CD booklet Tokyo 2007 - (日本語) Yumi Golay & Marlies Nussbaum 2007-11-21 Go 歌の花束 ふるさとの歌: 1. 浜千鳥 (弘田竜太郎作曲 鹿島鳴秋作詩) 日本語 青い月夜の浜辺には 親をさがして鳴く鳥が 波の国から生まれでる ぬれた翼の銀の色。 夜鳴く鳥の悲しさは 親をたずねて海こえて 月夜の国へ消えてゆく 銀の翼の浜千鳥。 2. (山田耕筰作曲 三木露風作詩) 日本語 赤とんぼ 夕焼け小焼けのあかとんぼ 負われて見たのはいつの日か。山の畑の桑の実を 小籠に摘んだは まぼろしか。夕やけ小やけの赤とんぼ とまっているよ竿の先。 アイルランドの歌: 3. 夏の名残りの薔薇(庭の千草)(アイルランド民謡 T・モーワ作詩) 英語 ただひとり咲き残っている夏の名残りのバラ。友たちは色も褪せ散り果てた。血縁の花もなく蕾も 見えない。喜びを交し合い、ため息をわかち合ったというのに。汝のみ残してはおくまい。 われは優しく汝を手折り、花びらを周りに散らそう。そこには優しい友たちが眠っているのだから。 4. ダニーボーイ (アイルランド民謡) 英語 バグパイプが峰から谷へと響き渡り、夏が過ぎバラの花も散ってお前が私のもとを去る時がきた。 でも夏が再び訪れ、そして谷間が雪でおおわれる時、いつでも又戻ってきておくれ。お前がきてくれ た時、もしかしたら私はもうこの世にいないかもしれない。その時には私が横たわっている場所を みつけて私の上にかがみ「母を愛している」と言っておくれ。そうすれば私の墓の周りはさぞ暖かく 優しくなって、私は安らかに眠り続けましょう。お前がある日私のそばに来る時迄。 (日本語訳:由美ゴレイ) 母に寄せて: 5. アヴェ・マリア (A・ギルモン作曲) ラテン語 おめでとうマリア 恵まれた方、主があなたと共におられる。あなたは女の中で祝福された方、胎内 のお子イエスも祝福されています。気高いマリア、罪深い私たちのために祈って下さい。 今も、そして私たちが死を迎える時も。アーメン。 6. 母が教え給いし歌 (A・ドヴォルザーク作曲 A・ヘイドゥック作詩) ドイツ語 年老いた母が私に歌を教えてくれた時、陽に焼けた茶色の頬には いつも涙が伝わった。今は私自身 が、我が子に歌を教える時その母を思い出して いつしか私の眼にも涙が一杯にあふれる、、、。 (日本語訳:由美ゴレイ) 歌に寄せて: 7. 歌の翼 (F・メンデルスゾーン作曲 H・ハイネ作詩) ドイツ語 歌の翼に乗って遠いガンジスの美しい国へ愛するあなたをいざないたい。蓮の花は月光にひかり、 スミレの花は可愛いおしゃべりをしながら夜空の星を見上げている。バラは香り高いお伽噺を耳に 囁いて、遠くには聖なる河のさざめきを聞く。そこ、やしの樹蔭に休んで愛と静けさを吸い、 愛するあなたといつまでもきよらかな夢を見ていたい。 (日本語訳:由美ゴレイ) 8. 楽に寄す(F・シューベルト作曲 F・フォンショーバー作詩) ドイツ語 優しい音楽よ、荒々しい人生に私が飲み込まれ、沈みそうになった時、何度あなたは暖かい光を 私の心に灯して、より良き世界へと私を引き上げてくれたことでしょう。妙なる琴の響く楽園の 世界へと、幾度私を導いてくれたことでしょう。優しい音楽よ、心から私はあなたに “ありがとう”と言いたい。 (日本語訳:由美ゴレイ CD booklet Tokyo 2007 - (日本語) Yumi Golay & Marlies Nussbaum 2007-11-21 Go 自然を讃えて: 9. 樹蔭で(ラルゴ)(G・F・ヘンデル作曲 オペラ・セルセからの詠唱) 樹蔭よ、緑映ゆる 美しき樹蔭よ。風もそよぎ やさしくわれを招く。 わが心の、優しく楽しい永遠のやすらぎ。 イタリア語 恋の歌: 10. 遥かに(ルンジ) ハイネの詩 11. 歌の翼 (F・P・トスティ作曲 をジョスエ・カルドゥツチがイタリア語に訳す。 イタリア語 フロリンドが誠実なら (A・スカルラッティ作曲 D・コンティーニ作詩) イタリア語 フロリンドが誠実なら、私は恋をするでしょう。箙を付けた射手は弓を引くといいでしょう。魅惑的 な眼差しから私は身を守る事ができますから。祈りにも涙にも嘆きにも私は耳を傾けません。 でももし彼が誠実なら 私は本当に彼に恋をしてしまうでしょう。 愛の歌: 12. 月の光 (G・フォーレ作曲 P・ヴェルレーヌ作詩) フランス語 君の心は選ばれた美しき景色に似たり、その中を仮面舞踏の行きかいて、絃かきならし舞えど 面白き装いの奥はうら悲し。歌のしらべは短の調、歌うは恋と世の栄え、されど身の幸足らぬげの、 声いりまじる月あかり。悲しくもまた美しき月あかり、小鳥は枝に夢を追い、 吹上の水は大理石の間にて、楽しみのはてすすり泣く。 13. 愛の歓び (J・P・マルティーニ作曲) フランス語 愛の歓びはつかの間に過ぎ去り、愛の苦しみは生涯続く。私はあの不実なシルヴィアの為に 全てを投げ打った。なのに今 彼女は私を忘れほかの愛に身を委ねた。 “平野を取り巻く小川が海に流れているうちは私は貴方を愛しています“ と不実な女は言った。 小川は今も流れている。なのに彼女の愛は変わってしまった、、、愛の歓びはつかの間に過ぎ去り 愛の苦しみは生涯続く。 故郷の歌: 14. 花 春のうららの隅田川 櫂のしずくも花と散る (滝廉太郎作曲 武島羽衣作詩) のぼりくだりの舟人が ながめを何にたとうべき。 日本語 見づやあけぼの露あびて われにもの言う桜木を 見づや夕暮れ手をのべて われさし招く青柳を。 錦おりなす長堤に げに一刻も千金の 暮るればのぼるおぼろ月 ながめを何にたとうべき。 15. 故郷 (岡野貞一作曲 高野辰之作詩) 兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷。 如何にいます父母 つつがなしや友がき 雨に風につけても 思い出ずる故郷。 志をはたして いつの日にか帰らん 山は青き故郷 水は清き故郷。 日本語
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