第17 号 2011.10.28 弘前大学 ネット・パトロール隊ニュース 道標 弘前大学教育学部「ネット・ケータイ問題」 研究プロジェクト ―みちしるべ― 代表:大谷良光 パト隊組織・宣伝部編集:安達 尾形 山口 <連絡先> 学生・大学・教育関係者のネットワーク Tell 080-6054-6502(パト隊本部) E-mail : [email protected] 今年8月に行われた免許状更新講習会。そのときに配布する資料として、パト隊で「ネットリスク教育インストラク ター(教員)養成テキスト試案」を作成した。このテキストは、ネット・ケータイ問 題について知り、具体的な対策ができるように作られた。内容は、ネット・ケータイ 問題の三側面(ネットいじめ問題・有害情報、情報発信系問題・ケータイ依存問題) ついて、から始まり、ネット・ケータイ問題に関するこれまでの事件事例や体験談、 ネット見守り活動を行うにあたっての掲示板探索や削除依頼等の具体的な方法、フ ィルタリングとメール受信拒否設定、最新機器についてなど、詳しく書かれている。 また、講演や授業で使えるように、以前パト隊で作成したパワーポイントや各機関 で提供している資料もついている。このテキストは、毎年改善していく予定である。 自分たちの学習や調査を整理するものとして、外部の方にも活用してもらえるものと して、このテキストを広め、ネット・ケータイ問題の理解に繋げていきたい。 ※テキストを希望される方は上記の連絡先までご連絡下さい。 テキスト写真→ 10 月 24 日月曜日、青森県立むつ工業高等学校に て、1学年・170 名に対して出前授業を行った。我々 宮城県蔵王町 白骨遺体遺棄事件 にとって、高校生に対して出前授業を行うことは、 はじまりは 「出会い系サイト」 まだ数少ない貴重な経験である。それだけに、高校 生の集中力を途切らせないためにはどうするべき 宮城県蔵王町の国有林で 9 月、同県柴田町船岡の無職、大槻恵美 か、高校生にとって適切な授業内容とはどういうの さん(27)の白骨化した遺体が見つかった事件で、死体遺棄の疑い もなのか、検討に検討を重ね、より力を入れて挑ん で東京都多摩市の少年(19)が逮捕された。 だ出前授業であった。 この 2 人は昨年 6 月に出会い系サイトを通じて知り合ったという。 今回の事件の場合、2 人は合意の上で同棲をしていたようだが、出会 <初授業業者の感想>教育学部2年 阿保健秀 今回初めて授業者という重役を任され、検討から当日の 授業まで全てが勉強になりました。授業者を務めるにあた って、準備や検討に多くの手間と時間をかけなければなら い系サイトをきっかけとした殺人事件は、2007 年の八戸の事件に 続き東北で 2 件目である。 この事件を機に今一度、出会い系サイトを利用するリスクの大きさ、 恐ろしさを児童生徒へ伝えていく必要性があるのではないだろうか。 ないことを覚悟していたつもりだったのですが、内容や方 法など様々な面で授業作りの難しさを実感しました。まだ 教育実習も経験していない未熟な私をサポートしてくれ た、チーフ等の各隊員にはとても感謝しています。 <編集後記> パト隊の 23 年度後半戦は出前授業や講演が続き、 新たな取り組みも行われます。その一つ一つにパト隊全員が一丸とな って取り組んでいきたいと考えています。 A.O
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