2010グランシャリオナイター通信【第2号】 第4回 門 別 6/9 (水) 6/17 (木) 10(木) 6/16 (水)17(木) 北海道スプリントカップ 【クロフネ賞】 JpnIII 第5回 門 別 6/24 (木) 3歳以上オープン 1,200m 6/23 (水) 24(木) フロイラインカップ H3 【ステイゴールド賞】 3歳牝馬オープン 1,200m 古谷剛彦の 2回門別に入り、大物が登場した。5月12日7R(1000㍍)のフレッシュチャ レンジに、開幕特集号でも触れたロージズインメイ産駒・ラフメット(牡、田部 ホット! /写真右上)が出走。「先々のことを考え、好 ニュース 位で控える競馬をしようと思っていた」と五十 嵐騎手が言う通り、前に馬を置いての競馬。 直線に向いても五十嵐騎手の手綱は動かず、着差以上に強い内容で1分 00秒9という好時計で勝利を収めた。 2歳馬 そして、ラブミーチャンの半弟・ホクトほか好メンバーが揃った5月20日6R (1000㍍)のフレッシュチャレンジは、ゼニスパワーが前半2F22秒9のハイラッ プで飛ばし、持久力も問われるレースになったが、中団から4コーナーで外に 出したデスティニーホープ(牝、田中淳/写真右下)が豪快に差し切った。 この組はかなりハイレベルな戦いだったことから、人気で敗れた馬たちも含 め、巻き返しに期待して良いだろう。 ラフメット、デスティニーホープともに「芝を走らせたい」という思いがあるだけ に、ラベンダー賞の権利を目指し、シニスターミニスター賞を叩いて、栄冠賞 へ向かう予定だ。 デビューを待つ馬たちでは、コスモレーヴドール(牡、田中淳) ●写真提供/ホッカイドウ競馬ひだか が5月18日の能検で51秒8をマーク。6月17日に予定されている 応援隊 神谷健介 1700㍍戦でデビューを目指す。 また、フジキセキ産駒のカシャッサ(牝、柳澤)など、社台ファームで調整されている馬たちもこ れから本格的に動き出すということで、ホッカイドウ競馬の2歳新馬からは、 ますます目が離せない。 スタリオンシリーズ 豆 知識 6/10(木) シニスターミニスター賞 父Old Trieste、母Sweet Minister(母父The Prime Minister)の7歳馬。 現役時は米GⅠブルーグラスSを優勝。通算成績は13戦2勝。唯一の GⅠ勝利となったブルーグラスSでは、2着馬に大差をつける圧勝を演じ ている。このレースで見せつけたスピード能力の高さ、そしてアメリカを代 表する名馬A.P.Indyの血を引く血統背景など、今の日本生産界に欠か せない要素をいくつも兼ね備えている。08年より種牡馬入り。繋養初年 度、2年目と順調に種付け頭数を伸ばしており、来年デビューの初年度 産駒たちにも期待が持てる。 クロフネ賞 6/17(木) 【北海道スプリントカップ】 父フレンチデピュティ、母ブルーアヴェニュー(母父Classic Go Go)の 12歳馬。現役時はGⅠNHKマイルCとGⅠジャパンカップダートなどを優 勝。通算成績は10戦6勝。NHKマイルCの直線で見せた高いスピード能 力は勿論、ジャパンカップダートでは卓越したパワーも見せつけた、まさに 近年を代表するスーパーホース。02年より種牡馬入り。オールマイティ な能力は産駒にも遺伝され、2歳GⅠウイナー、スプリントGⅠウイナー、 ダートの重賞ウイナーと活躍馬が続々と現れている。世界初となった白 毛の重賞馬ユキチャンの父でもある。 6/23(水) タイムパラドックス賞 父ブライアンズタイム、母ジョリーザザ(母父Alzao)の12歳馬。現役時 はGⅠジャパンカップダート、GⅠJBCクラシック(2回)などを優勝。通算 成績は50戦16勝。3歳のデビューからタフに息長く競馬を続け、6歳時 の平安Sで重賞初制覇を果たす。その後も重賞で連勝を重ねながら ジャパンカップダートも優勝し、一気にダートのトップホースまで上り詰め た。その後、JBCクラシック連覇などGⅠレースで計5勝をあげ、07年より 種牡馬入り。繋養初年度から100頭の繁殖牝馬を集めた。初年度産駒 は今年、デビューを迎える。 読者プレゼント 抽選で3名様 ■週刊ギャロップ杯「星雲賞」開催記念プレゼント A賞/オリジナルショルダーバッグ&キャップ 1名様 B賞/オリジナルエコバッグ 1名様 ●提供/週刊ギャロップ ■コスモバルク引退記念プレゼント C賞/コスモバルクオリジナルクオカード 1名様 ●提供/(有)ビッグレッドファーム 【マンハッタンカフェ賞】 H2 (火) 2歳オープン 1,200m ●写真提供/うまレター編集部 中地広大 長期間に渡り活躍を続けたホッ カイドウ競馬の星・コスモバル クの引退式が行われ、開設以来 新記録となる2867人のファン が来場。元気いっぱいの姿でウイナーズサークルに 現れたコスモバルクに別れを告げました。「これま でたくさんのお客様に応援していただき、本当にあ りがとうございました」と(有)ビッグレッドファー ムの岡田繁幸さんが挨拶。スタンドからは、“ありが とう”“お疲れさま”とコスモバルクに対する労いの声 が交錯し、場内は温かい感動に包まれました。 翌5日はサッポロビール製品が当たる抽選会など 馬産地ライター村本浩平の 7/6 (火) 栄冠賞 7/6 取材班の 門別競馬場だより 4月28日に開幕したグランシャリオナイター。 生憎の雨模様にも関わらず、熱戦を待ち焦がれ た多くのファンが駆けつけ、活気に溢れる門別 競馬場では、全国の先陣を切って初日から2歳 新馬戦も行われ、若駒たちのフレッシュな走り に大きな声援が飛び交いました。 翌29日には今季最初の重賞「北斗盃」が行わ れ、父母とも北海優駿馬という生粋の道産子馬、 クラキンコが念願の初重賞制覇。古くからホッ カイドウ競馬を応援し続けているファンにとっ ては、まさに夢のような瞬間が訪れました。 GW真っ只中の5月4日には、中央・海外で 第6回 門 別 7/ 6/29 (火)30(水) 1(木) が行われ、とねっこ広場は家族連れ で大賑わい。メインの「赤レンガ記 念」では冬の間、高知競馬に遠征し ていたゴッドセンドが地元に戻って いきなりの重賞制覇。ホッカイドウ 競馬を支え続けるトップジョッキー 五十嵐冬樹騎手にとっても今季の初重賞勝利と なりました。 5月20日には短距離重賞の「エトワール賞」 が行われ、笠松から長期滞在中のラブミーチャ ン(牝3歳)が参戦。いつものようにロケット スタートから圧倒的なスピードで古馬相手に逃 げ切り勝ちを収め、6月18日に行われる「北海 ニッカン奥村記者の ここが狙い目! ここが狙い目! 7/13 (火)14(水)15(木) 7(水) 7/15 (木) 星雲賞 【パイロ賞】 H2 3歳以上オープン 2,000m 道スプリントC」への 出走権を獲得。当日は オーナーのDr.コパ氏 も応援に駆けつけ、ポ ラリス★ドームではラ ブミーチャングッズが 当たる抽選会も開催されました。また、ラブミー チャンの半弟ホクト(牡2歳)も同日デビューを 果たし(4着)、全国的な注目を集めました。 開幕からビッグな話題が連発で、大いに盛り上 がりを見せるホッカイドウ競馬。これからの北海 道は、ナイター競馬観戦をするのに最適な季節。 グランシャリオナイターで、馬産地競馬ならでは の雰囲気を存分に楽しみましょう。 北海道スプリントカップ III) III 北海道スプリントカップ(JpnIII (JpnIII III) III これまで「砂の最速馬決定戦」と位置づけられてきた電撃の5 ハロン 戦も、 今年は1 ハロン 延びたタフなダート1200㍍で行われることになった。 過去13回、いくどとなく〝短距離で斬れる〟馬が脚を余すケースを目に してきたが、直線の長い門別だけに、今年はそうしたタイプにも大きくチャンスが広がりそう。こ れまで以上にゴール前の白熱した攻防が見物となることはまず間違いない。 地方勢では02、03年同レースを連覇しているサウスヴィグラス産駒の笠松ラブミーチャン。 そしてトライアルのエトワール賞で前者に頭差まで迫った08年エーデルワイス賞馬アンペアら が参戦。通算11勝、昨年まで9連覇中と強力なJRA勢を迎え撃つシーンがあるかも知れない。 重賞レース展望 フロイラインカップ フロイラインカップ(H3) (H3) 3歳牝馬限定の1200㍍戦。昨 年は2番人気→1番人気の順に 決着しているが、3着に8番人気 が入線。過去8回で1番人気の勝 利はわずか3回。人気薄の台頭 に注意したい重賞だ。 栄 栄冠 冠賞 賞 (H2) (H2) 星 星雲 雲賞 賞(H2) (H2) 例年、全国で最も早く行われる 2歳重賞。歴代の勝ち馬、上位入 線馬はその後、JRAや他地方でも 活躍しているように、“出世レース” でもある。将来のスター候補の誕 生をいち早くキャッチするためにも 見逃せない一戦だ。 約1ヵ月後に同じ2000㍍で行 われるブリーダーズゴールドカッ プのトライアル戦にもなっている。 赤レンガ記念から2連覇のかかる ゴッドセンドを巡って、巻き返しを 期す実力馬。虎視眈々と上位を 伺う新興勢力。初夏の古馬中距 離重賞は激戦になりそうだ。 「スタリオンシリーズ競走」とは、(社)JBC協会が産地の支援を得て、 優勝馬の馬主に副賞としてその種牡馬の種付権利を贈呈する競走です。 6/24(木) ステイゴールド賞 7/6(火) マンハッタンカフェ賞【栄冠賞】 【フロイラインカップ】 父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ(母父ディクタス)の16歳 馬。現役時は香GⅠ香港ヴァーズ、UAEGⅡドバイシーマCなどを優勝。 通算成績は50戦7勝。重賞初制覇が6歳の目黒記念という遅咲きの名 馬。引退レースとなった7歳時の香港ヴァーズでGⅠ初制覇を果たした。 02年より種牡馬入り。ドリームジャーニーがGⅠ朝日杯FSを優勝し、昨 年は宝塚記念、有馬記念の両グランプリも優勝。海外でもEl Doradoが 星GⅠのシンガポールゴールドCを連覇など、日本と世界を沸かした自身 のような産駒実績を残している。 父サンデーサイレンス、母サトルチェンジ(母父Law Society)の12歳馬。 現役時はGⅠ菊花賞、GⅠ有馬記念、GⅠ天皇賞・春などを優勝。通算 成績は12戦6勝。夏の上がり馬として、条件戦を連勝して臨んだ菊花賞 で重賞初制覇とGⅠ制覇の快挙を成し遂げる。その年の有馬記念も優 勝し、次の年には天皇賞・春でGⅠ3勝目をあげた。03年より種牡馬入り。 昨年はジョーカプチーノ(NHKマイルC)、レッドディザイア(秋華賞)と2頭 のGⅠ馬を送り出し、初のリーディングサイアーに輝いた。今年もすでに4 頭の重賞馬を誕生させている。 6/29(火) アドマイヤマックス賞 7/13(火) サンライズペガサス賞 父サンデーサイレンス、母ダイナシュート(母父ノーザンテースト)の11 歳馬。現役時はGⅠ高松宮記念、GⅢ富士Sなどを優勝。通算成績は 23戦4勝。2歳時にGⅢ東京スポーツ杯2歳Sを優勝。3歳秋以降は芝の 短距離路線に矛先を変え、03年のGⅠ安田記念で2着など安定した成 績を残していく。05年の高松宮記念では、大外枠の不利をはねのけて GⅠ初制覇を果たした。06年より種牡馬入り。母系はマイルGⅠ2勝馬ラ インクラフトの名前もあるスピード血脈で、昨年、デビューした初年度産駒 は、JRA2歳新馬戦第1号の勝ち名乗りをあげた。 父サンデーサイレンス、母ヒガシブライアン(母父ブライアンズタイム)の 12歳馬。現役時はGⅡ大阪杯(2回)、GⅡ毎日王冠などを優勝。通算 成績は24戦6勝。4歳の春に大阪杯で重賞初制覇を果たすも、度重な る屈腱炎に苛まれ、通算では2年以上となる休養を余儀なくされる。だ が、7歳の春に復帰すると大阪杯を3年ぶりに優勝、その年の毎日王冠 でも、並み居るGⅠ馬たちを退けた。06年より種牡馬入り。父、母父共に 生産界を代表する名種牡馬であり、そのオールマイティな遺伝力で、産 駒は中央、地方問わず勝ち上がりを見せている。 7/1(木) ファルブラヴ賞 父Fairy King、母Gift of the Night(母父Slewpy)の12歳馬。現役時 はGⅠジャパンカップ、英GⅠクイーンエリザベス2世ステークスなどを優 勝。通算成績は26戦13勝。世界5ヵ国でGⅠを8勝した近年を代表する 名馬。03年にはヨーロッパの年度代表馬にも選出された。04年より種牡 馬入り。国際的な活躍が認められて、その年の秋シーズンにはシャトル 種牡馬としてオーストラリア、次の年の春シーズンにはイギリスにも渡った。 昨年のGⅡフィリーズレビューでは、ワンカラットが産駒初となる中央重賞 制覇を果たしている。 ■応募方法 ハガキに住所、氏名、年齢、性別、職業、希望 賞品をご記入の上、下記宛にご応募ください。 〒055-0008 沙流郡日高町富川駒丘76-1 HRA「グランシャリオナイター通信第2号 読者プレゼント」係 ■応募締切 2010年6月18日(金)※当日消印有効 ※ご応募はお一人様一回までとさせていただきます。 ※当選の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。 7/15(木) パイロ賞 【星雲賞】 父Pulpit、母Wild Vision(母父Wild Again)の5歳馬。現役時は米GⅠ フォアゴーS、米GⅡルイジアナダービーを優勝。通算成績は17戦5勝。 2歳時にシャンペンS、ブリーダーズCジュヴェナイルの両GⅠレースで2着 に入り頭角を現す。3歳を迎えるとリズンスターS、ルイジアナダービーと 重賞を連勝し、アメリカ三冠戦線の中心馬となる。その後、重賞レースで 好走を続け、フォアゴーSで待望のGⅠ制覇を果たす。引退後の10年よ り種牡馬入り。父Pulpitの後継馬としては、日本で初めてのスタッドインと いうことからも期待が高まる。
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