多重債務者を対象とする債務集約ローンの推進

多重債務者を対象とする債務集約ローンの推進
(金融機関名)信用組合岡山商銀
当組合の融資のリテール化をはかるため、個人向けローンの取扱いを検討する中で、当組合が新規に参入でき
1.動機(経緯) る商品で、他金融機関の取扱商品と比較して独自性があり、利用者からも要望の多い商品として、債務集約ロー
ンの「おまとめローン」を開発し、重点商品として取扱うこととした。
2.概
要
多重債務者の生活再建対策として、保証会社ではなく家族の協力(保証)を得て、家族全体で返済に取り組む商
品内容としており、他金融機関と比較して独自性の高い商品である。また、このローンから派生した商品として、
小口化したものや不動産担保に対応した商品も取扱っている。
平成 17 年 6 月に「おまとめローン」の取扱いを開始し、平成 18 年 9 月にはおまとめローンセンターを本店に増設
して専門スタッフを配置した。また、平日に来店が困難な顧客に考慮して、日曜日に相談業務を実施している。そ
して、テレビCMや新聞広告、チラシの配布等を積極的に展開し、地域の人々に徐々に浸透するとともに、他金融
機関からも認知されるようになった。この「おまとめローン」により、利用者は多重債務の解消による家計の改善
3.成果(効果) が図られ、当組合は小口融資先の新規開拓の推進ができた。
●平成 22 年 12 月末現在の取組み
「おまとめ 500」 86 件 346,480 千円
「おまとめ 200」 26 件
44,200 千円
「不動産担保」
30 件 156,900 千円
多重債務者問題に対する政府等の取組みが進むなか、当組合の「おまとめローン」へのニーズは依然として大き
いと見込まれ、より多くの方々に利用していただくため、より一層推進する必要がある。
4.今後の予定
また、低所得者(パート、アルバイト、臨時雇用等)や年金生活者から要望の多い、低額(100 万円未満)のおまと
(課題)
め相談への対応や、配偶者・家族の協力が得られず保証人が不在の場合の無担保・無保証個人ローンの開発も
検討の必要がある。
信用組合岡山商銀の多重債務問題への取組みについて
多重債務者
返済が出来ない
金利が高い
残高が減らない
初回面談
※ローンセンター面談室にて対面で状況を聴取
債務集約により家
計収支の黒字化
ができない
債務集約により
家計収支の黒字
化が可能
紹介
借入額を問わ
ず、保証人不
在
借入額200万
円以内、保証
人1名あり
借入額200万
円以上500万
円未満、保証
人2名あり
借入額を問わ
ず、不動産担
保がある(保証
人不要・1000
万円まで)
2回目の面談。同居家族、保証人予定者同席
しんくみ保証、
フリーローン
「おまとめ200」
「おまとめ500」
不動産担保
ローン
おまとめ後の家計診断(借入依存型から貯蓄志向へ)・
再発防止策の提案
完済した借入先への過払い金請求のアドバイス
公設法律事務所 (岡山
市、岡山弁護士会が設
立)
任意整理、小規模個人
再生、自己破産などの
法的解決手段で再生を
図る
紹介