Facebook の歴史 ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグは

◆Facebook の歴史
ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグはハッキングで
得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し、公開した
女子学生の顔を比べて勝ち抜き投票させる「フェイスマッシュ」とい
うゲームを考案した。これは大学内で問題になり、ザッカーバーグは
ハーバード大学の半年間の保護観察処分を受けるに至った。
2004 年、ザッカーバーグはハーバード大学の学生が交流を図るため
の「ザ・フェイスブック」というサービスを開始した(本人の登録制)。
その数日後、スタンフォード大学やコロンビア大学、イェール大学な
どの学生からの「同じようなサイトが欲しい」との要望に応え、いわ
ゆるアイビー・リーグ(アメリカ合衆国東部の世界屈指の名門私立大
学 8 校)の学生にも開放した。
その後、徐々に全米の学生に開放され、学生生活に欠かせないツール
となった。大学のメールアドレス(.edu ドメイン)を所有する大学生
のみに参加が限られていたが、2006 年初頭には全米の高校生に開放
し、2006 年 9 月までには一般に開放され、誰でも利用できるように
なった。
2008 年 5 月、日本語化されたインターフェイスを公開。これは運営
側が翻訳を行った訳ではなく、ボランティア利用者がサードパーティ
の翻訳アプリケーションを使っての無償作業の成果であった。5 月 19
日、CEO のマーク・ザッカーバーグが日本で記者会見を開き、翻訳に
関わったすべての利用者に感謝を示した。同日夜には Facebook の開
発者向けイベント「Facebook Developer Garage Tokyo」が東京渋谷
区で開催された。
(以上 wikipedia より)
◆日本での普及が遅れた訳
日本では既に mixi、モバゲータウン、GREE などの SNS の利用者も多く、
Twitter にも押されて普及が進まなかった。またアカウントは実名と
本人の顔写真、実社会でのプロフィールの登録が義務づけられている
が、匿名やハンドルネームが好きで個人情報の漏洩に対する危機感や、
何かとコンプレックスのあるシャイな日本人にとって不向きであった。
実名と顔写真は「義務づけられて」はいるものの実際には詐称も可能
であり、アニメやペットの写真を使っている例も多い。また海外(主
に台湾や韓国)の有名な女優の写真を使い、日本人の架空の名前を使っ
た偽アカウントなども存在する。
2011.11.18 ICT 研究会 P1
日本人の多くは、面識や紹介が無くても簡単に「友だち承認」をして
しまうため、自分のプロフィールには神経質なわりに、他人のプロ
フィールを疑わないという面でも日本人には不向きであったようだ。
また、会社の同僚、友だち、家族、恋人、幼なじみ、などが、全員同
じタイムラインに表示されてしまうために、話題を慎重に選ぶ必要が
あるという問題点もあった。
これを解決したのが Google+ であるが、まだこれからどれだけ普及す
るかは分からないのが実情である(同僚、友だち、家族などを、それ
ぞれ別のフォルダで管理するために操作はやや煩雑になるのでは?と
いう意見もある)。
もちろん実名登録ということ自体がプライバシーの公開ということに
もなるので、そこから派生する問題ということも考えられる。しかし
逆に言うと自らのプロフィールを公にすることで「責任ある発言」を
しなければならないということにも繋がる。
実はこの「責任ある発言」をしたくないために、匿名や本人ではない
写真、嘘のプロフィールなども掲載する例もある。このことはそれま
でのハンドル、匿名を可としてきた mixi や twitter での「馴れ」と「安
心感」もあるのだろう。
◆Facebook の概念
Facebook の根本的な概念は「コミュニケーション」であり、twitter
のように思い付きや呟き、または読んだ人間がレスをする意味がなく、
コミュニケーションに発展しないとような投稿をしない、ということ
になる。
よく twitter の投稿をそのまま Facebook に転送する人もいるが、そ
のへんからも twitter と Facebook の使い分けが混同してしまう要因
にもなっているようだ。
日本人にとってはビジネスベースのコミュニケーション、フォーマル
なコミュニケーションが苦手という一面もあるのかもしれない。
というように、日本人には色々と不向きと言われた Facebook である
が、日本国内の利用者数は 2011 年 9 月末に 1000 万人を超えている。
2011.11.18 ICT 研究会 P2
◆Facebook のビジネス活用
しかしこのビジネスベースのコミュニケーションを活用することで、
主に B2B のビジネスでの成功例も増えている。これは Facebook が従
来の「ホームページ」に代わるものとして、簡単に無料で公開できる、
また無作為に公開するのではなく、興味のある相手にのみターゲット
を絞って情報伝達ができる、といったメリットがあるためだ。
ホームページの場合はより多くの人に見てもらうために SEO 対策をし
たり関連サイトへのリンクや被リンク、ブログとの連動など、それ相
応の手間とコストがかかるが、Facebook の場合は自ら関連のありそ
うな相手を Facebook 内で検索することも可能だ。
さらに twitter と連動させる(twitter で告知する)ことで、より多く
の相手に告知することもできる。これはホームページでも同じように
思えるが、Facebook はケータイやスマホとの相性が良く、外出が多
く PC の前に座る時間がない人でも見ることができ、また twitter をケー
タイで受けた人はその場で Facebook ページを見ることもできるとい
うスピード感もメリットと言えるだろう。
◆ファンページの活用
Lady Gaga のファンページには 2500 万人のファンがいる。日本の
mixi のユーザー数が 2000 万人なので、それよりも多くのユーザーに
対して Gaga は無料で話しかけられる。これだけの数のファンに他の
メディアを使ってメッセージを伝えるとなれば相当なコストがかかる
はず。日本のテレビで視聴率 10%としても 700〜800 万人である。
もちろん 2500 万人が常にアクティブな状態ではないわけだが、
Facebook はオンデマンドなので(当たり前であるが)瞬間ではない
にしても 2500 万人のうちの多くが Gaga のメッセージを読むことに
なるだろう。
さらに Gaga のファンページでの近況アップデートには 47000 人の
後追いと 4200 人のコメントがつく。
バーバリーが作った Facebook Connect(外部のサイトと連携して
Facebook の認証情報やデータを利用できるようにする技術)のサイ
トには自分のトレンチコート写真をアップして共有したり、他のメン
バーの写真を見ることもできる。
約 2 ヶ月のキャンペーンの間に 191 ヶ国から 33 万人のアクセスがあ
り、その間のオンラインショップの売上げは 85%増えた。
2011.11.18 ICT 研究会 P3
日本でも「無印良品」のファンページでは開設から 2 ヶ月で約 1 万人
のファンを獲得。米国のピザチェーンの大手パパジョンズでは、「いい
ね!」を押してファンになるとミィディアムチーズピザが 1 枚無料に
なるキャンペーンを実施し 48 時間で 25 万人の新規ファンを獲得した。
米国のアイスクリームチャーン店、コールドストーンでは「新作アイス、
何かいいアイディアない?」というコンテストを実施。4000 人がコ
ンテストに参加し、エントリー作品は 3000 人にシェア(この情報、
自分の知り合いにも広めたい(共有したい)!!と思ったときに「シェ
ア」ボタンを押す)され 1800 人が投票。その間のファンページのファ
ンは 66000 人増えた。
◆今後の動向
海外では一部の人が変化に乏しいサービス内容やプライバシーの管理
態勢に不満を抱き、楽しみを感じなくなったと言っているらしい。
2011 年 5 月ごろにも一部で Facebook のユーザー数がやや減少傾向
にあるとのニュースも流れ、twitter で著名人のプライベートな情報を
漏らしたり、有名人自身の不用意な発言で炎上するという問題も起き
ている。企業で Facebook ページを開設したものの思ったほどの効果
が得られずに悩むところもあるようだ。
英調査会社ガートナーは 2011 年 8 月 15 日、約 6000 人を対象にし
たソーシャルメディアに関する調査結果を発表した。ここでは「ソー
シャルメディア疲れ」に焦点を当てている。回答者のうち 24%は、ソー
シャルメディアの利用を開始した当時に比べて使用頻度が減ったと答
えた。新しい IT サービスに敏感な層が多かったという。また若年層で
モバイル機器を使いこなし、ブランド意識の高い利用者の 31%が、ソー
シャルメディアのサービス内容につまらなさを感じ革新性や多様性を
継続的に求めているのに満たされていないとした。
Facebook は既に SNS の最大手となり会員数が全世界で 7 億 5000 万
人に上るが、最近ではその伸びも鈍化しているようだ。2011 年 6 月
14 日付の英スカイニュースによると、会員数は 5 月に米国で 58 万人、
英国でも 10 万人減少した。アジアを中心に増加している地域もあるが、
ソーシャルメディア先進地域での減少傾向は気になるところだ。ただ
しこれらの利用者数の減少には、不正アカウントの削除も含まれてい
るので正確な利用者数の推移は分からないというのが実情でもある。
尚美学園大学生による Facebook の説明
http://p.tl/d9wP
2011.11.18 ICT 研究会 P4