チ ャ レ ン ジ で き る 環境 づ く り で 活性化

第2328号 (昭和25年2月28日第3種郵便物認可)
2017年(平成29年)2月1日 (1)
(株)時計美術宝飾新聞社
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保険のご相談は
(株)東時へ
来場者数は94.3%と大幅な落ち込み
新たな魅力の創造が求められる
「第28回国際宝飾展」
( IJT)
と同時
IJT2017
外バイヤーの招待など、あらゆる手を
開催「第5回ガールズジュエリー東京」 打っているが、時代の変化が起ころう
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が挙がった。そのほとんどが
ナーだけの魅力ではなく、来場するメ
低価格∼中価格帯商品が中
リットを表現しなければならない。
また、
心 であり、また地 金もの や
無店舗販売が増える中で、
これまでとは
パーツ類が多かったようであ
異なるバイヤーが見受けられたのも事
る。高額帯商品を扱う出展社
実であり、積極的なPRが必要不可欠。
は、軒並み厳しい状況だったとのこと。
展示会における競争力を失えば、産業
来年度に向けては、ハイジュエリーと
自体の勢いは落ちることにつながり兼
の来場者数は、4日間合計で2万5779
と出展社は出展位置を気にするばかり
高級素材が集まる
「ラグジュアリーゾー
ねない。新たな魅力の打ち出しを主催
人と、前年比94.3%。
マイナス1532人
で、新しい試みがない。新しい見せ方で
ン」の計画が進められている。
また、48
者とともに出展社が一丸となり創造す
と大幅な落ち込みを見せた。
人を集めているのは、新規出展社の方
万円(角小間+2万円)から49万円(角
る必要があるのではないだろうか。
その要因は、中国の旧正月と重なら
が多く、所々でチラシやカタログの完売
小間+3万円)に増額されるなど、出展
ないように例年の水曜∼土曜の日程を
や今後につながる新規獲得、新たな商
ニーズが増えている傾向にあるようだ。
月曜∼水曜への変更や、取引のある中
談で賑わう様子が見られた。新しい魅
海外バイヤーの数は売上につながる
国バイヤーが来なかった点を多くの出
力の発信を行わなければ、足が遠のい
大きな要因として今後も続くわけだが、
旧正月や国の政策に対抗出来るだけの
展者が口を揃えて挙げていたものの、 た小売店を呼び戻すことは難しい。
本来の原因は、 国内の小売店へ魅力
全体的に悪い雰囲気が強かったとの
商品力または展示会の魅力を打ち出し
ある展示会を示していない点 にある。
声が 多い中でも、売 上としては「まぁ
ていくことが、
目先だけではなく数年先
主催者は、毎年新しいカテゴリーの
まぁ」
「 前回が良かった分、ほどほど」 を見据えるために最も望まれること。
国内に対しても同じことが言え、セミ
「 言うほど悪くない」
などの声
提案や特別セミナー、テーマ国、国内 「想定内」
AWDC
あるベルギー・アントワープで、 図るために、1月25日、駐日ベルギー王
〒104-0045 東京都中央区築地7-5-3 紀文第1ビル6階 Tel 03-5565-3001(代)
株式会社
http://www.aikei.com/
アイ・ケイ
増え、
今後益々合成ダイヤモン
必要性を感じなくなっていたことなどを
ドが増える時代に突入すること
背景に、AWDCはダイヤモンド取引の
から、AWDCが提案する今回
リーダーとして、
もう一度ダイヤモンドの
のプログラムは、天然ダイヤモ
プロモーションを行うと説明。
ンドが信頼性高いベルギーか
キャンペーンに参加することで、信頼
ら輸出され、安心と信頼を担
と品質の高いアントワープのダイヤモ
保できる良い機会となり、
販売
ンドを使用していることをお客様に明
店にとっても大きな役割を果た
確に提示が可能となり、お客様が求め
すこととなる」
などと説明した。
る信頼と品質、
(流通の)透明性を提案
AWDC広報部長の
できるとした 。キャンペ ーン 名 は (DnA)。
Margaux Donckier氏は、
「AWDCは流 「Diamonds & Antwerp」
ダイヤモンド産業全体を統括す
国大使館で「AWDCレセプションパー
通するダイヤモンドの輸出入を把握、監
そして、参加者の中から限定25社(1
る機関アントワープワールドダ
ティ」が開かれ、ベルギーと日本の双方
視している。
アントワープに集まるダイヤ
社1名)には「Antwerp Diamond
イヤモンドセンター(AWDC) に利益ある魅力的な新しいプログラム
モンドは、世界で採掘されたダイヤモン
Experience」
というプログラムが提供
は、非営利団体として世界でも
のプレゼンテーションが行われた。
ドの約84%。研磨石の全体の半数が原
される。小売店、卸商、
ジュエラーにアン
類を見ない倫理観や信頼性あ
冒頭、
AWDCのダイヤモンド大使に任
石として、研磨石として2度経由。一日で
トワープでダイヤモンド産業を学ぶ機
る高度に組織化されたダイヤモ
命された㈱APの石田茂之社長が挨拶。 2億2000万円分のルースが流通。1700
会をAWDCが提供するという。期間は、
ンドの魅力と優位性を発信す 「ベルギーとは30年前に駐在してから深
のダイヤモンド業者が集まる世界で最重
5月22日∼24日の3日間。内容として
るための新しい取り組みを世界
い関わりを持たせて頂いている。
今回、
ベ
要なダイヤモンド都市として確立されて
は、ベルギーのダイヤモンド会社との交
中で展開し始めた。
ルギーのダイヤモンドを広める活動を行
いる。
ダイヤモンドの流通において、
コン
流。
アントワープの高度に組織化された
その一環として、日本のダイ
いたいという話を頂き、
ベルギーダイヤモ
フィデンス
(信頼)、
コンプライアンス
(倫
ダイヤモンド産業の見学とトレーニン
ヤモンド産業との連携強化を
ンドの普及活動を引受させて頂いた。本
理観)、
コントロール
(統制)
において、今
グ。オフィシャルディナー等となってい
50
日本のジュエリー産業
明日の姿を考える 第39回
新しい時代の宝飾業界
78回
第
オーラム企画 社長 本多忠頼
恐ら く 今 年以降 、少なくとも7、8年の世 界 経 済の流れは、﹁ 内 需
重視﹂
の時 代に回 帰するだろ うから 、その流れの中で、新しい宝 飾 市
場 確立のチャンスはある 。問 題はいかに過 去の流れを 断ち 切るかだ。
基 本 的にアクセサリ ーを 包 含した﹁ 装 飾 品 市 場 ﹂
の確 立 を 目 指 す
ことだ。使 用 素 材では、宝石・貴 金 属はもとより、合 成石 、プラスチッ
ク、
スチール、
ゴム、布 、ガラス、皮 革など、ありとあらゆる装 飾 品 素 材
になるものを加工する商品群の市場確立を目指すことだ。 デザイン的には、個性的なもので、多品種少量化が一段と進むので、
ものづくりの能 力があれば、製 造 小 売が有 利になる 。
いわば、過 去
数 年 流 行った﹁パテシエ﹂ブームのような現 象が、宝 飾 業 界にもやって
くるのではないか。 ところで、確 立すべき 新 市 場 規 模は当 面 、店 売 り 中 心で、5. 千 億
円 前 後を 狙 うべきだ。従 来 商 品 市 場 とあわせて、1 兆 円 前 後の市 場
規模を維持すべきであろう。 恐ら く 、
ここ数 年は、従 来のジュエリー 市 場の伸びを 期 待するのは
無 理で、年 間 売 り 上 げ 7 千 億 円 台の規 模 を 維 持 するのが、せい一杯
だ。世 界 的に見ると 、宝 飾 市 場は、米 国 市 場を 除いて、軒 並み不 振の
年が当分続くであろう。 また、順 調だった宝 飾 時 計の需 要も一服し、売り 上げ大 幅ダウンが
再 来 年にはやってくる 。宝 飾 時 計の売 り 上 げに頼ってきた地 方の有
力宝飾店も当分は、苦戦を余儀なくされるのは間違いない。 いずれにせよ 、欧 米 諸 国の﹁ 自 国 第一主 義 ﹂が政 治 経 済 両 面で機 軸
になるので、我が国が、
その中をいかに泳ぎきるかが大きな鍵になる。
今まで取ってきた、我が国の米 国 中 心 主 義から 、
はたして脱 却する
ことが出来るか、どうか、試練の年になるのは間違いない。
会場となった
ベルギー王国大使館
業及び取引の中心地で
世界的ダイヤの聖地アントワープが発信
AWDC広報部長
世界的ダイヤのキャンペーンがスタート
世界のダイヤモンド産
今後に必要な品質と信頼をサポート
ファンシーカラー ダイヤモンド
異 例 ずくめの中で、トランプ新 大 統 領が誕 生した。
これからの8年
間、
アメリカのペースで世 界が動 くことになるが、そのペースに日 本が
早 く 慣れる 必 要がある 。就 任 前に、本 間 製のゴールデンクラブを 贈っ
て、
お愛 想を 取ろ うと 子 供だましをしたのが我が国の首 相だが、相 手
はこんなことで懐 柔される 男ではない。日 本がおかれている 今の時 代
環 境は、明 治 維 新に極めて似ている 。鎖 国から 列 強 各 国に立ち 向かっ
た、先人の知恵を大いに参考にすべきだ。
処で従 来 型の宝 飾 店の経 営スタイルで商 売が成 り 立っている 全 国
約 店の宝 飾 店と 百 貨 店の宝石・貴 金 属 売 り 場は別として、全 国 各
地にある 大 多 数の従 来 型 宝 飾 店の経 営は、もはや限 界に来ており、
こ
こで、経営の大転換をしても先行きは無理であろう。 というのは、
以前ほど、消費者のジュエリーに対する潜在需要は大き
くはない。また、
その必要性もあまり大きくない。
つまり、
ジュエリーを
欲しいという欲求はかってほど、強くはないのだ。
その理由は第一には、
日々の生活にゆとりがなくなっているからだ。経済的な用件もあるが、
それより将来に対する不安や見通しのなさが一番だ。
つまり、生活のゆ
とり感をなくしているのが、長期に亘る消費低迷の原因なのだ。 第二には、
消費者が本当に欲しいというジュエリーが提案されていない。
ジュエリーに対する消費者の欲求が商品に欠けている。最近、
ユニクロの
国内需要が不振だ。
その理由は、消費者が買いたい、欲しいというものが
ぜんぜん提案されていないからだ。
そのため、
売り上げが落ちているのだ。
宝飾業界も同じで、
宝石や貴金属は、
女性の憧れのものだから、
いつの
時代も同じようなものが売れるという考えがあるのではないか。商品開
発に工夫がない。
もっと、消費者が買いたいと思うもの、欲しいものは何
かについて捜し求めて商品化することが必要だ。時代時代の価値感で、
ジュエリーに対する期待や役割は大きく変わるし流行にも左右される。
来年に向け「ラグジュアリーゾーン」計画
http://www.e-tkb.com
10
日IJT会場で開
アントワープとの深い関係性の構築
後必ずリーダーシップを取る事になる」 る。
催されたHRDセ
などとAWDCの役割について説明した
はじめ、価格や品質の理解度を深める
詳細と問い合
ミナーでの話に
後、
キャンペーンの説明に入った。
こと、
そしてダイヤモンドの中心地である
わせは、㈱AP(担
よると、昨年1年
デビアスが行った世界でも有名なプ
アントワープでの貴重な経験を得て、
ア
当:伊藤)
まで。
間で合成ダイヤ
ロモーション Diamonds is Forever
ントワープとの今後の継続的な取引を
03-5818-
モンドは230%
以来、
ダイヤモンドは自然と売れ、
その
構築することを最大の目的としている。
0361。