inhaltsverzeichnis GRAMMATIK 1 .......... 99 1.1 動詞 sein .......... 99 1.2 動詞 arbeiten, heißen, studieren, wohnen .......... 99 1.3 疑問文 .......... 100 GRAMMATIK 2 .......... 101 2.1 動詞 machen と kennen .......... 101 2.2 質問と肯定の答 .......... 101 2.3 質問と否定の答 .......... 102 GRAMMATIK 3 .......... 103 3.1 二人称単数と複数 .......... 103 3.2 Sie の変化形 .......... 103 3.3 人称代名詞と動詞の変化(一覧) .......... 104 3.4 定冠詞と名詞の性 .......... 104 3.5 数字 .......... 105 GRAMMATIK 4 .......... 106 4.1 複数形 .......... 106 4.2 viel と viele .......... 107 GRAMMATIK 5 .......... 108 5.1 定冠詞と不定冠詞 .......... 108 5.2 数字と日付 .......... 109 5.3 単位(マルク・ペニヒ・グラム・キログラム・リットル) .......... 111 GRAMMATIK 6 .......... 112 6.1 動詞 brauchen, gehen, haben, kaufen, schreiben と命令形 .......... 112 6.2 不定冠詞の A 格 .......... 113 6.3 zum と zur .......... 113 6.4 dann と denn .......... 114 96 GRAMMATIK 7 .......... 115 7.1 否定冠詞の N 格・A 格(kein, keine, keinen) .......... 115 7.2 定冠詞の A 格 .......... 115 7.3 動詞 essen と trinken .......... 116 7.4 助動詞 möchte の用法 .......... 116 7.5 時刻 .......... 117 GRAMMATIK 8 .......... 119 8.1 形容詞の格変化(1) .......... 119 8.2 助動詞 wollen と müssen .......... 119 8.3 人称代名詞の A 格と動詞 interessieren .......... 120 8.4 動詞 an/rufen, besuchen, hören, sagen, sehen, wissen .......... 121 GRAMMATIK 9 .......... 123 9.1 人称代名詞の D 格 .......... 123 9.2 形容詞の格変化(2) .......... 123 9.3 所有冠詞 .......... 124 9.4 動詞 aus/rechnen, aus/sehen, herum/liegen .......... 125 GRAMMATIK 10 .......... 126 10.1 動詞 fahren, gewinen, lesen, sprechen, telefonieren .......... 126 10.2 動詞 sich an/sehen .......... 126 10.3 前置詞 mit と D 格 .......... 127 10.4 前置詞 in と A 格および D 格 .......... 128 10.5 haben を用いる現在完了形 .......... 128 10.6 sein を用いる現在完了形 .......... 129 GRAMMATIK 11 .......... 130 11.1 指示冠詞 dieser - dieses - diese .......... 130 11.2 動詞 sein の過去形 .......... 130 11.3 Wohin?と Wo? .......... 131 11.4 Warum...? – ..., weil... .......... 132 11.5 動詞 schlafen .......... 132 11.6 話法の助動詞 können と sollen .......... 133 11.7 不定冠詞 ein 否定冠詞 kein の独立用法 .......... 133 11.8 従属の接続詞 wenn .......... 134 97 GRAMMATIK 12 .......... 135 12.1 動詞 ab/holen, mit/kommen, mit/nehmen .......... 135 12.2 動詞 bekommen .......... 136 12.3 動詞 finden .......... 136 12.4 動詞 kommen .......... 137 12.5 動詞 nehmen .......... 137 12.6 天気の表現 .......... 138 98 Grammatik 1 ◇◇1.1 動詞 sein 動詞 sein の意味・用法は英語の be 動詞と大体同じです。ここ では, 「…である, (ある場所に)いる」と言う意味で覚えまし ょう。 主語が一人称単数(代名詞は ich「私」 )のときは,bin となりま す。 主語が三人称単数(代名詞は er「かれ」,sie「彼女」)のときは, ist となります。 人や物を紹介するときには,紹介する人や物が単数なら Das ist ..... 複数なら Das sind .....とします。 ich er/sie das das bin ist ist sind Ich bin Programmierer. Ich bin Studentin. Er ist Programmierer. Sie ist Studentin. Das ist Frank. Das ist Gabi. Das sind Gabi und Frank. 私はプログラマーです。 私は大学生です。 彼はプログラマーです。 彼女は大学生です。 これはフランクです。 これはガービーです。 これはガービーとフランクです。 ◇◇1.2 動詞 arbeiten, heißen, studieren, wohnen 動詞 arbeiten「働く」heißen「…という名前です」studieren「(大 学で)勉強する」wohnen「住んでいる」の使い方を覚えましょ う。 ドイツ語の動詞の原形は一部例外はありますが,すべて –en で 終わります。 いずれの動詞も主語が一人称単数 (代名詞は ich「わたし」) の ときには –e,三人称単数 (代名詞は er「かれ」, sie「彼女」) 99 のときには –t,三人称複数(代名詞は sie「かれら」)のときに は原形と同じ –en となります。 A1 ich er/sie sie arbeiten heißen studieren wohnen ––e arbeite arbeitet ––t ––en arbeiten heiße heißt heißen studiere studiert studieren wohne wohnt wohnen ◇◇1.3 疑問文 ドイツ語の文には平叙文・Ja/Nein-疑問文・W-疑問文(疑問詞 つき疑問文)があります。それぞれの文を組み立てるには動詞 の位置に注意しなければなりません。 平叙文(ふつうの文章)と W-疑問文では,動詞はいつも文章の 2番目に置きます。 Ja/Nein-疑問文では動詞は文章の先頭に置きます。 Wer Das ist ist Ist das? Gabi. das Wer Das ist sind Sind das? Gabi Gabi und Frank das これは誰ですか? これはガービーです。 Gabi? これはガービーですか? これは誰ですか? Gabi und Frank. Gabi und Frank? これはガービーとフランクです。 これはガービーとフランクですか? wohnt Wohnt Gabi wohnen Wohnen Gabi und Frank ガービーはミュンヒェンに住んでいます。 ガービーはミュンヒェンに住んでいるのですか? ガービーとフランクはミュンヒェンに住んでいます。 ガービーとフランクはミュンヒェンに住んでいるのですか? 100 in München. in München? in München. in München? Grammatik 2 ◇◇2.1 動詞 machen と kennen 動詞 machen「…をする」と kennen「…を知っている」の人称 変化は,1.2 の動詞と同じ(A1 型)です。 machen は「…をする」という意味のほかに,職業を尋ねると きにも用います。 ich er/sie sie A1 machen kennen –e –t –en mache macht machen kenne kennt kennen Was macht er? Was macht sie? Was machen sie? 彼は何をしていますか? 彼女は何をしていますか? 彼らは何をしていますか? ◇◇2.2 質問と肯定の答 ドイツ語の質問文に肯定で答えるときには,Ja を用います。こ れは,英語の Yes にあたります。 Wohnt Gabi in München? –– Ja, sie wohnt in München. ガービーはミュンヒェンに住んでいるのですか?–– はい,彼女はミュンヒェンに住んでいます。 Ist Gabi Studentin? –– Ja, sie ist Studentin. ガービーは大学生ですか? –– はい,彼女は大学生です。 Arbeitet Frank in München? –– Ja, er arbeitet in München. フランクはミュンヒェンで働いているのですか? –– はい,彼はミュンヒェンで働いています。 Ist Frank Programmierer? –– Ja, er ist Programmierer. フランクはプログラマーですか?–– はい,彼はプログラマーです。 101 Kennt Gabi Peter? –– Ja, Gabi kennt Peter. ガービーはペーターを知っていますか?–– はい,ガービーはペーターを知っています。 Wohnen Gabi und Frank in München? –– Ja, sie wohnen in München. ガービーとフランクはミュンヒェンに住んでいるのですか。–– はい,彼らはミュンヒェンに住 んでいます。 ◇◇2.3 質問と否定の答 質問に否定で答えるときには,Nein を用います。これは,英語 の No にあたります。 否定では英語の not にあたる nicht が用いられますが,これは否 定したい語句の直前に置いて用いるのがふつうです。この場合 には,否定された語句とは別の語句が正しい答として用意され ていなければなりません。 尋ねられた文全体を否定するときには,文末におきます。 Wohnt Peter in München? –– Nein, er wohnt nicht in München. ペーターはミュンヒェンに住んでいるのですか?–– いいえ,彼が住んでいるのはミュンヒェで はありません。(この場合,ペーターは例えばベルリンに住んでいるという,正しい答が裏に隠れていま す。) Studiert Frank Informatik? –– Nein, Frank studiert nicht Informatik. フランクは情報学を学んでいるのですか?–– いいえ,彼が学んでいるのは情報学ではありませ ん。 Ist das Frank? –– Nein, das ist nicht Frank, das ist Peter. これはフランクですか?–– いいえ,それはフランクではありません,それはペーターです。 Kennt Frank Peter? –– Nein, er kennt Peter nicht. フランクはペーターを知っていますか?–– いいえ,彼はペーターを知りません。 (この場合には, 裏に別の正しい答が隠されているわけではありません。nicht は動詞 kennt を否定する,と考えます。) 102 Grammatik 12 ◇◇12.1 動詞 ab/holen, mit/kommen, mit/nehmen 動詞 ab/holen「呼びに来る,迎えに来る」,mit/kommen「一緒 に来る」,mit/nehmen「一緒に連れていく」は,すでに学んだ an/rufen などと同じように,分離動詞です。 分離動詞を助動詞とともに用いる場合,あるいは従文の中で用 いる場合には,分離しません。 これらの動詞の人称変化とその使い方を学びましょう。 mit/nehmen は二人称単数と三人称単数では nehm-ではなく, nimm-になります。注意しましょう。 それぞれの過去分詞は,abgeholt,mitgekommen,mitgenommen となります。 A1 ..... ab/holen mit/kommen A2 mit/nehmen ich du er/sie ––e ––st ––t hole holst holt ab ab ab komme kommst kommt mit mit mit ––e ––st ––t nehme nimmst nimmt mit mit mit wir ––en holen ab kommen mit ––en nehmen mit ihr sie/Sie ––t ––en holt holen ab ab kommt kommen mit mit ––t ––en nehmt nehmen mit mit Kommst du mit? –– Ja, wenn du mich mitnimmst. 一緒に来るかい?–– ええ,あなたが連れていってくれるなら。 Kommen Sie mit? –– Ja, wenn Sie mich abholen. 一緒にいらっしゃいますか?–– ええ,あなたが迎えに来て下さるのなら。 Kannst du mitkommen? –– Nein, leider nicht. 一緒に来れるかい?–– いいえ,残念だけどダメだわ。 Gestern habe ich ihn nach Salzburg mitgenommen. 昨日僕は彼をザルツブルクへ連れていきました。 103 ◇◇12.2 動詞 bekommen 動詞 bekommen「手に入れる,買う」の使い方を学びましょう。 bekommen の現在形は規則的な人称変化をします。また,過去 分詞は原形と同じ bekommen のままです。 A1 bekommen ich du er/sie ––e bekomme ––st ––t bekommst bekommt wir ––en bekommen ihr sie/Sie ––t ––en bekommt bekommen Meine Freundin hat mir ein Buch gekauft. (= Ich habe (von ihr) ein Buch bekommen.) 私の友だちが私に1冊本を買ってくれました。(私は彼女から1冊本をもらいました) Wieviel bekommen Sie? (=: Wieviel kostet das?) いくらで買いますか?(それはいくらしますか?) Was bekommen Sie? (=: Was möchten Sie [kaufen]?) 何をお買いになりますか? Wo haben Sie das bekommen? (=: Wo haben Sie das gekauft? Wo gibt es das?) どこでそれを手に入れましたか?(どこでそれを買いましたか?それはどこにありますか?) Das habe ich billig bekommen. (= Das war nicht teuer.) それを安く手に入れました。(それは高くありません。) ◇◇12.3 動詞 finden 動詞 finden「見つける」の使い方を学びましょう。過去分詞は gefunden です。 Sie haben einen neue Wohnung? –– Ja, wir haben lange gesucht. Wir haben die Anzeigen in der Zeitung gelesen, und dann haben wir diese Wohnung gefunden. 104 あなたたちは新しいお住まいをお持ちですか?–– ええ,私たちは長い間探していました。新聞 で広告を読み,それからこの住まいを見つけました。 Ich lese auch jeden Tag die Zeitung, aber ich finde nichts. 私の毎日新聞を読んでいるのですが,何も見つかりません。 Haben Sie schon mal Geld auf der Straße gefunden? –– Nein, leider nicht. あなたはもう道路でお金を見つけたことがありますか? --- いいえ,残念ながらありません。 ◇◇12.4 動詞 kommen 動詞 kommen「来る,(相手の立場に立って)行く」 (過去分詞 は gekommen)の用法を学びましょう。 A1 kommen ich du er/sie ––e ––st ––t komme kommst kommt wir ––en kommen ihr sie/Sie ––t ––en kommt kommen Wie lange arbeiten Sie? –– Kommen Sie um sechs zu mir, dann bin ich fertig. いつまで仕事をなさいますか?–– 6時に私のところにいらしてください,その時には終わって います。 Kommst du heute abend? –– Nein, heute kann ich nicht kommen. 今晩来る?–– 今日は来れないよ(行けないよ)。 ◇◇12.5 動詞 nehmen 動詞 nehmen「(乗り物に)乗る・使う,(店で品物を選んで) 買う」の意味・用法を学びましょう。 nehmen の人称変化は,すでに学んだ mit/nehmen の nehmen と同じです。もう一度見てみましょう。 105 A2 nehmen ich du er/sie ––e ––st ––t nehme wir ––en nehmen ihr sie/Sie ––t ––en nehmt nehmen nimmst nimmt Bitte, wie komme ich nach Starnberg? –– Nehmen Sie die S-Bahn. すみません,シュタルンベルクへはどう行けばいいですか? –– S バーンにお乗り下さい。 Soll ich mit der Bahn fahren? –– Warum nimmst du nicht dein Fahrrad? 電車で行った方がいいですか?–– なぜ自転車を使わないの? Ein Kilo Bananen kostet drei Mark. –– Gut, dann nehme ich ein Kilo. バナナ1キロ3マルクです。–– 結構です,それじゃ1キロいただきます。 ◇◇12.6 天気の表現 天気 das Wetter の基本的な表現を覚えましょう。 天気が「よい,悪い」は形容詞 schön/gut と schlecht で表しま す。 「雨が降る」はいつも Es regnet.(完了形は Es hat geregnet.) で用います。 Haben Sie schönes (gutes) Wetter gehabt? お天気はよかったですか? Leider nicht. Das Wetter war schlecht. 残念ながらダメでした。天気は悪かったです。 Ja, wir haben schönes Wetter gehabt. ええ,いい天気でした。 Nein. Es hat immer geregnet. いえ。ずっと雨が降りました。 106 Grammatik 3 ◇◇3.1 二人称単数と複数 ここでは二人称称単数 du「あなた,きみ」と複数 ihr「あなた たち,きみたち」の場合の動詞の形を学びます。これらの二人 称を特に「親称」と呼び,親しい人の間で用います。 du の場合には動詞は –st,ihr の場合には三人称単数と同じよう に –t でいつも終わります。 A1 du ihr du ihr wohnen haben と sein は例外です。注意しましょう。 studieren machen arbeiten heißen ––st wohnst ––t wohnt studierst studiert machst macht arbeitest arbeitet heißt heißt 例外 haben sein (––st) (––t) hast habt bist seid Wo arbeitest du? Kennst du Peter? Was machst du? Studierst du in München? Wo wohnst du? Wie heißt du? Wer bist du? Hast du Telefon? Wo arbeitet Ihr? Kennt ihr Peter? Was macht ihr? Studiert ihr in München? Wo wohnt ihr? Wie heißt ihr? Wer seid ihr? Habt ihr Telefon? ◇◇3.2 Sie の変化形 二人称には前節で見た du, ihr のほかに,単数・複数が同じ Sie 107 があります。これは「敬称」と呼ばれ,あまり親しくない大人 同士の間で用いられます。 主語が Sie の場合には,動詞は原形をそのまま用いることがで きます。ただし,sein だけは例外です。 heißen wohnen arbeiten studieren haben sein Wie heßen Sie? Wo wohnen Sie? Wo arbeiten Sie? あなたのお名前は何ですか? Was studieren Sie? Haben Sie Telefon? Sind Sie Herr Höfer? あなたは何を学んでいますか? あなたはどこにお住まいですか? あなたはどこで働いていますか? あなたは電話をお持ちですか? あなはたヘーファーさんですか? ◇◇3.3 人称代名詞と動詞の変化(一覧) これまで見てきた主語と動詞の形( 「人称形」と呼びます)との 関係をまとめてみましょう。大部分の動詞は wohnen と同じよ うに変化します。この人称変化の型を「A1 型」と呼ぶことにし ます。 主語が一人称複数 wir,三人称複数 sie および二人称の Sie の場 合には,動詞はいつも原形と同じ形になります。(例外は sein だけです。) A1 wohnen ich du er/sie ––e ––st ––t wohne wohnst wohnt wir ––en wohnen ihr sie/Sie ––t ––en wohnt wohnen ◇◇3.4 定冠詞と名詞の性 ドイツ語の名詞は文法的に男性名詞(m.),中性名詞(n.),女 性名詞(f.)のいずれかに分類されます。それぞれの名詞の性は 108 定冠詞と一緒に覚えなくてはなりません。 男性名詞には定冠詞 der が,中性名詞には das が,女性名詞に は die が用いられます。 男性名詞を代名詞で表すときには er を用います。中性名詞は es,女性名詞は sie を用います。 der –– er der der der der das –– es Herr Mann Programmierer Student das das Wer ist der Herr? die –– sie Buch Telefon die die die die Sprache Straße Studentin Zeitschrift Wie heißt er? その男の人は誰ですか? 彼の名前は何ですか? Wer ist die Studentin? Wie heißt sie? その大学生は誰ですか? 彼女の名前は何ですか? Kennst du das Buch? Wie heißt es? その本を知っていますか? それは何という題(名前)ですか? ◇◇3.5 数字 日常生活では数字は非常に重要です。ここではまず 0 から 9 ま での数字を覚えましょう。 0 1 2 3 4 null eins zwei ヌル drei vier ドらイ アインス ツヴァイ ふぃーア 電話番号を読むときには,数字をそのまま読みます。 5 6 7 8 9 fünf sechs sieben ふゅンふ acht neun アハト ゼックス ズィーベン ノイン 109 Grammatik 4 ◇◇4.1 複数形 ドイツ語の名詞の単数形と複数形を学びます。 単数形から複数形を導くにはいくつかの型がありますが,英語 のように単純ではありません。従って,複数形は単数形と一緒 に覚えるようにしましょう。 ここでは一応単数形から複数形を導く型を表にしておくことに します。 複数形の場合には,定冠詞による性の区別はなくなり,すべて die で表します。 型 同 単数形 型 der Programmierer die Programmierer ––– die Äpfel ––– der Fisch der Freund das Geschäft das Telefon die Brote die Fische die Freunde die Geschäfte die Telefone –––e –––e –––e –––e –––e die Frucht der Markt der Stand die Wurst die Früchte die Märkte die Stände die Würste –––e –––e –––e –––e die Eier –––er die Bücher –––er die Bananen die Blumen die Kartoffeln die Orangen –––n –––n –––n –––n der Apfel E 型 das Brot E R 型 das Ei das Buch N 複数形 型 die Banane die Blume die Kartoffel die Orange 110 die Pflanze die Sprache die Straße die Tomate E N 型 der Student die Zeitschrift die Studentin S 型 das Bonbon die Pflanzen die Sprachen die Straßen die Tomaten –––n –––n –––n –––n die Studenten die Zeitschriften die Studentinnen –––en –––en –––nen die Bonbons –––s すべての名詞に複数形があるわけではありません。次のような 名詞は複数形を持っていません。 これらの名詞は,必要な場合には量の単位を表す別の名詞と共 に用います。 m. n. f. der Käse das Bier die Butter der Kaffee der Tee das Fleisch das Geflügel die Milch die Schokolade ◇◇4.2 viel と viele viel(量が「多い,たくさん」)と viele(数が「多い,たくさん」 ) は,ちょうど英語の much と many のように使い分けます。 viel は複数形を持たない名詞とともに,viele はつねに名詞の複 数形とともに用います。 Kaufen Sie viel Butter? –– Nein, ich kaufe nicht viel Butter. あなたはたくさんバターを買いますか。–– いいえ,バターはあまりたくさん買いません。 Kaufen Sie viel Fleisch? –– Nein, ich kaufe nicht viel Fleisch. あなたはたくさん肉を買いますか。–– いいえ,肉はあまりたくさん買いません。 Gibt es hier viele Geschäfte? –– Ja, es gibt viele Geschäfte. ここには多くの商店がありますか。–– はい,多くの商店があります。 Gibt es hier viele Studenten? –– Ja, es gibt viele Studenten? ここには多くの大学生がいますか。–– はい,多くの大学生がいます。 111 Grammatik 5 ◇◇5.1 定冠詞と不定冠詞 名詞は文法的に男性名詞,中性名詞,女性名詞に分かれ,それ ぞれの名詞は定冠詞(der, das, die)とともに覚えなければなら ないことは,すでに述べました。 英語の a, an にあたる不定冠詞も名詞の性によって区別しなけ ればなりません。男性名詞と中性名詞には ein が,女性名詞に は eine が用いられます。 ◇男性名詞 der der der der der Apfel Fisch Freund Mann Student ein ein ein ein ein Apfel Fisch Freund Mann Student ◇中性名詞 das Bonbon ein Bonbon das das das das Brot Buch Ei Telefon ein ein ein ein Brot Buch Ei Telefon eine eine eine eine eine Banane Kartoffel Orange Straße ◇女性名詞 die die die die die Banane Kartoffel Orange Straße Zeitschrift Zeitschrift 112 ◇◇5.2 数字と日付 ここではまず,数字の表し方を学びましょう。すでに 0 から 9 までは覚えました。それ以上の数字は次の表の通りです。 0 null 1 eins 2 zwei 3 drei 4 vier 5 fünf 6 sechs 7 sieben 8 acht 9 neun 1 000 2 000 3 000 132 308 4 783 65 348 10 zehn 11 elf 12 zwölf 13 drei-zehn 14 vier-zehn 15 fünf-zehn 16 sech-zehn 17 sieb-zehn 18 acht-zehn 19 neun-zehn 20 zwan-zig 22 ein-und-zwanzig 22 zwei-und-zwanzig 30 drei-ßig 40 vier-zig 50 fünf-zig 60 sech-zig 70 sieb-zig 80 acht-zig 90 neun-zig 100 hundert 200 zwei-hundert 300 drei-hundert 400 vier-hundert 500 fünf-hundert 600 sechs-hundert 700 sieben-hundert 800 acht-hundert 900 neun-hundert tausend 1 000 000 eine Million zweitausend 2 000 000 zwei Millionen dreitausend 3 000 000 drei Millionen hundert-zwei-und-dreißig dreihundert-acht viertausend-siebenhundert-drei-und-achzig fünfundsechzigtausenddreihundertachtundvierzig 小数点のついた数字の場合には,小数点は Komma (,)で表し, 小数点以下の数字はひとつずつ別々に読みます。 「…以上」と「…以下」というように,大まかな数字を言うと きには,それぞれ über と unter を用います。 0,5 10,4 105 96 null Komma fünf zehn Komma vier = über hundert = unter hundert 1,5 Millionen 0,6 Millionen 113 eins Komma fünf Millionen = über eine Million null Komma sechs Millionen = unter eine Million 日付を表すときには,序数(英語の first, second...)を用います。 その序数は次のようになります。 1. から 19. までは原則として基数+t とします。20. 以上は基数 +st とします。 日付は der + 序数+e で表します。また日付を時を表す副詞と して用いるときには am + 序数+en で表します。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. erst zweit dritt viert fünft sechst siebt acht neunt 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. zehnt elft zwölft dreizehnt vierzehnt fünfzehnt sechzehnt siebzehnt achtzehnt neunzehnt 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. zwanzigst einundzwanzigst zweiundzwanaigst dreiundzwanzigst vierundzwanzigst fünfundzwanzigst sechsundzwanzigst siebenundzwanzigst achtundzwanzigst neunundzwanzigst 31. 31. 32. 33. 40. 50. 60. 70. 80. 90. dreißigst einunddreißigst zweiunddreißigst dreiunddreißigst vierzigst fünfzigst sechzigst siebzigst achtzigst neunzigst 月名・曜日名をしっかりと覚えましょう。 月名を時を表す副詞として用いるときには im+月名で表しま す。 曜日を時を表す副詞として用いるときには am+曜日名で表し ます。 1月 5月 Januar Februar März April Mai 6月 Juni 2月 3月 4月 7月 月曜日 11 月 Juli August September Oktober November 12 月 Dezember 土曜日 8月 9月 10 月 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 日曜日 114 Montag Dienstag Mittwoch Donnerstag Freitag Samstag (Sonnabend) Sonntag ◇◇5.3 単位(マルク・ペニヒ・グラム・キログラム・リットル) ドイツのお金の単位にはマルク(Mark)とペニヒ(Pfennig)が あります。1 マルクは日本円に換算すると約 70 円前後です。 重さなどの単位も覚えましょう。 Eine Mark sind 100 Pfennig. 1 マルクは 100 ペニヒです。 Ein Kilo sind 1000 Gramm. 1 キロは 1000 グラムです。 Ein Liter sind 1000 Kubikzentimeter. 1 リットルは 1000 立方センチメートルです。 Ein Kilo Kartoffeln kostet neunzig Pfennig. ジャガイモ 1 キロは 90 ペニヒです。 Hundert Gramm Schinken kosten zwei Mark sechzig. 生ハム 100 グラムは 2 マルク 60(ペニヒ)です。 Ein Liter Milch kostet eine Mark zwanzig. ミルク 1 リットルは 1 マルク 20 です。 115 Grammatik 6 ◇◇6.1 動詞 brauchen, gehen, haben, kaufen, schreiben と命令形 動詞 brauchen「必要とする」,gehen「行く」,haben「持って いる,…がある」,kaufen「買う」 ,schreiben「書く」の人称変 化を学びましょう。 haben 以外の動詞はこれまで見たように,すべてが規則的な変 化をします。 ich du er/sie wir ihr sie/Sie A1 brauchen gehen kaufen schreiben haben ––e ––st ––t brauche brauchst braucht gehe gehst geht kaufe kaufst kauft schreibe schreibst schreibt habe gehen kaufen schreiben haben geht gehen kauft kaufen schreibt schreiben habt haben ––en brauchen braucht ––t ––en brauchen hast hat 相手に対して命令したり,頼んだり,勧めたりするときには命 令文が用いられます。 命令文は,相手が du, ihr のときにはふつうは主語をつけないで 動詞から始めます。 相手が Sie の場合にはふつうの疑問文と同じように動詞+Sie で始めます。 du のときには動詞の形は原形の語尾の –en を除いた形を用い ます。 ihr のときには動詞の形は上の人称変化と同じです。 Sie のときには動詞の形は上の人称変化と同じです。しかし, 動詞から始め,その後に必ず主語の Sie をつけなければなりま せん。 116 gehen du ihr Sie Geh! –– ! Geht! ––t ! ––en Sie! Gehen Sie! kaufen schreiben Kauf! Kauft! Kaufen Sie! Schreib! Schreibt! Schreiben Sie! ◇◇6.2 不定冠詞の A 格 不定冠詞の ein, eine についてはすでに学びました。この不定冠 詞がついた名詞を動詞の目的語として用いる場合には,男性の 名詞についている不定冠詞の ein だけは einen に変えなければ なりません。 目的語として用いる不定冠詞および名詞を A 格 (Akkusativ),こ れに対してすでに学んだ主語として用いる不定冠詞及び名詞を N 格 (Nominativ)と呼びます。 m. n. f. N der Blumenkohl das Buch die Blume N ein Blumenkohl ein Buch eine Blume A einen Blumenkohl ein Buch eine Blume Das ist ein Blumenkohl –– Kauf einen Blumenkohl! これはカリフラワーです。–– カリフラワーを 1 つ買いなさい! Das ist ein Liter Milch. –– Kauf einen Liter Milch! これは 1 リットルのミルクです。–– ミルクを 1 リットル買いなさい。 Das ist ein Kopf Salat. –– Kauf einen Kopf Salat! これは 1 つのサラダ菜です。–– サラダ菜 1 つ買いなさい。 ◇◇6.3 zum と zur 運動や移動の方向を表すときに zu(英語の to に当たります) という前置詞を用います。 この前置詞を男性名詞・中性名詞とともに用いるときには zum, 女性名詞とともに用いるときには zur という形にします。 117 der Viktualienmarkt Gehst du zum Viktualienmarkt? 君はヴィクトゥアーリエンマルクトへ行く? das Hotel Gehen Sie zum Hotel! ホテルまで行きなさい。 die Bank Ich gehe zur Bank. 私は銀行に行きます。 die Arbeit Frank geht zur Arbeit. フランクは仕事に行きます。 ◇◇6.4 dann と denn dann と denn はつづりがよく似ていますが,使い方が異なりま すから,注意しましょう。 dann は「それから」という意味で用いられ,denn は疑問文の 中で疑問の意味を強めるために, 「いったい,はたして」などの 意味で用いられます。 Erst geht Frank zur Bank, dann geht er zum Viktualienmarkt, und dann geht er zur Arbeit. まずフランクは銀行へ行き,それからヴィクトゥアーリエンマルクトへ行き,それから仕事に行 きます。 Was brauchen wir denn? 何が私たちはいったい必要なんだい? Wieviel kostet das denn? いくらそれはいったいするの? Wo ist denn das Geld? どこにいったいそのお金があるんですか? 118 Grammatik 7 ◇◇7.1 否定冠詞の N 格・A 格(kein, keine, keinen) 不定冠詞のついている名詞(あるいは冠詞のついていない名 詞)を否定するときには,ふつうは nicht を用いないで,否定の 冠詞 kein を用います。 否定冠詞は不定冠詞の頭にさらに k をつけた形で,それぞれの N 格,A 格の形は不定冠詞に準じます。 男性名詞の場合には,A 格が einen と同様に keinen になります。 m. n. f. N der Markt das Restaurant die Bank N kein Markt kein Restaurant keine Bank A keinen Markt kein Restaurant keine Bank es gibt は英語の there is, there are にあたる熟語で,「…がある, …がいる」の意味で用います。この熟語は,意味上の主語とな る名詞はかならず A 格にしなければなりません。 Gitbt es hier ein Restaurant? –– Nein, hier gibt es kein Restaurant. ここにはレストランがありますか? –– いいえ,ここにはレストランはありません。 Gibt es hier eine Bank? –– Nein, hier gibt es keine Bank. ここには銀行がありますか? –– いいえ,ここには銀行はありません。 Gibt es hier einen Markt? –– Nein, hier gibt es keinen Markt. ここには市場がありますか? –– いいえ,ここには市場はありません。 ◇◇7.2 定冠詞の A 格 名詞につく定冠詞には,男性名詞には der,中性名詞には das, 女性名詞には die がありました。 119 名詞の A 格(直接目的格)ともに用いる定冠詞は,男性名詞に ついてのみ N 格と異なりますが,中性名詞と女性名詞について は2つの格は同じです。 m N A der den n Zettel Zettel das das f Buch Buch die die Bank Bank ◇◇7.3 動詞 essen と trinken 動詞 essen「食べる,食事をする」と trinken「…を飲む」の人 称変化を学びましょう。 trinken は規則的な人称変化(A1 型)をします。 essen は,2人称単数 du と 3 人称単数 er/sie および2人称単数 ihr の変化に注意しなければなりません。この種の動詞の人称変 化を A2 型と呼ぶことにします。 ich du er/sie wir ihr sie/Sie ihr の場合には,esst ではなく eßt です。 A1 trinken A2 essen ––e ––st ––t trinke trinkst trinken ––e ––st ––t esse ––en trinken trinkt ––t ––en trinken ißt ißt ––en essen ––t eßt ––en essen ◇◇7.4 助動詞 möchte の用法 möchten は助動詞として「…したい」という意味で動詞の原形 とともに用いたり, 「…が欲しい」という意味で動詞として用い たりします。 möchten の人称変化とその用法を学びましょう。特に ich と Sie の変化を覚えておいてください。後で学ぶ,話法の助動詞 sollen 120 (「…すべきである」)も同じ人称変化をします。 一人称複数と三人称複数で,möchte は人称語尾 –n のみをつけ, ee となるのを避けます。 B1 möchte sollen ich du er/sie –– ––st –– möchte möchtest möchte soll sollst soll wir ––en möchten sollen ihr sie/Sie ––t ––en möchtet möchten sollt sollen Bitte sehr, was möchten Sie essen? –– Ich möchte Fisch essen. さあどうぞ,何をお召し上がりになりますか?–– 魚をいただきます。 Was trinken Sie? –– Ich möchte Wein trinken. 何をお飲みになりますか?–– ワインをいただきます。 Möchten Sie Bier? –– Nein danke, ich möchte kein Bier. ビールはいかがですか?–– いいえ結構です,私はビールはいただきません。 ◇◇7.5 時刻 日常生活で時刻の表現はとても重要です。ここでは,基本的な 時刻表現を学びましょう。 時刻を時を表す副詞として用いるときには,um+時刻とします。 また,およその時刻を言うときには,gegen+時刻とします。 Wie spät ist es? Wieviel Uhr ist es? Es ist 8 Uhr 5. 8 Uhr 15. 8 Uhr 30. 8 Uhr 45. 8 Uhr 13. 何時ですか? 何時ですか? acht Uhr fünf acht Uhr fünfzehn acht Uhr dreißig acht Uhr fünfundvierzig acht Uhr dreizehn 121 fünf nach acht Viertel nach acht halb neun Viertel vor neun dreizehn nach acht 8 Uhr 25. 8 Uhr 42. 8 Uhr 56. acht Uhr fünfundzwanzig acht Uhr zweiundvierzig acht Uhr sechsundfünfzig fünf vor halb neun achtzehn vor neun vier vor neun Wann gehen Sie zur Arbeit? –– Ich gehe um Viertel vor acht zur Arbeit. あなたはいつ仕事に出かけますか?–– 私は8時15分前に仕事に行きます。 Wann essen Sie zu Mittag? –– Ich esse gegen halb eins zu Mittag. いつあなたは昼食を食べますか?–– 私は12時半頃に昼食を食べます。 Wie lange arbeiten Sie? –– Ich arbeite von 9 bis halb fünf. どれくらい(の時間)仕事をしますか?–– 9時から4時半まで仕事をします。 122 Grammatik 8 ◇◇8.1 形容詞の格変化(1) 形容詞が名詞を修飾する場合に,形容詞は冠詞と名詞の間に置 きます。 ここでは男性名詞の N 格と A 格を修飾する形容詞について学び ます。 定冠詞 形容詞 名詞 定冠詞 形容詞 名詞 N A der den neue neuen Film Film der den neue neuen Computer Computer N ein△ neuer Film ein△ neuer Computer A einen neuen Film einen neuen Computer Der Film ist neu. その映画は新しい。 Im Roxy gibt es einen neuen Film. ロキシー(劇場)で新しい映画をやっています。 Kennst du den neuen Film? 君はその新しい映画を知ってるかい? Der Computer ist neu. そのコンピュータは新しい。 Peter hat einen neuen Computer. ペーターは新しいコンピュータを持っている。 Frank möchte den neuen Computer sehen. フランクはその新しいコンピュータを見たい。 ◇◇8.2 話法の助動詞 wollen と müssen 助動詞 wollen「…するつもりである,…しようと思っている」 123 と müssen「…しなければならない」の人称変化とその用法を 学びましょう。 wollen,müssen はいずれも単数で不規則な人称変化をします。 woll- が will- に,müss- が muß- となります。また,ihr のと きの müssen の変化形にも注意して下さい。 wollen müssen B2 (will) (muß) ich du er/sie –– ––st –– will willst will muß mußt muß wir ––en wollen müssen ihr sie/Sie ––t ––en wollt wollen müßt müssen Wollen Sie den neuen Film sehen? –– Nein, den will ich nicht sehen. その新しい映画をご覧になりますか? –– いいえ,それを見るつもりはありません。 Den müssen Sie sehn! Der ist interessant! それを(是非)ご覧なさい!面白いですよ! ◇◇8.3 人称代名詞の A 格と動詞 interessieren 名詞の A 格(直接目的格)についてはすでに学びました。ここ では人称代名詞を動詞の目的語として用いる場合(人称代名詞 の A 格)を見ることにします。 N A ich mich du dich 人称代名詞の N 格と A 格は次の表のようになります。 er ihn sie sie es es wir uns ihr euch sie sie Sie Sie 動詞 interessieren は(「…が面白いと思う,…に興味がある」 という意味です),興味を抱く人を A 格(目的語)で,興味の 対象を N 格(主語) で表現します (etwas interessiert jemanden) 。 124 注意しましょう。 Den Film will ich sehen. Der interessiert mich. その映画を見たいわ。わたしはそれに興味があるの。 Frank, gehen wir heute abend ins Kino? –– Nee, Filme interessieren mich nicht. フランク,今晩映画見に行かない?–– いや,僕は映画になんか興味ないよ。 ◇◇8.4 動詞 an/rufen, besuchen, hören, sagen, sehen, wissen 動詞 besuchen「…を訪問する」,hören「…が聞こえる」,sagen 「言う」,sehen「…が見える」,wissen「…を知っている」を 学びます。 besuchen,hören,sagen は規則的な変化をします。これに対 して sehen と wissen は不規則ですから,注意しましょう。 A1 besuchen hören sagen ich du er/sie ––e ––st ––t besuche besuchst besucht höre hörst hört sage sagst sa wir ––en besuchen hören sagen ihr sie/Sie ––t ––en besucht besuchen hört hören sagt sagen A2 sehen B2 wissen (weiß) ich ––e sehe ––e weiß du siehst sieht ––st ––t weißt er/sie ––st ––t wir ihr sie/Sie ––en ––t ––en sehen seht sehen ––en ––t ––en wissen weiß wißt wissen 動詞 an/rufen「…に電話をかける」は,特殊な用い方をします。 125 rufen の部分だけが人称変化して,文章の2番目の位置に,語頭 の an は文末に置かれます。このような動詞を分離動詞と呼びま す。 ....... an/rufen Ich du Er/Sie rufe rufst ruft dich mich uns an. an. an. Wir rufen euch an. Ihr Sie ruft rufen ihn dich an. an. an/rufen(分離動詞)を話法の助動詞と一緒に用いる場合には, 分離しないで文章の最後に置きます。 Ich rufe Ruft Ich Frank will dich heute abend an/rufen dich heute abend an. dich heute abend an? dich heute abend an/rufen wollen dich heute abend anrufen. (君に今晩電話をする) ぼくは君に今晩電話をします。 フランクは君に今晩電話をしてくるのかい? (君に今晩電話をするつもりである) 私はあなたの今晩電話をするつもりです。 126 Grammatik 9 ◇◇9.1 人称代名詞の D 格 人称代名詞の N 格(主格),A 格(直接目的格)についてはす でに学びました。ここでは英語の間接目的語として用いられる 場合のもう一つの目的格である D 格について学びます。 復習のために,N 格・A 格・D 格を一覧表にまとめてみましょ う。 N A ich mich du dich er ihn sie sie wir uns ihr euch sie sie Sie Sie D mir dir ihm ihr uns euch ihnen Ihnen 動詞 gefallen「…が気に入る」という動詞は,人の D 格ととも に用い,「(ある人が)…を気に入る」となります。この場合, 主語(N 格)となるのは,気に入る対象の名詞(または代名詞) です。(このことを,etwas gefällt jemandem: 「ある物 (N 格) が ある人に (D 格) 気に入る」と表わします。) Peter, wie gefällt dir das Buch? –– Es gefällt mir gut. ペーター,その本はどう? –– 僕はそれをとても気に入っているよ。 Peter hat einen neuen Computer. Der gefällt ihm bestimmt. ペーターは新しいコンピュータを持っている。彼はきっとそれを気に入っている。 ◇◇9.2 形容詞の格変化(2) 形容詞が名詞を修飾する場合には,名詞の格に合わせて形容詞 に一定の語尾をつけることを学びました。ここでは,男性名詞 の場合だけでなく,中性名詞,女性名詞,複数名詞の場合も合 わせて見ることにします。 127 男性名詞の場合には,冠詞+形容詞+名詞は N 格と A 格は違い ますが,中性名詞,女性名詞,および複数名詞では同じです。 性 m. n. f. pl 格 定冠詞 形容詞 名詞 不定冠詞 形容詞 名詞 N der kleine Tisch ein△ kleiner Tisch A den kleinen Tisch einen kleinen Tisch N das große Regal ein△ großes Regal A das große Regal ein△ großes Regal N die neue Hose eine neue Hose A die neue Hose eine neue Hose N die schönen Blumen schöne Blumen A die schönen Blumen schöne Blumen ◇◇9.3 所有冠詞 ドイツ語では「私の…」とか「君の…」というように所有(関 係)を表すためだけの冠詞があります。 所有冠詞はふつうは名詞とともに用います。この時には,名詞 の性と格に合わせて,すでに学んだ不定冠詞(ein とか eine, あるいは einen)と同じ語尾をつけて用います。 所有冠詞の種類は次の通りです。人称代名詞の N 格と対比して 表にまとめてみましょう。 人 称 代 名 詞 ich du er sie wir ihr sie Sie 所 有 冠 詞 mein dein sein ihr unser euer ihr Ihr m. n. f. pl. der Wagen ein Wagen das Buch ein Buch die Hose eine Hose die Sachen keine Sachen mein Wagen dein Wagen sein Wagen ihr Wagen mein Buch dein Buch sein Buch ihr Buch meine Hose deine Hose seine Hose ihre Hose meine Sachen deine Sachen seine Sachen ihre Sachen 128 unser Wagen euer Wagen ihr Wagen unser Buch euer Buch ihr Buch unsere Hose eure Hose ihre Hose unsere Sachen eure Sachen ihre Sachen Ihr Wagen Ihr Buch Ihre Hose Ihre Sachen ◇◇9.4 動詞 aus/rechnen, aus/sehen, herum/liegen 動詞 aus/rechnen「計算する(答えを出す) 」,aus/sehen「…に 見える」,herum/liegen「散らかっている」は,すでに学んだ an/rufen と同じように,分離動詞と呼ばれる動詞で,前つづり と基本動詞が分離して用いられます。注意しましょう。 ただし,これらの動詞を助動詞とともに用いるとき,あるいは 従文で用いるときには分離しません。 Wieviel kostet ein neuer Wagen? –– Das rechne ich gerade aus. 新しい自動車はいくらするの?–– それを僕はいま計算しているんだ。 Deine Sachen liegen überall herum. Müssen die denn überall herumliegen? あなたのものがあちこちに散らかっているわ。それらはあちこちに散らかしておかなかればなら ないの? Wie sieht das aus! –– Das ist mir egal, wie das aussieht. これはどんなふうに見えるの!–– それがどんな風に見えるかなんて僕にはどうでもいいんだ。 129 Grammatik 10 ◇◇10.1 動詞 fahren, gewinnen, lesen, sprechen, telefonieren 動詞 fahren「(乗り物を使って)…へ行く」,gewinnen「…を獲 得する,勝つ」,lesen「読む,読書をする」 ,sprechen「話す」 , telefonieren「電話をかける」を学びます。 gewinnen および telefonieren は規則的な人称変化をします。 fahren,lesen,sprechen はすでに学んだ sehen「見る」と同様 に,2人称単数と3人称単数で母音 -a-,-e- がそれぞれ -ä-, -ie- および -i- に変わる,A2 型動詞です。注意しましょう。 A1 gewinnen telefonieren ich du er/sie ––e ––st ––t gewinne gewinnst gewinnt telefoniere telefonierst telefoniert wir ––en gewinnen telefonieren ihr sie/Sie ––t ––en gewinnt gewinnen telfoniert telefonieren A2 fahren lesen sprechen ich ––e fahre lese spreche du er/sie ––st ––t fährst fährt liest liest sprichst spricht wir ihr ––en ––t ––en fahren fahrt fahren lesen lest lesen sprechen sprecht sprechen sie/Sie ◇◇10.2 動詞 sich an/sehen 動詞 an/sehen は再帰代名詞と結びついて,「…をよく見る」と 130 いう意味で用いられます。再帰代名詞(D 格)と an/sehen の変 化を見てみましょう。 再帰代名詞(D 格)は,一人称・二人称はすでに学んだ人称代 名詞の D 格と同じです。三人称および敬称の二人称 (Sie) は常 に sich となります。 sich .............. an/sehen Ich Du Er/Sie sehe siehst sieht mir dir sich Autos Möbel Fahrräder an. an. an. Wir sehen uns Autos an. Ihr Sie seht sehen euch sich Möbel Fahrräder an. an. ◇◇10.3 前置詞 mit と D 格 前置詞はいつも決まった格の名詞・代名詞などを目的語としま す。これを,前置詞の格支配といいます。 mit「…(乗り物)で,…と(一緒に) 」は,いつも D 格の目的 語とともに用います。 もう一度名詞の格の復習をしましょう。 m. N A D der den n. das das dem Wagen Wagen Wagen N ein A D einen einem f. die die dem Fahrrad Fahrrad Fahrrad der Bahn Bahn Bahn Wagen ein Fahrrad eine Bahn Wagen Wagen ein Fahrrad Fahrrad eine Bahn Bahn einem Frank fährt mit dem (einem) Wagen. (m. D) フランクは車で行きます。 131 einer wer wen wem Gabi fährt mit dem (einem) Fahrrad. (n. D) ガービーは自転車で行きます。 Gabi fährt mit der (einer) Bahn. (f. D) ガービーは電車で行きます。 Gabi spricht mit dem (einem) Herrn. (m. D) ガービーはその紳士と話しています。 Mit wem spricht sie? –– Mit einem Herrn. (m. D) 誰と彼女は話していますか?–– (ある)男の人とです。 ◇◇10.4 前置詞 in と A 格および D 格 前置詞 in は A 格あるいは D 格の目的語をとります。 移動・運動の方向を表すとき(「…の中へ」という意味)には A 格の目的語をとります。 場所を表すとき(「…(の中)で」という意味)には D 格の目 的語をとります。 in + A Frank geht in die Stadt. in + D Frank ist in der Stadt. フランクは町へ行きます。 フランクは町にいます。 Gabi geht in die Bibliothek. Gabi arbeitet in der Bibliothek. ガービーは図書館へ行きます。 ガービーは図書館で勉強しています。 Gabi geht ins Kino. (ins = in das) Sie ist im Kino. (im = in dem) ガービーは映画(館)に行きます。 ガービーは映画館にいます。 Peter geht in den Bahnhof. Peter ist im Bahnhof. ペーターは駅へ行きます。 ペーターは駅にいます。 ◇◇10.5 haben を用いる現在完了形 日常生活では過去の出来事を表すために,現在完了形を用いる のがふつうです。 現在完了形はふつう haben+「動詞の過去分詞」でつくります。 これまで習ったいくつかの動詞の過去分詞をここでは覚えまし ょう。 132 □ arbeiten ...................... V Frank hat V’ bis vier Uhr gearbeitet. フランクは4時まで働いた。 kaufen Er hat sich ein Los gekauft. 彼は宝くじを買った。 an/sehen Er hat sich Autos angesehen. die Zeitung gelesen. 彼は自動車を見た。 lesen Gabi hat ガービーはその新聞を読んだ。 an/rufen Sie hat einen Herrn angerufen. 彼女はある男の人に電話をかけた。 sprechen Sie hat mit einem netten Herrn gesprochen. 彼女はある親切な男の人と話した。 telefonieren Sie hat mit einem Herrn telefoniert. 彼女はある男の人と電話で話した。 gewinnen Frank hat nichts gewonnen. フランクは何も当たらなかった。 ◇◇10.6 sein を用いる現在完了形 場所の移動を表す動詞は sein+「動詞の過去分詞」で現在完了 形をつくります。fahren,gehen,kommen「来る」などがこの 動詞にあたります。 □ gehen ...................... v Frank ist in die Stadt V’ gegangen. 彼は電車で家へ帰っていった。 fahren Er ist mit der Bahn nach Hause gefahren. フランクは町へ行った。 kommen Gabi ist gestern nach Nagoya ガービーは昨日名古屋へ来ました。 133 gekommen. Grammatik 11 ◇◇11.1 指示冠詞 dieser - dieses - diese 定 冠 詞 の よ う に 名 詞 と と も に 用 い ,「 こ の … 」 を 表 す 冠 詞 dieser/dieses/diese は,格変化も定冠詞とほとんど同じです。 つぎの変化表を見て,定冠詞の格変化と比較してみましょう。 m. n. f. pl. N A dieser diesen Film Film dieses dieses Haus Haus diese diese Stadt Stadt diese diese Städte Städte D diesem Film diesem Haus dieser Stadt diesen Städten Dieser Film ist interessant. (m. N) この映画は面白い。 Kennen Sie diesen Film? –– Ja, den kenne ich. (m. A) あなたはこの映画を知っていますか?–– ええ,知っています。 Waren Sie schon in diesem Film? –– Nein, noch nicht. (m. D) あなたはもうこの映画を見ましたか?–– いいえ,まだ見ていません。 Gabi, in disem Jahr gibt’s keine Urlaubsreise. (n. D) ガービー,今年は休暇旅行はできないよ。 ◇◇11.2. 動詞 sein の過去形 動詞 sein および haben の過去形の人称変化を学びましょう。 過去を表すときには,日常生活では現在完了形を用いますが, 動詞 sein(haben や助動詞も)はこの場合にも過去形が用いら れることがあります。 134 原形 (sein) (haben) war hatte –– war hatte du er/sie ––st –– warst war hattest hatte wir ihr sie/Sie ––en ––t ––en waren wart waren hatten hattet hatten 過去基本型 ich B1 ◇◇11.3 Wohin?と Wo? 移動の方向や場所を表す表現を学びましょう。 移動の方向を尋ねる場合には wohin「どこへ」 ,場所を尋ねる場 合には wo「どこで,どこに」を用います。 いずれの場合にも決まった前置詞と名詞を用いて答えます。 nach は地名を表す固有名詞と結びついて移動の方向を表しま す。 in は定冠詞つきの地名・国名の A 格と結びついて移動の方向を 表します。また,たいていの場合(すでに学んだように)in+D 格で場所を表します。 an は「…の際」という意味で,海辺・窓際などという意味です。 移動の方向を表すときには A 格と,場所を表すときには D 格と ともに用います。 nach Hause「家へ」と zu Hause「家で」は慣用的な言い方で, 例外です。 Wohin fahren Sie? Wo waren Sie? どこに行きますか? Wir fahren nach Köln. Wir fahren nach Österreich. Wir fahren in die Bundesrepublik. Wir fahren ins Tessin. どこにおいででしたか? 135 Wir waren in Köln. Wir waren in Österreich. Wir waren in der Bundesrepublik. Wir waren im Tessin Wir fahren an die Ostsee. Wir fahren ans Nordkap. Wir fahren nach Hause. Wir waren an der Ostsee. Wir waren am Nordkap. Wir waren zu Hause. ◇◇11.4 Warum...? - ..., weil... 理由を尋ねる疑問詞 warum「なぜ」と,理由を示す従属の接続 詞 weil「(なぜなら)…だからです」の使い方を学びましょう。 weil は「従属の接続詞」と呼ばれ,後ろに文章(従文)を従え て用います。従文は人称変化をした動詞・助動詞(人称形)を 文末に置かなければなりません。 Wr müssen sparen, weil wir uns ein Auto gekauft haben. (注意:Wir haben uns ein Auto gekauft.) 僕らは自動車を買ったから,倹約しなくちゃならない。 Warum macht ihr keine Reise? –– Weil wir kein Geld haben. なぜ君たちは旅行しないの?–– 金がないからだよ。 ◇◇11.5 動詞 schlafen 動詞 schlafen「寝る,眠る」の人称変化を覚えましょう。二人 称単数と三人称単数で母音 -a- が -ä- になります。 schlafen の過去分詞は geschlafen です。 A2 schlafen ich du er/sie ––e ––st ––t schlafe wir ––en schlafen ihr sie/Sie ––t ––en schlaft schläfst schläft schlafen Was? Er schläft im Zelt? 何だって?彼はテントで寝るって? 136 Hast du gut geschlafen? –– Nein, nicht so gut. あなたよく眠れた?–– いや,あまり眠れなかったよ。 ◇◇11.6 話法の助動詞 können と sollen 助動詞 können と sollen の人称変化を学びましょう。 können は「…できる,…してもよい,…かも知れない」の意味 です。sollen は「…すべできある,…しなさい」の意味のほか に,一人称疑問文で「…しましょうか」の意味を表します。 können B2 sollen B1 (kann) (soll) –– kann –– soll du er/sie ––st –– kannst kann ––st –– sollst soll wir ihr sie/Sie ––en ––t ––en können könnt können ––en ––t ––en sollen sollt sollen ich ◇◇11.7 不定冠詞 ein・否定冠詞 kein の独立用法 不定冠詞 ein および否定冠詞 kein はすでに学んだように,名詞 とともに用いますが,文脈からどんな名詞と結びついているか が明らかなときには,名詞を省略して,単独で用いることがで きます。ここでは特に A 格の場合について学びます。 この場合には,省略する名詞が中性名詞(単数)の場合には, ein の代わりに eins,kein の代わりに keins を用います。男性, 女性の名詞の場合にはこれまでと同じ形で構いません。 Habt ihr einen Wagen? –– Ja, wir haben einen. (einen = einen Wagen) 君たちは車を持っている?–– ええ,(1台)持っているわ。 Habt ihr ein Zelt? –– Nein, wir haben keins. (keins = kein Zelt) 君たちはテントを持ってる?–– いいえ,ないわ。 137 Macht ihr eine Reise? –– Ja, wir machen eine. (eine = eine Reise) 君たちは旅行をするの?–– うん,するよ。 ◇◇11.8 従属の接続詞 wenn 時・場合を表す従属の接続詞 wenn「…するとき,…すれば」 は,前に学んだ weil と同じように,従文(人称変化した動詞を 文末に置く)を導きます。 wenn に導かれる従文を文章全体の先頭に置く場合には,これ に続く文(主文)は動詞・助動詞の人称形から始めなければな りません。 Es regnet. Wenn es regnet, Wir gehen ins Café. gehen wir ins Café. もし雨がふたら,私たちは喫茶店に行きます。 Ich habe Urlaub. Wenn ich Urlaub habe, Ich mache eine Reise. mache ich eine Reise. 休暇になったら,わたしは旅行をします。 Besuchst du mich? Wenn du mich besuchst, Ich zeige dir meinen Computer. zeige ich dir meinen Computer. 君が僕を訪ねてきたら,僕は君にコンピューターを見せてあげよう。 138
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