「コモロ連合月報」は,現地新聞報道を当館限りでまとめたものです。記事中の客観事実は,日本政府やコモロ政 府の公式見解と異なる場合がありますが,当館では文責は負いかねますのでご了承下さい。 コモロ連合月報(2016年6月) 主な出来事 【内政】 ●第一次アザリ内閣が組閣(1日) ●アザリ大統領ラマダン中の特別措置発表見込み(7日) ●各省官房人事異動を禁じる大統領令を修正し,人事を刷新する見込み(22日) ●連合議会,マイヨット島との国境管理措置を政府に要求する決議採択(28日) 【外政】 ●クウェート外相が国内の無国籍者へのコモロ国籍付与を全面否定(21日) 【経済・経済協力】 ●灯油及び軽油を値下げ(24日) ●EU による技術・職業訓練支援(29日) 【内政】 ●第一次アザリ内閣が組閣 5月31日,副大統領3人を含む10人の大臣,4人の閣外大臣からなる第一次アザリ内閣組閣が発表 された。外務・国際協力大臣に JUWA(サンビ元大統領派)のモハメド・バカール・ドサール氏,財務・予 算大臣に新大統領の腹心であるサイード・アリ・サイード・チャイハン,国務大臣・国璽尚書・司法大臣 (PEC 党代表,サンビ大統領が支持)にファミ・サイード・イブラヒムが任命された。(1日付 Al-Watwan) ●新外務大臣の発言 モハメド・バカール・ドサール新外務大臣は,国益全体のために政治的対立を乗り越えなければならな い,アメリカ,中東との関係を縮めつつ,ヨーロッパ,アフリカ,アラブの国との関係を続けていく旨述べ た。(3日付 Al-Watwan) ●アザリ大統領ラマダン中の特別措置発表見込み(7日) アザリ大統領は本日ラマダンが始まるのに際し,国民にラマダン期間中にとる特別措置を公表する予 定。同措置は,6日行われた新内閣の第一回閣議で決定。同措置は,石油製品や食料品の値下げを 中心とする。(7日付 La Gazette) ●内閣官房長にイダルーシー・ハマディ氏 内閣官房長にイダルーシー・ハマディ氏が任命された。モロッコの国立農大学で農学,フランスのパリ 1大学での経営学等を学んだ50代の人物。(9日付 Al-Watwan) 「コモロ連合月報」は,現地新聞報道を当館限りでまとめたものです。記事中の客観事実は,日本政府やコモロ政 府の公式見解と異なる場合がありますが,当館では文責は負いかねますのでご了承下さい。 ●第一回グランドコモロ島議会が開催 9日、第一回グランドコモロ島議会が開催された。ハッサニ・ハマディ・グランドコモロ島知事顧問および 官房長まで参加者が拡大され,教育,地方自治体および公務員についての討議が繰り広げられた。 (13日付 Al-Watwan) ●アザリ大統領,各省官房人事異動を禁じる大統領令を修正し,人事を刷新する見込み アザリ大統領は,2012年5月に出された各省官房人事異動を凍結する大統領令を修正する大統領 令を出す。2012年の大統領令が原因となって,第一次アザリ内閣新閣僚による各省の官房人事の 任命が遅れているため。(22日付 La Gazette) ●連合議会の危機 27日,連合議会の4月通常会期が閉会する。しかしながら,3か月の開会中,ほとんど業務は進まな かった。一部の議員はこの議会空転の原因を議会事務局の活動が不十分であったためと釈明。 (27 日付 La Gazette) ●マイヨット島との国境管理 連合議会は,フランス領マイヨット島における暴力事案の増加,治安の悪化及びそれによるコモロ3島 への影響を背景に, Visa Balladur 廃止を含む実効的な国境管理のためのすべての適切な措置をとる ことを政府に要求する決議を採択した。(28日付 La Gazette) 【外政】 ●アラブ首長国連邦赤新月社代表団,アザリ大統領表敬 当地を訪れているアラブ首長国連邦赤新月社代表団は大統領府でアザリ大統領を表敬訪問した。(6 日付 Al-Watwan) ●タンザニア女性実業家代表団がコモロ訪問 13日,タンザニア女性実業家代表団がコモロを来訪した。タンザニアおよびアフリカ各国との経済交流 の発展が訪問の目的で,4日間滞在する予定。駐コモロ・タンザニア大使館によれば,滞在中に両国 の企業間の商業関係を強化するための協定が締結される見通し。(15日付 Al-Watwan) ●ムッサ保健大臣,エル・マールーフ病院訪問 ムッサ保健大臣が,駐コモロ中国大使とともに28日から現地活動中の医師14名を含む16名からな る中国医療チームとの面会のため,エル・マールーフ病院を訪れた。同チームは,無料で眼科治療を 行うため来訪しており,目標としていた手術500回を達成した。(16日付 Al-Watwan) ●クウェート外相が国内の無国籍者へのコモロ国籍付与を全面否定 「コモロ連合月報」は,現地新聞報道を当館限りでまとめたものです。記事中の客観事実は,日本政府やコモロ政 府の公式見解と異なる場合がありますが,当館では文責は負いかねますのでご了承下さい。 クウェート国内紙 Al-Qabas によれば,クウェートのシェイク・サバーハ・アル・ハーリド・アル・ハマド・ア ル・サバーハ外相は20日,同国在住の無国籍者にコモロ国籍を与える合意を全面否定する声明を発 表した。(21日付 APF) (注)アラブ連盟加盟国のコモロは,他国の無国籍者に国籍を与えることを提案している。クウェート国 内紙 Al-Anbaa によれば,アブドゥルカリム・モハメド外務・協力コモロ大臣は,クウェート在住の数万人 の無国籍者に関する問題が公式な議題となった場合には,コモロ国籍を提供することを検討すると述 べた(5月18日付AFP)。過去には援助と引き替えにアラブ首長国連邦の無国籍者に国籍を提供して いる。 ●コモロにおける第56回マダガスカル独立記念式典 26日,モロニで駐コモロ・マダガスカル領事により,政治,宗教,スポーツ,市民社会の代表者を招待 して第56回マダガスカル独立記念式典が開かれた。(28日付 La Gazette) 【経済・経済協力】 ●重油発電所建設の中止を懸念:支援国インド 駐コモロ・インド大使が教育大臣を表敬訪問し,重油発電所建設計画について言及した。本計画は,二 国間融資協定の対象となっていたものの,協議が途絶えていた。同大使は,本国政府に対し,同計画 実現のため最大限の働きかけをした,コモロが同計画を中止すれば,二国間関係に悪影響を及ぼし, 対コモロ援助の全てが打ち切りの恐れがあろうと述べた。(20日付 Al-Watwan) ●アンジュアン島でマイクロプロジェクト支援協定署名 17日,EU 技術・職業訓練支援事業(Paftp)の枠組みで,アンジュアン島の各団体と EU との間で資金 融資協定が署名された。事業の大部分は農業部門が対象。(21日付 Al-Watwan) ●灯油及び軽油を値下げ 24日,政府は同日開始するラマダン期間中,石油及び軽油の値下げを行う方針。この方針は大統領 の選挙公約ともなっていた。経済危機の現下,国民の家計にとり直接効果をもたらすとみられている。 (24日付け La Gazette) ●コメの値下げが検討 政府は,石油製品と食料品に続き,コメも値下げする可能性が出てきた。モハメド内務大臣は,ラマダ ン期間中の値下げ措置実施状況を確認するため現場へ乗り出した。(27日付 La Gazette) ●EU による技術・職業訓練支援 29日,EU が昨年12月から実施している技術・職業訓練支援事業(Paftp)の第5回運営委員会が開催 され,2016年6月までの進捗状況を確認すべく公的セクター代表と教育委員が参加した。同事業総 「コモロ連合月報」は,現地新聞報道を当館限りでまとめたものです。記事中の客観事実は,日本政府やコモロ政 府の公式見解と異なる場合がありますが,当館では文責は負いかねますのでご了承下さい。 額は32億コモロフラン(660万ユーロ)。(29日付 Al-Watwan)
© Copyright 2024 Paperzz