号 100 May 2016 第 自然と共に歩む 日本気象予報士会 CAMJ 日本気象予報士会会報 『てんきすと』100 号の 発行にあたって 日本気象予報士会の活動に大きな力を発揮してきた本 ごうと立ち上げたのが、「技能講習会」の取り組みです。 会の会報『てんきすと』が今号をもって記念すべき 100 昨年度からは、これまで全国の拠点都市で行ってきた会場 号の発行を迎えました。まず、これまで『てんきすと』 型の講習会に加えて、ネット環境さえあれば「いつでも、 の編集・発行に力を注いで来られた方々並びに魅力ある どこでも」受講が可能なウェブ型の講習も始めました。ま 記事の執筆にご協力いただいた方々に、この場を借りて だ視聴可能なプログラムが少ない状態ですが、着実にこれ 厚く御礼申し上げます。 を増やしていきます。 さて、日本気象予報士会は、本年7月で 1996 年の創立 これらの自己研鑽の努力を対外的にも客観的に評価して 以来 20 周年の節目を迎えます。気象業務法の改正で気象 もらうための「気象予報士CPD制度」も本年から本格運 予報士制度が導入されたのが 1993 年、第1回の気象予報 用を開始いたしました。まだ仕組みが定着したとは言い難 士試験が実施されたのが 1994 年8月でしたから、本会は い状況ですが、会員の皆様の積極的なポイント獲得活動で、 気象予報士制度とともに歩んで来たと言っても過言ではあ 社会的にも認知されるものに育てていきたいと思います。 りません。20 年といえば人間でいえば成人式の年であり、 他の機関との連携では、これまで気象庁や日本気象学会 気象予報士制度もすっかり社会に定着した感があります。 との連携で進めてきたお天気フェア、気象科学館広報、防 本会も、これまでは着実に会員数を伸ばし、 「右肩上が 災プロジェクト(BP)、気象サイエンスカフェ、防災ワ り」の実績を積んできましたが、最近は本家の気象予報 ークショップなどの取り組みがあります。特にBPは毎年 士試験の受験者数・合格者数が減少傾向にあることもあ 実施数を増やし、今期は実施母体も全国 17 支部に拡大し、 って、会員数に頭打ち傾向が見られます。これを機会に、 参加していただいた会員数も広がりを見せています。これ やるべきことの重点化を図るなど、限られたマンパワー に加えて、本号でも紹介されているように、防災技術研究 の中で、会員の皆さんに「会員になっていて良かった」 所との協力・共同事業も新たに加わる予定です。 と実感していただけるような会の運営を行っていかねば 気象予報士の資格を活かして収入を得る場が非常に少な と考えています。本会定款では第2条で本会の目的を「会 いことが、近年の気象予報士試験受験者数が減少傾向にあ 員相互の交流、気象予報士の技術研鑽と社会的地位の向 ることの原因のひとつになっています。今年度の気象庁予 上、他の気象関係機関・団体等との連携」などと定めて 算で、気象予報士を地方自治体に派遣して防災対応力の向 います。これらの大原則に立ち返って本会活動の新たな 上を図る「気象情報活用支援 ステップを踏み出します。 モデル事業」が本年の多雨期 当面する重点課題としては以下が挙げられます。まず、 に全国6か所の地方自治体で 本会が早くから力を注いできたものに自主的な技術研鑽 行われることになり、本会の に関する活動があります。気象予報士の国家資格は、一 会員もこれに参加します。こ 度獲得すれば特段の事情がない限り継続して有効な「一 れが我が国の防災力の向上に 生もの」の資格です。しかしながら、近年の気象学の進 繋がるとともに、気象予報士 歩や気象業務の改善には目覚ましいものがあり、漫然と が活躍できる場が広がる契機 日を送っていると、すっかり世の中の進歩から取り残さ になればと期待しています。 れた「浦島状態」になりかねません。これでは、気象予 報士の資格に対する社会の信頼が失われ、ひいては気象 予報士制度自体の形骸化に繋がりかねません。これを防 一般社団法人日本気象予報士会 代表理事会長 当会会員数 2016 年5月1日現在 3,335 名(男性 2,933 名 女性 402 名) 〈題字 武井瑶萌〉 1 てんきすと第 100 号発行記念 特別企画 てんきすと歴 代 編 集 長コメント 初代編集長 東 修造 氏 「てんきすと」100 号発刊、おめでとう御座います。 たのでお願いしました。薄 年 月 の過ぎることの早さに眩 暈のする今日この頃ですが、 謝で申訳ありませんでし とし つき めまい 「光陰矢のごとし」とか 「10 年一昔」と言いますが「てんきすと」 発刊から19 年になります。思えばよくも100 号まで続いたもの た。 ※ 私も某書道会で6段(修 だとつくづく感心しております。 士)だったので自分で書く だらだら書いても読んでもらえないかもと言うことで、読み つもりでしたが・・・残念! 易さを考えてQ&A形式で昔々(ふた昔前)を振り返してみま ❹ ロゴマークは何方の作品で した。 ❶ 「てんきすと」編集長就任について Ⓐ 皆さんが選ばなかった役職を担当しますと公言したた めです。残った役が新聞編集長でした。 しょうか Ⓐ 辻雅之さんです。薄謝で申 訳ありませんでした。 ※ 発足間もない気象予報士会は貧乏でしたので「題字 ❷ 「てんきすと」の命名は・・・ とロゴマーク」に対するお礼は微々たるもので薄謝と Ⓐ あれこれと候補案があったものの「久保田麻三留」 言うのも恥ずかしい限りでした。 (テレビ東京)氏提案の「てんきすと」が秀逸でした。 ❸ 「てんきすと」の題字は何方が揮毫されたのでしょうか Ⓐ 武井元副会長の奥方様が書道家(武井瑶萌さん)でし ❺ 編集係はお一人でしたか Ⓐ 高木敏明さんとの二人三脚でした。後半は高木さんの 独壇場でした。高木さん有難う御座いました。 第2代編集長 高木 敏明 氏 初代編集長の東修造さんから引き継ぐ形で第3号から第 16 員がすべて手作業で編集してい 号まで編集長を務めておりました。初期の会報は現在の2ヶ たため、締切直前は深夜作業の 月に1回ではなく3ヶ月に1回というスローペースの発行で、ペ 連続となりました。あれからはや ージ数は4~6ページと現行より大幅に少ないものでした。投 20 年、当時まだ 30 歳だった私は 稿も同好会的趣向のものが多く、現在のようなアカデミックな 幹事会活動での苦労が絶えなか 内容は少なめでした。第 12 号までの編集作業といえば、テキ ったものの、そこで得た経験と人 スト部分を一太郎で作成し、写真レイアウトは印刷会社に依 脈はその後の人生の大きな糧とな 頼するというたいへん原始的なものでした。編集を外注化し っておりますし、大切な思い出で て現在の紙面スタイルが始まったのは第 13 号からです。当時 もあります。今後は若い世代から は月1~2回のペースで千代田区中小企業センターにて幹事 も会報編集委員に立候補される方が増えることを期待してお 会が開催され、平日会社帰りの幹事が手弁当で集まり、当会 ります。 運営に関して夜遅くまで議論しました。当時の会報は編集委 第3代編集長 小川 豪 氏 2 本誌が今号で発行第 100 号を迎えるとのことでお祝い申し 時はモノクロでおおむね 3カ月に1 上げます。 回、季節ごとの発行でした。また、 私が編集長を務めていたのは 2001年 (17 号)から2003 年 編集委員会はなく、投稿記事の (24 号)頃のため、当時のことはほとんど覚えておらず、当 執筆依頼、編集作業等は編集担 時の資料もほとんど残っていないため、何もコメントできない 当幹事 (現在の理事)が中心とな のが正直なところです。 って幹事会などで作業を行ってい そのため、当時の本誌の構成や編集の流れ、かすかに残 ました。 っている編集の想い出などについて書きたいと思います。 当時の本 誌の 特 徴としては、 現在、本誌はフルカラーで隔月に発行されていますが、当 私が地方担当幹事も兼ねていた こともあり、地方組織 (支部)関連の記事を充実させたことで 査読の結果、原文が大幅に変更になった時などでした。それ した。また、当会会員数を掲載するようにしたのもその当時 らを反省材料として、さらに改善を行っていったことを覚えて からでした。 います。 このような改善などを行ったのですが、時には会員からお 現在の本誌は記事の内容や構成、デザイン等は非常に優 叱りを受けたこともありました。それは、投稿の依頼をして れたものとなっていると思います。これからもさらなる発展に おきながら、スペースの関係でその記事がボツになった時や、 祈念いたします。 第4代編集長 八木 健太郎 氏 25 号 (2003 年夏)~ 29 号、31号、33 号 (2005 年2月)の 今思い返すと短い期間でした 7回を担当しました。最初の1年は年4回の発行でしたが、 が、連載記事・特集などいろい 2年目は隔月刊の年6回となり、一人では持たないと考え、佐々 ろとやらせてもらい、結果 発行 木恒さんと二人体制で会報を担当させてもらいました。引き 回数が増えました。日本気象予 継いで頂いた佐々木恒さん、更に発展させて下さった川島博 報士会が発展しているときに巡り 之さん、1年目の何も分からない状態で協力・ご指導頂いた 会えたことを喜ばしく思っており 森田陸四郎さん・岩間杏子さん、原稿を提供して下さいまし ます。現在「てんきすと」の体裁 た皆様、なかんずく私の不躾かつ厚かましい質問に快くご回 はほぼ固まっています。40 号で 答を続けて下さいました永澤義嗣さん・原基さん、そして読 終わった 「気象衛星画像の解説」 者の皆様に御礼致します。 を再開出来ればいいなと思います。 第5代編集長 佐々木 恒 氏 てんきすと創刊100 号、おめで 様、そして当時、記事の割り付け とうございます。 から印刷・発行の裏舞台を担当さ 私は 2004 年頃から八 木健 太 れた事務センターの森田陸四郎さ 郎さん (当時、編集長)を補佐し、 んのお蔭です。私の我が儘や無 現在の川島博之さんが編集長に 茶ぶりにも寛容だったことを含め、 就任されるまでの間、 「編集長代 ここに改めて感謝申し上げます。 理」として編集を担当しました。 日本気象予報士会 20 年の歩み 読書の習慣が無く、文章を書くこ を記録してきたてんきすとが、新 とが苦手な私には到底務まるは たなステージに進むであろう会の ずもなく、数行の編集後記の執筆にも苦労したため、投げ出 活動を記録し続け、様々な情報 したい気持ちが先に立つことがしばしばでしたが、てんきす を内外に発信して行くことと思います。でも、あれから10 年 とを継続して発行できたことは、当時記事を執筆していただ 以上経過しても文章を書くことが苦手なことは変わりませんの いた会員の皆様や編集に協力していただいた当時の理事の皆 で、執筆の依頼はこれを最後にしてください。 てんきすと初めての広告 第6代編集長 川島 博之 氏 私が前編集長の佐々木さんから引き継いだのが「てんきすと 担当も兼務しており唯一、一面ト 41号」でした。てんきすと編集長として10 周年の節目に 「てん ップ記事を書いたことです。 きすと100 号」を担当することになりました。奇しくも本会設立 ・ 「 てんきすと」64 号:てんき 20 周年となる節目に10 周年、100 号ということが重なりました。 すとのデザインを本会会員でプロ この10 年を振り返ってみると、思い出深い 「てんきすと」が のデザイナーの堀江譲さんに依 いくつかあります。 頼し、一新しました。デザイン ・ 「てんきすと」50 号記念号:節目の記念号ではありました に統一性があり、読みやすくなり が、モノクロ16 ページが基本のてんきすとを無謀にもフルカ ました。 第 70 号 May 2011 自然と共に歩む 日本気象予報士会 CAMJ 日本気象予報士会会報 東日本大震災にあたって 3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震とこれに伴 制や防災教育についても考えていきたいと思います。 う巨大な津波は関東から北海道に至る広い地域に未曾有の またこのような災害が発生している中で、様々な不確実な 大災害をもたらし、東日本大震災と命名されました。謹んで 情報が飛び交うことがありますが、とくに防災対策と密接に お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。また 関わる情報などに関しては十分な注意や配慮が必要です。私 被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、こ たち気象予報士は科学的な方法で、あるいは確かな技術の れから続く長い復旧・復興の道のりが滞りなく進むことを心よ 裏付けのもとに現象の予測を行う専門家です。そのような専 り願っています。今回の大震災の被災地域には多くの本会会 門家としては、不用意にも不確実な情報の発信源にはならな 員もお住まいでした。復旧の状況はいかがでしょうか。理事 いように気をつけたいと思います。こんにちのインターネット 会ですべてを把握しているわけではありませんが、依然として 万能の世の中では、不用意な発言が一瞬にして国内はもとよ 不自由な生活を余儀なくされている方もいらっしゃるかと思い り世界中に広がります。気象予報士という国家資格者の発信 ます。一日でも早く元の生活に戻ることを願っております。 であればなおさらです。絶対にこのような情報の発信源にな このたびの巨大な地震・津波のように過去の経験を遙かに らないように気をつけたいところです。 超える自然現象の前では、日頃から十分な防災対策を施し、 被災された地域の復旧・復興にはこれから長い年月を要す 防災訓練などを行って備えていても十分な対応ができないこ ると思います。このような状況の中で、わたしたち気象予報 とを思い知らされた大震災であったといえます。二度とこのよ 士あるいは日本気象予報士会は、その知識や技術を活かし うな災害を繰り返さないためにも私たち気象予報士は、気象 てどのような支援あるいは復興へ向けての貢献ができるかな 防災に関わる情報を扱う者として、このような想定を超える自 ども考えていきたいと思います。 然現象が発生することも肝に銘じながら、日頃からの防災体 一般社団法人日本気象予報士会 会長 ふるさとの復興を目指して 震度7にも持ちこたえました! 杉山 公利 〔北海道・東北ブロック理事〕 小川 栄造 〔東北支部長〕 この度の東日本大震災は、まさに地震、津波と福島第一 私は今回の東北地方太平洋沖地震を、勤務先の病院の手 原発事故との複合災害となりました。 「宮城県沖地震はいつ起 術室で経験しました。病院のある宮城県栗原市では周辺地 こってもおかしくない」と 「想定内」でしたが、実際にはそれ 域で最大の震度7を記録しましたが、免震構造の病院は幸 以上の巨大地震に遭遇したのです。地震発生のあと、余震 い無傷で患者さんも無事でした。今回の地震は遠隔地のプ にオロオロしながら、近くの避難所での世話や給水の手伝い レート境界で発生した海溝型であったためか低層木造家屋 に走りました。気を取り直して海岸部に出かけて見ると、大 の倒壊がそれほど多くなく、3年前の直下型の岩手宮城内陸 津波の跡形に愕然としました。友の消息が明らかになるにつ 地震の時の震度6強に比べけが人の数が圧倒的に少なかっ れ被害の大きさを実感し、少しでもと思い、支援物資の配 たのが印象的でした。むしろ4月7日の震度6強の余震の時 送や泥かきを手伝いました。大震災発生の前月、当地 (宮城 の方が本震よりも多くのけが人が運ばれてきました。今回の 県岩沼市) で市民活動フォーラムを主催しました。そのときの 震災では停電により長期間にわたり通信が遮断されネットが 合言葉が「であう ひびく つなぐ」でした。これからの息 つながらなかったため、気象の情報を得ようにもかろうじて の長いふるさとの復興を目指すにあたり、この合言葉を肝に 自家発電で映っているテレビの天気予報を見るしかなく、大 命じてやっていきたいと考えています。 震災の被災地では個人レベルでは気象予報どころではないこ ラー 32 ページで発行することに挑戦しました。コストアップ ・ 「てんきすと」69 号・70 号: 分は広告で補うことで当時の常任理事会で承認を得て実現し 69 号をこれから発送するというタイミングで東日本大震災が ました。 発生し、てんきすとが届いていない会員がいることがわかりま ・ 「てんきすと」52 号:今後すべてフルカラー版で発行しよ した。70 号では一面トップ記事で東日本大震災の記事を掲載 うと決定した節目のてんきすとです。また、当時は企画 (組織) しました。 とを実感しました。今は、沿岸部で未だ過酷な状況にある方々 の生活が一日も早く元に戻ることを切に願っています。 当会会員数 2011 年5月1日現在 3,088 名(男性 2,728 名 女性 360 名) 〈題字 武井瑶萌〉 1 3 てんきすと第 100 号発行記念 特別企画 てんきすと バックナンバーを 会員情報管理 ページにすべて アップしました! クリック *日本気象予報士会の歴史を「てんきすと」で振り返ります。詳細は、てんきすとバックナンバー をダウンロードしてご覧ください。 ■ 総会・委員会等 本会は、任意団体「気象予報士会」からスタートし、「日本気象予報士会」に改名した後、現在の「一般社団法人日本気象予報士会」となっています。 会報 「てんきすと」 では、これらの過程を逐次会員のみなさまに報告してきました。それらの、代表例である総会や委員会等の報告記事を下表にまとめました。 てんきすとNo. 2 5 総 会 関 連 記 事 気象予報士会準備会のあらまし 1997.05.30 気象予報士会設立総会のあらまし 1997.08.30 第2回気象予報士会定期総会開催 1998.07.22 第3回気象予報士会定期総会開催 9 1999.07.28 第4回気象予報士会定期総会開催 13 17 21 22 24 25 2000.07.26 2001.07.31 2002.08.08 2002.11.01 2003.04.26 2003.08.09 29 2004.07.01 30 31 34 2004.09.01 2004.10.31 有限責任中間法人気象予報士互助会設立記念祝賀会 2005.04.30 第 10 回日本気象予報士会定期総会開催 2005.07.20 -第1回小倉賞を東修造会員が受賞- 1 35 各 種 委 員 会 ・ 気 象 予 報 士 C P D 制 度 等 の 報 告 記 事 気象予報士会の現状を考える〜運営と会費〜 気象予報士会の現状を考える〜地方支部の現状〜 第5回気象予報士会定期総会開催 第6回気象予報士会定期総会開催 第7回気象予報士会定期総会開催 「気象予報士の今後を考える委員会」始動 考える委員会最終答申書提出 第8回気象予報士会定期総会開催 第9回日本気象予報士会定期総会開催 会の名称「日本(にっぽん)気象予報士会」と改名 37 2005.10.31 41 42 47 52 57 58 59 60 61 65 69 71 2006.07.20 第 11 回日本気象予報士会定期総会開催 2006.09.01 日本気象予報士会創立 10 周年記念式典開催 2007.07.01 第 12 回日本気象予報士会定期総会開催 2008.05.01 第 13 回日本気象予報士会定期総会開催 2008.07.10 -本会法人化に関する新たな方針を決議- 2009.03.01 2009.05.01 2009.07.01 第 14 回日本気象予報士会定期総会開催 2009.09.01 2009.11.01 一般社団法人日本気象予報士会 第1回社員総会開催 2010.07.15 一般社団法人日本気象予報士会 第1期定時社員総会開催 2011.03.15 2011.07.25 一般社団法人日本気象予報士会 第2期定時社員総会開催 76 2012.05.31 77 83 86 2012.07.25 一般社団法人日本気象予報士会 第3期定時社員総会開催 2013.07.25 一般社団法人日本気象予報士会 第4期定時社員総会開催 2014.01.01 53 4 発行日 有限責任中間法人気象予報士互助会設立 ・ 「気象予報士会」商標登録 日本気象予報士会の英語名祢について 法人化問題の会員間論議、始動 --法人化への方策と、必要な組織改革 「本会法人化にともなう組織整備を考える検討委員会」 (諮問委員会)の報告 法人化準備委員会【中間報告】 法人化準備委員会報告 日本気象予報士会は一般社団法人になりました CPD 制度の紹介 気象予報士CPD制度の創設に向けて -これまでの経過とCPD制度の概要(案)について- 気象予報士 CPD 制度試行運用に向けて 87 88 89 90 92 94 95 2014.03.20 2014.05.31 2014.07.25 一般社団法人日本気象予報士会 第5期定時社員総会開催 2014.09.20 2015.01.01 2015.05.31 2015.07.25 一般社団法人日本気象予報士会 第6期定時社員総会開催 気象予報士 CPD 制度が間もなく試行されます 試行される気象予報士 CPD 制度にご理解を 気象予報士 CPD 制度試行開始にあたって 創立 20 周年に向けたアンケート 実施結果中間報告 気象予報士 CPD 制度を試行しました 気象予報士 CPD 制度の本格運用に向けて ■ 気象記念講演 会報「てんきすと」では、下表の気象記念講演を掲載しています。 てんきすとNo. 9 42, 43 48, 49 54, 55, 56 60, 61, 62 63, 64 66, 67 72, 73, 74 78, 79 84, 85, 86 90 91 96 気 象 記 念 講 演 演 題 第 4 回定期総会記念講演 冬季雷の気象学的特性等について 第 11 回定期総会記念講演 気象学の原点-アリストテレスとデカルトの現代的意義 第 12 回定期総会記念講演 “渦に惹かれて 30 年” 第 13 回定期総会記念講演 地球環境の変化を予測する 第 14 回定期総会記念講演 グローバルな水循環と世界の水問題解決へ向けた取り組み 第1回社員総会記念講演 気象・気候情報のよりよい利用に向けて 第 1 期定時社員総会記念講演 北極振動と地球温暖化 -地球温暖化が示す不都合な真実- 第 2 期定時社員総会記念講演 市民の立場から見た豪雨防災情報の課題 第 3 期定時社員総会記念講演 想定外を生き抜く力を育む防災教育 第 4 期定時社員総会記念講演 豪雨災害 情報で被害が減らせるのか? 第 5 期定時社員総会記念講演(1)竜巻等突風対策の歩み-人的被害の軽減に向けて- 第 5 期定時社員総会記念講演(2)竜巻注意情報に関する技術について 第 6 期定時社員総会記念講演 気象予測を使った再生可能エネルギー発電の出力予測 プ ロ フ ィ ー ル ( 肩 書 は 講 演 時 ) 道本 光一郎(防衛庁) 廣田 勇(京都大学名誉教授) 新野 宏(東京大学海洋研究所教授) 時岡 達志(地球環境フロンティア研究センター(FRCGC)センター長) 沖 大幹(東京大学生産技術研究所教授) 木本 昌秀(東京大学気候システム研究センター 副センター長・教授) 田中 博(筑波大学計算科学研究センター教授) 田中 淳(東京大学大学院情報学環 総合防災情報研究センター長) 片田 敏孝(群馬大学大学院教授 広域首都圏防災研究センター長) 牛山 素行(静岡大学防災総合センター副センター長・准教授) 深畑 純一(気象庁予報部予報課気象防災推進室 調査官) 田中 恵信(気象庁予報部予報課予報官) 加藤 丈佳(名古屋大学エコトピア科学研究所グリーンシステム部門 教授) ■ 日本気象予報士会賞・木村賞・石井賞 会報「てんきすと」では、下表の 3 賞受賞者の論文や活動報告を掲載しています。 てんきすとNo. 日 本 気 象 予 報 士 会 賞 48 54, 55, 56 57, 58 59, 60 65 66 71 72 73 77 78 79 83 84 85 89 90 95 96 97 木 村 賞 ・熱輸送を伴う 3 次元乱流数値シミユレーションを 用いた山形県置賜地方おける冬季局地風の解析 高野哲夫(新潟) ・文永の役の神風を検証する 松嶋憲昭(福岡) ・弘安の役の神風を検証する 松嶋憲昭(福岡) ・2008 年 4 月 10 日に徳島県南部で発生した短時間強雨 について-強雨をもたらした土佐沖メソ低気圧の動 向・構造解析を含めて- 高須賀 大輔(愛媛) 石 井 賞 ・社会人講師活用型教育支援プロジェクトへの参画 船原 克己(千葉) ・「雲断面図」による時系列予報 -数値予報の利用法- ・生徒と取り組んだ積乱雲観測-バックビルディング積乱 雲に迫る- 村山 保(京都) 大門 禎広(栃木) ・信州の天気のことわざ検証 三登山の逆さ霧について ・出前授業を活用した気象教育の充実 荒川 知子(神奈川) 宮澤 佳幸(長野) ・重さの微小変動と気象条件の関係 梶原 和利(神奈川) ・神奈川支部石井賞受賞に当たって 長嶋 賢一(神奈川) ・石井賞を受賞して 東 修造(写真撮影同好会代表) ・石井賞受賞にあたって 弘中 秀治(山口) ・2009 年8月1日に京都府宇治市で発生した突風 ・母親向けお天気教室「さいえんすママカフェ」の紹介 (ダウンバースト)-第2報- 實本 正樹(京都) 山本 由佳(有志活動団体 サニーエンジェルス) ・クマゼミ初鳴日考察-初鳴日は何によって決まるのか- 平川 紀夫(福岡) ・桜の開花予想に関する考察 大貫 信彦(埼玉) ・国内の気温上昇傾向はピークアウトしたか? ・東海支部の活動紹介 多々良 秀世(愛知) 内山 常雄(神奈川) ・WebGIS を活用した降雪情報の開発 中山 秀晃(東 京) ・水谷 勝(東京) ・落合 孝太(静岡) ・大門 禎広(栃木) ・多治見の夏の暑さと降雨の関係 吉田 信夫(岐阜) ・東北支部は石井賞をいただきました 杉山 公利(宮城) ・新潟支部設立 10 年、地域の特色をふまえた活動を ・パソコン活用研究会 諸岡 雅美(新潟) ~天気図、時系列予報を自動作成~ ・鹿児島支部の特色 森 雅宇(鹿児島) 大門 禎広(栃木) ・気象と絵画の関係についての一考察 ・長期予報利活用研究会(長利研)の歩みと利活用に向けて -画家・金山平三の場合- 成川 愼吉(兵庫) 藤井 聡(静岡) ・サニーエンジェルス 活動紹介 ・ 「天気図検討会」とともに ~石井賞受賞~ 山本 由佳(有志活動団体 サニーエンジェルス) 兒島 誠一(茨城) ・地方の気象予報士に求められる技能 廣幡 泰治(岡山) ・Qプロの活動について 永田 健太郎-西部支部、Q プロ ジェクト-(福岡) ・長野支部の紹介 小菅 毅(長野) ・波浪研究会の歩み 船曵 佳弘(神奈川) ・統計手法を気象で勉強 関 隆則(千葉) 「 て ん き す と 」 の 題 字 に つ い て 武井 雄三 〔日本気象予報士会顧問〕 「てんきすと」の題字も、もう 100 号まで愛用して頂き感謝しています。 依頼してみようかということになりました。 また題字はいつも素晴らしい背景を添えて引き立てて頂きうれしく思って 空を見上げて集う人々をイメージして自運(じうん:手本などにとらわ います。個人の名前が連続して 100 回も掲載されていることは多分「て れず自分で創意工夫して書くこと)のロゴのようなものをと注文して5、 んきすと」紙上最多記録ではないでしょうか? 6案書いてもらったうちの一つを書いた本人も気に入った出来ということ これは「てんきすと」創刊の時、題字のための経費はとても捻出できな で役員会に諮りこれに決まったものです。 いので何か工夫しなければということになりました。このため、一案とし 題字はとにかく、「てんきすと」の益々の繁栄を心からお祈りします。 て無料奉仕してくれそうな毎日新聞社系書道会 玄海社 武井瑶萌師範に 5 *「てんきすと」で掲載した様々な連載記事を紹介します。詳細は、てんきすとバックナンバーを ダウンロードしてご覧ください。(執筆者の所属・住所は掲載時) ■ 気象予報士 Q&A てんきすと 21 号からスタートした気象・予報技術の Q&A 形式での連載です。現在でも人気企画として継続中です。 てんきすとNo. 21 質 問 八木 健太郎(神奈川) 者 回 答 者 永澤 義嗣(気象庁) 23 低気圧と前線 八木 健太郎(神奈川) 永澤 義嗣(神奈川) 24 気象庁天気図 八木 健太郎(神奈川) 永澤 義嗣(東京) 25 航空機のデータとその利用 八木 健太郎(神奈川) 原 基(神奈川) 26 台風情報の比較と特異台風の成因 土井 修二(京都) 永澤 義嗣(東京) 27 霧と降雪の予報 古園 勝啓(岡山) 東山 昭弘(岡山地方気象台) ・斉藤 和雄(茨城)・ 永澤 義嗣(東京) 28 700hPa 上昇流の見方 八木 健太郎(神奈川) 永澤 義嗣(東京) 29 地上風の予想、鉛直流の算定およびウインドプロファイラデータの 入手法 佐藤 元(神奈川) 永澤 義嗣(東京) ・細見 卓也(神奈川) ・斉醸 和雄(茨城) ・ 加藤 美雄(気象庁高層気象観測室) 30 気象 FAX 図の等温線についての疑問 2 題 佐々木 恒(東京) 細見 卓也(神奈川) 31 アメダス観測点の選定と予報への利用 藤井 勝美(神奈川) 永澤 義嗣(東京) ・細見 卓也(神奈川) ・木村 陽一(東京) 32 自然災害による気象警報・注意報発表基準の引き下げについて 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) 33 「海上警報」について 手島 暁(群馬) 永澤 義嗣(東京) 34 風速測定時の気圧補正は必要? 有松 洋平(山梨) 小野木 茂 35 土壌雨量指数について 岡前 憲秀(青森) 岡田 憲治(東京管区気象台) 北東風の侵入と気温予想について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) ・岩下 裕二(東京) 地震雲について 児玉 安正(青森) 上田 文夫(東京) 37 地上気圧場の極小点と風の中心位置の食い違い 伊藤 忠(愛知) 加藤 輝之(気象研究所予報研究部) 38 FEAS/FEAS50 〜 FEAS19/FEAS519 の使用法について 草野 昌行(群馬) 永澤 義嗣(東京) 永澤 義嗣(東京) 36 39 なだれ注意報について 八木 健太郎(東京) 40 中間系、観測データの品質について 本多 泰治(広島) 、渡辺 保之(東京)永澤 義嗣(東京) 41 土砂災害警戒情報について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) 42 カタフロントを見分ける 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) 43 冬季の前線や低気圧に伴う突風の予想 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) 45 日本付近を通過する低気圧の経路について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) 46 東進する雨域が関東地方を素通りする現象について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) 47 等高度線と風向の不整合について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(東京) 48 擾乱の移動速度 大門 禎広(栃木) 永澤 義嗣(東京) 50 圏界面の下降の予想 八木 健太郎(東京) 松原 竹男(気象庁予報課) 51 府県天気予報における「晴れ時々雪」という表現について 鳥潟 幸男(秋田) 永澤 義嗣(東京) ・竹田 康生(北海道) ・折茂 伸大(宮城) 52 網走地方の海陸風と気温予想 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(北海道) 54 熱帯海域での雲の回転と熱帯低気圧 八木 健太郎(東京) 西村 修司(気象庁予報課太平洋台風センター) 55 「100hPa 平均図の読み方について」 八木 健太郎(東京) 渡辺 典昭(気象庁気候情報課) 58 長江上流域に現れた高温域 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(北海道) 60 寒気を伴ったリッジ 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(北海道) 62 2009 年 11 月 10 日~ 11 日にかけて通過した低気圧について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(北海道) 63 群馬県で冬季の明け方にみられた気温の急上昇について 八木 健太郎(東京) 石井 一久(前橋地方気象台) 64 関東地方の降雪-3月7日、9日の降水について- 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(北海道) 66 梅雨期の大雨の降水量予想 藤井 聡(静岡) 松本 積(福岡管区気象台) 67 2010 年夏の猛暑 八木 健太郎(東京) 田中 昌太郎(気象庁気候情報課) ・ 竹川 元章(気象庁気候情報課) 69 降雪予報の地域細分化について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(北海道) 70 大雨と上層発散域 八木 健太郎(東京) 松本 積(気象庁予報部) 71 南海上に台風がある時の等高度線と風向の不整合 大門 禎広(栃木) 斉藤 和雄(茨城) 73 中心付近に背の高い雲域が少ない台風の成因について 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(四国) 74 FXJP854 に見られる袋状の相当温位分布 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(四国) 八木 健太郎(東京) 神谷 洋輔(関西航空地方気象台松山空港出張所)・ 永澤 義嗣(香川) 75 6 題 名 移流霧の進入と消散 愛媛県東予地方の強風 78 あまり衰弱せずに上陸した台風第4号 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) 79 2012 年 8 月 14 日近畿地方の大雨予想について 八木 健太郎(東京) 斉藤 充(大阪) 80 2012 年台風第 15・16・17 号の中心気圧と風速との関係について 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) 81 2012 年 11 月 26 日の関東における沿岸前線と東京の気温予想について 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) ・永澤 義嗣(北海道) 原 基(神奈川) ・永澤 義嗣(北海道) 82 台湾の東側の雲域について 土井 修二(京都) 83 巨大なレンズ雲の成因について 鳥山 泰宏(栃木) ・辻岡 幹夫(栃木)原 基(神奈川) ・永澤 義嗣(北海道) 84 7 月 28 日の山口・島根県境付近における記録的な大雨について 八木 健太郎(東京) 木下 仁(気象庁) ・原 基(神奈川) 86 下層渦と上層渦が分離した台風第 1315 号 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) ・永澤 義嗣(北海道) 87 500hPa 面の低気圧のふるまい 八木 健太郎(東京) 永澤 義嗣(北海道) 88 2 月 14 日~ 15 日の関東甲信地方の大雪について 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) ・永澤 義嗣(北海道) 90 最大風速が中心付近に見られなかった台風第 1412 号 藤中 泰範(兵庫) 原 基(神奈川) 91 夜間における霧域の把握に役立つ 3.8μm 差分画像 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) ・永澤 義嗣(北海道) 92 ベーリング海で 920hPa まで発達した低気圧について 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) 93 ジェット気流軸と等高度線について 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) 95 台風第 1506 号の通過時に下地島空港で観測された暴風について 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) ・嶋田 宇大(茨城) 96 日付変更線を越えて西進する熱帯じょう乱の取扱いについて 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) 97 AUPA20 の圏界面高度とジェット気流軸について 八木 健太郎(東京) 原 基(神奈川) 98 エルニーニョ現象発生時の対流活動活発域の変化 八木 健太郎(東京) 竹川 元章(気象庁) 99 断面図における等温位線と等温線の整合について 廣幡 泰治(岡山) 永澤 義嗣(北海道) ■ 連載気象技術講座 てんきすとNo. 執筆者 高杉 年且(気象庁予報部) 小池 仁治(東京) 27 「週間天気予報の技術基盤」1 28 「週間天気予報の技術基盤」2 水蒸気画像と寒冷低気圧 29 「週間天気予報の技術基盤」3 桜井 利幸(東京) 小山 亮(東京) 高野洋雄(千葉) 梅雨時の気象衛星画像 -梅雨前線と海霧- 30 「週間天気予報の技術基盤」4 気象衛星による台風観測-前編- 31 「週間天気予報の技術基盤」5 気象衛星による台風観測-後編- 32 「週間天気予報の技術基盤」6 冬の日本海の顕著現象 -ポーラーロウと帯状対流雲- 33 「週間天気予報の技術基盤」7 運輸多目的衛星(MTSAT)と 3.7 ミクロン画像 34 「週間天気予報の技術基盤」8 赤外差分画像で見る黄砂と火山灰 35 「週間天気予報の技術基盤」9 36 「週間天気予報の技術基盤」10 37 梅雨前線による大雨と「雲解析事例集」の 紹介 気象衛星ひまわり6号運用開 始について-利用のススメ- UCL(Upper Cold Low)と対流雲の発達 温帯低気圧にみられる雲パターン - 2005 年秋の事例から- 38 これで記録的な寒さと豪雪が始まった !! コンマ形雲 39 40 カルマン渦 波浪・高潮の基礎(1) 41 波浪・高潮の基礎(2) 42 波浪・高潮の基礎(3) 43 波浪・高潮の基礎(4) 44 波浪・高潮の基礎(5) ■ 活躍する各地方支部を訪ねて ■ そらのアルバム(全 20 回) 支部設立が盛んに行われていた、2005 年から 2007 年にかけて遠藤猛会 自然科学系ライター 岩槻秀明会員の連載です。素晴らしい写真とコメン 員が様々な支部を訪ねてレボートしてくれました。 トを毎回楽しみにしていました。連載当初は白黒だったのがとても残念です。 てんきすとNo. 題 名 てんきすとNo. 37 北陸支部設立準備会・長野支部設立総会・甲府地方気象台お天気フェア 2005 41 42 高積雲から降る雨 52 肋骨雲 38 紅葉の弘前を訪ねて 43 冬季の彩雲 53 wall cloud と tail cloud 39 東海支部 100 回記念例会・師走の鹿児島を訪ねて・松本測候所見学 44 台風接近時の夕焼け 54 積乱雲と反薄明光線 40 第 27 回四国支部例会 45 白猫のような積雲 55 光学現象との出会い 41 第2回北関東支部定期総会の巻・新潟支部総会+高田測候所見学+観桜 会の巻・第3回静岡支部例会の巻 43 埼玉支部の巻 45 第 39 回広島県支部の巻 46 第 42 回神奈川支部例会の巻 47 関西気象予報士会第 12 回兵庫部会と京都大学防災研究所見学の巻 題 名 レンズ雲 てんきすとNo. 51 題 名 花粉が原因の日光環 46 積乱雲の影 56 縦長にのびる光の柱 47 アーチ雲の通過 57 金星に光環 48 消滅飛行機雲 58 「かげろう」を撮る 49 ベール雲とえりまき雲 59 2008 年 7 月 27 日の稲妻 50 縦に太陽が並ぶ?/ 寒冷前線とどす黒い夕焼け ■ あの日の天気(全 16 回) ■ 松嶋憲昭会員連載(全 7 作) 「快適な暖湿流」という独特の感覚を持った根本由紀子さんが「あの日の天 気象に関係するテーマを選んで、西部支部の例会で紹介していたものを 気」についてコメントしています。根本由紀子さんは 2015 年 12 月 21 日ご 「てんきすと」向けに書き直した力作です。「文永の役の神風を検証する」 逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。 「弘安の役の神風を検証する」は木村賞受賞論文です。 てんきすとNo. てんきすとNo. 題 名 題 名 43 1971 年5月のこと 51 紫雲丸の悲劇 45 初めての春一番 52 「春一番」壱岐誕生説を検証する(1) 46 5月の気温の急変 53 「春一番」壱岐誕生説を検証する(2) 48 嬉しい真夏日の海水浴/海水浴を台無しにした憎き冷湿流 54 文永の役の神風を検証する 第1回 神風説の誕生 49 秋の嵐-暖冬の前触れか? 55 文永の役の神風を検証する 第2回 神風論争 50 関東のお粗末な雪対策 56 文永の役の神風を検証する 第3回 神風は吹いたか? 51 4月の房総の暖気 57 弘安の役の神風を検証する 第1回 「乾の風」の謎 52 飛行機の着陸を阻んだ迷惑な雪 58 弘安の役の神風を検証する 第2回 東方見聞録 53 新潟で猛暑日に歓迎されて 59 むべ山風を 54 高松の雷雨 62 『颱風小記』解説-第1回 『颱風小記』 55 青函連絡船を止めた T7920 63 『颱風小記』解説-第2回 『日葡辞書』 56 T9028 が持ち込んだ初冬の高温 70 孫子 火攻篇 57 南西強風の翌日は雪-天国から一転地獄へ 58 再び訪れた快適な高温の日 59 冷夏に死んだ父 ■ 南極の気象と越冬生活(「てんきすと」49 号〜 56 号まで全6回の連載) 2度の南極越冬隊(第 10 次隊(1968 年〜 70 年)、第 16 次隊(1974 年〜 76 年)を経験した、酒井 重典会長(当時)自らの提案で実現しました。 貴重な写真も多数ありますので是非ご覧ください。 7 第 1 0 0 号 記 念 寄 稿 ハテナの雲 木村 龍治 〔日本気象予報士会顧問〕 1 はじめに 76.6m/s である。新幹線より速い。 2016 年1月 24 日の予報フォーラムに、次のようなメー この日は、日本列島上空に強いジェット気流が吹いてい ルが投稿された。 「気象庁 HP にある本邦周辺の衛星雲画 た。1万メートル上空の偏西風の風速は 90m/s に達した。 像を観ていたら、1月 24 日午前9時の赤外線雲画像に面 偏西風の風速が地上から直線的に増加したとすれば、この 白い形状があるのに気が付きました。この雲域は下層の積 雲は高度 8.5km の風で流されていることになる。かなり、 雲系の雲とは明らかに異なっており、中・上層雲かと思い 上空の雲であると推測される。 ます。何方か、 この要因を教えて頂けませんか。野瀬英洋」 上 空 の 風 の 分 布 は ど う な っ て い る の か。 図 3 は、 (一部略して引用) 300hPa 高度の風場と渦度の分布(領域平均からの偏差) 野瀬氏の興味を引いた雲画像(赤外)を図1に示す。左 を示したものである(気象庁 MSM の初期値)。雲列のあ 側に台湾、右上に日本列島が見える。台湾から東北東の方 る付近に風の収束域が見られる。この収束が雲の原因であ 角に、雲の丸い塊が4つほど並んでいる。この日は冬型の ると推測される。しかし、収束線に沿って雲が発生するの 気圧配置で、北西季節風が吹き出している。渦列とおぼし であれば、帯状の雲になってしかるべきであろう。なぜ、 き雲は、季節風に伴う筋状雲よりも白いから、 (野瀬氏が 丸い塊になるのだろうか。 メールで書かれているように)上層の雲であることが推察 される。 3 渦列の実験 私は、長年にわたって雲のパターンに興味をもっている そこで思い出されるのが、昔行った室内実験である。そ が、図1のような雲のパターンをみたことがない。40 年 の実験で得られた流れのパターンを図4に示す。図1と図 近く雲を見ていて、まだ、自分の知らない雲のパターンに 4を比較していただきたい。外見が似ていないだろうか。 出会ったので、ショックを受けた。一体、この雲は何か。 図4の実験は、大気のモデルではない。春先、オホーツ 新野宏氏(東大大気海洋研)に質問したところ、資料をい ク海の海氷が解け始めると、宗谷海峡を越えて、北海道の ただいた。本稿は、資料を見た感想である。 北東の海岸に沿って南東に流れる宗谷暖流の流量が増加す る。すると、流れに沿って、直径 30 kmほどの渦列がで 2 雲列の実態 きる。海氷が完全に解けていないときは、この渦に海氷が まず、雲の動きを調べた。雲の経路は日本列島に沿って 巻き込まれて、海氷の渦巻きが出現する。かなりまれな現 いる。GMS 8号は 2.5 分毎の映像がある。そこで、雲の 象なので、目撃されることは少ない。2016 年3月 23 日に 経路に沿った濃淡の変化を 24 日8時~ 10 時まで並べてみ 美しい流氷の渦巻が出現し、海氷の調査をしていた海上保 た。その結果が図2である。濃淡の中には、 (高度の異な 安部の航空機によって撮影された。その画像は、翌日の各 る雲が混ざっているので)ほとんど移動しないものがある 新聞で報道された。「流氷の渦」で検索されたい。 が、西から東に移動するものもある。図1の雲は、もっと 図4は、海氷の渦巻を説明するために行った宗谷暖流の も速く移動する雲である。図の補助線で示すように、2 モデル実験なのである。図の右下の隅が宗谷海峡で、そこ 時間の間に潮岬から銚子まで移動している。移動速度は から宗谷暖流のモデルである温水を黄色の冷水(オホーツ 図1 2016 年1月 24 日午前9時の GMS 8号の赤外画像 8 図3 300hPa 面内の風の分布と渦度の分布(栃本英伍氏の解析による)。 図2 24 日 8 時( 上 側 の斜めの線)から 10 時( 下 側 の 斜 めの線)の雲の経 路に沿った雲の濃 淡を 5 分間隔で縦 に並べたもの。 もっとも速く移動 する雲は、2時間 の間に潮岬から銚 子まで移動してい る。 乗って雲列を観察したものと図4が対応すると考えたい。 さしずめ、黄色が亜寒帯気団、赤が亜熱帯気団に対応する。 4 おわりに 図4に示した実験は、図1を考える際のヒントに過ぎな い。雲列の原因を調べるには、本格的な研究が必要である。 気象擾乱は、気象条件が揃うと、繰り返し発生する。1月 24 日の事例がきっかけになって、対流圏上部の気象擾乱 の研究が進むことを期待したい。「観天望気」という言葉 があるように、気象の理解には、空を観察することが基本 ク海のモデル)に注入する。すると、暖水と冷水の境目に である。ぜひ、衛星画像に注意を払い、同様な現象が発生 渦列が発生する。このような現象を前線不安定と呼ぶ。そ したらフォーラムに投稿していただきたい。現象の理解の の様子は、KH不安定の際に発生する渦列に似ている。し ためには、多くの事例を集めることが非常に重要であると かし、KH不安定による渦の軸が水平なのに対して、前線 思う。 不安定によって生じる渦の軸は鉛直方向である。 図4では、 赤い流れは右から左へ流れ、渦列も、右から左に移動する。 ところが、図1の雲の列は西から東に移動している。それ 謝辞: 興味深い衛星写真を紹介していただいた野瀬英洋氏、資料を提供し ていただいた新野宏氏(東京大学大気海洋研究所教授)、図4を計算してい ただいた栃本英伍氏(東京大学大気海洋研究所特任研究員)に感謝します。 は、この実験と異なり、渦の北側に強い西風があり、その 西風で雲が移流されているからである。そこで、偏西風に 図4 宗谷暖流の不安定性を調べる実験。黄色がオホーツク海。下面が北海道で、右端が宗谷海峡。そこから暖流(赤い部分)が北海道の東北海岸に沿って (右から左に)南下するとき、シアー不安定(前線不安定)を起こして、渦列が発生する。図1との比較のために、左右を反転して示す。赤の水温は黄の水温 より 20℃ほど高い。系全体は、1rad/sec の角速度で回転する回転台の上に載っている。赤はチモールブルーによって発色したもの。 9 第 1 0 0 号 記 念 寄 稿 設立20周年に寄せて 石井 和子 〔日本気象予報士会顧問〕 10 ◆気象予報士会設立準備のころ による気象予報士会が発足した。それからしばらくは日本気象 日本気象予報士会の前身である気象予報士会の誕生から早 予報士会の「揺籃時代」とも「あけぼの時代」とも言えようか? くも 20 年、何かの拍子に、気象庁の講堂で開かれた設立総 気象会社で今まで通り働いている人はともかく、合格した天気 会や、その準備会のことなどが懐かしく頭を過るこの頃である。 キャスターがマスコミで話題になるくらいで、苦労して気象予報 二回目の試験に合格して間もなく、気象予報士の横のつな 士の資格を取っても新たな仕事はほとんどなかった。会社を個 がりを持とうという集まりがあるので出席しませんか?という 人で立ち上げたものの苦労している人のことなどが話題になっ 電話をいただいた。当時私はTBSのアナウンサーをやめフリ たりもした。会員の多くは気象以外の仕事をしながら真剣に、 ーで「お天気ママさん」などの気象番組を担当していた。気 この制度の方向性や新しい情報を知りたがっていることも伝わ 象予報士の資格を取得したのも、まだ好きなお天気の番組に って来た。 「お金と時間をかけて資格を取ったのにこんな筈で かかわっていたいという必要に迫られてのことからだった。 はなかった。仮にも国家試験なのに!」ときついことを言う人も 当時はすでに4回目の試験が終り合格者も 1,400 人を超え 一人や二人ではなかったように思う。 「試験に合格すれば今の仕 ており、そのうちの有志 14 人が、気象庁や気象支援センタ 事を辞めるつもりで頑張ったのに、もっと希望の未来が見えて ーのご支援をいただきながら、気象予報士会立ち上げについ 来る筈だったのに!」という人もいて、当時は私も胸が痛かった。 て協議を重ねた。各々の職業は、民間の気象会社や新聞社、 設立の翌年には会報の「てんきすと」を発刊。このユニー 放送局、航空会社などの社員、自治体の天気相談所長はじ クな名前のアイデアは、後の 12 チャンネルのアナウンス室長、 めさまざまであった。気象予報士会設立の前年、1995 年の 久保田麻三留氏であった。題字は書道家の武井瑶萌氏。現 ことである。 在顧問の武井氏の奥さまである。また2つの W を組み合わ 私はこの場を借り、特に当時設立に向けての段階で何かと せたしゃれたロゴマークは辻雅之氏によるもので、Weather お世話になった、気象庁 OB の牧広篤氏と元日本航空の小 と World を表す。 野寺三朗氏に深くお礼を申し上げたいと思う。お二人とも気 当時は半年に一度であった「てんきすと」も今回で 100 号 象予報士制度の出来る当初からご尽力下さった方々である。 となる。カラーの写真をはじめ内容も充実しとても感慨深い 牧氏は当制度の担当者として、資格を取ったばかりの気象予 が、100 号までの道のりを苦労して来られた代々の編集者を 報士達にいつも丁寧に親身に接して下さった。また小野寺氏 はじめとする方々に心から敬意と感謝を表したく思う。 は「気象予報士会の初代会長にふさわしい素晴らしい先生が あけぼの時代「気象予報士会の方向は親睦団体で良いの いらっしゃる」と、木村龍治先生をご紹介くださった。 ではないか?」という意見がかなり根強くあった。資格を取っ 今にして思えば、気象予報士試験など普通は受ける側では たもののがっかりしている人達のことを考えると、肩肘張って ない立場の木村先生が、チャレンジ精神から若い人達に混じ いた当時はこの意見をかなり腹立たしく聞いていたことを、今 り試験をお受けになっていたことは、気象予報士会にとって は笑い話として告白させていただく。現在、日本気象予報士 本当に幸運であったと思う。毎日、 超多忙を極める木村先生を、 会には気象予報士の技術研鑚や防災のプロジェクトなどとは 日本気象協会の富沢氏と共に東大の海洋研にお訪ねし、快く 別にいろいろな親睦のサークルも活躍している。 お引き受けいただいた事は私にとって忘れられない想い出で ◆今思うこと ある。その時木村先生は、使命感のようなお気持でお引き受 組織もまだしっかりしておらず、その活動も軌道にのってい け下さったと思われるのだが、笑顔の木村先生のすぐそばで、 なかった当時のことを思うと、現在の日本気象予報士会の発 後に日本気象学会会長になられた新野宏先生が、ただでさえ 展が時には眩しいくらいに感じることもある。幹事長の岩田 お忙しい木村先生を気遣い、少し心配そうな複雑なお顔をし 修氏をはじめとする会に携わってきた多くの幹事達や会員の ていらした事が昨日のように思い出される。 方々、さらに気象庁や支援センター、関連会社はじめお世話 設立総会間近になると毎週1~2回、支援センターやすぐ になった皆さまに心を込めて感謝とお礼を申し上げたく思う。 そばの千代田区・中小企業センターに集まり準備に没頭した。 近頃私は2つのことを、ほとんど確信に近いような気持で 夕食はなぜかいつもトンカツのお弁当であった。仕事が終っ 信じ始めている。 「常に空を見つめている人に悪い人間はいな ての空腹時ではあったけれど、しまいには運ばれたお弁当の い」「多くの気象予報士は気象を通して何らかの形で人々の役 四角い包みを見ただけでむかむかとして胸がいっぱいになっ に立ちたいと思っている」ということだ。このように書くこと たのを覚えている。 は少し気恥ずかしく、また大げさに思われるかもしれないと ◆設立以後の模索時代 思いながら、まだまだ発展途上にある日本気象予報士会のこ 1996 年7月 20 日(土)の気象予報士会設立総会で、 729 人 れからの道のりが明るいものであるよう願って止まない。 第 1 0 0 号 記 念 寄 稿 気象予報士会こぼれ話 武井 雄三 〔日本気象予報士会顧問〕 ◆始めに と思われがちなタイですがこ 「てんきすと」発行 100 号記念大変おめでとうございま のようなパターンの時は涼し す。これまでの歴代編集長のご努力・ご尽力に深甚の敬意 く、旅行には最適です。 を表するとともに心から感謝いたします。 帰国後 2008 年2月日本気 また、このような貴重な機会に投稿依頼を頂き誠にあり 象予報士会の面々とタイ気象 がとうございます。本会、創立の時期に立ち会った者の一 局を訪問した時にも大歓迎を 人として皆さんとともにこの日を迎えられたことをたいへ 受け、トウモロコシや果物を食べ、遺跡を訪ねたりするば んうれしく思っています。とは言え寄稿依頼の内容は「何 かりでなく、真面目に流跡線解析を実習したり、コラート でもよい」とのことでしたがどんな立場で誰に向けて書け のレーダーサイトなども訪問しました。 ばよいのか、困惑している次第です。しかしながら、私は 創設当初から長年お付き合いしたことでもあり、 「気象予 ◆法人化の頃 報士会こぼれ話」として思いつくままに何か書いて見よう 日本気象予報士会の法人化は一大イベントでした。法人 かと思います。 化作業に協力された皆様の努力には本当に頭が下がりま す。 ◆気象予報士会創設の頃 いろんな議論をしましたが私には議論の中で諦めかけた 創設準備に集まった発起人は遠くは日立や府中から気象 公益法人への道を残したことが今後の発展の為に重要だっ を専業とする人ばかりでした。集まって考え議論する時間 たと思います。 や会場に支払うお金もなく無料の会議室を探しての準備会 を重ねました。夕食の時間に会合していたので、誰かが用 ◆おわりに 意してくれた菓子パンやカツ煮定食を食べながら議論をし 「気象予報士会こぼれ話」として筆をすすめてきました。 ました。この結果、どんな人が何人位で会を構成するのか こぼれ話ですから、創設準備会の菓子パンやカツ煮定食、 明らかにできず各発起人が思い思いのイメージを描きなが タイのトウモロコシ等などの話はこぼしてしまって構いま らとにかく総会を開催しようということになりました。 せんが日本気象予報士会の伝統的底流である会員の相互関 この結果、気象業務を専業としない方々が多く参加され 係がフラットであること、また会員が希望することは何で ることが解り、会の形として会員間の関係はフラットであ もできる会であることそしてその牽引力は役員をはじめと り、経費は参加者の受益者分担にすること、会員の希望す する極めて高いボランティア精神であることはこれが会発 ることは何でもできる会である事などが見えてきました。 展の推進力であることにかんがみ、こぼすことなく継続し てほしいと思っています。 ◆国際協力 また、気象予報士としては最新の科学技術の動向に常に 気象予報士会の基盤がしっかりした 2000 年私は思い立 目を向け、時には世界各地で同じ仕事をする仲間を思い、 ってJICAのシニア海外ボランティアとしてタイ王国気 彼らとの公私にわたる連携を考え気象をライフワークとし 象局に派遣されました。気象業務が最新の通信技術、情報 て楽しんで欲しいと思います。 処理技術に依るところ大であることは言うまでもありませ 重ねて一般社団法人日本気象予報士会と「てんきすと」 ん。バンコクは周辺国の気象データを集め、大手町に送っ が 200 号を目指して益々発展することを祈念して 100 号記 ている通信支中枢であり、在任間にラオスとの回線接続や 念の寄稿とします。 カンボジアとの接続計画設定がありました。 一方、世界中の国々の同じ仕事をする仲間との人的交流 は個人的に大変楽しいものがあります。 これはタイ気象局で解析された 2001 年1月の地上天気 図です。シベリアの冷たい空気が日本→東シナ海→タイと 流れて来て東京の匂いがしないかと感じました。暑い暑い 11 第 1 0 0 号 記 念 寄 稿 「てんきすと」100号 おめでとうございます 酒井 重典 〔日本気象予報士会顧問〕 12 気象予報士制度ができて2年後の 1996 年、全国の気象予 されており、まさに「てんきすと」が技能研鑽の場の一つとな 報士の有志が相集い、我が国の気象界発展の一翼を担うと っています。第 52 号からは全頁カラーとなりましたが、良くデ いう理想を掲げて自由に意見交換をし、また自己研鑚の場と ザインされた美しい体裁は毎号手元に届くのが楽しみです。こ しての気象予報士会が設立されました。その後、本会が我 のような「てんきすと」を発行してこられた編集長・編集委員 が国の気象予報士の唯一の全国組織であり、また全国の気 をはじめ編集に携わってきた皆さまに心から感謝しております。 象予報士が連携して活動する会であるという強い意識から、 ところでこれからの気象予報士の活動・活躍の場というこ 2004 年の総会で名称に日本を冠して「日本気象予報士会」 とを考えてみたいと思います。皆様ご承知のように気象予報士 と改めました。さらに 2009 年7月には、法人格を得て「一般 は、それまで気象庁の専管事項であった天気予報を自由化す 社団法人日本気象予報士会」となって歩んでいます。現在、 るに当たって、民間気象会社等においても的確な予報を作る 気象予報士としての技能研鑽を推進することはもとより、そ 要員を確保するため、というのがそもそもの目的で誕生しま の知識を活かして気象庁や気象学会など関係機関や団体の した。ところが今では、本来の現象の予測という業務に限ら 皆様と協力しながら一般社会への気象知識の普及や啓発など ず、その活動の場が防災や環境関連など幅広い分野に拡が の活動を通して、気象事業の振興に寄与するとともに、気象 り、気象教育・防災知識の普及などの社会貢献活動も多くな 予報士の活動基盤の確立や社会的地位の向上を目指して種々 っています。今日、気象庁からは防災情報をはじめとして、さ の活動がなされています。組織としては、北海道から沖縄ま まざまな気象に関わる情報が提供されていますが、個々の利 で全国に地方支部が整備され、それぞれの支部においては 用者はさらにかみくだいた情報を必要としているようです。特 地域の実情に合わせた活動により、本会の目的達成に向けて に防災に関わる情報の場合には、それを正確に理解して命を 大いに貢献していただいているところかと思います。 守るための防災活動に役立てなければなりません。これから さて本会の機関誌「てんきすと」は、気象予報士会設立の の気象予報士には、気象庁から提供されるさまざまな情報を 翌年に発行が始まりました。当初は年4回の季刊誌でしたが、 有効に活用するためのコーディネーターとしての役割が求めら 2004 年夏以降は隔月の発行となり、今回は一つの節目として れそうです。そのような役割を担えるように、私たちは日ごろ の 100 号の記念発行を迎えました。この「てんきすと」は全国 から気象予報士としての実力を養成しておく必要があります。 の会員の活動を支える情報交換・情報収集の場、あるいは新 さて本会は社会のあらゆる分野の専門家あるいはさまざま しい知識や技術を取得する自己研鑽の機会を提供する場とし な立場の会員で構成されています。このことは何事かを決定 て大きな役割を果たしております。今日の情報化時代にあって するに際して、なかなか意見がまとまりにくいという弱点もあ は、ほとんどの情報交換や情報の収集はインターネットを通し りますが、一方では気象予報士としての知識のほかにさまざ て行われていますが、この紙媒体の情報伝達手段である「て まな専門知識を持った集まりであるということは、幅広いもの んきすと」は、限られたページ数の中に心のこもったさまざま の見方ができるという大きな強みでもあります。これからの情 な情報がぎっしりと詰まっており、会員にとっては2か月に一度 報化社会の中で、気象情報の分野においても多様なサービ の欠かすことのできない情報源というところでしょう。とくに自 スが求められるようになると思います。そのようなニーズに対 己研鑽の場ということでは、長年続いている「Q&A」コーナ 応していくにあたって、幅広いものの見方ができるという本会 ーなどは特に貴重なコーナーだと思います。これは、創刊間も の持つ長所が十分に活かされ、新たな展望が開けていくこと ないころに「The 気象・予報技術 Q&A」として掲載が始まっ が期待されます。そのことにより気象予報士の活動の場が広 たもので、気象予報士が関心を持ちそうなあるいは注目しそ がっていくのではないでしょうか。このように気象予報士の活 うな気象の話題や特異な現象、あるいは天気図解析上での疑 動が期待される中で、情報共有の場あるいは情報交換の場、 問点などをタイムリーにそして的確に質問して、専門家から非 技能研鑽の場としての「てんきすと」の役割はますます大きく 常に分かりやすい解説を引き出しています。会員の皆様の自己 なってくると思います。会員の皆様のご協力をいただきながら、 研鑚に大いに役立っているのではないでしょうか。また毎年 これからもさらに充実した紙面を目指し、また編集長をはじ の総会に先立って開催されています著名な専門家による記念 め編集に関わっている皆さまには、大変ご多忙の中での作業 講演などは、総会に出席できなかった会員の皆さまにもお伝 だとは思いますが、やがて将来は隔月ではなく毎月発行の「て えしようという趣旨から、講演内容をそのまま原稿として掲載 んきすと」へと発展することを期待しております。 自然 変 動と地 球 温 暖 化 地球温暖化に含まれる数十年規模変動 1.はじめに こ れ ま で に、 自 然 変 動 と し て の 北 極 振 動(Arctic Oscillation:AO)の力学については「てんきすと」第 56 号 に掲載させていただき、北極振動と地球温暖化に見られる 不都合な真実については、第 66 号と第 67 号に掲載させて いただきました(田中 2009; 2010) 。地球温暖化の研究を 進めるうちに、1970 年から 2000 年にかけて見られた急激 な温暖化には、自然変動の影響が約半分の割合で含まれて いると考えられたので、IPCC-AR4(第4次評価報告)の 気候モデル群による温暖化の将来予測は過大評価されてい る、と主張しました(田中 2010) 。当時、観測された急激 な温暖化のほとんどは人為起源によるもので、しかもその 温暖化の速度は近年、加速度的に増大している、という認 識が一般的でした。 その後、21 世紀にはいると地球温暖化は停滞期となり、 上述の温暖化の速度が加速度的に増大している、という説 明は啓蒙書から姿を消しました。そして、 温暖化の停滞(ハ イエイタス)が明瞭になると、これは人為起源の温暖化に 数十年スケールの自然変動が重なったことによるという 論調が見られるようになりました(田中 2015) 。これまで は、IPCC 報告の結論と異なるような主張は、おおむね懐 疑派の枠にはめられ、論拠に欠けるという理由で迷惑がら れたように記憶しております。ともあれ、地球温暖化研究 における数十年規模変動の研究を推進する中で、最近また 新たな IPCC 報告と異なる興味深い研究結果 が Tanaka and Tamura(2016)によって得ら れましたので、紹介したいと思います。 筑波大学 計算科学 研究センター 教授 田中 博 る放射強制力などはこのソースになります。これは連続流 体のバランス方程式という第一原理に基づいており、複雑 な気候システムモデルも、同じコントロール領域で積分し てしまえば、同一のボックスモデルに帰着します。このモ デルでは特に雪氷圏を導入し、アルベド(α)の大きな雪 氷圏の面積変化が短波放射を変化させる雪氷アルベドフィ ードバックが考慮されているのが特徴です。 最も基本的な実験として、南北の熱輸送がなく、平均温 度は各領域での放射平衡温度で決まるとすると、低緯度と 高緯度の平均温度はそれぞれ 317K、257K となり、半球 平均温度(以下ではこれを全球平均と呼びます)は 287K、 南北の温度差は 60K という結果が得られます。通常、赤 道と北極での放射平衡温度差は 100K と言われています が、2ボックスモデルなのでこの程度になります。この大 きな南北の温度差は、傾圧不安定により温帯低気圧を発達 させるので、大気大循環を考慮し、温度差に依存した熱 輸送をモデルに導入すると、南北の温度差は 20K に減り、 全球平均温度は変化なしという結果が得られます。さらに 雪氷圏を考慮すると、その大きなアルベドにより全球平均 温度は 284K に低下し、南北の温度差は 24K に増加します。 極めて簡単なモデルですが、気候システムの特徴を大枠で 再現できることが分かります。 以上を現在気候と定義し、次に CO2 の倍増により、放 射強制力が一様に4W/m2 だけ増加したとすると、低緯 度の温度は2K 上昇する一方で、高緯度の温度は4K 上 昇し、全球平均温度は3K 上昇するという結果が得られ 2.地球温暖化と北極温暖化 増幅の関係 はじめに、地球温暖化が進むと、北極圏や 高緯度の温暖化が増幅して現れるという現象 を、 簡 単 な エ ネ ル ギ ー バ ラ ン ス モ デ ル で 再 現 し て み ま し ょ う。 こ の 現 象 は 北 極 温 暖 化 増幅と呼ばれています。図1は Alexeev and Jackson(2012)により考案された低緯度と高 緯度の気候システムの2ボックスモデルです。 大気の他に海洋混合層までを含めて領域積分 したボックスをコントロール領域といい、そ こでの全熱エネルギー量から平均温度(T)が 算出されます。その平均温度の時間変化は、 大気上端の短波放射(S)や長波放射(OLR) 、 ボックス境界の南北熱輸送(フラックス) 、そ してボックス内での熱源(ソース)によって 決まる、というモデルです。CO2 の倍増によ 図1 気候システムのエネルギーバランスモデル(2ボックスモデル)。 (Alexeev and Jackson 2012 を改変) 13 ます。これが CO2 倍増に伴う地球温暖化の再現実験です。 1940 年、2000 年に負偏差のピークが来るものと仮定しま 高緯度の昇温により、雪氷圏の南限は緯度にして5度北上 した。図中の赤線は温暖化を入れた場合で、温度は 100 年 するという結果が得られます。ここで注目すべきは、一様 で約1K の割合で上昇します。青線は温暖化を入れない な放射強制力に対し、高緯度は低緯度の2倍昇温すると で、60 年周期の自然変動のみとした場合です。この実験 いう結果です。そこで、問題となっている北極温暖化増 結果は、過去 100 年の温度変化を再現したひとつの仮説で 幅(A)を、温度上昇の南北の 比(A=4K/2K) で 定 義 す る と A=2 と定量化されます。 このモデルは極めて簡単なの で、北極温暖化増幅のメカニズ ムを理論式で確認することがで きます。まず、多くの気候モデ ルの解析結果から、地球温暖化 により北極温暖化増幅が起こる と、南北の温度差の減少により 北向き顕熱輸送が減る一方で、 温暖化により潜熱輸送が増える ので、両者の和はあまり変化し ないという傾向があります。し たがって、高緯度を暖めて北極 温暖化増幅をもたらしているの は、南北の熱輸送ではなく雪氷 アルベドフィードバックであ る、という結果が理論的な数式 図2 2ボックスモデルによる温暖化の数値実験。赤線は温暖化を入れた場合で、 で導かれます。さらに、全球平 青線は入れない場合。(Tanaka and Tamura 2016) 均温度は放射強制力と北極温暖 化増幅 A の関数として定式化 さ れ ま す。 理 論 式 で は CO2 倍 増による温暖化は A+1 に比例 し、A=2 の時に3K となります。 北極温暖化増幅が起こらない時 には A=1 なので、温暖化は2K となります。これがプランク応 答と呼ばれる量です。つまり、 地球温暖化は北極温暖化増幅に より増幅されるという特徴が解 ります。そして、それをもたら しているのは、このモデルでは 雪氷アルベドフィードバックと いう理解になります。 3.地球温暖化と自然 変動の重ね合わせ 次に、この簡単な2ボックス モデルを用いて地球温暖化を再 現してみます。現在気候を初期 値として、CO2 による放射強制 力を 100 年で2W/m2 の割合で リニアに増加させて地球を温暖 化させます。さらに、自然変動 により雪氷面積を 10% 変動さ せた結果を図2に示しました。 雪氷面積の変化は 60 年周期と し、1910 年、1970 年に正偏差、 14 図3 HadCRU4 による 1856 から 2012 年までの年平均温度の時系列。 (a)AMO を含んだ場合と(b)含まない場合。(Tung and Zhou 2015) す。仮説は正しく検証されなければなりませ ん。このモデルは、複雑な気候システムモデ ルで再現されている個々のプロセスを、コン トロール領域で積分し、大括りにしてパラメ タリゼーションを施すことで、過去の観測結 果と合致するようにチューニングしたもので す。モデルの自由度に程度の差こそあれ、人 間が頭で考えたプロセスのモデル化という点 では、複雑なモデルと大差ないと考えます。 モデル実験の結果、2000 年以降に温度上昇 が停滞し、温暖化ハイエイタスが再現されて います。もし、このモデルの仮説が正しけれ ば、温暖化ハイエイタスは人為的な放射強制 力による地球温暖化に、数十年周期の自然変 動が重なることで生じたと言えます。さらに、 1970 年から 2000 年にかけての急激な温暖化の 半分は自然変動によるものであり、自然変動 を取り除いた温暖化は 100 年で1K 程度しか ない、という重要な結果が得られます。多く の気候モデルでは、この 1970 年から 2000 年 にかけての急激な温暖化が、人為起源の温暖 化としてチューニングされていると筆者は考 えています。それは妄想であると言われます が、この問題は検証できない温暖化の将来予 測とは異なり、検証可能なサイエンスの問題 です。いつか真実が判明すると思います。 図 3 は、1856 年 か ら 2012 年 ま で の Had CRUT4 解析データを用いて再構築された年平 均気温の時系列です(Tung and Zhou 2015) 。 図3a で は、 元 デ ータから太陽放射の変化、 ENSO と火山噴火の影響が統計的手法により 取り除かれており、滑らかなオレンジの曲線 図4 北半球平均のプラネタリーアルベドの時系列と、それに回帰した 地上気温の分布図。(Tanaka and Tamura 2016) は 20 年移動平均です。緑の直線は 1979 年か ら 2012 年の間の線形トレンドを示し、100 年 で 1.61K となります。1910 年と 1970 年に寒冷期があり、 そこで、気象庁が作成した JRA-55 再解析データを用いて、 1940 年と 2000 年以降に温暖期がありますが、この長周期 短波放射の下向きと上向きの比から計算した冬季(DJF) 変動は、大西洋数十年規模変動(AMO)の影響とされて 北半球平均プラネタリーアルベドの時系列を計算してみま 第4図 います。図3b では、図3a と同様の統計的手法で AMO した(図4)。計算の結果得られた時系列は、1958 年から の影響が取り除かれています。解析の結果、残ったトレン 1970 年まで増加、1970 年から 2000 年まで減少、2000 年 トは地球温暖化トレンドとなりますが、最近 100 年、75 年、 以降には増加の傾向が見られます。興味深いことに、得ら 50 年、34 年の期間でトレンドを計算すると、100 年換算 れた時系列は、AMO の時系列、および地球温暖化に上乗 ではそれぞれ 0.64K、0.73K、0.72K、0.68K となりました。 せされた自然変動の時系列と高い相関を持ちます。この時 トレンドの傾きはあまり変化せず、最近、加速度的に傾き 系列は正規化されていますが、生のアルベドの値は 0.319 が大きくなるという傾向は見られません。これが地球温暖 から 0.326 の範囲で変動しており、変動幅は約1% になり 化のトレンドであるとすると、1970 年から 2000 年までの ます。平均的な太陽放射の値を掛けると、変動幅は2W/ 2 急激な温暖化の約半分は AMO という自然変動が原因とな m 程度となります。この値は地球温暖化トレンドを相殺 するに足る大きさです。 ります。この結果は図2で示した仮説と同じです。 図4の分布図は、このプラネタリーアルベドの時系列と 地上気温との相関分布です。その結果は、北半球でほぼ一 4.プラネタリーアルベドの数十年規模変動 様に負の値を示し、アルベドが大きい時には気温が低下し、 アルベドが小さい時には気温が上昇するという関係が見ら 上述のエネルギーバランスモデルを用いた温暖化実験で れます。とりわけ、シベリアと北米、そして東大西洋で大 は、60 年周期の変動として AMO が想定されており、そ きな負の相関が見られます。この気温分布は、1970 年か の 60 年周期は雪氷アルベドフィードバックの変化で再現 ら 2000 年までの間の気温上昇や、2000 年以降の温暖化ハ されました。このモデルでは雪氷面積が変数として扱われ イエイタスに伴う気温低下の分布と類似しており、大変興 ていますが、図1によると、領域平均した大気上端のプラ 味深い結果です。ここで示した JRA-55 再解析に見られる ネタリーアルベドの変化が本質的に重要と考えられます。 15 プラネタリーアルベドの長期変動を用いれば、観測される 数十年スケールの地上気温の変化が十分に説明されてしま います。衛星観測によるプラネタリーアルベドの変化は小 さいと言われていますが、半世紀を超える長期間の衛星観 測はないので、直接観測による評価は困難です。ひとつの 再解析データでは信用が置けないので、他の再解析データ を用いて同様にプラネタリーアルベドの時間変化を解析し たところ、EAR-Interim 再解析データでは JRA-55 再解析 データと同じ結果が得られました。しかし、NCEP-NCAR 再解析データでは、このような長周期変動は解析されませ ん。全期間を対象に、4次元変分法といった高度な4次元 同化技術を用いることで、初めてこの傾向が見えてくると 考えられます。図は省略しますが、同じアルベドの時系列 で、積雪深との相関分布図を調べた結果、北米、ヨーロッ パ、中国では、正相関となり、アルベドが大きいと積雪深 が増加する、という傾向が見られました。しかし、例外と して西部シベリアでは、アルベドの時系列と積雪深の時系 列は逆相関となりました。これは、卓越する自然変動とし ての北極振動の影響であることが、解析により示されてい ます。詳細は今後の課題ですが、この逆相関の領域や数十 年規模変動については、雲によるプラネタリーアルベドの 変化を詳しく調べる必要があります。 最後に、気象庁が作成した JRA-55 再解析データを用い て、冬季(DJF)の地上気温の経験直交関数(EOF)解 析を行った結果を図5に示しました。図の a ~cはそれ ぞ れ、EOF-1(24.7%)、EOF-2(15.5%)、EOF-3(11.8%) で、カッコ内は寄与率です。NCEP-NCAR 再解析データ を解析した先行研究(Nagato and Tanaka 2012)と同様 に、EOF-1 は北極振動(AO)モードと判別され、AO 指 数が正の時にグリーンランドに負、それを取り囲むように 中緯度に正の気温偏差が現れます。AO モードの時系列を 見ると、1958 年から 1970 年まで減少、1970 年から 1990 年まで増加、1990 年以降は減少の傾向がみられます。AO モードの変動の分散は最大ですが、その時系列は AMO と 少し異なっています。EOF-2 は北極温暖化増幅(A)モー ドであり、北極域に大きな正の値があり、時系列はほぼ単 調増加となっています。この A モードの時系列は、地球 温暖化と比例しています。これは上述の2ボックスモデル と同じ結果です。EOF-3 ではバレンツ海に正のアノマリ があり、それを取り囲むように負のアノマリが見られます。 本研究では EOF-3 をバレンツ海(B)モードと呼ぶこと にします。時系列を見ると、1958 年から 1970 年まで増加、 1970 年から 2000 年まで減少、2000 年以降で増加の傾向が 見られます。興味深いことに、この B モードの時系列は、 図4で示したプラネタリーアルベドの時系列とほぼ一致し ており、AMO とも高い相関があります。北大西洋から北 極海に流れ込む暖かい海流の増加が、バレンツ海の海氷の 減少をもたらしている可能性があります。B モードが正に 振れると、シベリアや北米で気温の低下が生じます。つま (a) (b) 5.北極振動とバレンツ海モード 図5 冬季(DJF)の地上気温の EOF 解析による分布図と時系列。(a)北極振動(AO)モード、 (b)北極温暖化増幅(A)モード、 (c)バレンツ海(B)モード。(Tanaka and Tamura 2016) 16 り、中緯度に寒波が訪れやすくなる傾向があります。この 傾向は負の AO モードと同様です。AO モードは北半球で 最も卓越する自然変動ですが、気温分布を北半球で平均す ると、領域平均はほぼ0となることが先行研究で示されて います。それに対し、A モードの領域平均は正となり、B モードの領域平均は負となるため、これらのモードの時 間変化は全球平均気温の時間変化に影響を及ぼします。A モードは地球温暖化にともなう北極温暖化増幅のトレンド と整合的であり、B モードは AMO と関係する数十年規模 変動と整合的です。以上のプロセスを頭の中で考えて、仮 説としてまとめたものが上述の2ボックスモデルの結果に なります。プラネタリーアルベドの変化と AMO や B モ ードの時系列がどのような物理的な関係にあるのかは解っ ておらず、今後の課題です。 6.おわりに 地球温暖化の研究を進めるうちに、1970 年代から 1990 年代に見られた急激な温暖化には、自然変動の影響が約半 分の割合で含まれている、と筆者は考えるようになりまし た。ところが、IPCC-AR4 にある気候モデル群では、この 部分が人為起源の温暖化によるものとして数値的に再現さ れています。このように、間違ってチューニングされた気 候モデルによる 100 年先の温暖化の将来予測は過大評価さ れている、と筆者は主張しました。当時、自然変動の振れ 幅は地球温暖化の振れ幅より十分小さいので、観測された (c) 急激な温暖化のほとんどは人為起源によるもので、しかも その温暖化の速度は近年、加速度的に増大している、とい う認識が一部で横行していました。そのため、筆者の主張 は根拠のない妄想として、受け入れられることはありませ んでした。 その後、21 世紀にはいると地球温暖化の停滞(ハイエ イタス)が 15 年ほど続きました。この停滞は、人為起源 の温暖化に数十年スケールの自然変動が重なったことによ る、という論調が見られるようになりました。それ以前に は、IPCC 報告の結論と異なるような主張は、おおむね懐 疑派の枠にはめられ、論拠に欠けるという理由で相手に されませんでした。しかし、最近では自然変動の重要性を 認める学者が徐々に増えているのではないかと思っていま す。 結局、検証できない温暖化の将来予測という研究は、国 家政策として推進されているために、巨額の研究資金が動 き、サイエンスよりポリティクスが優先されて当然、とい う空気が支配しています。問題なのは、IPCC 報告通りに 現実が推移しなかったときに、ポリティカルな理由で懐疑 派をさんざん排除してきた主流派が、その当たらない将来 予測の責任を取ろうとしない点にあります。新たな知見の 下で古いサイエンスを捨て去り、新しいサイエンスに移行 することで、主流派は常に主流であり続けるという事を最 近ようやく学習しました。 2015 年秋、エルニーニョ現象が戻ってきたので、ハイ エイタスの議論は終わったようですが、気温が高止まりせ ず、元に戻る可能性もあります。大方の予測通りに高止ま りするのかもしれません。数年後の結果が楽しみです。し かし、もし、ここで示したアルベドの数十年規模変動が今 後も続けば、気温は戻ると予測されます。そして、雲の放 射過程の理解が進んで、このアルベドの数十年規模変動が 科学界で認められたとしたら、地球温暖化のサイエンスも また大きく変化し、研究は主流派によって強力に推進され ることでしょう。 参考文献: 田中博 , 2009: 異常気象をもたらす北極振動の力学 . てんきすと , 第 56 号 , 2009 年 1 月 , 3-5. 田中博,2010: 北極振動と地球温暖化‐地球温暖化が示す不都合な真実, てんきすと 2010 年 9 月 , 66 号,11 月 , 67 号. 田中博 , 2015: 地球温暖化のハイエイタスが自然変動によるものならば人 為起源の温暖化の将来予測は過大評価となる . 伝熱 , 54, 226, 12-15. Alexeev, V. A., and C. H. Jackson, 2012: Polar amplification: is atmospheric heat transport important? Clim. Dyn., doi:10.1007/ s00382-012-1601-z. Nagato, Y., and H. L. Tanaka, 2012: Global warming trend without the contributions from decadal variability of the Arctic Oscillation. Polar Sci, 6, 15-22. Tanaka L. H., and M. Tamura, 2016: Relationship between the Arctic Oscillation and surface air temperature in multi-decadal time-scale. Polar Science, doi: 10.1016/j.polar.2016.03.002. Tung, K. K., and J. Zhou, 2015: Evidence for a recurrent multidecadal oscillation in global temperature and possible impacts on 21th century climate projections. Climate Change: Multi-decadal and Beyond: pp. 183-201. 17 集中豪雨をもたらす線状降水帯 発生条件 ~不安定の概念から再認識してみよう~ 気象庁 気象研究所 予報研究部 室長 加藤 輝之 う天気予報解説がよくなされる。この不安定とは、具体的 に何を意味しているのだろうか。雨が降りやすい状態だと 1.はじめに~線状降水帯とは~ 認識されている一般の方がほとんどだろう。雨には乱層雲 2014 年8月 20 日の広島での大雨や 2015 年9月の関東・ などで生じる層状性降水と積乱雲などで生じる対流性降水 東北豪雨のように、発生数が1つか複数かに違いがあるも があり、不安定な大気状態でしか発現しないのが対流性降 のの、線状降水帯が停滞することで大雨がもたらされるこ 水である。なお、大雨は層状性降水でも引き起こされる。 とが多い。線状降水帯という言葉、2000 年頃から著者や 不安定な大気状態でなくても、山岳部に大量の下層水蒸気 同僚の研究者が使い出したもので、2007 年に発刊された が流入すれば山岳による強制上昇で大量の降水をもたらす 教科書: “豪雨・豪雪の気象学(朝倉書店) ”の中では、多 雲が作り出されるためである。 くの集中豪雨をもたらす正体であることが説明されてい 不安定な大気状態はエマグラム上で、自由対流高度が る。大雨警報と同様に、線状降水帯の統一的な定義はない 存在することで診断できることを説明する。つくば市で が、1~3時間の積算降水量分布で幅が 20 ~ 50km、長 Fujita スケール3の竜巻が観測された 2012 年5月6日9 さが 50 ~ 200km の線状の降水域として認識できるもので 時とその前日のつくばでのエマグラムを第1図 a に示す。 ある。 “線状”と“帯”という同意義的な言葉が繰り返さ 6日(実線)の高度 500m 付近(~ 950hPa)の空気塊を れており、違和感を持たれるかもしれないが、上述のよ 持ち上げてみると、雲底高度となる持ち上げ凝結高度(高 うに限定された降雨域のイメージを一般の方に持っても 度 500m 付近の気温のプロファイルから乾燥断熱線に平行 らい、防災に役立ててもらいたいという思いを込めてい に線を引き、同高度の露点温度のプロファイルから等飽 る。ここでは、著者が平成 26 / 27 年度の気象庁予報技術 和混合比線に平行に線を引いたときの交点)が 900hPa と 研修テキストに執筆した線状降水帯が発生しやすい条件 なり、その交点の湿潤断熱線の値が 320K であることがわ (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/yohkens/20/ かる。第1図 a の湿潤断熱線の値は相当温位(全ての水蒸 chapter6.pdf, http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/ 気を凝結させるまで上空に持ち上げると乾燥断熱線の値) yohkens/21/chapter2.pdf)の概略を説明するが、その前 になるように図示されているので、高度 500m 付近の相 提として、不安定の概念について再認識してみる。 当温位は 320K ということになる。320K の湿潤断熱線は 690hPa 付近で温度のプロファイルと交差し、その交点が 自由対流高度である。自由対流高度より上空になると、周 2.不安定の概念~自由対流高度の存在~ 囲の空気よりも温かくなるので、自ら浮力を得て、対流雲 “上空に寒気が流入して大気状態が不安定になる”とい が発生する。このように自由対流高度が存在すれば、大気 状態は不安定であり、 対流性降水が発生する ことができるのであ る。 前 日 の 5 日( 第 1 図 a の破線)はどう だ っ た の だ ろ う か。 500hPa の 気 温 を み る と、両日とも平年より 4℃ほど低い -18℃で あり、高度 500m 付近 の 気 温 も 16 ℃ と ほ ぼ 同じである。地上付近 の 1000hPa で は、 5 日の方が2℃ほど高 く、平年より7℃ほど 高 い 22 ℃ で あ る。 気 温の情報だけでは、5 日の方がより不安定な 大気状態ではないかと 第1図 2012年5月6日9時(実線)とその前日9時(破線)のつくばでの(a)エマグラムと(b)温位エマグラム.(a)の赤、青、緑、 思い込んでしまう。6 オレンジ、水色線はそれぞれ、気温、露点温度、乾燥断熱線、湿潤断熱線、等飽和混合比線、(b) の黒、緑、赤線はそれぞれ、 温位、相当温位、飽和相当温位を示す. 日 と 同 様 に、 5 日 の 18 大気状態が不安定かどうか 診 断 し て み る。 高 度 500m 付近の空気塊を持ち上げた ときの持ち上げ凝結高度は 790hPa であり、相当温位は 312K と見いだされる。312K の湿潤断熱線を描画させて も、気温のプロファイルと 交差することはなく、自由 対流高度が存在しないこと がわかる。すなわち、5日 の大気状態は安定していて、 不安定性降水が発生するこ 第 2 図 (a) 不安定な大気状態の出現頻度 (%) 分布と (b) 自由対流高度までの距離(DLFC)を 1000m までに限 とはない。 定した場合.2009 ~ 2015 年 (7 年間 ) の 6 ~ 9 月の期間を対象に、3 時間毎にある気象庁メソ解析から作成 5日の大気状態について、 した 500m 高度データ(モデル高度が 300m までは高度 500m、それ以上はモデル高度+ 200m)で評価. 高 度 500m 付 近 以 外 の 空 気 塊を持ち上げたときはどうだろうか。持ち上げた空気塊か のような頻度で降水が観測されるわけではない。不安定= ら見いだされる相当温位(湿潤断熱線の値)と気温のプロ 対流性降水の発生ではなく、不安定が顕在化するためには ファイルから読み取った湿潤断熱線の値(飽和相当温位) 自由対流高度まで何らかの外部強制力によって大気下層の がわかれば、自由対流高度の存在を診断することができる。 空気塊が持ち上げられる必要があるからである。外部強制 すなわち、全ての高度から持ち上げた場合に見いだされる 力としては、地形による強制上昇や寒冷前線にともなう温 相当温位と飽和相当温位のプロファイルを描画させれば、 度差(冷たい空気の上に暖かい空気が乗り上げる仕組み) 容易に不安定な大気状態かどうかを判断できる。このよう などが挙げられる。 に描画されたものが温位エマグラム(第1図 b)である。 自由対流高度が低いと弱い外部強制力でも容易に自由 5日の地上付近の相当温位でも 315K であり、大気下層の 対流高度まで大気下層の空気塊を持ち上げることができ どの高度の空気塊を持ち上げても上空の飽和相当温位のプ る。正しく、対流性降水が生じるときはこのように自由対 ロファイルと交差することはなく、大気状態が安定してい 流高度が低い場合なのである。経験的には平野部で対流性 ることが温位エマグラムを用いることでより明確に診断す 降水が発生するには自由対流高度までの距離(DLFC)が ることができる。 500m 程度以下であることが必要で、山岳部だと1km 程 5日と6日の大気状態の違いを生み出していたのは、気 度でも対流性降水が発生することがある。そこで、DLFC 温のプロファイルではなく、大気下層の水蒸気量である。 が1km 未満の場合の出現頻度(第2図 b)をみると、南 6日の大気下層の混合比が 10g/kg に対して、5日は 40% 西諸島を除いて出現頻度は半分以下に抑えられていること も少ない6g/kg であり、それによって、相当温位差(320K がわかる。ただ依然と出現頻度は 20 ~ 30% と高く、自由 と 312K)が生じている。不安定な大気状態を作り出すの 対流高度だけでは対流性降水の発生を診断的に予測するこ は上空の寒気だけでなく、大気下層が高相当温位(温かく とはできない。 湿った空気)であることも重要な要因となる。 不安定性降水の発生要因として他に、上空が湿っている ことや上昇流場であることなどが挙げられる。上空が非常 に乾いていると発達途上の対流雲の雲が蒸発して浮力を喪 3.不安定の出現頻度 失し、対流雲の発達が阻害されるので、対流雲の発達には ~不安定 = 雨ではない~ 上空が湿っていることが必要となる。上昇流場であると、 断熱冷却による低温化と湿潤化が引き起こされ、対流雲の 6~9月の暖候期に降水が観測される頻度はどの程度な 発達に好都合な大気状態が作り出される。逆に下降流場だ のだろうか。かなりの割合で降っているように思われるか と、高温・乾燥化が起こって、対流雲の発達を阻害する。 もしれないが、降水が頻発する梅雨期の九州でも高々 10% 上空の湿度と上昇流の効果については上述の予報技術研修 程度である。もちろん、これには対流性降水以外にも層状 テキストに詳細な解説があるので参照していただきたい。 性降水も含まれるので、対流性降水をもたらす不安定な大 気状態の出現頻度はそれほど高くないと想像されるかもし 4.線状降水帯が発生しやすい条件 れない。そこで、前節で説明した自由対流高度の存在頻度 を調べることで、不安定な大気状態の出現頻度を把握して 線状降水帯を作り出す降水システムは、複数の積乱雲 (対 みよう。 流セル)からなる積乱雲群(マルチセルストーム)または 2009 ~ 2015 年(7年間)の6~9月の期間を対象に、 その積乱雲群が連なったものであり、対流性降水を生み出 3時間毎にある気象庁メソ解析を用いて統計的に調べた、 す。そこで線状降水帯が発生しやすい条件として、前節で 不安定な大気状態の出現頻度を第2図 a に示す。南西諸島 述べた積乱雲等の対流雲が発生しやすい条件である、自由 では 90% 以上であり、ほぼ毎日不安定な大気状態である 対流高度が低いこと、上空が湿っていることや上昇流場で ことがわかる。西日本でも 60% 以上であり、半数以上の あることも含めて、 2 2 日で不安定な大気状態である。しかし、前述のように、そ ① 鉛 直 シ ア:SREH ≧ 100m /s 19 ② 対 流 発 生:DLFC(500m 高度)< 1000m ③ 水蒸気供給:FLWV(500m 高度)≧ 150g/m2/s ④ 上空の湿度:RH(500hPa と 700hPa)≧ 60% ⑤ 上 昇 流 域: W(700hPa, 400km 平均)≧ 0m/s ⑥ 対 流 発 達: EL(500m 高度)≧ 3000m の6条件を平成 27 年度の予報技術研修テキストでは提案 した。ここで、SREH はストームに相対的なヘリシティ、 FLWV は水蒸気フラックス量、RH は相対湿度、W は鉛 直速度、EL は平衡高度(浮力がなくなる高度)で、括弧 内は判断に利用する高度または気圧面である。なお、W については対流スケールの数 m/s の強い上昇流ではなく、 総観スケールの数 cm/s の上昇流場をみるために、400km スケールで水平平均したものを用いる。 この6条件の中で、SREH は積乱雲が組織化するのに重 要な鉛直シアの効果を取り入れるため、FLWV は大雨が 引き起こされるには大量に水蒸気が供給される必要がある ために採用した。なお、この2つの条件が満たされなくて も、団塊状の降雨域をもたらす局地的大雨は引き起こされ る。対流発達として EL を採用しているが、これは積乱雲 が高高度まで発達できるかを診断するためではなく、700 ~ 850hPa 付近に暖気が流入して積乱雲の発達が抑制され る場合を除外するためである。 また、日本列島上では山岳の影響を受けて、線状降水帯 が発生する事例も少なからずある。 そのようなケースでは、 前述の SREH や FLWV の条件に至っていないことが多い。 そこで、山岳の影響を受けて線状降水帯が発生しやすい条 件として、6条件の一部を 2 2 ①’SREH ≧ 70m /s ③’FLWV(500m 高度)≧ 100g/m2/s ④’RH(700hPa)≧ 60%, RH(500hPa)≧ 20% ⑤’W(700hPa, 400km 平均)≧ -1cm/s のように緩和した条件(6条件緩和)も別途設定した。 暖候期に6条件が出現する頻度(第3図 a)をみると、 沖縄本島から九州西岸にかけて最大6% 程度になってい る。実際に6~7月の梅雨期に線状降水帯がよく観測され て、大雨が頻発する領域と合致している。一方、九州から 東海地方の太平洋側の地域を除いて、頻度は高々1% 程 度である。山岳の影響を加味した6条件緩和では、西日本 の陸上で3% 程度の高頻度の領域があり、大阪平野や濃 尾平野など内陸部で山岳の影響を受けて線状降水帯がよく 観測されている地域を含んでいる。 6条件の有用性について、平成 27 年9月関東・東北豪 雨時の予報結果で検証してみる。10 日3時までの3時間 積算降水量分布(第4図 a)には、栃木県を中心に最大降 水量 100mm 以上の線状降水帯がみられる。しかし、8日 12 時初期値の気象庁メソモデル(第4図 b)ではこの線 状降水帯を予想することはできておらず、栃木県内で予想 された最大降水量は 50mm に満たない。同じモデルの予 想であるが、6条件(第4図 c)では 10 日0時に栃木県 内に線状降水帯の発生しやすい条件が整っており、見事 に的中させている。群馬県 内でもモデルの降水分布に 対応して6条件を満たす領 域がみられるが、栃木県内 の方がより明確である。関 東・東北豪雨時だけでなく、 2014 年8月の広島での大雨 でも6条件は線状降水帯の 発生を見事に的中させてい た(図略)が、発生しやす い条件なので空振ることも ある。2015 年暖候期に鹿児 島地方気象台で線状降水帯 による大雨警報を発表した 事例では、6条件による見 第 3 図 線状降水帯が発生しやすい(a)6 条件と (b) 6 条件緩和の出現頻度 (%) 分布.2009 ~ 2015 年の 6 ~ 9 月の期間を対象に、3 時間毎にある気象庁メソ解析から作成. 逃しはなく、空振りは半分 程度であったという報告を 受けている。 5.まとめ 第 4 図 (a)2015 年 9 月 10 日 3 時までの解析雨量による 3 時間積算降水量分布、(b)8 日 12 時初期値の 気象庁メソモデルの予想結果と (c)10 日 0 時に線状降水帯が発生しやすい条件を満たしている領域. 20 ここでは、不安定の概念 を基礎に、線状降水帯の発 生しやすい条件について説 明した。この条件(6条件、 6条件緩和)は 2016 年の出 水期から、量的予想の1つ の判断資料として気象庁の 予報現業で利用される予定 である。 「強風ナウキャスト情報」社会実験に 参加のお願い 中垣 壽(一般財団法人 日本気象協会) 1.社会実験の概要 近年、竜巻などの突風災害が多発しており、強風の監視・ 予測技術の向上が求められています。このたび、防災科学 技術研究所は日本気象協会と共同で、強風が吹く数 10 分 前にEメールで情報を伝達する「強風ナウキャスト情報」 の有効性を検討するための社会実験を、平成 28 年7月1 日から 10 月 31 日までの期間を対象に実施致します。本情 報は、自治体や高所作業時など防災目的で活用されること を想定しています。両フィールドにおいて社会実験を実施 する一方で、日本気象予報士会に共同実験への参画を頂く ことになりました。 今回の社会実験は東京近郊限定ですが、 会員様には気象専門家の立場でモニターへの参加をお願い 致します。 「強風ナウキャスト情報」とは、XRAIN と X-NET の X バンドレーダネットワークのドップラー速度データをもと にして(雨滴がない領域は気象数値モデル MSM か LFM の風を合成) 、上空の強風域について降水ナウキャストと 同様の移動予測を行う手法で、アメダス風速と上空風速の 差分から上空の強風予測値を補正して地上風速を算出しま す。 XRAIN(国土交通省が運用する X バンド MP レーダネ ットワーク) 、X-NET(首都圏の大学や研究機関が共同で 進めている研究用 X バンドレーダネットワーク) なお、本社会実験は、総合科学技術・イノベーション会 議が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) の課題「レジリエントな防災・減災機能の強化」の一環と して実施するものです。 http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/ 2.モニター募集 (1)応募条件 モニター対象者は、利用登録の範囲内で「強風ナウキャ スト情報」の活用を希望し、Eメールでその情報を受信で きる方とさせて頂きます。なお、登録頂いたモニターの方 には、メール受信後に利用者アンケートにご協力いただき ます。 (2)参加者募集 時期:募集の詳細については、6月中に日本気象予報士 会から common メールで通知します。 人数:100 名程度 (3)利用者登録情報 ①ご氏名(気象予報士登録番号) ②メールアドレス(携帯電話、スマートフォン、email) ③登録地点の緯度経度(度で指定:小数位5桁) ④登録地点の名称 (名称はメールの対象地点名となります) ⑤配信基準(固定) :平均風速 10m/s(初期時刻から 20 分先と 30 分先) :実験対象項目(途中変更を検討) ⑥配信期限:夜間など、情報が不必要な時間帯にはメール を受信したくない方のために、メールが配信される時間 帯を設定(全日 or 日中7時~ 19 時) ⑦メール受信間隔:強風情報メールが繰り返し配信される のを避けるため、一度メールを受信すると一定時間はメ ールが送信されません。強風情報メールを受け取る最小 の時間間隔を1、3、6、12、24 時間から選択 3.対象範囲 今回の利用登録の対象範囲は、関東域の赤枠内(北緯 35º ~ 36.66667º、 東 経 138.875º ~ 140.75º) で す。 な お、 山間部(緑色)は精度が落ちるため登録をお控えください。 4.端末への提供情報 メールによる文字情報配信は携帯電話も対応しますが、 強風分布図などの Web 配信はスマートフォンに限ります。 また、PC への Web 配信も行います。 提供情報イメージ図 左上 スマートフォン版強風分布図 上 PC 左 文字情報 21 SATAID の使い方 伊東 譲司(千葉県) SATAID とは、衛星画像の解析ツールで「サトエイド」 と呼ばれる。 気象庁の予報現業で、各気象台の現業で、そのど真ん中 に置かれ、大画面のディスプレイにひまわり8号の動画画 像を映し出し、実況監視の主要なシステムとなっている。 もとは、気象庁の開発チームにより作られたプログラム ソフトで、気象衛星センターの雲解析ツールとして使用さ れてきたが、市販の雲解析事例集(気象業務支援センター) や衛星画像月報(同)にも使われるほか、JICA 研修を通し て世界各地の気象台で使われるようになった。 予報課現業室の作業風景 立てて頂ければ幸いである。 データの配信 Himawari Cast 現在、SATAID のデータの国内配信は、Himawari Cast として届けられる仕組みとなっている。(インターネット モンゴル気象庁の現業室の SATAID 上では、WIS という国際向けのサーバーがあるが、デー タなどのダウンロードには ID が必要となっている。 ) 「ひまわり8号気象衛星講座」 (東京堂出版)伊東譲司、 Himawari Cast は、これまで MTSAT-1R から直接配信 西村修司、田中武夫、岡本幸三共著の DVD には、最新バ していたサービスを商用通信衛星を利用した配信に変更 ージョンの SATAID のプログラムである GMSLPD.EXE したもので、パラボラアンテナとパソコンがあれば、受 Ver,3.00(日本語版)がついているので、お求め後パソコ 信ソフトウェア(通信ソフト等は有償、SATAID 表示用の ンにインストールしていただければ、配信データを利用す GMSLPD.EXE は無償でダウンロード可能)をインストー ることができる。 ルすれば、SATAID 形式の衛星動画を誰でも入手可能と SATAIDでできること なる。また同時に数値予報資料や各種観測データ(地上・ 海上・高層実況、マイクロ波散乱計海上風速等)も配信さ れているので膨大なデータが入手可能である(例えば、日 ディスプレイ上で、水蒸気画像や赤外画像、可視画像、 本気象予報士会で装置を設置し、SATAID のサーバーを 差分画像などを表示しながら、いろいろな画像を切り替え 構築することも可能となる)。 て見たり、数値予報の GPV データや降水レーダー、雷ナ SATAID の ダ ウ ン ロ ー ド な ど の 詳 細 は、 以 下 の 気 象 ウキャスト、AMeDAS などの情報を重ねて見ることもで 衛 星 セ ン タ ー ホ ー ム ペ ー ジ で、 通 信 衛 星 に よ る 配 信: き、ドボラック法を取り入れたドボラック階調で台風解析 HimawariCast を参照のこと。 や雲解析に利用されている。 http://www.data.jma.go.jp/mscweb/ja/himawari89/ 一般的に雲画像を動画で見ると地形により停滞する雲が himawari_cast/himawari_cast.html#software 見えたり、雲パターンの変化から、低気圧や台風の発達な 22 どがよくわかることから、雲パターンを見分ける技術を養 なお部外配信されているデータについては、以下の機関 えば、台風や低気圧の発達のほか、シアーラインを形成す が画像やプロダクトに変換し、各サイトで公開している。 る局地的な雲域や、積乱雲の急発達する様などが見分けら ■ 気象衛星センター SATAID 形式 ひまわり8号画像 れる。また、差分画像を取り合わせて水雲と氷雲を見分け http://www.data.jma.go.jp/mscweb/data/himawari/ たり、雪や氷なども見分けることが容易となる。 sat_img.php?area=jpn 「ひまわり8号気象衛星講座」にあるこれらの新たな技術 ■ NICTict ひまわり8号リアルタイム画像 を使えるように学習していくことで、予報技術の向上に役 http://himawari8.nict.go.jp/ ■ CIRA Himawari- 8 Imagery http://rammb.cira.colostate. edu/ramsdis/online/ himawari-8.asp ■ JAXA ひまわりモニター http://www.eorc.jaxa.jp/ ptree/index_j.html ■ 千葉大学 CEReS http://www.cr.chiba-u.jp/ japanese/database.html ■ DIAS 地球環境情報統融合 プログラム http://dias-dss.tkl.iis. u-tokyo.ac.jp/ddc/ viewer?ds=Himawari_ 8 _ 9 &lang=ja HimawariCastの配信(気象衛星センター HPより転載) ■ オモシロ天気塾 LINK http://tenkijuku.com/link.html 観測データ(レーダー、解析雨量、アメダス、通報観測な ど)の重ね合わせ、事例解説データ表示および音声出力対 GMSLPD Ver.3.00 の解説 応、事例解説のお絵かきソフトなど様々な便利機能が使用 できる。(詳細は、ヘルプを参照) レーダーデータ、アメダスデータは HimawariCast で配 信されないが、ローカルに GRIB 2形式、BUFR 形式(気 象業務支援センターから取得可能)のレーダーデータやア メダスデータを使えば表示できる。 Natural Color ほかの表示 SATAID の表示画面 GMSLPD Ver.3.00 これまでのものと変わった点として、赤外、近赤外、可 視、水蒸気および差分画像などの切換え表示は、任意に設 定できる画像が 16 画種に、作成できる差分画像は8種類 になった。 VIS と近赤外を使用した Natural Color の画像 また、動画、コマ送りは、操作パネルの動画開始/終了 Himawari Cast では帯域の制限で可視画像は1バンドし ボタンを右クリックすると容易に動画期間を設定できるよ か送信できないため True Color は表示できないが、設定 うになり、拡大表示や階調の強調表示等の機能は従来通り 次第で Natural Color は表示可能である。 使える。ヘルプを見ていただければ、使い方の概要が記さ 上 の 写 真 は、 可 視 と 近 赤 外 を 合 成 し た Natural Color れているので、 様々な操作方法をマスターしてもらいたい。 の画像である。詳細は気象衛星センターホームページの 赤外温度、可視反射率、および移動速度の測定、赤外温度 Himawari RGB Training Library(英文)を参照願いたい。 や可視反射率の極値、平均値および断面図表示、緯経度線、 その他、様々な画種を選択して合成した RGB 画像で、 海岸線、およびフリーラインの重ね合わせ、赤外温度や可 黄砂や火山の噴煙なども見ることができる。 視反射率のヒストグラム、時系列および等値線図表示、画 さらに HimawariCast では ASCAT データや SST データ 像の一覧図および鳥瞰図表示、画像の印刷およびビットマ が配信されているので、海上風や海面水温も表示できる。 ップ形式ファイル出力、数値予報 GPV データおよび各種 23 気象災害軽減イノベーションセンターの創設と 日本気象予報士会との協働 中村 一樹 (防災科学技術研究所気象災害軽減イノベーションセンター) 防災科学技術研究所について 国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)は「災 害に強い社会の実現」を使命とし、1963 年にその前身が 設立されました。現在は、 7つの基礎研究部門が設置され、 気象災害、雪氷災害、地震災害、火山災害および社会防災 など専門分野に関する研究や、科学技術開発を行っていま す。 防災科研は、本所(茨城県つくば市) 、雪氷防災研究セ ンター(新潟県長岡市) 、雪氷防災研究センター新庄雪氷 環境実験所 (山形県新庄市) 、 兵庫耐震工学研究センター(兵 庫県三木市)の4箇所の研究拠点で活動しています。防災 科研が全国に展開している地震、津波、火山、気象、雪氷 等の観測網は合計すると約 2,200 箇所にもなります。 気象災害イノベーションセンターとは 防災科研は、平成 28 年4月に、近年激化している異常 気象災害の軽減に取り組むことを目的に、 「気象災害軽減 イノベーションセンター」を設置しました。 図1に示すように、防災科研は、気象災害軽減イノベー ションセンターの活動を通じて、観測、モデル化、ユーザ ーシステム化の3つの技術を連携させた「研究と人材の中 核拠点」の構築をめざします。 ユーザーのニーズを満足するための多くのシステム要件 がモデル化技術に、モデル化技術からは観測に必要なシス テム要件が要求されます。これに応じて、観測されたデー タがモデル化技術へ、モデル化され生成した情報プロダク ツがユーザーシステム技術へ流れます。 従来の研究活動は、図1の左から右に向かう流れ、つま り、観測、モデル化の技術開発が先にある場合が多かった 図1 気象災害軽減イノベーションセンターの活動の概念 24 のですが、気象災害イノベーションセンターは、右から左 に向かうニーズ主導のシステム要件に基づく研究開発を行 います。 このような双方向の流れを基本に、ステークホルダーと 我々が共に創り、人、技術、情報が集まり学びあう「イノ ベーションハブ」の構築をめざします。 イノベーションハブ構築に関わる技術の全体像 図2に図1の「観測」、「モデル化」、「ユーザーシステム 化」に対応したイノベーションハブ構築に関わる技術の全 体像を示します。 右(ピンク色の部分)は、4カテゴリーのユーザーに対 するシステム化・統合技術です。具体的な対象となるステ ークホルダーとして、市民、交通インフラ・物流、産業界、 地域を考えています。 真ん中(オレンジの部分)が実現化技術・要素技術開発 で、「ドップラーライダーの開発や低コストセンサーの開 発などの次世代センシング技術」、「ビッグデータの処理や 分析を行う IoT 情報技術」、そして「リスクコミュニケー ションを考慮する情報プロダクツ化の技術」で構成されま す。左(緑色の部分)が知識基盤・基礎的研究としての観 測や予測シミュレーション技術となります。 この知識基盤・基礎的研究と実現化技術・要素技術開発 の組み合わせを「攻めの防災」の核の技術と位置づけ、ユ ーザーごとにシステム化して、新しい予測情報や仕組みを 創出します。 技術や情報を結集するための戦略 気象災害軽減イノベーションセンターでは、防災科研の 強みである、総合防災研究機関、最先端のコア技術、研究 インフラに基づき、従来の研究コミュニティを超えた産学 官の様々な分野の人材を糾合し、それぞれの技術や情報を 結集・融合させることで、研究開発成果のスピーディな社 会実装、更なる波及・展開を目指しています。 平成 27 年度に試験的に開催したワークショップやヒア リングでも、情報や技術、人材の糾合の場としてのハブ機 能に期待しているとの声が多くありました。この期待にこ たえるべく、防災科研が「集いの場」としてのハブ機能を 活かして、他社、他大学、他機関と積極的に糾合し、オー プンイノベーションを推進します。 オープンイノベーションを推進するため、他機関・研究 者との連携を進め技術や情報をハブに取り込む戦略とし て、図3に示すような「気象災害軽減イノベーションフォ ーラム(仮称)」を立ち上げ、ワークショップ等を継続的 に実施します。この取り組みの中で共有したい技術以外の 重要な事項のひとつが防災教育に関わる情報や知見、ノウ ハウです。 図2 イノベーションハブ構築に関わる技術の全体像 防災教育分野における日本気象予報士会との協働 気象災害を軽減するためには、防災教育は欠かすことが できません。図4に計画中の防災教育の取り組みを示し ます。❶児童生徒を対象とした「防災学習プログラム」、 ❷地域住民組織で実際に防災に携わる「地域防災リーダー 養成プログラム」 、❸「自治体職員向け研修プログラム」、 ❹「大学生、大学院生向けデュアルトレーニングプログラ ム」、❺「社会人向け実践的ドクタープログラム」です。 これらの防災教育プログラムを様々な地域に効率的にか つ有効的に展開するため、共通カリキュラムとプログラム 独自のカリキュラムを開発し、それに合わせた教科書づく りを進めます。気象災害の基礎から防災の応用までステッ プアップしながら進めることとし、さらにイノベーション ハブのステークホルダーとの協働や各プログラム同士の交 流も積極的に行う実践的教育プログラムとします。 5つのプログラムのうち、特に❶~❸のプログラムにつ いて、防災教育の取り組みについて実績のある日本気象予 報士会をはじめとして、中越防災安全推進機構、学校関係 者、自治体関係者のほか、気象庁や大学等の専門家の方等 と共に委員会を設置し、プログラムの実施に向けたテキス トの検討を行いたいと考えています。 現時点で計画している❶~❸のプログラムの内容は以下 の通りです。 ◆ 防災学習プログラム(小学、中学、高校生向け) 個々人の自己決定力の向上には、小さいころからの防災 学習も重要です。この取り組みでは小中高生向けの学習プ ログラムも用意し、地域の自然や社会条件、災害予測、防 災対策などについて、教材や現地での学習、ハブに参加い ただいているステークホルダーとの交流も含め、興味深く て理解しやすいものとします。学習プログラムは、防災科 研水土砂研究ユニットが平成 27 年 11 月に実施した公開講 座「高校生のための6時間でわかる気象災害講座」や、こ れまで日本気象予報士会や防災科研が行ってきた多くの出 前講座などの内容を参考とし、段階的に防災について学べ るようわかりやすいものを準備します。 ◆ 地域の防災リーダー養成プログラム (市民地域防災リーダー向け) 地域をまとめ、災害発生時に避難など一人ひとりの行動 を起こさせるためには、地域に密着して地域の自然条件、 社会条件、発生する災害などに精通し、地域住民をまとめ ていく、地域防災リーダーが不可欠です。しかし、防災活 動を行っている地域の必ずしも全てに実践的な防災リーダ ーは存在せず、その育成は、地域防災にとって大きな課題 となっています。 本プログラムは、より実践的な地域防災リーダーを育成 するため、防災の先進地で地域防災リーダーとして活動し ている方に防災科研のプロジェクトに参画していただき、 システム化技術開発の一員として活躍していただきながら 防災リーダーとしての知識と能力を身に着けていただきま す。リスクコミュニケーションモデル開発などにも携わる 中で、自分たちの地域の課題を解決するとともに、防災リ ーダー育成指導者としての素養と経験を身に着けるプログ 25 ステムを開発します。 自治体の防災担当者は2~3年で人事異動により担当が 替わるのが通例です。気象災害の早期予測システムは、定 量的な予測情報として単に扱うだけではなく、そこから読 み取れる自然現象やこれから起きる災害の対応策まで深い 見識を持って扱うことで、真に役立つシステム化が実現し ます。このため、防災科研が構築するイノベーションハブ で自治体の防災担当者を半年程度受け入れて、気象災害の 早期予測システムの活用や実習、野外フィールドにおける 研修プログラムを実施することで、自治体における防災ス ペシャリストを養成します。 研修を受けた防災担当者は自治体へ戻り、他の自治体職 員への内部指導、早期予測システムの導入、地域住民や地 域産業とのパイプ役等を務めることにより、公助・共助・ 自助を有機的に連携させた地域防災力の向上が実現される ことが期待されます。 おわりに 図3 気象災害軽減イノベーションフォーラム(仮称) ラムになります。 ◆ 自治体職員受入・研修プログラム(自治体向け) 自治体の職員に防災科研のプロジェクトに参画いただ き、防災科研、産業界、大学等の研究者とともに気象災害 の早期予測システムのユーザーという視点で新たな防災シ 今後、防災科研は、日本気象予報士会と協力して防災教 育の分野に取り組むほか、新たに開発した防災情報の検証 等、技術開発の研究面にも協働を波及させたいと考えてい ます。双方の得意分野を組み合わせて、気象災害の軽減に 取り組みましょう。本プロジェクトの成功のためには、気 象防災の実践的活動に取り組んでこられた気象予報士の皆 さんの知識と経験が不可欠だと思います。 図4 計画中の防災教育の取り組み 26 気 象 庁 から の お 知 ら せ 土砂災害警戒判定メッシュ情報の表示が改善されます 気象庁は、大雨警報 (土砂災害)が発表されている状況で、土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに、市町村長の避難勧 告等の判断を支援するよう、また、住民の自主避難の参考となるよう、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかけるため、都道 府県と共同で土砂災害警戒情報を発表しています。土砂災害警戒情報や大雨警報 (土砂災害)が発表されている市町村内で土砂災 害の危険度が高まっている領域については、気象庁ホームページで土砂災害警戒判定メッシュ情報を5km 四方の領域 (メッシュ) ごとに表示しています。 平成 28 年5月下旬に、土砂災害警戒判定メッシュ情報を表示する地図を高解像度降水ナウキャストと同じ地図に変更しました。 この改善によって、中心位置や拡大・縮小の自由な操作や、道路・河川・鉄道といったランドマークとの重ね合わせができるように なり、危険度の高まっている領域の把 握が容易になります。また、スマート フォン等では、GPS 機能によってボタ ンひとつで現在地を中心とした表示に することができますので、現在地周辺 の土砂災害の危険度の高まりを把握す ることができます。 ■ 最新の画像 (気象庁ホームページ 「土砂災害警戒判定メッシュ情報」) h t t p : // w w w.j m a . g o .j p / j p / doshamesh/ 「推計気象分布」の提供を開始しました 平成 28 年3月より「推計気象分布」の提供を開始しました。「推計気象分布」とは、全国の気象台等の地上気象観測データ に加え、静止気象衛星(ひまわり8号)や気象レーダーによる観測データ等を活用することにより、最新の「気温(0.5℃間隔)」 および「天気(晴れ、曇、雨、雨又は雪、雪)」の分布を、1時間毎に約1km 四方の細かさで面的に提供するものです。気象 庁ホームページでは、気温と天気の分布画像を全国 ・ 地方 ・ 都道府県と3段階で表示しており、夏季における高温域の広がりや、 冬季における雨と雪の分布などを、容易にきめ細かく把握できるようになりましたので、是非、ご活用ください。 また、気象業務支援センターを通じて、数値データ(GRIB 2形式)も提供していますので、合わせて活用ください。 ■ 最新の画像 (気象庁ホームページ 「推計気象分布」) http://w w w.data.jma.go.jp/ obd/bunpu/index.html ■ リーフレット (「推計気象分布」の 提供を始めます) ht tp://w w w.jma.go.jp/jma/ kishou/books/suikei/index. html ■ 配信資料に関する技術情報 第 422 号 http://w w w.data.jma.go.jp/ ad d /suis hin /jyo u h o u / pdf/422.pdf 図1 推計気象分布(気温) 図2 推計気象分布(天気) 季節予報研修テキストを気象庁ホームページに掲載しました 季節予報研修テキストは、季節予報の作成や解説などを行う上で必要な知識 や最新の技術などを習得するための教科書として発行しています。その中でも、 季節予報作業指針である平成 24 年度季節予報研修テキストは、季節予報に関 わる大気・海洋現象や実際の季節予報作業を幅広く解説したもので、書籍版は 既に完売しており、気象予報士の方々からも 「気象庁ホームページへの電子版掲 載はいつ?」とのお問い合わせをいただいていました。 このたび、気象庁ホームページに電子版を掲載する準備が整いましたので、 平成 24 年度以降のテキストについて掲載しました。最新の季節予報技術などの 習得に、ぜひご活用ください。 ■ 季節予報研修テキスト http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kisetutext/kisetutext.html 27 支 部だ より 東海 東海支部第225回例会・案内会報告 関谷 不二夫(三重) 広島 北海道 東海支部の4月例会で新規合格者案内会が4月16日 経験値が高まるか分からず早くもペーパー気象予報士の (土)にイーブルなごや視聴覚室で開催されました。当日 予感がしていた所でした。しかし、説明を頂く中で気象 は新規合格者3名の方を含め、総勢 37名参加の例会と に関しての勉強会はもちろん幅広い活動をされているこ なりました。 とを伺い気象に関する興味や関心が再燃してきました。 案内会では多々良支部長の挨拶に続き、日本気象予 初回のみの参加で終わることなく次回以降も参加させて 報士会及び東海支部の活動内容などの紹介などが行わ 頂きたいと思います。 れました。また新規合格者3名の方にも自己紹介を兼ね ● 林寿美さん 盛りだくさん、かつためになるお話をあり た挨拶をしていただきました。今後の支部活動において がとうございました。とても楽しかったです。試験が終わ も、今日参加していただいた新規合格者の方々の期待を り、ほとんど気象にふれていなかったのですが、今後も 裏切ることのないよう努めてまいります。 気象の勉強を続けようと思いました。 ■ 参加者コメント ● 近藤正行さん 合格後には気象予報士としての研鑽を 積んでいなかったが、思っていたよりも話題についていけ た。日本気象予報士会の活動内容の雰囲気がよかった。 ● 三浦秀行さん この春、ようやく気象予報士試験に 合格し、東海支部の案内会に参加しました。合格し、 晴れて気象庁より登録証明書が届いたものの何をすれば 東海 2016春の案内会in広島・第95回例会の報告 坂本 捷典 (広島) 広島 2016 春の案内会 in 広島・第 95 回例会が4月23日 (土) き、杉原さんと中野さんが解析しました。 に広島市まちづくり市民交流プラザ3階会議室Bで開催 ・4月24日の天気、最高・最低気温を二つの班に分かれ しました。今年は、新たに合格された加藤さん (広島市 て検討しました。 北海道 在住、広島県支部に加入) 、舛澤さん (岩国市在住)に ■ 新加入者の一言 加え、ブロック理事の志摩さんも参加され、フレッシュ ● な感じの会合になりました。 しているが、将来は気象関係の仕事がしたい。3月に受 ■ 2016 春の案内会 in 広島 かったばかりなのでこれからしっかりと勉強してゆきた 加藤 成子さん 今はシステムエンジニアとして仕事を 参加者全員の自己紹介から始まり、日本気象予報士 い。 会や広島県支部の行事の説明を行いました。新加入の皆 ● さんは特に他機関との連携行事に興味を持たれた模様 いが、ライフワークとして気象の勉強をしている。3月に です。 受かったばかりで、これから皆さんに教わりながら、勉 舛澤さんは、岩国に在住なので本来なら西部支部への 強を続けてゆきたい。 舛澤 慧さん 工場勤めで、なかなか気象と関われな 加入なのですが、地理的にも是非広島県支部に加入され る様、古参の広島県支部の皆さんの強い誘いが有りまし お二人ともお若く、謙虚で、希望に燃え、清々しい た。 印象でした。 ■ 第 95 回例会 ①事務連絡 これから後、次回例会までの行事を紹介しました。 ②話題提供 福山市在住の下井さんが「福山市芦田町の砂留」の テーマで 2015 年9月土木学会による土木遺産に認定さ れ、福山市のマチュピチュとも称される砂留について豊 富な写真と図面で解説、皆さん、興味深く拝聴しました。 ③天気図検討会 ・前回の2月28日の天気の予想が実況とずれた原因につ 28 集合写真 前列左から2 人目加藤さん 3 人目舛澤さん 支部 だ より 東海 日本気象予報士会北海道支部 2016 春新合格者向け案内会開催報告 金村 直俊 ( 北海道 ) 広島 北海道 4月23日 (土)札幌市男女共同参画センターにて新合 の独学でしたので、さらに実践的に理解を深め、また 格者の工藤さんをお迎えし、総勢 20 名にて 2016 春案内 現場での活動に触れる機会があればいいなと思っていま 会を開催しました。 した。自分のような素人がついていけるか不安がありま 日本気象予報士会及び支部の活動紹介に続き、参加 したが、案内会では様々な職業・動機の方が参加され、 者全員が自己紹介と気象予報士資格取得の動機等につ 皆さん親切に歓迎してくださりとてもアットホームな雰囲 いて話しました。支部活動に関する報告と今後の予定を 気でした。これからできる範囲で関わっていきたいと考 説明した後、休憩を挟んで、札幌管区気象台予報課長 えていますのでよろしくお願いいたします。 の足立様より 「最新の気象予測技術と予測における留意 点について」と題してご講演いただきました。記念撮影 の後、懇親会を開催。大いに盛り上がりました。 ■ 案内会に参加して ● 工藤明則会員 定年退職後の趣味として、気象や天 気について学んでみたい、上空で起き ていることを少しでも具体的にイメージ できるようになりたい、と思ったのが受 験のキッカケでした。受験はテキストで 2016 春 東京案内会・大阪案内会 開催報告 小川 雅仁 〔常務理事 副幹事長 兼 組織担当幹事〕 この春も東京・大阪をはじ め、全国各地で案内会を開催 中です。主催者側にとっては 直前の気象予報士試験の合格 者数が気になるところです が、 そ れ は さ て お き、 理 事 会・支部・有志活動団体は万 全の準備で参加者をお待ちし ます。結果、 東京会場は25名、 大阪会場は5名をお迎えし、 いつも以上に中身の濃い場と なりました。 東京案内会集合写真 昼間はもちろん、夜の懇親 会でも熱いPRが繰り広げられ、 始めはやや緊張されていた方 も、各団体の熱意が伝わるに つれ、少しずつ表情がやわら かくなったように感じます。 ご参加下さった皆様、運営 にご協力下さいました支部・ 有志活動団体・気象科学館案 内員の皆様、ありがとうござ いました。 大阪案内会集合写真 29 イベント情報 ※ 最新の情報は日本気象予報士会ウェブサイトのイベント カレンダーおよび電子会議室 Forum でご確認ください。 北海道支部 【第 61 回例会】 ・日時:2016 年6月 25 日(土)13:30 ~ 17:00 ・会場:日本気象協会北海道支社(予定)および 札幌市男女共同参画センター工芸室 ・内容:1. 見学会 2. 移動後、支部運営について 【第 62 回例会)】 ・日時:2016 年7月 18 日(月)13:30 ~ 17:00 ・会場:札幌市男女共同参画センターOA研修室 ・内容:1. 支部運営について 2. 天気図検討会 【2016 サイエンスパーク】 ・日時:2016 年7月 28 日(木)10:00 ~ 16:00 ・会場:札幌駅前地下歩行空間 ・内容:子ども向け実験・体験教室 【第 63 回例会】 ・日時:2016 年8月 20 日(土)10:00 ~ 12:00 ・会場:旭川地方気象台ほか ・内容:見学会 ●連絡:北海道支部 <[email protected]> 東北支部 神奈川支部 【第 84 回神奈川支部例会】 ・日時:2016 年7月 16 日(土)午後 ・会場:神奈川労働プラザ ・内容:話題提供など(検討中) ●連絡:田中専匠 <[email protected]> 新潟支部 【新潟支部例会】 ・日時:2016 年7月2日(土)13:20 ~ 17:00 ・会場:新潟市万代市民会館(新潟市中央区東万代町9 - 1) ・内容:1. お天気フェア事前実験(子供が喜ぶ実験等のアイデア募集) 2. 懇親会 ●連絡:田村正道 <[email protected]> 東海支部 【6月例会】 ・日時:2016 年6月4日(土)13:30 ~ 17:00 ・会場:仙台市宮城野区中央市民センター第2会議室 ・内容:1. 話題提供 2. ミニ天気図検討会 3. その他 【第 227 回例会】 ・日時:2016 年6月 25 日(土)13:00 ~ 16:30 ・会場:名古屋市中村生涯学習センター ・内容:1. 気象講演 2. 支部総会 【みちのくプロジェクト打合せ会兼仙台管区気象台見学会】 ・日時:2016 年7月2日(土)11:00 ~ 17:00 ・会場:仙台管区気象台(仙台第3合同庁舎内) ・内容:1. 講演 2. 気象台見学 3. 予報実習 4. 連携事業打合せ会 ※ 詳細は支部ホームページを随時確認願います。 ●連絡:杉山公利 <[email protected]> 【第 228 回例会】 ・日時:2016 年7月 16 日(土)13:00 ~ 16:30 ・会場:未定 ・内容:1. 局地天気検討会 2. その他 ●連絡:関谷不二夫 <[email protected]> 北関東支部 【群馬部会6月例会】 ・日時:2016 年6月 25 日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:前橋市市民活動センター PePo ・内容:話題提供 ●連絡:小河原哲 <[email protected]> 【北関東支部総会】 ・日時:2016 年7月3日(日)13:00 ~ 17:00 ・会場:茨城県県南生涯学習センター小講座室(3) 茨城県土浦市大和町9番1号ウララビル5階 ・内容:総会、話題提供 ●連絡:大門禎広 <[email protected]> 埼玉支部 【基礎講座】 ・日時:2016 年6月 26 日(日)10:00 ~ 16:00 ・会場:東京芸術劇場ミーティングルーム7 ・内容:客観解析図の見方と予報の作成実習 講師…下山紀夫氏(元鹿児島地方気象台台長、日本気象 予報士会前副会長) ●連絡:冨川誠一 <[email protected]> 千葉支部 【例会】 ・日時:2016 年6月 25 日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:千葉市民会館第5会議室 ・内容:1. 話題提供 2. その他 【お天気フェア】 ・日時:2016 年8月6日(土)10:00 ~ 15:00 ・会場:銚子地方気象台 ・内容:展示、実験等 ●連絡:石井賢次 <[email protected]> 30 東京支部 【支部総会および第 60 回例会】 ・日時:6月 11 日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:気象庁講堂 ・内容:1. 支部総会(13:00 ~ 13:20) 2. 第 60 回例会(13:30 ~ 17:00) テーマ「10 年後の気象予報」 講演① 気象研究所予報研究部第二研究室長 瀬古弘様 講演② 東京支部会員 白石晶二様 講演③ (株)ウェザーマップ 増田雅昭様 ●連絡:田家 康 <[email protected]> 静岡支部 【第 45 回例会】 ・日時:2016 年6月 25 日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:B- nest ・内容:1. 話題提供 2. 総会 ●連絡:藤井 聡 <[email protected]> 関西支部 【関西支部第8回総会】 ・日時:2016 年6月 26 日(日)13:30 〜 17:00 ・会場:大阪市立総合生涯学習センター ・内容:1. 定期総会 2. 特別講演 ※ 特別講演は、他支部会員も聴講可能です。 ●連絡:関西連絡窓口 <[email protected]> 関西支部 京都部会 【第 11 回施設見学会】 ・日時:2016 年7月6日(水) ・会場:彦根地方気象台 ・内容:施設見学、講話など ●連絡:土井修二 <[email protected]> 関西支部 大阪部会 【大阪部会 第 49 回例会】 ・日時:2016 年6月 18 日(土)13:30 ~ 17:00 ・会場:堺市西文化会館6 F 創作室 ・内容:1. 天気図検討会 2. 話題提供 【大阪部会 第 50 回例会】 ・日時:2016 年7月 16 日(土)13:30 ~ 17:00 ・会場:堺市西文化会館7 F AVルーム ・内容:1. 話題提供 ●連絡:大嶋耕一 <[email protected]> 広島県支部 【第 96 回広島県支部例会】 ・日時:2016 年6月 25 日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:広島市中区舟入公民館 ・内容:1. 事務連絡 2. 話題提供 3. 天気図検討会 4. その他 ●連絡:坂本捷典 <[email protected]> 四国支部 【四国支部例会】 ・日時:2016 年6月5日(日)13:30 ~ 17:00 ・会場:高松市サンポート e- とぴあかがわクラスルーム C ・内容:話題提供 ●連絡:一(はじめ) 広志 <[email protected]> 西部支部 【西部支部第 215 回例会】※ 懇親会もあわせて出欠をご連絡ください ・日時:2016 年6月 18 日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:航空自衛隊新田原基地及びホテルマリックス(宮崎県) ・内容:施設見学、話題提供 【西部支部第 216 回例会】※ 懇親会もあわせて出欠をご連絡ください ・日時:2016 年7月9日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:クローバープラザ スタディールーム(春日市) ・内容:話題提供 【西部支部第 217 回例会】※ 懇親会もあわせて出欠をご連絡ください ・日時:2016 年8月 20 日(土)15:00 ~ 17:00(未確定) ・会場:未定 ・内容:気象教室(気象学会九州支部と共催) ●連絡:http://www.facebook.com/seibushibu (期日・場所の確認及び申し込みはイベントページからお願いします) 松尾比呂孝 <[email protected]> 鹿児島支部 【6月例会・支部総会】※ 懇親会もあわせて出欠をご連絡ください ・日時:2016 年6月 25 日(土)17:00 ~ 19:30 ・会場:鹿児島市勤労者交流センター 第一会議室 ・内容:支部総会・話題提供など ●連絡:渡司陵太 <[email protected]> 森 雅宇 <[email protected]> 沖縄支部 【第9回例会】 ・日時:2016 年6月 19 日(日)15:30 ~ 17:00 ・会場:那覇航空測候所 ・内容:話題提供、施設見学 ●連絡:沖縄支部 <[email protected]> ※ その他:最新情報は以下の支部 FB をご覧ください。 https://www.facebook.com/camj.okinawa/ 長期予報利活用研究会 【第 64 回例会】 ・日時:2016 年6月 19 日(日)9:30 ~ 12:00 ・会場:台東区生涯学習センター ・内容:1. 話題提供 2. 総会 ●連絡:藤井 聡 <[email protected]> 波浪研究会 【第 36 回波浪研究会】 ・日時:2016 年6月4日(土)13:00 〜 17:00 ・会場:東京都中央区佃区民館4号室 ・内容:1. 波浪予想方法講義 2. 波浪予想実習(テーマ:ハワイの波) 3. その他(トピックス) ●連絡:船曵佳弘 <[email protected]> 天気図を囲む会 【第 42 回天気図を囲む会】 ・日時:2016 年6月 19 日(日)13:00 ~ 17:00 ・会場:台東区生涯学習センター 407 会議室 (最寄り駅 地下鉄日比谷線入谷駅) ・内容:今春の特徴、春の顕著現象 ●連絡:八木健太郎 <[email protected]> 関東地区天気図検討会 【第 195 回天気図検討会】 ・日時:2016 年6月4日(土)13:00 ~ 17:00 ・会場:台東区生涯学習センター 301 会議室 (最寄り駅 地下鉄日比谷線入谷駅) 【第 196 回天気図検討会】 ・日時:2016 年7月 10 日(日)13:00 ~ 17:00 ・会場:台東区生涯学習センター 504 会議室 ・内容:いずれも当日9時の実況解析と翌日の予想を予定しています。 ※9時から予習が可能です。 初参加の方を対象にした基礎コースを併設します。 ●連絡:八木健太郎 <[email protected]> パソコン活用研究会 【第 41 回例会】 ・日時:2016 年5月 21 日(土)10:00 ~ 17:00 ・会場:清瀬市生涯学習センター ・内容:ソフトのインストール・使い方、図の使用事例など ●連絡:大門禎広 <[email protected]> サニーエンジェルス 【春日部市立南桜井小学校「お天気教室」】 ・日時:2016 年7月9日(土)9:30 〜 11:30 ・会場:埼玉県春日部市立南桜井小学校 体育館 ・内容:春日部市立南桜井小学校の児童とその保護者対象のお天気教室 【学習院生涯学習センター「夏休み・こどもお天気実験教室」】 ・日時:① 2016 年7月 26 日(火)10:30 ~ 12:00 ② 2016 年7月 28 日(木)10:30 ~ 12:00 ③ 2016 年7月 28 日(木)13:00 ~ 14:30 ・会場:東京都豊島区目白 学習院生涯学習センター ・内容:小学生とその保護者対象のお天気ワークショップ 【W-project「さいえんすママカフェ」】 ・日時:2016 年7月 27 日(水)13:30 〜 15:00 ・会場:札幌市生涯学習総合センター ちえりあ ・内容:小学生までの子どもを子育て中の母親対象のママカフェ 【茅ヶ崎市小和田公民館「親子で学ぶ気象講座」】 ・日時:2016 年7月 31 日(日)10:00 ~ 12:00 ・会場:茅ヶ崎市小和田公民館 ・内容:茅ヶ崎市在住の親子対象のお天気教室 【自然博物館「ございしょ自然学校」 〜自由研究もこれでばっちり!気象予報士のお天気教室〜】 ・日時:2016 年7月 31 日(日)10:30 ~ 12:00 ・会場:御在所岳山頂 レストランアゼリアギャラリー ・内容:御在所岳を訪れた親子対象のお天気ワークショップ 【杉之子幼稚園「さいえんすママカフェ」】 ・日時:2016 年8月 10 日(水)10:00 〜 11:30 ・会場:神奈川県横浜市西区 杉之子幼稚園2階ホール ・内容:杉之子幼稚園の園児とその保護者対象のママカフェ ●連絡:山本由佳 <[email protected]> 予報士会 RUNNERS 【予報士会 RUNNERS 例会】 ・日時:2016 年7月 16 日(土)9:00 ~ ・会場:JR 石川町駅集合 ・内容:海風を感じよう、横浜みなと巡りジョギング ●連絡:長嶋賢一 <[email protected]> よんまる会 【第3回新人気象予報士発表会】※ 会員以外の気象予報士の参加も大歓迎 ・日時:2016 年7月2日(土)13:00 ~ 17:00(予定) ・会場:慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎シンポジウムスペース ・内容:招待講師講演、新人気象予報士による発表、 話題提供等、懇親会あり ●連絡:浅井孔徳 <[email protected]> 【“愛媛の気象”とことん味わい隊】※ 会員以外の気象予報士の参加も大歓迎 ・日時:2016 年9月 24 日(土)・25 日(日)(予定) ・会場:愛媛県松山市 ・内容:愛媛の気象にちなんだ交流会、現地見学会 ●連絡:大畑高二 <[email protected]> 31 平成28年度気象技能講習会 (最新の予報技術)の開催について 日本気象予報士会では、最新の気象知識技術を学びその応用能力の向上を目指すことができる場として気象技能講習会を設 け、平成 21年から毎年全国各地で開催しています。今年度の気象技能講習会 (最新の予報技術)は、以下の内容で行います。各 支部では実施に向けた検討をお願いします。また、本講習会は Web による配信も行います。 気象技能講習会は、気象予報士 CPD 制度のポイント付加の対象となりますので、会員の皆様は奮ってご参加ください。 講師 日本気象予報士会気象技能講習会運営委員会委員 下山紀夫、伊東譲司、鈴木和史、永澤義嗣、瀬上哲秀 教 材 ・ 内 容 ● CPD ポイント 3 時間 4.5 ポイント 平成28年度気象技能講習会 (最新の予報技術)講義ノート (1)数値予報の基礎と気象庁・数値予報システムの概要(執筆:瀬上哲秀) 気象知識の向上のため、気象予報の基本となっている数値予報のしくみについて、品質管理、データ同化、数値予報モ デル等を系統的に解説します。また数値予報に関わる最新の話題も提供します。 (2)台風の解析・予報作業の概要と演習(執筆:鈴木和史) 予報技術の向上のため、台風に関わる解析・予報の技術や情報作成の要点および気象庁における台風作業の概要につい て解説します。また、台風作業の演習を行い、理解を深めます。 開催日時等 ■東京 (1回目) 【日時】7月9日 (土)13:30 ~ 16:30 【会場】気象庁講堂 【講師】鈴木和史、瀬上哲秀 (予定) 受講料 会 員:3,000 円 非会員:6,000 円 (講義ノートダウンロード代金及び実習資料代金を含む) 講義ノートを印刷物として希望される方は、別途実費料金(1,000 円)をいただきます。 ※ その他、例年どおり各地で順次開催します。 ※ 募集開始は開催の約1か月前です。common-MLや 本会ウェブサイトで告知致します 申込方法 ●会員情報管理ページからの申込:https://center.camj.jp/ ※ 操作方法が分からない場合は、[email protected]まで お問い合わせください。 ●はがきでの申込:はがきに氏名、会場名、購入する教材を記入 して下記宛先までお申し込みください。 〒105-0001東京都港区虎ノ門3-3-3 虎ノ門南ビル3階A 日本気象予報士会本部事務所 宛 日 本 気 象 学 会 から の お 知 ら せ ※詳しくは、日本気象学会ウェブサイト http://www.metsoc.jp/ をご覧ください。 第 50 回夏季大学 ■ テーマ:エルニーニョと異常気象 ■ 主催:(公社)日本気象学会 ■ 後援(予定):気象庁、日本地学教育学会、(一財)気象業務支援センター、(一社)日本気象予報士会 ■ 日程:2016 年7月 30 日(土)~ 31 日(日) ■ 会場:気象庁講堂(予定) 2016 年度秋季大会 ■ 日程:2016 年 10 月 26 日(水)~ 28 日(金) ■ 会場:名古屋大学(予定) ■ 日本気象予報士会の会員が世話人であるスペシャルセッションも開催される予定です。 そのテーマは「気象情報の活用および気象講座・気象教育」です。(スペシャルセッションの日時は未定です) ふるってご参加ください。詳細は、common-ML でもお知らせします。 理 事 会 幹 事 会 か ら の お 知 ら せ 日本気象予報士会年会費納入のお願い 振込希望の皆様 7月5日 (火)に指定口座から引き落としいたします。 指定口座の残高確認をお願いいたします。 年会費の払込用紙を別送いたします。お手元に届き ましたらコンビニまたは郵便局からお振込みくださ い。払込用紙を使用する場合は、会員番号が印刷され ていますので、振込用紙に住所、電話番号等の記入は 不要です。振込手数料は各自ご負担下さい。 お 願 い 口座振替の皆様 口座振替(自動引落)は手数料の会員負担はありません。 この際、口座振替(自動引落)をお勧め致します。 申込み・問合せは、事務局 ([email protected])までお願 いします。なお、本会ウェブサイトのお問合せフォーム もご利用いただけます。 編集後記 ◆ 100 号特別企画で紹介した連載記事だけでなく、数えきれない程の気象技術講座・会員投稿記事・支部活動報 告等が1〜 100 号までの計 1,368 ページに掲載されています。是非、バックナンバーでご覧になって下さい。◆てんきすと 41 号 15 ページ新役員挨拶での I 副幹事長(当時)のコメントについて、10 年経った現在の思いを聞いてみたい。 〈茶会長〉 ◎一般社団法人日本気象予報士会 E-mail:[email protected] ◎公式ウェブサイト http://www.yoho.jp/ 発行日 2016 年5月 31 日 32 発行人 大西晴夫 発行所 一般社団法人日本気象予報士会 ©
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