リスト~時代を拓くピアノ

生誕 200 年
リスト~時代を拓くピアノ
古典から現代への架け橋、ピアノ音楽の開拓者リスト
フランツ・リストの生誕 200 年となる 2011 年、いずみホールでは 7 人のピアニスト
によるリサイタル・シリーズを開催します。
74 歳と長命であったリストは、自らが時代の架け橋のように、古典派からロマン派の
終わりまで活躍し、ついには現代音楽の先駆けともいえる無調の世界に到達します。
華やかなヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしての活躍や、華麗なテクニックを縦横に
配した作品のイメージが強いリスト。しかし一方では、斬新なハーモニーの探求、「音
楽による救済」ともいえる宗教的作品、新たな形式への挑戦など、それまでのサロン的
な音楽の楽しみ方を超えて、常に新しいピアノ音楽の形を追い求めつづけたのでした。
生誕 200 年 リスト~時代を拓くピアノ
シリーズ全 7 回
<発売中>
Vol.1
9/30(金)19:00 ケマル・ゲキチ
Vol.2 10/6 (木)19:00 ボリス・ベレゾフスキー
Vol.3 10/14(金)19:00 菊池洋子
一般¥5,000 学生¥2,500
一般¥6,000 学生¥3,000
一般¥4,000 学生¥2,000
Vol.1~3 前期セット券¥12,000
<一般発売 8 月 5 日(金)>
11/2 (水)19:00 横山幸雄
一般¥5,000 学生¥2,500
11/20 (日)14:00 ヴァレリー・アファナシエフ 一般¥6,000 学生¥3,000
12/2 (金)19:00 ジャン=マルク・ルイサダ S¥7,000 A¥5,000 学生¥3,500
12/16(金)19:00 ゲルハルト・オピッツ
S¥7,000 A¥5,000 学生¥3,500
Vol.4~7 後期セット券¥20,000
各公演の詳細は次頁以降をご覧ください。
Vol.4
Vol.5
Vol.6
Vol.7
[ユースシートにご招待] リストシリーズ全 7 公演対象
対象:小学生以上18 歳以下(公演当日、年齢の確認できるものをご持参下さい)
いずみホールチケットセンターにて受付、限定26 席(お席は選べません)、先着順
※大阪府の条例により16歳未満の方は保護者同伴でご来場下さい。(同伴者のチケットは別途お買い求め下さい)
主催:いずみホール〔財団法人 住友生命社会福祉事業団〕
◆ チケットに関するお問い合わせ・お申し込みは「いずみホールチケットセンター」
TEL(06)6944-1188
◆ 公演内容に関するお問い合わせは「いずみホール広報担当:森岡」までお願い致します。
TEL(06)6944-2828
1/8
Vol.1
ケマル・ゲキチ
―スペシャリストが紹介する隠れた名曲―
カリスマ的魅力で聴衆を惹きつけるリスト弾き
<日時> 2011 年 9 月 30 日(金)19:00
<出演> ケマル・ゲキチ(ピアノ)
<曲目> リスト:演奏会用大独奏曲
死者の追憶 ~詩的で宗教的な調べ より
ハンガリー風英雄行進曲 / ギャロップ イ短調
システィーナ礼拝堂に
~アレグリのミゼレーレとモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスによる
聖なる踊りとフィナーレの二重唱 ~ヴェルディのオペラ<アイーダ>より
パチーニのオペラ<ニオベ>の動機による大幻想曲
チェルケス人の行進曲 ~グリンカのオペラ<ルスランとリュドミラ>より
<料金> 一般¥5,000 学生¥2,500 いずみホールフレンズ会員¥4,500
Vol.1~3 のセット券¥12,000
Message from Artist
今回のプログラムは、リストの作品のなかであまり知られていない曲に光を当てています。リスト
が 1600 を超える曲を作っていたことを思えば、今日演奏会ではソナタ、メフィストワルツ第 1 番、ハ
ンガリー狂詩曲第 2、6、12 番、リゴレット・パラフレーズなどのごく限られた同じ曲ばかりが弾かれて
いることに驚くでしょう。
当時としては大胆なハーモニーやリズム、形式を取り入れた独特の作曲技法を用いたリストは、そ
れを可能にした自らのヴィルトゥオージティとともに、ピアノ界へ大きな影響を与え、それは 20 世紀
まで続いていきます。
Kemal Gekić
<プロフィール>
ケマル・ゲキチ(ピアノ)Kemal Gekić,Piano
1962 年クロアチア生まれ。叔母のバトュリナ教授からピアノの手ほどきを受け、78 年ユーゴ
スラビアのノヴィサッド音楽院でミハイロヴィチのクラスに入学。82 年史上最高得点でディプ
ロマを取得後ピアノ科の教員に採用される。81 年リスト国際ピアノコンクール第 2 位。 85 年
ショパン国際ピアノコンクールにて、優勝候補とされながら審査員の意見が分かれ本選に残れな
かったが、聴衆と批評家の心をつかみ一大センセーションを巻き起こす。この時の演奏に対しハ
ノーヴァーのショパン・ソサエティから最優秀ソナタ特別賞を授与され、その録音はドイツでそ
の年だけでも 6 万枚、日本で 8 万枚を売上げた。その後ヨーロッパ、日本、カナダ、ソビエト、
中東でツアー。彼の演奏と半生を綴ったドキュメント番組はイタリア国営放送、CBC 等で放映
され、大きな反響を呼んだ。90 年代は演奏活動から遠ざかり、リストの第一人者として不動の
地位を築いた「超絶技巧練習曲全集(ビクター)
」等、活発にレコーディングを行った。
「リスト
=ロッシーニのトランスクリプション(NAXOS)」ではロゼッタ賞を受ける。ウィリアムスタウ
ン国際ピアノフェスティヴァル(アメリカ)におけるリストの『巡礼の年第 2 年』他、ユーゴ
スラヴィア(VAI)、モントリオール(Palexa)等で多くのライブ録音も行う。99 年のユーゴ紛
争の後、現在フロリダ在住、フロリダ国際大学教授も務める。
2/8
Vol.2
ボリス・ベレゾフスキー
―心技体、ピアノ演奏のすべてが詰まった傑作―
テクニック、表現力、音楽性、
すべてを兼ね備えたピアニスト
<日時> 2011 年 10 月 6 日(木)19:00
<出演> ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
<曲目> リスト:超絶技巧練習曲(全曲)
メトネル:ピアノ・ソナタ 第 7 番 ホ短調
op.25-2 「夜の風」
<料金> 一般¥6,000
学生¥3,000 いずみホールフレンズ会員¥5,400
Vol.1~3 のセット券¥12,000
Message from Artist
私にとって《超絶技巧練習曲集》はリストのピアノ曲の中でも特に重要な位置を占めている作品で
す。長年取り組んできていますが、自分としては今がベストの演奏ができているという実感がありま
す。リストの音楽は彼の波乱万丈の人生を反映したひじょうに〈リアル〉な音楽であり、《超絶技巧練
習曲集》はまさに彼の人生を 12 曲のエチュードで綴るツィクルスだといえるでしょう。他方、メトネルは
近年再評価の進んでいるロシア人作曲家ですが、民俗音楽やジャズの要素をもつユニークな語法
に私は強く惹かれます。
Boris Berezovsky
<プロフィール>
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)Boris Berezovsky,Piano
ボリス・ベレゾフスキーは、きわめて力強いテクニックを誇るピアニストとして、また独自の
洞察力と豊かな感性を兼ね備えた才能あふれる音楽家として非常に高い評価を得ている。
モスクワ生まれ。1988 年にウィグモア・ホールでロンドン・デビューを飾り、タイムズ紙
より「輝かしい技巧と圧倒的なパワーを持つ、将来を嘱望させる類稀な才能を持ったアーティス
ト」と絶賛される。1990 年、モスクワのチャイコフスキー国際コンクールで優勝し世界中から
注目を浴びるようになる。これまで指揮者ではクルト・マズアやシャルル・デュトワ、ウラディ
ーミル・アシュケナージ、アントニオ・パッパーノら、オーケストラでは BBC 響、ロイヤル・
コンセルトヘボウ管、ミュンヘン・フィル、ニューヨーク・フィル、フィラデルフィア管、新日
本フィルなどと共演。またヴェルビエ、ザルツブルク、ラ・ロック・ダンテロンなど数々の国際
音楽祭より定期的に招かれている。
録音では、ショパン、シューマン、ラフマニノフ、ムソルグスキー、バラキレフ、メトネル、
ラヴェル、リスト(超絶技巧練習曲全曲)の作品を収めたディスクをテルデックからリリースし、
各音楽誌で推薦盤として紹介されている。
3/8
Vol.3
菊池
洋子
―親交深かったシューマンとリスト。エラールの響きとともに―
リストが愛したピアノで聴くロマン派の名曲
<日時> 2011 年 10 月 14 日(金)19:00
<出演> 菊池洋子(ピアノ)
使用ピアノ:1852 年
ロンドン製
エラール・ピアノ(ヤマモト・コレクション)
85 鍵 長さ 2380mm 幅 1370mm
ダブルエスケープメントエラールパテントアクション
テンションバー
5本
<曲目> シューマン:アラベスク ハ長調 op.18
交響的練習曲 op.13(1837 年版/遺作つき)
リスト:ウィーンの夜会
~シューベルトのワルツ・カプリス 第 6 番
パガニーニ大練習曲 第 3 番 嬰ト短調「ラ・カンパネラ」
エステ荘の噴水
~巡礼の年 第 3 年 より
愛の夢 第 3 番
ドン・ジョヴァンニの回想
<料金> 一般¥4,000
学生¥2,000 いずみホールフレンズ会員¥3,600
Vol.1~3 のセット券¥12,000
Message from Artist
去年に引き続き、いずみホールの素晴らしい音響の中、今年はエラールを使用して演奏できます
事を心から嬉しく思っています。昨年はプレイエルを使いショパンを演奏させていただき、ショパンの
時代の楽器に触れ、ショパンの表現したかった音楽を肌で感じる経験ができました。今年は親交の
深かったシューマンとリストでプログラムを組み、シューマンの代表作の一つである交響的練習曲、
リストは愛の夢やカンパネラといった名曲やダイナミックなドン・ジョヴァンニの回想など、ロマン派の
魅力たっぷりの選曲です。エラールの魅力的な音と共に今年もどんな嬉しい驚きと発見に出会える
生誕
200 年 リスト~時代を拓くピアノ シリーズ全 7 回
か今から演奏会がとても待ち遠しいです。
菊池洋子
<プロフィール>
菊池洋子(ピアノ)Yoko Kikuchi,Piano
菊池洋子は、2002 年第 8 回モーツァルト国際コンクールにおいて日本人として初めて優勝して一
躍注目を集めた。その後、2003 年にザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネに出演するなど国
内外で活発に活動を展開し、いまや実力・人気ともに日本を代表するピアニストの一人である。
これまで、国内の主要オーケストラとの共演はもとより、国際的にもリサイタル、オーケストラと
の共演、室内楽演奏会で成功を収めている。とりわけ、2004 年ライプツィヒ弦楽四重奏団との日本
ツアー、オーケストラ・アンサンブル金沢のアジア・ツアーのソリスト、アフラートゥス・クインテ
ットとの共演及びレコーディング、2008 年アンサンブル・ウィーン=ベルリンメンバーとの共演、
2009 年には、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲をフォルテピアノとモダンピアノを用いて演奏す
るといった意欲的な企画に取り組み好評を得た。2010 年春には、チューリッヒ・トーンハレでのリ
サイタルが絶賛を博し、ホルンの名手ラデク・バボラークとレコーディングを行った。
また、CD 録音も活発に行い、モーツァルト・アルバムをエイベックスより 3 枚、オクタヴィアよ
り室内楽アルバムをリリースしている。第 17 回出光音楽賞受賞。
オフィシャルホームページ:http://www.yokokikuchipf.com/
4/8
Vol.4
横山
幸雄
―ピアノ音楽の二人の大作曲家、ショパンとリスト―
デビュー20 周年、得意のショパンとリストを弾く
<日時> 2011 年 11 月 2 日(水)19:00
<出演> 横山幸雄(ピアノ)
<曲目> ショパン:バラード 第 1 番 ト短調 op.23
12 の練習曲 op.10
シューマン/ リスト編:献呈
ショパン/ リスト編:乙女の願い ~6 つのポーランド歌曲より
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
<料金> 一般¥5,000 学生¥2,500 いずみホールフレンズ会員¥4,500
Vol.4~7 のセット券¥20,000
Message from Artist
ショパンとリストは19世紀のはじめに「ピアニズム」を極めた偉大なる作曲家であり演奏家です。
二人は1歳違いで、どちらも幼少時から才能を発揮し、天才とよばれて、社交界でも人気を博します
が、その性格も作風も対照的だったように思います。
今回は、ロマン派の時代に壮大な世界をそれぞれに築きあげた多才な大芸術家の音楽をお楽しみ
いただく構成です。
ショパンとリストの魅力をたっぷりと感じていただければ幸いです。
横山幸雄
<プロフィール>
横山幸雄(ピアノ)Yukio Yokoyama,Piano
日本を代表する若き巨匠。生誕 200 年のショパンイヤーには全国各地でショパン企画を展開し、
その功績はショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行ったとして、ポーランド政府より「ショ
パン・パスポート」を授与される。今年デビュー20 周年を迎える。5 月 3 日に行ったショパン・ピア
ノ・ソロ全 212 曲コンサートでは、18 時間におよぶ全曲暗譜演奏の偉業を成し遂げ、大きな感動と
反響を巻き起こす。
89 年ブゾーニとロン=ティボー国際コンクール上位入賞。90 年パリ国立高等音楽院卒業。同年、
ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少での入賞という快挙以来、人気実力とも
に常に音楽界をリードするトップアーティストとして活躍している。現在 18 タイトルの CD がリリ
ースされており、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞などを受賞。現在、プレイエルによ
るショパン・ピアノ独奏曲全曲集のリリースに取り組んでいる。
東京FM「横山幸雄のピアノでめぐり逢い」のパーソナリティをつとめ、東京と京都にレストラン
をオープンし音楽と旬の食をプロデュースするなど、活躍は多岐にわたる。
上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授として、後進の指導にも意欲的にあたっている。
オフィシャルサイト http://yokoyamayukio.net/
5/8
Vol.5
ヴァレリー・アファナシエフ
―Here after その先の世界へ―
晩年の心境をあぶり出す
まさに、期待通りの個性的なプログラム
<日時> 2011 年 11 月 20 日(日)14:00
<出演> ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
<曲目> ベートーヴェン:11 のバガテル op.119 より 第 1、2、3、4 番
リスト:4 つの小品 / 悲しみのゴンドラ第 2 稿 / 暗い雲
ドビュッシー:前奏曲集 第 1 巻より 「帆」、「雪の上の足跡」、「沈める寺」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第 12 番 変イ長調 op.26 より 第 3 楽章「葬送行進曲」
ショパン:ピアノ・ソナタ 第 2 番 変ロ短調 op.35 より 第 3 楽章「葬送行進曲」
ワーグナー/リスト編:聖杯への厳かなる行進 ~オペラ<パルシファル>より
リスト:葬送 ~詩的で宗教的な調べ より
<料金> 一般¥6,000 学生¥3,000 いずみホールフレンズ会員¥5,400
Vol.4~7 のセット券¥20,000
Message from Artist
人生には様々なステージがありますが、晩年のリストの心境を反映させたプログラムを組みまし
た。美しい容姿を持ったスターで、プレイボーイだった若い時期のリスト。その頃の作品もまた同じよ
うな傾向を持っていましたが、人生の晩年には厳粛で宗教的な、まるで反対の姿を見せます。ステ
ージは変わったのです。晩年のリストは、ワーグナーの死を予感し、遺体を運ぶゴンドラの姿を描い
た「悲しみのゴンドラ」を作曲したように、常に死のムードに包まれていました。死者を弔う葬送の列
は、死の先にある世界への行進です。そこには希望の光が差しているのです。(談)
Valery Afanassiev
<プロフィール>
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)Valery Afanassiev,Piano
1947 年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院において、ヤーコブ・ザークとエミール・ギレリスに師
事。
バッハ国際コンクールで第 1 位、エリザベート王妃国際コンクールで優勝。1974 年にベルギーに
亡命。以後、世界各地で演奏会を行っており、ベルリン・フィル、ロイヤル・フィルをはじめとした
著名オーケストラとも数多く共演している。
1983 年に、クレーメルの共演者として初来日。1987 年の第 3 回「東京の夏音楽祭」において、初
めてソロ・リサイタルを行い、センセーショナルな反響を呼び起こした。
レコーディングでは、DENON などから 20 枚以上の CD をリリースしている
2001 年の来日公演の模様は NHK 教育テレビ「芸術劇場」でもとりあげられ、反響を呼んだ。
指揮活動にも意欲的で、日本でも、東京シティ・フィル、神奈川フィルの定期公演などこれまでに
4 度公演を行っており、昨今他に類を見ないスケールの音楽を提示した。
アファナシエフの活動は音楽だけにとどまらない。詩、小説、戯曲など、文学の領域でも積極的に
作品を発表し続けており、日本でも 2001 年、著作集「音楽と文学の間―ドッペルゲンガーの鏡像」、
2009 年には、詩集「乾いた沈黙」が論創社より出版された。
2008 年、NHK ハイビジョン特集「漂泊のピアニスト アファナシエフ もののあはれを弾く」
が放送され、表現者としての強烈な存在感を示した。
6/8
Yamaha presents
Vol.6
ジャン=マルク・ルイサダ
―鍵盤から溢れるリリシズム―
抒情的側面から光を当てて
<日時> 2011 年 12 月 2 日(金)19:00
<出演> ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)
<曲目> ベートーヴェン:6 つのバガテル op.126
シューベルト:即興曲集 op.142 D935 より 第 1 番 へ短調
ピアノ・ソナタ 第 15 番 ハ長調 D840
レリーク
ショパン:ノクターン 第 13 番 ハ短調 op.48-1
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
<料金> S¥7,000 A¥5,000 学生¥3,500
いずみホールフレンズ会員 S¥6,300 A¥4,500
Vol.4~7 のセット券¥20,000
<プロフィール>
ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)Jean-Marc Luisada,Piano
16 歳でパリ国立高等音楽院に入学。78 年には大学院に進学。83 年、ミラノで開催されたディノ・
チアーニ国際ピアノ・コンクールで第 2 位入賞。85 年にはワルシャワでのショパン国際ピアノ・コ
ンクールに第 5 位に入賞、併せて国際批評家賞を受賞した。
ワルシャワでの成功が彼を国際的キャリアに導き、世界中で演奏会を行うことになった。ドイツ・
グラモフォンと契約を結び、ショパンでは《ワルツ集》と《マズルカ集》を、そのほかにグラナドス
《ゴイェスカス》、マイケル・ティルソン・トーマス指揮、ロンドン交響楽団とのグリークとシュー
マンのピアノ協奏曲を録音した。98 年には RCA Red Seal と独占契約を結び、ビゼーとフォーレ、
ショパン、ドヴォルザーク、シューマン、モーツァルト、リスト、ベートーヴェン等のアルバムをリ
リース。近年では、2008 年に《ショパン:舟歌&幻想ポロネーズ~ショパン名演集》、2010 年にシ
ョパンのマズルカ全曲とバラード全曲がリリースされている。本年は 11 月にシューベルト作品集を
発売の予定。
2006 年には、4 ヶ月にわたる NHK ピアノ・スーパーレッスン、ショパン編(NHK 教育テレビ)
に講師として出演し、大好評により DVD と書籍が発売される。89 年に「芸術文化シュヴァイエ勲
章」、99 年には「国家功労五等勲章」、2003 年には、「芸術文化オフィシエ勲章」をフランス政府よ
り授与されている。
7/8
Vol.7
ゲルハルト・オピッツ
―インスピレーションの源―
シリーズ最後にふさわしい巨匠ピアニストのリスト
<日時> 2011 年 12 月 16 日(金)19:00
<出演> ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
<曲目> リスト:2 つの伝説
小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ
バラード 第 2 番
婚礼 ~巡礼の年 第 2 年 イタリア より
ポロネーズ 第 2 番 ホ長調
バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」の主題による変奏曲
ハンガリー狂詩曲 第 2 番 嬰ハ短調
<料金> S¥7,000 A¥5,000 学生¥3,500
いずみホールフレンズ会員 S¥6,300 A¥4,500
Vol.4~7 のセット券¥20,000
Message from Artist
フランツ・リスト - その作品のインスピレーションの源
リストという作曲家は、他の芸術家や文学、自然や風景から大きな影響を受けています。《伝説》は
キリスト教の聖人に関する古い 2 つの伝説に、《バラード第 2 番》はギリシャ神話に、《婚礼》はラファ
エロの「聖母の結婚」に想を得た作品です。変奏曲ではバッハのカンタータとロ短調ミサがモチーフ
となり、他の 2 作品にはポーランドの伝統音楽と祖国ハンガリーのジプシー音楽の影響が見られま
す。しかしリストは、背景となる物事に単に写実的であるのではなく、そこから彼自身の想像と詩の世
界を創り出すことができたのです。
Gerhard Oppitz
<プロフィール>
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)Gerhard Oppitz,Piano
ゲルハルト・オピッツはドイツ・ピアノの正統派を代表する演奏家として国際的にその名を知られ
ている。
1953 年生まれ。1977 年、第 2 回アルトゥール・ルービンシュタイン・コンクールで第 1 位優勝。
翌年には、名門ドイツ・グラモフォンより最初のレコードをリリース。これまでに、ウィーン・フィ
ル、ベルリン・フィルをはじめとする多くの著名なオーケストラと、ジュリーニ、ムーティ、マゼー
ル、メータ等の指揮者と共演している。
バッハからブーレーズまで幅広いレパートリーを持つが、特にシューベルト、ベートーヴェン、モ
ーツァルト、バッハ、グリーグ、ブラームス、リストのピアノ作品全曲を重要なレパートリーとして
いる。
これまでに発売された CD は既に 40 枚を超え、最近ではヘンスラー・レーベルから継続的に作品
を発表しており、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集に続き、シューベルトのピアノ作品集(全
12 枚)が続々とリリースされている。
日本では 1994 年、NHK で放映されたベートーヴェン・ソナタ集の演奏およびレッスンが爆発的人
気を呼び、2005~08 年にわたり開催した「ベートーヴェン・ソナタ全曲演奏会」は絶賛された。現
在は大型プロジェクト第 2 弾として、2010 年より 4 年 8 回にわたる東京でのシューベルト連続演奏
会を開始している。親日家でもあり、日本で最も人気のあるピアニストの一人である。
8/8