無垢フローリング 張り方バリエーション 無垢フローリングには、乱尺張り、りゃんこ張り、さらにはデザイン性の高い寄木張りや朝鮮張りといったさまざまな張り方やパ ターンがありますが、それは素材のサイズやタイプにより決まります。現在、ナラ材をはじめとする広葉樹ではユニタイプのフロ ーリングが多く見られますが、素材の味をさらに活かした乱尺タイプのフローリングも多く見受けられるようになりました。ここ では、そんなフローリングの張り方バリエーションをご紹介します。 一般的なフローリングの張り方バリエーション ■乱尺張り 乱尺とはフローリング材の長さが一定ではなく、一 般的には300mm以上のさまざまな長さのフローリング材の四方 に本実加工を施したものです。木口のつなぎ目が一枚ごとに明瞭 なため、一枚一枚がより独立した形で木の印象を表現します。そ のため、仮並べにより、色合いや木柄のバランスを調整したり、 木口のつなぎ目が隣の板と重ならないような施工上の工夫をする ことで、床面の雰囲気がいっそう引き立ちます。 <ソリッドユニタイプとのちがい> ソリッドユニタイプのフロ ーリングとは、製造工程の段階でさまざまな長さの板を木柄や色 合いなど素材の特徴が均一になるように数枚を1820mmなど一定 の長さにつなぎあわせたものです。張り上がりは一見乱尺とよく 似ていますが、製造工程でつなぎあわせた接合部が、乱尺フロー リングと比べて平面的で無垢木材の素朴さを欠くという点は否め ません。施工の手間が軽減されるだけでなく、施工者による張り あがりのバラつきが少ないのが特徴です。 FEKR11-122 ヨーロピアンオーク150 ソリッドワンピース 乱尺 ■りゃんこ張り 同じ寸法のものを、一定にずらして張る方法を りゃんこ張り、またはずらし張りといいます。特に長さの半分の 寸法ずつずらす方法を、レンガ張りと呼ぶこともあります。3尺 ずらし、1尺ずらしなど、ずらす寸法によって、並べ方も変わり ますが、木口のつなぎ目を直線上に合わせることで整然とした印 象を与えます。 FMYS03-122 ミャンマーチークフローリング150 ソリッドワンピース 定尺 デザイン性の高いフローリングの張り方バリエーション ■斜め張り 壁に対してフローリングを斜めに張り上げるため、 床の独立性を強調した、動きのある空間に仕上がります。 FWNR16-122 ウォールナットフローリング130 ■寄木張り ヘリンボーン張り/市松張り 無垢木材の小片を、ヘ リンボーンや市松といった模様に張り上げることを寄木張りとい います。 明治・大正時代に建てられた洋館にこの寄木張りが採 用されたことから、クラッシックな雰囲気も感じさせるデザイン 性の高いフローリングに仕上げることができます。 FEAS02-315 アッシュ寄木張り 無垢フローリング75 寄木張り ■朝鮮張り 朝鮮半島の古い民家によく見られた張り方のひとつ です。短い素材を広い空間に張り上げ、整然と落ち着いた雰囲気 をつくるのに効果的です。 レッドオーク ■すだれ張り 同じ長さのフローリング材を巾方向の接合面をそ ろえて張る方法をすだれ張りといいます。すだれ張りというと天 井によくされる張り方ですが、この手法を床に応用した張り方で す。 一見、朝鮮張りと似ていますが、違いは長尺材を入れない のが特徴です。 FKIS01 キリフローリング150 ソリッドワンピース 定尺 フローリングは、空間デザインの重要な部分のひとつ。フローリング選びの1つに、張り方も加えることでデザインの幅は大きく 広がります。 Powered by TCPDF (www.tcpdf.org)
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