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平成 27 年度
自
己 評
評価対象期間
価 書
自:平成 27 年 4 月 1 日
至:平成 28 年 3 月 31 日
中央工学校
自己評価委員会
目
次
1. 建学の目的
・・・・・・・・2
2. 基本的運営方針
・・・・・・・・2
3. 現状の分析
・・・・・・・・2
4. 評価項目の達成及び取組み状況
・・・・・・・・3
(1)
教育理念・目標・人材育成像
・・・・・・・・3
(2)
学校運営
・・・・・・・・7
(3)
教育活動
・・・・・・・・11
(4)
学修成果
・・・・・・・・14
(5)
学生支援
・・・・・・・・17
(6)
教育環境
・・・・・・・・18
(7)
学生の受け入れ募集
・・・・・・・・21
(8)
財務
・・・・・・・・23
(9)
法令等の遵守
・・・・・・・・25
(10)
社会貢献・地域貢献
・・・・・・・・27
(11)
留学生(国際交流)
・・・・・・・・28
5.自己評価総括
・・・・・・・・30
(参考)自己評価項目と改善点のまとめ
・・・・・・・・31
1
1.建学の目的
中央工学校は、明治 42 年(1909 年)
「工業技術を教授し、もって実務的な技術者を養
成する」ことを建学の目的として設立された。これは、創立 106 年目となる今日も普遍
的に継承されるものであるが、次の 100 年へ向けて工業分野のみならず、商業実務及び
文化教養、または国際的視点に立脚した留学生教育へと発展的展開を目指す。
2.基本的運営方針
基本的運営方針を次のように定め、全学的に推進する。
(1)実技・実習による「厳しい実務教育」を教育の中核とする。
(2)「人間涵養教育」により、豊かな社会性を有する技術者を育成する。
(3)学生生活の充実のため、学生と共に「楽しい学校」を作る。
(4)卒業して「誇りの持てる学校」となるよう、学習環境の整備を図る。
3.現状の分析
(1)学生数
各年度とも 5 月 1 日付
学校基本調査による
26 年度
27 年度
増減
前年度比
学生数
1,623
1,802
179
111.0%
建築学科・建築工学科他の増加
クラス数
70
71
1
101.4%
木造建築科+1
項
目
摘
要
ア.新入生
平成 27 年度新入生総数は、昼間 904 人、夜間 78 人、合計 982 人であり、前年度比
58 人増加(106%)した。工業専門課程の増加は、建築系(昼夜)59 人増(113%)、
土木測量系(昼夜)7 人増(103%)による。一方ではエンターテインメント設営科・
造園デザイン科・スポーツ健康学科など減少傾向の学科もある。
夜間は建築系±0 人、土木測量系-3 人と依然として低迷に変わりはない。
イ.留学生
在籍数 国際情報系:215 名、工業専門課程:49 名
(ア)国際情報系
合計 264 名
情報ビジネス科・国際コミュニケーション科を合わせて新入生が 2 名減少した。国
籍別に見ると、中国が-23 名と大幅に減少し、ベトナム+15 名・ネパール+5 名と非漢
字圏が増加している。
(イ)工業専門課程
アジア圏を中心に 23 名が入学し、昨年と同数の 49 名となった。在籍数は僅かず
つだが増加傾向にある。国籍別で見た場合、中国・台湾がともに 9 名で全体の 78%
を占めている他は、例年と大きな違いはない。系別では建築系・デザイン系は中国・
台湾が多く、機械・CAD系はベトナムからの非漢字圏が多い事が特徴。
国費留学生は、建築設計科に 1 名が入学している(コスタリカ出身)。
2
(2)教職員数
項 目
各年度 4 月 1 日
現在の人数による
26 年度
27 年度
増減
前年度比
員
62
66
4
106.5%
建築+4・国際情報+1
事務職員
30
32
2
106.7%
就職+1・広報+1(部長含む)
計
92
98
6
106.6%
校長を除く
教
摘
要
新規雇用者 10 名(建築 3 名・土測 1 名・デザイン系 1 名、機械・CAD 系 1 名、国際
1 名・教務課 2 名、就職指導課 1 名)により、一応の補充が適ったが、建築施工及び土
木系教員の不足が改善されていない。建築系・国際情報系の 2 名が育児休暇中という
こともあり、依然として全体的な人員不足状態にある。
(3)学習概況
各教育系ともに落ち着いた学習環境が維持されており、全般的に良好といえる。しか
し、一部に学習意欲の不足する学生が存在し、周囲に迷惑をかけている。
土木測量系では就学率が高く良好だが、クラス人数が多いことによる支障もあった。
デザイン系においては、例年就職率の低さが問題であったが、熱心な指導により多くの
内定を得ることができた。積極的な個人開拓指導の成果と思われる。
留学生については、非漢字圏の増加や難民申請の問題があった。授業における言葉の
壁に直面している学生もいるようで、丁寧な指導が求められる。
4.評価項目の達成及び取組み状況
(1)教育理念・目標・人材育成像
1-1 教育理念・目的・人材育成像は定められているか
本校は、明治 42 年(1909 年)10 月 21 日、その時代を担う勤労学生に「工業技術を教
授し、もって実務的な技術者を養成する」ことを目的に創立された。
校是を「堅実」とし、堅実かつ誠実で豊かな社会性を有する技術者を育成することを
教育の基本としている。また、
「理論より実際」を学習指導の重点におき、より実務性の
高い技術能力の育成を目標としている。
平成 27 年度の基本的運営方針を次のように定め、全学的に推進している。
・実技・実習による「厳しい実務教育」を教育の中核とする。
・「人間涵養教育」により、豊かな社会性を有する技術者を育成する。
・学生生活の充実のため、学生と共に「楽しい学校」を作る。
・卒業して「誇りの持てる学校」となるよう、学習環境の整備を図る。
1-2 学校における職業教育の特色は何か
定められた目的達成のため、教室に限られた講義のみでなく、体験・実物確認を目
的とした、以下のような屋外型実習を実施している。また、軽井沢合宿研修をはじめ
とする人間涵養教育により、社会性豊かな技術者教育を行っている。この屋外型実習
と人間涵養教育が本校の職業教育の特色である。また、課程の目的に則り、企業と連
3
携した教育を推進している。
(ア)建築系
・総合建設実習
(必修 富士教育訓練センター)※建築室内設計科・建築科除く
・施工管理実習
(建築学科・建築工学科 必修 富士教育訓練センター)
・
〃
(特別選択 富士教育訓練センター)
・内装施工管理実習(建築室内設計科 必修 富士教育訓練センター)
・大工技能士実習 (木造建築科 必修 日本建築専門学校 )
・木造建方実習
(木造建築科 必修 中央工学校軽井沢研修所)
・伝統建築調査
(木造建築科 必修 中央工学校軽井沢研修所)
・地域密着型実践教育(建築学科・建築工学科・建築室内設計科 必修 北区他との連携)
(イ)土木測量系
・総合建設実習(必修 足場・地盤・専攻別 中央工学校軽井沢研修所)※昼間土木系学科対象
〃
(必修 造園施工 中央工学校軽井沢研修所)※都市環境学科・造園デザイン科対象
〃
(特別選択 車両系建設機械 富士教育訓練センター)※全学科対象
・総合測量実習(必修 中央工学校軽井沢研修所)※造園デザイン科除く
・企業研修(都市環境学科 必修)
・校内造園施設改修実習
(ウ)機械 CAD 系
・企業研修(機械学科 選択必修)
(エ)デザイン系
・校外設営実習(エンターテインメント設営科 必修)
・舞台設営実習(エンターテインメント設営科 必修 クリスマスコンサート)
・入学式、卒業式舞台演出(エンターテインメント設営科 必修)
(オ)国際情報系
・校外研修(必修)
・インターンシップ(特別選択)
(カ)スポーツ系
・企業研修(必修)
・レクリエーション現場実習(必修)
・東京都介護職員初任者研修(必修)
・キャンプ実習(必修)
・スキー実習 (必修)
・スキューバダイビング実習(特別選択)
1-3
社会のニーズを踏まえた学校の将来構想を抱いているか
(ア) 本校は、創立以来主として建築・土木・測量系の技術者を育成しているが、長引く
4
景気の低迷や公共事業減少により、建設投資はピーク時の 50%まで減少し、それに
伴い建設業者や従事者数も大幅に減少している。しかし、震災復旧需要や東京オリ
ンピックに対するインフラ整備により、建設投資は増加に転じ、大幅な人材不足が
社会問題となっている。特に若年技能労働者の育成が急務となり、本校の教育にど
のように取り入れることができるかが今後の課題である。
(イ) 専門学校を取り巻く環境は、高度な職業人育成の制度化をはじめ、大きく変化する
途上にある。社会のニーズを見極めた将来構想の構築が求められており、対応が必
要となる。
1-4
教育目標・人材育成像・特色・将来構想は、学生・保護者等に周知されている
か
本校の定める教育目標及び運営方針について、その対象ごとに次のように周知を図っ
ている。
(ア)入学希望者
体験入学・入学相談会などの際に、学校案内書にて教育目標、各学科の特色について
説明している。また、個別相談会において個人的に周知をしている。
(イ)学生
学生手帳に「建学の目的」を示し、学則(抜粋)を記載し、第 1 条(目的)「本校は
学校教育法に基づき、工業、商業実務、文化・教養に関わる分野に従事しようとする者
に、実務性の高い専門知識及び特定の技術・技能を習得させるとともに、品性の陶冶に
重きを置き、志操堅実な技術者の育成を目的とする」ことを知らせている。また、入学
後のガイダンスにおいて詳細を解説している。
(ウ)保護者
保護者教育懇談会において、本校の歴史・教育方針について説明している。特に、厳
しい実務教育として、
「理論より実際」を学習の重点とし、各種実技・実習を展開してい
ることや、軽井沢合宿研修により集団生活の重要性を認識させていることを伝えている。
具体的な理解を深めるために、5 月 30 日に行われた保護者教育懇談会において平成 27
年度学校運営計画を配布し、教務部長より説明を行った。
(エ)企業
本校は平成 19 年 10 月に、中央工学校人材育成後援会(平成 27 年 11 月現在会員企業
数 330 社)を設立した。目的を、
「中央工学校に求人している企業と学校との綿密な連携
と親睦を図ること」とし、定例総会・講演会・合同企業説明会などが行われている。
10 月 2 日に行われた定例総会において平成 27 年度学校運営計画を配布し、概要を校長
から説明した。
1-5 教育目標・人材育成像・特色は、業界のニーズに対応しているか
(ア)業界関係者から意見聴取すると、多くの方が若者のコミュニケーション能力の不足
を指摘する。本校では必修科目として軽井沢合宿研修を実施しており、集団規律の重要
性・時間厳守・整理整頓・協調性を重んずる心構えを教育している。一朝一夕にコミュ
5
ニケーション能力が備わるものではないが、本研修に参加することで社会の中での自分
の位置や役割を認識する好機となっている。
(イ)7 月 9 日・12 月 10 日に行った教育課程編成委員会により、各分野における具体的ニ
ーズについて確認し、教育課程の見直しを行っている。
評価と今後の改善方策
「教育理念・目標・人材育成像」
評価項目
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
1-1
教育理念・目的・人材育成像は定められているか
4
3
2
1
1-2
学校における職業教育の特色は何か
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
1-3
1-4
1-5
社会のニーズを踏まえた学校の将来構想を抱いて
いるか
教育目標・人材育成像・特色・将来構想は、学生・
保護者等に周知されているか
教育目標・人材育成像・特色は、業界のニーズに
対応しているか
① 課題
教育理念・目標・人材育成像は明確に定められているが、専門学校を取り巻く環境の
変化に対応していくことが必要である。
② 今後の改善方策
教育課程編成委員会を有効に機能させ、業界のニーズを確認するとともに、教育内容
の見直しに反映させていく。
③ 特記事項
今後、第三者評価受審に対する準備が必要となる。各学科の目的・目標(指標)の見
直しを行い、平成 28 年度に向けて教育実施計画書(シラバス)の整備を行う。
6
(2)学校運営
2-1 目的等に沿った運営方針が策定されているか
中央工学校は、明治 42 年(1909 年)
「工業技術を教授し、もって実務的な技術者を養
成する」ことを建学の目的として設立された。これは、創立 107 年目となる今日も普遍
的に継承されるものであるが、次の 100 年へ向けて工業分野のみならず、商業実務及び
文化教養、または国際的視点に立脚した留学生教育へと発展的展開を目指している。
この目的に向けて、平成 27 年度の基本的運営方針を次のように定め、目的に沿った
運営を全学的に推進している。
【基本的運営方針】
(ア)実技・実習による「厳しい実務教育」を教育の中核とする。
(イ)「人間涵養教育」により、豊かな社会性を有する技術者を育成する。
(ウ)学生生活の充実のため、学生と共に「楽しい学校」を作る。
(エ)卒業して「誇りの持てる学校」となるよう、学習環境の整備を図る。
また、平成 26 年度自己評価結果を踏まえ、平成 27 年度の重点管理指針を次のように
定めた。
【平成 27 年度 重点管理指針】
(ア)法令等の遵守による適正な学校運営
(イ)新校舎建設に備えた教育環境の見直し
(ウ)留学生指導と在籍管理の徹底
(エ)学校評価委員会、教育課程編成委員会の機能的な運営
(オ)一つの学校としての一体感ある運営
(カ)留学生を含んだ適正な進路指導
(キ)教員資質向上のための教員研修の充実
(ク)外部に対する情報公開とその精査
(ケ)幅広い世代に向けた生涯学習の開発と実践
(コ)積極的広報による学生獲得
2-2 学則・細則・内規等は整備されているか
学校運営に伴う規程・規則は以下のとおり制定されており、法律の改正や社会の変化、
教科構成変更などがある場合は、その都度検討・改定を行い整備している。
なお、学校関係者評価委員会で指摘のあった学校法人 個人情報保護規定については、
個人情報保護に対する組織体制を含めた見直しを行い、現状に即した規定に改定した。
(ア)学則
(イ)進級及び卒業認定に関する規則
(ウ)個人情報保護規定
(エ)(学)中央工学校奨学金貸与規程
(オ)教員の資格、任用及び昇格に関する規定
(カ)教員等の研修に関する規定
(キ)教育課程編成委員会規程
7
また、職員に関する規程については、学校法人中央工学校の規程として以下のとおり
整備されている。
(ア)就業規則
(イ)旅費規程(国内・国外)
(ウ)育児・介護休業規程
(エ)給与規程
(オ)退職手当規程
(カ)海外駐在員規程
(キ)職員稟議規程
(ク)決裁区分規程
(ケ)職制・職務権限規程、運用細則
(コ)文書保存規程
(サ)印章取扱規程
(シ)固定資産及び物品管理規程
2-3 コンプライアンス体制が整備されているか
本校は創立以来法令を遵守し、関係者と連携・協力して地域社会の環境向上を図って
きた。
個人情報の管理体制については、各部署責任者を個人情報管理責任者とし、教職員は
学内に定められた個人情報保護規定に基づきその保護に努めている。今年度は、業務の
見直しを図り、新たに学生の個人情報の学外への持ち出しは元より、FAX・メールによ
る取り扱いの禁止などを定め、その強化を図った。
通学時間帯においては大勢の学生が集中することから、生活指導主事を中心に、毎朝
2 名の職員が交代で学生を指導している。その際、喫煙・自転車通学についても、東京
都の「迷惑防止条例」や北区の「路上喫煙の防止等に関する条例」等に基づき指導して
いる。今後は、マイナンバー制度の導入に伴い、より一層コンプライアンス体制が求め
られる。
2-4
教育活動に対する情報公開が適切になされているか
教育活動に関する情報は、入学希望者・学生・保護者・求人企業等に対して「入学案
内」「募集要項」「求人のための学校案内」により周知している。
また、本校の教育活動の成果、自己評価委員会による評価や改善事項についても、財
務情報とともに、ホームページに公表している。
尚、自己評価委員会が公表している評価項目は以下の通り。
(ア)教育理念・目標・人材育成像
(イ)学校運営
(ウ)教育活動
(エ)学修成果
(オ)学生支援
8
(カ)教育環境
(キ)学生の受け入れ募集
(ク)財務
(ケ)法令等の遵守
(コ)社会貢献・地域貢献
(サ)留学生(国際交流)
これら公表する情報量の増加に伴い、掲載情報の“管理・チェック体制”の見直しを
行った。
本年度は、教務課に情報発信担当者を置き、各教員室と連携を強化することで、情報
掲載のタイミング・質の向上を図った。これまでと比較して改善は見られたが、まだ十
分とは言えない。今後は、SEO対策(検索エンジン最適化)を含めて各部署担当者の
意識の向上を図りたい。
また、新聞等のメディアを通じて、その成果を公表している。主な掲載記事は以下
の通り。
(ア)「中央工学校 軽井沢で建設足場実習 98 人参加 アクセスが協力 」
日刊産業新聞 平成 27 年 7 月 17 日 掲載
(イ)「-中央工学校- 老舗惣菜店の建築計画プレゼン 地域密着型実務教育で」
専門学校新聞 平成 27 年 9 月 15 日 掲載
(ウ)「商店リニューアル提案 中央工学校 建築室内設計科が実践教育」
日刊建設工業新聞 平成 27 年 10 月 1 日 掲載
(エ)「瀧野川信用金庫
金融経済新聞
専門学校の実践教育を支援
インキュベーション施設で卒業生誕生」
平成 27 年 10 月 12 日 掲載
2-5 情報システム化等により業務の効率化が図られているか
本校では、入学希望者の情報、学生の在籍・成績情報、就職指導のための求人情報、
学費納入に関する情報など、学生や卒業生に対するサービス向上や事務手続き等の効率
的な処理のため、以下のシステムを構築し、入学前の入学相談・資料請求の段階から入
学・卒業・卒業後のデータ管理まで、学生の情報を一元管理している。
(ア)入学情報システム
(イ)学籍情報システム
(ウ)成績情報システム
(エ)卒業情報システム
(オ)同窓会システム
(カ)就職情報システム
(キ)広報情報システム
(ク)学費情報システム
現状ではそれぞれのシステムにより適切に管理されており、効率良く業務処理されて
いるが、増加する一方の卒業生データの管理容量が大きく、今後ソフト・ハード両面で
9
の処理が増大化することから、外部処理機関への委託などを含め、将来的な学校校舎群
再編に合わせて学内情報システムの検討を開始している。
具体的には、「学内コンピュータシステム検討委員会」を設置し外部企業を交えて、
これまでに以下の検討を行った。
第 1 回 平成 27 年 7 月 16 日
「学内LANおよび基幹システムの現状および問題点について」
第 2 回 平成 27 年 8 月 3 日
「学内LANの概要説明と問題点の把握」
第 3 回 平成 27 年 9 月 8 日
「学内ネットワーク再構築の検討手順」
第4回
平成 27 年 10 月 6 日
「学内ネットワーク再構築の検討手順および情報セキュリティについて」
評価と今後の改善方策
「学校運営」
評価項目
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
2-1
目的等に沿った運営方針が策定されているか
4
3
2
1
2-2
学則・細則・内規等は整備されているか
4
3
2
1
2-3
コンプライアンス体制が整備されているか
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
2-4
2-5
教育活動に対する情報公開が適切になされている
か
情報システム化等により業務の効率化が図られて
いるか
① 課題
・ホームページで公開する情報量の増加に伴い、掲載情報の“管理・チェック体制”
の見直しを行った。改善は見られたが、まだ十分なレベルには達していない。今後
は、SEO対策を含めて各部署担当者の意識の向上を図りたい。
・システムの保有するデータ量の増大に伴い、外部処理機関への管理委託などを検討
する必要がある。また、近年機密性の高い情報も電子化されるようになり、情報セキ
ュリティリスクを如何に低減するかが大きな課題となっている。
② 今後の改善方策
・ホームページ情報掲載について、SEO対策を含めて各部署担当者の意識の向上を
図る。
・システムの管理・運営および情報セキュリティについて、
「学内コンピュータシステ
ム検討委員会」を設置し検討中である。
10
③ 特記事項
(3)教育活動
3-1 各学科のカリキュラムは体系的に編成されているか
(ア)カリキュラム編成は学校としての根幹を成すものである。そのため、その編成にあ
たっては、各学科の特色を反映させるとともに業界のニーズなどを考慮し、体系的に
編成している。
(イ)建築系学科や土木測量系学科においては、建築士・測量士(補)に関連する科目に
必要時間数が定められており、その範囲を上回り且つ効率よく学べるように決定して
いる。
(ウ)職業実践専門課程の認定にともない、今後、教育課程編成委員会の意見等を参考に
教育内容の確認を継続して行く。
3-2 カリキュラムや教育方法の工夫・開発・見直しが適切に行われているか
(ア)前・後期終了時に行う成績概況報告や、学生による授業評価(授業アンケート)を
利用して現状の把握に努め、問題点の検証や学生の希望・業界動向等を判断し、カリ
キュラムの見直しを行っている。
(イ)教員は、まとめられた成績概況報告や授業評価によりそれぞれ教育効果を考察し、
次年度に向けて教育手法の見直しを行っている。その結果、丁寧な指導を心掛けると
ともに、配布資料の整備や授業に映像を取り入れるなど、工夫をしている。
(ウ)学外での成果発表や各種コンペティションへの出展は学習意欲の喚起となり、今後
も継続させて行く。また、教室内の授業にとどまらず、理論と実際を結び付けるため
の屋外実習授業も重視している。
(エ)夜間建築科では、これまで行っていた土曜日の夜間授業を廃止し、本年度の入学生
から夏季休暇を短縮して授業を行うことに変更した。新入生を対象としての変更だっ
たためか、スムーズな移行ができ問題は無かった。
(オ)本年度、教育課程編成委員会の意見等を参考に内容の見直しを実施した。主なもの
は以下の通り。
①工業系
実習授業において、コストや予算を意識した内容を盛り込んだ。
企業の持っている実験装置を利用した実習を実施した。
授業時間数の配分を見直し、屋外実習の時間数を増やした。
外部講師による、特別講演会を実施した。
②商業実務系
授業内容充実の為、企業連携授業を増やし、外部講師を招いた講座を実施した。
11
3-3 授業評価の実施体制はあるか
(ア)学生の意見・希望を聞くことで授業に対する満足度の向上を図り、合わせて教育効
果の測定を目的として、前・後期授業終了時に授業評価(学生アンケート)を実施し
ている。
(イ)各教育系においてはこの結果を分析して教育に反映させており成果を得ている。ま
た、成績概況報告と合わせ考察することで問題点が発見でき、必要に応じて講師交替
を行うなど対応している。なお、これらの報告書は学期ごとにまとめ、校長に提出し
ている。
(ウ)本年度は、授業評価の一環として、4 名の教員に対して模擬授業を実施した。終了
後にはミーティングを行い、内容の充実を図った。
3-4 資格取得の指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか
(ア)本校は工業系を始め、商業実務や文化・教養など多岐に渡る教育を行っている。資
格取得は学習成果の測定としても有意義であり、各教育系ともに在学中に取得・推奨
できる資格を具体的に示し、体系的にカリキュラムを整えて指導している。これらの
資格は毎年内容の見直しを行い、適切な推奨を行っている。
3-5
成績評価の基準は明確になっているか
(ア)成績評価は公平であるとともに明確でなければならない。本校では全学科共通の評
価基準(成績点数と評価値)を定め、学生への周知は、学生手帳に記載するとともに、
年度当初のガイダンスにより担任から説明している。また、保護者会等を通じて、保
護者にも説明している。
(イ)学校関係者評価委員会において、成績評価基準の見直しが指摘され、改善に取り組
んだ。特に職業実践専門課程における「企業と連携した実習・演習」については、一
部の学科ではあるが、教育課程編成委員会の委員に、作品審査等に加わっていただい
た。
3-6 教員資質向上の為の研修が行われているか
(ア)本校は専門技術の教育を行っており、教員資質の向上は重要である。過去は教員の
自己管理にて研修を行っていたが、平成 6 年度に教員研修規定を整備し、以降この規
定に則り実施している。
(イ)研修内容としては、関連分野における先端的な知識・技能(専門性)を修得するため
の校外研修(1年間を通して毎週 1 日)への参加、指導力向上を目的として、東京都
専修学校各種学校協会主催による専修学校教職課程研修会等に参加している。また、
昭和 52 年から継続して行っている教員研修発表会や教育系ごとに実施している研修
会を通して、技術・知識の共有化を図っている。
(ウ)教員研修は、学内に設けた教員研修委員会により運営されている。教員は定められ
12
た教員研修規定により計画的に研修を実施し、その成果を報告書として提出。提出さ
れた報告書は教員研修委員会の下、評価委員による評価を行うとともに、研修紀要と
してまとめている。
(エ)教員研修委員会では職業実践専門課程に認定されたことを受け、教員研修規定の改
定を行い、外部機関との連携による研修に重点を置いた評価方法に変更した。
(オ)各教育系では、外部機関との連携による研修を進めており成果がみられる。しかし
一部の教育系においては、設置科の事情はあるものの他系と比べ温度差がある。
平成 26 年度に行った主な外部研修は以下の通り。延べ 99 名が参加した。
専攻分野 :設計事務所における技術研修・建設現場見学・技術講習会等への参加
指導力向上 :企業等派遣研修・夏季教職員宿泊セミナー・教職課程研修会等への参加
学校運営
:私学のための経営実務講座・職業実践専門課程第三者フォーラム・中堅
教員カリキュラム実証講習会・結核予防講習会・留学生受入れに関する
研修会等への参加
(カ)新入教職員に対して研修を行った。その内容は以下の通り。
専修学校制度・中央工学校概要・軽井沢研修所・職業実践専門課程・留学生指導・奨
学金制度・確認テスト・小論文
(キ)中堅教職員に対して研修を行った。
中堅教職員の中から 12 名を選び、教育活動等の内容について 3 グループによる評価を
行い、発表会を実施した。
評価と今後の改善方策
「教育活動」
評価項目
3-1
3-2
3-3
3-4
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
各学科のカリキュラムは体系的に編成されている
か
カリキュラムや教育方法の工夫・開発・見直しが
適切に行われているか
授業評価の実施体制はあるか
資格取得の指導体制、カリキュラムの中での体系
的な位置づけはあるか
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
3-5
成績評価の基準は明確になっているか
4
3
2
1
3-6
教員資質向上の為の研修が行われているか
4
3
2
1
① 課題
職業実践専門課程では、企業と連携することによる専門知識や技能の習得が求められ
ている。各教育系では現状を鑑みながら前向きな取り組みを行っており成果も得られて
いるが、一部の教育系において完全には対応しきれていない。
13
② 今後の改善方策
実務に直結した教育を行っている以上、常に新しい知識や技能の習得が必要であり、
企業との連携は有益である。全ての教職員が毎年企業と連携した研修を行うことには無
理があるが、実情に見合った努力を続けて行く。
3-6(オ)に示したように平成 26 年度は前年度に比べ大きく改善した。
③ 特記事項
(4)学修成果
4-1 就職率の向上が図られているか
(ア)就職指導課と担任が連携し、次の指導を随時行っている。
①就職指導ガイダンス(年 4 回)
②模擬面接
③メイクアップセミナー
④着こなしセミナー
⑤就職支援サイト活用講座(マイナビ講習会)
(イ)求人企業により組織された中央工学校人材育成後援会により、次の事業を行った。
①春季合同企業説明会(平成 27 年 3 月 5 日)
②夏季合同企業説明会(平成 27 年 6 月 8 日)
(ウ)各教育系では卒業生を招き「卒業生講演」と題し、企業研究や就職に向けた動機付、
取り組み方、資格取得などについての講演を実施し、早期からの就職活動やスキルア
ップに繋げている。
①建築系では 4 月に建築室内設計科の卒業生を招き、リフォーム業界の動向や学生
時代に必要とされる知識の向上などについての講演会を行なった。また、28 年 1
月には建築系全体で卒業生パネルディスカッションを実施予定である。
②土木・測量系では 10 月に土木校友会が主催して、卒業生を招き業界の動向などに
ついてのディスカッションを行なった。
③機械・CAD 系では 5 月に卒業生を招き、業界の最新技術等について全学生対象に
講演会を行なった。
④デザイン系では 10 月に業界人による講演会と題し、卒業生を招き各業界の仕事内
容を知ってもらう機会を設けた。また、28 年 2 月においても同様の講演会を予定
している。
⑤国際情報系では卒業後、大学進学や就職した卒業生を招き、進路説明会を全学生
対象に 6 月に行なった。
14
その他「ビジネスマナー」等の授業にて、社会人としてのマナーをはじめ社会状況
や企業の動向について指導している。
(エ)震災復興・東京オリンピック開催により専門工事業における人材不足が著しく、大
工だけでなく、左官・建具職へ就職する学生もいる。今後、鉄筋工や型枠大工などの
求人増加も考えられる。社会的な問題であるため、研究が必要である。
(オ)就職先は概ね、資本金 2,000 万円~5,000 万円、従業員数 20 人~50 人の企業が多い。
(カ)就職後の定着率では個人差によるところも多いが、全般的には国内需要の拡大安定
化などによる業界の人手不足等により離職率は低いと思われる。しかし、逆に派遣業
務などにおいて 3 年、5 年、などで契約満期を向かえた際に離職する例も見受けられ
る。
(キ)就職指導課より求人社・求人数、就職率をはじめとした分析を行い、今後の課題を
含み、
「就職状況報告書」として校長に提出している。
4-2 資格取得率の向上が図られているか
(ア)学習成果の到達度確認を兼ね、卒業後の進路において必要となる資格取得の推奨を
しており、授業内の指導だけでなく放課後を利用した講習会を実施している。主なも
のは次の通り。
①建築系
2 級管工事施工管理技術検定学科試験が 100%に近い合格率を出しているが、2 級建
築施工管理技術検定学科試験が低調のため、指導に力を入れている。
また、ビジネスマナー、建築積算士補、建築大工技能士(2・3 級)、2級リビングス
タイリスト、商業施設士補等の受験を推奨している。
学内進学にて 2 級建築士の受験資格を得た学生には、生涯学習室が主催している受
験対策講座の受講を推奨している。
2 級建築士試験は卒業後の受験となるため、特論などの科目を履修する事で受験意識
が在学中から高くなるように指導している。また、卒業時期には全学生を対象に受験
ガイドを配付し、個々の意識付けを強化した上で対策講座等の受講を推奨している。
②土木・測量系
2 級土木施工管理技術検定学科試験の合格率が全国平均を大きく上回っている。また、
造園技能士、車両系建設機械運転技術者等の受験を推奨している。
③機械・CAD 系
卒業後の就職先や職種を鑑み、CAD 利用技術者試験(2 次元、3 次元)、CAD トレース
技能審査等を受験している。
④デザイン系
商業施設士補、色彩検定、イベント検定試験等を受験している。
⑤スポーツ系
MOS 試験(Word&Excel)、日商簿記検定、販売士検定、キャンプインストラクター、
キャンプデレクター、レクリェ-ションインストラクター、などの取得を概ね 1 年次
に推奨している。
15
⑥国際情報系
ビジネス実務マナー検定、サービス接遇検定では、90%近い合格率を達成している。
また、全経簿記検定では毎年1級合格者がおり、年々合格者が増加している。
その他に、MOS 試験、貿易実務検定、販売士検定の受験を推奨している。
4-3 卒業生・在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか
(ア) 在校生には授業を利用して学外のコンペ、コンテストへの参加を推奨している。入
賞を果たしている学生も多く、学内においても高く評価し PR している。これらの
成果が報じられることで、入学希望者、保護者、高校教員等に周知され、学生募集
につなげたい。主な入賞例は次の通り。
① 第 11 回「新・木造の家」設計コンペティション 建築学科 2 年生
優秀賞
建築工学科 2 年生 後援企業賞
木造建築科 2 年生 1 名
(技能検定試験成績優秀者表彰制度)
造園デザイン科 2 年生 奨励賞
インテリアデザイン科 2 年生 敢闘賞
建築室内設計科 1 年生 奨励賞
② 東京都職業能力開発協会会長賞
③ 第 17 回「国際バラとガーデニングショウ」
④ 第 10 回「若年者ものづくり競技大会」
⑤ 平成 27 年度「キッチン空間アイデアコンテスト」
(イ)卒業生に関しては、就職先への企業訪問の実施により勤務状況の把握に努めている
が、実質的には旧担任とのコンタクトに頼っており、把握できる数は少ない。
近年活発化している同窓会活動により卒業生の動向を把握し、活躍を評価したい。
また、現在情報収集中である「ひと辞典」の編纂に期待する部分も大きい。
評価と今後の改善方策
「学修成果」
評価項目
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
4-1
就職率の向上が図られているか
4
3
2
1
4-2
資格取得率の向上が図られているか
4
3
2
1
4
3
2
1
4-3
卒業生・在校生の社会的な活躍及び評価を把握し
ているか
① 課題
・一部の設置科において、進路の特性から就職率が低い。
・卒業後の動向の把握に苦慮している。
② 今後の改善方策
・就職指導課と連携し、求人企業の開発を継続する。
16
・資格取得に秀でた学科(クラス)の指導方法を広め、教員間での認識を深める。
・同窓会と協力し卒業生の動向把握に努める。
③ 特記事項
(5)学生支援
5-1 就職・進路に関する支援体制は整備されているか
(ア)就職支援
就職支援を担う部署として就職指導課が設けられており、5 名の担当者が対応して
いる。パソコンによる求人検索システムや、紙媒体の求人票を閲覧することで、最新
の求人情報が得られる環境を整えている。その他に情報コーナーを設け、ポスターや
冊子が見易いように整備している。また、就職指導課の指導だけでなく、担任のサポ
ートにより学生の就職活動を支援している。
就職指導課による支援活動は、4-1 に記載の通りである。
(イ)進学支援(学内進学を含む)
進学のみに対応する相談部署は設けていないが、教務課で書類準備等のサポートを
している。特に編入学の場合は、編入学先に合わせた準備が必要な為、個別に対応し
ている。なお、平成 26 年度の大学等への進学者数は、建築系 5 名、土木測量系 4 名、
機械 CAD 系 2 名である。
その他に建築士や測量士など資格取得を目的とした学内進学があり、学生の目的に
合わせ推奨している。平成 26 年度の学内進学者数は、建築系 2 名、土木測量系 20 名、
機械 CAD 系 1 名である。
5-2 学生相談に関する体制は整備されているか
各クラスに担任を設け、生活指導主事と共に学生相談に関する体制を整備している。
特に担任は日常の専門教育だけでなく、学校生活全般について把握し、学生の不安や疑
問に耳を傾けることを心掛けている。
生活指導主事は学生相談だけでなく、挨拶などの社会人として必要とされる素養や、
登下校におけるマナー指導など様々な指導を行っている。
5-3 学生の経済的側面に対する支援体制は整備されているか
学生の経済的側面に対する支援体制として、本校独自の奨学金「学校法人中央工学校
奨学金」がある。これは、無利子で一人最大 100 万円まで貸与され、保護者の負担の軽
減と学生が授業に集中し易い環境作りの一助として活用されている。「奨学金運営委員
会」により適切に管理されており、平成 27 年度は 13 名の学生が貸与を受けている。
日本学生支援機構や、東京都育英資金制度といった各種奨学金については、教務課主
催の説明会を実施し、内容紹介から申込み手続きまで支援している。また、職業訓練等
を目的とした「キャリア形成促進助成金」にも対応している。
平成 27 年度は新入教職員を対象とした奨学金制度の研修会を実施した。
17
5-4
学生の健康管理を担う組織体制はあるか
毎年 4 月に、学生健康診断を実施し、健康状態の把握、健康管理に努めている。学生
健康診断の結果は、就職活動で使用する健康診断書の発行にも活用している。健康状態
に問題がある場合は、本校から数分の距離の医療機関(校医)と連携し、適切に対応し
ている。常駐の医師はいないが問題は発生していない。また、風邪などによる体調不良
の学生には、教務課の常備薬やベッドのある保健室で初期の対応をしている。
評価と今後の改善方策
「学生支援」
評価項目
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
5-1
進路・就職に関する支援体制は整備されているか
4
3
2
1
5-2
学生相談に関する体制は整備されているか
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
5-3
5-4
学生の経済的側面に対する支援体制は整備されて
いるか
学生の健康管理を担う組織体制はあるか
① 課題
精神的な問題を抱える学生が若干名であるが入学している。大きなトラブルに発展し
ていないが、今後も注意して指導に当たりたい。
② 今後の改善方策
精神的な症例に対応する為には専門家による治療以外にない。保護者との迅速な連携
が必要である。
③
特記事項
(6)教育環境
6-1 施設・設備は、教育上の必要性に充分対応できるよう整備されているか
(ア)校舎再編計画と実験・実習室
現在、新校舎建設を含めた教育環境の見直しを進めている。実験・実習室において
は、実験機器の稼働状況の把握、業界の動向を見据えたあり方について検討を行って
いる。
(イ)軽井沢研修所
軽井沢研修所は基本的運営方針で示されている「人間涵養教育により、豊かな社会
性を有する技術者を育成する」中心的な教育施設である。全学生が 2 泊 3 日で合宿研
18
修を行い、集団生活を通じて社会人としてのルールを学ぶとともに、三五荘(国の登
録有形文化財)や茶苑「南暁」、能や日本舞踊が体験できる「千ヶ滝」などにより年間
を通じて日本文化に触れ親しまれている。また、実習施設として建築系の木造建方実
習や伝統建築調査、土木測量系の総合建設実習、総合測量実習や造園施工実習で活用
されている。
(株)あかつき(管理・運営委託会社)による管理保全が行き届いていることから、
すでに 37 年が経過しても奇麗な状態で使用されている。老朽化や設備機器などの耐用
年数により随時改修・更新を行い、本年度はフロントから三五荘に向かう木製の橋を
安全面から架け替えを行った。また、ここ数年かけ、洗面所や便所などの水廻りをリ
ニューアルし、使い勝手の良い、清潔感のある空間となっている。
(ウ)図書館
工業系の専門書を中心に 34,000 冊を有する図書館(RISE)があり、学生をはじめ、
教員、講師など多くが活用している。活用人数は、月に 300~400 名、貸出書籍数は、
500~800 冊である。また、国際情報系の学生を中心に留学生の活用が増えてきている
ことから、新書として言語や文学、社会経済学、歴史など昨年約 100 冊購入し、現在
2000 冊程度の蔵書がある。
6-2 学内外の実習・インターシップ等について充分整備されているか
(ア)実習
全体で年間 23 種の屋外実習が行われた。主なものは次の通り。
① 建築系
富士教育訓練センターで必修科目として 6 学科 7 実習、選択科目として 2 実習が行
われた。本年より建築室内設計科 1 年生を対象に、3 泊 4 日にて内装施工管理実習が
実施され、昼間全ての学生が富士教育訓練センターにて体験型実習を行うこととなっ
た。さらに、木造建築科では大工技能実習を日本建築専門学校、木造建方実習・伝統
建築調査を軽井沢研修所で実施した。また、建築学科、建築工学科、建築室内設計科
では地域密着型実践教育として、瀧野川信用金庫や地域商店街などと連携し、施主の
要望・法的チェック・コスト面など踏まえた提案を行った。
② 土木測量系
必修科目として測量系では、軽井沢研修所を拠点とした総合測量実習、造園系・土
木系では、軽井沢研修所内の整備修繕を目的とした造園施工実習及び総合建設実習を
実施した。選択科目として、富士教育訓練センターで車両系建設機械・玉掛け・移動
式クレーンの資格講習を行った。また、造園デザイン科を中心に校内造園施設改修及
び国際バラとガーデニングショウの出展等を行った。
③ デザイン系
エンターテイメント設営科が必修科目として、関連企業 3 社の協力により校外設営
実習及び舞台造作実習を行った。また、本校入学式・卒業式(北とぴあ さくらホー
ル)の舞台背景を制作し、日頃の教育成果を発表した。
19
④ 国際情報系
必修科目として軽井沢銀座商店街にてマーケティング調査を行い、外国人観光客の
満足度を高めることや観光客増につながるための提案を作成した。外国人の目線から
見た店舗の良い点や改善点を調査するものである。その調査内容をまとめ、研修所内
でプレゼンテーションを行ったが、軽井沢観光協会や店主へのプレゼンテーションは
行っていない。今後は、協力団体へのフィードバックをする環境を整えたい。
⑤ スポーツ系
必修科目として、レクリエーション現場実習(主催団体:東京都レクリエーション
協会)
・東京都介護職員初任者研修(社会福祉法人うらら みずべの苑)
・キャンプ実
習(ヒゲッチキャンプ場)・スキー実習(舞子スノーリゾート)を行った。また、選
択科目としてスキューバダイビング実習(神奈川県三浦海岸)を行った。
(イ)インターンシップ
インターンシップ(実務研修・企業研修)は企業で実際に職業体験をすることで、
業種・業界のイメージが明確になり、貴重な体験となることから全教育系で実施して
いる。実施方法は必修・任意や短期・通年など異なるが、研修計画書及び報告書を提
出させている。また、研修中の事故に備えて、企業研修参加全学生にインターンシッ
プ活動賠償責任保険(専修学校教育振興会)に加入している。
本年度は 299 名(建築系 143 名、土木測量系 95 名、機械 CAD 系 5 名、デザイン系 12
名、国際情報系 10 名、スポーツ系 34 名)の学生が実施した。受け入れ先企業は原則、
学生本人の自己開拓(家業・縁故などを含む)とするが、教員・講師などから紹介す
る場合もある。また、国際情報系では自己開拓が難しいことから、就職支援会社を通
じて実施し、有料の場合は学校が一部負担をしている。アンケートを通じて、受け入
れ企業からは概ね良い評価を得ている。一部の学生にコミュニケーションや積極性に
欠けるとの指摘を受けているが、大きな問題はなく今後も継続的に実施する。
6-3 防災に対する体制は整備されているか
(ア)防災体制
学校法人中央工学校は自衛消防隊を組織し、その任務を各校に通達している。しか
し、平成 24 年に作成されて以来見直しが行われていない。現状に合った組織編成が必
要である。
(イ)避難訓練
新入生を対象に 4 月当初、避難場所(第一次避難場所:王子第二小学校、第二次避
難場所:北区中央公園)に行き、避難経路、周辺状況の確認を行っている。また、模
擬緊急地震速報を放送し、災害時の心得や初期対応の説明を担任より行っている。
本年度は、11 月 5 日に夜間 建築科・土木科・測量科の 3 科合同で避難訓練を実施
し、3 年間で全ての教育系で実施を終えた。今後も教育系単位による避難訓練を中心に、
職員・学生の危機意識を高め、災害時に安全かつ迅速な対応ができるよう努める。
20
現在、夜間授業時間帯には、基本的に教務課には 1 名しか常駐していない。そのた
め、緊急時の対応が懸念される。
(ウ)防災備蓄品他
災害時の帰宅困難者への支援として、在学生一日分の防災備蓄品を保管している。
保管期限は平成 30 年 6 月までであり、それ以降の補充及び処分については継続的に検
討を進める。
AED(自動体外式除細動器)装置を 1・2・14・17・20 号館及び STEP に計 6 台設置し、
8 月 28 日 に教職員対象に使用方法の講習を実施した。
評価と今後の改善方策
「教育環境」
評価項目
6-1
6-2
6-3
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
施設・設備は、教育上の必要性に充分対応できる
よう整備されているか
学内外の実習・インターンシップ等について充分
整備されているか
防災に対する体制は整備されているか
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
① 課題
自衛消防隊の編成と任務は、平成 24 年に作成されてから見直しが行われていない。
② 今後の改善方策
・現状に合った自衛消防隊の組織編成を行う。
・職員緊急対応マニュアルについて、引き続き検討を進める。
③ 特記事項
校舎が分散していることから、全学生が一斉に避難をするような火災は考えにくい。
よって、今後も各教育系や校舎単位による避難訓練を実施する。
(7)学生の受け入れ募集
7-1 学生募集活動は適正に行われているか
本校の学生募集活動は、進路相談会・会場説明会・学校訪問及び体験入学を中心に行
われており、入学希望者が他校との比較や、将来を考えた進路選択ができるように適切
な情報提供を実施している。
学生募集活動は、直接高校生等と接触して行う広報の他に、イベントや展示会などの
教育成果発表の場を利用した広報がある。どちらの場合も入学希望者一人一人と顔を合
わせ、丁寧な対応を心がけている。TVCM 等のマスメディアを利用する広報もあるが、対
費用効果の上で疑問があり実施していない。
高校教員や保護者との信頼関係を保つことを考慮して、同じ教育を受ける学生に対し
て個々の金額が変わる特待生制度は行っていない。また、AO 入試による学生募集も実施
21
していない。
7-2 学生募集活動において、教育成果は正確に伝えられているか
進路相談会及び高校訪問には学生作品を持参し、教育成果として紹介をしている。ま
た、学校案内書及びホームページに優秀作品を掲載している。
体験入学の際には、STEP や RISE の展示スペースに案内し、学生作品を直接確認しても
らっている。これは付き添いである家族や友人を刺激することもでき、広報効果が大で
ある。その際には上位優秀作品のみでなく、平均的な学生作品も示すことで、それぞれ
の技量に見合った本校への期待を促している。
また、教育の成果は学生の作品だけでなく、就職実績、資格取得、コンペなどの受賞、
卒業後の活躍にも表れるため、大手企業へ就職した卒業生や、多くの資格を取得した在
校生などを紹介している。特に就職や資格取得の情報は、保護者の安心感につながって
いる。
7-3 学納金は妥当なものになっているか
学納金については、学科・修業年限によって多少の差があるが、東京都内の同分野校
と比較するとほぼ同等の金額で、授業形態、実習内容及び施設維持等からも適切な設定
になっている。
また、学納金、実習費及び教材費の額を募集要項に明記し、卒業までの納入額を明ら
かにしている。学納金に関する情報については、コンピュータシステムで一括管理し、
納入状況を把握している。
評価と今後の改善方策
「学生の受け入れ募集」
評価項目
7-1
7-2
7-3
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
学生募集活動は適正に行われているか
学生募集活動において、教育成果は正確に伝えら
れているか
学納金は妥当なものになっているか
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
① 課題
学生募集活動は適正に行われており、特筆すべき課題は見られない。
② 今後の改善方策
③ 特記事項
22
(8)財務
8-1 中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえるか
私立学校は、建学の精神にもとづく教育活動を将来にわたり継続的に実施していくこ
とが求められている。本法人は、この目的を達成するため、私立専修学校の特性を踏ま
え、財務基盤の充実と強化・安定に重点を置いている。
現状における財務基盤について、施設(校地・校舎)に不足はなく、教育設備は定期
的に入換えを行っているが、すべて自己資金により調達できている。しかし、老朽化に
よる修繕費支出が毎年増加傾向にあることから、現在、一部の校舎の建替えが計画され
ている。これらの対策も含め、引当預金の積立等を実施して、中長期的な財務基盤の安
定化を目指している。
経費支出については、施設整備や人件費など増加する要因はあるが、中長期計画の下、
合理的支出を心がけている。また、所有する資産や事業の見直しを行っている。
私立専修学校を取り巻く経営環境は、少子化などのため大きく変化しており、急速に
悪化している。これらの状況を勘案し、さらに財務基盤を安定させるためには、一定数
以上の入学者を確保し続けることが必要である。このため、絶えず教育内容の見直しと
向上を図り、広報体制の整備を進めるとともに、退学・除籍などのドロップアウト対策
を強化して改善を図り、学生納付金収入を確保していくことが目標である。
8-2 予算・収支計画は有効かつ妥当なものになっているか
資金収支計算書、消費収支計算書、貸借対照表、が主要な計算書類である。これらに
ついては、予算対比・年度対比・構成比・伸び率などの財務分析を行い、主要指標を比
較している。これらの数値を検証し、次年度以降の事業計画立案及び予算作成に活かす。
予算及び収支計画については、各学校の学生納付金収入などの収入予定金額や人件費
をはじめ、教育研究経費・管理経費・設備費を試算したものを法人本部でとりまとめ、
法人全体の予算原案を作成する。その後、事業計画との整合性を検証し、予算単位責任
者(校長)による全体調整の後、評議員会・理事会での承認を得て示達され、計画に則
った予算執行及び運用が実施される。尚、今年度は王子校舎建替えに伴う補正予算を作
成し、11月に評議員会・理事会が実施され承認を得ている。
8-3 財務について会計監査が適正に行われているか
本法人では、私立学校法及び寄附行為にもとづき、選任された 2 名の外部監事が会計
監査を実施している。また、独立監査人(監査法人)による会計監査を受けている。監
査法人は、年間 5・6 回の期中監査をはじめ、財務担当理事・法人本部経理課・総務部等
の担当者から適宜状況の説明を求め、会計監査を実施している。
監事は、事業報告書や計算書類(資金収支計算書、消費収支計算書、貸借対照表及び
収益事業の貸借対照表・損益計算書)により財務の概要を把握し、法人の業務及び財産
の状況を監査し、監査報告書を作成する。監事による会計監査は、毎年決算処理が完了
する 5 月上旬に実施されており、寄附行為にもとづき当該会計年度終了後 2 ケ月以内に、
監事が作成した監査報告書及び監査法人が作成した監査報告書が、理事会に提出され最
23
終的な承認を得ている。
8-4 財務情報公開の体制整備はできているか
本法人では、私立学校法 47 条に則り、法人本部で作成した、①計算書類②事業報告書
③監査法人が作成した監査報告書の 3 点を、各学校のホームページで公開している。
また、平成 27 年 7 月 31 日に実施された教職員研修会において、全教職員に対し法人
本部長から説明を行った。
評価と今後の改善方策
「財務」
評価項目
8-1
8-2
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえ
るか
予算・収支計画は有効かつ妥当なものになってい
るか
4
3
2
1
4
3
2
1
8-3
財務について会計監査が適正に行われているか
4
3
2
1
8-4
財務情報公開の体制整備はできているか
4
3
2
1
① 課題
財務基盤の維持・向上を図る必要がある。
② 今後の改善方策
中期事業計画の精査と下記を立案する。
・学校、学科再編計画(新設置科や留学生の獲得等)
③ 特記事項
学校法人会計基準の変更に対応した、経理処理の実行。
将来構想に適した校舎建替え計画の実施。
24
(9)法令等の遵守
9-1 法令、専修学校設置基準等の遵守と適正な運営がなされているか
本校は、法令・専修学校設置基準等を遵守し、次の事項について、適正な運営に努め
ている。
(ア)学則、寄附行為
(イ)学校評価(自己評価および学校関係者評価)
(ウ)都庁への届出
(エ)校地、校舎
(オ)授業時間数
(カ)教員の任用
(キ)図書館
(ク)健康診断
(ケ)生徒募集、願書受付開始日
(コ)JR への学校指定申請
(サ)勤労学生控除
(シ)就職(進路)指導
(ス)各種資格認定団体への届出
(セ)個人情報保護法令
法令や専修学校設置基準等の遵守に関する教職員・学生等に対する啓発活動について、
教職員に対しては役職者会議、書面等を通じて、また学生には入学時のガイダンス、ホ
ームルーム、掲示板、配布物を通じて周知徹底を図っている。
9-2 個人情報に関し、その保護の為の対策がとられているか
(ア)個人情報の取り扱いに関しては、学校法人 中央工学校による「個人情報保護規定」
にて対応している。しかし、昨年 6 月の業務監査にて、学生成績を担任の判断で自宅
に持ち出す事例が発見され、個人情報(試験点表)の持ち出し禁止と校内による採点
を徹底した。
(イ)コンピュータセキュリティーの管理に劣る部署が一部にある。長期間同じパスワー
ドの使用や暗証性の低い単純なパスワードが使用されている。
9-3 自己評価の実施と問題点の改善に努めているか
自己点検評価の項目は以下の通り。
(ア)教育理念・目標
(イ)学校運営
(ウ)教育活動
(エ)学修成果
(オ)学生支援
(カ)教育環境
(キ)学生の受け入れ募集
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(ク)財務
(ケ)法令の遵守
(コ)社会貢献
(サ)留学生(国際交流)
平成 26 年度の自己評価結果により、平成 27 年度に次の改善を行った。
・企業と連携した教員研修を行った。(3-6参照)
・学校の将来構想に合わせた新校舎建設委員会の下、計画を遂行している。
(6-1参照)
・AED 講習会を実施し、その習得に努めた。(6-3参照)
・慢性的な人員不足に対応するため、新規雇用を行った。
・採点は校内とし試験点表の持ち出しを無くした。(9-2参照)
9-4 自己評価結果を公開しているか
平成 26 年度学校評価(自己評価・学校関係者評価)結果を本校のホームページで公開し
ている。今後も公開を継続する。
評価と今後の改善方策
「法令等の遵守」
評価項目
9-1
9-2
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
法令、専修学校設置基準等の遵守と適正な運営が
なされているか
個人情報に関し、その保護の為の対策がとられて
いるか
4
3
2
1
4
3
2
1
9-3
自己評価の実施と問題点の改善に努めているか
4
3
2
1
9-4
自己評価結果を公開しているか
4
3
2
1
① 課題
コンピュータセキュリティーが一部の部署で管理不充分である。
② 今後の改善方策
個人パスワードの定期的更新や管理の徹底を図る。
③ 特記事項
26
(10)社会貢献・地域貢献
10-1 学校の教育資源や施設を活用した社会貢献・地域貢献を行っているか
(ア)社会貢献
町内会各種祭事への協力、春秋の交通安全週間の活動に参加している。また、学生登
校日には教職員が交差点等に立ち、交通ルールやマナーを指導している。
(イ)地域貢献
地域貢献の一環として建築系で次の通り教育的活動を行った。
7 月 15 日
「小田原屋店舗併用住宅計画」
瀧野川信用金庫と連携 公開プレゼンテーション
9 月 30 日
「東田端商店街店舗リニューアル計画」
東田端にある店舗と連携
10-2 学生のボランティア活動を奨励、支援しているか
平成 27 年度は次の通りボランティア募集の案内をした。
・国立オリンピック記念青少年総合センター 花壇ボランティア
・まちをつくろう!空間ワークショップファシリテーター
ボランティア活動は自発的意思に基づくものであるため、学校としては各種活動の案
内に留めている。
10-3 地域に対する公開講座・教育訓練の受託等を積極的に実施しているか
地域に対しての公開講座・教育訓練は次の通り実施している。なお、生涯学習室では
各種講座の募集要項・開催時期をホームページで公表している。
(ア) 受験対策講座
2 級建築士学科試験突破講座(学科・設計製図)
宅地建物取引士資格試験受験対策講座(講義・模試)
第 1 種、第 2 種電気工事士受験対策講座(筆記・技能)
電験 3 種受験対策講座
色彩検定受験対策講座(3 級・2 級、夏期・秋期)
AutoCAD 認定ユーザ試験受験対策講座等
CAD トレース技能審査試験受験対策講座(機械初級)
(イ) 技術講座
建築・インテリアパース講座
低圧電気取扱業務特別教育講習(6 月期・9 月期)
グラインダ特別教育講習、丸のこ等取扱作業の安全特別教育講習等
(ウ) 職業訓練
東京都離職者等再就職訓練
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IT オフィスエキスパート科(5 月・9 月・1 月生)
評価と今後の改善方策
「社会貢献・地域貢献」
評価項目
10-1
10-2
10-3
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
学校の教育資源や施設を活用した社会貢献・地域
貢献を行っているか
学生のボランティア活動を奨励、支援しているか
地域に対する公開講座・教育訓練の受託等を積極
的に実施しているか
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
① 課題
特になし
② 今後の改善方策
特になし
③ 特記事項
(11)留学生(国際交流)
11-1 留学生の受入れについて戦略を持って行っているか
本校の留学生の受入れについては、数を重視せず適正な質を求めることを方針(戦略)
としている。質とは、学習意欲、日本語力、経費支弁能力を指している。左記のいずれ
の点においても卒業後の進路目標を達成できる質の高い学生の受入れを行うため、漢字
圏、非漢字圏に関わらず、厳しく審査した上で入学を許可している。また、教育の質の
維持・向上のため、留学生の在籍数を全体の 2 割程度に留めている。
入学後のミスマッチが起きないよう、体験入学や学校説明会、学校見学を数多く行う
ことで、学生自身にも本校の教育方針や教育内容への理解を十分に促した上で出願させ
ている。さらに、東京を中心とした関東近郊の日本語学校を訪問し、教育方針や教育内
容ともに、入学選抜にあたり学習意欲や出席率に重きを置いていることを伝えている。
昨今、日本語学校ではベトナムやネパールなどの非漢字圏の学生が急増しているが、
学校法人中央工学校留学生センターにおいて、グループ校の間で留学生情報の共有を行
い、非漢字圏の留学生の選抜や在籍管理に活用している。
11-2 留学生の受入れ・在籍管理等について適切な手続きがとられているか
(ア)受入れ
母国における卒業、成績証明書及び日本語学校での成績、出席の証明書、経費支弁能
力、日本語力及び学習意欲を厳正に審査した上で受入れている。
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(イ)手続き
取次申請の資格を持った入学担当職員により、国外の留学生に対しては、在留資格認
定申請に関する指導を行い、国内の留学生に対しては、留学ビザの在留期間更新手続き
申請に関する指導を行っている。
(ウ)資格外活動
入学前及び進級時のオリエンテーションでその詳細を説明し、活動内容、労働時間、
アルバイト先を学校に報告するよう指導している。
(エ)在籍管理
在籍管理に関しては、各クラスの担任が現住所、連絡先、アルバイト先、緊急連絡者、
保証人等の情報を把握した上で、出席状況を毎日確認し、無断欠席があった場合には電
話で状況の確認を行っている。3日以上無断欠席が続く学生に対しては、自宅訪問や保
証人と連携により出席状況の改善を指導している。また在留資格や現住所、連絡先、ア
ルバイト先に変更があった場合には、直ちに報告させている。
11-3 留学生の学習・就職支援について、適切な体制が整備されているか
学習支援については、授業料の減免や留学生特別奨学金等の制度を設け、経済的に困
窮している学生や成績優秀な学生を支援している。中国語や韓国語が話せる専任職員2
名により、学習相談から生活相談、在留期間更新申請の指導などを行い、留学生が安心
して学習できる体制を整えている。また、昨年度より中央工学校グループ在籍の外国人
留学生対象スピーチコンテストを行い、日本語力向上にも積極的に取り組んでいる。
就職支援に関しては、就職指導課とクラス担任の連携により、学生の希望進路に合わ
せた就職指導、職業紹介を行い、就職を希望している学生を支援している。また、留学
生向けの就職ガイダンスや合同企業説明会などを行い、留学生の就職率向上に向けた体
制を整えている。
商業実務分野など一部の学科では、企業訪問や就職支援会社との連携により徐々にイ
ンターンシップ先や求人を増やしつつあるが、就職希望者を上回る件数には至っておら
ず、本年度も引き続き課題となっている。
評価と今後の改善方策
「留学生(国際交流)」
評価項目
11-1
11-2
11-3
①
適切:4、ほぼ適切:3、やや不適切:2、不適切:1
留学生の受入れについて戦略を持って行っている
か
留学生の受入れ・在籍管理等について適切な手続
きがとられているか
留学生の学習・就職支援について、適切な体制が
整備されているか
4
3
2
1
4
3
2
1
4
3
2
1
課題
商業実務分野など一部の学科では、引き続きインターンシップ先や求人確保が課題と
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なっている。
② 今後の改善方策
引き続き担当学科の職員が就職指導課や留学生の就職支援会社などと連携を取り、留
学生採用予定の企業情報を収集し、インターンシップ先や求人の確保に向け、積極的な
企業訪問を行う。
また、就職した卒業生との連絡を密に取り、在校生が日本企業での働き方や職種に対
する理解を深められるような取組みを行っていく。
③
特記事項
本年度より留学生教育に対する理解を深めるため、新入職員研修の中で留学生指導に
関する研修を行った。
5.自己評価総括
平成 27 年度の自己評価を終え、全体的に安定した運営が行われていることが確認でき
た。自己評価の成果として、早急に改善すべき問題点を発見することができ、次年度の
課題としたい。
解決すべき点は次の通り。
・防災組織体制の見直し
・個人パスワードの管理の徹底
自己評価の結果を踏まえて、平成 28 年度の重点管理指針を次のように定め、全学的に
推進する。
(1)新校舎建設に向けた教育環境の整備
(2)ひとつの学校としての一体感ある運営
(3)第三者評価の受審に備えた教育の整備
(4)学校評価委員会、教育課程編成委員会の機能的な運営
(5)法令等の遵守による適正な学校運営
(6)留学生指導と在籍管理の徹底
(7)進学を含んだ適正な進路指導
(8)教員資質向上のための教員研修の充実
(9)幅広い世代に向けた生涯学習の開発と実践
(10)積極的広報による入学促進
以上
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「参考」平成 27 年度重点管理指針
(1)法令等の遵守による適正な学校運営
(2)新校舎建設に備えた教育環境の見直し
(3)留学生指導と在籍管理の徹底
(4)学校評価委員会、教育課程編成委員会の機能的な運営
(5)ひとつの学校としての一体感ある運営
(6)留学生を含んだ適正な進路指導
(7)教員資質向上のための教員研修の充実
(8)外部に対する情報公開とその精査
(9)幅広い世代に向けた生涯学習の開発と実践
(10)積極的広報による学生獲得
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