取 扱 説 明 書 リフトバルブ LVSO-303※シリ-ズ LVSO-304Gシリ-ズ LVSO-103Gシリーズ LVSO-104Gシリーズ LVMO-※※※シリーズ LVPO-※※※シリーズ 冨士エンジニアリング株式会社 -1- 【概 要】 本バルブはソレノイド操作二方向弁、チェック弁、低騒音リリーフ弁、流量調整弁 (LVSO-1※※は圧力補償型)をコンパクトに一体化した複合弁で昇降装置等の 自重降下作動をスムースに、そして完全に停止させる事が出来るバルブです。 二方向切換弁は特許機構を持つ球状ポペット型カートリッジの採用によりゼロリーク で静かな作動ができ、又リリーフの低騒音機構、圧力平衡機構、そして軸推力機構 を兼ね備えていますので耐久性に富み、且つ保守点検が容易である特徴をもっていま す。 【仕 様】 型 式 呼び径 (口径) 03(3/8) 04(1/2) 03(3/8) 04(1/2) 最大流量 ( ℓ /min) 30 50 25 40 最高使用圧力 最低作動圧力 (MPa) (MPa) 21 - 21 - 21 1 21 1 流量変動率 (%) - - ±7 ±7 LVSO-303 ※-※※ LVSO-304G-※※ LVSO-103G-※※ LVSO-104G-※※ (注) 許容背圧(back pressure)は、上記の何れのバルブも 0.07Mpa 以下で御使用下さい。 切換頻度は、上記の何れのバルブも毎分 60 回です。 LVSO-103G-※※及び LVSO-104G-※※は、圧力補償型(pressuure compensated;コンペンス プールが内蔵されている)であり、負荷圧力が変動しても(例;テーブルリフターの荷重 が変動しても)、シリンダーの降下速度を一定に保つ事が出来ます。 【作動原理】 シリンダー上昇 油圧源から接続口Pに圧油が送られ チェックバルブを通り接続口Aに 流れ、シリンダーは上昇します。 もし、異常な高圧が発生した場合 は安全弁が作動します。 (LVSO-30 ※の回路図) シリンダー停止 油圧源からの送油が停止されると同時にシリンダーはチェック バルブ及びソレノイド二方向切換弁により完全に停止状態にな ります。 シリンダー下降 ソレノイドに通電するとプッシュピンを介してピストンが動き ピストンのシート面が開き、接続口Aからの圧油はタンクに 戻り、シリンダーは自重によって下降します。その際のシリン ダーの下降速度は、本バルブの速度調整ネジによって任意に設 定することができます。 ※停電又はソレノイドが故障の場合は、ソレノイドケース(ハウジング)の端にあるピン を押して手動で作動させる事が可能です。 なお、ソレノイドをロックしたい場合は、本バルブを御注文の際にオプションとして “-ML”を御指定下さい(P4参照)。 矢印の丸い部分が手動操作用 のピン押部です。 ウェット型 ドライ型AC -2- 【取扱方法】 1)管接続口について 管接続口の表示記号を確認して次ぎの通り配管して下さい。 P A T 圧油入口 アクチュエータ接続口 タンク戻り口 2)リリーフバルブ・流量調整バルブの調整 リリーフバルブの圧力調整はネジ右回 りで圧力上昇、ネジ左回りで圧力降下 となります。 次に流量調整バルブにおいてアクチュ エ ー ター の 下降 速 度の 調 整は ネジ右 回り で遅く、左回りで速くなります。 リリーフ弁 (圧 力 調 整 ネ ジ ) 流量調整弁 (速 度 調 整 ネ ジ ) (リリーフバルブ圧力調整範囲) 0.5 ~ 7MPa 5 ~ 14MPa(標準品) 10 ~ 21MPa ※標準品以外は弊社に御相談下さい。 〈注意!〉 圧力・流量調整ネジで設定後は必ずロックナットで固定しセットして下さい。 3)ソレノイドの結線方法 ソレノイドの結線方法は仕様によって異なる為、カタログもご参照下さい。 電圧・周波数に注意して結線して下さい。許容電圧範囲は定格±10%です。 ①ドライ型(交流) ソレノイド型式:SM-4A-92,93・SM-6A-64 黄 灰 (製品型式例) LVSO-303 ※-A ※-※※ LVSO-304G-A ※-※※ LVSO-103G-A ※-※※ LVSO-104G-A ※-※※ 赤 ( 200V) 青 ( 100V) 200V 60Hz 100V 60Hz 200V 50Hz(220V 60Hz) 100V 50Hz(110V 60Hz) ★ リ ー ド 線 タ イ プ (SM-4A-92)は 左 図 の回路図通りに結線して下さい。 黄 50Hz 灰 60Hz 赤 青 COM -3- ②ウェット型(直流) ソレノイド型式:WD-30C-16・WD-32C-22 1 (製品型式例) LVSO-303 ※-WD ※※ LVSO-304G-W ※※※ LVSO-103G-W ※※※ LVSO-104G-W ※※※ 2 LVS3-03G-WD ※-NO この端子に結線して下さい アース ③ウェット型(交直変換) ソレノイド型式:WR-32C-12 (製品型式例) LVSO-303 ※-WA ※ D LVSO-304G-WA ※ D LVSO-103G-WA ※ D LVSO-104G-WA ※ D COM 50/60Hz LVS3-03G-WA ※ D-NO この端子に結線して下さい 注)DCソレノイドは全て2端子でど ちらの端子に接続しても結構です 。極性はありません。 アース -4- 4)ML(マニュアル)付手動操作の方法 ML付手動操作の方法は下記の通り、交流(AC)ソレノイド、直流(DC) ソレノイドは異なります。(下図参照) ①ACソレノイド 押釦を押すことによってバルブは開にな りロックしたい場合は、押釦を押した状 態でロック用ナットを右に回してロック して下さい。操作終了後は必ず元の状態 に戻して下さい。 ②DC,交直変換ソレノイド(ウェット型) MLナ ット と操 作用ネ ジの 間の ダイス レ ッ ドと 六 角ナ ッ トを取 り外 し、 手動操 作 用 ネジ で 手動 操 作を行 って 下さ い。操 作 終 了後 は 必ず ダ イスレ ッド と六 角ナッ ト を 元の 状 態 に 戻して ロッ クし て下さ い ※ M L ナ ッ ト の 締 付 ト ル ク は 1 2 N ・m です。 ロック用ナット 押釦 MLナット ダイスレッド 手動操作用ネジ 六角ナット 【その他のお取扱い注意】 シリンダーが降下してしまう(圧力保持出来ない)場合、シリンダーの内部リーク や本バルブの故障が考えられます。本バルブの分解・組立・検査は専用治具や専 用テストスタンドを使用する事が望ましく、またバルブ内部の部品交換が必要な 場合がありますので弊社にお申し付け下さい。 危険! 本バルブを設置・点検・交換などする場合は、安全に確保して行って下さい。 テーブルリフター等油圧装置に本バルブが接続されていて、本バルブを設置・ 点検・交換する時は、人体に損傷を与えうる空間に、作業者及び関係者が入らぬ ようにする等、安全確保に必要な措置を講じて下さい。 【お問い合せ先】 冨士エンジニアリング株式会社 TEL:0296-57-9977 FAX:0296-57-9862 平成24年5月末日現在 -5- LVMOシリ-ズ (手動操作) LVPOシリ-ズ (油空圧パイロット操作) 1.LVMOシリ-ズ及びLVPOシリ-ズの取扱いについては、LVSOシリ-ズと 操作方式のみ異なり、その原理は全く同様です。 仕様についてはLVSO(リフトバルブ)を参照願います。 2.最も重要な部品であるカ-トリッジ(ピストンとスプ-ル)は全て互換性のあるもの で、分解・点検・組立方式及び注意事項についてもLVSOシリ-ズをご参照下さい 3.特にLVMOシリ-ズについては、レバ-方式のため省略します。 4.LVPOシリ-ズで相違点のみ下記します。 【LVPO】 1)作動原理 油圧又は、空圧によりパイロットキャップ内のパイロットピストンが作動し、 更に、本体内ピストンが働きバルブの開閉を行なうものです。 2) 取扱方法 ・管接続口について 管接続口の表示記号を確認して次ぎの通り配管して下さい。 P A T 圧油入口 アクチュエータ接続口 タンク戻り口 PP DR EX パイロット接続口 ドレン接続口 大気放出(接続なし) パイロットポ-ト及びドレンポ-トの配管をし、パイロット圧力範囲は最低 0.4MPa~最高14MPaで、ドレンポ-トには背圧0.07MPa以下に なるようにして下さい。 LVMO 回路例 (LVMO-303T) LVPO -6- 回路例 (LVPO-303T-AR)
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