第6号

足寄高校の一年生全員を対象とした、カナダ・アルバータ州
ウェタスキウィン市での海外研修について、特集します!
1年B組担任
米根 順子
本校の1年生は町の事業の一環としてカナダ研修を経験する。今年度は9月
22 日~30 日の9日間研修を行い、無事、全員元気に戻ってきた。
日付変更線を越え、足寄から成田を経由し、カナダへ向かう。バンフ・ジャス
パーと国立公園を巡り、雪に覆われた山々、鏡のように山を映し出す美しい湖、
雄大な自然を肌で感じた。すべてのものが大きく、そのスケールに圧倒された。
研修の大きな目玉は、ホームステイの体験である。研修期間のほぼ半分にあたる4日間を、生徒達は数人ずつ
に分かれ、決まった家にホームステイする。はじめは英語しか通じない環境で過ごすことに不安だった生徒達も、
最後の朝には別れを惜しみ涙した者も少なくない。また2年後に会おう、と約束した者もいる。
一生の中で海外旅行はしても、ホームステイを経験する人はなかなかいない。違う言語を話す国の人とどうす
ればコミュニケーションがとれるのか、苦労しながら試行錯誤した経験は、彼らにとってきっと貴重な体験とな
ったはずだ。戻ってきたときに見せた彼らの笑顔は、達成感と自信に満ちあふれた、とても美しい笑顔だった。
9日間は1日も雨に降られることもなく、天候に恵まれた旅となった。今回生徒達が得た経験
は、それぞれの人生にきっと生きてくる。私はそう確信している。
最後に、このような貴重な経験をさせてくださった町のご支援に、深く感謝を申し上げます。
9月22日
足寄出発→カナダ・バンフ到着
23日
名所観光(カナディアンロッキー、バンフ、ジャスパー国立公園、レイク・ルイーズ、コロンビア大氷原、アラバスカ滝 他)
24日
ウィタスキウィン市到着。歓迎BBQ夕食会でホストファミリーと対面→ホームステイ
25日
学校訪問、交流(コンポジット高校、クリアビスタ小学校 他) ウェタスキウィン市内施設見学(市役所、消防署、郵便局 他)
26日、27日
各自ホームステイ先で行動(27 日返礼夕食会)
28日→29日→30日
カナダ出発→(成田泊)→足寄到着
1年A組 菊地 杏那
私はカナダで、本当にたくさんの「初めて」を体験しました。カナディアンロッキー
や氷河、たくさんの黄色い紅葉などの自然をはじめとして、見るもの全てが新鮮でした。
スポーツでは、アイスホッケーとアメリカンフットボールの試合を観に行きました。
ルールや得点のこともわからなかったので、試合の流れについていけるか心配でしたが、
実際に行ってみると、どちらもとても面白かったです。何より、テレビではなく実際に
目の前で見ることで、試合の激しさがより感じられました。また、会場にいたホームステイ
先の子のお友達とも、たくさん交流ができて楽しかったです。
ホームステイでは、日本とは違う様々なことを学びました。どんなご飯を食べるのか、こ
んな時どうやって英語で伝えるのか、休日はどんなことをするのか…。他にも、食事の前に
お祈りをしたり、日曜日の朝に教会へ行ったりなど、キ
リスト教というものをとても身近に感じました。
私のホームステイを受け入れてくださったエイブラハムサン家のみなさんは、本当に親切で
優しい方々でした。私が英語がわからなかった時には、ゆっくり何度も何度も話してくれたり、
寒くないか、体調はどうかと、いつも気にかけてくれ
たりしました。
市長さんや消防や警察の方々、小中高生のみなさん、そして街ですれ違ったときに「こん
にちは!」と笑顔で声を掛けてくれた人たちなど、私はこの研修で、
カナダの方々の優しさと温かさをたくさん感じました。
この交流が、この先もずっと続いていったらいいなと思っています。
最近の行事から
足寄小2年生の学校訪問
9月29日、足寄小学校の2年生が、生活体験学習の一環として、本校を訪問
しました。高校で働く人や高校生との出会いを通して、町への愛着を深め、社会
の一員として自分の役割や行動の仕方を学ぶことを目的としたものです。
児童 12 人は、はじめに校舎内や授業の様子を見学し、その後校長室での座談
会に参加しました。
「授業が静かでびっくりした」という感想や、
「どんな教科を勉強しているのか」という質問
などが出されました。足寄高校では、今後も積極的に小学校との連携を図っていきたいと考えています。
強歩大会
10月16日、今年で 50 回目となる強歩大
会が開催されました。
当日はさわやかな好天に恵まれ、思い思いの
ペースで、27 ㎞という長い距離を歩きました。
好タイム記録を目標に、黙々とゴールを目指す人、友人を気遣いながら歩く人など、さまざまでした。さらに、
早々にゴールした人たちがまたコースを引き返し、友人を応援しに戻るという光景も見られました。そんな多く
の励ましの成果か、なんと今年は一人の離脱者もなく、参加者全員が完歩するという快挙が成し遂げられました。