エコアクション21 環境活動レポート <2007年> 株式会社 山小電機製作所 本社・工場 作成 2008年1月23日 1.事業の概要 1.1 事業者名及び代表者名 株式会社 山小電機製作所 代表取締役社長 1.2 山井 基勝 所在地 〒144-0033 東京都大田区東糀谷4-6-20 1.3 事業内容 ・制御卓、分電盤、配線盤、標準ラック、警報表示盤、HUB 収容箱、各種通信 機器の設計及び製作。 ・搬送無線および移動体通信工事材料の設計・製作・販売 1.4 環境保全関係の責任者及び担当者連絡先 環境管理責任者 安全品質管理部長 環境管理委員会委員長 連絡先 1.5 電 沼田 頼久 第二エンジニアリング部長 話 03-5735-3317 FAX 03-5735-3327 渡辺 研一 事業の規模 売上高 2,800百万円(平成19年度) 従業員数 107名(平成20年1月現在、対象範囲在籍人数) 本社延べ床面積 5,051㎡ 本社敷地面積 2,749㎡ 1 2.会社組織 企 画 室 (1名) 総 務 部 (8名) 本 SE事業部 社 (7名) 関西エンジニアリング部 (5名) 営業部 仙台営業所 (1名) 東海営業所 (1名) SE部 (18名) 工作課 (14名) 納品管理課 (4名) 資材課 (3名) 千葉工場 (4名) 製造部 社 長 EG事業部 本 社 (29名) 第一エンジニアリング部 東北エンジニアリング部 (4名) 第二エンジニアリング部 (15名) 本庄通信機器部 (12名) 安全品質管理部 (3名) 注1) 注2) ( の組織は、エコアクション21経営システムの対象組織です。 )内は 2008 年 1 月 1 日現在の在籍人員。 2 3.環境方針 環 境 方 針 【環境理念】 株式会社 山小電機製作所は、かけ替えの無い地球の環境保全に対する取り組みの重 要さを一人ひとりが認識し、事業活動を通して地球環境への負荷軽減に努力し、社会に 貢献します。 【基本方針】 当社の事業活動である通信建設用機器、部材の開発、設計、製造、販売及び施工の活動 において、これらの活動が環境に与える影響を常に認識し、以下の活動を継続的に実施し ます。 1.当社の事業活動によって発生する環境負荷を低減するために、以下の事項に取り組み ます。 1)省エネルギー活動を推進し、二酸化炭素排出量の抑制を図ります。 2)資源の効率的利用を推進し、廃棄物の削減を図ります。 3)廃棄物のリサイクル化を推進し、資源の有効利用に努めます。 4)有機溶剤について可能な限り代替物質等への転換を促進し、有害化学物質の排出 量削減に努めます。 5)環境負荷の少ない部材、消耗品を調達し、環境汚染物質、有害物質の削減を図り ます。 2.適用される環境関連の法律、条令及び当社が同意したその他の要求事項を遵守します。 3.環境目標を設定し、定期的な測定・監視及び見直しによって、継続的改善を図ります。 4.環境方針、環境目標及び環境保全活動は、環境教育、社内広報活動等により、全社員 に周知し、全員参加の環境保全活動を推進します。 5.環境方針は、広く社外にも公表します。 平成19年6月1日 株式会社 山小電機製作所 代表取締役社長 3 山井 基勝 4.環境マネジメントシステム実施体制 経 営 者 環境管理責任者 環境事務局 環境管理委員会 EG事業部 安全品質管理部 第二エンジニアリング部 第一エンジニアリング部 製造部 SE部 営業部 総務部 企画室 各部 有害化学物質削減小委員会 SE事業部 推進員 5.環境目標と実績 当社では、2006 年度の実績を元に、環境への負荷及び環境への取組の結果を踏まえ、 2007 年度の環境目標を次のように定め、環境負荷低減に取り組んでいます。 ※実績の上段は総量、下段は売上高 1,000 万円当り、期間は活動期間の 7 月~12 月(下期) 目 標 項 目 二酸化炭素排出量 単 位 (2006 年) 総排水量 標 実 績 175,057 5% 削減 61,773 Kg 増減率 評価 -5.6 % ○ +15.6 % × 1,326 70,610 463 5% 削減 Kg 9.9 Kg 調査・ 可否検討 コピー用紙の 再生紙使用率 % 0 % 50%以上 85 % ○ 事務用品環境配慮 物品購入品目率 % 56 % 60%以上 69 % ○ ㎥ 1,354 5% 削減 808 有害化学物質排出量 グリーン 購入推進 目 187,458 Kg-CO2 1,404 廃棄物排出量 2007 年度 基準年実績 4 535 -40.3 % ○ 6.主な環境活動計画の内容 項 目 省エネルギー 活 動 内 容 休憩時間、無人スペースの消灯 対象部門・箇所 全部門 (「節電」ステッカー貼付) 長時間未使用時のパソコンCRTの電源OFF (全PCへの省エネ設定) 冷暖房設備の設定温度管理 (夏:27 度、冬:21 度) 塗装乾燥機稼働時間の短縮 製造部 エコドライブ推進ステッカーを全車両に貼付 全車両 エコドライブマニュアルを運転者に配布 全部門の運転者 エコドライブ推進のための教育(DVD 視聴) 廃棄物の排出抑制 ハイブリッド車の導入及びバイオガソリンの利用 総務部 裏紙使用の推進(片面使用済み用紙回収箱の設置) 全部門 両面コピーの推進 会議時等のプロジェクター活用による配布用紙削減 ペーパーレス化の推進(手順書、規準類の電子化) 安全品質管理部 購入品の通い箱利用による段ボール削減 製造部 (特定供給者) 一般廃棄物分別の徹底(分別回収用ボックスの整備) 全部門 古紙のリサイクル化推進(古紙回収箱の設置) 化学物質の適正管理 塗装ブースの定期的な点検・メンテナンスの実施 製造部 排気口での測定・監視 有害化学物質の削減 エコタイプ塗料への転換検討 製造部 緊急事態への 緊急事態発生時の対応マニュアル作成 全部門 対応準備 (連絡網、関係部署への通報等含む) 緊急事態発生を想定した訓練の実施 有機溶剤漏洩防止対策の実施 製造部 有機溶剤漏洩時の拡散防止対策 有機溶剤保管量の適正化 (毎月、保管量の把握と管理) 事務用品の環境配慮 購入推奨品リストの作成・配布 全部門 物品調達推進 再生紙使用の拡大 節水 節水コマの設置 設置可能蛇口 トイレの水量調節 全タンク (水洗タンクへのペットボトル挿入) 女子トイレへの消音対策器具設置 女子用トイレ 節水ステッカー貼付による啓蒙 洗面所 5 7.環境への取組結果の評価 7.1 二酸化炭素排出量の削減に対する取組評価 二酸化炭素排出量は5.6%削減され、目標 を達成することができました。 当社の二酸化炭素排出の主要要因は、購入電 力及び化石燃料(ガソリン)の使用であり、 エアコンの温度設定管理、離席時や休憩時間 の消灯及びエコドライブの推進等の活動によ る効果が表れていると思います。 今後もこれまで以上にこれらの活動の徹底 二酸化炭素排出量 二酸化炭素排出量 (売上高1000万円当り) (kg-co2) (売上高1000万円当り) (kg-co2) 1,500 1,500 1,400 1,400 1,300 1,300 1,200 1,200 1,100 1,100 1,000 2006年 2007年 1,000 2006年 2007年 1,404 1,326 CO2排出量 1,404 1,326 CO2排出量 を図り、無駄なエネルギーの使用を削減して いきます。 購入電力使用量 購入電力使用量 (売上高1,000万円当り) (kWh) (売上高1,000万円当り) (kWh) 2,000 2,000 1,900 1,900 1,800 1,800 1,700 1,700 1,600 1,600 1,500 1,500 購入電力 購入電力 7.2 化石燃料(ガソリン)使用量 化石燃料(ガソリン)使用量 (売上高1,000万円当り) (L) (売上高1,000万円当り) (L) 350 350 300 300 250 250 2006年 2006年 1,821 1,821 200 200 2007年 2007年 1,782 1,782 ガソリン ガソリン 2006年 2006年 306 306 2007年 2007年 281 281 廃棄物排出量の削減に対する取組評価 廃棄物排出量は、昨年比で15.6%の増加となってしまいました。増加の大きな要 因は、昨年7月に実施した機密書類の一斉溶解処分による一時的な増加と移動体通信工 事において撤去工事が増加したことです。 金属くず、廃ケーブル、使用済みケーブルドラム、両面使用したコピー用紙・雑誌・ ダンボール等は、分別収集し、リサイクル業者に搬入してリサイクル化を推進していま すが、今後、さらに分別収集を徹底してリサイクル化の推進と廃棄物の削減に努めてい きます。 廃棄物排出量 廃棄物排出量 (売上高1000万円当り) (Kg) (売上高1000万円当り) 600(Kg) 600 500 500 400 400 300 300 200 200 100 100 0 0 廃棄物 廃棄物 2006年 2006年 463 463 廃棄物排出量推移 廃棄物排出量推移 (売上高1000万円当り) (売上高1000万円当り) (Kg) (Kg) 1,200 1,200 2006年 1,000 2006年 1,000 2007年 800 2007年 800 600 600 400 400 200 200 0 0 7月 8月 9月 10月 11月 12月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2007年 2007年 535 535 6 7.3 有害化学物質排出量の削減に対する取組評価 塗料、有機溶剤に含有されている有害化学物質の削減を図るため、現有設備で導入可 能なエコ塗料の情報収集、サンプル品による検証・評価を実施中です。有害化学物質排 出量削減を目指して今後も検証・評価を継続していきます。 7.4 コピー用紙の再生紙使用率に対する取組評価 コピー用紙の再生紙使用拡大に向けた取組 を行ってきた結果、再生紙使用率は85%に 達し、目標を大きく上回ることができました。 月別の再生紙使用率は、9 月以降は各月とも に再生紙使用率がほぼ100%で推移してい ます。一方、コピー用紙の使用量が昨年より 増加しているため、コピー用紙に対する活動 ・目標の見直しを実施し、2008 年度からは コピー用紙の再生紙使用率推移 コピー用紙の再生紙使用率推移 100% 100% 80% 80% 60% 60% 40% 40% 20% 20% 0% 0% 7月 8月 9月 10月 11月 12月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 使用量削減に取り組むこととしました。 コピー用紙使用量 コピー用紙使用量 (売上高1,000万円当り) (売上高1,000万円当り) 月別のコピー用紙再生紙使用率 月別のコピー用紙再生紙使用率 100% 100% 80% 80% 60% 60% 40% 40% 20% 20% 0% 0%7月 8月 9月 10月 11月 12月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 7.5 5,000 5,000 4,000 4,000 3,000 3,000 2,000 2,000 1,000 1,000 0 0 使用量 使用量 2006年 2006年 4,285 4,285 2007年 2007年 4,655 4,655 事務用品環境配慮物品購入品目率に対する取組評価 事務用品の購入・使用に関して、環境に 配慮した物品を優先的に購入する取組を進 めてきましたが、基準年の実績把握及び推 奨品リストの作成が遅れてしまい、10 月 からの運用となってしまいました。 運用開始後 3 ヶ月間は各月ともに目標を達 成することができました。今後も推奨品リ ストの充実を図り、環境配慮物品の優先的 購入と使用に努めていきます。 7 事務用品環境配慮物品購入品目率 事務用品環境配慮物品購入品目率 100% 100% 80% 80% 60% 60% 40% 40% 20% 20% 0% 0%7月 8月 9月 10月 11月 12月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 7.6 総排水量に対する取組評価 当社における水資源の使用は、大部分が 生活用水としての使用となっております。 総排水量 総排水量 節水コマの設置、トイレ等の水量調節等の (㎥) 1,500 1,500 対策により、基準年対比で 40.3%もの削減 1,000 1,000 を達成することができました。 500 500 今後も取組を継続し、節水に努めていきま す。 0 0 排水量 排水量 2006年 2006年 1,354 1,354 2007年 2007年 808 808 8.経営者による全体の評価と見直し 2007 年度活動の成果及び取組状況に関し、経営者による全体の評価と見直しを行った結 果、社長より以下のコメント及び指示がありました。 (1)事業年度に合わせた目標の設定及び活動計画に変更のこと。 (2)コピー用紙の再生紙使用率については、現状を維持していけば十分な状況になって いること及びコピー用紙の使用量が増加していることから、今後はコピー用紙の使 用量削減に取り組むこと。 (3)目標が数値化され、より具体的になったため努力の良否が判定しやすくなった。 (4)環境パトロール時には腕章を付ける等により活動の状況を見えるようにすること。 (5)環境目標の達成状況に関して社内掲示や毎月の朝礼を活用してコミュニケーション を今以上に活性化し、意識向上を図ること。 以上の社長コメント及び指示を受け、目標の見直しを実施した結果、当社の事業年度に 合わせた 2008 年度以降の中期目標を次のように設定し、2008 年度以降活動していきます。 基準年(2006 年) 2008 年度 2009 年度 2010 年度 二酸化炭素排出量 売上高 1,000 万円当り 1,441 Kg-CO2 7% 削減 9% 削減 10% 削減 廃棄物排出量 売上高 1,000 万円当り 542 Kg 7% 削減 12% 削減 15% 削減 有害化学物質排出量 売上高 1,000 万円当り 9.9 Kg 調査・ 可否検討 25% 削減 25% 削減 コピー用紙の使用量削減 売上高 1,000 万円当り 4,163 枚 7% 削減 12% 削減 15% 削減 56 % 63 % 68 % 70 % 3,062 ㎥ 5% 削減 5% 削減 5% 削減 目標項目 事務用品環境配慮物品 購入品目率 総排水量 8 9.環境関連法規への違反、訴訟等の有無について 活動当初、廃棄物の運搬、収集及び処分に関して一部委託業者との契約締結並びに大田 区条例に関する廃棄物管理責任者の届出が適切に行われていませんでしたが、2007 年 12 月の時点で改善され、適切に遵守さております。 また、過去3年間において行政等からの指摘、訴訟かつ自らの違反はありませんでした。 環境関連法規名 遵守事項 東京都環境確保条例 公害防止管理者の選任及び届出 有害ガス排出規制基準の遵守 特別管理産業廃棄物管理責任者の設置・届出 化学物質管理方法書の提出 騒音防止法 騒音規制基準の遵守 特定施設の設置・変更の届出 振動防止法 騒音規制基準の遵守 特定施設の設置・変更の届出 悪臭防止法 悪臭規制基準の遵守 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 廃棄物の保管基準の遵守 廃棄物の運搬及び処理に関する許可業者との 委託契約の締結 マニフェストの管理 大田区廃棄物の減量及び適正処理に 廃棄物管理責任者の設置・届出 関する条例 特定化学物質の環境への排出量の把握等 第一種指定化学物質又は適正管理化学物質の 及び改善の促進に関する法律 排出量及び移動量又は使用量等の届出 特定家庭用機器再商品化法 対象機器を廃棄する場合、再商品化のための 適正な引渡し PCB廃棄物特別措置法 PCB廃棄物の保管及び処分の状況の届出 消防法 危険物貯蔵所設置及び変更の届出 危険物保安監督者の届出 9
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