株式会社みずほコーポレート銀行

CASE STUDY
株式会社 みずほコーポレート銀行
Adobe LiveCycle Reader Extensions と PDF フォームを使って、
申請の受付事務効率化とコスト削減を高い投資効果で実現
株式会社 みずほコーポレート銀行
みずほコーポレート銀行は、法人向けインターネットバンキングシステムとして、
「み
http://www.mizuhocbk.co.jp/
ずほ e- ビジネスサイト」を提供。同システムは 30 以上のサービスメニューがあり、同
所在地:東京都千代田区丸の内 1 丁目 3 番 3 号
行のお客様に幅広く利用されています。顧客数の拡大対応に必要なお客様の申込み手続
従業員数:7,900 人(2009 年 3 月末現在)
の効率化、受付処理業務の大幅な効率・改善をインテリジェントな PDF フォームによ
業務内容:国内大企業や海外企業を主要顧客とし、債権流
り低コストで実現しました。
動化、不動産ファイナンス、買収ファイナンス等のプロダ
クツビジネスに最大限の経営資源を投下し、最先端の金融
会社概要
技術を活かした高付加価値の商品・サービスを提供している。
みずほコーポレート銀行は、みずほフィナンシャルグループの一員として、大企業、多
国籍企業や金融機関を担当する「グローバルコーポレートグループ」の中核を担う銀行
ソリューション:
で、国内 18 本支店、海外支店 22 店の他、海外出張所 10 ヶ所、駐在員事務所 7 ヶ所を
みずほ e- ビジネスサイト
。シンジケートローン、
開設しています(2009 年 3 月末現在)
M&A、金融アドバイザリー、
株式・債券ブックランナーなどの分野において業界首位の実績をあげています。
使用したアドビ製品:
Adobe® Acrobat®
直面した課題
Adobe® LiveCycle ™ Reader Extensions
2005 年 4 月から法人向けインターネットバンキングシステム「みずほ e- ビジネスサイト」
を導入しました。従来の紙の申込書で記入する場合、記入漏れや書き間違いが生じること
システムインテグレータ:
もあります。その場合、申込書訂正のためのプロセスが発生してしまい、間違いがない場
みずほ情報総研株式会社
合の何倍もの時間がかかってしまうという行内での試算結果が課題として認識されました。
http://www.mizuho-ir.co.jp/
その後、外為サービスから始まった「みずほ e- ビジネスサイト」はサービスメニュー
大日本印刷株式会社
を段階的に追加し、お客様の利用申込も急増した為、上記の様な申込書の作成・処理に
http://www.dnp.co.jp/
かかる負担の軽減という課題が一層クローズアップされるに至りました。
株式会社 みずほコーポレート銀行
お客様には提供サービス毎に申込書提出をお願いしていましたが、
「提供サービス数が
e- ビジネス営業部
多いため、サービス申込時にどの書類に記入すべきか迷う」という声をいただきました。
ネット戦略・総括チーム
調査役
中村 朝雄 氏
「みずほ e- ビジネスサイト」の申込書(PDF フォーム)
【 主な機能 】
PDF の読込、保存
みずほ情報総研株式会社
などを制御
金融ビジネス第 1 部
・申込種別に応じて入力項目を制御(入力不要項
目は入力できないよう制御)
システムコンサルタント
・入力状態を保持し、ファイル保存が可能
山口 庄一 氏
みずほ情報総研株式会社
・選択したサービス内容に対し該当ページへの遷
移や印刷を制御
チェック内 容 により
選択・入力が可能と
なるフィールドを制御
・口座番号ソート機能により、ランダムに入力し
た銀行口座を昇順にソート
・申込書郵送用に宛先ラベルを自動出力
金融ビジネス第 1 部
・PDF フォーム内に通貨データを保持し、幣種選
択の際、外貨コードや名称を自動入力
チーフシステムエンジニア
上川 有佐子 氏
・
「同意書」の自動発行(入力した情報からの自
動転記)
・テキストフィールドの均等割付
入 力もれがある
場合、次ページへ
進めないよう制御
また、「お客様に何枚もの申込書類を手書きで作成頂くことを避けられないか」という営
業部門からの意見もありました。
行内の事務処理効率化、お客様の申込書作成作業省力化の 2 面から、間違いが生じにくく、
かつ効率的に処理を進められるシステムの構築が必須となりました。構築にあたっては、
国内取引サービスリリースまでの期間が短いことから、従来のシステムを改修せずに低
コストかつ短期間に構築できることが重要な条件でした。また、書類は適宜改訂すること、
使いやすいものに改修していくことから柔軟なシステム設計ができることを要件として
盛り込みました。
導入の決め手
銀行における申込書の処理は依然として紙の利用が中心であり、その一方で事務処理の
効率化・お客様の申込書作成作業省力化という点から、グループの IT 戦略会社である
みずほ情報総研を中心にシステム開発を検討。その結果、紙とシステムの中間的な使い
方ができる最適なソリューションは PDF フォームをおいて他にありませんでした。
PDF フォームには、フォームへ入力した状態で印刷できるだけでなく、入力時に必要な
制限やロジックを実装できることから、事務処理の効率化、誤入力の排他制御等には最
適のソリューションで、申込数が増加しても対応可能であると判断しました。導入後も
事務処理効率を改善していくための機能追加などを比較的簡単に実装できる点でも PDF
フォーム は優れています。
さらに、法人のお客様は同様の申請を何度も行うため、以前に作成した書類データを再
利用できるよう保存機能がついており、お客様の利便性に寄与しています。また Adobe
LiveCycle Reader Extensions により権限付与された PDF は、無償の Adobe Reader だ
けで本 PDF フォームのすべての機能が利用できるため、お客様に導入・利用時の負担
が生じることもありません。
PDF フォームを採用することで、オンラインでのデータ処理や PDF 生成のための Web
アプリケーションの開発が不要となりました。PDF フォームでは、デザインレイアウト
とプログラムを切り離して設計・構築することができるため、並行して開発することで、
短期間にシステムを構築することができました。その結果、開発・導入コストを抑える
ことができ、高い投資効果を生み出しました。
導入効果と今後の展望
書類の記載文字が活字になったことで、事務処理担当者からは読みやすくなったと好評
です。事務コストの面でも、PDF フォーム導入後の効果を試算したところ、投資額を
十分に回収出来ている状況です。
また、現場の意見を参考にした機能追加を通して、効率化・利便性をさらに推進できるよ
うになりました。例えば、口座情報を複数入力した場合には、ページ遷移時に昇順ソート
するようにしたり、印刷時に宛先ラベルの形で、送付先の営業所の住所が出力できるよ
うにしました。「ガイドに従って、30 以上あるメニューから利用したいサービス分だけ
選択できる、同意書が自動作成される、また保存機能などもあって使いやすい(お客様)」
「口座ソート機能等によりシステム端末へのデータ入力が効率的(行員)」という声も頂
いております。今やなくてはならないシステムにまで成長しています。
みずほコーポレート銀行は、今後も事務処理の効率化やお客様の利便性を高めるため、
積極的に機能付加、改修を進めていきたいと考えています。また、より新しい使い方、
幅広い利用に向けての検討を引続き行っています。
アドビ システムズ 株式会社 〒 141-0032 東京都品川区大崎 1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー
www.adobe.com/jp
Adobe Systems Incorporated 345 Park Avenue, San Jose, CA 95110-2704 USA
www.adobe.com
Adobe、 Adobe ロ ゴ、 Acrobat 、 LiveCycle Reader Extensions は、
Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他
の国における商標または登録商標です。その他すべての商標は、それぞれ
の権利帰属者の所有物です。
© 2009 Adobe Systems Incorporated. All rights reserved. Printed in Japan.
ASJST819 7/09