シンポジウム(イベント紹介)[詳細PDF] - Masayoshi Suzuki Gallery

シンポジウム開催
あいちトリエンナーレ 2016 岡崎会場 開催記念
修 史 家 [ヒストリオグ ラ フ ァ ー ] と し て の ア ー テ ィ ス ト
藤井光 × 山田健 二 × 山 本 浩 貴 × 横 谷 奈 歩
日時:2016 年10月16日(日)午後 2 時 ∼ 4 時
[入場無料]
[予約不要・先着 50 名]
会場: 愛知県岡崎市康生通南 3 丁目 20 番地[STAGE ビルⅡ 1F]〒444-0044
パ ネ リ ス ト
藤 井 光 (ふじい・ひかる)
1976 年東京都生まれ。美術家・映画監督。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されていることに基づき、既存の制度や
枠組みに対する問いを実証的に検証する作品を制作している。パリ第 8 大学美学・芸術第三期博士課程 DEA 卒業。近年では、『爆
撃の記録』(東京都現代美術館「MOT アニュアル 2016 キセイノセイキ」展)、『帝国の教育制度』(森美術館「六本木クロッシング
2016」展)を発表。監督作品に『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』
(ASAHIZA 製作委員会、2013 年)、『プロジェクト FUKUSHIMA!』
(PROJECTFUKUSHIMA 製作委員会、2012 年)などがある。
山 田 健 二 (やまだ・けんじ)
1983 年生まれ。2008 年に東京藝術大学先端芸術表現科を卒業。地域に伝わる民俗知や公共空間によって覆い隠された歴史的遺構や戦
争遺産などを現代社会にイノベーションし、活用・転用することで生まれる矛盾や葛藤を表現として社会やコミュニティーの中で共有
する為の活動やフィールド作り、作品を国内外で精力的に展開している。近年の主な個展として 2016 年ロンドンのチェルシー・
カレッジ・オブ・アーツにて「Smurf remain」、2013 年 3331Gallery にて「BSIM App.」、2011 年別府市の platform02 にて「BSIM」、
2009 年ロッテルダムの Stiching Kaus Australis にて「Frozen Murmur」を開催。主なグループ展に 2016 年上海の上海喜瑪拉雅美術
館にて「Shanghai Project」、2014 年ロンドンの Crypt Gallery にて「In this Place In this Time」、2009 年十日町市の「越後妻有アートト
リエンナーレ 2009」に参加。2016 年に「ポーラ美術振興財団若手芸術家の在外研修助成」、「TERUMO Atrs and Crafts Project 研究助成」、
2011 年「BEPPU ART AWARD 2011 グランプリ賞」等受賞歴多数。活動の傍ら東京藝術大学卓越助教、ロンドン芸術大学セントラル・セント・
マーチンズにて客員講師等を歴任している。
山 本 浩 貴 (やまもと・ひろき)
1986 年生まれ。2010 年一橋大学社会学部卒。2013 年チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ修士課程(芸術)卒。チェルシー・カレッジ・
オブ・アーツ博士課程(芸術)在籍中。ロンドン芸術大学トランスナショナル・アート研究所博士課程研究員。近年の主な展覧会に、
On the Threshold II: Formal Presence (2016, Oriental Museum, Durham, UK)、「他者の表象あるいは表象の他者」(2015, 京都芸術センター ,
京都 )、 WATARASE Art Project 2014 (2014, 栃木 )、 The 3rd Ghetto Biennale (2013, Port-au-Prince, Republic of Haiti) など。近年の主なアー
ティスト・イン・レジデンスに、 SeMA Nanji Residency 2016 (2016, Seoul Museum of Art, Seoul, Seouth Korea)、「京都芸術センター アー
ティスト・イン・レジデンス プログラム 2015 ビジュアル・アーツ部門」(2015, 京都芸術センター )、 Cambridge Sustainability Residency
(2014, Cambridge, UK) など。近年の主な学会発表に、Association for Asian Studies (2016, Seattle, US)、Inter-Asia Cultural Studies (2015,
Surabaya, Indonesia) など。近年の主な助成に、野村財団芸術文化助成 (2016)、British Council Japan Association Fellowship (2015)、ポー
ラ美術振興財団若手芸術家の在外研修助成 (2015) など。
横 谷 奈 歩 (よこや・なほ)
1975 年東京生まれ。2008 年東京芸術大学大学院美術研究科後期博士課程油画専攻修了、博士号学位取得。2009 ∼ 2011 年にかけて文化
庁新進芸術家海外研修制度にて渡航。ポンペイ(イタリア)、ロンドンなどでフィールドリサーチを行う。2013 年帰国。主な展覧会に
AIR-ON0MICHI (2013、尾道、広島 )、
「アートとサイエンスのあいだ」(2013、ナポリ科学博物館、ナポリ)、
「作品と周辺」(2009、ヴォイスギャ
ラリー、京都 )、「静かな結末、共有する秘密」(2008、HOTEL T POINT、京都 )、「冬景」(2008、ヴォイスギャラリー、京都 )、「Dongfang」
(2007、CASTEL SANT ELMO DI NAPOLI、ナポリ )、
「北仲OPTE」(2005、横浜(横浜市と森ビルによるプロジェクト)、「from/to#1」
(2004、ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)、「The World is mine」(2004、HIROMI YOSHII FIVE、東京)
[シンポジウムの内容]
近年都市部又は地方都市の広域なフィールドに展開するビエンナーレ / トリエンナーレと称される国際展が増加の傾向にある中で、それぞ
れの地域社会が抱える社会的問題や歴史への問題意識から、その周辺の社会やコミュニティーと深く関わりながら作品を制作するアーティ
ストも増え各地で活動の範囲を広げています。今回は特に「時間」と深く関わりながらも、その解釈を巡って様々な創造性や対立を生み
出す「歴史」という概念や個々の事象に対しての画一的解釈に対するイノベーションを行う 4 人のアーティスト、藤井 光、 山田 健二、
山本浩貴、横谷 奈歩の様々な地域での活動事例をご紹介します。
「ヒストリオグラファー」とは日本語で「修史家」、「史料編集者」あるいは「史官」などと訳され様々な資料を参照しながら、歴史を解釈
する職業です。彼らはそのような職能とアーティスト(美術家)としての柔軟で領域横断的な社会的立ち位置を同時に駆使しながら時間
や歴史に触れ合う私たちの概念にラディカルなビジョンを提示します。4 名の事例報告の後、今後日本の「社会に関わる芸術」と史実の
解釈に対するユニークなアプローチによるプロジェクトの可能性や将来性について議論を行ないます。
主催/岡崎市 企画・運営/岡崎アートコミュニティ推進協議会・山田健二 協力/
お問い合せ/
Tel / 0564-28-1317 E-mail/ [email protected]