[東予編

愛媛のオススメ商品や情報が盛り沢山!
[東予編]
安定した人気を誇るチーズケーキ
ゴトウ洋菓子店は今年(平成23年)で創業40周年。店の看板商品『午後のチーズ』が誕生して15
年経った今も、お客様から愛され続けています。
実はチーズが苦手な店主の後藤さんは、当時、チーズが苦手な人でも1つ食べたら満足感があ
るような濃厚で、かつ食感が軽い、スフレとベイクドの中間のチーズケーキを作りたいと思い、従
業員の意見を聞きながら完成させた逸品です。もし、後藤さんがチーズ好きだったら、今よりチー
ズが濃厚なお菓子になり、広い人気は得られなかったかもしれません。
指揮者が作るお菓子のオーケストラ
午後のチーズは、微妙なバランスを維持するため、全て後藤さんが焼いていま
す。後藤さんにとって、午後のチーズは、「生涯自分の手で焼き続けたい一品」だ
そうです。
午後のチーズには特別な材料を使っていませんが、チーズ、砂糖、牛乳のバラ
ンスで絶妙な味わいを演出します。
「お菓子作りはオーケストラと一緒。主役のチーズと脇役のハーモニーをバラン
ス良く奏でさせるのが指揮者であり、パティシエなんです。」と後藤さんは言ってい
ます。
お問い合わせ先
有限会社 ゴトウ洋菓子店
愛媛県四国中央市川之江町1930-3
TEL:0896-58-6060 FAX:0896-58-6123
http://www.gotoyogashiten.com/
主婦の感覚で発案
一柳(いちりゅう)こんにゃく店では、山間部にある6反の畑で化学肥料を使わずにこんにゃく芋
を育てています。
2代目の一柳美枝子さんはこんにゃく店に嫁いだ主婦の目線で、デザート感覚で食べる『こんに
ゃくケーキ』を作りました。また、お客様から「この食感は絶対ベーグルに合う。」という声をいただ
き、当時はまだ有名百貨店にしかなかったベーグルを商品化したそうです。
現在はいろんな種類のケーキとベーグルが店頭に並び、季節によって様々な味を楽しむことが
できます。
身体にやさしいこんにゃく
ケーキには30%、ベーグルには43%のこんにゃくが含まれています。どちらもも
っちりとした食感で、腹もちもよく、一つ食べただけで満腹感があります。また、こ
んにゃく自体はカロリーがほとんどないうえに、食物繊維がたっぷりなので、ダイエ
ット食としても人気があります。
一柳こんにゃく店では、無添加にこだわり、また材料にもこだわっています。卵
は、ハーブなどの自然素材を独自にブレンドした餌で飼育したにわとりが生んだ
『ハーブたまご』を使用しています。また、小麦粉は国内産を使用し、ケーキとベー
グルで小麦粉の種類も使い分けています。
お問い合わせ先
株式会社 一柳
愛媛県四国中央市中之庄町124
TEL:0896-23-2420 FAX:0896-23-6644
http://www.konnyakukoubou.com/
土佐藩御用達のお菓子
川之江栄町商店街の一角にある柴田モナカ本舗は、江戸時代中期の安永元年の創業。土佐
藩主山内公が参勤交代で川之江に立ち寄るたびに、『柴田のモナカ』を献上していたのが縁で土
佐藩の御用菓子処の用命を受け、今も当時の看板が掛けられています。土佐藩がこの地を治め
ていたこともあり、高知県から買いに来るお客さんも多いそうです。
勤勉の証であり家に代々伝わる小づちが型押しされた柴田のモナカの原材料は、砂糖、大納
言小豆、北海小豆、もち米、寒天。こしあんに大納言小豆をちらしたあんは甘さ控えめでありなが
らも、小豆本来の豊かな風味が存分に味わえます。
先代から叩きこまれた材料へのこだわり
9代目店主の柴田浩之さんは、先代の祖母から「材料にはとにかくこだわれ。品
質は絶対に落としてはいけない。」と言われてきたそうです。今もその教えを守り、
味も形も伝統を頑なに守り続けています。また、白賁堂(はくひどう)という屋号
は、地元出身の朱子学者・近藤篤山(とくざん)が名付けたもので『白賁。咎めな
し。』という一文からきています。
「飾り付けることは一見いいように思えるが、シンプルで真っ白な方が尊くて、値
打ちがあると。それくらい真っ白な気持ちでおいしい菓子作りに専念せよという意
味ですね。」(柴田さん)
柴田のモナカが230年以上も人々から愛され続けている理由は、そこにありそう
です。
お問い合わせ先
柴田モナカ本舗
愛媛県四国中央市川之江町1794-1
TEL:0896-56-2232 FAX:0896-56-6138
http://shibata.shikokuchuo.com/
1枚ずつ手作りで焼く
西日本ではカタクチイワシの煮干しを『いりこ』と呼んでいます。四国中央市三島川之江港から
ほど近い海産物問屋後藤物産では、約30年前に閑散期となる冬場の仕事として、香川県観音寺
市のえびせんべいをヒントにして『いりこせんべい』の製造を始めました。専用の機械はガスの直
火によるプレートが時計のように回転する仕組みで、えびよりも固いいりこに合わせて細部を改
良しています。
当初から老若男女問わずあっさり食べられると評判で、最近は県外へのお土産やインターネッ
ト通販で知名度も高まっています。自宅兼店舗の3階では2代目の後藤尊正さんが原料となるで
んぷんといりこを混ぜた粉を1枚ずつ手作りで焼いています。
大小3種類のいりこがびっしり
いりこは店舗の目の前にある伊吹島産で、イワシの産卵に適した遠浅の海は瀬
戸内海屈指の漁場です。いりこせんべいには、ちりめん、ちいか、かえりと呼ばれ
る大小3種類のいりこが20~30匹も入っていて、「手間がかかっても、できるだけい
りこをすりつぶさないように。」というこだわりから、光に透かすとそのままの姿のい
りこがびっしり。保存料や着色料は使用せず、塩や出汁で多少味付けをしている
程度です。
口に入れると風味豊かで、後藤さんの「ここらのいりこは瀬戸内ならではの甘味
と旨味があるから、せんべいで焼いた時もそういうのが残るんですよ。」という話に
もうなずけます。また、1袋50グラムから牛乳瓶1本半分のカルシウム(約300ミリグ
ラム)が摂取できるので、育ち盛りの子供のおやつにも最適です。
お問い合わせ先
後藤物産株式会社
愛媛県四国中央市川之江町4057-16
TEL:0896-56-2718 FAX:0896-56-6708
http://www.gotohbussan.com/
華道の先生だった初代店主の粋
ひうち焼き本舗の3代目篠原修さんは「おじいさんはえらかったなぁと思てね。この『ひうち焼き』
という大きな財産を残してくれて。」としみじみ語ってくれました。
香川県の丸亀で修行を積んだ初代店主の伴太郎さんがこの地で創業したのが約120年前。華
道の先生でもある粋な人で、ひうち焼を世に送り出すきっかけとなったのも、江戸時代を代表する
俳人小林一茶が地元の名所、八綱浦(やつなうら)の松並木から燧灘(ひうちなだ)を見渡して詠
んだ『しずけしや春を三島の帆掛け舟』という一句でした。百砂青松(はくしゃせいしょう)の景色は
表面に映しだされ、粒状の芥子(けし)は砂浜を、焼き模様は海岸線を表しています。製法も原料
も当時とほとんど変わらない、職人さんが1枚ずつ手で焼いている鉄板焼き菓子です。
一期一会を大切に
ひうち焼きはしっとりとした柔らかさで、店の信条でもある『素朴で飽きのこない
味』はほんのりとした甘さが特徴です。合成保存料などの添加物も使用しておら
ず、最近は幼稚園のおやつとしても重宝されています。修さんの娘さんでもある4
代目の篠原雅美さんも、ひうち焼きに対する並々ならぬ情熱を次のように語ってく
れました。
「私たちは毎日たくさんのひうち焼きを作っていますが、お客様の口に入るのは
一個なんですよ。だからその人に不快な気持を与えないように、『食べてよかっ
た、おいしかった。』と言われるような商品にしたいんですね。手焼きで手間がか
かりますけど、でき上がりを大事にしたいと思っています。」
お問い合わせ先
ひうち焼き本舗
愛媛県四国中央市三島中央2丁目13-11
TEL:0896-23-2291 FAX:0896-23-2224
始まりは平安時代の元結
水引とは、こより状の和紙に水糊を引き乾燥させた色とりどりの飾り紐のことで、伊予の水引
は、平安時代の元結(もとゆい)から始まったと言われています。元結とは髪を束ねる紐のこと
で、侍のちょんまげに使われていましたが、明治時代に出された断髪令により、ちょんまげを結わ
ずに散髪する風潮が広まり、元結産業が衰退したため製法の近い水引の生産へと転換していき
ました。
水引がこの地方で発展した理由は、法皇(ほうおう)山脈の山間で取れる和紙の原料となる楮
(こうぞ)と三椏(みつまた)、銅山川の豊富な水、そして内職が盛んな土地柄にあります。今もな
お、内職の手に支えられながら様々な作品が作られています。
非日常から日常へ
「いつもみんなが親しんでいただけるものであってほしい。」とえひめ伝統工芸士
の篠原さんは言います。結納でしか知らない人も多いので、もっと身近に感じられ
るものにしたいと、来賓の方が身につける記章(きしょう)やブローチ、ストラップ、
髪飾りも数年前から作られるようになりました。
水引は、色も形も自由自在。紙の折り方、飾りの作り方、配色一つで世界に一つ
しかないオリジナルの作品を作ることができます。水引細工は水引と地巻線(じま
きせん)を使い、『あわじ結び』を基本の結びとしながら、結ぶ、編む、巻くを使って
作品を仕上げています。篠原さんの作品は、結納の目録に縁起ものの宝船を添
えているのが特徴で、やわらかくて可愛い明るめの色を使うことが多いそうです。
結納が終わった後の水引細工は羽子板にしてもらうこともできます。
マルショウ株式会社
愛媛県四国中央市妻鳥町1435
TEL:0896-58-2472 FAX:0896-58-5786
http://www.marushou-mizuhiki.jp/
お問い合わせ先
伊予水引金封協同組合
愛媛県四国中央市妻鳥町1595-1
TEL:0896-56-8441 FAX:0896-72-6441
http://www.iyomizuhiki.com/
たくさんの人に知ってほしい味です
えびちくわは小えびと豆腐、魚のすり身を使ったとてもあっさりとしたちくわです。東予地方(愛媛
県東部)の特産品として昔から親しまれています。
明治時代には、30軒ほどあったえびちくわ業者も、現在、四国中央市には2軒しか残っていませ
ん。
取材に伺った『青木蒲鉾店』は「えびちくわをもっとたくさんの人に知ってもらい、食べて欲しい。」
という気持ちから伝統の味を守りつつ、新商品の開発にも挑戦しています。えびや特製豆腐など
素材や造り方にもこだわり、安全・安心なものづくりを日々心がけています。
ヘルシーだからいろんな料理に使えます
青木蒲鉾店は、全部で4種類のえびちくわを販売しています。そのままちぎって
食べてもおいしいですが、お味噌汁やサラダ、天ぷらなどにしてもおいしくいただ
けます。
高タンパクで低カロリー、そしてカルシウムをたっぷり含んだ食材のため、子供
から大人まで幅広い年代の方から親しまれ、愛され続けています。
お問い合わせ先
有限会社青木蒲鉾店
愛媛県四国中央市寒川町1182
フリーダイヤル:0120-233-3935
TEL:0896-23-3935 FAX:0896-23-3939
http://www.ebichikuwa.net/
先入観は禁物
『揚げ足鳥』とは、ひな鳥の骨付きもも肉を素揚げしたものを言い、四国中央市ではこの揚げ足
鳥を『唐揚げ』や『焼き鳥』と呼ぶことが多く、一般に思い浮かべる串焼きなどとは違います。
四国中央市には揚げ足鳥を扱っているお店が数多くあり、その大きさとこだわりの味から、毎日
全国各地の人々を驚かせています。
このように、揚げ足鳥は、郷土料理として一店舗ごとにこだわりの味を提供しています。
店ごとにこだわりの味を提供
取材に伺った揚げ足鳥専門店の『伊予万里(いよばんり)』では、ひな鳥の骨付
きモモ肉に個性的な下味をつけて油で揚げており、表面をパリパリに、中はやわ
らかくジューシーに仕上げています。魔法のガーリックパウダーが若鳥の旨みを
最大限に引き出しており、ここでビールを流し込めば至福の時間が訪れるはず。
店内には若い女性客も多く、全国各地から揚げ足鳥のファンが来店しているそう
です。
お問い合わせ先
伊予万里
愛媛県四国中央市金生町下分100-9
TEL:0896-57-0755
http://www.iyobanri.com/
【揚げ足鳥についてはこちら】
アトリエUMA
http://www.mpf.co.jp/atorie/
書道家の愛用品
伊予手すき和紙は、山深い地域で豊富な良質の水と自生するコウゾを刈って紙を漉いていたの
が始まりとされ、200年余りの歴史があります。
中でも特筆すべき点は、明治中期、当時としてはもっとも軽視されていたミツマタ紙をさらし粉で
漂白することで伊予改良紙が生まれたことです。
この改良紙が機械化により、増産態勢が敷かれたことがきっかけで、製紙技術の改良、省略
化、近代化への道を進むようになりました。
こうした機械漉き和紙の普及により手漉き業者の数は減少していきましたが、伊予手すき和紙
は、紙のまち・四国中央市において、なおその伝統を守りながら書道用半紙に特化した生産を続
けており、全国の書道家などから愛用されているそうです。
見て・触れて・知る
和紙の代表的な原料は、コウゾ、ミツマタ、ガンピの3種類で、作り方には『溜め
漉き』と『流し漉き』の二つの方法があります。
伊予手すき和紙は長繊維であるコウゾを主原料として溜め漉きで生産されるた
め、機械的に連続して紙にすることは難しく、一枚一枚職人の手によって作られて
います。
手漉き和紙を手にすると伝統の重みや紙を漉いた人の暖かみが感じられ、毛筆
などで丁寧に手紙を書くと、真心が相手に通じるように感じられます。
映画『書道ガールス!!わたしたちの甲子園』の舞台となった、四国中央市の逸
品を使ってみませんか。
お問い合わせ先
宇田武夫製紙所
愛媛県四国中央市金生町下分2015
TEL:0896-56-3245 FAX:0896-58-1431
http://www.tesukiwashi.jp/p/iyo22.htm
豪華絢爛、祭りを彩る華
四国を代表する秋祭りである『新居浜太鼓祭り』は、50台以上の太鼓台と呼ばれる山車(だし)
が練り歩く、勇壮な祭りです。その起源は平安時代、あるいは鎌倉時代にまでさかのぼるといわ
れており、祭りの主役である太鼓台に飾られるのが『太鼓台刺繍飾り幕』です。
太鼓台はそれぞれの地区を代表する自慢の逸品で、飾り幕はいつでも話題の中心になってい
るそうです。1台の太鼓台には10数枚の飾り幕が使われ、にらみ合う龍などをモチーフにした豪華
絢爛な飾り幕が太鼓台を彩ります。
独特の立体刺繍がほどこされた飾り幕は、地域の人々の誇りとして、その伝統や技術が受け継
がれています。
自分が見惚れるものを作る
縫師(ぬいし)の高橋直孝さんは、子供の頃、お祭りで太鼓台を見てその魅力に
ひかれ、これ以上のものを作りたいと思ったのが縫師を目指したきっかけだそうで
す。
すべての工程を手作業で、しかも一人で行うため、完成までに年何年もかかるも
のもあるそうです。
随所に見られるこだわりの中でも、細かな縫い取りでウロコの輪郭に立体感を出
し角を立てている技術は、他に真似のできる職人さんはいないのではないかと思
うほどの見事な仕上がりで、まさに芸術作品です。
43歳で、史上最年少(当時)で『えひめ伝統工芸士』に認定されました。高橋さん
は、「地域の財産を任せてもらって、生かされていることに感謝している。」と語って
います。
お問い合わせ先
縫師 高橋直孝さん
愛媛県四国中央市川之江町3111-5
TEL:0896-58-9103
『霧の森大福』誕生秘話
霧の森大福は、1999年にオープンした観光施設『霧の森』に観光客を呼ぶために新たな特産品
を開発しようという目的で開発されました。この特産品には、地域に根ざしている新宮のお茶を使
うことは決まっていました。
しかし、日本人にとってお茶はありふれているという中で、お茶を使ったアイスやケーキを作って
も日本中のどこにでもあり、観光客は来ないのではないかということが課題でした。
この課題を克服するために生まれたのが、和菓子の中にクリームを入れるという発想でした。和
菓子に抹茶とクリームを組み合わせるという意外性のある霧の森大福は、このように町おこしか
ら生まれ、今や行列ができるほどの大ヒット商品となりました。
おいしさの秘密は4重奏にあり!
霧の森大福の最大の特徴は、なんと言っても贅沢に使用した『かぶせ抹茶』にあ
ります。
かぶせ抹茶は、茶の収穫前に黒い布をかぶせて日光を遮るという栽培方法で作
られます。黒い布をかぶせることで光合成を抑え、茶の渋みであるカテキンを抑制
し、甘みがあるお茶ができあがるのです。
そんなかぶせ抹茶を使用した霧の森大福は、なんと味の4重奏になっています。
中心にクリーム、その周りにこしあん、そしてそれらをかぶせ抹茶を練りこんだ餅
でくるんだうえ、更にかぶせ抹茶をまぶしてあります。お茶の産地だからこそでき
るとても贅沢な大福です。
霧の森(霧の森菓子工房)
愛媛県四国中央市新宮町馬立4491-1
TEL:0896-72-3111 FAX:0896-72-3116
http://www.kirinomori.co.jp/
お問い合わせ先
霧の森菓子工房 松山店
愛媛県松山市大街道3丁目3-1(ロープウェイ街)
TEL/FAX:089-934-5567
http://www.kirinomori.co.jp/
おいしさの秘密
新宮茶は、昔から四国中央市新宮町で作られているお茶です。新宮町でおいしいお茶ができる
秘密は、この地域が山茶の生育しやすい高地であり、昼と夜の寒暖の差が大きく、日当たりが良
いなど自然環境に恵まれていることにあります。
また、冬期寒冷のため越冬害虫(冬の寒さを越せる害虫)が少なく、クモ、ハチ、テントウ虫など
の天敵を利用する自然との共生栽培をすることにより、安心して飲めるお茶作り・自然の山茶に
できるだけ近いお茶作りをしています。
もちろん農薬も無散布で栽培されています。まさに適地適作だからこそできる栽培方法です。
木に気を込めて
そもそも私たち日本人にとってお茶は生活に欠かせないものです。簡単にお茶と
いっても、「自然の山茶に近い香りを残し、気を与えられるお茶づくりを目指してい
る。」と生産者の脇さんはおっしゃっていました。
「気というのはやる気であったり、勇気であったり、人間のエネルギーに変わるも
のです。食べるもの、飲むものに力がないと人間にも力が出ないので、生きたまま
のお茶をお届けしたい。」という思いがあるそうです。
お茶は「人間にいいものを与えて、人間に守ってもらう。」、まさに自然と人間の
共生でできあがった産物なのです。
霧の森
愛媛県四国中央市新宮町馬立4491-1
TEL:0896-72-3111 FAX:0896-72-3116
http://www.kirinomori.co.jp/
お問い合わせ先
有限会社 脇製茶場
愛媛県四国中央市新宮町馬立4630
フリーダイヤル:0120-252-655
TEL:0896-72-2525
FAX:0896-72-2220
http://www.waki-tea.co.jp/
世界中でただ一つ!
かつて塩田で栄えた新居浜市多喜浜地区。この歴史をいつまでも後世に伝えたいと多喜浜小
学校の校長先生が立ち上がり、学校創立130周年を迎えた2005年に学校で塩づくりが体験でき
る、世界に一つだけのミニ塩田『ソルティ多喜浜』が完成しました。
そして、2011年3月に卒業制作の一貫として、この塩を使って多喜浜小学校の生徒と地元の洋
菓子店『永久堂』のコラボレーションで作られたのが『ソルティちゃん』です。
ソルティちゃんは、生徒が手づくりした塩を使ったフランスパンとスポンジのラスク、クッキーの3
種類が入っています。商品の名前やデザインはすべて学校の生徒たちが考えたもので、商品、
パッケージともに手に取ってみたくなる可愛い仕上がりです。
多喜浜の歴史が生んだ手作りスイーツ
ソルティ多喜浜の塩は、まろやかだけど辛いのが特徴です。辛さを抑えながらも
この塩のおいしさを味わってほしいと、クッキーの中にどのくらいの塩を入れるか、
またラスクについては、全体に塩が行きわたるようにするために大変苦労されたと
言います。
ソルティちゃんは、あっさり食べやすく口どけのいい飽きのこないおいしさです。
塩田を懐かしんで買いに来る地元のご年配の方も多く、また県外に住む地元出身
者からも送って欲しいという声が多いそうです。
現在は、永久堂とマイントピア別子、新居浜市内の一部スーパーで販売していま
す。また、イベントでは、多喜浜小学校の生徒が元気と笑顔いっぱいで販売してい
ます。
お問い合わせ先
有限会社永久堂
愛媛県新居浜市叉野1丁目4-32
TEL/FAX:0897-45-0063
http://www.ehimesan.com/
最初はお子様向けのメニュー
新居浜市の昭和通り沿いに店を構える堤亭(つつみてい)の名物料理『どてやき』は、約50年前
から市民のソウルフードとして親しまれています。もともとは初代店主の堤神四郎さんが、子供た
ちに喜んでもらうため独自に考案したそうです。ところが神四郎さんは若くして亡くなり、その後は
奥様の千代子さんが30年近く店主を務め、現在は娘のあおいさんが店を切り盛りしています。レ
シピは当時から変わらず、あおいさんが子供の頃に感じた「なんか甘くておいしい。」という味つけ
は子供も大人も楽しめます。
タレが味噌ベースという点では大阪や名古屋のどてやきと共通しているものの、堤亭のどてや
きは牛の頬肉を使用しています。名前の由来は屋号の堤、すなわち土手からで、料理用語で味
噌をどてと呼ぶことにも由来しています。
どてやきをなくさないために
味噌ベースの秘伝のタレは、鰻屋さん同様に50年ずっと継ぎ足されたもので、あ
おいさんが「タレを足しながらひとつの鉄板の中で焼かなきゃいけないし、煮なきゃ
いけないんです。」と言うように、同時に進行することで中に味が染み込んでいき、
深みのある味になります。だから調理にはテクニックが要求されるうえに、見た目
では焼けていても中まで味が染みているかどうかの判断もあおいさん以外では非
常に難しいそうです。
「だから絶対、お客さんには触らせない。おいしいものしか出したらいかん。どん
なに待ってもらっても中途半端に焼けたものは出さない。それが母のポリシーなの
で。」
プロカメラマンとして30年近いキャリアを重ねながらも故郷に帰ってきたあおいさ
んは、使命感にも似た想いを胸にどてやきを作り続けています。
「父が作ったどてやき、母が守ってきたどてやき。でも私が帰ってこなかったら、
新居浜からどてやきがなくなる。それだけです。」
お問い合わせ先
堤亭
愛媛県新居浜市西町1-6
TEL:0897-33-5065
名士・広瀬宰平との関係
住友家初代総理人を務めた広瀬宰平(さいへい)は、幕末から明治の動乱期に手腕を奮い、住
友家と新居浜市の発展に貢献しました。氏は無類のお茶好きとしても有名で、自宅に作った指月
庵という茶室で来客をもてなしていました。菓子製造業を40年近く営んでいる高橋さんが広瀬家
の許しを得て商品に茶室の名を冠したのも、氏のお茶への姿勢を尊敬しているからです。
抹茶は加熱すると色が変わり、香りを失います。あんこに入れて炊いても、風味が損なわれてし
まいます。数年前、高橋さんはそれらを解消した宇治抹茶の入手を機に、抹茶大福『指月』を作り
ました。
「餅に使う求肥(ぎゅうひ)を生地に使っているので、普通の大福よりも柔らかいんですよ。だか
ら食べた時に生地がとろける。そこが普通の大福やお餅との違いです。」
抹茶を混ぜたあんこはここだけ
冷凍状態で販売されている指月をお店推奨の半解凍状態で食べると、真ん中の
生クリームが口のなかで溶けていきます。工場では特別な処理を施した生クリー
ムをキャリア40年の職人さんが抹茶を混ぜたあんこに包み込み、そのまま冷凍庫
に入れています。職人さんは「生クリームが入ることで味がまろやかになる。」、高
橋さんは「この抹茶のあんこはよそにないと思う。宇治抹茶100%の醍醐味。」と言
います。生クリームとあんこが互いを引き立てることで、普通の大福とは一線を画
する、もっちもちの食感ととろけるような味わいを実現しています。
お問い合わせ先
笑美堂本舗(しょうびどうほんぽ)
愛媛県新居浜市北新町1-3
TEL/FAX:0897-34-0606
ホームランより毎日ヒットを!
初代店主の高橋さんが、昭和31年に新居浜市営球場の近くでホームラン食堂を開業したのが
きっかけで『ヒット焼』は誕生しました。「野球では一発逆転のホームランよりも確実なヒットを狙う
のが重要。この商品もヒットして長く愛されて欲しい。」という思いで命名されました。当初は円柱
形だったヒット焼ですが、角のないほうがひっくり返しやすいということで、現在は円盤型でどら焼
きのようなかわいらしい形で販売されています。
小豆の高騰で中国産に切り替えた店も多かったとのことですが、「そんな時こそ普通にきちんと
しとけばいいんよ。」との先代の教えを守り、材料は今まで変えたことがありません。
甘さを抑えたあんこの秘密
ヒット焼のおいしさの秘密である小豆は『赤いダイヤ』と言われるほどビタミンや
食物繊維、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。店では、薄皮で上品
な甘みが特徴の北海道産の大手亡(おおてぼ)を使っており、柔らかく炊いて煮詰
めることでこしあんに近いあんこに仕上がっています。昔ながらの甘さを受け継い
だ小豆あんと、以前よりも甘さを抑え、幅広い世代に好んで食べてもらえるよう工
夫された白あんは、毎朝2代目の高橋さんが手作りしており、防腐剤も保存料も一
切入っていない安心で身体に優しいあんこです。
ぎっしり詰めこんだあんこは、今にも生地からはみ出しそうです。揚げて天ぷらに
すればあんドーナツ風に、またオーブンで温めればカリカリっとした食感を楽しむ
こともできます。
ヒット焼 登道店
愛媛県新居浜市徳常町5-30
TEL/FAX:0897-32-1040
お問い合わせ先
ヒット焼 川東店
愛媛県新居浜市垣生1丁目12-28
TEL:0897-46-5445
新居浜コロッケライスバーガー
雑誌の企画でご当地丼の制作を依頼されたカフェのオーナーが製作段階で新居浜市大島特産
の白いもを知り、「新居浜にはご当地バーガーがなかったから。」と一緒に作ったのが『新居浜コ
ロッケライスバーガー』です。主役は白いもを使用したコロッケで、お米は四国中央市関川産のミ
ルキークイーンを炊いたものにタレをからめて炒めています。鍵を握るのがオリジナルのドレッシ
ングで、白いものまろやかな甘さとマッチしています。
オーナーが試行錯誤の末にたどり着いた「惣菜感を出しつつも白いもの存在感を出すというバ
ランスを考えた配合」によって、スイーツを思わせる個性的な味に仕上がっています。見た目以上
にボリュームがあるので食べ応え十分です。
お問い合わせ先
cafe Zecca
愛媛県新居浜市篠場町5-21
TEL:0897-47-5461 FAX:0897-47-5462
http://www.cafezecca.com/
お茶屋さんが作った和風スイーツ
『抹茶モ・ヴレ』を販売している香月園は創業90年の老舗お茶屋さん。探究心旺盛な店主の大
久保さんは数年前に抹茶のペーストを開発。その後、市内のパティシエと組んで『抹茶ろふる』と
いうロールケーキを発売したところ大当たり。その1年後、今度は和菓子職人と組んで抹茶モ・ヴ
レを世に送り出しました。
フランス語的な響きのするモ・ヴレは、「まみれ」という意味の瀬戸内海沿岸の方言「もぶれ」か
らとったもので、抹茶まみれのお菓子を表しています。この方言を使った商品名には、ちょっとし
たエピソードがあり、この味に感動した茶道家元関係者から電話がかかってきて「フランスの研修
生に調べてもらったんだけどモ・ヴレの意味が分からないよ。」という笑い話も。その茶道関連会
社のおかげで抹茶モ・ヴレは高級志向の雑誌や機内誌などに掲載され、地元よりも先に全国で
有名になりました。
石臼で挽いた抹茶を限界まで投入
香り豊かな抹茶モ・ヴレはとろーりとろける抹茶クリーム、ほどよい甘さの抹茶あ
ん、宇治産の抹茶が絶妙なハーモニーを奏でます。石臼で挽いた抹茶は、1個に
つき2グラムも使用しており、ほんの一口で手も口も抹茶まみれになってしまいま
すが、それは大久保さんの意図したものです。
「これ以上入れると味のバランスが崩れる、限界まで抹茶を入れているんです
よ。だから超が付くくらい濃厚なんです。」
それもまたお茶屋さんが作るお菓子ならでは。
「食べた瞬間にみなさん言うんですよ。『さすがお茶屋さん』って。」
お問い合わせ先
香月園
愛媛県新居浜市一宮町1丁目8-13
TEL:0897-33-2355 FAX:0897-33-2846
http://www.t4u.co.jp/
http://www.rakuten.ne.jp/gold/t4u/
創立50周年を契機として登場!
新居浜商業高校の生徒14名と別子飴本舗の共同開発で作られた『白いもキャラもっち』。2009
年に高校創立50周年を迎えるにあたって、模擬会社『NC★SHOP』が設立されました。その取組
の中で新居浜市の特産『幻の七福芋(白いも)』を使って何か作りたいと生徒から出された案をも
とに、白いもと生キャラメルを包み込んだ大福が完成しました。商品の名前やキャラクターからは
高校生ならではの発想があふれており、生徒が販売する際はオリジナルの音楽とダンスで盛り上
げるそうです。
白いもキャラもっちは毎日作っているわけではなく、注文に応じてNC★SHOPの生徒と一緒に作
っています。機械で作れば何千個と作れますが、あくまでも手づくりにこだわっており、「彼らが一
緒に作って売ることが大事。」と別子飴本舗の越智さんは言われます。手づくりだからこそ、やさし
く口どけのいい味わいになるんです。
一口サイズのとろけるスイーツ
白いもあん、白いもを練り込んだ生キャラメル、生クリームを求肥(ぎゅうひ)で包
んだ大福はとてもやわらかくて、名前の通りもっちもちです。口の中に入れると白
いもと生キャラメルのまろやかさな味わいが生クリームの甘さと一緒にふわっと広
がってきます。
白いもはメロンと同じ糖度15とかなりの甘さで、生キャラメル自体も甘いため、こ
の甘さを抑えるのには大変苦労されたと聞きます。生キャラメルに砂糖を入れず
にこの甘さと驚かれる人も少なくないでしょう。
テーマに添って工夫を凝らした商品の展示・売り方などを競い合う『商い甲子園』
では、2010年8月に全国優勝し、当初は新居浜駅と石鎚サービスエリアの下りの
みでの限定販売でしたが、現在はバザーや松山市内の一部スーパーでも販売さ
れています。
お問い合わせ先
株式会社別子飴本舗
愛媛県新居浜市郷2丁目6-5
TEL:0897-45-1080 FAX:0897-45-0040
http://www.be-ame.co.jp/
一枚一枚愛情を込めて作られたふわふわ『えび天』
伝統の技で素材の旨味を引き出している東予地方(愛媛県東部)の郷土料理『えび天』を作って
いるのは、大正9年創業を誇る『秋月食品工業』です。
このえび天は、一般的な『えびの天ぷら』とは違い、新鮮な海老と瀬戸内の海でとれた魚を使用
し、試行錯誤して作り上げた特注の豆腐を練り合わせてできています。
伝統を守るため、社長自ら味を確認し、毎日一枚一枚愛情を込めて作られています。
えび天は東予地方でしか販売されていませんが、クチコミで広がりをみせ、発送も行っているた
め、全国の方々から親しまれています。
おいしすぎてすみません・・・。
ふわふわな食感と素材の味が引き立つので、そのまま何も手を加えず食べても
おいしいのですが、蒸したり、焼き色を付けておろし大根やマヨネーズなどをお好
みで付けて食べるのもオススメです。
他にもお鍋にみりん・しょうゆを入れて水で割り、そこにえび天をお好みの大きさ
に切って煮込み、溶き卵をかけて食べるのも絶品ですので、ぜひ、一度試してみ
てはいかがでしょうか?
【取材先】
秋月食品工業株式会社
愛媛県新居浜市港町10-19 フリーダイヤル:0120-020-409
TEL:0897-34-4455 FAX:0897-34-4587
お問い合わせ先
【えび天についてはこちら】
社団法人新居浜市観光協会
愛媛県新居浜市坂井町2丁目3-17 TEL:0897-32-4028 FAX:0897-32-7808
http://www.niihama.info/
恐るべし、黒米パワー!!
「どこにもない新居浜オリジナルな商品を作りたい!」という思いから、新居浜の別子銅山で栽
培される黒米を使った商品開発が始まりました。
黒米とは古代米の一種であり、白米と比較してビタミン類、カルシウムなどのミネラルが豊富に
含まれています。「黒米を使った商品を作って地元の名物に育て上げたい!」「普通の漬物と一
味違う漬物を作りたい!」と商品化されたのが銅山漬(たからづけ)です。
地元愛が生んだ逸品
銅山漬とは、かつて世界一の生産量を誇った別子銅山のある別子山で栽培され
た黒米の酒粕を使用して、瓜を漬け込んだものです。
その瓜は、職人が丹精を込めて、一枚一枚こだわりを持って、漬け込んでいま
す。
パッケージのデザインは、かつて新居浜を支えた銅山をモチーフに、白のデザイ
ンで銅山を表し、銅山には宝がいっぱいという意味を込めて、銅山漬という文字を
黄色で表しています。
銅山漬は、地元・新居浜を愛する思いから生まれた逸品です。
しのはら漬物店
愛媛県新居浜市船木4063
TEL:0897-41-8579
お問い合わせ先
しのづけ
愛媛県新居浜市新須賀町2丁目10-7
TEL:0897-34-9298
まぼろしのサツマイモ
別子銅山で知られる新居浜市には、伊予水軍の頭領であった『村上義弘』生誕の地とも伝えら
れている島『大島』があります。
白いもは、日ざしをまんべんなく浴びた大島の土壌と瀬戸内の潮風があいまった環境で、栽培
されています。
不思議なことに、白いもは島を離れ、他の土地に移植すると白いもとしては育ちません。また、
収穫量は年に数十トンと極めて少なく、これらのことから大変希少価値の高い伝説のサツマイモ
と呼ばれています。
地元大島では『七福芋』と呼ばれ、島民によって手塩にかけて大切に育てられています。
白いもを使用したフルーティーな焼酎
白いもの見た目は皮色が白く、肉色が黄色で、煮たり蒸したりすると飴のように
とろけていきます。ねっとりとした食感と濃厚な甘さは他にはないものです。『にい
はま大島七福芋ブランド推進協議会』では白いもを使った加工飲食料品を認定す
ることで新居浜及び白いもの知名度の向上に努めており、お菓子からお酒まで店
舗や企業の特色を活かした商品が続々とリリースされています。
蔵元で3年以上熟成された七福芋焼酎『あんぶん』はフルーティーで、芋特有の
臭みもありません。後味も良く、芋の甘味と30度という度数の高さが見事に調和し
ています。しっかりとした味の揚げ物との相性もいいそうです。
お問い合わせ先
株式会社プロップ
愛媛県新居浜市久保田町3丁目9-27
TEL/FAX:0897-34-9515
http://www.rakuten.co.jp/shiroimo-honpo/
にいはま大島七福芋ブランド推進協議会
TEL:0897-34-9515
http://www.anbun.jp/
変わらない味が語り続けるもの
日本三大銅山の一つである別子銅山には、300年近くの歴史と伝統があり、その名前を冠にし
たのが『別子飴』です。厳選した水飴と乳製品、上白糖を主原料とし、昔ながらの銅釜で炊き上げ
ることで、創業以来の製法を忠実に守り続けています。
そして、変わらぬ味と食感を守るため、季節によって変化する温度や湿度の調整には、職人の
長年の経験と技が光ります。いつまでも変わらない懐かしく素朴なおいしさを、手の温もりとともに
今に伝えています。
おもちゃの箱を開けたよう
別子飴には五つの味があります。愛媛の特産みかんをはじめ、抹茶・いちご・コ
コア・ピーナッツの味をベースに、ミルクの風味が生きています。季節により、お楽
しみの味がプラスされるのも嬉しいところです。そして、一粒ずつ、彩り鮮やかなロ
ール紙で包まれ、見た目にもかわいらしい包装になっています。
別子飴本舗では、これらの製造工程の見学を楽しめます。
お問い合わせ先
株式会社別子飴本舗
愛媛県新居浜市郷2丁目6-5
TEL:0897-45-1080 FAX:0897-45-0040
http://www.be-ame.co.jp/
瀬戸内のとっておきのおもてなし
『ふぐざく』とは、ふぐの身や皮をきざみ、ネギ、カワハギの肝を添えて自家製ポン酢と紅葉おろ
しで味わう、新居浜で生まれた郷土料理です。お客さんに「何か簡単なふぐ料理を作ってくれ。」と
頼まれたのが始まりで、現在も昔と変わらぬ味で親しまれています。
ふぐをザクザクと刻んで混ぜ合わせていることが、名前の由来だそうです。
ふぐは高価なもので、いつでも食べられるものではありません。しかし、ふぐざくは、手ごろな値
段でふぐの全てを味わえて、なおかつおいしい料理なのです。
ポン酢で引き立つおいしさ
『料亭 波満蝶(はまちょう)』では、ふぐざくに合わせた自家製のポン酢を作って
います。
ポン酢の原料となるのは、地元産のダイダイです。このダイダイを一つ一つ手作
業で皮を剥き、初代が自作で作ったダイダイ専用搾り機を使って果汁を絞り、調味
料で味を調整します。「ふぐざくに合ったポン酢を作ることでふぐの味を生かすこと
ができる。」これが波満蝶のこだわりです。ふぐを極めた料理人がポン酢を作るこ
とで、良い味が更に引き立つのです。
この伝統の味は、お店が続く限り守っていき、県内外の方々にふぐざくを広めて
いきたいとおっしゃっています。
お問い合わせ先
【取材先】
料亭 波満蝶(はまちょう)
愛媛県新居浜市中須賀町1丁目3-27
TEL:0897-33-2810 FAX:0897-33-2811
http://www.fuguzaku.com/
その他ふぐざく取扱店はこちら
農家の情熱で見事に復活
『レッドパール』はスーパーなどでよく見かける『とよのか』と大玉の『アイベリー』を、愛媛県の生
産者が交配させたいちごで、平成5年に品種登録されました。一時期は愛媛県内でも100を越える
農家が手がけていたそうですが、鮮度の落ちる外国産が日本中に出回るようになって国内市場
は壊滅。西条市の築山さんも当時所属していたいちご農家のグループの方針に従い、栽培を断
念せねばなりませんでした。しかしレッドパールへの情熱冷めやらず、グループを脱退して平成16
年頃にレッドパールの栽培を再開させました。その理由は「おいしい品種だからです。糖度と酸の
バランスもいいし、大玉で中まで赤い。完熟させた時の食味や味も気に入っているんです。」とい
うものでした。
樹上完熟(じょじょうかんじゅく)、つまり完全に熟してから収穫するレッドパールは濃厚な味で、
下部には甘味が凝縮されています。みかんくらいの大きさに成長することもあり、大きさとおいしさ
は比例するそうです。
楽園のような場所でいちごを栽培
瀬戸内の温暖な気候はいちご栽培に最適で、とりわけ西条市は日照時間も長
く、農業用水は『うちぬき』と呼ばれる地下水が豊富にあります。築山さんが所有
する2つのビニールハウスの一つが300坪のハウスで、地上数10センチほどの高
さの高設栽培にすることでいちごの果実がよく締まると言われています。また、い
ちごの花を受精させるみつばちが飛び交い、害虫を駆除するカエルがその辺を飛
び跳ねていたり、夜は成長促進・病気予防・害虫駆除のために導入した3000個の
LEDが点灯していたりと、まるで楽園のような場所で栽培が行われているのもおい
しさの理由です。築山さんがいちごを栽培する上で心がけていることは「安心・安
全。おいしいものを作る。」で、花が咲いてからは一切農薬を使わないそうです。
築山さんが経営する直売所『いちごマム』ではレッドパールを中心に、ドレッシン
グやフルーツソースなどの加工品を販売しています。
お問い合わせ先
愛媛の水都 西条のいちごやさん
愛媛県西条市新田65-2
TEL:090-6280-4725 FAX:0897-53-7295
http://tenshinoichigo.com/
http://ichigomam.ongaeshi.biz/
食べて安心の品質
1976年から養豚業を営んでいる『カワタキ』では、3ヘクタールの土地を利用して『ももくり豚』を
飼育しています。2000年(平成12年)にオープンしたバーベキューレストラン『ももくり3年かき8年』
は、西条市丹原町が『愛宕(あたご)柿』で有名な地域であることから『かき』の付く店にしたいとの
思いで付けられました。また、同時期にブランド化されたももくり豚は、この店の名前にちなんで命
名されたそうです。店のオープンとともに、加工販売所『坊っちゃんハム工房』を作り、養豚場で飼
育した豚を燻製し、店内で提供・販売をすることで、消費者が安心して購入できる一貫した生産・
販売体制を実現しています。
愛情とこだわりに育てられたももくり豚
カワタキでは、ももくり豚の飼料に人一倍こだわっています。約10年前から自家
配合に切り替え、自社で仕入れたパン粉や米ぬかなど、独自の天然素材で育て
た豚の肉は、豚肉特有の生臭さがなく、甘みとコクがあり赤味が強く、まろやかな
味になりました。また、衛生面にも大変気を使い、養豚場はいつも清潔にするのは
もちろんのこと、豚を運送するときにも感染症にかからないように自社の専用トラッ
クでしか運ばないという徹底ぶりです。その努力の甲斐あって、平成23年には食
品衛生優良施設として表彰されました。
農林水産大臣賞も受賞しているももくり豚は、現在カワタキの養豚場でしか飼育
していない希少価値のある豚で、坊っちゃんハム工房では、ももくり豚を使ったウィ
ンナー作りも体験できます。
お問い合わせ先
有限会社カワタキ
ももくり三年かき八年坊っちゃんハム工房
愛媛県西条市丹原町関屋甲257
TEL:0898-76-6900 FAX:0898-76-6905
http://www.momokuri.co.jp/
西日本を代表する産地
西条市丹原町のなだらかな傾斜地は生産量日本一の愛宕柿をはじめとする果樹栽培が盛ん
で、秋になると刀根(とね)柿、横野(よこの)柿、愛宕(あたご)柿を原料とする『あんぽ柿』の加工
が始まります。あんぽ柿は、渋柿をおいしく食べられるように加工した干し柿の一種です。
丹原町にある東予園芸農業協同組合では平成8年からあんぽ柿の加工が試験的に始まり、平
成15年にあんぽ柿加工施設が本格稼働してからは西日本を中心にシェアを拡大しています。
気軽に秋の味覚を味わう
あんぽ柿の年間生産量は約300トンで、営業の窓口を担当する飯尾さんは、あ
んぽ柿の生産について「暑くても寒過ぎてもだめなんです。」と教えてくれました。
あんぽ柿はへた取りや皮むきをした柿に特殊な加工を施してから、乾燥機で数
日間乾燥させたものを最終的には真空パックにします。飯尾さんいわく、機械化の
利点として挙げられるのは、まず衛生面だそうです。最近は、温暖化の影響で、自
然乾燥させようとしてもうまくいかず、カビが生えてしまうケースがあるのだとか。
現在の手法だと、自然乾燥のものと比べても味は変わらず、短時間で乾燥させる
ことができるのだそうです。
あんぽ柿はグミを柔らかくしたような食感で、柿の風味ととろりとした甘さは日本
茶にもよく合います。また、普通の柿のように皮をむく必要もなく、封を開けただけ
で気軽に秋の味覚が味わえます。
お問い合わせ先
東予園芸農協協同組合
愛媛県西条市丹原町今井431
TEL:0898-68-4545 FAX:0898-76-2025
http://www.toyoengei.jp/
名前は石鎚山に伝わる民話から
とにかく硬いことが売りの煎餅、『鬼板』の製造販売を手がける三谷鬼板本舗の創業は約100年
前で、数年前に後を継いだ三谷光幸さんは4代目。鬼板の名前の由来は、煎餅にもスタンプされ
ている『石鎚山』の民話から。遠い昔、子供たちが住む家に鬼が来て、小さな穴からのぞいていま
した。そこでおばあさんは硬い煎餅で穴をふさいで鬼を退治。それくらい硬いという意味で鬼板と
命名されました。
煎餅の常識を打ち破る硬さ
鬼板の袋を開けると、ごまと青海苔の香ばしい香りが漂ってきます。製法は創業
当時と同じで、材料は小麦粉、三温糖、おろし生姜、トッピングに西条産の青海苔
と黒ごまを使用。焼き手の力加減で大きさや厚さが変わっていきます。見た目も素
朴で形もでこぼこしていますが、それもまた手作りならでは。
食べてみると噂にたがわぬ硬さですが、時が経つにつれ口のなかで煎餅が溶け
ていく様を三谷さんは「すっと無くなっていくような。」と表現していました。また、甘
さ控えめのあっさりとした味なので何枚でも食べれます。とは言え、数ある煎餅の
中でも鬼板を唯一無二の存在たらしめるのは硬さ。ぜひ、試してみてはいかがで
しょうか?
お問い合わせ先
三谷鬼板本舗
愛媛県西条市大町782-15
TEL:0897-55-3088 FAX:0897-55-3081
地元企業との初コラボ
豆一筋60余年、一粒一粒にこだわる志賀商店は徹底した品質管理のもと、優れた加工技術で
豆の魅力を引き出しています。ただ、これまでの主な取引先の大半は首都圏の高級スーパーで、
2代目社長の原さんの目も、以前は県外に向けられていました。
「西条のブランド推進の会合のなかで、地域の企業さんが元気になると地域も良くなる。じゃあ
お互いに地域の企業さんをよく知ったうえでコラボできないかという話になったんですね。そこで、
この地域でいいお酒を作っていた石鎚酒造さんにお声をかけさせていただきました。」
封を開けた瞬間に広がる芳醇な香り
原さんの「豆と合うお酒はどれですか?」という相談に、大正9年創業の老舗蔵
元・石鎚酒造が用意したのが特別本醸造酒『山是山(やまはこれやま)』でした。こ
のお酒は、コクの深いフルーティーな味わいが特徴です。長年のノウハウからお
酒と黒豆が合うことは把握しており、過去には取引先の依頼で豆にワインを入れ
たこともあるので特に苦労はなかったそうです。製造工程は、黒大豆を煮た後に
熱と圧力を加え、水飴などとともに山是山を染み込ませていくというもので、お酒
の風味をより際立たせるために熱をなるべく加えないようにしています。
豆のプロとお酒のプロとのコラボから生まれた『丹波黒大豆煮豆』は、封を開け
た瞬間に芳醇な香りが広がります。豆は上品な甘さで、日本酒を加えたことで味
がまろやかになったそうです。平成23年10月からアンテナショップ(会社横)や自社
のオンラインショップで販売しています。
お問い合わせ先
株式会社 志賀商店
愛媛県西条市今在家921
TEL:0898-64-1333 FAX:0898-64-1332
http://www.shiga-mame.co.jp/
玄米おむすびに感動
平成16年の改正食糧法を機にスーパーや農家でも米が販売されるようになり、米屋を取り巻く
状況は一変しました。市内中心部に店を構える米屋の4代目、菅圭一郎さんも何から手をつけて
いいか戸惑っていたところ、知人から教えてもらったうどん屋で玄米おむすびを食べ、玄米のおい
しさに感動したそうです。
「じゃあうちは玄米がたくさんあるし、炊いて冷凍すれば手軽に食べられるんじゃないか。」
菅さんはさっそく玄米おむすび『玄むす』の製造・販売を始めたものの、最初はまったく売れなか
ったそうです。しかし試行錯誤を繰り返した結果、インターネット等を通して徐々に広まり、累計販
売数が100万個を超えるまでになりました。
玄米おむすびは身体にやさしい
玄むすを作るうえでのこだわりはさまざまです。米は地元の契約農家から仕入
れ、圧力釜で炊く際は菅さんが『銀しゃり名人』と呼ぶ遠赤外線効果と蓄熱作用を
兼ね備えた青石を使用。炊き方の極意とされる『はじめちょろちょろなかぱっぱ』を
可能にする青石のおかげで、芯までほっこり炊けるそうです。また、おむすびを握
るスタッフの方々のやさしそうな手つきも、おいしさの秘密の1つ。さらに噛み応え
もあるので、米一粒一粒の旨味をゆっくりと味わうことができます。
「玄米のおむすびは身体にやさしいんですね。これは1ヵ月くらい食べると良さが
わかる。日本人に一番合ってると思います。」
お問い合わせ先
有限会社かんこめ
愛媛県西条市朔日市554-2
TEL:0897-55-2749 FAX:0897-55-3053
http://www.genmusu.com/
おいしい海苔が育つ環境
西条市の海苔の歴史は古く、『石を投げると海苔漁師に当たる』と言われるほど、かつてはたく
さんの海苔漁師がいました。
瀬戸内海中央部のひうち灘は干潟で、潮が引くと海苔の光合成が行われ、柔らかい海苔が作
られます。また、刈り取った海苔を洗う水がきれいなほど海苔はおいしくなると言われており、『水
の都』として有名なこの地域は、まさにおいしい海苔の宝庫です。
旨み成分を逃さない『黒ばらのり』
私たちが普段食することが多い板海苔は、刈り取ってきた海苔を洗ってミンチ状
にし、和紙を作るような手順で作られています。しかし、この地域では海苔を生で
食べる習慣があり「生で食べたらもっとおいしいのに。」という声が挙がっていまし
た。海苔には、イノシン酸という旨み成分が含まれており、生海苔を食べると、そ
の旨み成分を残したまま味わうことができます。
今回取材した株式会社タツノコは、全国に先駆けて一番最初に『黒ばらのり』を
作った会社です。黒ばらのりは、海苔を原藻のまま自然乾燥させたもので、生海
苔同様に旨み成分を残したまま味わえます。遠赤外線特殊加工機を使用し焼き
上げたものを『焼黒ばら』、ゴマ油で味付けしたものを『味ばら』と言います。
海苔の食べ方は多種多様。地元ではお味噌汁やカレーに入れたり、ドレッシン
グをかけてサラダとして食べたりする人も多いようです。
お問い合わせ先
株式会社タツノコ
愛媛県西条市壬生川1047-2
TEL:0898-64-5438 FAX:0898-64-6241
http://www.kurobaranori.co.jp/
良質な牛肉が作られる理由
アサヒビール四国工場が完成した1998年(平成10年)に伊予麦酒(ビール)牛は誕生しました。
以前から牛のえさとしてビール粕を使用していましたが、これを機にビール工場の発酵ビール粕
飼料『アサヒモルトフィード・サイレージ』を与え始め、独自に厳選した穀物や牧草とブレンドするこ
とで、より良質な牛肉が作られるようになりました。
伊予麦酒牛はホルスタインと黒毛和種の交雑牛でF1牛(一代雑種牛)と呼ばれており、和牛並
みに肉質が良いのが特徴で、平成3年の牛肉輸入自由化を契機に盛んに飼育されるようになり
ました。
牛はビール好き!
牛にビールを与えるとおいしそうにチューチュー飲むそうで、ビール粕も喜んで
食べてくれます。継続してビール粕が入ったえさを食べさせているので、血のめぐ
りが良くなって肉色が鮮やかになり、やわらかくて甘みのある肉になるそうです。
西条市内で3反の土地を利用して350頭の伊予麦酒牛を飼育している平塚畜産
のご主人は「牛のえさはコロコロ変えれんのよ。」と言います。もっといいものを作
ろうと思って欲を出すと肉質が悪くなることが多く、えさは頑固に変えないように辛
抱が大事とのことで、このような餌へのこだわりと牛への愛情がおいしい肉質を作
り上げているのです。
現在では、平塚畜産を始め4軒の牧場で飼育されており、県内各地のスーパー、
飲食店や関西方面に出荷されています。また、アサヒビール園では、できたてビー
ルとともに伊予麦酒牛を味わうことができます。
有限会社平塚畜産
愛媛県西条市周布458-2 TEL:0898-64-2972 FAX:0898-64-2974
お問い合わせ先
株式会社皆川畜産
愛媛県松山市立花1丁目1-14 TEL:089-946-0749
アサヒビール園伊予西条店
愛媛県西条市ひうち2-6 アサヒビール四国工場内 TEL:0897-53-2277 FAX:0897-53-2214
http://www.asahibeer.co.jp/restaurant/garden/iyosaijyo/
贈答用の定番にしてもはや伝統
昭和20年に西条市でとらや菓舗は創業。大阪で菓子職人の修業を積んだ長男が自らアレンジ
しながら欧風焼き菓子を作り始めたのが約45年前で、店の看板商品でもある『とらやのクッキー』
は地元を代表するお土産として市民に親しまれています。お得意様の大半はレトロな箱を使用し
た贈答用の詰め合わせを購入しており、創業者の三男である小野賢三さんの「お中元やお歳暮
に箱菓子として使ってくれるから宣伝にもなってると思うんですよ。」という話にも納得がいきま
す。
創業者の名前が印刷された袋には、お客さんが開けやすいよう数ミリほどの切れ目が入ってお
り、きめ細かな心遣いがうかがえます。
サクサク感と懐かしい味が一番の魅力
貝殻やハートの形をしたクッキーはミルク、ココア、柚子サブレ、コーヒー、砂糖、
ジャム、チーズの7種類で、お客さんの反応で一番多いのは「サクサク感がいい
ね。」というもの。「懐かしい味。」という声も多く、小野さんは「昔から作りよるから、
その味を続けているからかも。」と言いますが、それは簡単なようでとても難しいこ
とです。
店の2階の工場では小野さんと3代目の耕輔さんらが混ぜた生地を矢継ぎ早に
絞りだすという作業を日々繰り返しており、1日約8千個を焼き上げています。小野
さんは「工場の中と外では温度差があるから、身体はわりとしんどいですよ。」と言
いながらも、その顔は作り手の喜びにあふれています。
「お菓子というのも芸術品の一つ。そういう感覚もないとできないですよ。」
お問い合わせ先
とらや菓舗
愛媛県西条市大町856-13
TEL/FAX:0897-55-3555
地元産の青海苔を初めて使用したお菓子
西条市の禎瑞(ていずい)地区は加茂川と中山川に挟まれた広大な田園地帯で、ひうち灘と呼
ばれる瀬戸内海沖では青海苔の養殖が行われています。漁協の支所長を務める白石澄子さん
は「川に養分があって遠浅なので、青海苔に適した漁場だと思います。沖で養殖できるのは全国
的に見ても少ないんですよ。」というものの、全国的な認知度は低いのが現状です。そこで約1年
半前、白石さんは「禎瑞ではこんなに良質な青海苔が採れることをみなさんに知ってもらいたく
て。」と、地元有志による女性グループ『ていずい青のりクラブ』の矢野和子さんとともに青海苔を
使ったお菓子を作り始めました。
抹茶を思わせる緑が印象的な『ていずいロール』には、一般にほとんど出回っていない『うすば
青海苔』という最高級品を惜しみなく使用しています。緑はその証で、白石さんは「良質な青海苔
はこうですよというのがお菓子に出てますね。」と胸を張ります。
想像とはちょっと違う不思議な味
ていずいロールの原料には地元産の卵や国産小麦粉を使用。調理を手がける
矢野さんの「なるべく添加物を入れない。」というこだわりから添加物はしっとり感を
出すためのトレハロース程度にとどめ、保存料も使っていません。しかも温度・湿
度・光に弱い青海苔の管理はシビアで、3月末から5月中旬の収穫後はいったん
冷凍したうえで使う度に粉にしています。そして、調理する際に「青海苔と生地とホ
イップのバランス。」(矢野さん)を心がけることによって青海苔はますます引き立
ち、口にした瞬間に磯の香りが広がります。
「沖で採れる青海苔はアミノ酸が多いから、甘みもあって苦みもある。みなさんが
想像するような味とはちょっと違っているらしく、不思議な味と言われますね。」(白
石さん)
お問い合わせ先
ていずい青のりクラブ(西条市漁業協同組合禎瑞支所)
愛媛県西条市禎瑞1624
TEL:0897-57-9711 FAX:0897-57-9712
http://www.otomechan.net/
いもたき(東予)
最後の一滴まで飲み干したくなる出汁
西条市のいもたきは昭和47年から始まり、現在は市内3ヵ所で行われています。そのなかでもト
リム公園は、加茂川のなだらかなカーブの内側に位置しているので、川の流れもゆるやかで風も
あまりない場所ということもあり、毎年多くの人でにぎわっています。
西条市ならではの具材は『とり貝』で、潮の香りが口の中で広がっていくのが特徴です。また11
種類の具が入っており、具材以外は持ち込み自由で、締めにうどんや中華めんを入れたりと楽し
み方もさまざまです。
『うちぬき』の名水を使った出汁はあっさり醤油味で、最後まで飲みほしてしまう人も多いそうで
す。街中の喧騒を離れて自然の中で具材たっぷりの『いもたき』を楽しんでみてはいかがですか。
なお、東予では、四国中央市や新居浜市でもいもたきが行われていますが、新居浜市では『い
もだき』の名で親しまれています。
お問い合わせ先
西条いもたき実行委員会
TEL/FAX:0897-53-2627
http://www.imotaki.info/
サンチャー
サンチャーは西条高校商業科の高校生と野菜ソムリエ、ちゃーしゅう工房いしづち店のコラボか
ら生まれた、ボリューム満点のライスバーガーです。
名前はチャーシューをサンドしていることから高校生が命名。秘伝のたれで焼き上げたライス
に、肉厚でやわらかジューシーな自慢のチャーシューと地元産の新鮮な野菜を挟み、西条名産の
海苔で包んでいます。最初はパリッとした食感ですが、やがて口のなかでチャーシューがとろけて
いきます。野菜から米まで、地元の農家と契約して仕入れていますので、安全・安心。
食べ盛りの学生はもちろん、主婦や仕事帰りの女性にも大人気です。
お問い合わせ先
ちゃーしゅうライスバーガーの店 子豚王子
愛媛県西条市周布341-1(TSUTAYA東予店テナント)
TEL:090-9454-0055
http://www.sancha.info/
独学で学ぶ
西条まつりは毎年10月中旬に西条市内4つの神社で行われ、だんじり・みこし・大鼓台が奉納さ
れる豪華絢欄なまつりとして知られ、西条市民のみならず、毎年多くの観光客を魅了しています。
『西条だんじり彫刻』とは、このだんじりに施された彫刻のことを言います。
現在西条市で、この彫刻技術を継承しているのは、『第5回地域伝統芸能大賞』を受賞し『えひ
め伝統工芸士』にも認定されている石水信至さんです。石水さんは100台を超える西条のだんじり
のうち30台余りの彫刻を手がけ、西条まつりの発展に欠かせない存在です。
石水さんにとって、幼い頃から、建築業を営んでいる父親の工房が兄との遊び場で、修理中の
だんじりや彫刻を真近に見て育ってきたそうです。
もちろん、西条まつりに参加するのも大好きです。
高校を出てすぐ、お寺の住職が開いていた彫刻教室で基礎を学び、父親からは、ノミの研ぎ
方、木の見方、大工の仕事を教わり、図書館に通って絵を勉強し、曽々祖父の江戸末期の彫り物
を手本に、独学で腕を磨いてきました。
一彫りに心血を注ぐ
石水さんにとっての初仕事は19歳のときでした。その完成の喜びは、今でも忘れ
られないそうです。
続いて、20歳でだんじりを製作し、下絵から描き起こしました。24歳で、分厚い立
体感のある作品を完成させ、「西条にもこういうものを彫れる若いのがいるのか。」
と認められたそうです。
鳥の羽根などの細かい彫りが特徴で、板の種類や厚みにより、陰影のつけ方を
工夫されているそうです。
「これからも新しく斬新なものを彫り続けていきたい。」とおっしゃっています。
お問い合わせ先
石水彫刻所
愛媛県西条市朔日町794-19
TEL:0897-55-1388
伝統ある優秀な品質
西条市国安・石田地区は、四国山脈石鎚山麓より瀬戸内海に広がる周桑平野の沿岸部に位置
する西条市西部にあり、水質の良い豊富な水と気候にも恵まれ、古くから和紙が作られてきまし
た。
現在は奉書紙(ほうしょがみ)、檀紙(だんし)、楮紙(こうぞがみ)、書道用紙などが漉(す)かれ
ており、中でも、檀紙、奉書紙の生産量は、全国一(90%以上)のシェアを誇っています。
周桑和紙は、その伝統ある優秀な品質により、『愛媛県指定伝統的特産品』、『西条市指定伝
統的特産品』に指定されています。
手すきにしか出せない柔らかさ
周桑手すき和紙の生産に従事されている方々の年齢は、他の手すき和紙生産
地よりも比較的若いそうで、檀紙や奉書紙の生産の他にも、はがきや封筒、便箋
など、生活に密着した商品の開発・販売にも力を入れられているそうです。
取材させていただいた『東予手すき和紙振興会』の杉野さんは「手すき和紙に
は、機械漉きでは出せない、紙に触れた時のやわらかさ、あたたかさ、厚みなどが
感じられ、見る人に『癒し』を与えられる素晴らしさがあります。」とおっしゃられて
います。そんな思い、人柄がにじみ出るのか、周桑手すき和紙は手触りが良く温も
りが感じられます。
お問い合わせ先
東予手すき和紙振興会
愛媛県西条市国安748
TEL:0898-66-1585
http://www.tesukiwashi.jp/p/shuso1.htm
店主がこだわり抜いた味!
海の幸に恵まれた愛媛県では、県下各地で練り製品が作られていますが、取材に伺った『山田
屋』の『簀巻(すまき)かまぼこ』は、昭和42年の創業から、瀬戸内・来島の豊かな自然と石鎚の清
らかな水に育まれた、新鮮な地魚(グチ、エソなど)を使い昔ながらの石臼でじっくりすりあげてお
り、本物の味にこだわって作られています。
いつも何気なく食べていたかまぼこが、特別な一品だと感じられるかまぼこです。
瀬戸内海まるごと巻きました
簀巻とは、グチ・エソ(季節によってはハモ)などの地魚の生すり身を筒状に成形
し、その周りに天然の麦わら(並簀巻はストロー)などを均一につけて蒸した製品
です。
表面には波形が付き、独特の弾力と魚の旨味を生かすためにやや塩味がかか
っているのが特徴で、どの商品も手間ひまを惜しまず心のこもったものをお届けし
ています。
お問い合わせ先
かまぼこの山田屋
愛媛県西条市三津屋195-5
フリーダイヤル:0120-14-2709 FAX:0898-64-6468
http://www.sumaki-no1.net/
さわやかさNo.1の柿
西条市周桑地区は『愛宕柿(あたごがき)』の生産量日本一です。愛宕柿は、パリッとした歯ざわ
りを堪能できる、釣り鐘状で先が細くなった形が特徴の柿です。京都の愛宕山に奉納されて、こ
の名前を賜ったのが由来だと言われています。
愛媛県が原産で、およそ100年も前から栽培されていたそうです。この柿の樹は5mほどもあり、
現在では愛媛や徳島、岡山など、限られたエリアでしか栽培されていない、全国でも珍しい渋柿
です。そのままでは非常に渋が強いため、渋は抜かれて出荷されます。
11月頃から2月頃まで市場に姿をみせる最も晩熟の渋柿です。
サラダにも合います
愛宕柿は県外でも人気で、特に関西、中国、九州地方に出荷されます。お酒とよ
く合い、お酒をよく飲む地域に多く出荷されるようです。
脱渋が難しい品種ですが、全国で初めて、ポリ袋で密封包装することで、渋を抜
くことに成功し、特許を取得しました。この方法が開発されたことにより、脱渋の手
間がかからなくなり、日持ちが良くなったため、長い期間楽しめるようになりまし
た。
そのまま食べる以外にも、スライスしてサラダに入れたり、干し柿にしたり、柿酢
を作ったりと、いろいろな調理方法でお楽しみいただけます。
お問い合わせ先
東予園芸農業協同組合
愛媛県西条市丹原今井431
TEL:0898-68-4545 FAX:0898-76-2025
http://www.toyoengei.jp/
限定ですよ~!
水の都西条の湧き水『うちぬき』と瀬戸内の気候が育んできた特産品です。
愛嬌のある丸なすで、皮が絹のようになめらかなことからこの名前がつけられました。
絹のような柔らかい皮と肉質が自慢です。西条の絹かわなすは、品種改良をしない在来品種で
あるため栽培が非常に難しく、生産農家も少ないことから、県内だけで販売されていました。
しかし皮ばかりではなく果肉も柔らかいため、漬物を中心に人気が広がり、4月から10月までの
限定商品として販売され多くの人々から親しまれています。
私、繊細です。
絹かわなすは350グラムが標準サイズですが、大きいものは重さが500グラム以
上もあります。
アクや種が少なく、柔らかな果肉は甘味があり、とてもジューシーで、焼きなすに
すると他のなすとの違いが感じられます。
鮮度を保つため朝どりしたなすを涼しい所で選別・箱詰めし、その日のうちに出
荷していますが、皮が柔らかく繊細なため、箱詰めには細心の注意が払われてい
ます。『煮る、焼く、揚げる』と幅広い調理方法に適しているため、様々な料理で楽
しんでいただけます。
お問い合わせ先
西条市農業協同組合
愛媛県西条市中西新開111-1
TEL:0897-56-9000 FAX:0897-56-9085
http://www.ja-saijyo.or.jp/
水の都に育まれたなすのお漬物
水の都・西条市に広がる西条平野には数多くの井戸があり、西日本の最高峰である霊峰・石鎚
山の雪解け水の伏流水が、町のいたるところで『うちぬき』として湧き出ています。
その『うちぬき』の水で育てられ、皮が絹のように柔らかいことから『絹かわなす』と呼ばれるなす
を丸ごとお漬物にしたのが『絹かわなすの丸漬け』です。
絹かわなすの最大の特徴である甘さと果肉の柔らかさを最大限に生かし、食卓にあがったとき
に、一番おいしい状態になるように、味のしみこみ具合を見ながら塩もみから調味まで、一つ一つ
手作業で作られています。
インパクトと裏腹のその味は?!
コロンとした丸い絹かわなすを丸ごとお漬物にしたのには理由があります。それ
は、大胆さの中に可愛らしさも感じられる、何とも言えない姿でお届けするためで
す。そして、口にすると『絹かわなす』と呼ばれる理由が分かります。
とてもみずみずしく、種が少なくなめらかで、あっさりいただくことができます。そ
のため、幅広い年齢層に人気があり、一度食べた方が、「おいしかったから大切な
方への贈り物にしたい。」とおっしゃって購入されるそうです。
生産は7月から9月までで、購入できる時期はその後数ヵ月間限りです。欲しい
方は時期を見てご注文されることをオススメします。
食べるときは、軽く水気を絞り、食べやすい大きさに切ってお召し上がりくださ
い。
お問い合わせ先
矢野食品
愛媛県西条市大町325-28
TEL:0897-56-6343
名水で育つ、みずみずしい七草
七草がゆは、人日の節句(じんじつのせっく 1月7日)の朝に、一年の無病息災を願って7種の
野菜(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)が入ったおかゆを食べる
習慣のことであり、七草の生産量において全国トップクラスを誇る西条市では、新鮮なうちにみな
さんにお届けするために、12月31日からわずか4日間程で七草をすべて収穫します。
安全・安心をモットーに栽培され、名水百選にも選ばれた『うちぬき』の水を利用しているので、
西条市の七草は、不純物が少なく、みずみずしくておいしい七草が生産されています。
七草はおかゆだけじゃないんです!
七草は冬の寒さの中で芽生えた力強い食材であり、胃にもやさしい食べ物として
昔から親しまれていますが、ビタミン・ミネラルも豊富なので、おかゆ以外にサラダ
などにも利用されています。
西条市にある小中学校35校では七草がゆを給食に取り入れるなど、地元で愛さ
れています。
お年寄りはもちろんのこと、若い人にもぜひ食べていただきたい逸品です。
お問い合わせ先
西条市農業協同組合
愛媛県西条市中野甲455-1
TEL:0897-56-9000 FAX:0897-56-9085
最後まで濃い味
西条市周桑地区の気候は温暖で何を育てるのにも適しており、昔から色々な野菜が作られてき
ました。これらの野菜を生かし、安全・安心な地元産のものを作りたいという思いから、5年前にギ
ノー味噌と協同でドレッシングを開発しました。
トマトは周桑産の桃太郎トマトを使用しており、化学調味料は一切使用していないので、素材の
良さ、うまみが十分に感じられます。また、振った後分離を戻りにくくするために寒天を入れている
ため、最後まで濃い味を楽しんでいただけます。
トマト嫌いなお子様にも
色々な工夫が施されたこのトマトドレッシングは、様々な試行錯誤を重ね、完成
までに1ヵ月かかりました。
酸味はなく、トマト本来の風味を生かしているので、パスタによく合います。さっぱ
りとした味ですので、夏場には、手軽に冷静パスタを作ってみてはいかがでしょう
か。
トマトの味はしますが、トマトジュースのようにトマトを前面に強調しているわけで
はないので、トマト嫌いなお子様にも食べていただけます。もちろんサラダにも合
いますので、『周ちゃん広場(JA周桑直販所)』の野菜と一緒にどうぞ。
お問い合わせ先
周桑農業協同組合 周ちゃん広場
愛媛県西条市丹原町池田290
TEL:0898-76-2022 FAX:0898-76-2021
http://www.islands.ne.jp/ja-syuso/directstore/
魂がこもった貴重なお菓子
お店に入るとふんわりほのかな柚子の香りが漂います。どこか郷愁を誘うような空間に堂々と
たたずむお菓子、それが約150年間受け継がれる味『ゆべし』です。
乾燥させた柚子をくり抜き、生地をつめ、何度も何度も蒸す、という昔から変わらぬ製法の丸ゆ
べし作りには、実に3ヵ月以上の時間を費やします。
製造も年に1度、柚子が旬を迎えるその季節だけ。それゆえ1年に作れる数は2000~3000個程
です。
その日の気候に合わせ、職人の長年の経験で配合や作り方を調整し、先代から引き継いだ味
と製法を守り続けています。
ゆべし作りは使命
「割れがなく、丸くきれいな丸ゆべしができたときは本当に嬉しいんよ。ゆべし作
りは私の使命やと思ってます。」店主の4代目勇蔵さんは瞳を輝かせ、優しくほほ
えみながらそうおっしゃいます。毎回新しい気持ちで心を入れて、変わらぬ味を守
り続けることを大切にしているのです。
丸ゆべしは、8枚に切ってお抹茶といただくのがお勧めです。
そう教えてくれたのは、勇蔵さんを陰で支え続ける奥さまです。今日も店内には
奥さまが生けた美しい花が、勇蔵さんの作るゆべしに花を添えています。
お問い合わせ先
星加のゆべし
愛媛県西条市東町225-2
TEL:0897-56-2447
http://www2.ocn.ne.jp/~yubeshi/
優しさから生まれました
天保9年、大和国(現在の奈良県)の老高僧が四国八十八ヶ所巡拝中に宿を頼んだところ、そこ
でそのまま病気にかかってしまいました。その宿には『よし乃』という名前のおばあさんがいて、病
気のお坊さんを親切に看病し、そのお陰でお坊さんは元気になりました。お坊さんは看病の御礼
にと、なんと時の帝にも献上したことのある餅菓子の作り方をおばあさんに伝えて宿を後にしまし
た。
その当時は菓子といっても駄菓子程度で、餅菓子は大変珍しく近郷近在の評判になり良く売れ
ました。
その時のよし乃婆さんの名をそのまま取り、『よし乃餅』と名称がつけられました。
ほかにない味
『よし乃餅』は、なめらかで甘さ控えめなこしあんを求肥(ぎゅうひ)でくるんだ、一
口サイズの上品な餅菓子です。デリケートなので環境の変化によっても変わりま
すが、日持ちは一週間から十日ほどで、一年を通して楽しめます。
水飴を使うので季節によって配合が難しく、その調整は職人の長年の経験によ
る技術です。いつも変わらない味と昔ながらの良さを大切に、一つ一つ心を込め
て手作りしています。
日本茶と一緒にいただくとホッと一息、落ち着ける時間になります。
お問い合わせ先
よしの餅本舗 めしや菓舗
愛媛県西条市小松町新屋敷甲2893-1
TEL:0898-72-2001 FAX:0898-72-2308
最適な条件で育てられた良質な麦
愛媛県産はだか麦は、生産量日本一を誇る特産品です。温暖少雨の県内では冬の裏作が可
能で、瀬戸内海の乾燥した気候と扇状地性で排水が良好な土壌など、はだか麦作りにたいへん
適した条件がそろっています。
そのなかでも西条市では、愛媛県の生産量のうち半分以上が収穫されており、5月頃には、畑
一面に黄金色の麦穂が見られます。
大自然の恵みをたっぷり受けて育てられた『愛媛県産はだか麦』は、味はもちろん、大きく粒が
揃っている良質な麦なのです。
毎日食べておなかスッキリ
はだか麦は外皮がないため太陽の恵みをしっかり受けられるので、おいしさが
凝縮されています。さらに食物繊維が豊富で、生活習慣病が気になる現代人に不
可欠なβグルカン、カルシウム、カリウムなども含まれています。
かわいらしいパッケージの『つぶちゃん』は米粒麦で、『たいらくん』は押し麦で
す。お米に混ぜて炊くだけで、手軽に健康食になるため、たいへんな人気となって
います。
お問い合わせ先
株式会社藤田精麦
愛媛県西条市洲之内甲638
TEL:0897-56-2095 FAX:0897-56-2097
http://mugi-shikoku.co.jp
キウイフルーツの国、愛媛
愛媛県は日本一のキウイフルーツの産地ということをご存知でしょうか。そのどれもが生産者の
愛情を受け、安心しておいしく食べられるものばかりです。
キウイには大きく分けると、緑、黄、赤の3種類があります。緑は、おなじみ緑の果肉に甘みと酸
味のバランスが良いものです。黄は、りんごのような形で大きめサイズ、黄色い果肉は甘みが強
くほんのりと酸味も感じられ、ビタミンCをより多く含みます。そして赤は、薄黄色の果肉の中央に
美しく朱がさし、それはそれは甘いキウイです。
「病気になって何も食べなくなったおばあちゃんが、これはおいしいと言って食べるようになっ
た。」とか、「果物嫌いの子供がこれを食べて果物が好きになった。」など、愛媛のキウイは喜びを
呼ぶキウイなのです。
キウイを食べごろにする
買ってきたキウイが硬いとき、みなさんはどうしますか?キウイをやわらかく甘く
したい時、ビニール袋にりんごやバナナと一緒に入れ、密封せず常温で置いてお
きます。そして2、3日後、キウイの上下を押してみて少しやわらかくなっていれば
食べごろです。
一個食べるだけで1日必要量の70%のビタミンCが摂取でき、ビタミンEとの相乗
効果で強力な抗酸化作用も期待できます。
半分に切ってスプーンで食べたり、ヨーグルトに入れて食べたりと、手軽に健康
と美しさを保つことができるフルーツです。
お問い合わせ先
東予園芸農業協同組合
愛媛県西条市丹原町今井431
TEL:0898-68-4545 FAX:0898-76-2025
http://www.toyoengei.jp/
株式会社西条産業情報支援センター
愛媛県西条市神拝甲150-1
TEL:0897-53-0010 FAX:0897-53-0011
みかんから生まれたみかん卵
「地元の温州みかんを使って何か良い商品を作れないか。」と考えられたのが、健康的でうまみ
たっぷりの『みかん卵』です。
みかん卵は、石鎚山から湧き出る名水から作った『マイナスイオン水』と、今治市伯方島で潮風
と太陽をいっぱいに浴びてできた『温州みかん』の果皮を飼料として加えて育てられた鶏の卵で
す。
みかんの清涼感と郷愁が何とも言えない親しみを感じさせ、見ると誰もが一度は手に取って食
べてみたくなる卵です。
おいしくて栄養満点
みかん卵は、まろやかかつ濃厚で、黄身の色もあざやかです。発ガン抑制効果
が認められているβ- クリプトキサンチンのほか、天然ミネラルを豊富に含む風化
造礁サンゴのコーラルパワーを配合し、抗酸化作用のあるビタミンEが一般卵の
約7倍含有されている(財団法人日本食品分析センター調べ)など、とてもこだわり
のある人気の卵です。
その他、みかん卵をボイルした『塩付けゆでたまご』、『温泉たまご』、『みかんた
まごdeごはん』などが開発・販売されており、人気商品となっております。
お問い合わせ先
愛媛東予養鶏農業協同組合
愛媛県西条市楠甲242
TEL:0898-76-5010 FAX:0898-76-5025
http://www.touyo.jp/
伯方の塩を使って伯方島をアピール
全国ブランドの『伯方の塩』は、『しまなみ海道』の愛称で知られる西瀬戸自動車道の橋が架か
る小さな島、伯方島(はかたじま)が発祥の地です。かつて瀬戸内海には多くの塩田が存在しまし
たが、昭和46年に施行された『塩業近代化臨時措置法』により日本中の塩田は廃止に追い込ま
れました。しかし、「自然塩(塩田製塩)を残そう。」という消費者運動もあり、昭和48年に伯方島で
特殊用塩として生産できるようになりました。
しまなみ海道が開通する前年、伯方島の塩田で生まれ育った『さんわ』の店主福羅(ふくら)さん
は、全国的にも知名度のある「伯方の塩」が「伯方島」で作られていることを知ってもらおうと『伯方
の塩ラーメン』を完成させました。県外の物産展などにも積極的に出向き、塩ラーメン作りに意欲
を燃やしています。
名脇役の塩で旨みを引き出す
塩はミネラル分を持っているものの、味噌や醤油のように旨み成分を持っていま
せん。使い過ぎるとしょっぱく、足りないと水っぽくなり調節が難しい調味料です。
しかし、ぜんざいなどの隠し味として投入されると、名脇役としていっそう主役の味
を引き立ててくれます。
お吸い物やテールスープにヒントを得た伯方の塩ラーメンのスープは、野菜や煮
干、豚骨、鶏がらなど17種類の食材を煮込んで取ったスープに、適量の塩を投
入。するとその味が何倍も膨らみ旨みを引き出してくれます。極細のストレート麺と
よく合い、塩味を前面に出し過ぎていない、深みのあるスープの味が感じられま
す。「瀬戸内海の穏やかな島の風景をやさしい味で表現したい。」という福羅さん
の想いが表現されています。
さんわ 松山中央店
愛媛県松山市中央2丁目23-3
TEL:090-9774-5686
お問い合わせ先
さんわ 伯方島本店
愛媛県今治市伯方町木浦甲1650-1
TEL:0897-72-1211 FAX:0897-72-1667
http://sanwa.ocnk.net/
旧式織機へのこだわり
工房織座(こうぼうおりざ)の代表を務める武田さんは、今治市内のタオルメーカー在職中に『タ
オルマフラー』を開発した織り職人。40年近い在職中には工場長を務め、テクスポート今治内の
『今治織物歴史資料&体験学習室』設立に情熱を燃やしていた社長の命を受け、明治から昭和
までの旧式織機を復元したそうです。
平成18年、武田さんは「今までやってきたマフラーの技術を旧式織機に取り込んで、新しいもの
を作ろう。」と、工房織座を設立。旧式織機をもとに自らが復元と改良を重ねながら完成させた『巻
尺一列機』を中心とする7台の織機で革新的な技術を生み出し、マフラー、ショール、キャップなど
を織り上げています。
武田さんが旧式織機にこだわる理由は、現在の織機にはない『よこ糸』を入れるシャトルと呼ば
れる船の存在。これが往復することによって、薄くて柔らかくても丈夫な織物ができるそうです。
表情豊かな織り模様
工房織座には武田さんの『KARAMI』(からみ)と、平成22年に娘の英里子さんが
東京のデザイナー集団とともに立ち上げた『ITO』(いと)という2つのブランドありま
す。精緻な織り模様と斬新な配色の『ITO』のストールは、同年のグッドデザイン賞
にも輝いています。
ITOは糸を表し、古語の『とても』という意味合いもあり、6つのカテゴリはそれぞ
れで織り方が異なります。グラデーションが美しい『CONTRAST』では表と裏で反
対の配色となる『昼夜織り』により、2色の糸で『対称・対比』を表現。立体的な
『WAVE』では武田さんが編み出した『たてよこよろけもじり織り』にで、たゆたう
『波』を立体的に表現しています。品質面も申し分なく、表情豊かな織り模様とやさ
しい風合いは旧式織機ならではのものです。
お問い合わせ先
株式会社工房織座
愛媛県今治市玉川町鬼原甲55
TEL:0898-55-2564 FAX:0898-55-2584
http://www.oriza.jp/
オムそばの決め手は『ソース』
県内外のB級ご当地グルメのイベントで人気を上げている『大三島ソースオムそば』。イマイ食
品の自称しまなみのかぁちゃんこと今井さんが、ケチャップとマヨネーズをかけて食べるのが主流
だったオムソバに「ソースをかけたらおいしいんじゃないか。」と、今治の『黄金ソース』を使用して
ソースオムそばを発案したのがきっかけで誕生しました。
大三島ソースオムそばは土・日・祝日の『多々羅しまなみ公園』、伯方島の『イマイ流かあちゃん
亭』、松山市の『イマイ流元気屋』で提供している他、グルメイベントでも食べることができます。
麺の架け橋しまなみ海道
焼きそばの上に天かすを乗せて卵でふんわり包みこんだオムそばは、天かすの
カリカリとした食感がおいしさをいっそう引き立たせています。
イベントでは、大きな鉄板で一気に40人前を作りますが、早くかつ丁寧に、そして
いつも同じ味を短時間で提供できるように、オリジナルの出汁で調整するなどの
工夫を重ねています。また、鉄板の上に卵を5秒長くおくだけで、ふわふわとろとろ
の食感が失われるため1秒も気を抜くことはありません。
しまなみご当地グルメ研究会が『スリー麺海道』と呼ぶしまなみ海道では、大島
の『大島煮鶏焼うどん』、伯方島の『伯方塩焼きラーメン』、そして大三島の『大三
島ソースオムそば』と、麺がしまなみをつなぐ架け橋となっています。
しまなみご当地グルメ研究会事務局(イマイ食品合同会社内)
愛媛県今治市吉海町八幡164
TEL:0897-84-2226 FAX:0897-84-4350
お問い合わせ先
イマイ流かあちゃん亭
愛媛県今治市伯方町有津甲71
TEL:0897-72-0788
いぎす草の不思議
『いぎす豆腐』とは、今治市を中心とした瀬戸内海地方の郷土料理で、豆腐の材料となる生大
豆粉と『いぎす草』を混ぜ合わせ、冷やし固めたものです。いぎす草はところてんの材料となる『テ
ングサ』によく似た海藻で、瀬戸内海沿岸の沖で採れます。洗って干してを繰り返しながら乾燥さ
せ、必要な分だけ水に戻して使用しています。
いぎす豆腐を上手に作る秘訣は、地元のいぎす草と生大豆粉の相性にあります。出汁だけでい
ぎす草を1日炊いても、いぎす草の繊維は残ってしまいますが、生大豆粉を入れることで、熱とタ
ンパク質に反応して、いぎす草の繊維が全て溶けて、舌触りのいい食感になります。
食べ方いろいろおいしさいろいろ
昔はいぎす豆腐には具材を入れず、豆腐の上に干しエビをちょんと乗せたシン
プルなものでしたが、現在はそれぞれの店でオリジナルのいぎす豆腐が作られて
います。市内の料亭蔵膳のいぎす豆腐には、ゴボウ、人参など6種類の具材が入
っており、しっかりとした味付けになっています。生姜醤油や酢味噌をつけるとさっ
ぱりと食べることが出来ます。
いぎす豆腐は夏の味覚の一つで、冷や奴を食べる感覚で口にする人が多いそう
です。小さい頃は苦手だったという人も、大人になってその味が懐かしくなり、おい
しいと感じるようになる人も多いようです。
季節料理 蔵膳
愛媛県今治市松本町2丁目6-14
TEL:0898-34-6336 FAX:0898-34-6335
お問い合わせ先
今治郷土料理普及協議会事務局
愛媛県今治市常盤町1丁目1-4
TEL:0898-32-0554 FAX:0898-33-0843
http://www.imabari-cooking.jp/
幻の魚『あこう』
今治市の来島海峡で獲れる『あこう』は、鯛よりも高級な魚として重宝されています。あこうとは
『キジハタ』の別称で、大きな口をしており、赤みがかった褐色に橙色の斑点があるのが特徴で
す。
あこうは一本釣り漁で獲れる代表的な魚の一つです。今治沖の来島海峡の流れの速いところで
一時期しか獲れない上に、夜行性で海底の岩の隙間に生息する警戒心の強い性格なので釣る
のが難しく、潮の流れが少し変化しただけでも釣れなくなってしまうそうです。市場にも出回ること
が少ないため、『幻の魚』と呼ばれています。
あこうの旬は夏で、市内の料理店でそのおいしさを味わうことができ、接待や県外から来たお客
様をもてなす郷土料理として提供されています。
やみつきになる歯ごたえ
あこうの身はプリップリです。白身で身が締まっていて臭みもないので、刺身にも
最適です。あこうを注文する人は、半分を刺身に、半分を煮つけにして食べること
が多いそうです。また、魚の頭や中骨からは良質の出汁が取れますので、味噌汁
やお吸い物にしてもおいしいです。今治市内の料亭蔵膳では、朝仕入れたあこう
をいけすで泳がせておき、お客様からの注文が入ってからさばきます。あこうを1
匹丸ごと買うことで、お客様の要望に応じた料理を提供しています。
ぜひ『幻の魚あこう』を食べてみて下さい。
季節料理 蔵膳
愛媛県今治市松本町2丁目6-14
TEL:0898-34-6336 FAX:0898-34-6335
お問い合わせ先
今治郷土料理普及協議会事務局
愛媛県今治市常盤町1丁目1-4
TEL:0898-32-0554 FAX:0898-33-0843
http://www.imabari-cooking.jp/
来島海峡の渦潮をイメージ
今治市と瀬戸内海に浮かぶ、大島の間にある来島(くるしま)海峡は、潮流が激しいうえに、1日
1000隻以上の船舶が航行している海の難所として知られています。随所で巻き起こる渦潮は来
島海峡の名物で、遊覧船や来島海峡大橋からダイナミックな光景を目の当たりにすることができ
ます。
来島海峡の渦潮をイメージした『うずしおパイ』は10数年前に発売以来、地元を中心に老若男女
から愛される商品に成長しました。
キャッチコピーの理由
キャッチコピーに『心を込めて焼き上げました』とあるように、工場では一人の職
人が生地を折っては伸ばし、何百回も織り込んだものを輪切りにしたうえで機械が
両面を焼き上げ、カリッとした食感に仕上がります。
うずしおパイの封を開けるとバターの濃厚な香りが漂い、一口かじった後には荒
く刻んだアーモンドの香ばしい香りが広がります。賞味期限がパイにしては短めの
20日なのも、バターの風味が楽しめるうちに食べてもらうためで、作り手のこだわ
りがうかがえます。
お問い合わせ先
株式会社 母恵夢本舗
愛媛県今治市黄金町5丁目2-10
TEL:0898-32-5661 FAX:0898-31-5366
http://www.poemehonpo.co.jp/
地元からの絶大な支持
愛媛県東部、今治から四国中央市にかけての東予エリアでカニと言えばワタリガニ。足の先に
ひれがついていて、海の中を泳ぎ渡ることからそのように呼ばれています。瀬戸内海中央部の燧
灘(ひうちなだ)はカニの生育に適した砂地であること、好物のタコが数多く生息していることから
一大漁場となっています。旬は12月からメスが産卵する2月くらいまでで、年末頃のメスには高値
が付きます。
ワタリガニは日本各地に分布していますが、地元では「よそのカニは食べれん。味が全然違
う。」と話す方もいます。その理由を季節料理蔵膳の板長を務める藤井さんは「他の地域にもおる
んやけど、潮加減や餌の加減でこちらのカニがおいしいというわけよね。」と語ってくれました。
調理のポイントは火加減
ワタリガニの調理方法は塩ゆでをはじめ、酒蒸し、フライ、酒や醤油などを使った
煮付け、網の上で焼くこともあります。調理のポイントは火加減で、たとえば網焼き
は焼き過ぎると食べる時に身が取りにくくなってしまいます。ワタリガニは焼き上が
った時の色が艶やかで、藤井さんが「よそのは白身が茶色っぽいんやけど、こっち
のカニは白っぽい。身が締まっとる。」と言うように、身にも明らかな違いが見受け
られます。
酒蒸しのワタリガニはコクのある旨味が特徴で、メスの卵は濃厚な味わいがあり
ます。甲羅にカニの身を入れて酒蒸しにするカニ飯や、甲羅に酒を入れるカニ酒
などの贅沢な食べ方もあります。
季節料理 蔵膳
愛媛県今治市松本町2丁目6-14
TEL:0898-34-6336 FAX:0898-34-6335
お問い合わせ先
今治郷土料理普及協議会事務局
愛媛県今治市常盤町1丁目1-4
TEL:0898-32-0554 FAX:0898-33-0843
http://www.imabari-cooking.jp/
地元客の要望で復刻
瀬戸内しまなみ海道のほぼ真ん中に位置する大三島の大山祇(おおやまずみ)神社の参道沿い
に店舗を構える村上井盛堂(いせいどう)は、創業大正12年の老舗菓子店で、現在は3代目の村
上恭雄さんが店主を務めています。看板商品の『神島(みしま)まんじゅう』は、昭和30年の全国
菓子大博覧会で金賞を受賞後、一時期は製造を中止していましたが、地元のお客さんから「気軽
にお土産に持って行くものがないので作ってほしい。」と頼まれた先代が昭和57年に復刻しまし
た。
神島まんじゅうの『神島』は神の宿る島を表しており、大山祇神社の宮司が命名したものだそう
です。初代が神社総代をしていたこともあって、大山祇神社との結びつきは深く、まんじゅうに浮
かび上がる『三』は神社の社紋を、贈答用の包装紙には神社の古図を使用しています。
口どけのよいクリーミーな白あん
神島まんじゅうの特徴は、クリーミーな自家製白あんの口どけのよさ。そのコツ
は村上さんいわく「熱の入れ方。」で、生地の焼き加減は随時調節しています。ま
た、カステラには地元のみかんの花から採取した蜂蜜を混ぜてあるので、ほのか
な香りも楽しめます。奥様の誠子さんは「できたてもいいんですけど、製造から3日
目くらいの方があんこと生地がなじむのでおいしいですよ。」とのこと。白あん入り
だけを販売しているのにも、れっきとした理由があります。
「それがこだわり。この生地にはこの白あんが合うというのは初代から続いてい
ることで、やっぱりこのあんこには自信があります。」(誠子さん)
お問い合わせ先
有限会社 村上井盛堂
愛媛県今治市大三島町宮浦5452
TEL:0897-82-0029 FAX:0897-82-0186
鯛カツバーガー
愛媛県の魚と言えば『真鯛』。『Ties』社長の矢野さんは、真鯛を多くの人に知って欲しい、魚嫌
いな子供たちにも食べて欲しいという思いから『鯛カツバーガー』を作りました。
来島鯛(くるしまだい)は、来島海峡の速い潮流によって筋肉がつき、身に弾力があります。鯛
の皮も一緒にすり身にしたカツは、あっさりしていて、コラーゲンもたっぷり。
地元のパン屋さん特製のバンズの間に地元産のトマトとレタス、玉ねぎと鯛カツを挟んでいま
す。ソースはTies自慢のオーロラソースと優しい風味のカレーソースの2種類のおいしさを楽しむ
ことができます。まるでお肉のような食感で、魚嫌いの子供たちにも人気があり、子供からご年配
の方まで多くの方々に親しまれています。
今治市大島では月に数回車での移動販売が行われ、県内のイベントにも出店しています。
お問い合わせ先
株式会社Ties
愛媛県今治市宮窪町友浦1151
TEL:0897-86-2103 FAX:0897-86-3780
http://www.ties-ties.com/
お侍さんが作ったお饅頭
『八幡(やわた)饅頭』は、今治市玉川町八幡地区に古くから伝わる饅頭で、廃藩置県で職を失
った武士たちが、刀を調理道具に変えて作ったのが始まりと言われています。現在もこの饅頭の
製造を続けているのは、ここ八幡饅頭の1店のみ。2代目大岡さんは、先代であるご主人のお母さ
んの味をしっかりと引き継ぎながらその伝統を守っています。
八幡饅頭の店の前は、四国八十八ヵ所の57番栄福寺から58番仙遊寺へ向かう遍路道で、昔か
ら多くの歩き遍路が休憩に立ち寄る店として知られています。店の前にはお遍路さんが休憩でき
るスペースが設けられており、お饅頭と一緒にコーヒーや本格的な抹茶を飲むこともできます。
郷愁を誘う味
饅頭は大岡さんが『おしゃもじグループ』と名付けた地元の女性数名で作ってい
ます。黒砂糖を100%使用したこしあんは、甘さが口の中に残らず後味がさっぱり
しており、あんを包む生地には黄ざら(中ざら糖)を練り込むことで、薄茶色の上品
な色あいになり、そのやわらかな薄皮生地が、あんの甘さをほどよく中和してくれ
ます。ふくらし粉以外添加物は一切使用しないため、自然の風味豊かな和菓子に
仕上がっています。
昔ながらの味を守りながら作られ続けている八幡饅頭。この饅頭はお店の歴史
でもあり、玉川町八幡地区の伝統文化なのです。
お問い合わせ先
八幡饅頭
愛媛県今治市玉川町八幡甲319-2
TEL:0898-55-3403 FAX:0898-55-4512
季節ごとの海の幸・山の幸を味わう
今治の郷土料理である『水軍鍋』や『法楽焼(ほうらくやき)』は、数々の武勇伝で知られる来島
(くるしま)水軍が戦勝の際に食べていたと言われており、『来島水軍料理』としても親しまれてい
ます。市内の店のいくつかは年間を通して提供しており、季節ごとに最も旬な海の幸・山の幸を味
わうことができます。なお、材料の都合もあるため基本的には予約が必要です。
この道40年の宮道さんが店主を務める季節料理蔵膳では、材料を盛りつける前に3~4センチく
らいの黒石を器の底に敷きます。店によっては五色石を使うこともありますが、いずれの場合も石
の余熱や遠赤効果でむらなく焼けるそうです。
盛りつけは店主の感性で
法楽焼の材料は来島海峡で獲れた鯛と今治市桜井産の車海老を基本としつつ
も、店ごとに多少の違いがあり、蔵膳では、いか、卵、エリンギ、里芋、栗といった
県内産の材料を使用しています。鯛から始まる盛りつけは料理人の腕の見せどこ
ろで、店主直伝という板長さんの豪快な盛り付けが食欲をそそります。味付けは
塩のみで、絶妙な塩加減は長年の経験が成せる業です。また、下に松葉を敷くこ
とで、さわやかな香りが漂います。
オーブンで1時間弱、いい色加減に焼き上がった法楽焼はポン酢ダレやレモン
で、塩の効いた鯛はそのままでいただけます。蔵膳の板長さんが「人がたくさん寄
って、わいわい言いながら食べる。それが醍醐味やね。」と言うように、仲間で囲め
ばおいしさもひとしおです。
季節料理 蔵膳
愛媛県今治市松本町2丁目6-14
TEL:0898-34-6336 FAX:0898-34-6335
お問い合わせ先
今治郷土料理普及協議会事務局
愛媛県今治市常盤町1丁目1-4
TEL:0898-32-0554 FAX:0898-33-0843
http://www.imabari-cooking.jp/
シンプル・イズ・ベスト!
今治市の名物料理『今治焼豚玉子飯』は、丼にご飯を盛り、その上に薄く切った焼豚をのせて、
さらに半熟の目玉焼きをのせコショウをふり、甘辛いタレをかけるというシンプルながら、これらの
具材が絶妙にからみ合い、しっかりとボリュームもある料理です。
見た目は、東南アジアのナシゴレンや、ハワイのロコモコにも似ており、一口食べると、焼豚と玉
子、コショウとタレが絶妙に絡み合い口の中でじわぁっと、とろけます。
このタレの味や卵の数はお店によって異なるため、いろいろ試して、好みの味を見つけてみて
はいかがでしょうか?
まかない料理が全国の味に
焼豚玉子飯は、元々は約40年前にあった食堂五番閣のまかない料理でした。そ
の後、白楽天という中華レストランにおいて商品化され、『焼豚玉子飯』と名付けら
れました。
今治市内では多くの飲食店のメニューに載っており、2010年の4月に尾道で開催
された全国の有名鉄板焼き料理が集った『尾道てっぱんグランプリ』では、見事優
勝しました。
出場した市民有志でつくる『今治焼豚玉子飯世界普及委員会』は、「今治発のB
級ご当地グルメとして、全国に名をとどろかせたい。」と意気軒昂(いきけんこう)で
す。
お問い合わせ先
今治焼豚玉子飯世界普及委員会事務局
愛媛県今治市共栄町2丁目2-20(株式会社テイクワン内)
TEL:0898-24-2020 FAX:0898-33-2244
http://www.i-ytm.com/
とことん地元にこだわったご当地ラーメン
今治ラーメンとは今治市民の町おこしのために創作されたご当地ラーメンです。
昔から今治の庶民の魚として知られるエソをはじめ、鯛、イリコなど、来島海峡でとれる海の幸
を使った魚介のみのシングルスープです。
具材はもちろん今治名産であり、宮窪の海苔、大三島のレモン、す巻きを使用しています。ま
た、今治産の鶏肉を使ってチャーシューも作っています。
さらに、塩は『伯方の塩』、食材の臭みを消すためのお酒は地元の名酒『山丹正宗』を使用して
おり、とことん地元の食材にこだわっています。
本物だから出せる塩ラーメン
今治ラーメンは、スープが命です。時間と手間をかけてとった瀬戸内のダシを使
い、味噌でも醤油でもなく、ラーメンの素材の味をより一層引き出すために、塩だ
けにこだわりました。
今治市内にあるラーメン8店舗は、「このラーメン一杯で元気になれる味を。」との
思いを込めて、今日も一生懸命ラーメンを作ります。
お問い合わせ先
今治バリラひろめ隊
愛媛県今治市常盤町5丁目1-18(久留米ラーメン光屋内)
TEL:0898-32-3227
http://www.imabari-ramen.jp/
早い!安い!旨い!今治の焼き鳥
今治焼き鳥の特徴は、何と言っても鉄板焼という調理方法にあります。炭火で焼くのではなく、
材料を鉄板の上に乗せ、その上からコテ状のもので押さえつけて一気に焼きあげます。そうする
ことにより、焼くだけでなく、蒸す、揚げるの要素が加わるため、肉の旨みを逃がさず、早く焼き上
げることができます。
さらに、鉄板をよく見ると、少し斜めになっています。これこそ、肉から出てきた余分な脂が切
れ、焼き鳥がベタつかずカラッと仕上がる秘密なのです。
『皮』に始まり『せんざんき』に終わる
今治では、焼き鳥は『皮』に始まり『せんざんき』で終わるのが通の食べ方と言わ
れています。今治焼き鳥の代表格である『皮焼き』は、表面はカリッと、中は柔らか
くジューシーで、普通なら気になる脂っこさも感じさせません。
同じ『皮焼き』でも、皮のみを焼く店もあれば、少し肉を残した皮を提供する店も
あります。調理方法やタレが店によって微妙に異なり、それぞれ、店独特の味を守
り続けています。
焼き鳥屋さんを食べ歩き、自分好みのお店を見つけてみてはいかがでしょうか。
そして気になる「『せんざんき』とは何ぞや?」と思われている方、ぜひ紹介ページ
をご覧ください。
お問い合わせ先
【取材店】
鳥林
愛媛県今治市南大門町1丁目6-17
TEL:0898-32-1262
今治ヤキトリ料飲組合事務局(やきとり山鳥内)
TEL:0898-22-7188
『せんざんき』って知っとる?
東予地方(愛媛県東部)の郷土料理である『せんざんき』。東予以外の方からすれば何やら聞き
なれない言葉でしょう。この料理は、鶏の様々な部位を使って作る骨付きのから揚げです。
なぜそのような呼び方になったかというのには諸説あります。鶏を丸ごと千に斬って小さく切る
ため『千斬切(せんざんき)』と呼ぶようになったとか、中国語の発音がなまって『せんざんき』にな
ったとか、未だ真相は分かりません。
から揚げよりもおいしい訳
『せんざんき』とは、いわゆる骨付きから揚げのことです。しかし、ただのから揚
げと侮る無かれ。この『せんざんき』には、から揚げにはないおいしさの秘密が隠
されています。それは、骨ごと揚げることにあります。
骨から出たうまみ成分と、あらかじめつけておいた下味が加熱することにより肉
にしみ込んでいくため、カリッと揚がった鶏を口に含むとジューシーな味が広がり
ます。もう一つ、もう一つ、と、つい手が止まらなくなる味なのです。
幅広い年齢層に支持されている郷土料理の味を楽しんでみてはいかがでしょう
か。
お問い合わせ先
【取材店】
鳥林
愛媛県今治市南大門町1丁目6-17
TEL:0898-32-1262
今治やきとり料飲組合事務局(やきとり山鳥内)
TEL:0898-22-7188
グアムから愛媛へ
グアムで生活していたビルさん一家は、奥さんである智恵さんの実家の清光堂を継ぐため、今
治に帰ってきました。言葉の壁もありましたが、元々手先が器用だったビルさんは和菓子作りに
向いていたようです。
清光堂の味を守るため、5年間は既存のものを作り続けました。3年前「愛媛県の果物を使った
和菓子を作りたい。」という思いから、夫婦2人で協力し、みかん大福が誕生しました。
柑橘王国愛媛のみかんをまるごと1個使った贅沢な大福です。
みかん選びのこだわり
一福百果には、ほとんど市場に出回らない、3Sサイズの極小みかんを使用して
います。このサイズのみかんを手に入れるのに大変苦労されたそうです。
4人がかりで1日およそ1200個ものみかんを手作業で剥き、筋をとります。この
時、機械や薬品は一切使いません。綺麗に筋を取ったみかんを白あんと求肥(ぎ
ゅうひ)で包みます。
見た目は普通の大福ですが、一口かぶりつくと、みかんの果汁がたっぷり出てき
て、みかんジュースを飲んでいるようです。
お問い合わせ先
株式会社清光堂
愛媛県今治市東村南1丁目5-33 第2コーポ唐子1階
TEL/FAX:0898-48-0426
http://wanbune-leon.shop-pro.jp/
歴史が詰まった小さなお饅頭
今治市で、220年間ずっと伝統を守り続けている老舗菓子舗があります。直径2cmの小さく真っ
白なお饅頭には、長年の歴史と8代にわたる思いがぎゅっと詰まっています。
鶏卵饅頭の由来にもなっているように、水を使わず卵だけで練った生地の中に、厳選された国
産小豆のこしあんを使用しています。口の中に広がるやさしい味わいとふわっとした食感、さらに
可愛らしいサイズから、一度食べ始めると手が止まらなくなってしまうお饅頭です。
食べて笑って、人をつなぐ
『一笑堂(いっしょうどう)』というお店の名前には、「『一笑(ひとわらい)』でいい、
ちゃんと笑っていただけるお菓子を作っていきたい。」という思いが込められていま
す。
数年前、都内で開催された全国物産市で、あるご年配の男性が「私の嫁さんは
今治出身でね、嫁をもらいに行くときにこの鶏卵饅頭を持って行ったんだよ。懐か
しい、あの時のことを思い出すよ。」と笑顔を浮かべながら話し、鶏卵饅頭を買って
いかれたそうです。
8代目店主の門脇さんは、自分の知らない頃から、こうやって人と人の間に根付
いているということに誇りと喜びを感じながら伝統を守り、今日もまた挑戦を続けて
います。
お問い合わせ先
一笑堂(いっしょうどう)
愛媛県今治市中浜町1丁目1-21
フリーダイヤル:0120-03-0295
TEL:0898-22-0295 FAX:0898-22-0613
http://www.isshodo.co.jp/
使うほどいい艶出ます!
桜井漆器の歴史は、およそ250年前に始まると言われ、手頃な価格で質のいいものが購入でき
ることから人気が集まり、たくさんの方々から親しまれています。
今では今治の特産品の一つとなっており、愛媛県から伝統的特産品として指定されています。
漆器の扱い方が分からないと言われる方が多いのですが、実は使えば使うほど艶が出てきま
すので、日常使いに向いています。
実際に漆器の食器やテーブル、イスを使用している喫茶店もあるので、参考にしてみるのもオ
ススメです。
日常に!記念に!新しい挑戦へ!
桜井漆器はその時代時代で新たな技術の取り込みや挑戦を続けることで成長し
てきました。また、明治時代より同業者が結束し、製品の改善などに努めてきたこ
とも特徴だそうです。
たくさんの方に使っていただくため、若い人に欲しいと思ってもらえるような商品
作りも積極的に行われ、子供の記念日などで使われる足形のパネルを作るなど、
新しいテーマに日々挑戦していくという気骨は確実に今に受け継がれています。
株式会社伊予桜井漆器会館
愛媛県今治市長沢甲340-1
TEL:0898-48-0418 FAX:0898-47-2739
http://www.sakuraishikki.com/index2.html
お問い合わせ先
桜井漆器協同組合
愛媛県今治市桜井4丁目15-22
TEL:0898-48-0331
http://www.i-bussan.jp/sakurai/
伝統が教えてくれる技
菊間瓦とは、700年余りの歴史を持つ、愛媛県の伝統的特産品の一つで、美しい光沢が魅力の
瓦です。
いぶし銀に輝くことから『いぶし瓦』とも呼ばれ、全国各地の住宅はもとより、日本建築を代表す
る神社仏閣に多数使用されています。このように日本で多く利用されてきたわけは、菊間瓦が見
た目の美しさだけではなく、防水性や耐寒性といった機能面でも非常に優れており、日本の気候
にあった性質を持ち合わせているからではないでしょうか。
家の屋根に瓦を敷く場合は、瓦の色を統一させる必要があり、これには、職人が長い年月をか
けて身につけた技術と勘が必要になるそうです。
このように、菊間瓦は一枚一枚、職人が丁寧に仕上げており、その技術は今も代々受け継がれ
ています。
感銘を受けるほどの高い技術
菊間町窯業協同組合の柚山(ゆやま)理事長は、「菊間瓦の良さをもっとたくさん
の人に知ってもらいたい。」とおっしゃっていました。
最近では、菊間瓦の伝統技術を生かして、アクセサりーや花瓶など、オリジナル
の日用品を製作・販売しており、これまで菊間瓦に触れる機会のなかった方にも、
その良さを感じてもらえる工夫をしているとのことでした。
菊間瓦を生で見てみたい方は、『愛媛県武道館』に足を運ばれると良いかもしれ
ません。「菊間瓦の力作があるから、ぜひ見に行って!」と柚山理事長は、教えて
くださいました。確かに、こちらの菊間瓦は、艶のある光沢で統一されており、広い
屋根にきれいに敷き詰められている様子を見ると、職人の技術力の高さとこだわ
りに感銘を受けます。武道館の中にある大きな鬼瓦は技巧の素晴らしさと大きさ
があいまって、その迫力に圧倒されます。
みなさんもぜひ一度、生の菊間瓦を直接ご覧になってみてください。
お問い合わせ先
菊間町窯業協同組合
愛媛県今治市菊間町浜228-4
TEL:0898-54-5511 FAX:0898-54-5545
だまされて食うてみい!(だまされたと思って食べてごらん!)
愛媛に昔から伝わる『松山騒動八百八狸物語』は、『証城寺(しょうじょうじ)の狸囃子(たぬきば
やし)』『分福茶釜(ぶんぶくちゃがま)』と並んで日本三大狸話の一つに数えられるほどで、県内
には他にも多くの狸にまつわる言い伝えが残されています。そんなたぬき伝説にちなんで作られ
たのが『他抜きもなか』です。
可愛いたぬきには大きくしたお腹におへそを刻印した皮があります。ふっくら炊き上げた大納言
小豆ときざみ栗がたっぷり。艶やかで美しいあんが特徴の、甘さを控えた一口サイズのもなかで
す。
可愛いたぬきの誘惑に負けてついつい手が出てしまいそうです。
他を抜く縁起物
ぽこぽこお腹の『他抜きもなか』は昭和21年の製造開始より変わらない味を守り
続けています。
名前から『他を抜くもなか』として、受験生などに縁起物として喜ばれており、全
国各地から問い合わせが絶えません。
年配の方には手土産や茶菓子として購入される方が多いようです。「一つ一つ
丹精を込めて作る。」ことを基本として、瀬戸内の温暖な気候の中で、詩情豊かな
愛媛のなつかしいお菓子作りを目指して日々努力をしています。
お問い合わせ先
株式会社母恵夢本舗
愛媛県今治市黄金町5丁目2-10
TEL:0898-32-5661 FAX:0898-31-5366
http://www.poemehonpo.co.jp/
感謝を込めて作っとるんよ
ラムリンは、名前の通りきめ細かいバターカステラに、2種類のラム酒のシロップをしみ込ませし
っとり仕上げた洋菓子で、全国菓子博覧会名誉大賞も受賞したほどの絶品です。昭和37年創業
の老舗、『くろふね菓舗』を代表するお菓子です。
東京や関西方面にも常連さんがいるのも納得です。
お店のドアを開けると「はいはい、いらっしゃい。」と、いつもの笑顔で迎えてくれます。初めて訪
れたのに、なぜか「ただいま。」と言いたくなってしまうようなお店の雰囲気があります。優しいお人
柄のご夫婦との会話も楽しみの一つです。
ちょっとお洒落にラム酒を食す
ラムリンのレトロなデザインからは、どことなく懐かしさと温かさを感じます。手に
取ると、その大きさからは考えられない重量感があります。それは、これでもかと
いうくらいたっぷりとラムシロップをしみ込ませているから。やわらかなケーキをつ
ぶさないよう、一つ一つ丁寧に包まれた銀紙をそっと開けると、お父さんこだわり
の洋酒の良い香りが漂います。口に入れるとじゅわーっと広がるラムシロップがた
まりません。しっとりとした味わいは大人のティータイムにぴったりです。
お問い合わせ先
くろふね菓舗
愛媛県今治市室屋町4丁目4-6
TEL:0898-22-2236
厄除け鬼瓦もなかの誕生
菊間瓦は弘安年間の昔より約700年の歴史があります。伝統の製造技術により銀色に光る光
沢と落ち着いた優美さは、現代でも和風建築にはなくてはならないものとされています。
この菊間瓦の特徴であり『厄除招福』の意味をもつ鬼瓦の技術は、菊間の地に古くから家伝とし
て伝えられています。
その名人鬼師の技術による原型をもとに、菊間銘菓、タバタヤ菓子舗の『厄除け鬼瓦もなか』が
誕生しました。
厳選された素材とかくし味
鬼瓦の型の中に入っているあんこは、北海道産で風味が良く、小豆の皮がしっ
かりしていて、食感の良いものだけを選び抜いて使用しています。甘くなりすぎな
いように調節しながら毎日手作りで炊き上げています。さらに、あんこの甘みを引
き立たせるために柚子フレークを入れています。
鬼瓦もなかの皮の部分にはもち米を使用していますので、パリッとした食感と香
ばしさを味わうことができます。代々受け継がれた味を、濃い日本茶と一緒にいか
がでしょうか。
お問い合わせ先
タバタヤ菓子舗
愛媛県今治市菊間町浜2889
TEL:0898-54-2114 FAX:0898-54-4102
大三島の自然でスタート
東京出身の山﨑さんご夫婦は瀬戸内の島々を結ぶ『しまなみ海道』のほぼ真ん中に位置する
大三島(おおみしま)へIターン就農し、無農薬柑橘栽培に取り組んでいます。また、お二人で古民
家を修繕してお店『リモーネ』を開き、安全でおいしい柑橘作りをモットーに素材を生かした『地リ
キュール』、『ジャム&マーマレード』、『100%ジュース』、『リキュールアイスモナカ』など、個性あ
ふれるオリジナル商品や雑貨を販売しています。
無農薬柑橘をふんだんに使用
『大三島リモンチェッロ』は南イタリア発祥のレモンリキュールで、アルコール度数
は23度から24度未満、トロリと濃厚で甘く、レモンの芳香が爽やかなイタリアの伝
統的な食後酒です。ここでは西条市にある成龍酒造の協力を得て、栽培、収穫、
リキュール仕込み、ボトリングまでの全工程を手作業で行っています。
お店でリモンチェッロと並ぶ人気を得ているのが、地元産の無農薬柑橘類を使っ
たマーマレードです。レモンを皮ごと丸ごと詰めた『レモンマーマレード』は、素材そ
のものとも言える味。果肉たっぷりの『大三島ネーブルオレンジマーマレード』は、
ネーブルを丸ごと食べているようなジューシーさです。
お問い合わせ先
Limone(リモーネ)
愛媛県今治市上浦町瀬戸2342
TEL/FAX:0897-87-2131
http://www.limone2.com/
塩ができるまで
伯方の塩は、自然の風と太陽熱で蒸発結晶させた天日塩田塩(メキシコまたはオーストラリア
産)を、日本の海水で溶解して濾過したきれいな濃い塩水を原料としています。濃い塩水を釜で
煮詰めて結晶させたのちに水切りします。
そして、体に必要な微量元素を残すため遠心分離機は使用せず、袋詰めできる状態になるまで
自然乾燥させています。
天日塩田塩を使用することは、原料を使って海水の水分を蒸発させる方法よりもCO2の排出が
少なくてすみ、伯方の塩は環境にも配慮した塩つくりとなっています。
生きるために必要不可欠な塩
伯方の塩は、塩かど(舌を直接に刺激する塩味)のないからさで、塩味の中にほ
んのりとした甘さを感じるのが特徴です。にがりをほどよく残し、海水中の成分を
生かしてつくった風味のあるお塩です。
塩化ナトリウム100%に近い塩は、にがりが極端に少なく塩からいだけです。反
対に、海水の成分そのままの塩や、にがりが多すぎる塩も、味が悪く健康面から
みても良くありません。
伯方の塩は、日本の製塩史上、もっとも食用に優れていると言われていた『流下
式塩田塩』をお手本としてつくられ始めました。そして今も食用塩として最適な塩を
求め続けています。
お問い合わせ先
伯方塩業株式会社
愛媛県松山市萱町4丁目4-9(松山本社)
TEL:089-911-4140 FAX:089-923-9671
愛媛県今治市大三島町台32(大三島工場)
TEL:0897-82-0660 FAX:0897-82-1522
http://www.hakatanoshio.co.jp/
世界最高品質のタオル
今治は世界最高の品質を誇るタオルの一大産地として、国内で生産されるタオルの50%以上を
生産しています。今治タオルとその品質を支えているのは、美しく豊穣な水資源です。
高縄山系を源流とする蒼社川の伏流水や、霊峰石鎚より流れ出た地下水など、極めて重金属
が少なく、硬度成分も低い晒しや染めに適した良質の水が豊富にあります。
そして、この天然の軟水を用いて晒しを行うことで、繊維にやさしい仕上がりとり、柔らかな風合
いや鮮やかな色が表現できるのです。
また、百十余年の歴史を重ねる中で幾多のノウハウを蓄積してきました。職人技で素材選びか
ら織、染め、後処理を行っているため、真似できない新しいものづくりが可能となっています。
品質・ブランドを守るための厳しい基準
今治タオルは、その品質を確実に保証するため、『四国タオル工業組合』が定め
る独自の認定基準に合格したものでなければ、今治タオルブランドのマークとロゴ
の使用は認められていません。例えば、『タオル片が水中に沈み始めるまでに要
する時間が5秒以内』というように、『洗わなくても使い始めから水を吸うタオル』で
あることが求められているなど、たいへん厳しい基準を自ら定めています。
お問い合わせ先
今治地域地場産業振興センター
愛媛県今治市旭町2丁目3-5
TEL:0898-32-3337 FAX:0898-32-8589
http://izc.or.jp/
http://imabaritowel.com/(今治タオルブティック)
瀬戸の晴れ姫の誕生
しまなみ育ちの愛媛の柑橘、それが『はれひめ』です。しまなみ沿岸の温暖少雨な気候と太陽
の恵みを受けて生まれたニューフェイスです。
『清見タンゴール』と『オセオラオレンジ』を交配したものに、さらに宮川早生(みやがわわせ)を
交配させた中晩柑(ちゅうばんかん)の一種です。そして、そのはれひめの中でも栽培管理や品
質(糖度、外観)など様々な条件をクリアしたものを『瀬戸の晴れ姫』と言います。
見た目はオレンジに近く、果皮はやや厚いものの柔らかいため、簡単にむくことができます。
12月上旬から1月下旬にかけてが旬となっており、香りはほのかにオレンジ風ですが、味はみか
んのような甘さで、食べるとはれひめ独特の風味を味わうことができます。
あっぱれ!うまい!!
はれひめは、まるごとすっきり食べられます。
そのまま食べる以外にも食べ方は様々で、代表的なものには『瀬戸の晴れ姫マ
ーマレード』があります。みかんの外皮が特に柔らかく、まろやかな食感が特徴の
マーマレードです。
この他、『瀬戸の晴れ姫ジュース』も人気があり、さっぱりとして飲みやすく、さわ
やかな酸味とすっきりとした甘みが感じられる味に仕上がっています。
子供にも大人気で、甘くておいしいとの声が多く、県内はもちろんのこと県外から
も問い合わせがあるそうです。
お問い合わせ先
越智今治農業協同組合
愛媛県今治市阿方甲246-1
TEL:0898-34-1871 FAX:0898-23-3764
ぜいたくすぎるまかない料理!?
『しまなみ鯛だしラーメン』は、『四国B級ご当地グルメフェスタ』などのイベントに出店したときに
は、一日400杯もでるほど、大盛況のこともあるそうです。
このしまなみ鯛だしラーメンは、海宿『千年松』によって作り出されました。
初めはまかない料理だったのですが、常連のお客様に食事の締めとして提供したところ、「普段
も食べたい!」との声が多く寄せられたそうです。
黄金色に輝くスープが絶品!
しまなみ鯛だしラーメンの最大の特徴は、そのスープにあります。
ダシの決め手となる鯛が獲れる来島海峡は、海流が急なことで知られ、その急
流に逆らって泳ぐ鯛は、自然と身がひきしまり、日本屈指の品質を誇る『来島鯛』
へと成長するのです。
そんな来島鯛をぜいたくに使ったスープは、澄んだ黄金色をしており、あっさり味
で、さらっと最後まで飲めるものになっています。のどごしの良い中太麺との相性
も抜群で、食べ始めると箸を休める暇もなく、あっという間に完食してしまうほどで
す。
株式会社伊藤本舗
愛媛県今治市大正町5丁目1-13
TEL:0898-22-2269 FAX:0898-22-2250
http://www.sanzo.net/
お問い合わせ先
千年松
愛媛県今治市吉海町名駒25
TEL:0897-84-4192 FAX:0897-84-4749
http://www.sennenmatu.jp/
弓削に摘み菜あり
『摘み菜』とは、野山や浜を歩いて採って食べられる健康に良い草や海藻のことを指します。上
島町弓削の摘み菜料理が誕生したのは、『しまでCafé』の代表の村上さんが、平成11年に摘み菜
料理研究家である平谷(ひらや)けいこさんの講演に参加し、「弓削を活性化させるには摘み菜し
かない。」と思ったのがきっかけだそうです。
村上さんは、子供たちに摘み菜を見て、触れて、食べてもらいたいと考え、月に一度、学校の総
合学習の時間を利用して、弓削中学校と佐島小学校の生徒と一緒に野山や海岸で採った摘み
菜を料理する活動を行いました。その活動がきっかけで『ゆげの摘み菜』という1冊の本が出版さ
れました。
2010年にはNPO法人『しまの大学』が設立され、摘み菜マイスターの育成にも力を入れており、
摘み菜のつながりは今後も広がっていきそうです。
旬の摘み菜の玉手箱
摘み菜料理の中でひときわ目を引くものに、海の幸と山の幸を使った22品の小
皿料理が並ぶ『摘み菜模様』があります。日によって採れるものが違いますので、
日替わりの摘み菜料理を味わうことができます。
摘み菜模様はシンプルで薄い味付けを基本としていますが、濃い味も上手に取
り込みながら味にめりはりをつけています。摘み菜は少しずついろいろな味を楽し
めるように工夫され、また無農薬、無添加にこだわり、自然の食材を使うことで、身
体に優しく安心感を与えてくれる料理です。
摘み菜というやさしい響きが、弓削島の温もりを感じさせてくれます。
お問い合わせ先
しまでCafé
愛媛県越智郡上島町弓削下弓削830-1
TEL:0897-77-2232 FAX:0897-77-9200
http://www.kibounoshima.jp/cafe/
飼育用の池は塩田の跡地を利用
かつて瀬戸内海には数多くの塩田が存在していましたが、昭和47年に製塩法が大幅に変更さ
れたのを機に全て廃止となり、跡地は魚介類の養殖場などとして転用され、車海老の養殖が盛
んになりました。ところが伝染病の蔓延などで養殖場は次第に閉鎖していき、県内産は生名島
(いきなじま)に拠点を構える日輪養魚の『いきな車えび』が大半を占めています。
春に始まる車海老の養殖に必要な期間は約6ヵ月で、池の清掃、稚魚生産、池入れ(水作り)、
飼育、出荷の順で行われます。大小4つの池を擁する日輪養魚は独自の飼育管理技術で、小規
模ながらあえて卵から育てています。しかも池に入れる砂の粒子に付着した汚れを病原菌の温
床と捉え、徹底的に洗浄。日光消毒はもちろん、粘土質まで取り除くことで病気の発生を防いで
います。
餌には天然もずくをブレンド
いきな車えびは『生名島(いきなじま)』、『活きのいい』、『粋な』のトリプルミーニ
ングで、岩城生名漁協では『活き車えび』の名で販売しています。社長夫人の池本
康子さんは、時には車海老特有のトゲに刺されながらも、お嫁に出すような気持ち
で出荷していると話していました。品質を良くするために自家配合した飼料の内訳
はするめいかの粉が半分で、あとはミネラル、ビタミン、グルテンなど。さらに池本
さんの発案で目の前の海から採ってきたモズクを混ぜることによって、プリプリとし
た食感が一段と味わえるそうです。
調理方法は、踊り食いと呼ばれる生で食べる食べ方をはじめとして、塩ゆで、フ
ライ、寄せ鍋、塩焼きに岩城島名産のレモンをかけるのもおすすめです。
日輪養魚有限会社
愛媛県越智郡上島町生名490 TEL:0897-76-2438 FAX:0897-76-2592
http://www.rakuten.co.jp/ikina/
お問い合わせ先
岩城生名漁協
愛媛県越智郡上島町岩城1530 TEL:0897-75-2033 FAX:0897-75-2355
http://www.jf-iwagi-ikina.jp/
3人よればレモンの知恵
上島町の方言で『でしゃばり』を『でべそ』と言います。『でべそおばちゃん』こと西村さん、佐野さ
ん、西本さんは岩城島の生活研究グループの一員で、『アイデア料理コンテスト』に応募するため
に集まりました。平成7年から研究・開発を始め、地元の特産品『青いレモン』を使った『レモン懐
石』が平成10年に『新食生活コンクール』で入賞したのがきっかけとなり、『しまなみグリーンツーリ
ズム』の農業体験に加え、レモン懐石の調理体験が行われるようになりました。
さらに、上島町役場と商工会の協力を得て、えひめ夢提案制度の採用第1号として自宅でレモ
ンを使った料理を提供する農家レストラン『でべそおばちゃんの店』をオープンしました。そのおい
しさは口コミで広がり、今では地元の名物料理になっています。
主役は『青いレモン』
普段は料理の引き立て役として使われることが多いレモンですが、11品の料理
が並ぶレモン懐石はレモンが主役の料理で、岩城島の青いレモンが贅沢に使わ
れています。酸っぱいイメージとは異なり、とてもさわやかで後味のいい料理で
す。また、味だけではなく盛り付けにもこだわりがあり、目でも楽しむことができま
す。さらに、レモンを丸ごと食べて欲しいという思いで作られたのが、レモンポーク
を季節の野菜とレモンで巻いた『トンダレモン』。秘伝の自家製中華ダレでさっぱり
いただけます。
レモンが主役になったレモン懐石。でべそな青いレモンをぜひ味わってみてくだ
さい。なお、レモン懐石は5日前までに予約が必要です。
お問い合わせ先
でべそおばちゃんの店
愛媛県越智郡上島町岩城3057
TEL:0897-75-2843 FAX:0897-75-2853
http://www.debeso.blog.ocn.ne.jp/iwagi/
弓削島の風物詩
瀬戸内海に浮かぶ自然豊かな上島町弓削島の特産品は、なんといっても弓削海苔です。9月か
ら3月にかけて行われる水車を使った海苔の種付け作業や収穫作業風景は、弓削島の風物詩の
一つです。
この地域では昭和30年代から海苔の養殖が始まり、現在、弓削島には4軒の養殖業者がいま
す。質の良い海苔を提供するために、収穫が始まってからは10日間ごとに7、8回つみとり作業を
行います。
できあがった加工品は、味付け海苔・焼き海苔・海苔スープなど種類も豊富なので、多くの料理
に活用できます。
これぞ本物の海苔の味
弓削島の周辺は潮の流れが速いため、通常のものに比べ噛み応えがあり、磯
の香り高い風味を感じることができます。
地元の方のお勧めの食べ方は、生海苔を三杯酢であえたものをそのままいただ
くものだそうです。また、巻き寿司を弓削の乾海苔で巻くと、料理の苦手な人でも
一級品の巻き寿司の味になるのだとか。この弓削海苔を一度食べると、他の海苔
は食べられないと言う人が多いのも納得です。
質の良い海苔を簡単に見分ける方法としては、焼き海苔ならより黒が濃いもの
を、味付け海苔なら緑色が濃いものを選ぶといいのだそうです。
お問い合わせ先
弓削漁業協同組合
愛媛県越智郡上島町弓削下弓削839-3
TEL:0897-77-2121
ジャム?バター?なんでしょ~!
上島町岩城島でとれる青いレモンとバター、卵をたっぷりと使った独特のジャムです。どちらかと
いうとジャムというよりピーナッツバターに近い商品ですが、岩城島でしか栽培されていない青い
レモンを使っているので、口のなかに残らずさっぱりとした味に仕上がっています。
「おいしくな~れ、おいしくな~れ。」と、心で思いながら愛情をたっぷり込めて作られているの
で、『れもんは~と』と命名されたということです。
この商品を作っているのが『レモンハート部会』のメンバー5人です。
地元でしかとれない青いレモンは低農薬で栽培されているため、たくさんの方から人気となって
います。全国各地へ発送も行っているので、一度味わってみてはいかがですか。
他のレモンではこの味は出ません!
『れもんは~と』は口あたりがとてもまろやかです。材料はもちろんですが、一つ
ずつの作業工程でこだわりを持ち、愛情を込めて作られているからこそできた商
品です。
食べ方は、パンやクラッカーにつけて食べるのもいいですし、シュークリームやケ
ーキの中に入れるのもオススメです。
他にも『れもんは~と』を使った自分だけのレシピで、お友達をおもてなしするの
も楽しみになるかもしれません。
お問い合わせ先
レモンハート部会
愛媛県越智郡上島町岩城3057
TEL:0897-75-2843
http://www.islands.ne.jp/iwagi/(株式会社いわぎ物産センター)
レモンポークで島内循環!?
『青いレモンの島(R)』岩城島では、温暖な気候・潮風をたっぷり浴びて元気な豚が育てられて
おり、この豚から『レモンポーク』が生まれます。青いレモンの島(R)で育てられていることからレ
モンポークと名付けられました。
この豚たちは、島でとれたレモンの絞りかすを、11月~7月頃に食べて育っています。レモンを
飼料に混ぜることで、豚の風邪予防に効果的です。
今まで廃棄処分されていたレモンの絞りかすを飼料にすることで、豚の排泄物が有機堆肥にな
り、有機堆肥を使った畑で、おいしい食べ物ができるという島内での理想的な循環ができあがっ
ているのです。
岩城島から生まれた極上のおいしさ
レモンポークの特徴は、ジューシーで柔らかく、程よいサシが入っていて、脂肪
が甘いことです。おいしい豚肉を作るために飼料にこだわり、365日健康チェックを
欠かさず、毎日我が子のように愛情を注ぎ、育てています。
レモンポークを使った料理は島内の各店で提供されていますが、『しまでCafé』で
使う肉は全てレモンポーク。ハンバーグ、ソテー、摘み菜スパゲッティなど豊富なメ
ニューの中でもレモンポーク丼は一番人気です。特製の甘辛のうまダレを絡めた
肉がボリューム満点でごはんと絶妙に絡んでいます。ランチタイムには、お店に入
ったらメニューを見なくてもレモンポーク丼と注文するお客さんも多いそうです。
また、岩城の特産品を取り揃えている『岩城物産センター』では、目玉焼きが乗
ったレモンポーク丼を提供しています。
松浦農場
愛媛県越智郡上島町岩城5201-1
TEL:090-9501-8325 FAX:0897-75-3076
http://www.lemonpork.com/
お問い合わせ先
株式会社 いわぎ物産センター
愛媛県越智郡上島町岩城2586
TEL:0897-75-3288 FAX:0897-75-3289
http://www.islands.ne.jp/iwagi/
なぜ島で芋菓子?
岩城島は、愛媛県の東北部、瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ25の島々からなる上島町にありま
す。
その昔、四方を海に囲まれた岩城島はたびたび飢饉(ききん)に見まわれていました。米の代わ
りにサツマイモを育て、芋の保存食として作られたものが芋菓子の歴史の始まりです。
岩城島は芋の産地ですが、島のサツマイモの生産だけでは間に合わないため、現在は鹿児島
産のサツマイモを使用しております。
食べ始めたら止まらない
多くの方々にいつもおいしいと言ってもらえる味を作り続けるために、原材料の
サツマイモは、契約栽培農家のものしか使用していないそうです。手作りへのこだ
わりも強く、季節によって変化するサツマイモの水分や味を、職人の経験と技によ
って微調節しながら製造しています。
その食感は柔らかくて、味は素朴で、見た目より甘くない、と言われてます。
サツマイモは食物繊維が多く、カロリーは米や小麦の3分の1程度と低いのが特
長です。そのため、女性や年配の方から、人気があるお菓子として、親しまれてい
るのかもしれません。
お問い合わせ先
タムラ食品
愛媛県越智郡上島町岩城2160
TEL/FAX:0897-75-2030
2つの思いが1つに
上島町は、瀬戸内海に浮かぶ島々からなる町です。その中の1つの島、弓削島の商船学校の
先生たちは「地元の特産品を使って『愛媛』でお酒を作りたい。」「もう一つの島、岩城島の特産で
あるレモンを使って新しい特産品はできないものか。」と考えました。
この熱意が岩城島のレモンを使ったリキュール「レモンリカー」を誕生させました。
原料となるレモンはもちろん上島町・岩城島産のものを、割り水には四国カルストの天然水であ
る『ぞっこん四国』を使用しています。
愛媛のお酒、飲んどぉ~み!
レモンリカーは、愛媛大学柑橘学研究室が技術指導を、松山市にある桜うづま
き酒造が製造をしています。「『愛媛』でお酒を作りたい」という熱い思いは、原料
だけにとどまらず、その製造工程にまで愛媛県にこだわっています。
愛媛にこだわり抜いたレモンリカーには『フルーティー』と『ドライ』の2種類があり
ます。
ピンクのラベル『フルーティー』はレモンの香り豊かでほんのり甘めの女性向け
のお酒、グリーンのラベル『ドライ』はレモンの香りでさっぱりとした爽快感の男性
向けのお酒です。
お問い合わせ先
株式会社いわぎ物産センター
愛媛県越智郡上島町岩城2586
TEL:0897-75-3288 FAX:0897-75-3289
http://www.islands.ne.jp/iwagi/
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