関東信越税理士会茨城県支部連合会 電子申告推進室

平成20年度
関東信越税理士会茨城県支部連合会
電子申告推進室
目
次
Ⅰ.電子申告に取り組む意義
(1)電子申告の意義
(2)電子申告のメリット
(3)税理士に対する利用勧奨
・・・・2
・・・・2
・・・・2
・・・・2
Ⅱ.事前準備
(1)パソコンの準備
(2)電子証明書の取得
(3)e-Taxソフトのインストール
(4)開始届出書の提出
(5)利用者識別番号等の取得
(6)各種 ID・パスワードの管理
・・・・3
・・・・3
・・・・4
・・・・5
・・・・5
・・・・6
・・・・6
Ⅲ.電子申告の開始にあたって
(1)納税者に対する利用勧奨
(2)電子申告開始の案内
(3)電子申告利用同意書
・・・・8
・・・・8
・・・・9
・・・・9
Ⅳ.電子申告の実践
(1)e-Taxの流れ
(2)e-Taxでできること
(3)電子進行データの作成(e-Taxソフト)
(4)電子署名
(5)送信・代理送信
(6)受信・即時通知
(7)電子納税
・・・・9
・・・・9
・・・・9
・・・10
・・・16
・・・19
・・・21
・・・25
Ⅴ.地方税の電子申告
(1)e-Tax と eLTaxの違い
・・・33
・・・33
Ⅵ.商工会等への電子申告の取り組み
(1)取組の状況
(2)今後の利用推進のポイント
・・・34
・・・34
・・・35
Ⅶ.最後に
(参考)代理送信Q&A、案内文雛形
・・・37
1
Ⅰ.電子申告に取り組む意義
(1) 意義
日本ではインターネットの普及が急速に進んでおり(「平成 17 年「通信利用動向調
査」の結果」
(総務省)によると平成 17 年末時点においてインターネットの世帯普及
率 87.0%、事業所普及率 85.7%、企業普及率 99.1%)
、パソコン、インターネットが
仕事、生活に必要不可欠なものとなってきました。このような社会の変化に税理士も
対応していく必要があります。
電子申告は、電子政府構想の中枢を担っている手続きです。現在の国の方針はもと
より諸外国の現状を鑑みた場合、近い将来、紙ベースの申告・申請から電子による申
告・申請に移行していくことが予想されます。電子申告が当たり前の世界が訪れます。
電子申告は、本人申告か税理士による代理申告しか認められていません。つまり、
税理士が電子申告に対応しなければ、税理士が電子政府実現への足枷となっていると
見なされ、税理士業務の無償独占への批判が高まることが予想されます。さらに、日
本の申告納税制度にも影響を与えかねないことになると考えられます。
税理士が電子申告に積極的に取り組むことによって、国の施策である電子政府の実
現に大きく貢献することになります。そして、電子政府の実現により、結果的に納税
者の利便性向上に繋がるものと考えられます。
(2) メリット
平成 16 年 2 月 2 日に名古屋国税局管内から電子申告制度が導入された当初から、電
子申告の利用率は平成 17 年度まで伸び悩んでいました。この要因の1つは、納税者と
税理士双方の電子署名が必要という点でした。
この点について、国税庁が日税連からの強い要望を受け入れ、平成 19 年1月より大
きく改善され、税理士のみの電子署名で送信できるようになりました。これにより、
平成 18 年度の電子申告利用件数は飛躍的に伸び、国の目標数値である利用率2%を超
えることができました。
所得税を例にすると、平成 15 年度 2,482 件、平成 16 年度 18,694
件、平成 17 年度 34,842 件に対して、平成 18 年度は 490,584 件となり急速な伸びを示
しています。
さらに、添付書類、受信通知、税額控除等の問題についても、日税連の利用者の視
点による要望を取り入れ、平成 19 年度より具体的に改善・実施され、特に平成 20 年
1 月からは、電子申告等開始届出がオンライン申請、即時発行が実現されることとなっ
たことから、急速に電子申告の利便性が高まってきています。
また、電子申告に数多く取り組んだ会員からは、電子申告を通じて「目に見えるよ
うに、事務所のIT化、業務の効率化を実現することができた。」という声がでてきてい
ます。
(3) 税理士先生に対する利用勧奨
税理士業務においては、効率化を図るためにITの利活用が急務となっていました。I
2
T利活用のためには、税理士業務のIT化と併せてクライアントである事業者のIT化とい
う両面が求められます。
税理士業務の 1 つである記帳代行等の会計業務に関しては、手作業からコンピュー
タへの移行が順次行われ、現在では大方完了したと認識しています。税理士は、事業
者の記帳代行を引き受けていることから、税理士業務のIT化が進むことは、同時に事
業者のIT化も進むということでもあります。さらに、事業者においても、様々なシス
テムを利用して独自にIT化を進めています。
このような税理士業務のIT化、並びにクライアントである事業者のIT化が電子申告
制度の利用促進のベースにもなっているのではないでしょうか。
e-Tax 導入による納税者、税理士にとっての最も大きなメリットは、税務署に行かなく
ても国税の申告手続が行えることです。税務署は月末等になると非常に混み合います
ので、
「現場に出向く必要がなくなるというのは非常に助かる」という意見があります。
また、今年からe-Taxの利用時間は、朝 8 時半から夜 9 時まで(確定申告時期は 24 時
間対応)と延長されました。これは税理士だけでなく、一般の納税者にとっても大き
なメリットです。
また、添付書類(3 年間の保存義務)が不要になったことも利便性の向上につながっ
たのではないでしょうか。従来は、インターネット上で申告を行うことができたとし
ても、別途、添付書類を紙で提出する必要があり 2 度手間となっていました。
さらに、データを紙ではなく電子化して保存できるということは、ペーパレス化やデ
ータの再利用にも貢献します。例えば、金融機関との取引の中で、電子申告で使った
財務データが、融資の与信に使われるというシステムが既に一部の銀行でスタートし
ています。その結果、手数料や一部金利にも反映されるということです。今後、この
様なサービスはますます広がっていくと思われます。
電子申告に数多く取り組んだ会員からは、電子申告を通じて「目に見えるように、
事務所の IT 化、業務の効率化を実現することができた。」という声がでてきています。
税理士は今後さらに積極的に電子申告に取り組む必要性が増してきます。まだ、取り
組まれていない場合は、まずはご自身の申告を電子申告で行うことから始めてくださ
い。
II.
事前準備
(1) パソコン等の準備
1. 動作環境を確認する
e-Taxの利用に当たっては、インターネットが利用できる環境が必要となります。
e-Taxソフトを使用する際に必要なパソコンの推奨環境
CPU:MMX Pentium266MHz以上(又はその相当品)
ハードウェア
メモリ:96MB 以上
3
ハードディスクドライブ(HDD):2GB以上の空きエリア
画像解像度:1024×768以上
Microsoft Windows 2000 Professional
オペレーティング
システム(OS)
Microsoft Windows XP
Microsoft Windows Vista (注)
*いずれも日本語対応版
Microsoft Internet
Explorer6
Microsoft Internet
Explorer7 (注)
ブラウザ
(注)Microsoft Windows Vista 及び Microsoft Internet Explorer7をご利用の方は、e-tax
関係の URL を信頼済みのサイトに登録しないと正しく動作しない場合があります。
事前に「Microsoft Windows Vista 及び Microsoft Internet Explorer7への対応について」
http://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topics_190806_vistaie.html をご確認ください。
2. IC カードリーダライタ(R/W)の動作を確認する
① IC カードリーダライタ(R/W)を取得する
② IC カードリーダライタ(R/W)のドライバソフトをインストールする
③ IC カードリーダライタ(R/W)の動作確認をする
(2) 日税連発行の電子証明書の取得
1. 「電子証明書発行申請書兼利用同意書」の提出と留意事項
① 提出年月日の記入
② 実印の押印
③ 自宅の電話番号等が空欄であれば、電話番号も必ず記入
④ 「印鑑登録証明書」と「住民票の写し」の添付(日本人の場合)
2. ICカード(電子証明書)の受取方法
① 税理士事務所所轄の郵便局本局に郵送
② 本人限定受取郵便到着の通知書が送付
③ 本人が直接郵便局へ出向き、この郵便物を受け取る。(保管期間は 10 日間)
受取の際、イ.通知書、ロ.税理士証票、ハ.公的身分証明書、ニ.印鑑(認印可)が必要。
3. ICカード(電子証明書)の内容確認方法について
① R/Wをパソコン本体に接続します。
② ICカードマネージャソフト(IC カードドライバソフト)をインストールする
③ ICカードマネージャソフトを起動し、アクセスパスワードを入力する画面が表示され
4
ます。ここへは、「ユーザーPIN」を入力します。
④ ICカードについて次の3点を確認します。
イ. この証明書に対応する秘密キーを持っています。」の表示
ロ. CN=自分の名前(ローマ字)の表示
ハ. OU=Registration Number:自分の税理士登録番号の表示
⑤ 電子証明書受領書の記入と送付
電子証明書を受け取った際は必ず上記作業を行い、確認が終了したら、電子証明書
受領書に自筆で署名し、実印を押印して速やかに日税連認証局まで返送する。期日内
に返送出来ない場合、電子証明書は失効となり、使用できなくなります。
4. 「ユーザーPIN」と「ロック解除PIN」について
電子証明書とともに下記の事項がプリントされた用紙が同封されていますので次回更
新時まで大切に保管してください。
ユーザーPIN
ロック解除PIN
Es6eqz2
488d22b39de13976
PINとはPersonarl Identification Number の略であり、ICカードを使用する際に必要
な暗証番号です。
<ユーザーPIN>
• このPINは変更することが出来、すべて半角で6桁~16桁までのアルファベット、数
字、スペースと特定の記号を使用できます。
• PINの変更手順については、電子証明書に同封されているCD-ROMの説明書を参考にし
てください。
• ユーザーPINの入力を累積15回失敗するとICカードのロックが掛かり入力を受け付け
なくなります。(成功すると累積は0となります)
• セキュリティ確保のために、定期的にPINの変更をすることを推奨します。
<ロック解除PIN>
• 上記ユーザーPINの入力失敗によりICカードのロックが掛かった場合に、そのロックを
解除するためのPINです。
• ロック解除作業を累積15回失敗するとICカードは使用不能となり復旧する事はできま
せん。(成功すると累積は0となります)
• ロック解除作業を失敗してICカードが使用不能となった場合には、新しく電子証明書を
申請し直す事となります。ロック解除作業はきれぐれも慎重に行ってください。
(3) e-Taxソフトのインストール
(4) 開始届出書の提出
e-Taxを利用しようとする方は、電子申告・納税等開始(変更等)届出書(以下「開始届出
5
書」という)を、事前に納税知を所轄する税務署に提出する必要があります。なお国税庁
HPの「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」を利用すると、オンラインで
開始届出書を提出(送信)し、利用者識別番号等についてもオンラインで取得することが
できます。
http://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesyo/kaishi_hajimete.html
税理士等が税務代理による利用を行う場合には、開始届出書の参考事項「税務代理によ
る利用」にチェックを入れなければならない。また、オンラインで開始届出書を送信する
場合には、「税理士の方」
、「税理士法人の方」を選択しなければならない。
(5) 利用者識別番号等の通知書の受領
1. 開始届出書をオンラインで提出した場合
• 利用者識別番号等をオンラインで通知(即時発行)
• 暗証番号については開始届出書で設定済み
2. 開始届出書を書面により提出した場合
• 利用者識別番号等を後日、書面により通知
• 書面に記載された仮暗証番号を期限以内(1 年)に変更しなければならない
3. 税務代理による利用
e-Taxのメッセージボックスに「税務代理利用可能の通知」が格納されるまでe-T
axによる代理送信を行うことは出来ない。(代理送信による開始届出書を含む)
4. 暗証番号の管理
• e-Taxを利用(メッセージボックス確認、送信等)する際の暗証番号については、
累積10回失敗するとロックが掛かり翌日までログイン出来なくなる。(成功すると
累積は0となります)
• セキュリティ確保の観点から、同一の暗証番号を3年間使用した場合は、3年経過の
ログインの際に、暗証番号を変更する必要がある。
(6) 各種ID、パスワードの管理
電子申告を行うために必要で厳重な管理をしなければならない番号等は以下のとおり
です。
1. 国税電子申告(e-Tax)で受付システムに接続し、申告・納税するため必要なもの
① 利用者識別番号
②
暗証番号
③
納税用確認番号(ただし、①、②があれば随時変更は可能)
2. 地方税電子申告(eLTAX)でポータルシステムに接続するために必要なもの
①
利用者 ID
②
暗証番号
3. 日税連認証局の電子認証を受けるために必要なもの
① ユーザーPIN
6
②
ロック解除 PIN
管理上の注意点
1. 国税電子申告(e-Tax)
① 利用者識別番号(いわゆる ID)・・・半角 16 桁の数字。利用の取止めをしない限り、
変更はありません。厳格に管理してください。
② 暗証番号(いわゆるパスワード:PW)・・・オンライン申請により即時取得した場合
は、申請した暗証番号を使用することとなります。
セキュリティ確保の観点から定期的に変更してください。なお、変更後3年間変更
がありませんと、電子申告受付システムに接続できなくなり、変更後再度接続できる
ようになるようになっています。
また、3年目になると暗証番号の変更画面がログイン時に現れます。旧暗証番号を
入力し、新暗証番号を2度入力したうえで、新暗証番号を送信してください。その際、
旧暗証番号と3文字以上異なる文字を使用することが条件となっていますので注意
が必要です。
利用できる文字・数字や文字数が限定されています。
③ 納税用確認番号・・・初期登録で半角6桁の任意の数字を登録します。電子納税を行
う場合に利用者識別番号とともに必要となるものですので、亡失等に注意して管理し
てください。
2. 地方税電子申告(eLTAX)
① 利用者 ID・・・アルファベット3文字と6桁の数字。利用の取りやめをしない限り、
変更はありません。厳格に管理してください。
② 暗証番号(いわゆるパスワード:PW)・・・通知書に記載されているものは仮暗証番
号ですので、所定の期間内に変更しないと、eLTAXに接続できなくなります。現在、
通知書に記載されている期限とされています。(具体的には約1年間となっていま
す。)
3. 税理士用電子証明書(有効期限5年※)
① ユーザーPIN・・・アルファベットと数字の混在した7桁。電子署名を行う際に必要
(アクセスパスワード入力必須)なので厳格に管理してください。なお、取得後速や
かに変更するとともに、セキュリティ確保のため、一定期間ごとの変更を行うことと
されています
② ロック解除 PIN・・・数字とアルファベットの混在した 16 桁からなる。万一、ユーザ
ーPIN の入力ミスによりロックがかかってしまった場合、解除してユーザーPIN の利
用再開のために必要ですので、厳格に管理してください。
※ 現行の税理士用電子証明書の有効期限は平成 25 年3月末日までとなっています。
7
III.
電子申告を開始するにあたって
(1) 納税者に対する利用勧奨
電子申告を利用することにより、次のようなメリットがあることを納税者に説明する
ことで、電子申告利用の勧奨することが出来ます。
1. 納税者
• 税理士が代理送信する場合、納税者側の電子署名は不要となり、以前の署名押印の行
為が省略できる。
• 通常確定申告書に添付し提出される証明書・領収書等の提出を省略することが出来る。
• 電子署名の作業を一括して行うことが出来、すべての書類について行う必要がない。
• 申告の履歴を納税者が確認することが出来、電子申請の証明(データ)をいつでも取
得できる。
• 電子申告した場合には電子納税の利用が可能となり、ネットバンキング・ATM等で、
金融機関営業時間外でも手続終了の時に納税扱いとなる。
• 平成20年分の所得税確定申告において納税者自身の電子署名を付与して期限内申
告した場合は、最大5000円の税額控除がある。(前年に既に適用した者を除く)
2. 税理士
• 各納税者の申告への電子署名の作業を一括して行うことが出来る。
• 書類の提出部数の誤りがなく、提出書類に掛かる用紙のコストが省略できる。
• 遠隔地の提出のための郵送料等が不要となる。
• 電子申告したデータは、メッセージボックスの受信通知に格納されており確認するこ
とが出来る。
(1100日経過後は受信通知自体が抹消される)
• 税務署開庁時間外でも申告手続(確定申告期間は24時間)が可能である。
3. e-Tax利用による変更点
e-Taxを利用することにより、以前と取り扱いが変更となるため注意するとともに納税
者との間でトラブルの起きないよう確認等をしておく必要があります。
• 電子申告をした場合、翌期間の確定申告書が送付されなくなります。
納税者のメッセージボックスに申告についての案内が送られます。また、青白区
分・消費税申告選択等が記載されます。
• 申告書等への受付印は紙資料としてありません。
これに替わるものとして、電子申請等証明書(データ)の交付を受けることが出来
ます。(金融機関等は電子申請等証明書での対応が可能)
• ID・パスワード等の管理が必要になります。
• 送付省略された書類の管理が必要になります。
送付省略された証明書等については、税務署からの求めに応じて提示しなければな
らないため、書類の管理について定めておく必要がある。(税務署送付することも検
討)
• 代理送信の場合に納税者側の電子署名が不要であるため、手続きについての同意を取
っておく必要がある。
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• 納税者のメッセージボックスのみに送信される案内があるため、共同管理する等の必
要がある。
申告の案内等は、納税者のメッセージボックスのみに送信される。この案内には、
青白の区分、消費税選択手続等の記載がある。
(2) 電子申告開始の案内
後述参考資料
(3) 利用同意書
後述参考資料
IV.
電子申告の実践
(1)e-Taxの流れ
1.申告書等を作成
2.作成した申告書等を電子申告用データ (拡張子「.xtx」)に変換して保存(電子申告
用データの保存)
3.電子署名
4.電子申告用データ選択・送信(決算書等も結合してまとめて送信できる)
5.送信結果等を受信(メッセージボックス)
(2)e-Taxでできること
申告
所得税(死亡した場合のいわゆる準確定申告を除く。以下同じ。)、法人税、消費
税(地方消費税を含む。以下同じ。)、酒税及び印紙税に係る申告
※贈与税、相続税等は現在のところ対応していない。
申請・届出等
青色申告の承認申請、納税地の異動届及び納税証明書の交付請求、法定調書の提出
などの申請・届出等
納税
全税目に係る納税(源泉所得税の納付や納税証明書の発行のための手数料の納付を
含む。)
※利用可能手続、可能文字
( 国 税 庁 ホ ー ム ペ ー ジ 、 e-Tax 、 参 考 事 項 、 利 用 可 能 手 続 ( 文 字 ) 一 覧 参 照 )
(http://www.e-tax.nta.go.jp/sankou/sankoumenu.html)
9
e-Taxの場合は、利用可能範囲は明記されていますが、各ベンダーの利用可能範囲は、
それぞれのベンダーのホームページをご覧ください。また、その導入・操作について
も、ベンダーごとに扱いが違いますので、ベンダーとの連携・打合せを綿密にされる
ことをお奨めします。
<参考>
税務システム連絡協議会加入のベンダーで、電子申告に対応していることの確認が取
れた会社
・株式会社TKC
http://www.tkcnf.or.jp/
・日本ICS株式会社
http://www.icsics.co.jp/
・株式会社タテムラ
http://www.tatemura.co.jp/
・株式会社ハンド
http://www.mahoujin.co.jp/
・株式会社ミロク情報サービス
・株式会社エッサム
http://www.mjs.co.jp/
http://www.essam.co.jp/
・株式会社日本デジタル研究所
・セイコーエプソン株式会社
http://www.jdl.co.jp/
http://www.tabisland.ne.jp/epson/index.htm
・株式会社オービックビジネスコンサルタント
・株式会社NTTデータ
http://www.obc.co.jp/
http://www.tatsuzin.info/
(3)電子申告データ作成(e-Taxソフト)
国税庁が提供するe-Taxソフトには、申告等データを作成する際の入力支援機能として、
以下のような機能を備えています。
• 各様式間で共通する項目の自動転記や計算で求められる項目の自動計算(表の縦合計な
どの加算・減算や乗算・除算。)。
ただし、計算方法に例外がある項目(例えば、ある項目が赤字なら計算しない。)等
については、自動計算機能を備えておりません。
• 選択肢が複数ある項目についてリストボックスで一覧表示
• 入力可能な桁数や文字数を超える入力を制限
また、申告等データの作成完了時には、以下のような機能により送信までの間に申告等
データの入力誤りを極力減らす仕組みとしています。
• 様式内の関連項目の検算チェック
• 入力された値が規定の範囲内であるかのチェック
10
※e-Taxソフトには、市販の財務会計ソフトのような日々の経理処理から決算書を作成す
る機能までは備えていません。
各ベンダーソフト・・・通常どおり申告書等作成したものをデータ抽出し、電子申告デー
タ作成(e-Taxソフトに変換)
e-Taxソフト
(注)作成するものについて追加インストールがある場合は必ずしましょう(年度等の
関係で申告書等作成できない場合があります)
。
①
利用者ファイル選択―作成済みファイルを選択
②
作成―申告・申請等(添付書類)
③
新規作成
(申告・申請等は、ファイルとして切り出し、他のパソコンに組み込むこ
とができます。)
④
⑤
作成する申告・申請等の手続の種類と税目を選択します。
手続の種類で「申告」を選択した場合は、作成する帳票の年分等をリストボックスか
ら選択します。
帳票を選択します(後から追加可 帳票追加)
「作成する申告・申請等の内容」を確認し、「申告・申請等名」を 30 文字以内で入力
します(同じ名称不可)
。
・利用者(納税者)の氏名、住所などの基本情報(必須項目)を登録します(後で
変更可
基本情報変更)
。
・税理士等項目(代理送信等のため)
※登録した基本情報は、申告・申請等を作成する際、各帳票に自動的に表示され
るため、同じ項目の入力の手間が省けます。
⑥
帳票編集
グレー表示の入力項目に数値等を入力します。
・帳票の編集を中断し、後で再度編集する場合は帳票を保存しましょう。
・編集が終了した場合は、作成完了。
自動表示される基本情報の内容は、帳票上では変更することができません。
基本情報変更で、内容を変更してください。変更内容は、帳票一覧に表示されている帳
票に対して有効になります。そのため、状態が「作成完了」となっていた帳票もすべて、
状態が「作成中」となりますので改めて「作成完了」。
自動計算の対象となっている欄に数値を入力すると、計算結果を反映する欄に数値が
自動入力されます。
自動計算した数値を変更して手入力した場合は、
「入力変更した箇所は集計フィールド
です。計算を上書きしますか?」というメッセージが表示されます。自動計算結果をそ
11
のまま利用する場合は「いいえ」をクリックしてください。
「はい」をクリックした場合は、手入力した数値が帳票に表示され、「帳票一覧」画面
の「状態」欄に「作成完了(手計算あり)」と表示されます。
帳票作成を完了する際、帳票内の年月日の入力エラーや、自動計算項目のチェックが
行われます。
エラーがない場合は、
「帳票一覧」画面に戻り、帳票の状態が「作成完了」になります。
同内容に不備がある場合はエラーメッセージが表示されます。該当欄が反転表示され
ます。OKをクリックし、該当欄を修正して、再度、作成完了します。また、自動計算項目
を手入力した場合は、「計算結果が正しくありません。」というメッセージが表示されま
す。OKをクリックし、以下のいずれかの操作を行ってください。
手入力した内容をそのまま保存する場合は、「いいえ」をクリックします。「帳票一覧」
画面に戻り、帳票の状態が「作成完了(手計算あり)」になります。
(例)
・「帳票間の項目が不正です。」と表示され、帳票の作成が完了できない場合。
帳票作成に当たって、自動転記される項目を上書き修正したか、あるいは帳票間チェ
ックで誤りがあったことが考えられますので、以下の操作を行ってください。
(1)計算結果に誤りがなく、内容をそのまま保存する場合
『いいえ』をクリックすると、「帳票一覧」画面に戻り、帳票の状態が「作成完
了(手計算あり)」になります
(2)修正する場合
『はい』をクリックし、反転で示された箇所を修正します。
(注)帳票を作成する手順誤りからエラーが発生することがあります。
例えば、申告所得税の申告書 B と決算書等を作成する場合、決算書等作成前に、申
告書を作成完了にしてしまうと、帳票項目間についてのエラーメッセージが表示さ
れます。書面で作成される場合の手順のように、決算書等を作成した上で申告書を
作成することをお勧めします。
・「計算結果が正しくありません。」と表示され、申告等データの作成が完了できない場合。
自動計算欄に数値を上書き入力している場合に表示されるエラーメッセージです。
『OK』をクリックすると「自動計算欄の値が変更されています。修正しますか?」と
いうメッセージが表示されますので、入力内容に誤りがなければ『いいえ(N)』をク
リックしてください。申告・申請等の一覧が「作成完了(手計算あり)」と表示されま
す。
※「帳票編集」画面で作成完了をクリックした後、
「この手続きは、電子署名不要です。
データを送信する場合は、送信メニューから行ってください。」というメッセージが
表示された場合、この申告・申特等には電子署名を付与する必要がありません。受
付システムに接続し、申告・申請等データを送信してください。
12
⑦
添付する書類がある場合には、添付書類を追加しましょう(
添付書類
新規作成
作成完了)。
「帳票一覧」画面で添付書類追加
※利用可能な添付書類
・税理士法第 33 条の2第1項に規定する添付書面
・税理士法第 33 条の2第2項に規定する添付書面
・税務代理権限証書
所得税(消費税等)確定申告は、e-Taxソフトのほかに、国税庁ホームページの確定申告
書作成コーナーからも可(贈与税は不可)。 送信方法は以下の 2 つの方法があります。
1.「確定申告書等作成コーナー」(http://www.e-tax.nta.go.jp/sakusei/sakusei.html)
からe-Taxに直接送信する(詳しくは、「e-Taxで確定申告」をご覧ください。)
※所得税の確定申告書作成コーナーについての注意事項
・申告書Bのデータをe-Taxソフトに組み込み後「帳票編集」画面で内容を確認し
「作成完了」をクリックすると、作成していない場合でも「申告書第三表」、「申
告書第四表」及び「申告書第五表」が編集されますが、不要な帳票を削除すること
はできませんので、そのまま電子署名を添付して送信してください。
・電子申告するためのファイルを作成する場合は、「申告書印刷」又は「決算書・
収支内訳書の印刷」画面で「電子申告用データの作成」ボタンをクリックしま
す。「電子申告用データの作成」画面が表示されますので、すべての項目を入
力(すでに入力済の内容はあらかじめ表示しています。)してください。入力
後、「電子申告用データの保存」をクリックすると「ファイルのダウンロード」
画面が表示されますので、保存先を指定して保存してください(電子申告ファ
イルの拡張子は「.xtx」です)。
2.e-Taxソフトに組み込んで送信する(詳しくは、
「組み込みによる送信のご案内」をご
覧ください)
。
e-Taxソフトへの組み込み方法と、組み込んだ後の補正作業
(1) 保存した申告等データを電子申告で送信する場合は、e-Taxソフトの「組み込み」
機能を利用してください。
① e-Taxソフトの「作成」メニューの「申告・申請等」をクリックし、表示された
画面右下の「組み込み(A)」ボタンをクリックします。
② 「申告・申請等組み込みファイル選択・名称入力」画面の「参照(W)」をクリッ
クし、確定申告書等作成コーナーで作成(保存)した「電子申告ファイル」を選
択します。
③ 「申告・申請等名(S)」欄に、ファイル名を入力します。
(2) 電子申告で送信する場合には、①住所(納税地)、②氏名(漢字)、③利用者識別
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番号及び④申告書を提出する税務署名(漢字)の入力が必要です。入力されていな
いデータは、e-Taxソフトへの組み込み及び受付センターで受信することはできま
せん。
(3) 保存データを開いても正常にデータが作成されたかどうか確認することはできま
せん。e-Taxソフトに「組み込み」後、「帳票編集」機能により帳票を表示して確
認してください。
(4) 作成後に補完することとされた入力項目については、e-Taxソフトの「帳票編集」
機能により補完入力して帳票を完成させた上で送信してください。
(5) 当コーナーでは対応していない帳票については、e-Taxソフトで作成した上で合わ
せて送信してください。
(6) e-Taxソフトに「組み込み」後、「帳票追加」機能により「平成
年分申告書等
の送信票(兼送付書)」を作成の上、合わせて送信してください。
(7) e-Taxソフトでは、丸付き文字やかっこ付き文字などは使用できませんので注意し
てください。
(8) 申告等データを送信した後に返信される「即時通知」及びメッセージボックスに格
納される「受信通知」は必ず確認してください。
(注)
所得税の申告期限間際は、申告等データの送信が集中し期限内に受信できないお
それがあります。
e-Taxソフトの使用に当たっての注意事項
1.スキーマチェックエラーのメッセージが表示される主な事由(共通)
e-Taxソフトで「署名」又は「送信」を実行した際に「XML構造チェックエラーです。
エラー内容はヘルプを参照(トラブルシューティング:スキーマチェックエラー)」という
メッセージが表示される場合があります。
この場合は、e-Taxのトラブルシューティングをご覧いただき必要な対応をしてください
(帳票を1つずつ確認する必要があります)。
スキーマチェックエラーが表示される原因として、特に次の3つの場合が多いのでご注
意ください。
① 半角カタカナ(記号)を使用している場合
e-Taxソフトでは半角カタカナは使用できませんので、文字入力の際に全角カタカナを
使用しているか確認してください。
(例)中央コーポレーション⇒中央コーポレーション
㈱、㈲、Ⅲ、③等は可
② 利用可能文字一覧に記載のない文字を使用している場合
特殊な文字など「利用可能文字一覧」に記載のない文字は使用できませんので、代替
文字を適宜選択してください。
③ 一括償却資産の必要経費算入の特例を受ける場合
書面においては「取得年月」欄に「年」のみを記載することになっていますが、e-Tax
ソフトでは「年」及び「月」の両方に入力されているか、スペースでないとエラーと
14
なりますので、「年」及び「月」の両方とも入力してください。
なお、同一年に取得した一括償却資産を一つの欄にまとめて入力される場合は、一番
早く取得した資産の取得年月を入力してください。
【具体例】
1. 以下の項目の一部が入力漏れではないか?(帳票を1つずつ確認する必要がある)
o
日付・・・(例)「取得年月日」などの入力欄について、「年」のみしか
入力していない。
o
電話番号(半角数字で入力する。)
o
郵便番号(半角数字で入力する。)
また、帳票の中の人数や日付についてマイナスの値が入力されているか、指定
されている桁数を超えていることが考えられます。
2. 基本情報に入力漏れがないか?(「帳票一覧」から「基本情報変更」を確認)
o
利用者識別番号
o
提出先税務署
o
氏名(法人名)
o
住所
o
代表者名・代表者住所(法人の場合)
入力漏れがあった場合には、入力の上、帳票を作成完了させてください。
3. 必須帳票の作成漏れがないか?(「申告・申請等一覧」から「帳票一覧」を確認。)
o
法人税・・・・・・・別表1(1)等がない
o
消費税(法人)・・・申告書(一般用・簡易課税用)がない
o
申請・届出・・・・・必要な申請・届出書がない
必須帳票がない場合には、新規に作成してください。
4. 同じ内容の添付書類を複数作成していないか?
まったく同じ内容の添付書類は、複数添付できませんので、削除してください。
5. その他
法人税申告書を切り出す場合、財務諸表(貸借対照表・損益計算書・株主資本等変
動計算書・社員資本等変動計算書・損益金の処分表・個別注記表)が「作成完了」に
なっていないと、エラーが表示されます。
また、法定調書を切り出す場合に、必須入力項目(「支払を受ける者の住所氏名」
「支払確定年月日」等)が入力されていないと、エラーが表示されます。
※スキーマチェックエラーの対処方法については、「(参考)トラブルシューティング:
スキーマチェックエラーが出てしまった」をご覧ください。
2.「不正な処理を行ったので強制終了します。」というメッセージ表示、または、「問題が
発生したため CLCustomer.exe を終了します。」というメッセージ表示が出た場合。
15
現在利用中のパソコンが不安定な状態のときに、発生する場合があるエラーメッセージ
です。Windows の再起動、またはパソコンの OFF/ON を行い、再度処理を行ってください。
なお、それでも事象が解消しない場合は、パソコン本体に問題があるかも知れません。
3.「必要なコンポーネントがインストールされていないか、環境が壊れている可能性があ
ります。最新版をインストール後、再度操作してください。」のメッセージが表示され、
申告等データを組み込むことができない場合。
1.
e-Taxソフトのバージョンが古い
2.
組み込む申告等データに対応した税目のプログラムのインストールを行っていな
い(追加インストール)
(4)電子署名
顧問先(住基カード等)(代理送信の場合は省略)
署名の種類
目的
署名の効力の範囲
電子申告・申請の各手続きにおいて代表者(納 手続き全体に対し
代表者署名
税者)が行う署名
ての署名
同 上
経理責任者署名 法人税等の申告において経理責任者が行う署名
税理士法第30条に規定する、税務代理権限証 税務代理権限証書に
税務代理署名
対してのみの署名
書の依頼者欄の署名
税理士(税理士用電子証明書
署名の種類
税理士署名
添付書面署名
日税連発行)
目的
署名の効力の範囲
電子申告・申請の各手続きにおいて代表者(納 手続き全体に対し
税者)が行う署名
ての署名
税理士法第33条の2で規定された添付書面に
添付書面に対して
関する税理士署名。税理士法人の場合など複
のみの署名
数の税理士が署名を行うこともある。
・電子申告に付与する署名は、①申告という手続き全体に対する署名と、②申告に添
付する「税務代理権限証書」と、税理士法第 33 条の 2 で規定された「書面添付」へ
の署名の 2 種類に分かれます。
・「税務代理権限証書」と「書面添付」に関しての署名は、その様式のみにしか効力が
ありません。したがって、申告に関しての全体署名の後に「税務代理権限証書」 「書
面添付」への署名を行うと、データの修正等が行われたことと同様となり、すでに
行った手続き全体に対しての全体署名は無効となってしまいます。
・代理送信・・・添付書面がある場合は、それに署名してから申告書等に署名
※次の条件をすべて満たすと、納税者本人(経理責任者)の電子署名を省略することが
できます【代理送信】。
16
●
基本情報の税理士等の利用者識別番号欄等に税理士情報を入力する。
●
税理士等が申告・申請等データに電子署名を付与する。
●
税理士等が申告・申請等データを送信する。
※
従前どおり、申告書等に「納税者の電子証明書」による電子署名を付与すること
は何ら問題ありません。「納税者の電子署名を付与してはいけません」というこ
とではないことに注意してください。
ただし、納税証明書の交付手続については、納税者本人の電子署名を省略することは
できません。
①
ICカードリーダライタ(作動しているか確認)を接続し、ICカード(電子証明書)を
挿入する(乗せる)。
利用者の電子証明書は、e-Taxに登録した電子証明書と同一の電子証明書で、有効期
限内のものを使用する必要があります。
※
現行の税理士用電子証明書の有効期限は平成20年9月末日、次期の税理士用
電子証明書の有効期限は平成25年3月末日までとなっています。
公的個人認証サービスの電子証明書(住基カード搭載、有効期限3年)
②
署名
③
ICカード発行元の認証局サービス名をリストボックスから選択
④
ICカードのパスワードを入力
表示されている電子証明書に間違いがないか、また有効期限が切れていないかを確認
電子署名を付与すると申告・申請等の状態が「送信可能」となり、受付システムヘ送信
できる状態になります。
・
「署名可能一覧」画面で署名をクリックした時に署名前チェックが行われます。申告・
申請等に入力漏れや、不適切な箇所がある場合には、署名前チェックエラーが表示
されます。エラーで示された帳票を「帳票編集」画面で編集し、エラー箇所を修正
後、再度、電子署名を付与してください。
エラーとなった場合でも引き続き署名
に移行できるものについては、『OK』をクリックすると「署名前チェックでエラー
が検出されています。署名を継続しますか?」と表示されますので、エラーとなる
原因について承知しており、内容に誤りがないのであれば『OK』をクリックする
ことで署名に移行します。なお、エラー内容によっては、引き続き署名に移行でき
ないもの、又は署名継続に対して『キャンセル』をクリックした場合は、「署名前チ
ェックでエラーがありました。エラーを修正して、再度署名をしてください。」と表
示されますので、『OK』をクリックし、作成画面に戻ってデータの修正後に再度署
名を行ってください。
17
・申告書を作成し、電子署名を行い送信しようとしたところ、作成誤りに気づいた場
合は、電子署名がされた申告書等は訂正することができません。したがって、一旦
電子署名を削除して署名のない状態にし、誤りを訂正した後再度署名を付して送信
してください。
・電子署名を付与した後、申告・申請等を送信する前に電子証明書を更新した場合は、
更新した電子証明書を使って電子署名を付与する必要があります。付与済みの電子
署名を削除し、再度、更新した電子証明書を使って電子署名を付与してください。
・署名内容の表示を行った際、「証明書の内容が表示できませんでした。」というエラ
ーが表示されることかあります。この場合、申告・申請等に付与された電子署名が破
損している可能性があります。使用した電子証明書を確認し、再度署名付与した上
で署名内容表示を行ってください。再度署名付与した場合にこのエラーが表示され
た場合は、申告・申請等データが破損している可能性があります。新たに申告・申
請等を作成し、再度署名付与した上で署名内容表示を行ってください。
・電子署名のためのパスワード等を一定回数連続して誤ると不正使用防止のため、パ
スワードがロックされ、ICカードが使用できなくなります。パスワード入力の際は
以下の点に注意してください。また、そもそもパスワードの入力を毎回キーボード
から打ち込むのは非効率ですので、テキストファイル等から、コピー&ドロップを
して入力されることをお勧めします。
1.税理士用電子証明書(日税連ICカード)での電子署名
アクセスパスワードに入力するのは、「ユーザーPIN」です。アルファベットの大文字・
小文字に注意して入力してください。
なお、電子署名のためのユーザーPINの入力を15回連続して誤るとパスワードがロック
され、ロック解除作業を行うまでICカードが使用できなくなります。
パスワードがロックされた場合は、[スタート]-[プログラム(P)]-[ICカード発行
キットVer3.0 ICカードマネージャRTL]-[ICカードマネージャVer3.062](※)でパスワー
ドのロック解除が可能です。プログラムを実行しましたら、上にあるタブの「パスワード
の変更とロック解除」をクリックします。まず、表示された画面内の処理種別横の「ロッ
ク解除」をクリックし、その後、「更新」ボタンをクリックしてください。すると、「パ
スワードの変更」画面が表示されます。画面上、入力欄が三段ありますので、一段目にロ
ック解除PINを、二段目、三段目に新しく設定するユーザーPINを入力してください。なお、
設定する際の制限はユーザーPINを変更する場合と同様です。なお、ロック解除作業を連続
15回失敗すると、ICカードが使用できなくなりますので、作業は慎重に行ってください。
(※)Windows Vistaの場合
18
[スタート]-[すべてのプログラム]-[ICカード発行キット Ver5.0ICカードマネージャ
RTL]-[ICカードマネージャ Ver5.0.1.3]
2.公的個人認証サービスの電子証明書(住基カード)での電子署名
電子証明書の発行申請時に発行申請者(代表者や経理責任者)が独自に設定した「パス
ワード」のアルファベットは、すべて大文字で入力してください。
また、ここで入力するパスワードは、住基カードの交付を受ける際に、住基カード自体
に設定したパスワード(4桁の数字)ではありません。
なお、5回連続してパスワードの入力を誤るとパスワードがロックされ、ICカードが使
用できなくなります。パスワードがロックされた場合は、本人が「住基カード」を取得し
た市区町村窓口でパスワードのロック解除申請を行ってください。
(注)所得税徴収高計算書及び納付情報登録依頼については、利用者識別番号・暗証番号
のみでの利用が可能です。
(5)送信(代理送信)
月曜日~金曜日の午前 8 時 30 分から午後 9 時(祝日等を除きます)
※確定申告期は 24 時間対応あり
システムメンテナンスなどで受付システム自体が閉塞(=休止中)状態になっている
ことがあります。e-Taxホームページで運転状況を確認してください。
①
電子署名及び電子証明書を添付の上、e-Taxに利用者識別番号及び暗証番号を入力して、
ログインした後、申告等データを選択し、送信します。
※「送信可能一覧」画面で送信する申告・申特等を選択する時に、「Ctrl」キーあるいは
「Shift」キーを押しながら選択すると、申告・申特等を複数選択し一括送信すること
ができます。
※「受付システムから応答がありません」とのエラーメッセージ
e-Taxソフトインストール時には、ソフトウェアだけでなく「ルート証明書」もパソ
コンにインストールする必要があります。これがなければ、受付システムにアクセス
できません。この場合の対処法としては、e-Taxホームページのe-Taxコーナー・ダウ
ンロードコーナーより「ルート証明書のインストール」を選択しダウンロードしイン
ストールすれば送信可能になります。
(注)代理送信は、税理士が納税者の利用者識別番号で、納税者の申告書等のデータを
作成し、「税理士の電子署名」を付与してe-Tax受付システムへ「税理士の利用者識別
番号と税理士の暗証番号」で送信します(※送信画面に出てくる納税者の利用者識別
番号を消去し、税理士の利用者識別番号と税理士の暗証番号で送信)。
19
【注意】大きな誤解が発生しています
代理送信について、納税者の電子証明書の登録時に、税理士の電子証明書を登録する
ケースが発生しています。その場合、後日税務署から確認のための照会がなされます。
登録する電子証明書の内容はよく確認してください。
・代理送信で納税者の申告等データを送信した場合「電子証明書が登録されていません。
電子証明書の登録を行いますか。」というメッセージが表示され、送信できない場合。
1. 代理送信する税理士等の電子証明書が添付(登録)されていない
代理送信する税理士等のメッセージボックスから電子証明書が登録されているか確
認してください。
2.代理送信する税理士等の利用者識別番号でログインしていない
代理送信する税理士等の利用者識別番号でログインしているか確認してください。
代理送信する場合には、表示されたメッセージの「キャンセル」ボタンをクリック
し、税理士等の利用者識別番号及び暗証番号でログイン後、再度送信してください。
パソコンへの入力ミスや、申告書の作成誤りが電子申告送信後に判明した場合(申告期
限の前後による取扱いの差異も含めて)は、申告期限内であれば、「訂正申告」に該当し
ますので、申告書等の作成誤りを訂正して再度送信してください。この際、紙ベースの申
告書の場合「訂正申告」と赤記したような特別なことは一切不要であり、通常どおり送信
すれば最後の送信分が採用されます。
添付書類については、最初の申告と同時に申告書等送信票(兼送付書)に添付して送付
済みの場合は、再度送付する必要はありません。訂正により新たに添付が必要となった書
類のみ送付書とともに送付してください。
申告期限経過後で税額が不足している場合は、申告書の作成で修正申告書を選択して作
成して送信してください。
申告期限経過後で税額が過大であった場合でも更正の請求期限内であれば、申請・届出
の中から更正の請求を選択して作成して送信してください。 いずれにしても期限後の処置
は、所轄税務署に一度お問合せください。
【注意】ログインのための暗証番号を連続して10回間違えると当日のログインはできな
くなります。翌日になれば使用可能となります。
②
添付書類の送付
医療費の領収書など利用者以外の方が作成する証明書類等の添付書類(e-Taxソフト等で
作成できない書類)については、別途、送付等により、所轄税務署等に提出することにな
ります。
e-Taxソフトでは、申告等データの送信後に利用者のメッセージボックスに受付番号及び
20
受付日時等が表示された添付書類送付書が格納されますので、添付書類送付書を印刷した
上、添付書類とともに提出してください。
なお、送付等により提出する添付書類については、申告等データの送信後、遅滞なく提
出する必要があります(紙ベースの申告と同じと考えてください)。
※平成 19 年分以後の所得税の確定申告書の提出をe-Taxを利用して行う場合、医療費の
領収書や給与所得の源泉徴収票等の一定の第三者作成書類について、その記載内容を入
力して送信することにより、これらの書類の税務署への提出又は提示を省略することが
できます。
電子申告データ作成時に「申告書等送信票(兼送付書)」の「送付(郵送等)書類名:
提出区分」欄チェックボックスに別途送付する書類名のチェックを入力せずに送信してし
まった場合は念のため、再度作成して送信するか、若しくは申告書等送信票(兼送付書)
を2枚(提出用・控用)プリントして手記入でチェック等を記入後、添付書類と一緒に税
務署にその旨を添書きして郵送等することをお奨めします。心配な時は、税務署に問合せ
てください。
消費税の電子申告で別途送付したい書類(例えば消費税額計算明細書等)がある場合は、
電子申告の受信通知の写しと、別送書類である旨を記載した適宜な送付書を作成して税務
署に送付してください。
(6)受信・即時通知
e-Taxでは、送信直後に申告等データのデータ形式等のチェックを行い、受付番号及び受
付時間等を送信者のパソコン画面に即時通知として表示します。
また、送信直後に行うデータ形式等のチェックとは別に、送信された申告等データの基
本的事項(納税者名、住所等)に係る内容確認を行います。
この確認の結果は、受信通知としてe-Tax内に用意される利用者ごとのメッセージボック
スに格納されます。
代理送信の場合、即時通知を税理士のパソコン上に表示し、次いで内容確認のうえ、受
信通知が税理士と納税者の双方のメッセージボックスに格納されます。
ただし、電子証明書の付け忘れがあった場合等審査結果にエラーがある場合は、エラー
の受信通知は送信者たる税理士のメッセージボックスのみに格納されます。
(納税者及び税理士が、パソコンで開始届出書を提出した場合、若しくは紙の開始届出書
の通知書記載の暗証番号を変更している場合)
税理士と納税者の両方のメッセージボックスに、受信通知(「○月○日○時○分○秒に、
当該申告書等を受け付けた」という通知)が格納されますので、税理士と納税者のそれぞ
れが「各自の利用者識別番号と各自の暗証番号」で内容を見ることができます。
21
(納税者が紙で提出した開始届出書の通知書記載の暗証番号を変更していない又はパソコ
ンを持っていない場合)
税理士のみが「税理士の利用者識別番号と税理士の暗証番号」でメッセージボックスの、
受信通知を見ることができます。
なお、所得税徴収高計算書や納付情報登録依頼などの手続を税理士が代理送信するため
には、納税者が暗証番号の変更及び納税用確認番号の登録を行っていないとエラーとなる
ので注意してください。
送信データの確認等
即時通知
データ送信が完了した直後に、e-Taxでデータ形式等やファイルサイズのチェックを行い、
正常に受信されたかどうかの判定、受付番号、受付日時、受付ファイル名及び送信者の利
用者識別番号を送信者のパソコン画面上に表示します。
即時通知は、再表示はできませんので、必要に応じて、保存又は印刷を行ってください。
なお、即時通知にエラー情報が表示されている場合は、送信された申告等データは、受
け付けられていません。エラーの原因を解明の上、再送信するか、書面により提出してく
ださい。
メッセージボックス
メッセージボックスは、利用者ごとに用意され、受信通知等の情報を格納しています。
メッセージボックスの内容を確認するには、e-Taxにログインする必要があります。
メッセージボックスに格納される情報は、受信通知のほか、申告に当たっての注意事項、
予定納税額・中間申告分の税額等を表示したメッセージや電子納税証明書の交付等のデー
タ等があります。
なお、メッセージボックスに格納された情報は、納税証明書発行受付結果等の一部の情
報を除き、既読後 120 日を経過すると「メッセージボックス(過去分)」画面に移され、格
納されてから 1,100 日間(約 3 年間)を経過すると既読・未読に関わらず削除されますの
で、必要に応じて受信通知等の情報の保存又は印刷を行ってください。
受信通知
即時通知後、送信データの審査結果(必須項目にデータが入力されているか、改ざんさ
れていないか、添付された電子証明書が有効期限内で、かつ、登録された電子証明書と一
致するか等の審査結果)がメッセージボックスに格納されますので、利用者は、ある程度
時間をおいて、再度、e-Taxにログインし、審査結果(受信通知)を必ずご確認ください。
送信したデータ以外に、書面等により送付等が必要な書類等がある場合は、送付書を印
刷の上、送付等が必要な書類等とともに、提出してください。
受信通知にエラー情報が表示されている場合は、エラーの内容を確認し、訂正等を行っ
22
た上で再送信するか、書面で提出する必要があります。
また、税理士等が送信する場合、受信通知は、税理士及び納税者のメッセージボックス
に格納されますが、審査結果にエラーがある場合は、送信者(税理士)のメッセージボッ
クスにのみ受信通知が格納されますのでご注意ください。
なお、自己のパソコン等に保存した受信通知を確認する場合は、インターネットに接続
する必要があります。
また、e-Taxに送信した申告等データは、メッセージボックスに格納された受信通知より
ダウンロードすることが可能となっており、ダウンロードした申告等データは、e-Taxソフ
トを使用して確認することができます。
(注)
電子証明書が失効している場合には、即時通知及び受信通知にエラー情報は表示
されませんので、後日、提出先の税務署から連絡をさせていただく場合があります。
• 「送信されたデータの形式(手続のバージョン)に誤りがあります。・・・」というエ
ラーメッセージが即時通知に表示され、送信することができない場合。
送信された申告等データの手続バージョンが、利用可能なバージョンとなっていない
ことが考えられます。エラーとなった手続を含む税目のプログラムをバージョンアッ
プしてから、再度、申告等データを新規作成して送信してください。
• 「送信されたデータ形式では読み取ることができません。」というメッセージが受信通
知に表示された場合。
受付システムで読み取ることができないデータ形式の申告等データを、e-Taxソフト
以外の市販の財務会計ソフトから送信したことにより表示されるエラーメッセージ
です。利用の財務会計ソフトの販売メーカに確認してください。
• 「送信者の利用者識別番号がデータ内の利用者識別番号と一致しません。」というメッ
セージが受信通知に表示された場合。
送信者の利用者識別番号と送信された申告等データの利用者識別番号が一致せず、か
つ送信者が税理士等でない場合に表示されます。納税者本人又は税理士等がログイン
して送信してください。
(注) 税理士等が送信したときにエラーメッセージが表示された場合は、代理送信
した税理士等の通知書を確認してください。通知書に「お知らせした利用者識別番号
と変更された暗証番号により、国税電子申告・納税システムを利用して依頼者の申告
等を代理することができます。」の記載がない場合は、税理士等の所轄の税務署に確
認してください。
• 「電子証明書が未登録、又は登録された電子証明書と一致しません。」というメッセー
ジが受信通知に表示された場合。
1. 事前登録した電子証明書と異なった電子証明書が添付されている
申告等データには、受付システムに登録している電子証明書を添付しなければなり
ませんので、受付システムに登録している電子証明書を添付したか確認してください。
また、登録している電子証明書を更新した場合は、更新した新しい電子証明書を登
録した上で添付してください。
23
2. 電子証明書が未登録となっている
電子納税証明書の交付請求手続を税理士等が代理送信した場合などのケースが該
当します。納税者本人が初期登録手続を行った上で再度、送信してください。
3. 添付された電子証明書が不足している
納税者本人又は関与先の税理士等が事前登録している電子証明書が添付されてい
ない可能性がありますので確認してください。
なお、基本情報の税理士等の利用者識別番号欄等に税理士等の情報が入力されてい
る場合は、税理士等の電子証明書を添付してください。
4. 代理送信にもかかわらず、納税者本人(関与先)の利用者識別番号でログインしてい
る
税理士等による代理送信にもかかわらず、納税者本人(関与先)の利用者識別番号
でログインしている可能性があります。受付システムにログインする利用者識別番号
を税理士等のものに変更して、再度送信してください。
• 「納税用確認番号が登録されていない利用者の代理送信は行えません。」というメッセ
ージが受信通知に表示された場合。
税理士等が関与先の所得税徴収高計算書、納付情報登録依頼等の手続を送信する場合
は、納税者本人の電子証明書の初期登録は必要ありませんが、納税者本人の納税用確
認番号の登録を行う必要がありますので、納税者本人の納税用確認番号を登録後、所
得税徴収高計算書データ等を税理士等が再度送信していただくことになります。
• 「更新に必要な電子証明書が添付されていません。」というメッセージが受信通知に表
示された場合。
1. 電子証明書の登録を誤って再度行った
メッセージボックスの受信通知(電子証明書登録に係るもの)を受付日時の古い順
から確認してください。エラーメッセージのない受信通知があればその時点で正常に
登録されているので問題ありません。
2. 公的個人認証サービスに基づく電子証明書以外の電子証明書で再登録を行った
電子証明書登録で再登録できるのは公的個人認証サービスに基づく電子証明書で、
有効期限切れや証明内容の変更により、再発行を受けた場合だけで、それ以外は再登
録することはできません。
• 「ICカードを認識できませんでした。設定を確認の上、再試行してください。」と表示
された場合。
電子証明書の登録作業中に「ICカードを認識できませんでした。」と表示される原因
として、次の事由が考えられます。
1. ICカードリーダライタを使用するための設定作業(デバイスドライバのインストール)
が正しく行われていない。
2. 認証局から CD-ROM 等で提供されるプログラムのインストールが正しく行われていな
い。
3. ICカードが正常にセットされていない。
24
申告等データの到達時期
「行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律」
(平成14年法律第151号)
により、電子情報処理組織を使用して行われた申請等は、行政機関等の使用に係る電子計
算機に備えられたファイルへの記録がされた時に当該行政機関等に到達したものとみなす
こととされています。
したがって、e-Taxにおいても、送信された申告等データは、国税庁の受付システムのフ
ァイルに記録された時に行政機関等に到達したものとみなすこととなります。具体的には、
エラー表示のない受信通知に記述されている受付日時が到達日時です。なお、e-Taxソフト
においては、複数のデータの送信指示を一度に行うことが可能ですが、実際の送信は、デ
ータごとに行われるため、それぞれ到達する時刻は異なります。通常、受付時刻に大きな
差は生じないと考えられますが、回線や受付システムの状況によっては、受付時刻に差が
生じる可能性がありますので、期限に余裕を持って送信してください。
到達時期の特例
災害等不可抗力により送信不能や送信遅延が生じた場合の取扱いについては、事実関係
に基づき個々に判断することとなりますが、基本的には、書面の場合と同様に納税者の責
めに帰すべき事由によるものでない場合は、国税通則法等の規定により、納税者が不利益
を受けることのないように取り扱うことになります。
※e-Taxにより申告を行った翌年(翌事業年度等)分の申告書等の用紙は送付されませ
ん(振替納税の届出をされていない方は、納付書は毎年送付されます。)ので、個人
の方の場合は、1月下旬頃、法人の場合は、決算月の翌月中旬頃に申告に当たって
の注意事項のほか、予定納税額や中間申告分の税額等を表示したメッセージをメッ
セージボックスへお知らせすることとしていますので、申告書データを作成する際
には必ず確認してください。
(7)電子納税(登録方式でインターネットバンキングを利用する場合)
税目、納付の目的となる課税期間、申告区分、納付金額等の納付情報データを作成し、e
-Taxに送信して事前に登録します。
e-Taxでは、受信した納付情報データの基本的事項(納税者名、住所等)に係る内容確認
を行い、納付指図時に入力する納付区分番号等を表示した受信通知をメッセージボックス
に格納します。
e-Taxにログインし、受信通知により納付区分番号等を取得します。
インターネットバンキングのIDやパスワードによって金融機関のシステムにログイン
し、インターネットバンキングの画面上から、利用者識別番号、納税用確認番号及び納付
区分番号を入力して金融機関に送信します。
25
金融機関に送信されたデータは、マルチペイメントネットワーク(MPN)を通じて受付シ
ステムに送信されます。
e-Taxでは、利用者識別番号、納税用確認番号をチェックし、電子納税の利用者であるこ
とを確認し、納付区分番号に基づき上記⑤で登録された納付情報データを MPN を通じて、
納税者氏名、税目、課税期間及び納付金額等を通知します。
画面に表示された情報に誤りがないことを確認し、インターネットバンキングの画面か
ら、利用者自身の預金口座から納付金額に見合う金額を国庫金勘定に振り替えるよう指示
します。
金融機関は、納付指図のあった預金口座から国庫金勘定に納付税額を振替、領収済デー
タをe-Taxに送信します。
e-Taxでは、金融機関から送信された領収済データを確認した後、金融機関に領収済デー
タ受信の通知を送信します。
(注1)インターネットバンキングのご利用に当たっては、利用する金融機関との間であ
らかじめインターネットバンキングの利用手続を行っておく必要があります。
また、インターネットバンキングやATM等での電子納税は、MPN に対応するシステ
ム整備を行った金融機関を利用する必要があります。
MPN とは、金融機関と収納機関との間を専用のネットワーク回線で結ぶことにより、
インターネットバンキングやATM等で送信された税金、手数料などの納付情報を即時
に収納機関に伝達する決済システムのことをいいます。
インターネットバンキングやモバイルバンキングあるいはATMで MPN に接続して金
融機関から提供されるサービスは、「Pay-easy」(ペイジー)と呼ばれ、電子納税は、
この「ペイジー」を利用することになります。
(注2)このほか、申告所得税、法人税及び消費税については、e-Taxへの納付情報の事前
登録を行わず、モバイルバンキングやATM等を利用して、納付税目、税額等の納付
情報を入力して納付手続を行う簡便な方法(入力方式)もあります。
詳しくは、
「電子納税手続」をご覧ください。
(注3)
電子納税が利用可能な金融機関については、Webサイト「ペイジー」の「ペイジ
ーが利用可能な金融機関」に情報がありますので、参考にしてください。
※e-Taxにログインした状態で一定時間以上アクセスがない場合は、タイムアウト機能によ
り自動的にログアウトされます。
法定調書
申請届出
―
法定調書関係
26
法定調書の一部(給与所得の源泉徴収票)を書面で提出する場合には、以下のようにし
てください。
1.
まず、e-Taxソフトを利用して提出する法定調書及び法定調書合計表を作成し、
法定調書合計表の作成の際、内容(人員・支払金額等)についてはe-Taxを利用し
て提出する法定調書と書面で提出する法定調書の合計で入力し、摘要欄に「内○○
人分書面で提出」と入力した上で送信してください。
2.
次に、作成した法定調書合計表をプリントアウトし、書面で提出する法定調書と
ともに税務署へ提出してください。
・e-Taxでのデータ送信後に、提出漏れの法定調書が見つかり、追加分のデータを送信
する場合。
再度、法定調書合計表とともに調書を作成して送信してください。その際には、調
書については追加分のみを作成し、法定調書合計表については追加分を合算した内容
で作成の上、送信してください。
「提出区分選択」で、「訂正分提出」の選択及び「年分」を入力して『OK』をクリ
ックします。
表示された「前回受付番号等入力」で「前回の受付番号」及び「前回の受付年月日」
を入力して『OK』をクリックします。なお、前回提出時にe-Taxを利用していない場
合や、前回受付番号等が不明な場合は、入力を省略しても構いません。
・e-Taxでのデータ送信後に、提出した法定調書に誤りが見つかりました。訂正をするに
はどうすればよいですか。
訂正する前の内容で法定調書を作成し、訂正区分欄を「無効分」とします。さらに、
訂正後の法定調書を帳票追加の上、作成し、訂正区分欄を「その他」として、合計表と
ともに送信してください。なお、法定調書合計表については、訂正後の内容で再度作成
し送信してください。
所得税確定申告
所得税申告における青色申告決算書や収支内訳書など、利用者自らが作成する添付書類
のうち、様式が指定されているもの又はデータを記述する規格が存在するものについては、
e-Taxソフトでデータが作成できますので、基本的には、申告等データとともに送信可能で
す。
給与所得の源泉徴収票等については、国税庁が定める一定のデータ形式で作成され、か
つ、源泉徴収義務者等(交付者)の電子署名が付与されたものは、e-Taxにより確定申告を行
う際の添付書類として、オンラインで送信することが可能となりました。
詳しくは、
「給与所得の源泉徴収票等のオンライン送信について」を参照。
なお、国税庁の仕様に準じて作成されていないもの(例えば、利用者が表計算ソフトで
27
作成している明細書等)等の添付書類は電子データで送信することはできませんので、別
途送付等により提出していただくことになります。申告等データの送信後に利用者の方の
メッセージボックスに格納される受付日時及び受付番号等が印字された「平成○○年分の
申告書等送信票(兼送付書)」を印刷の上、添付書類と共に所轄の税務署に提出します。
異動届出書
申請・届出
―
所得税、法人税又は消費税
「申告・申請等基本情報」画面で
提出先設定をクリックし、異動前の所轄税務署を選択
します。
提出先追加をクリックし、異動後の所轄税務署を選択します。
帳票を編集します。
署名付与前は1件の申請等ですが、署名付与時に異なる2件の申請等になります。
「申告・申請等名 1」、「申告・申請等名 2」に、申告・申請等名を入力します。
それぞれの申告・申請等に電子署名を付与して送信してください。
e-Taxソフトでは、一つの申請等に異動前と異動後の両方の提出先を設定することができ
ます。これにより、1回の操作で両方の所轄税務署あてのデータが作成されます。
作成したデータは、署名付与前までは1件の申請等として扱います。署名付与時に提出先
ごとに複数の申請等になります。
署名付与後、それぞれの提出先に申請等を送信してください。
「e-Taxソフトの操作ヘルプ」
目次はメニューボタンあるいはメニューバーの機能、トラブルシューティング、画面の説
明で分類されています。大きな分類(ブック)から小さな分類(サブトピック及びトピッ
ク)へと絞り込んでいき、目的のトピックを探します。
語句を入力して探す
・トピック中の語句を検索します。
・入力した語句を含むすべてのトピックが一覧で表示されます。
・検索結果が多い場合は、複数の語句を半角スペースで区切って入力すると、絞り込
んで検索することができます。
帳票の作成方法等を説明するために「帳票作成のためのヘルプ」を用意しています。
表示されている帳票の作成方法等の説明などを知りたいときは、「帳票編集」画面のメニュ
ーバーから[ヘルプ]-[帳票説明]をクリックします。
帳票作成のためのヘルプが表示されます。
各操作画面のヘルプをクリックすると、表示されている画面に対応した項目説明のヘルプ
が表示されます。
28
(参考)関与先が利用者識別番号等を失念してしまった場合や、以前の利用者識別番号等
を入手することが不可能な場合
e-Taxホームページからオンラインで「開始(変更等)届出書」を提出してください。
なお、いったん電子申告を取りやめる届出を行い、新たに利用者識別番号等を入
手する方法もありますが、その場合、取りやめた利用者識別番号ではログインでき
なくなることから、過去の受信データは閲覧できなくなります。
(参考)変更届出と取りやめ届出(※)との比
変更届出
較
利用者識別番号
取りやめ届出による再取
得
変わらない
新規取得
暗証番号
再登録
新規登録
電子証明書
再登録
新規登録
変わらない
新規登録
書面による通
オンラインによる即時通
知
知
残る
消滅
納税用確認番号
利用者識別番号等の通知(書)
メッセージボックス内データ
※この場合「変更届出」とは変更等の欄の「暗証番号等の再発行」を指し、「取りやめ届
出」とは「国税電子申告・納税システムの利用の取りやめ」を指す。
(補足)電子納税
電子納税では、自宅から国税の納付手続が可能ですが、領収証書は発行されません。電子
納税には次の「登録方式」と「入力方式」の2つの方式があります。
登 録 方 式
入 力 方 式
対
象
税
全税目
法人税・申告所得税・消費税のみ
目
納
付
可
能 開始届出書を提出した税務署以外の税務署へも納付可
な能
開始届出書を提出した税務署の
み
(管轄税務署のみ)
税
務
署
29
納 インターネットバンキング・モバイルバンキング・ATM
付
手
段
パ
ソ
コ
必要(e-Taxに納付情報を登録)
不要(納付目的コードを使用)
ン
届出書の提出区分
登 録 方 式
入 力 方 式
申告・納税等手続
利用できます
利用できます
特定納税専用手続
利用できません
利用できません
開始届出書提出時に「特定納税専用手続」を選択した方は、入力方式しか利用できませ
ん。利用可能時間は、e-Taxの利用可能時間内で、かつ、納税手続を行う金融機関のシステ
ム(インターネットバンキングやATM等)が稼動している時間となります。また、国税の
納付の時期は、日本銀行の代理店である金融機関において国庫金勘定への振替処理を行っ
た時点で納付の効果が発生することになります。電子納税では、現在の納付書による納税
と同様、振替のための手数料は必要ありません。(インターネットバンキングの利用手数
料については、それぞれの取引金融機関で確認してください。)
入力方式(登録方式は前述)は、申告所得税、法人税及び消費税の3税目の納付だけが
行えます。手順は、事前に納付情報の登録を行っていないため、インターネットバンキン
グ等を利用して納付指図をする際に、登録方式において使用する納付区分番号に対応する
次の納付目的コードを利用者自身で作成して、納付金額と併せて入力します。
① 納付目的コードの作成
入力方式による電子納税を行う際に必要な納付目的コードは、利用者自身が「税目番号、
申告区分コード、元号コード、課税期間」を次頁の各番号を組み合わせることにより作成
します。
② 納税地等に異動があった場合の注意事項
入力方式の場合に、納税者情報に変更がある場合は、書面(納付書)で納付するか、税務
署側の異動等処理が完了してから電子納税することが必要です。
③ 入力方式での入力項目と納付金額の入力方法(金融機関のシステムへの入力項目)
30
金融機関のシステムでの欄の名称
対応する e-Tax の番号等
「納付番号」欄
利用者識別番号
「確認番号」欄
納税用確認番号
「納付区分」欄
納付目的コード
「金額」欄
申告等により納付すべき金額
届出書の提出区分
申告納税等手続
入力方式では、ATM等の画面に利用者識別番号等の各種番号を入力した後に、納付する金
額を利用者自身で入力します。
31
電子納税の実務
「ペイジー」(「Pay-easy」)は、公共料金や税金、航空券の購入やクレジットカード、
インターネットショッピングの支払いを、パソコン、携帯電話、金融機関のATMから好きな
時にできる次世代の電子決済サービスです。
ペイジーは、金融機関が共同で構築・運営しているサービスで、国内のほとんどの金融機
関(銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農漁協)が共通の仕組みでサービスを提供し
ています。
ペイジーは、いわゆる「振込み」とは異なります。
・振込先の口座番号などの入力は不要です。
・夜中や休日に支払っても、即時に支払いが完了します。
・振込手数料のような手数料はかかりません(一部の例外を除く)。
なお、「ペイジー=インターネットバンキング」ではありません。
お使いのインターネットバンキングで、ペイジーを利用できない可能性もありますので、
ご利用の金融機関に確認を取ってください。
詳しい情報は以下のサイトで入手できます。
http://www.pay-easy.jp/
以下のペイジーでATMマークの表示されている金融機関で利用できます。
http://www.pay-easy.jp/payeasy_facilities/financial.htm
また、ペイジーで支払いのできるATMには、このマークが表示されています。
具体的に、どのATMでペイジーが利用できるかについては、各金融機関に確認します。
たとえば、以下のような方法で、金融機関のホームページ等にてお近くのペイジー支払
可能ATMを検索することができます。
【例】ゆうちょ銀行ATMの検索方法
ゆうちょ銀行の「通常払込(郵便振替)可能なATM」ではペイジーの利用が可能です。
① 下記ホームページにアクセスします。
ゆうちょ銀行・ATMのご案内
②
http://www.jp-network.japanpost.jp/storesearch/
「所在地・サービス内容からさがす」より検索したい地域を選択し、サービス内容に
32
『通常払込(郵便振替)可能なATM』を選択して『検索』を実行します。
③
検索結果画面より、『住所で絞り込む』などを利用し、お近くのゆうちょ銀行をお探
しください。
情報リンク方式とは、収納機関が提供するホームページなどで請求金額等を照会・確定
し、その情報をインターネットバンキングに引き継ぎ払込処理を行う方式です。
国税電子申告の場合、登録方式で納付情報を国税庁の受付システムに登録すると、国税庁
の受付システムから送られてくる「納付区分番号」等が、契約しているインターネットバ
ンキングに自動的に引き継がれ、改めて「利用者識別番号」「納付区分番号」「税目」「金
額」等を入力する必要がありません。
電子納税(所得税徴収高計算書を含む。以下同じ。)を利用する場合には、電子証明書
の添付は不要です。
また、平成 20 年1月4日以降、電子納税のみを利用する場合には、電子証明書の事前登
録は不要です。
V.
地方税(eLTAX)
e-Taxと eLTAX の相違点
項目
利用開始準
備手続
国税(e-Tax)
地方税(eLTAX)
オンライン又は書面
オンラインのみ
オンライン
で必要なソ
Adobe Reader 5.0 以降
Adobe Reader7.0.1 以上
Java Runtime Environment (JRE)5.0
フト
通知書の送
付先
ID・PW の即
時発行
申告用無償
提供ソフト
利用開始者のみ
利用届出者または指定した者
オンライン申請による即時発行可能
e-Taxソフト
即時発行
(県税事務所手続終了後に利用可能)
PCdesk
33
システムの
平日 9:00~21:00
運用時間
(所得税確定申告期は 24 時間)
利用支援体
制
公式ウェブ
サイト
平日 8:30~20:00
ヘルプデスク
サポートデスク
電話番号 0570-015901
電話番号 0570-081459
(e-コクゼイ)
(ハイシンコク)
http://www.e-tax.nta.go.jp/
http://www.eltax.jp/index.html
ほとんどできる
一部対応
申請・届出
①記載内容を入力・送信して添付を省略
添付書類
(所得税関係書類のほとんどが可能)
添付資料として数種類の形式ファイ
②オンラインで提出(一部)
ルが送信データに組み込み可能
③書面で提出
電子納税
VI.
全税目
一部対応
商工会等への電子申告の取り組み
(1) 取組の状況
1. オンライン利用割合
平成13年に設置された日本国内閣にIT戦略本部(高度情報通信ネットワーク社会推
進戦略本部)が設置され、電子政府構想「わが国は、すべての国民が情報通信技術(I
T) を積極的に活用し、その恩恵を最大限に享受できる知識創造型社会の実現に向け、
早急に革命的かつ現実的な対応を行わなければならない。市場原理に基づき民間が最大
限に活力を発揮できる環境を整備し、5年以内に世界最先端のIT国家となることを目指
す。」という e-Japan 重点計画が発表されました。そして、電子申告制度は、平成16年
に運用開始されました。
電子申告は、平成22年度末までに電子申告のオンライン利用割合目標を50%以上
とした。平成20年3月現在茨城県18.4%(全国16.9%)となっています。
2. 商工会等との取組
(下館支部の場合)
商工会等との協調体制により、今年初めて所得税のe-Taxの代理送信を行った。
商工会との電子申告を行うにあたって、主に次のような取組をした。
① 青色申告会、商工会に対する電子申告利用促進の協力依頼を行った。
② 事前に税務署側で各商工会に電子申告ソフト、パソコンの設定を行った。
③ 各商工会の担当税理士を決め、事前に商工会、担当税理士、税務署で三者電子申告目
34
標件数を設定し、具体的な協議を行った。
④ 事前に商工会、税理士、税務署の三者立ち会いで電子申告送信テストを行った。
⑤ 国税庁HPの確定申告書作成コーナーで申告書作成を行い、作成したデータを変換し、
e-Taxによる代理送信を行った。
3. 取組後提出件数が上がった理由
• 商工会、担当税理士、税務署の三者で協議し、電子申告に対し理解が得られた事によ
り利用件数が上がりました。
• 納税者と商工会協力の下、決算書、申告書を作成している納税者の利用件数が上がり
ました。
• 税理士は、当番の日以外にも柔軟に対応し電子申告に協力しました。
• 商工会、税理士、税務署の三者でのタイアップにより利用件数が上がりました。
(2) 今後へのポイント
1. 外部環境の変化
SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウエアの機能をネットーク経由で利用すると
いう形態です。
経済産業省で、「中小企業における、IT格差がますます拡大していくことが予想され
る。特に、従業員数20人以下の小規模企業の情報化は進んでおらず、中堅規模以上の
中小企業との間でも、ITの活用に関して差が広がりつつある。全国規模で、安価かつ簡
便なシステムの提供と普及に直接取り組むことが必要である。」としてSaaS(Software as
a Service)事業を掲げました。
内容は、
・小規模企業におけるIT活用の底上げと経営力強化
財務会計・税務申告の電子化を柱に・・・50万社以上に普及することを目指す。
・小規模企業に対する公的ITインフラの整備・普及
関係省庁と連携し、財務会計や給与計算等と一体となったオンライン申告・申請サ
ービスを開発、低廉な価格で小規模企業を中心に提供する。
日税連でも、国家事業であるSaaSについては、対応できない税理士は淘汰されると
しながらも、会計業務のIT化に寄与するとしている。
したがって、SaaSと電子申告・電子帳簿保存法との関係によりさらに業界全体の IT 化
が進むものと思われる。
2. 今後の利用推進の取組
国税庁によるアンケート調査で、e-Taxを利用していない理由として、
・電子証明書、ICカードの取得に費用や手間がかかる。
・e-Taxソフトが使いづらい。
・パソコンに対する知識に不安があり、操作に自信がない。
・添付書類について別途提出する必要がある。
・セキュリティに不安があり、インターネットを使用したオンラインサービスには抵抗
がある。
35
などがありました。
税理士、商工会等、税務署との三位一体での電子申告への対応を考え、利用率のアッ
プについては、更にシステムの使い勝手の改善をしなければならないと思われます。
VII.
最後に
法人税申告の税理士関与割合は約86.7%であり、税理士が協力しなければ、電子申
告は普及しません。税制上の優遇措置がないからと電子申告に対し税理士自身が消極的に
なるのではなく、税理士の意識改革が必要であると思います。
国が当初の目標とするオンライン利用率50%以上は、税理士の協力が得られなければ、
国としては他の協力してくれる団体、企業を探すことにつながる可能性もあり、また税理
士の無償独占業務についても、税理士以外に税務申告代理権を認める可能性が高まること
となり、我々の将来の職域を守る上でも電子申告の実践が是が非でも必要なことであると
思います。
今後、各地の国税局が税理士会や法人会などに対して、電子申告の協力要請を積極的に
行っており、全国的に電子申告の機運が高まってきています。さらなる電子申告の実践が
税理士に求められる社会的使命となることは間違いありません。
(参考資料・参考ホームページ)
国税庁 HP
e-Taxで確定申告
http://www.e-tax.nta.go.jp/
関東信越国税局 HP
e-Tax利用マニュアル
日本税理士会連合会HP
http://www.nta.go.jp/kantoshinetsu/guide/e-tax/index.htm
http://www.nichizeiren.or.jp/
税理士のための電子申告Q&A(20年1月版)
http://www.nichizeiren.or.jp/guidance/denshi-Q&A.html
地方税eLTAX
http://www.eltax.jp/
36
(参考1)税理士法人の代理送信による電子署名・送信Q&A
Q1:税理士法人の場合、社員税理士が複数人いますが、利用者識別番号・署名・送信の
関係はどのようになりますか。
A:申告書等作成画面において(e-Taxソフトの場合) 「申告・申請等基本情報」の入力
画面が表示され提出税務署等の情報を入力する必要がありますが、その中の「税理士等」
の記載欄に、「誰の利用者識別番号と名称を入力する」かと、送信時に「誰の利用者識別
番号と名称を入力する」かの組み合せにより複数の方法を選択出来ます。
税理士法人の電子申告の送信のパターン
利用者
区 ID
分 (注
1)
1
2
3
4
納税者
X
納税者
X
税理士等 ID
(前図の作成
時画面入力
税理士法人A
税理士法人A
税理士法
人A
士P
画面入力)
税理士法人A
(注2)
税理士法人A
(注2)
士Q
(注3)
セージボックス
税理士法人
納税者X
A
税理士法人A
P
納税者X
税理士法人
税理士法人A
A
社員税理士
納税者X
P
税理士法人A
社員税理士Q
社員税理士
納税者X
(注2)
Q
社員税理士Q
税理士法人A
(注3)
社員税理
(注4)
送信結果が入るメッ
社員税理士
社員税理
士P
送信時の電
(前図の送信時 子証明書
(注3)
納税者 社員税理士Q
X
名称
送信時の ID
社員税理
納税者 社員税理士P
X
税理士等
注1 「ID=利用者識別番号」
注2
社員税理士PやQは、複数の社員の誰でも良いが、その社員が初期登録している ID
でなければなりません。
注3 この欄は、「申告・申請等基本情報」画面の「税理士等」の「氏名又は名称」欄に入
力する氏名などで、社員税理士等の場合は、所属税理士法人の名称等の付記事項を入力す
る必要があります。
注4
送信時の電子証明書は、税理士法人として又はそれぞれの社員が初期登録時に登録
した電子証明書をいいます。
37
Q2:社員税理士が代理送信を行う場合(Q1.区分2,3,4のパターン)、税理士法第 33
条との関係はどうなりますか。
A:申告書等を作成した社員税理士が初期登録を行っている場合には、代理送信をするこ
とができます。税理士法第 33 条との関係においても申告書等の作成に係る税理士は署名押
印しなければならないと定められています。
また、申告書等を作成した社員税理士が署名押印する場合は、税理士法施行規則第 16 条
により所属税理士法人の名称等を付記しなければなりませんので、電子申告においても「申
告・申請等基本情報」画面の「税理士等」の「氏名又は名称」欄に所属税理士法人の名称等
を入力しなければなりません。
なお、送信時に社員税理士の ID でログインした場合(上記 Q1.区分 4 のパターン)には、
送信結果が税理士法人のメッセージボックスではなく社員税理士のメッセージボックスに
返信されるため、管理上の問題や申告書の作成責任の所在等、混乱を生じさせることも考
えられます。したがって、上記 Q1.区分4のパターンによる代理送信はお奨めしません。
Q3:税理士法人が代理送信を行う場合、誰の利用者識別番号、暗証番号、電子証明書が
必要となりますか。
A:「納税者の利用者識別番号+税理士法人の利用者識別番号・暗証番号+税理士法人が
初期登録した電子証明書」(Q1.区分1のパターン)が基本的な利用形態と考えます。
しかし、従たる事務所で電子申告を行う場合、その都度主たる事務所から「税理士法人
が初期登録した電子証明書」を持ち運びして使用することは、煩雑で物理的に困難と思わ
れます。したがって、Q1 区分3のパターンの利用をお奨めします。
Q4:税理士法人の従たる事務所(支店)が、単独で代理送信を行うことは可能ですか。
A:従たる事務所の利用者識別番号で代理送信を行うことは Q1の回答のように技術的には
可能です。ただし、従たる事務所において利用者識別番号を取得するのは、通常、源泉所
得税の電子納付等の利用が想定されますが、その利用者識別番号で代理送信を行うことは
お奨めしません。
なぜなら、従たる事務所が単独で代理送信をしてしまうと、送信結果が従たる事務所の
メッセージボックスにのみ返信され、納税者との委嘱責任関係が不明確になる虞があり、
税理士法人としての管理監督が困難となることも考えられますので、慎重に明確なルール
38
を税理士法人として作成したうえで、税理士法人(本店)と社員税理士(支店)の利用者
識別番号により代理送信を行うことをお奨めします。
Q5:税理士法人が自身の電子申告を行う場合、法人としての利用者識別番号を取得する
必要はありますか。
A:税理士法人が自身の申告・申請を行うには、当然に法人としての利用者識別番号を取
得する必要があります。
また、従たる事務所においても従たる事務所としての電子手続(源泉所得税の納付等)
を行う場合は一般法人と同様に開始届出書を提出して利用者識別番号を取得する必要があ
ります。
なお、税理士法人が納税者の代理送信を行う場合は、社員税理士個人の利用者識別番号
で代理送信が可能ですが、税理士法人自身の電子申告において、社員税理士は税務書類の
作成委嘱を受けた者には該当しません。したがって、税理士法人自身の電子申告では社員
税理士による代理送信はできません。
(参考2)補助税理士の代理送信による電子署名・送信
Q1:補助税理士が代理送信を行うことは可能ですか。その場合、税理士法第 33 条との関
係はどうなりますか。
A:(参考1)Q1「税理士法人の電子申告の代理送信パターン」の社員税理士を補助税理
士と読み替えて、代理送信を行うことができます。
しかし、補助税理士を使用する開業税理士・税理士法人には税理士法第 41 条の2に規定
される使用人等に対する監督義務があります。したがって、電子申告の場合、代理送信し
た送信結果が入るメッセージボックスが補助税理士のメッセージボックスとなるケースは、
極力避けるべきと思われます。送信結果が開業税理士や税理士法人のメッセージボックス
に入る管理可能な方法を採用し、使用者の知らない間に補助税理士が勝手に電子申告を行
うという問題が発生しないように留意すべきと考えます。
補助税理士は、税務書類の作成をし、当該書類に署名押印する場合、税理士法施行規則
第 16 条により、所属税理士法人又は税理士事務所の名称等を付記しなければなりませんの
39
で、電子申告においても、「申告・申請等基本情報」画面の「税理士等」の「氏名又は名称」
欄に所属税理士法人又は税理士事務所の名称等を入力しなければなりません。
Q2:補助税理士が代理送信する場合、税理士法第 30 条の税務代理権限証書も送信できま
すか。
A:たとえ補助税理士が代理送信するとしても、納税者との関係はあくまで補助税理士を
使用する開業税理士若しくは税理士法人と納税者との受委任が前提にあります。その結果
として補助税理士が申告書等を代理送信することができます。
ところで、税理士法第 30 条の税務代理権限証書は、納税者との委嘱契約に基づき作成さ
れるものであり、税務官公署への提出義務者は、税務代理を受任した開業税理士若しくは
税理士法人が税務官公署に対して提出するものであり、補助税理士が代理送信で提出する
ことには本来馴染まない書面であります。
しかしながら、税務代理権限証書は、申告書に添付して提出するケースが一般的である
ため、電子申告においても申告書等と同時に添付書類として送信する時は、当然に税務代
理権限証書の「税理士又は税理士法人」欄には、開業税理士若しくは税理士法人が記載さ
れた内容で作成された証書であれば、補助税理士が送信することは技術的には可能です。
40
参
考
平成○○年○○月吉日
お客様
各位
「電子申告」開始のご案内(サンプル1)
○ ○ 会 計 事 務 所
税理士 ○○○○
拝啓 ○○の候、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、現在政府は、
「e-Japan重点計画」において、コンピュ-タやイン
タ-ネットの活用による多様で質の高い公共サ-ビスの提供を目指し、それに
より国民生活の全般的な質の向上を図るための「電子政府の実現」を目指して
います。
その目標に向けた施策の一環として、国税や地方税の「電子申告・納税」が位
置づけられております。
当事務所においても○年○月から電子申告に積極的に取り組んでおります。
しかし、従来の電子申告では、納税者の電子証明書(住民基本台帳カード)
を取得していただくことが、電子申告をする前提でありましたので、そのこと
により普及が遅れていました。
しかし政府は、平成19年からは電子証明書の省略が可能とするように制度を
改正しました。
従いまして、当事務所では、貴社をはじめすべてのお客様の申告を、本年度
から「電子申告」で行うことといたしました。
いよいよ、紙から電子への時代となりますが、お客様の申告書控えや銀行に
提出する決算書などは従来通り紙にて提供いたします。
また、電子申告に伴い、お客様に新たな費用負担を求めることは一切ござい
ません。
なお、ご質問などございましたらご遠慮なくお申し出下さい。
末筆になりましたが、貴社の益々のご発展を祈念申し上げます。
敬具
記
■電子申告開始手続き
1. 電子申告の開始及び利用者識別番号等の利用同意書を当事務所にご連
絡頂くか同意書をFAXして下さい。
※
連絡先 ○○会計事務所 担当
以上
41
平成○○年○○月○○日
関与先
各位
○○○○税理士事務所
税理士
○○
○○
「電子申告」開始のご案内(サンプル2)
拝啓 ○○の候、関与先の皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお喜
び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、ご承知の通り平成16年2月から「国税の電子申告」が開始されまし
た。電子申告の開始は、情報通信技術(IT)による産業・社会構造の変化(い
わゆる「IT革命」)に取り組み、電子政府の実現に向けた施策の一つとして国
の方針が示されています。当事務所においても平成○○年○月から電子申告に
取り組んでおります。
従来の電子申告では、関与先代表者の電子証明書(住民基本台帳カード)を
取得していただかなければなりませんでしたが、平成19年からは電子証明書
の省略が可能となりました。
当事務所におきましては、本年度中に貴社をはじめ全関与先を「電子申告」で
行いたいと考えております。いよいよ、紙から電子への時代となります。そこ
で、まず、
「電子申告開始届書」を一斉に提出したいと考えております。具体的
には下記のような手順となります。
関与先の皆様には、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
末筆になりましたが、関与先の皆様の益々のご発展をご祈念申し上げます。
敬具
記
■電子申告開始手続き
1.「電子申告・納税等開始届出書」の提出(当事務所が代行)
↓
2.国税庁から「利用者識別番号等が即時通知」
↓
3.関与先の皆様には「電子申告の開始及び利用者識別番号等の利用同意書」
に同意いただければ電子申告を開始できます。
※ 当件の連絡先:℡○○-○○○○
※ 担当
FAX○○-○○○○
以上
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サンプル
平成
税理士又は税理士法人
氏名又は名称
年
月
日
殿
依頼者
氏名又は名称
電子申告の開始及び利用者識別番号等の利用同意書
私は、本日より電子情報処理組織を利用して、下記の税務申告等の代理又は代
行を貴殿に依頼するにあたり、貴殿が私の利用者識別番号等を使用して、当該税務
申告等を代理又は代行することに同意します。
記
一 利用目的
行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律に基
づく電子情報処理組織を利用した税務申告等の代理又は代行
二 対象税目
□ 全ての税務書類
□ 個別税務書類(
三 利用者識別番号
□□□□-□□□□-□□□□-□□□□
)
四 備考
自署・押印
㊞
43
平成 21 年 1 月1日
関東信越税理士会茨城県支部連合会
電子申告推進室
電子申告推進マニュアル作成小委員会
室
長
川井義久
(土浦)
小委員長
大山文彦
(竜ヶ崎)
委
荘司卓
(日立)
〃
田村隆正
(水戸)
〃
渡會光恵
(土浦)
〃
小島浩一
(下館)
〃
木村光典
(太田)
〃
野口章成
(古河)
〃
粟飯原昭治
(潮来)
員
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