2013年 冬号

天晴
てんおう かい
天翁会 だより
天翁会 掲示板
多摩市「家族介護者教室」
(医療法人財団 天翁会 第180回 共に歩む在宅介護の会)
≪第5回 男性介護者のつどい≫
新 春
特別企画
~天本理事長が語る~
私 の「遠距離介護」体験談
天翁会理事長の天本宏が、医師として、また広島
す。遠方での介護を考えている方はもちろん、身
近で介護中の方も、仕事で関わられる方などもお
気軽にご参加ください。
▼日時:2013年 1 月 19 日(土)
〈受付13:00〜〉13:30~15:00
▼ 会場:新天本病院 5階 デイケアふくろう
▼ 講師:天本 宏 天翁会 理事長
*後半は茶話会 です
・メール ⇒ [email protected]
・F A X ⇒ 042-310-0324
・電 話 ⇒ 042-310-0323
【バス】 ●多摩センター駅・聖蹟桜ヶ丘駅から京王バス
「多摩南部地域病院行き」終点徒歩2分
●多摩センター駅から、多摩市ミニバス
東西線左循環「新天本病院」下車すぐ
駐車場あり
(有料)
発行者:医療法人財団天翁会 理事長 天本宏
発行日:2013年1月1日
市民公開講座 <第14回>
11月
在宅介護の会 <第183回>
12月
もっと元気講座 <第12回>
1月 『天晴』冬号発行
在宅介護の会 <第184回>
2月
(男性介護者のつどいを予定)
●「共に歩む在宅介護の会」は1986 年に
始まった歴史ある講座です。
多摩市「家族
介護者教室」委託を受け、
「男性介護者の
つどい」も開いています。
※予定は変更になる可能性があります。ま
た、この他にも天翁会各事業所にてさまざ
まな講演会や勉強会を開催いたします。詳
細は各事業所の窓口にてお尋ねいただく
か、天翁会ホームページをご覧ください。
http://www.ten-ou-kai.or.jp/
ニ
トップ
̶ 多摩市聖ヶ丘 2-20-6 ゆいま∼る聖ヶ丘 B 棟 ̶
外来、脳ドック、入院、回復期リハ病棟、認知症
専門通所リハ(デイケアふくろう)
●あい小規模多機能施設かりん
042-357-4101
通う、泊まる、訪問の月額固定サービス
̶ 多摩市中沢 1-17-38 ̶
外来、訪問診療、通所リハ(デイケアオリーブ)
●ケアプランセンターあいクリニック
042-375-9598
●あい訪問看護ステーション
042-371-6888
●あいグループホームはなきりん
042-375-9587
●あいヘルパーステーション
042-339-1781
● 多摩市中部地域包括支援センター
042-375-0017(多摩市委託事業)
7月 『天晴』夏号発行
在宅介護の会 <第182回>
8月
イベント
レポート
̶ 多摩市中沢 2-5-1 ̶
● 新天本病院 042-310-0333
̶ 多摩市貝取 1431-3 ̶
●あいクリニック 042-375-9581 在宅介護の会 <第181回>
2013
●「市民公開講座」は年に一度の大規模
な講演会で、天翁会設立の 1995 年より、
外部から講師を招いての公開シンポジ
ウムなどを開催しています。
≪男性介護者のつどい≫ は 介護中または予定がある、
介護者の支援をするなどの男性の方々のための会です。
●あい介護老人保健施設
042-374-7111
入所150床認知症専門棟含、短期入所、通所
リハ(デイケア)
6月
号
●「もっと元気が出る講座」は医療介護
に限らず日常生活に活かせるテーマを
選び、地域の皆さまにもっと元気になっ
ていただくための勉強会です。
▼ 要申込:当広報室までご連絡ください
【車】
もっと元気講座 <第11回>
冬
10月 『天晴』秋号発行
の付き合い方」など広くお話しさせていただきま
【電車】 ●小田急線「唐木田駅」徒歩8分
●京王/小田急/モノレール
「多摩センター駅」徒歩15分
5月
9月
て、「公的サービスの上手な使い方」「家族親戚と
新天本病院 多摩市中沢2−5−1
4月 『天晴』春号発行
(男性介護者のつどいを予定)
の母を長年“遠距離介護 ”する 一人の介護者とし
▼ 定員:先着40名 参加は無料です
2013年度 天翁会イベント予定表
あっぱれ
̶ 多摩市聖ヶ丘 2-21-2 ゆいま∼る聖ヶ丘 C 棟 ̶
医療法人財団
天翁会
●あいグループホームどんぐり
042-357-3801
認知症の方の少人数共同生活施設
̶ 多摩市桜ヶ丘 2-1-1 ̶
● 多摩市桜ケ丘いきがい
デイサービスセンターさくら
042-311-7300(多摩市委託事業)
̶ 稲城市平尾 1-43-15 1F ̶
●あいクリニック平尾 訪問診療
042-350-5062
●あいケアプランセンターいなぎ
042-350-7220
●あい訪問看護ステーション平尾
042-350-8615
◎取材編集:
[広報委員会]井上美保、北島宣勝、篠公朗、関根雷太、高尾英子、田中亜裕美、畠山美由紀、嶋田花里、細川仁、宮本朝子、室井恵真[広報室]淵野純子、髙橋祐子
●お問い合わせ・講座参加のお申し込み:医療法人財団 天翁会 広報室 TEL:042-310-0323 FAX:042-310-0324 E-mail:[email protected]
2 天翁会より新年のご挨拶
4 天翁会のさまざまな地域貢献活動のレポート
第10回 もっと元気が出る講座『もの忘れと認知症〜専門医に聞く心配なケース』
『多摩市自衛消防操法大会』天翁会が優勝・2位・敢闘賞の上位独占!
第179回 共に歩む在宅介護の会『どうする?末期癌の余命宣告を受けたら』
第1回 あい在宅複合施設・地域連携講演会『自宅で最期を過ごすために』
6 野田佳彦総理大臣が天翁会を視察訪問!
6
レギュラー
7 明石のぞみ副理事長 連載「理想の地域医療をめざして」〈最終回〉
7 皆さまの声をお聞かせください
掲示板
8
開催のお知らせ
第5回 男性介護者のつどい《新春特別企画》
〜天本理事長が語る〜 私の「遠距離介護」体験談 <1月19日>
◎理念 …「信頼と安心の創造」
◎モットー …「愛と知恵と行動」
◎方針 … ① 保健・医療・福祉を核として、利用者最適のサービスを目
指します。② いつでも(24時間、365日)
、利用可能なサービスを目指します。③ 地域のサービス機関とも連携し、チームで様々な問題解決を
目指します。④ 働きがいのある組織を維持し、かつ健全経営を目指します。
天翁会より新年のご挨拶
西暦 2013 年、平成 25 年、母親は蛇年の年女、小生は
70歳。一年の過ぎ往く「スピード感」は益々早まり、「振り返
る機会」が多くなります。「お前は生き急いでいる」とよく言
われる通り、
「アッという間」のここまで。不器用に同じことば
かり繰り返し主張し、強引に周りを引っ張って(引きずって)
きましたが、実は周りが支え、ついてきてくれたのです。理
想を掲げるばかりの「ドンキホーテ」だったと振り返る。天翁
会の対象年齢に近づいて「老い」を実感し、余命幾ばくか
をいかに「アート」していくか、自分らしく「己の意思通り」に
新天本病院
院長 関野宏明
院長 中村敏弘
一日一日を大切に生きて往くか、その
ための「健康への自己投資」を注ぎ
込みつつ「したいことをする」。つまり、
やはりこれまでと変わらない「我儘な
私」です。「則を超えず」
を心がけな
がら、今年もセルフィッシュな一年を 医療法人財団天翁会
貫きたいと心密かに誓って迎える年 理事長 天本 宏
初め。皆さまも是非、年老いてこそセルフィッシュに「自己主
張」をしていきましょう。今年もよろしくお願いいたします。
あい介護老人保健施設
施設長 真栁佳昭
あい訪問看護ステーション平尾
所長 高田知美
新年おめでとうございます。
『あいクリニック平尾』は平
ひまわりの花は太陽を向き、小さな花がまとまって大輪
成 19 年 4月に開院し、稲城市および川崎市麻生区を中
の花を咲かせます。
『ステーション平尾』
も仲間が順調に
心に一貫して訪問診療を行ってきました。訪問診療は
増えて、ワイワイガヤガヤと相談の声、笑い声が響いて
生活の場が活動の中心となるため、ケアマネジャー、訪
います。朝に昼に音楽を聞き、心豊かに笑顔を届けら
問看護・訪問リハビリ、介護職などとの連携が重要で
れるよう、切磋琢磨しています。
「利用者様の生活を
す。今後とも良好な連携を維持し、安心して生活を
支える」ために、私たちはチーム一丸となり、困ってい
送れる支援を、微力ですが医療を通じて行っていく
る人がいたら全力で支えあえる、そういう連携を目指
所存です。本年もよろしくお願いいたします。
しています。本年もよろしくお願いします。
ケアプランセンターいなぎ
センター長 高橋
栄
多摩市中部地域包括支援センター
センター長代行 永瀬一郎
平成の世となって四半世紀。経済不況や災害復興の
当施設長室からは、中沢地区新規事業所の建築現
明けましておめでとうございます。平成も25 年になり、
こ
昨年は「孤立死」の事例が多摩市でも相次いだ一方
遅れの声を聞く中、昨年暮れの総選挙は政治混乱の象
場がちょうど良い角度で見えます。本年度中に天翁会
れからは平成生まれの社会人も普通になっていくのでしょ
で、3 . 11の震災以降、人々の「共に支えあう」意識が
徴でした。新年を迎え、高齢者や病める人々に優しい
のクリニックなどがオープン予定の建物です。毎日楽
う。当センターは平成 22 年に開設しましたので、今年
強まっていると実感します。地域ではサロンや歌う会な
年になってほしいと願うばかりです。病気になってから
しみに眺めていましたが、昨年 12 月にようやく囲いが
でようやく3 年目になります。地域医療を担う事業所とし
どが立ち上がり、人々がつながる場をつくる動きが広ま
病院に行くのではなく、元気なうちから健康診断や脳ド
とれて美しい形が見えてきました。「地域の中へ」と
て真の意味で地元に根ざすことは、一朝一夕には叶
っています。高齢者の相談窓口である当センターでは、
ックなどを受けられることをお勧めいたします。皆さま
の健康をお祈りしつつ、
『新天本病院』の職員一同、
本年も精一杯チーム医療に邁進する覚悟です。
あいクリニック
院長 明石のぞみ
いう天翁会のモットーが生かされるよう願っています。
『新天本病院』はもとより、中沢新規事業所とも連
携していく
『あい老健』を本年度もご活用ください。
あい訪問看護ステーション
所長 追風美千代
いませんが、
『あいクリニック平尾』
『あい訪問看護ス
今年も、そうした人々の輪に入り、見守りネットワーク
テーション平尾』と共に、
「あって良かった」と思われ
づくりや介護予防の普及啓発に力を入れてまいりま
る存在を目指してまいります。
すので、どうぞよろしくお願いいたします。
イサービスセンターさくら
多 摩 市 桜ヶ丘いきがいデ センター長 田上幸子
昨年度は、大きな制度改正がありましたが、皆さまの
クリニック』
を開設することになりました。これも一重に患
ご理解とご協力をいただき、新たな年を迎えることがで
いきがいデイサービスセンターを知ってもらうための活動
げさまで無事に初めての新年を迎えることができました。
者様やご家族をはじめ地域の連携先の皆さまの多大
きました。今年度は、そのお返しができるように、スタッ
をしてまいりました。おかげさまで民生委員さんや自治
開設以来、スタッフは利用者の皆さまと共に着実に一
なるご支援の賜物と、心より御礼申し上げます。これ
フ一同、新たな目標をもって日々のサービスに誠心誠意
会や商店街の方々など、多くの近隣の皆さまとお近づ
歩ずつ、できることから取り組んできました。今年は自
からも24 時間 365日の在宅医療を中心に、誰もが安
取り組んでいきたいと思っています。
ご自宅での生活を
きになれました。本年は、より一層、地域の高齢者
衛消防隊を結成し、市の消防大会にも初挑戦する予
心して暮らせる地域社会の実現に向けて、地域の
少しでも快適に安心して過ごすことができますように、
の皆さまに喜んでいただける、また介護予防の効果
定です。聖ヶ丘で地域に貢献できるよう、皆さまから
皆さまに必要とされるクリニックであり続けるよう邁進
お手伝いできればと思っております。本年もどうぞ
を発揮できるデイサービスを目指していく所存です。
愛され信頼される介護の拠点となれるよう努めてま
してまいります。本年もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
いります。本年もよろしくお願いいたします。
所長 有岡弘子
昨年は4月に介護保険の改正、年末に選挙があるなど、
あいグループホームはなきりん
ホーム長代行 甲斐なつみ
昨年 7月に異動して以来、いろいろな方々にお会いし、
あい 小 規 模多 機 能 施 設かり
ホームどんぐり・
ん
あいグループ
センター長 原田留美
貝取と平尾に続き、今年は中沢地区に3 軒目の『あい
ケアプランセンターあいクリニック
2
あいクリニック平尾
今年 4 月で 1 歳になる『どんぐり』『かりん』は、おか
あいヘルパーステーション
センター長
石井みか
「住み慣れた地域でいつまでも、なじみの関係の中で最
平成 23 年 12月に開設してから、ちょうど一年が過ぎま
あわただしい世情でした。今年は、利用者様や介護さ
期まで自立した生活を営む
“家 ”
」を目指しています。日々
した。
「住み慣れたわが家で暮らしたい」「家族や親し
れるご家族が安心して暮らせる明るい良い年であります
の生活においては、地域の方々、ボランティアの方々に
い人とずっと暮らしたい」という思いをかなえるために
ように。そのために私たちは、
『あい在宅複合施設』を
支えていただき、
大変感謝しております。職員も一丸とな
私たちに何ができるかを考えながら、日々、訪問介護
はじめ『あいセーフティネッ
ト』の多機能な連携を活かし
り、目配り気配りでつなぐチームワークで入居者様の生
をさせていただいております。
『あいセーフティネット』
て、住み慣れた地域や在宅での生活を希望される方
活のサポートに努めてまいります。今年も、夏祭りや展
の一員として、他職種との連携と利用者様に寄り添う
が、
“その人らしい生活 ”
を送れるよう支援してまいりま
示会など積極的に地域参加をさせていただく予定で
心を何よりも大切にし、これからも頑張ってまいります。
す。本年もよろしくお願いいたします。
すので、よろしくお願い申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
3
第179回 共に歩む在宅介護の会
第10回 もっと元気が出る講座
『もの忘れと認知症〜専門医に聞く心配なケース』
認知症ケア専門医の杉山医師
新天本病院では「もの忘れ
相談」も承っています。
TEL 042-310-0333(代表)
昨年10月、
『あい介護老
人保健施設』の多目的ホ
ールに、定員を上回る約
50名の地域の皆さまにお
越しいただきました。心
配なもの忘れとはどうい
うものか、認知症につい
て、予防、治療など、
『新
天本病院』老年精神科の
杉山恒之医師よりお話し
させていただきました。
[ご感想より]
●認知症の講演には数多く参
加していますが、今日は大
変中身の濃い内容でした。
『どうする? 末期癌の余命宣告を受けたら』
地域の医療・介護に携わる方々にも多数ご参加いただきました
鈴木軍司さんご夫妻、明石院長(右端)
と広報スタッフ
満席の会場で熱心に聞き入る参加者の皆さま
●老化と認知症の違いや心配
なケースについてわかり、
よかったです。
●先生の歯切れの良い話し方
で楽しく学べて、知識の大
切さを感じました。
11 月、
『あいクリニック』デイケアオリーブにて、末
期癌患者の鈴木軍司さんが同クリニックの明石のぞみ
院長と対話形式の講演を行いました。60名近い地域の
皆さまと共に、生と死について深く考える機会となる
貴重なお話を伺いました。
[ご感想より]
●死について考え方を学べて
気持ちが楽になり、涙が出
ました。
●死とは「目覚めぬ朝を迎える
こと」、印象的でした。
●実体験者のお話だけに心にしみた。
私も癌経験者なので、心の在り所が
勉強になった。
●ユーモアを交えて明るく話される姿
に感動。先のことを思い悩まず、今
日を大事に生きることを学んだ。
天翁会のさまざまな地域貢献活動のレポート
『 多摩市自衛消防操法大会 』
第1回 あい在宅複合施設・地域連携講演会
2号消火栓男子の部
天翁会が優勝・2位・敢闘賞の上位独占!
恒例の出場と
なった『あい介
護老人保健施
設』と『あい在
宅複合施設』の
両チームに加え、
10月に開催され
た今大会は『新
表彰状を受け取るあい老健チーム
天本病院』チー
ムが結成初出場を果たしました。審査署員が一
挙一動をチェックする緊張感張り詰める中で
の演技。結果は、老健チーム優勝 ! 複合チーム
2位! そして病院チーム敢闘賞! という快挙を達
成しました。
祝優勝
事業所単位のチーム構成とはいえ、職場も職
種も異なる職員選手らは、日々の業務の合間に
時間を合わせ呼吸を合わせて練習を積み重ね
てきただけに、喜びもひとしおでした。
優勝した
『あい老健』チームの関根監督は、
「み
んな夜勤明けや休みの日にまで出て練習してき
たから、努力が報われた思い。長年の念願がか
なって本当にうれしいです」
と語ります。天本理
事長からは、
「多摩市内の多くの企業や医療福祉
事業体が参加した中で、天翁会が上位を占めら
れたことは大変に名誉なこと。また真剣に真摯
にものごとに取り組む風土は誇りです。とても
感激しました」という言葉が、参加選手一同に
寄せられました。
『自宅で最期を過ごすために』〜あい在宅複合施設の取り組みから
《2 位 》あい在宅複合施設チーム
《敢闘賞 》初出場の新天本病院チーム
12 月、100 名を超える地域の皆さまにお集
まりいただきました。第 1 部は、
『あいクリニ
ック』副院長の山田明生医師が終末期医療に
ついて講演しました。第 2 部では、
「あい在宅
複合施設」の各事業所から医師、看護師、デイ
ケア職員、ケアマネジャー、訪問看護師、ヘ
ルパーが壇上に並び、多職種チームで取り組
んだ具体的事例をご紹介しました。
住み慣れた自宅で最期まで自分らしく生き
ていただくために、
『あいセーフティネット』
は何ができるのか。
『ケアプランセンターあいクリニック』で実際に相談を受け、
『あい
クリニック』にて訪問診療を始めた後、
『あい訪問看護ステーション』と『あいヘルパー
ステーション』とも連携して訪問を実施。最期に、ご家族の腕の中で患者様が安らかに
お亡くなりになるまで、在宅ケアの一連の取り組みをご報告させていただきました。
在宅ケアのご相談は
あいクリニック「総合相談窓口」へ
TEL 090 - 8478 - 8014
▼会場で朗読されたお手紙の抜粋
《優勝 》あい介護老人保健施設チーム
(左から)
小高隊員、鈴木隊長、関根監督、真栁先生、藤川隊員
4
小雨の中、あい老健の利用者様もテントの下から声援を送ってくださいました
奥様からのお手紙(右)
の朗読に会場は感動に包まれる場面も
「夫は、家族に見守られ息を引き取りました。…自宅で
介護をすることになったとき最初は本当に不安で、介護
自体初めてでしたし、介護保険も知っているつもりが、
実際にその状況になるとどうしたらいいのか。でも、ケ
アマネジャーさんがいろいろと教えてくれ、訪問診療を
知り、そこで心から相談できる在宅の主治医と出会えま
した。…自宅での看取りは、夫にとって一番安心できる
場所でした。亡くなった寂しさはありますがそれ以上に、
一緒にいられた日々が充実していたと感じられます。そ
して命の尊さ、大切さ、夫は最後まで私たちに大切なこ
とを伝えてくれたと感謝しています。
」
5
◉ Topical News ◉
野田総理が天翁会を視察訪問
聖ヶ丘の『あいグループホームどんぐり』で
は、明石のぞみ(天翁会副理事長兼あいクリニ
ック院長)と原田留美(聖ケアセンターセンター
長)より認知症対応型共同生活介護についてご
説明し、利用者の皆さまとの交流や清潔で機
能的な居室内を見学していただきました。
左から野田総理、明石副理事長、原田センター長 訪問診療にて患者様のご自宅を訪れた際には、ご 『あい在宅複合施設』
での意見交換会のようす。在
『あいグループホームどんぐり』にて
家族との記念撮影にも気さくに応じられていました 宅ケアに日々携わる天翁会職員らが出席しました
ンセンター』
『あいグループホームはなきりん』
『あいヘル
パーステーション』
『あい小規模多機能施設かりん』
『あい
りおうちがいいですか?」などとお話しされ、在宅ケアの
グループホームどんぐり』の責任者らと意見交換会を行い
実際のようすをご覧いただきました。
ました。
施設』も見学いただき、2階にあるデイケアオリーブでは、
え、実践するのが地域医療です。し
かし幸福は、主観的で人それぞれで
あるからこそ、私たちは「自分らし
く」を大事にしたいと考えます。障
害があっても病気になっても、この
地域で生涯自分らしく生きたい。
では、
「自分らしく生きる」とは、
どういうことでしょうか。
外来にご夫婦で通ってこられる方
がおられます。障害をお持ちのご主
人はこうと決めたら周りの迷惑お構
いなしの初志貫徹、その態度に介護
者の奥様は半ばあきらめの境地のよ
う。ある日、奥様が大手術をするた
め、ご主人はしばらく施設に入るこ
とになりました。
『妻を頼りに生きて
きた自分は、これからどう生きてい
けるのか』と案じる夫と、やはり早
く回復して自宅に戻りたいという奥
様は、
『逃げ出したくもなりますが、
やるしかないでしょう。これが私の
人生ですから』と。
私たちは自分らしく生きたいと願
いながら、どこに自分らしさがある
のか案外わからないのではないでし
ょうか。自分らしさとは、生来の性
格でも理想像でもなく、日常のさま
ざまな経験を経て作り上げていくも
のかもしれません。過去を振り返っ
たときに、初めて気づくものかもし
れません。人に頼り人に預ける人生
も、
困難に打ち勝ち切り開く人生も、
その人らしさなのでしょう。
自分史やエンディングノートも自
分探しの手がかりになります。生ま
れてからの出来事を書き出してみる
と、今まで気づかなかった、あるい
は気づかないふりをしていた自分に
出会えるかもしれません。そのとき
にもう一つ大切なのは、ありのまま
の自分を認めて受け止めることです。
先日、ある末期癌患者さんと一期
一会の機会を得ました。その方は、
「自己肯定の大切さ、マイナス面ば
かりを見ず、好きなところや良いと
ころを自分でほめてあげること。そ
『あいクリニック』
『あい訪問看護ステーション』
『ケアプラ
ベッドサイドに立つと、患者様と顔を近づけて「やっぱ
その後は天翁会の在宅ケアの拠点である
『あい在宅複合
『自分らしく生きるということ』
障 害があっても病気になっても、
地域住民の皆さまの幸福を考
*来訪時
明石院長と共に患者様のご自宅を訪れました。
天翁会 副理事長
最終回
衆議院選挙を控えた 11 月 24 日、 野田
佳彦総理*が、 認知症ケアと在宅介護の
現場を視察するために、数ある医療介護
施設の中から、天翁会に来訪されました。
また『あいクリニック』の訪問診療にも同行いただき、
明石のぞみ あいクリニック院長 連載「理想の地域医療をめざして」
国政のトップに、高齢者医療介護の現場のなまの声を
聞いていただく貴重な機会となりました。
あいクリニック往診部門の頼もしい多職種メンバー
明石のぞみ(あかしのぞみ)
1989(昭和64)年12月より聖マリアンナ医科
大学より旧天本病院に派遣。1994(平成6)
年4月より旧天本病院
(現あいクリニック)
勤務。
1999
(平成11)
年4月、あいクリニック院長、医
療法人財団天翁会副理事長に就任。所属学
会:日本在宅医学会、日本内科学会認定内
科医、日本老年医学会老年病専門医、日本リ
ハビリテーション医学会認定臨床医
うすればその人は自然に輝ける。自
分の癌でさえも、最後は肯定し受け
止められた」といいます。穏やかと
は言いがたい人生の最後に社会的
弱者といわれる方々のための会社を
つくり、
「お金儲けを目的にするのを
やめた」とも話されていました。
「自分らしく生きる」とは、悔いな
きよう、心の底からの声に正直
に行動するということでしょう
か。周囲と協調しながら、もの
ごとに積極的に関わっていく勇
気や覚悟を持ち、いくつになっ
ても自分らしさを発揮していき
たいものです。そして地域医療
を担う私たちは、人生の最期の
場面まで、そのお手伝いをさせ
あい在宅複合施設は地域に出かけていくベースキャンプ ていただきたいと願っています。
ニュース
総理視察
左は『あいグループホームどんぐり』
皆さまの声をお聞かせください
の利用者様との歓談のようすです。
後ろにはテレビ、 新聞、 通信社な
◎皆さまからのお便り紹介
どの報道陣がずらりと並んでいます。
*昨年 5 月から約半年間、
『新天本病院』に入院され、
ご自宅に戻られた 90 代男性のご家族より、お手紙
をいただきました。
今回の視察のようすは、 NHKをは
じめ日本テレビ、テレビ朝日、TBS、
フジテレビ、テレビ東京の各放送局
で放映、 Yahooニュースなどのイ
ンターネットニュースで配信、 新聞
各紙でも広く報道されました。
天翁会ホームページにて詳しくご報告しています。
http://www.ten-ou-kai.or.jp/
6
(写真:首相官邸公式ホームページより)
「長い間お世話になりました。家に戻ってから
は、念入りにご指導いただいた介護方法も少し
ずつ手馴れて、何とか日々を過ごして居ります。
本人は半年ぶりの自宅で大変うれしそうにして居り、
意識も少しはっきりしてきたように思われます。大
相撲を観戦して歓声を挙げて驚かされたり、
『家に戻
ったらご飯は出ないの?』と不思議そうに申して困ら
されたり。先日は初めてデイサービスにお願いし、
疲れた様子ではありましたが『楽しかった』と申して
おりましたので、良かったです。先のことはまだ不
安ですが、何とか良い日を過ごさせていただいてお
ります…。
」
*長くお世話をさせていただいた患者様が退院され
た後、近況をお聞かせいただけるのはとてもうれし
いことです。ありがとうございます。
◎天翁会へのご意見、天晴のご感想など、皆さまの声をお寄せください。 医療法人財団 天翁会 広報室宛て
〒206-0036多摩市中沢2-5-1 新天本病院内 FAX: 042-310-0324 Eメール: [email protected]
7