FLL TRASH TREK Project TRASH TREK Project においてチームで

FLL TRASH TREK Project
TRASH TREK Project においてチームで取り組むべきこと
ゴミの発生や管理、処理における問題点の発見
問題点に対する革新的な解決策の提案
問題点とその解決策の発表
考えてみよう
今まで、レストランで使われているストローについて考えたことはありますか。食事を終
えてお店を出た後、ストローはどうなってしまうのでしょうか。
9 歳のミロくんは、レストランで食事をしたときドリン
ストローをリサイクル
クにストローが必ずついてくることに気が付き、この問題
したことはありますか?
について疑問を持つようになりました。ミロくんは家庭で
色々なリサイクルを行っていましたが、このストローに関
しては自分一人で解決できる問題ではなく、何か大きな計画・発展が必要だと考えました。
ミロくんが調べてみると、アメリカではなんと一日で 5 億本ものストローが使われ、大型
バス約 9300 台分も捨てられていました。レストランが自動的にストローを提供するのでは
なく、皆がストローを断るようになればゴミになるストローが減るのではないかと考え、ミ
ロくんは“ストローはいりません“を合言葉に「ストローフリーキャンペーン」始めました。
「僕はストローを取り締まるつもりなんかありません。それにストローをなくせとも言い
ません」とミロくんは言います。彼は人々に、再利用できるストローや土に分解され栄養分
になる生分解性ストローの利用を呼びかけています。
もしあなたが毎日ストローを使っていないとしても、紙やビニール、がらくたなど毎日何
らかの“ゴミ”を出しています。TRASH TREK Project では“ゴミ”という言葉を、あなたが捨
てたいと思うもの、もしくは何らかの形で使用済みとなったものすべて、という意味で使用
します。
今日、下に挙げたものを捨てましたか?
生ごみ(バナナの皮や、チキンの骨など)
レジ袋や包み紙
まだ使えるもの(インクの残っているペンや古いノートなど)
小さくなったり着古したりした衣類
あなたがどこに住んでいようと多くのゴミはゴミ箱に捨てられ、回収された後焼却され
るでしょう。自分が捨てたゴミが家を出た後、どうなるか知っていますか?
今回のミッションはゴミの削減、またはゴミの処理方法を改善することです。
問題の発見
まず手近にあるゴミを一つ選び、そのゴミに対して現在行われている処理方法の問題点
を調べます。次にその問題点に対し、ゴミの出し方、運搬、保管、リサイクル等の視点から
どのような手段がその問題を解決するのに現在行われているかを調べます。
☆何から手をつけていいかわからない場合、下記の手段を取ってみましょう。
チーム活動:①
一つ、何かゴミを決めます。もしかしたらそのゴミは臭いやベタつきがあったり、使い古し
てボロボロだったり、もしくは以前の FLL ミッションの際に出たものかもしれません。ゴ
ミは建築資材や仕事の途中で出るものなど、持ち主が「これは“ゴミ”だ」と思うものであ
ればなんでも構いません。
チーム活動:②
ゴミが持ち主の手を離れた後どこに行くのか調べてみましょう。また以下の点について考
えてみましょう。
誰かがそのゴミを集めに来ますか?それともどこか収集場所、集積所に持っていく必
要がありますか?
本やインターネット、もしくは誰かに聞くなどしてそのゴミの流れを調べましょう。
そのゴミは最終的にどうなりますか?
そのゴミの処理方法において何か改善できる点はありましたか?例えばより綺麗に
なったり、効率的だったり、何か今より良くなるような方法を見つけてください。
このミッションは専門家に話を聞く良い機会です。この
都市計画家、清掃員、人類学者、
場合専門家とは、実際にゴミ処理の場で働いている人や研
エンジニア、廃品業者の人たちは
究している人のことを指しまします。ゴミの収集、リサイク
どのような仕事をしているのでしょうか?
ル、コンポスト(生ゴミを堆肥に分解すること)、再利用な
ど、ゴミの処理過程について専門家からどんなことを教えてもらえるでしょう?
チーム活動:③
調査するゴミ問題について、次の中から一つ選んでください。
(自分で考えても良いです)
・ゴミの収集
・有害廃棄物(医療品、薬品、塗料など)
・ゴミの新しい使い道(再利用)
・地域的なゴミ問題
・生ゴミ
・埋立処理場
・電子機器廃棄物(電話、PC など)
・ゼロ・ウェイスト運動※
・リサイクルの工程
・ゴミの分別
※ゴミの発生自体を削減しようとする考え方。日本では徳島県の上勝町が有名です。
チーム活動:④
挑戦する問題を決めたら、今実際に行われている対策、方法を確認しましょう。そしてなぜ
今の方法がうまく機能していないのか、なぜ問題が解決されていないのか、考えてみましょ
う。
革新的な解決法
次に問題に対する革新的な解決法を考えてみましょう。
その解決法とは、
①既存のものを進化・発展させる
②既存のものを新しい方法・用途で使う
③まったく新しいものを考え出す
このいずれかで社会に新たな付加価値を与えられるものとします。
※付加価値とは…本来持っている価値に、何か別の価値(機能)を加えること。
例:携帯電話の本来の価値は「電話をどこからでもかけられる」ことであり、
それに加えられた「インターネット機能」や「メール」、
「アプリ」が付加価値です。
チーム活動:⑤考えてみよう
どうすればもっと良くなるでしょう?どうすれば新しい使い方ができますか?
解決法は人々のゴミに対する考えを変えるものだったり、楽しい気分になったりする
ものですか?
より効率的で安全なゴミの廃棄を行うために、どうしたらゴミを捨てることに対する
意識を変えることができるでしょうか?
そもそもゴミを出さないようにすることはできますか?
その問題をパズルだと考えてみましょう。そしてブレインストーミングを行ってみてく
ださい。ブレインストーミングとは、グループ全員が意見やアイデアを出し合い新しい発想
を生み出す方法です。ルールは、①批判をしない②自由に考えを出し合う③質より量④連想
し意見を結合させる、の4つです。最初はきっと思うようにいかないでしょう。意見が通ら
ないこともあります。そうしたら問題をひっくり返して、全く別の視点から見て、想像して
みましょう。ふざけて考えてみて!たとえ変で突拍子も無い考えでも、素晴らしいアイデア
に結びつくかもしれません。
誰かがその解決法を行ったことがあるか、考えてみましたか?調べてみれば、以下の様
な問題の解決に役立つでしょう。
なぜあなたの解決法は成功するのに、以前は失敗
常に疑問を持ち、自問自答してみましょう。
したのでしょうか?
それが多ければ多いほど、あなたの
コストはどのくらいかかりますか?
アイデアは素晴らしい物になります
その解決法に何か特別な技術は必要ですか?
その解決法は誰でもできますか?それとも限られた人にしかできませんか?
注:あなたの解決法はまったく新しいものである必要はありません。既存のものを改良
したものでもいいですし、新しい使い方を提案してもいいです。
他の人にアイデアを紹介する
自分の考えた解決法を誰かに紹介してみよう!
チーム活動:⑥
誰かチームを助けてくれそうな人はいませんか?どうやって自分のアイデアを伝えれば
いいでしょう?あなたの解決法や調査結果を現場で働いている人達(リサイクル、運搬、店
舗などゴミ処理に携わる人、もしくはゴミを出す側の人)に聞いてもらうことはできます
か?その解決法に興味を持ってくれる人はいますか?
自分たちにフィードバックをくれる人たちについて考えてみよう。エンジニアや、色々な
人から意見を貰もらいそれを組み込んでください。自分のアイデアに他の人の意見を取り
入れることを恐れてはいけません。
発表するときはチームメンバーの才能を活かせるよう心がけ、クリエイティブな方法で
問題と解決法を発表しましょう。方法はシンプルでも手の込んだものでも、真面目なもの
でもデザイン性に富んだものでも、聴いていて面白ければなんでも構いません。
発表の方法は問いません。HAVE FUN!これを忘れないでください。
大会での発表
最後に大会での発表に備えて練習をしましょう。ポスター、スライドショー、模型、動
画、小道具、服装など、発表の方法はたくさんあります。クリエイティブかつ自分たちが
伝えたいことすべてをカバーするようにしましょう。
よりよい発表をするために:
問題点を明確にする
チームで考えた革新的な解決法を説明する
チーム以外の人の意見をどのように取り入れたか説明する
プレゼンテーションに関して
活気のあるプレゼンテーションを行うこと
チームメンバー全員が何かしらの責任を持ち、チームの判断に参加すること
準備から発表まで大人の手助けなしで 5 分以内に終わらせること