１ 安全の基本的な方針と安全目標 2008 年 安 全 報 告 書 阪急電鉄株式会社 2006 年 10 月 に 新 た な 安 全 管 理 体 制 を 構 築 し 、 今 年 度 で 3 期 目 に 入 り ま し た が 、 安 全最優先の意識や風通しのよい社風の醸成等、安全に完成形はないと考え、毎年度、 安全計画を見直して次年度の安全計画に反映させる等、ＰＤＣＡサイクルを機能させ ています。 2008 年 度 は 、阪 急 阪 神 ホ ー ル デ ィ ン グ ス と 経 営 理 念 を と も に し て 、引 き 続 き「 す べ てはお客様のために」を私たちの原点とし事業展開を図ってまいります。また、社員 一人ひとりが規律をただし、常にコンプライアンス意識を持って行動することが、お 客様の信頼にお応えする最善の姿勢であると考え、今年度も「コンプライアンスなく してグループの存続なし」との認識のもと、安全に関する基本方針に則り、安全目標 の達成のため取り組んでまいります。 1-1 1 安全の基本的な方針 安全スローガン 「すべてはお客様のために すべては安全のために」 2 輸送の安全の確保に係る行動規範 安全輸送の確保 協 力 一 致 し て 事 故 の 防 止 に 努 め 、旅 客 及 び 公 衆 に 傷 害 を 与 え な い よ う に 最 善 を 尽 くさなければならない。 法 令 ･規 程 の 遵 守 輸送の安全に関する法令及び関連する規程を遵守するとともに、運転の取扱いに 関する規程をよく理解し、忠実、且つ、正確に守らなければならない。 運 転 状 況 の 熟 知 ･設 備 の 安 全 自己の作業に関係のある列車の運転状況を知っていなければならない。また、車 両 、線 路 、信 号 保 安 装 置 等 を 常 に 安 全 な 状 態 に 保 持 す る よ う 努 め な け れ ば な ら な い 。 確 認 励 行 ･安 全 最 優 先 作 業 に あ た り 、必 要 な 確 認 を 励 行 し 、憶 測 に よ る 取 扱 い を し て は な ら な い 。ま た 、 運 転 の 取 扱 い に 習 熟 す る よ う 努 め 、そ の 取 扱 い に 疑 い の あ る と き は 、最 も 安 全 と 思 われる取扱いをしなければならない。 人命尊重 事 故 が 発 生 し た 場 合 、そ の 状 況 を 冷 静 に 判 断 し て 速 や か に 安 全 、且 つ 、適 切 な 処 置 を と り 、特 に 人 命 に 危 険 が 生 じ た と き に は 、全 力 を 尽 く し そ の 救 助 に 努 め な け れ ばならない。 正確迅速な情報伝達 作 業 に あ た り 、関 係 者 と の 連 絡 を 緊 密 に し て 打 合 せ を 正 確 に 行 い 、互 い に 協 力 し な け れ ば な ら な い 。ま た 、鉄 道 運 転 事 故 等 が 発 生 し た と き は 、速 や か に 関 係 先 に 報 告しなければならない。 継 続 的 な 改 善 ･変 革 常 に 問 題 意 識 を 持 ち 、安 全 管 理 規 程 及 び 安 全 管 理 体 制 等 、輸 送 の 安 全 に 係 る 業 務 上の改善を行わなければならない。 ―２− 安全管理規程第 3 条に定めた基本方針は、輸送の安全の確保に係る行動規範として、 い つ で も ど こ で も 確 認 で き る よ う に 、各 職 場 に は 掲 示 用 、個 人 に は 携 帯 用 を 約 5000 名 に 配布しています。 掲示用 携帯用 安全行動規範カード ※第 3 版 1-2 1 （二つ折り両面） 安全統括管理者の変更に伴い改訂 安全目標 2008 年度 安全目標 今 年 度 も「『 有 責 事 故 ゼ ロ 』の 継 続 」を 安 全 目 標 に 掲 げ 、事 故 の 防 止 に 全 力 で 取 り 組 み ま す 。 当 社 は 、 1978 年 1 月 21 日 の 事 故 以 降 、 有 責 事 故 （ 当 社 の 責 任 に よ り 発 生 し た 事 故 ）ゼ ロ を 続 け て お り 、7 月 1 日 現 在 で 11,119 日 に 達 し ま し た 。今 後 も 引 き 続 き 、 一歩一歩、確実な安全運行に努めてまいります。 『有責事故ゼロ』の継続 2 2008 年度 安全方針 今 年 度 は 、2007 年 度 に 策 定 し た 6 年 に 及 ぶ 中 期 経 営 計 画 の 2 年 目 に あ た る た め 、引 き 続 き 「 社 会 に 信 頼 さ れ る 安 全 ・ 高 品 質 な サ ー ビ ス の 提 供 」 を 安 全 方 針 に 掲 げ 、《 1》 ∼ 《 3》 の 3 項 に 対 し て 、 そ れ ぞ れ 実 施 計 画 を 策 定 し て 実 施 し て ま い り ま す 。 「社会に信頼される安全・高品質なサービスの提供」 ∼ 「安心･快適」阪急電鉄 ∼ ≪１≫ 安全意識の高揚・安全対策 ≪２≫ 安全性向上対策 ≪３≫ 本部内グループ会社と一体となった人材育成・技術伝承 ―３−
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