第三回

いわて善隣塾
Windows を使いこなそう!
Windows を使いこなそう!
普段から何気なく利用している Windows ですが,覚えておくと便利な機能がたくさんあ
ります.今日は,この Windows を上手に使いこなすための基本を学びます.
現在ご家庭で利用されている Windows は,いくつかの製品(Windows2000,WindowsXP,
Windows Vista,Windows 7)があります.詳細は,個々の製品で多少異なるのですが,共
通している機能について,Windows XP を例に説明していきます.
本文中の用語で(斜体)で記載されているのは,Vista 以降の Windows での呼び方とな
ります.
1 ファイルとフォルダ管理
パソコンでデータを保存するためには,ファイルとフォルダの操作について理解する必
要があります.
ファイル:パソコンでデータを扱うときの基本単位となるデータのことです.Word で
作成した文章や Excel で作成した表等,アプリケーションで作成したデータはフ
ァイルで保存されます.
フォルダ:ファイルを保存して置くための「入れ物」のことで,用途や種類ごとにファ
イルを分けておく目的で使用します.
フォルダのアイコン例
ファイルのアイコン例
1.1 ファイルの管理
(1)マイコンピュータ(コンピュータ)の役割
「スタート」ボタンの中にある「マイコンピュータ」の機能を使って,コンピュータ内
のハードディスク,ファイル,リムーバブル記憶領域(USB メモリ)を確認することが
できます.ファイル操作の窓口的な役割になります.
(2)ファイル・フォルダの保存場所
デスクトップやマイドキュメントの中など,色々な場所にファイルやフォルダを作成
できますが,自分が保存する場所は決めておきましょう.
個人的には,よく利用するファイルについてはデスクトップに保存するのをお勧めし
ます.
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演習 1 フォルダを作成する
①デスクトップの何もないところを右クリックし,
「新規作成」→「フォルダ」を選択し
ます.
②「新しいフォルダ」という名前のフォルダが作成されます.
③「新しいフォルダ」を右クリックし,
「名前の変更」を選択してください.
④フォルダ名が変更できるようになりますので,
「善隣塾」と入力してみてください.
⑤今日,善隣塾で利用したデータは,このフォルダの中に保存しましょう!
演習 2 ファイルを作成する(1) ~インターネット上の画像をダウンロードする~
①「Yahoo(http://yahoo.co.jp)
」のホームページを開きます.
②「Yahoo!」のタイトルロゴの画像を右クリックし,
「名前をつけて画像を保存」を選択
します.
①「Yahoo!」のロゴ画像を右クリック
②名前をつけて画像を保存
③「画像を保存」画面が出ます.
「デスクトップ」→「善隣塾(先ほど作成したフォルダ)」
をクリックして保存先を変更し,ファイル名はそのままで「保存」をクリックします.
②善隣塾をクリック
①「デスクトップ」をクリック
③「保存」をクリック
④デスクトップにある「善隣塾」フォルダをダブルクリックして,ファイルが保存され
ていることを確認してください.
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演習 3 ファイルを作成する(2) ~自分でファイルを作成する~
①「ペイント」を使ってお絵かきをします.
「スタート>すべてのプログラム>アクセサ
リ>ペイント」をクリックしてください.
②ペイントが起動し,白いキャンパスが表示されます.ペンやスプレーを利用し色を変
えながら,何か絵を書いてみてください.
①ペン…線を引きます
②スプレー…スプレーを吹きかけます
③色を変えます
③「ファイル>名前を付けて保存」を選択し,演習2と同じ手順で善隣塾フォルダの中
にファイル名を付けて保存してください.
④デスクトップにある「善隣塾」フォルダをダブルクリックして,ファイルが保存され
ていることを確認してください.
1.2 ファイルの拡張子
拡張子とは,ファイル名の末尾につけられたファイルの種類を識別するための文字列を指
します.例えば先ほどの演習でホームページからダウンロードした Yahoo!の画像は
「logo.gif」が正式なファイル名であり,「.gif」の部分が拡張子となります.普段は,ファ
イル名において拡張子の部分は表示されていないため,パソコンを利用する際はあまり意
識する必要はありません.
この拡張子は,そのファイルが何のソフトウェアで作られたものなのかを意味します.例
えば「.doc」であれば「Word」
,「.xls」であれば「Excel」というようになります.そのた
め,利用しているパソコンにインストールされていないソフトウェアで作られたファイル
は,対応関係がとれず下記のようなアイコンで表示がされます.その場合には,ホームペ
ージで拡張子を調べ,パソコンにソフトウェアをインストールする必要があります.
「拡張子辞典」というホームページなどが調べるのに便利です.
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2 Windows を管理する「コントロールパネル」
「Windows を管理(設定)する」というと難しそうですが,日常的によく使う管理機能
を1つにまとめてあるのが「コントロールパネル」です.まず,
「コントロールパネル」の
中で便利な機能について解説します.
演習4 「コントロールパネル」を開く
①「スタート」ボタンをクリックし,「すべてのプログラム」
「コントロールパネル」を選
択します.
③「コントロールパネル」
②「すべてのプログラム」
①「スタート」ボタン
コントロールパネルの開き方
コントロールパネルの画面
コントロールパネルの中でよく利用する「デスクトップの表示とテーマ(デスクトップ
のカスタマイズ)」
「プリンタとその他のハードウェア(ハードウェアとサウンド)」
「ユー
ザーアカウント」
「プログラムの追加と削除(プログラム)」「セキュリティセンター(セ
キュリティ)」について解説します.
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2.1 デスクトップを自分の好みに変更する (デスクトップの表示とテーマ)
パソコンを利用する際に一番多く目にするのが,デスクトップの画面です.このデスク
トップを「気に入った写真を貼り付ける」「スクリーンセーバーを変える」「自分の好みの
文字の大きさに変える」などを行えます.
演習2 デスクトップの背景を変更する
①「コントロールパネル」の「デスクトップの表示とテーマ」を選択します.
②「デスクトップの表示とテーマ」の「デスクトップの背景を変更する」を選択します.
③「画面のプロパティ」の「デスクトップ」が表示されます.「背景」の写真一覧をマウ
スで選択してください.デスクトップのサンプル画面が表示されます.
←デスクトップのサンプル
←写真一覧
④気に入った写真を選択した状況で「適用」をクリックします.
⑤デスクトップの背景画像が変わったことを確認してください.
*「参照」ボタンからデジカメやインターネットの画像を背景にすることもできます.
*「背景」写真を元に戻しておいてください.
演習3 スクリーンセーバーを変更する
スクリーンセーバーは,コンピュータを使用していない間,画面を黒くしたり,簡単なア
ニメーションを表示したりするソフトウェアです.表示されている文字などや画像がディ
スプレイに焼きつくのを防止するために用います.
①「コントロールパネル」の「スクリーンセーバーを選択する」を選択します.
②「画面のプロパティ」の「スクリーンセーバー」が表示されます.「スクリーンセーバ
ー」の選択ボックスからスクリーンセーバーを変更します.
③気に入ったスクリーンセーバーを選択した状況で「適用」を選択します.
*「待ち時間」を変更することで,スクリーンセーバーになるまでの時間を設定できます.
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演習4 Windows の文字を大きくする
「ボタンの大きさはいいんだけど,文字が小さい」と感じる方のために,文字の標準サイ
ズを変更することができます.
①先ほどの「画面プロパティ」の「デザイン」タブを選択します.
②フォントサイズを「標準」
「大きいフォント」「特大フォント」の中から選択します.
③「OK」ボタンをクリックします.
*フォントサイズを元に戻しておいてください.
←デザインタブ
←フォントサイズ
1.2 マウスの設定を変える (プリンタとその他のハードウェア)
左利きの方用のマウス(左右ボタンが逆)にしたり,ダブルクリックの速度を少しゆっ
くり設定したり,マウスを自分の好みに変更することができます.
演習 5 マウスのダブルクリックの速度を変更する
①「コントロールパネル」の「プリンタとその他のハードウェア」を選択します.
②「プリンタとその他のハードウェア」の「マウス」を選択します.
③「マウスのプロパティ」画面の「ボタン」タブの「ダブルクリックの速度」を調整し,
速さを変更します.変更した速度は,右隣の「フォルダ」の画像をダブルクリックし
て確認することができます.
④「適用」を選択します.
左利きの人はボタンの構成
を選択します.
→
ダブルクリックの速度の調
整ボタン
←ダブルクリック確認
→
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1.3 複数人で利用する (ユーザーアカウント)
家族でパソコンを利用する際,
「メールの中身」,
「ホームページのお気に入り」,
「デスク
トップの背景画像」など,各自が異なる環境で利用したい場合があります.
その場合,利用者を複数登録して使い分けることで,1台のパソコンを上手に使うこと
ができます.
Windows の利用者の種類は,大きく分けて 2 種類あります.
○コンピュータの管理者
利用者の登録・変更,システム全体の設定,プログラムのインストール(新しいソフ
トを使えるようにする作業)
,全体のファイルの管理など,全ての操作ができる利用者
○制限利用者
ブラウザ,メールソフト,ワープロソフトなどの利用と個人のファイルを行える利用
者.システム全体の設定や複雑なソフトのインストールは行えない.
以下の演習は,
「コンピュータの管理者」の利用者で作業する必要があるため,アイー
ナキャンパス演習室では出来ませんが,ご家庭のパソコンで試してみてください.
演習 5 利用者を登録する
①「コントロールパネル」の「ユーザーアカウント」をクリックします.
②「ユーザーアカウント」が表示されるので,「新しいアカウントを作成する」をクリッ
クします.
③「新しいアカウントの名前の入力」に利用者の名前を入れ,
「次へ」をクリックします.
④「アカウントの種類を選びます」で「コンピュータの管理者」か「制限利用者」を選択
します.
*通常は,「コンピュータの管理者」にし,操作間違えなどをしそうな利用者の場合には
「制限利用者」を選択します.
⑤この処理の後,複数人の利用者の中から選択してログインする形式に変わります.
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1.3 プログラムを削除する (プログラムの追加と削除)
Windows では,ソフトウェアをインストールした後に,再びアンインストール(ソフ
トを使えないようにする)することができます.
多くの購入ソフトウェアの場合,インストールを行うとメニューに登録され,
「アンイ
ンストール」もメニューに表示されるようになります.もしメニューに「アンインスト
ール」がない場合には,
「プログラムの追加と削除」の「現在インストールされているプ
ログラム」から削除したいプログラムを選択し,アンインストールします.
←削除
←現在インストールされている
プログラム一覧
1.4 セキュリティを確認する (セキュリティセンター)
コンピュータのセキュリティを守るのに必要な機能として,「ウィルス対策ソフト」
「Windows の更新」
「ファイアウォール」の3つがあります.これらが正しく機能して
いるかどうかをチェックするのは大変です.そのため,コントロールパネルの「セキュ
リティセンター」に現在の状態をまとめて見られるようにしています.問題がある場合
には,ここの指示に従って対処します.
・ウィルス対策ソフト:コンピュータウイルスの除去やウィルス侵入を防ぐソフトウェア
です.トレンドマイクロ,ノートン,マッカーフィーなどのソフトが有名です.
・Windows の更新:最新の Windows の更新プログラムを利用するための仕組みです.
Microsoft がサービスを提供しており,インターネットに接続できれば誰でも利用可能で
す.参照 URL:http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/security/au.mspx
・ファイアウォール:コンピュータにインターネットを通して,知らない人が無断で侵入
できないように防御するシステムです.簡易的なものは,Windows に標準で備わってい
ます.
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3 その他の Windows を利用する上で知っておくと便利なこと
2.1 自分のパソコンのスペック(仕様)を知りたいとき
「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「シ
ステム情報」をクリックすると,自分のパソコンの概要を知ることができます.
2.2 ハードディスクのメンテナンスをする
「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「デ
ィスクデフラグ」をクリックすると,ディスクデフラグツールが立ち上がります.ディス
クデフラグは,ハードディスクのデータの保存の並びを整理整頓してくれるソフトウェア
です.定期的に処理をしてあげるとよいと言われています.
←整理整頓するハードディスクを選択する
←「最適化」を選択する
*処理には時間がかかります
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