BD BBL カルチャースワブ プラス 1/2 111-212550-N-00 2005年4月1日作成(第1版) 医療機器許可番号 07B1X00003 機械器具 54 医療用捲綿子 一般医療機器 医科用捲綿子 10172000 BD BBL カルチャースワブ プラス 再使用禁止 好気性菌: Escherichia coli NCTC9001・ATCC25922, 【禁忌・禁止】 Haemophilus influenzae ATCC19418, 再使用禁止 Neisseria gonorrhoeae ATCC43069, Neisseia meningitidis NCTC10025・ATCC13090, Pseudomonas aeruginosa NCTC9332・ATCC27853, Staphylococcus aureus NCTC5532・ATCC25923, 【形状・構造及び原理等】 Streptococcus pyogenes ATCC19615 BD BBL カルチャースワブプラスは、プラスチック製の軸の先端に レーヨン製の綿球がついた検体採取用のスワブである 1。 BD BBL カルチャースワブプラスは検体採取に使用するスワブと検 嫌気性菌: Bacteroides fragilis ATCC25285, 体を採取したスワブを入れる輸送培地入りのチューブから構成され Bacteroides levii ATCC29147, ており、滅菌パウチで包装されている。 Bacteroides thetaiotaomicron ATCC29741, Bacteroides vulgatus ATCC8482, 綿球部の材質:レーヨン Clostridium difficile ATCC9689, 培地:アミーズ輸送培地(蒸留水 1L 中) Clostridium perfringens ATCC13124, 塩化ナトリウム 3.0g リン酸一カリウム 塩化カリウム 0.2g リン酸水素二ナトリウム 塩化カルシウム 0.1g チオグリコール酸ナトリウム 1.0g 塩化マグネシウム 0.1g 寒天 Clostridium sporogenes ATCC3584, 0.2g Clostridium tertium ATCC19405, 1.15g Fusobacterium necrophorum ATCC25286, Fusobacterium nucleatum ATCC25586, 7.5g Peptostreptococcus anaerobius ATCC27337, Peptostreptococcus magnus ATCC29328, なおチャコール入りアミーズ培地には上記の組成の他に、活性炭 Porphyromonas gingivalis ATCC33277, が 10g 含まれている。 Prevotella melaninogenica ATCC25845, BD BBL カルチャースワブ プラス 輸送培地 チューブ Propionibacterium acnes ATCC6919 The American Type Culture Collection (ATCC) The National Collection of Type Culture (NCTC) チューブキャップ 〈注意〉 1.好気性菌、嫌気性菌を分離、同定、培養するためには、適切 スワブ 綿球 な器材(平板培地または試験管培地、培養装置、ガスパック ジャーまたは嫌気性チャンバーなど)が必要。 軸 2.輸送培地における菌の保存は、細菌の種類・輸送時間・保存 〈検体採取・輸送における製品の性能〉 温度・検体中の細菌数・輸送培地の組成など多くの要因に左 BD BBL カルチャースワブプラスの使用培地であるアミーズ培地 右される。栄養要求の厳しい菌、例えば淋菌、肺炎球菌、嫌 はリン酸緩衝液入りの非栄養培地で、チオグリコール酸ナトリウ 気性菌などはスワブ検体を直接培地に塗抹するか、直ちに検 ムが含有されているため、酸化還元電位の低い環境を作り出す 2。 査室へ運び、24 時間以内に培養すること。 さらに検査材料中の細菌は、輸送培地の湿度により、乾燥しない ように保護される。アミーズ培地は、細菌の保持能力を高い水準 【使用目的、効能又は効果】 先端部に脱脂綿を巻き付けて用いる綿状の棒をいい、歯科用を含む。 に維持できるように作られている。チャコール入りのアミーズ培 地は、淋菌など栄養要求の厳しい菌の生存率を向上させる。 砂時計型チューブに深さ 6cm アミーズ輸送培地を入れることに 【操作方法又は使用方法等】 細菌を含む臨床検体などの採取・輸送方法は以下の通り。 より、培地と外気との接触を最小限にとどめ、気泡の発生や培地 の亀裂を防止している。さらに、チューブにアミーズ輸送培地を 1.滅菌パウチの「開け口」と記された部分を 注入後、パウチ包装をする工程で窒素充填をすることにより、培 裂いて開け、輸送チューブのキャップをは 地の酸化を防いでいる。 ずす。 BD BBL カルチャースワブプラスは多くの細菌を 24 ∼ 48 時間保 存できる。BD BBL カルチャースワブプラスを使って、臨床的に 重要な以下の好気性菌、嫌気性菌を室温保存したところ、24 時 間後全て生存していることが確認されている 3 − 6。 取扱い説明書を必ずご参照下さい。 1/2 BD BBL カルチャースワブ プラス 2/2 2.スワブを取り出し、検体を採取する。検体 【包装】 1 箱 50 本入り/ Vi-Pak(バイパック)ホイール包装 を採取する際、感染が疑われる部分のみス ワブの先端を接触させ、雑菌汚染を最小限 にとどめること。 カタログ番号: 212550 BD BBL カルチャースワブプラス(フィルム/フィルム) 3.スワブを取り出し、検体を採取する。検体 212553 BD BBL カルチャースワブプラス(チャコールシングル) を採取する際、感染が疑われる部分のみス 212551 BD BBL カルチャースワブプラスミニチップクリア ワブの先端を接触させ、雑菌汚染を最小限 212554 BD BBL カルチャースワブプラスミニチップチャコール 251815 BD BBL カルチャースワブプラスダブル 4.患者の氏名、その他検体情報をチューブの ラベルに記入する。 【主要文献及び文献請求先】 〈主要文献〉 1.J. Stephen Thompson, Ontario Ministry of Health; Donald E. Smith, Peterborough Public Health Labo. Comparison of Rayon and Dacron Swabs in Amies Medium for Bordetella 【使用上の注意】 pertussis Transport. General Meeting, American Society for ¡包装が破損していない限り、滅菌状態が保たれている。破損した Microbiology, 1999. 2.Amies C.R. 1967. A modified formula for the preparation of り、汚染している疑いのあるものは使用しない。 ¡検体を採取する前に軸部分を折り曲げたり、湾曲させて使用しな Stuart's medium. Canadian Journal of Public Health, July 1967. Vol. 58:295-300. いこと。 ¡患者から検体を採取するときは、力を入れすぎたり、強く押した 3.Zevala M.K., Citron D.M. Goldstein E.J.C., Evaluation of a novel specimen transport system for anaerobic bacteria. りしてスワブの軸を折らないよう注意する。 ¡便検体については、排便された便より採取すること。直腸スワブ Accepted for publication in Clinical Infectious Diseases in September 1997. は検体採取中にスワブが折れる可能性があるため行わないこと。 ¡凍結や加熱をしない。 4.Perry J.L., Assessment of swab transport systems for aerobic ¡臨床検体には、肝炎ウイルスやヒト免疫不全[HIV]ウイルスな and anaerobic organism recovery. Journal of Clinical Microbiology, May 1997. Vol. 35:1269-1271. どの病原性微生物が存在する可能性がある。血液およびその他の 5.K. Van Horn, C. Toth; Westchester Country Health Care Corp. 体液を含む検体を取り扱う場合は十分注意すること。 ¡検体となる試料は、細菌が存在している可能性が高く、しかも外 Viability of Aerobic Microorganisms in Four Swab Systems. General Meeting, American Society for Microbiology, 1998. 部汚染の可能性が少なくない部位から、陽性の結果が出やすい臨 6.K. Van Horn, K Warren; Westchester Medical Center. 床段階時に採取する。また、検査に必要な十分な量の検体を採取 Comparison of Four Swab Systems for Recovery of Anaerobic する。 ¡嫌気性菌の検査に適した検体は、手術中に採取された組織検体・ Bacteria. General Meeting, American Society for Microbiology, 1999. 組織や骨の生検検体・体液・膿汁あるいはシリンジを使って採取 7.Balows A., Hausler, Jr. W.J., Hermann K. L., Isenberg H.D., した吸引液など。嫌気性菌の培養の場合、体液と組織の輸送に関 する詳細および推奨事項は、所定の出版物 7 − 9 を参照。 Shadomy H. J. Manual of Clinical Microbiology. Fifth Edition. ¡検体は、抗生物質やその他の抗菌薬を投与する前に採取する。検 American Society for Microbiology, Washington D.C., 1991. 8.Isenberg H.D. (editor in Chief). Clinical Microbiology 体を採取する前に治療を始めてしまった場合には、その旨を検体 Procedures Handbook. American Society for Microbiology, 容器のラベルまたは検体に添付されている用紙に記入する。 ¡スワブの軸を切る必要があるときは滅菌したハサミを使って、安 Washington, D.C. 1979. 9.Summanen P., Baron E.J., Citron D.M., Strong C.A., Wexler 全に注意しながら汚染しないように行うこと。 ¡検査室に届くまで病原菌が生きているように、輸送は迅速に行う H.M., and Finegold S.M., Wadsworth Anaerobic Bacteriology Manual. Fifth Edition. Star Publishing Company, Belmont, こと。 ¡淋菌や肺炎球菌など、栄養要求性の厳しい細菌の輸送時間は 24 C.A. 1993. 時間以内にすること。 ¡クラミジア、マイコプラズマ、ウイルス、嫌気性菌には特別の輸 BD, BD Logo, BBL, and CultureSwab Plus are trademarks of Becton,Dickinson and Company. ©2002 BD. 送システムが必要。 ¡検体の処理は安全保護キャビネットまたは保護フードの中で行う こと。検体を処理するときは検査室防護衣、手袋、ゴーグルおよ 〈文献請求先〉 びマスクを必ず着用すること。 日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 ¡使用後のチューブとスワブは、検査室の感染性廃棄物の処理規定 お客様情報センター 0120−8555−90 に従って処分すること。 【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】 【貯蔵・保管方法及び使用期間等】 製造販売業者: 日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 〒960-2152 福島県福島市土船字五反田1番地 TEL:0120−8555−90 (BDお客様情報センター) 外国製造業者 :コパン イタリア エスピーエー (COPAN Italia S.p.A.) 国名:イタリア 1.貯蔵・保管方法 室温下で、水濡れに注意し、直射日光および高温多湿を避けて 保管する。 2.使用期限 Vi-Pak(バイパック)ホイール包装およびパウチの側面に記載 されている。使用期限が過ぎたものは使用しないこと。 2/2
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