私は、ターミナル期のご利用者様を受 面や精神面にも目を向けて介護の負担が ながら、看護に繋げていくことの大切さ ではなく、今ある家庭、今ある状況の中 け持たせていただきました。病院であれ 軽減できるようにすることの大切も学ぶ と難しさを学ぶことができました。 で、ご利用者様やご家族がどのような療 ば24時間いつでも対応できますが、訪問 ことができました。 訪問看護は、ご利用者様とご家族の受 養生活を望んでいるのか、ご家族がどの 看護では限られた訪問時間しかないた 今回の実習で、在宅看護ではご利用者 け入れがなければ実施出来ません。在宅 ような介護を行うことができるのかを見 め、看護師は日々変化するご利用者様の 様とそのご家族が住み慣れた地域で安心 の中心はいつもご利用者様とご家族であ ていくことが重要です。そして、その中 的確な観察力と判断力が重要であると感 して生活ができるよう支援することの大 り、その方々の生活は、ご利用者様とご で何が提供できるかをご利用者様やご家 じました。また、手浴を行った際にはご 切さを学ぶことができたため、病院でご 家族が選びとり、決断しながら作られて 族と考え、満足のいく在宅療養が行える 利用者様が好む香りの入浴剤を使用し、 入院されている患者さんに対しても退院 いくものであること、また、看護師は、 ように共に歩んでいくことが大切だと考 リラックスした様子で夫のそばにいるこ 後のことも考えながら看護をしていこう ご利用者様やご家族のあるがままを受け えます。 との喜びを感じていることを話していた と思います。 止め、様々な困難の中で、迷ったり、不 看護は退院したら終わりではないこと だきました。このように、在宅での看取 最後になりましたが、温かく迎えてく 安になったりしている時支援していく役 を学び、今後の病棟実習では患者さんの りの看護では、ご利用者様が残された時 ださり、多くの貴重な学びを与えて下 割があることを実感しました。そして、 退院後の生活も考慮していきながら、入 間が穏やかでかつ意味のあるものにでき さったご利用者様やご家族、三田訪問看 看護師として、ご利用者様やご家族に 院時から関わっていきたいと思います。 るように看護をすることが大切であると 護ステーションの皆様に、深く感謝いた 積極的に関わったり、指導を行っていく 最後になりましたが、貴重な学びを与 いうことを学びました。 します。本当にありがとうございました。 ことは大切ではありますが、その関わり えてくださったご利用様、ご家族、また が、かえって追い詰めていないか?自由 三田訪問看護ステーションの皆様に心よ な意思決定の妨げになっていないか?な り感謝いたします。ありがとうございま どを常に振り返り、ご利用者様やご家族 した。 看 護 学 生 (東京都済生会看護専門学校)より 看 護 学 生 (東京都済生会看護専門学校)より 在宅看護論実習を通して学んだこと 〜看護実習を通して〜 〜看護実習を通して〜 看護実習風景 看護実習風景 6 7 済生会訪問看護の担う使命 〜所長就任 2 年目を迎えて〜 ステーション活動報告(平成22年度) はじめに 済生会三田訪問看護ステーション 所長 看護師・ケアマネジャー・社会福祉士 地域の皆様のおかげで、済生会三田訪問看護ステーションも今年で 14 年目 坂原 イツ子 に取り組み改善してまいりました。この一年間を活動報告としてまとめまし 済生会三田訪問看護ステーションは今年で14年 での看護力を高めるための勉強会、ケーススタディ 目を迎えました。私は平成22年4月に、所長に就任 を行い研鑽しております。私はケアマネジャーと して2年目を迎えます。開設以来の皆様方の温かい しての役割も担っておりますので、済生会中央病院 ご支援とご指導に心より感謝申し上げます。また ICU勤務の経験を活用して参りたいと考えます。 前任の諸先輩方々のご尽力の賜物であり、今まで 訪問看護は、ご利用者様の生活を尊重した視点 築いてこられた基盤を大切に、地域の皆様のお役 でご家族も含めた看護を提供しております。また、 にたてるよう努力していく所存です。 予防医療も大切と考えています。実際、ご利用者 今年の済生会学会基調講演で、炭谷 茂理事長は 様のご家族の顔色が悪く血圧を測ったところ190代 「済生会は日本最大規模の民間の医療・福祉団体で と高値であり、訪問看護を導入し、看護師からの ある。我々は、他の病院や福祉団体にはない特別 助言と定期的な血圧経過観察をおこない、現在は の使命を有していることを自覚しなければならな 安定していらっしゃいます。適切な介入により予 い。使命感なき組織は衰退し社会から放逐される。 」 防の段階で疾病を回避することが可能となること と述べられました。私をはじめ職員一人一人が済 を実感した事例です。 生会の一員としての自覚をもち使命を果たすため 更に在宅医療を促進し、ご利用者様やご家族が 一層の努力が必要だと再認識した次第です。 安心して療養できるためには、病院の地域医療セ また、来年は三年に一度の介護保険制度改正が ンターや、往診の先生方との連携と協働は重要で あります。2000年より介護保険制度が導入されま す。顔の見える情報交換を密に連携強化を図り、 したが、今後も日本においては世界に例のない さらに地域連携を推進していきたいと考えており 高齢化社会をむかえ、高齢者人口が2030年には、 ます。 2200万人まで倍増することが推測されております。 私たち訪問看護師は、皆様よりたくさんの元気 病院完結型から地域完結型に向かうことは、すな をいただいております。訪問先で迎えてくださる、 わち「治す医療」から「治し支える医療」へと変 皆様の笑顔や「ありがとう」のお言葉、 昔の歌を歌っ 換される在宅医療の推進が大きな柱となっていま てくださるそのやさしい歌声。ご自身がお辛いは す。今後とも高齢化により増加し続ける医療・看護・ ずなのに、看護師を気遣ってくださるそのお気持 介護需要に対して、他職種連携が重要となり、在 ちに涙がでそうになることが度々あります。訪問 宅医療の普及には、訪問看護の果たすべき役割は 先で人生の大先輩である皆様から沢山の大切なこ 大きく、責任は益々重大になると考えております。 とを教わる毎日です。これからも一日一日の訪問 当訪問看護ステーションでは医療依存度の高いご 先での出逢いを大切にして済生会の果たす役割を 利用者様への対応ができることを強みとして対応し 担っていけるよう日々精進してまいります。 ています。専門的知識と経験、高い技術力や判断力 今後ともなお一層のご支援とご指導を賜ります が求められますが、職員の臨床実践力は高く、在宅 ようお願い申し上げます。 8 を迎えることができました。めまぐるしい一年でありましたが、様々なこと たので、ご覧いただき、ご助言ご指導いただければ幸いに存じます。 1. 1年間の利用状況(表1参照) 減少せず、逆に増加しております。 この一年間は、人事交替などもあり新規受け入れ (一人当たりの訪問看護利用回数/月平均が、前年度 を一時的にお断りさせていただき、ご迷惑をおかけ いたしました。このため新規登録者は 34 名、終了者 5.4 回/月→今年度 6.7 回/月) は 46 名でした。登録者数の減少はありますが、一人 このことからも、重症の方や頻回な訪問看護を必 当たりの訪問回数はのびているためのべ訪問回数は 要とされている方が多かったように思われます。 2. 利用者の年齢構成(図1参照) 3. 利用者の疾病分類(図2参照) 9 ステーション活動報告(平成22年度) ステーション活動報告(平成22年度) 4. 利用申し込み経路(図3・図4参照) 6. 訪問地域と月別訪問看護件数・職員数(図5・表3参照) 訪問看護の申込みは、ケアマネジ 訪問地域は、前年度までは品川区まで訪問に行っておりましたが、自転車で ャーからの紹介が半数以上を占めて も 30 分近くかかってしまうこともあり、近隣のステーションへ移行させていた います。次いで医療ソーシャルワー だきました。現在は、港区内でありますがそれでも隣接する区の境界あたりま カーとなっております。 で訪問することもあります。 この 14 年間の医療機関別「訪問看 訪問件数は看護師数に由来するものですが、前年度よりも職員数が減少した 護指示書」の発行状況は、図 4 に示 にもかかわらず、訪問者延べ人数は 126 人に増加しています。訪問移動時間を すとおりです。 短縮して、効率の良い移動時間とルートを確保したことが要因と考えられます。 国で看護師不足が懸念されています。訪問看護もお断りせざる負えない状況 もある中、1 件でも多く訪問看護を必要としているご利用者様へ訪問できるよ う調整しております。 5. 24時間体制について(表2参照) 夜間、休日など緊急時に相談ができるよう当ステー 場合は、救急車の手配を助言したりしています。また、 ションでは開設時より、24 時間体制をとっています。 在宅医との連携も含め 24 時間在宅での生活を支えて 現在、職員の病欠にともない、一人当たりほぼ半月 いくことが重要と考えております。 在宅で質のある生活をするためにも、様々なサー また、隣接する済生会中央病院との連携も強く図 もっている過酷な勤務となっていますが、これも安 1年間の緊急連絡と訪問件数は去年より減少傾向 ビスの利用とそれをとりまとめるケアマネジャーの っております。入院・退院時には病棟へ担当者が訪 心して在宅で過ごしていただくため必要な職務だと にあります。普段から体調の変化にともない、訪問 役割は重要です。訪問看護としては、果たすべき役 問を行い状況を把握するよう努めております。 考えております。職員の自宅は、港区ではなく都外 回数を増やしたり、休日に変化がおきないよう早め 割を担いケアマネジャーをはじめとした各専門分野 理学療法士では、同じ病院のリハビリ技術科と連 がほとんどです。このため、30 分以内に駆けつける の対応とケアをしたことも減少につながったのでは との連携が必要です。入退院の前後での病院訪問や、 絡を密に行い状況把握と、在宅での様子を提供し生 ことは難しいのが現状です。急を要すると判断した ないかと考えます。 担当者会議への参加を行っています。 活をみすえたリハビリが行えるよう協力しておりま 港区ではすべての介護事業者を対象とした連絡協 す。また、在宅へリハビリ技術科の理学療法士が訪 議会が立ち上がり、月に一度各分野の部会の代表者 問 す る こ と も 行 い、 最 が集まり、新しい知識を吸収したり情報交換を行い 先端の技術提供ととも 連携を密に図っています。今年度は副部会長、来年 に在宅を知る医療関係 度が部会長の責務となっており、今後とも連携を図 者の育成を目指してお っていきたいと考えております。 ります。 10 7. 地域の保険・医療・福祉機関との連携と調整について 11 ステーション活動報告(平成22年度) ステーション活動報告(平成22年度) 8. 研修生の受け入れ・講習会への協力など 10. 訪問看護ステーションの経営について 東 京 都 済 生 会 看 護 専 門 学 校をはじめ武 蔵 野 大 学 していくことを期待します。 済生会は地域貢献を目指す母体であり、当ステー 加により経営は改善傾向にあります。訪問ルートを調 看 護 学 科の看 護 教 育 基 礎 課 程の実 習を受け入れて そして、何よりも多くの学生を快く迎えてくださいまし ションも同じ使命を担っています。 整してなるべく同じ方向の方々を3件つづけて訪問さ います。 看 護 学 生は訪 問 看 護 師と一 緒にご 利 用 者 たご利用者様には深く感謝いたしております。 基調講演で炭谷 茂理事長は「 『ソロバンなき慈善 せていただき効率化を図りました。訪問移動時間を短 様の訪問をさせていただきました。 また看 護 協 会 からは、 訪 問 看 護 1 日体 験 研 修の は寝言である』(渋沢栄一)、済生会の使命を果たす 縮でき、電動自転車による体力消耗を減らしながら件 とまどいながらも、ご自宅を訪問して血圧を測ったり 受け入れも行っています。多くの方に参加してもらい、 ためには、経営基盤の確立が不可欠である。 」と述べ 数を増やしております。訪問時間の変更にご協力いた 笑顔で一生懸命話している学生さんたちはとても新鮮 在 宅 看 護に興 味を持っていただき一 人でも多く訪 問 られています。 だいた皆様方にはご迷惑をおかけした事を申し訳なく に映ったと思われます。 訪 問 看 護 実 習を通じて各々 看護に従事して在宅の生活を支える一員になってほし 訪問看護ステーションの経営は厳しい経営環境にあ 思うと共に、深く感謝しております。 が在 宅 実 習で学んだことを大 切にして、現 場で活か いと考えております。 りますが、職員の減少を伴いながらも、訪問件数の増 9. 居宅介護支援事業について(図6・図7参照) 11. これからの取り組みについて 1)病院とリハビリ技術科との連携強化 介護保険が発足して11年が経過しました。在宅で各 種サービスを利用するには、ケアマネジャーがプランを作 成しなければなりません。できれば、医療の知識もあれ ば予防的な対策をとったケアプランを作成できます。しか し、実際は医療職でケアマネジャーを兼務しているもの は少ないのが現状です。済生会三田訪問看護ステーシ 在 院日数の短 縮にともない、 在 宅での生 活をみす ご自宅 へ 訪 問させていただくこととなりました。 えた医療者の育成が重要となってきます。また、在宅 他の訪 問 看 護にはない、病 院 へは専門性の高いリハビリの提供が必要です。このよ との 連 携したリハビリを提 供 でき うな理由から済生会中央病院の協力のもと、リハビリ技 ます ので、 何 か お 困りの 際 はお 術 科から理 学 療 法 士が出向というかたちで、皆 様の 気 軽にご相 談ください。 ョンでも、兼務できるのは数名しかいません。訪問看護 も両立させる為には、ケアプランの作成は減少せざるを えないのが現状です。受け持てるケースはわずかです が、看護師がケマネジャーであることを強みとして、必 2)働きやすい環境 要とされる方々へ速やかに対応して質の高いサービスを 目的(使命)である地域貢献に関しては、まず り入口を狭くしていたロッカーと窓辺を完全に塞い 提供できるプランを作成していきたいと思います。 経営の安定が必要です。そのためには、職場環境 でいたタナを処分することができました。 実際にケアプランはお受けできなくても、ご相談には を改善して、職員が働きやすい環境と誰もが働き そして、真っ黒になっていた窓のカーテンを全て 乗れますので、お気軽にご利用ください。 たいと思える生きがいが必要です。当ステーション はずし処分。ブラインドだけにして掃除しました。 は、もともと救急車の車庫だったところを改築し 職員が気管支炎になることやアレルギーもあり、空 てつくられました。このためとても狭く、ものが溢 調もすべて専門業者に依頼して洗浄してもらいまし れて、窓をふさぎ閉塞された空間で、カルテをだす た。真っ黒な汚れの液体を眼のあたりにして10数年 のも一苦労であったり、壁紙も黒く不衛生な環境で の汚れに職員一同びっくりした次第です。 した。ご面談にこられる地域の方々にも、面談でき 壁紙の張り替えと階段のペンキ塗りかえを行い、 るスペースも狭くご不便をおかけしておりました。 ステーション玄関の花壇も新しくしました。そして 増築することは無理なので、今ある物を全てチェッ 入口のステーション表示のステッカーも、明るいピ クして掃除からはじめました。いらない物は段ボー ンク色に変更しています。入口にはいってすぐの正 ル20箱にものぼりました。逆に必要なものが見つかっ 面に絵を飾ることにより、訪れる方々への癒しにな たりして役立てることもできています。整理整頓す ればと考えております。 ることで新たにスペースが生まれました。これによ 12 13 ステーション活動報告(平成22年度) リハビリのご紹介 リハビリ専門職が直接ご自宅にお伺い して、生活の場で、実生活に合った リハビリを行っています。 3)看護の質の向上 ① スムーズな入退院のご支援 知識の向上を図り看護の質の向上とレベルの統一 ステーションへ貢献できる分野については、講師 を図ることを目的とした勉強会とケーススタディを の役目になり自ら教えることで学びを深めておりま 済生会中央病院のリハビリ技術科との連携を強め、退院後の継続した 定期的に開催しております。 す。お互いが得意分野において役割を担うことは本 リハビリや日常生活や介護に不安のある方をサポート致します。 人にとっても、教わる側の職員にとっても良い経験 となり、レベルの向上につながると考えています。 ② 一人一人に合った目標を立て、自立に向けた生活のご支援 また、済生会中央病院の認定看護師へ講師依頼や、 ● 起きあがりや立ち上がり、 トイレへの移動、屋内の移動方法、 自宅の階段昇降、玄関の段差昇降 ケース相談なども連携を図り行っております。 ● 着 替えや食事、お風呂動作 今後は、ステーションにも認定看護師が必要であ 利用者様の状態や家屋環境、介護力、活動性を踏まえて、日常生活がよりよくなるような目標 ると考えており、資格取得にむけた準備を考えてお を立て、目標の達成に向けたリハビリを行います。 ります。 ③ 個々に合った福祉用具の選択や、生活しやすい空間作りのご支援 ● 体に合った車いすを選ぶことで姿勢の崩れを予防したり、立ち上がりやすくなります。 ● ベッドから食卓やトイレ、玄関などへ移動しやすい環境作り ● 歩きやすく立ち上がりやすい手すりの位置の設定やポータブルトイレを置く位置 ● トイレやお風呂の介助が楽になるような手すりの場所の設定 福祉用具や手すりの位置は一人一人に合った位置に取り付けることで、動きやすくなっ たり介助量を減らすことができます。 12. おわりに ④ ご家族の介護負担を減らします 済生会中央病院を始め地域の多くの皆様に支えて てまいりました。すこしずつでありますが経営が改 いただきながら活動を続けて 14 年が過ぎました。皆 善傾向にあり、皆様のご期待に添えるよう笑顔のあ 利用者様の状態を見極めた介助法やご家族様の体調に合わせた介護方法など、様々な不安や 様のお力添えのお陰で今日を迎えることができまし る、質の高い看護を提供できるよう職員一同更なる 疑問の相談に乗ることができます。 たことを心より感謝申し上げます。この 1 年間は、 努力をしてまいります。今後もなお一層のご指導と パソコンソフトの変更からはじまり業務改善を行っ ご支援を賜りますようお願い申し上げます。 地域医療センター のご紹介 マネージャとサービス事業者も加わり、個々 のニーズに応じた退院調整を行っています。 これからも、地域医療センターと密に連携 訪問看護ステーションは、地域医療セン を図りながら、医療と介護の連携を強化して ターとの連携が欠かせません。その点、済生 いきたいと考えています。 会三田訪問看護ステーションは、東京都済生 会中央病院の敷地内にあり、同じ済生会の一 員として密に連携がとれることは大きな特徴 となっています。 退院調整ナースと医療ソーシャルワーカー がそれぞれの専門性を駆使し、入院患者さん の退院後のプランを作成します。そうしたな かで、訪問看護が必要な場合は、訪問看護ス テーションのナースだけでなく、地域のケア 14 15 左/退院調整ナース 成田光江さん(地域医療センター) 右手前/ 医療ソーシャルワーカー 小池良太さん(地域医療センター) ステーションのスタッフより 訪問看護の魅力 看護師 係長 落合 美香 16年勤めた済生会中央病院より、今年6月に訪問看護ステーションへ出向となり ました。病院の経験しかない私に、在宅で何ができるかという不安と期待の中、訪 問が始まりました。最初は戸惑うばかりで、病院で同じことをしていたとは思えな いほど、あらゆる処置に時間がかかりました。 今は少しゆとりが持て、時間を有効に使いながら利用者様の健康管理に携わることができ るようになりました。数少ない経験の中で、在宅看護を通して感じることは、現場は変わっ ても、看護は変わらないということです。在宅に医療スタッフはいません。自分の持ってい る経験と五感がすべてです。急性期で得た知識を最大限に生かす現場がここにもありました。 利用者様の笑顔に励まされながら、今日も地図を片手に、自転車に乗って訪問に伺います! 坂道コロコロ 看護師 渡邊 文子 7月よりお世話になっております。以前は他区で訪問看護に携わっていました。 前区との違いは、とにかく坂が多いことです。長短、緩急お宅に着くまで坂を登ら ないことの方が少ないくらいです。 最初はとにかく坂を登るのに必死。電動自転車なのに立ちこぎをする程の脚力でしたが、 今では座ったままこげるようになり、新たな坂の発見や坂の名前を楽しみながら訪問に向 かっています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 絆 東京都済生会中央病院リハビリテーション技術科 係長 理学療法士 松本 徹 11月より、東京都済生会中央病院リハビリテーション技術科より、済生会三田訪問看護 ステーションに出向になりました、理学療法士の松本徹です。私は1994年4月に中央病 院に就職して、今年度で17年目になります。その間、まだ三田訪問看護ステーションが オープンして2 ~ 3年目に、二度ほど出向した経験があります。ご存知の方もいらっしゃると思い ますが、当時の所長は藤原さんで、介護保険制度が施行される前後の頃と記憶しています。そし て今回、再び当ステーションに出向となったことは、これも何かの縁と申しますか、私と三田訪 問看護ステーションとの絆を感じないではいられません。当然のことですが、利用者の皆様、ま たその家族の皆様のお役に立てるよう努力いたしますので、よろしくお願い申し上げます。 富士登山を通じて学んだこと 理学療法士 峯田 ゆうこ 私は今年の夏、初めて富士山に登りました。普段の私は、運動と言えばこの訪問の仕事 で自転車に乗るくらいで、通勤時も家から駅までは自転車、電車も席が空いていればなる べく座ってしまうというほど、運動どころかなるべく体力を使わないような生活でした。 しかしこんな私でしたが、富士山に登ると決めたころから、トレーニングのためにウォー キングシューズを購入し、ほぼ毎日トレーニングを行いました。 登山当日は、5合目から見る富士山の高さに圧倒され「本当にあんな頂上まで登ることが できるのだろうか」と思いましたが、一緒に行った友人達と励まし合い、お菓子を分け合い ながら楽しく登り、無事に富士山頂に到着しご来光も拝むことができました。 私はこの登山の経験を通じ、目標があれば普段は嫌いなことでも出来てしまうということ、 一人ではできないことでも仲間の励ましがあれば出来てしまうということ、一歩一歩進んで いけば、困難なことも出来てしまうことを学び、今後の人生に役立てて行こうと思いました。 16 順子 今年は東北地方太平洋沖地震という大災害が起き、「絆」の大切さを再認識した 年でもありました。在宅でのリハビリも「絆」は重要なキーワードです。リハビ リテーションはチーム医療ですから、人とのつながりは必須です。各々のご利用 者様やご家族に合ったリハビリを提供するためには、皆様との繋がりはもちろんのこと、皆 様を支える医師や看護師、ケアマネージャー、ヘルパー、福祉用具事業者、その他多くの方々 との連携は欠かせません。様々な変化に、素早く、柔軟に対応できるよう、地域社会で働く 一員として、様々な職種の方々と皆様の生活を支えていきたいと思います。また、11月から は済生会中央病院の理学療法士の協力も得られることになりました。新しい視点も取り入れ ながら病院との「絆」も強化し、新たな体制の下、より質の高いリハビリテーションを皆様 に提供していきたいと思います。 ありがとうございました 理学療法士 内谷 康子 『あなたが来ると元気になる』 『喜んで欲しいからもっと頑張りたい』 『いつも来てく れてありがとう』…皆様から頂いた暖かい言葉の数々で、私はここまで来ることが出 来たと思っております。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 最近考えること またまたまたお願いします 理学療法士 根本 作業療法士 眞々部 仁美 在 宅 で の リ ハ ビ リ は 本 当 に 奥 深 い も の で す。 病 院 の よ う に 訓 練 道 具 は あ り ま せ ん が、 実 際 の 生 活 の 場 や、 日 常 物 品 が 活 か さ れ る の で す。 つ ま り、 在宅はリハビリを行うのに、とても充実した環境なのです。身のまわりの 生活動作も重要ですが、それ以外の時間がもっと重要ではないかと、初心に戻り考 えるようになりました。そして、知人に協力していただき、実際に起きている時間 から身のまわりの動作時間を除くと、どの程度の時間が残るのか調べてもらったの です。すると、皆さん10時間以上は残ることがわかったのです。その間に何を行っ て い る の か ? そ れ は 、 仕 事 や 学 業 の た め の 時 間 、 買 い 物 な ど の 外 出 時 間 、 娯 楽 時 間、 家 事 な ど 様 々 で し た 。利 用 者 様 も 、ど の よ う な 過 ご し か た を さ れ て い る の か を 意 識 し、 また今後の可能性を発見し、生活の質・幅を広げられるリハビリを提供できるよう、 日々努力していきたいと思います。 安心できる場所 事務員 岡崎 美恵子 昨年の11月より当ステーションに、介護事務職として勤務させていただいてお ります。今年に入ってかつてない甚大な被害をもたらした大震災、台風と不安な 日々が続いています。改めて日々平穏な生活を送れる事に、我が家で寛げる事に 安堵と幸せを感じております。また、誰しも我が家で過ごしたい、自分が住み慣れた場所で 生涯過ごしたいと願っていると思います。訪問看護ステーションは在宅を支える役割と責任 を担っています。安心して暮らせるための心身のケア、 環境整備、 ご家族様へのサポートです。 スタッフ(看護師、理学・作業療法士)の弛みない向上心、ご利用者様への細やかな心遣い に敬服します。それらを支えるものは、訪問を心待ちにし信頼して下さる皆様があるからだ と思います。私は直接皆様とお会いする機会はありませんが、お電話口で安心してお話して いただけるよう心がけ、日々の業務に励みたいと思います。 17 済生会三田訪問看護ステーション Topics クス トピッ NEWS 宮城県気仙沼での 医療救護活動に行ってきました 東京都済生会中央病院 リハビリテーション技術科 技師長 新井 保久 明るく爽やかな室内にリニューアル でした。毎日頑張って身体を動かしているから、 思ったより身体機能が落ちない様子にも驚きま した。 皆様が毎日身体を動かすことの重要性は同じ 今年、訪問看護ステーションは壁を白く貼り です。訪問リハビリを行うことで、身体の機能 かえ、入口のロゴマークとステーション名もブ ルーからピンクへ変更し、明るく爽やかな雰囲 被災地での、地震・津波の恐ろしさを目の当 気に様変わりしました。また、以前は狭苦しかっ たりにして、本当に言葉を失いました。でも驚 た玄関口も、今は車椅子もすんなり通れるよう いたのは、 被災された皆様が「つらい」とおっしゃ になり、扉を開けると目の前に絵画が飾られ、 らないことです。 面談コーナーでリラックスしてお話ができるよ 自分は命が助かったから、と日々頑張ってお うになりました。以前は事務机に椅子という、 られる高齢者の姿に、こちらが励まされる思い いたって無機的な雰囲気でした。しかし、内外 済生会の訪問看護ステーションは、大都会の のリニューアルを機に、テーブルと椅子を刷新。 真ん中にあるステーションという特徴があり、 デザイン性あふえるテーブルと明るい色彩の椅 「駐車場が少ない」 「交通量が多い」などの理由 子で、温かく地域の皆様を迎え入れる場となり から車で移動することが難しい状況です。その ました。 ため、電動自転車を利用していますが、広い港 とが大切です。 ※動 きに不安を感じたら、退院が決まったら、 寝たきりになる前に、介護が大変になる前に 在宅でのリハビリの導入をご検討下さい。 (まずは主治医やケアマネージャーにご相談下さい。 ) 〜編集後記〜 このほゝえみを発行するにあたり、南理事、高木院長、 ただき、ステーション職員一同助けられております。在 新実副院長はじめ各関係者の方々のご理解とご協力を賜 宅では24時間対応可能な、往診専門のクリニックであり、 りましてまことに感謝しております。当初この「ほゝえ お人柄も誠実で実直な先生です。超多忙の中、笑顔の素 み」は、毎年同じ内容のため、必要ないのではという声 敵な相談員の大井 香奈様とともに原稿をお願いいたし も多くきかれていました。ただ年間の事業報告をまとめ ました。 たこの冊子は、設立当初からの貴重な資料となっており 済生会中央病院リハビリ技術科技師長の新井 保久様に ます。また、一年をふりかえり反省や皆様への感謝と、 は、日ごろよりリハビリと訪問看護ステーションの連携に 私たち訪問看護師の想いをお伝えするためにも継続させ 協力していただいております。被災地にいかれた経験や生 ていただくことになりました。 やすい職場になりました。これを機に、訪問看 活をみすえたリハビリについて綴っていただきました。 今回も訪問させていただいているご家族の方や、地域 最後になりましたが、お忙しい中原稿をお寄せいただ 護サービスの向上に努め、済生会の使命である でご指導・ご協力をいただきました皆様に原稿をお願い きました済生会支部東京都済生会南 靖武業務担当理事、 地域医療貢献にむけて、職員一同更なる努力を いたしました。 済生会中央病院高木 誠院長のお力添えをいただきまし 岩崎 由雄様は、奥様と共に訪問看護をご利用いただ たことを心より感謝申し上げます。 いております。急なお願いであったにも関わらず、快く 今後も、済生会の使命を胸に、済生会中央病院をはじ 引き受けてくださいました。 め地域の方々と連携を強めて、皆様が地域で安心して暮 区をすべてカバーするのは難しく、遠いエリア、 効率的に回れないエリアは他のステーションに お願いせざるを得ないのが現状です。しかし、 訪問看護ステーションの必要性は益々高まって おり、件数の増加も予想されます。 このリニューアルによって、地域の皆様に とっては訪れやすく、ご利用しやすいステー ションに、一方、スタッフたちにとっては働き していきたいと考えています。 スタイリッシュで柔らかい色彩のテーブルとチェアが 面談コーナーの雰囲気を和らげます。 を維持し、向上させていくという目標を持つこ あずま かおる 芝浦ホームクリニック院長の東 薫 様には、在宅での らせるよう努力してまいります。なお一層のご指導・ご 看取りなどにご指導・ご協力いただいております。先生 支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 はお忙しい中、急な新規依頼や相談にも快く往診してい 18 (済生会三田訪問看護ステーション 所長 坂原 イツ子) 19
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