購買関係規程

購買管理規程
第
(目
1 章
総
参考規程
則
的)
第 1 条 この規程は、会社の取扱う購買品の最適調達に関する管理基準および管理手続を定め、購
買業務を安定かつ適正に行うとともに、経営効率の向上を推進することを目的とする。
2.前項の最適調達とは、会社の必要とする適正な性能および品質の購買品について、必要な
時期に、必要な数量だけ、経済的かつ効率的に購入することをいう。
(購買品の定義)
第 2 条 前条の購買品とは、原材料・副資材・部品および製品ならびに商品で、次のとおりとする。
(1)原材料とは、会社の製品を製造するために直接使用するものであり、製品が機能を
発揮するについて必要とされる材料をいう。
(2)副資材とは、製品の補助的な部分に使用され、製品の機能を高めるために用いられ
る材料をいう。
(3)部品とは、販売または製品を製造するために直接使用するものであり、製品が機能
を発揮するについて必要とされる材料をいう。
(4)製品とは、外注先で製造委託された完成品であり、そのままの状態で販売の用に供
するもののほか、製品として完成前の中間工程終了品であり、完成後において販売
の用に供する物品をいう。
(5)商品とは、一般に販売されている他社の完成品であり、会社でその品質・機能・外
装等に加工を加えないで販売の用に供する物品をいう。
(関係規則)
第 3 条 この規程における購買業務の管理手続を明確にするため、別に生産購買・商品仕入実施要
領およびに一般購買実施要領の関係規則を定める。
(主管部門)
第 4 条 購買業務の主管部門は、製造本部の購買部および各事業所の購買部署(以下「購買担当部
署」という。)とする。
(管理責任者)
第 5 条 購買品の内容により、次のとおり管理責任者を定める。
(1)生産購買品および販売用商品の管理責任者は、購買部長とする。
(2)その他の一般購買品の管理責任者は、総務部長とする。
2.購買業務に関する職務分離は、別に定める職務権限規程によるほか、経営上特に重要と認
められる場合は、別に定める稟議規程に基づき、必要な決裁を受けなければならないものと
する。
(改
廃)
第 6 条 この規程の改廃は、購買部長が立案し、製造本部長および管理本部長と協議のうえ、社長
が決裁する。
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第
2 章
購
買
原
則
(購買計画の立案)
第 7 条 管理責任者は、事業年度における購買計画の予算編成について、他の関連部門と十分協議
のうえ、生産もしくは販売または在庫の管理に必要な統制を行うとともに、年度および月度
に購買計画を立案し、計画的かつ合理的な運用を図らなければならない。
2.前項の場合において、各関連部門は購買担当部署が購買する品目について、予算編成時に
来期の見込所要量を明示のうえ、計画的かつ合理的な予算編成ができるよう協力するものと
する。
(購買単価の決定)
第 8 条 購買単価は、原則として管理責任者が決定する。ただし、社長決裁によるものについては、
別に定める稟議規程に基づき、必要な決裁を受けなければならない。
(購買先の選定)
第 9 条 購買担当部署は、購買先の選定に先立ち、相手先の経営内容・品質性能・在庫状況および
業務管理能力等について、十分な調査ならびに検討を行うものとする。
2.前項のほか、購買担当部署は管理責任者と協議のうえ、会社の要求する購買品につき、品
質・価格および納期等の維持が可能であることについて、明確な見通しをもたなければなら
ない。
3.購買担当部署は、選定した購買先情報について、取引先調査表に必要事項を記載のうえ、
購買先を登録する。
4.購買先の登録内容に変更が生じた場合、購買担当部署は管理責任者の承認を得たうえ、記
載事項の変更または追加を行うものとする。
(新規取引の開始)
第10条 購買担当部署は、購買の開始に先立ち、相手先の経営内容・品質性能・在庫状況および業
務管理能力等について管理責任者と協議のうえ、新規取引申請書に基づき、製造本部長およ
び管理本部長から取引開始の承認を得るものとする。
2.前項の新規取引を行う場合、購買担当部署は取引先調査表に当該購買先の会社情報および
購買状況の記載ならびに更新を行わなければならない。
3.前項の場合において稟議決裁が必要な新規取引を行うときは、別に定める稟議規程に基づ
き、必要な決裁を受けなければならない。
(購買契約の締結)
第11条 購買担当部署は、継続かつ長期にわたる購買品の購入について、購買先との間に所定の取
引基本契約書または物品購入契約書を締結しなければならない。
(見積り照会)
第12条 購買担当部署は、購買品を購入する際には、品名・価格・数量・納期および取引条件を明
示する。
2.前項の場合において、購買担当部署は原則として2社以上の購買先に対し、比較見積りを
行わなければならない。
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3.提出された見積書について、管理責任者は次の項目に関する十分な比較および検討を行い、
その結果に基づいて購買先を決定しなければならないものとする。
(1)購買価格の高低(原則として最低価格とする。)
(2)品名・数量・納期・取引条件における優劣の確保
(3)その他、購買先の決定に必要な事項
4.前項のほか、次の事由に該当すると認められる場合は、この限りでない。
(1)工業所有権に重要な関連がある購買品で、比較見積りが困難なとき。
(2)独創性のある購買品で、取引実績による比較見積りが困難なとき。
(3)その他、比較見積りで購買先を決定することが合理的でないと認められるとき。
(見積書再提出の省略)
第13条 仕様変更、市況その他購買単価の取扱いに著しい変化がなく、発注単価の変更を要しない
取引を継続する場合、購買担当部署は見積書の再提出を省略することができる。
(取引条件の設定)
第14条 購買担当部署は、取引を円滑に行うため、取引開始に際しては次に示す諸条件の中から必
要な項目について、購買先との間に明確な合意を得なければならないものとする。
①品
名
②品質仕様
③数
量
⑤納
期
⑥納入場所
⑦検収条件
④単
価
⑧返品処理
⑨その他の支払条件
(購買先の管理)
第15条 購買担当部署は、常に購買先の業況および信用状況を正確に把握し、必要に応じて適切な
対策を講じなければならないものとする。
第
3 章
購
買
管
理
(購買手続の開始)
第16条 購買担当部署は、あらかじめ定めた自主購買計画または他部門からの購買依頼に基づき、
品名・仕様・数量・単価・納期等を検討した後、購買手続を開始する。
2.前項のほか、購買品が特殊な技術または技能を必要とするときは、購買担当部署は速やか
に管理責任者を通じて関係する部門と協議のうえ、購買手続を開始しなければならないもの
とする。
(発注方法)
第17条 購買品の発注は、原則として会社所定の発注書によるものとする。
(納期管理)
第18条 購買担当部署は、指定の納期までに購買品を納入させるため、常に取引先の手配状況を把
握し、納期遅延を防止しなければならない。
2.前項の場合において、納入期日は購買品が受入れ場所に到着した時とする。
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(納入および検収)
第19条 購買品の納入は、原則として所定の納品書を使用のうえ、発注書に表示した日時・場所で
受入れ、購買品検収者は物品受領証に受領印を押印しなければならない。
2.購買品の検収は、納入された物品の数量・単価および品質等が会社所定の納品書の記載内
容と完全に一致することを確認することによって行う。
3.前項の場合において数量異常または品質不良が発見されたときは、検収担当者は別に定め
る受入検査基準にしたがい、直ちに事後処理に当たらなければならないものとする。
(所有権の移転)
第20条 購買品の所有権は、検収終了後の引渡しがあった時に会社へ移転する。
(立会検査)
第21条 立会検査は、必要に応じて購買担当部署が行う。ただし、第16条第2項の場合は、関連す
る技術または技能を有する担当部署がこれを行うものとする。
(不具合品の処理)
第22条 購買品の検収後に不具合品が発見された場合、購買担当部署は直ちに購買先と折衝のうえ、
当該購買品の処置およびその後の対策を講じなければならないものとする。
(損害賠償)
第23条 購買先の契約不履行によって会社が損害を被った場合、管理責任者は必要に応じて製造本
部長と協議のうえ、損害賠償の手続を講ずるものとする。
(支払手続)
第24条 購買担当部署は、物品受領証および購買先からの請求書を確認のうえ、別に定める生産購
買・商品仕入実施要領および一般購買実施要領ならびに経理規程に基づき、必要な支払手続
をとるものとする。
(支払方法)
第25条 支払は、購買品の検収後に締切り、翌月の支払を原則とする。
2.前項の規定にかかわらず、前渡金または即金払を条件とする取引は、原則としてこれを行
わない。ただし、特殊な物品または小額の一時的な取引の場合は、この限りでない。
(指導育成)
第26条 購買先に対する技術指導および経営支援等は、会社があらかじめ定めた指導育成計画に基
づき、管理責任者の責任において行う。
2.前項の場合において、会社が特に重要と認めた購買先は指定購買先とし、積極的に技術援
助または指導育成するものとする。
(留意事項)
第27条 購買担当者は、購買管理を行うに当たり、常に法令を遵守するとともに、公正な取引を推
進するよう配慮しなければならない。
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2.前項の購買管理において、購買担当者は常に厳正な態度で購買業務に当たり、いやしくも
取引相手との関係において、些細な疑惑もないよう留意しなければならない。
第
4 章
仕
入
計
上
(仕入計上)
第28条 購買品の仕入計上は、別に定めるたな卸資産管理規程に基づき、次のとおりとする。
(1)購買品の仕入れは、検収の完了によって計上する。
①検収とは、入庫品を納品書またはこれに類する証憑と照合し、数量・単価・品質・
規格および形状等を点検することをいう。
②仕入れとは、検収した購買品を受払簿に受入計上することにより、会社に買入債
務が発生することをいう。
(2)検収品の仕入計上は、購買担当部署が行い、検収した結果を当該たな卸資産管理部
署へ直ちに報告しなければならない。
(3)入庫品で仕入先伝票その他の証憑類が未着のため、入庫数量または仕入単価が確定
していない場合、数量は現に入庫した数量とし、単価は管理責任者の承認を得た当
該購買品の標準単価で仕入計上するものとする。
(4)前号の標準単価で仕入計上した場合において、その後に数量または単価が確定して
差額が生じたときは、直ちに当該差額を調整しなければならないものとする。
2.購買品の出荷担当者は、原則として検収および仕入れに関わる業務を行ってはならない。
(付
則)
この規程は、平成○年○月○日から施行する。
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一般購買実施要領
(目
参考規程
的)
第 1 条 この要領は、会社の通常物品の購買計画および購買管理規程第3条の規定に基づき、会社
の必要とする一般購買品の購買業務に関する管理基準および管理手続を定め、購買業務の円
滑化を図るとともに、購買品の購入に係る実施手続を定めたものである。
(適用範囲)
第 2 条 この要領の適用範囲は、会社の購買するすべての一般購買品の購入に及ぶ。ただし、生産
計画ならびに販売計画に必要な生産購買品および販売商品の調達業務については、別に定め
る生産購買実施要領および商品仕入実施要領によるものとする。
(権限および責任)
第 3 条 この要領における購買業務に関する権限および責任は、購買担当部署長(以下「管理責任
者」という。)が有する。ただし、経営上特に重要と認められる場合は、別に定める職務権
限規程および稟議規程に基づき、必要な決裁を受けなければならない。
(購買計画)
第 4 条 一般購買品の年度購買計画は、購買担当部署の管理責任者が予算編成時に立案し、総務部
長がこれを決定する。
(購買原則)
第 5 条 一般購買品の購買において、1件当たりの購買金額が20万円以上の取引については、別に
定める稟議規程に基づき、必要な決裁を受けなければならない。
2.前項に規定するほか、常備用購買品については、20万円未満の取引であっても定期的に見
積り合わせを行い、一番有利な価格による購買に努めなければならないものとする。
(選定基準)
第 6 条 購買は、原則として製造元または販売店との直接取引とする。
2.購買先の選定を行う場合は、購買先の会社案内等の情報により、相手先の品質水準・供給
能力・信用状態および取引条件等を十分調査のうえ、管理責任者がこれを決定する。
(選定手続)
第 7 条 前条のほか、一般購買品の新規購買先の選定手続は、相手先の経営情報については総務部
が調査を行い、品質・技術および納期に関する情報については購買担当部署がこれを行い、
当該調査の結果については購買担当部署が取引先調査情報として管理する。
2.購買担当部署は、新規購買先の調査結果を総合的に判断し、認定の可否について管理責任
者の承認を得た後、所定の取引先調査表に記載のうえ、購買先情報として登録する。
3.前項の場合において既存取引先の購買条件が有利なときは、当該取引を優先する。ただし、
新規取引先の購買条件が有利であると判断したときは、この限りでない。
4.登録した一般購買品の新規購買先は、取引先調査表に記載して管理するとともに、取引先
調査表には会社名(個人名を含む。)・対象品目・認定年月日および有効期間の要否を記載
するものとする。
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株式会社 脇坂公開企画
(登録期間)
第 8 条 購買先の登録期間は、新規登録および継続登録については所定の登録有効期間を設定する
とともに、登録を継続する場合には当該登録期間内に継続認定の評価を行う。
2.継続認定の評価を行う場合、購買担当部署は必要に応じて新規登録と同様の手続で認定の
可否を決定のうえ、取引先調査表に記載して管理する。
3.登録期間中において、一般購買品に重大な不具合の発生または軽微な不具合の多発が生じ
た場合、管理責任者は当該購買先に対して是正処置依頼書を発行し、是正処置を勧告する。
(登録管理)
第 9 条 購買担当部署は、購買先の登録管理について、購買実績・受入検査基準・納期遵守状況お
よび品質要求事項ならびに苦情処理対応について評価する。
2.前項の評価記録は、購買先の管理に係る品質記録および受入検査の結果に係る検査記録と
ともに、取引先評価表として毎年○月に更新し、管理責任者の承認を得るもとする。
(取引開始)
第10条 発注担当者は、新規購買先への発注に際し、次の事項を確認するとともに、新規取引申請
書に必要事項を記載のうえ、管理責任者の承認を得て取引開始を行わなければならない。
〈1)購買先の会社案内および経営者の経営能力
(2)技術開発力および品質管理能力
(3)商品企画力および在庫維持能力
2.新規取引を行う場合、購買担当部署は購買先との間に所定の取引基本契約書または物品購
入契約書を締結しなければならない。
(購買品の発注)
第11条 発注担当者は、発注に際して購買品の製品規格・要求品質および納入条件等を明確にした
所定の発注書を作成のうえ、管理責任者の承認を得て発注する。
2.納期上または品目上において、登録先以外から緊急に購買する必要がある場合、発注担当
者は管理責任者の承認を得て発注することができる。
3.発注担当者は、購買先との取引を円滑に行うため、取引開始に当たっては発注書の諸項目
について、購買先と明確に合意しておかなければならない。
(納入期日)
第12条 購買品の納入期日は、当該購買品が受入場所に到着した時とする。
2.購買担当部署は、指定の納期までに購買品を納入させるため、常に取引先の手配状況を把
握し、納期遅延を防止しなければならない。
(受入検査基準および受入検査方法)
第13条 購買品の受入検査基準および受入検査方法は別に定める。
(購買品の納入)
第14条 発注担当者は、発注書に記載の日時・場所で受入れ、品名および数量については納品書・
発注書ならびに現品との照合を行ったうえ、納品書の記載内容と完全に一致することにより、
購買品の受入検収を行う。
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株式会社 脇坂公開企画
2.前項の場合のほか、発注担当者は必要に応じて技術および技能を有する担当部署に購買品
の検査を依頼し、品質検査において正常な状態であった物品を受入れる。
3.購買品の受領者は、物品受領証に受領印を押印しなければならない。
4.購買品の所有権は、受入検収終了後の引渡しがあった時に会社へ移転するものとする。
(不具合品の処理)
第15条 購買品の受入検収の結果、購買品の数量異常または品質不良が発見された場合、検収担当
者は不具合品の事後処理について次のとおり取扱う。
(1)購買品の不足の場合、購買先は会社の指定する期日までに当該不足数量を納入しな
ければならないものとし、不足数量の補充が不可能なときは当該不足数量を記載し
た所定の納品取消伝票を会社に提出する。ただし、会社に損害が生じたときは、会
社は購買先に対して損害賠償の請求をすることができるものとする。
(2)購買品の不良の場合、購買先は会社の指定する期日までに当該良品を納入しなけれ
ばならないものとし、良品の補充が不可能なときは当該不良品等の数量を記載した
所定の納品取消伝票を会社に提出する。ただし、会社に損害が生じたときは、会社
は購買先に対して損害賠償の請求をすることができるものとする。
(3)購買品の誤納の場合、購買先は会社の指定する期日までに当該良品を納入しなけれ
ばならないものとし、良品の補充が不可能なときは当該誤納品等の数量を記載した
所定の納品取消伝票を会社に提出する。ただし、会社に損害が生じたときは、会社
は購買先に対して損害賠償の請求をすることができるものとする。
(過納品の処理)
第16条 購買品の受入れに際して過納品が生じた場合、購買担当部署は管理責任者と直ちに協議の
うえ、その処置について検討する。
(立会検査)
第17条 購買先からの要求に基づき、購買先または会社の購買担当部署が受入検収に代えて立会検
査を行った購買品については、当該購買品の納入時の受入検収を省略することができる。
(取引中止)
第18条 購買先における取引上の契約不履行または信用不安・品質不良もしくは納期遅延等の発生
により、会社に重大な影響が及ぶ恐れのある場合、管理責任者は速やかに取引中止の対策を
講じなければならない。
(支払手続)
第19条 購買担当部署は、物品受領証または納品書の明細と購買先からの請求書を照合のうえ、支
払手続を行うものとする。
2.納品の締切日は、毎月○日とし、請求書の締切日は毎月○日とする。
3.締切日以降の納品または請求書未到着のときは、原則として翌々月の支払とする。
(支払方法)
第20条 支払は、購買品の受入検収後の毎月○日に締切り、翌月○日支払を原則とする。
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2.前項の規定にかかわらず、前払または即金払を条件とする取引は、原則としてこれを行わ
ない。ただし、特殊な物品または小額の一時的取引の場合は、この限りでない。
3.購買先から受取るべき金銭債権がある場合は、対等の額をもってこれを相殺することがで
きるものとする。
4.支払条件の変更を行う場合、管理責任者は総務部長と協議のうえ、これを決定する。ただ
し、経営上特に重要と認められるときは、別に定める稟議規程に基づき、必要な決裁を受け
なければならない。
(取引先の管理)
第21条 購買担当部署は、取引先の業況および信用状況について調査を行い、必要に応じて管理責
任者と協議のうえ、購買品確保のための手段を講じなければならない。
(留意事項)
第22条 購買担当部署は、別に定める購買管理規程およびこの要領の定めるところにしたがい、常
に厳正な態度で購買業務に従事しなければならない。
2.この要領に基づく事務取扱上に疑義を生じた場合、管理責任者は前項の規定にしたがって
適正な対応を行うものとする。
(改
廃)
第23条 この要領の改廃は、総務部長が立案し、営業本部長と協議のうえ、社長が決裁する。
(付
則)
この要領は、平成○年○月○日から実施する。
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生産購買実施要領
(目
参考規程
的)
第 1 条 この要領は、会社の生産計画および購買管理規程第3条の規定に基づき、会社の製造に必
要とする生産購買品の調達業務に関する管理基準および管理手続を定め、調達業務の円滑化
を図るとともに、購買品の購入に係る実施手続を定めたものである。
(適用範囲)
第 2 条 この要領の適用範囲は、会社の製造に必要なすべての原材料・副資材および部品等の購入
に及ぶ。ただし、販売計画に必要な販売商品および一般購買品の調達業務については、別に
定める商品仕入実施要領および一般購買実施要領によるものとする。
(権限および責任)
第 3 条 この要領における購買業務に関する権限および責任は、購買部長(以下「管理責任者」と
いう。)が有する。ただし、経営上特に重要と認められる場合は、別に定める職務権限規程
および稟議規程に基づき、必要な決裁を受けなければならない。
(購買計画)
第 4 条 生産購買品の年度購買計画は、管理責任者が予算編成時に立案し、製造本部の各部長と協
議のうえ、製造本部長がこれを決定する。
2.前項の場合において、管理責任者の作成する月度購買計画は、製造本部の各部の作成する
生産計画案によるものとする。
3.製造本部長は、必要に応じて管理責任者に対し、生産または在庫に関する管理報告を求め
ることができる。
(購買単価)
第 5 条 購買単価は、原則として複数業者の比較見積りに基づき、管理責任者がこれを決定する。
ただし、社長決裁によるものについては、別に定める稟議規程に基づき、必要な決裁を受け
なければならない。
(選定基準)
第 6 条 購買担当部署は、購買先の会社案内および会社沿革等の情報により、相手先の経営状況・
取引条件・技術対応力・生産設備力・品質保証力および納期対応力の検討とともに、必要に
応じて相手先の会社または工場等を訪問し、次の事項の調査を実施しなければならない。
(1)相手先の経営状態および取引内容の調査
(2)相手先の品質管理および納期管理の調査
(3)相手先の生産管理および生産技術の調査
(選定手続)
第 7 条 生産購買品の新規購買先の選定手続は、相手先の経営情報については総務部が調査を行い、
品質・技術および納期に関する情報については購買担当部署がこれを行い、当該調査の結果
に購買担当部署が取引先調査情報として管理する。
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株式会社 脇坂公開企画
2.購買担当部署は、新規購買先の調査結果を総合的に判断し、認定の可否について管理責任
者の承認を得た後、所定の取引先調査表に記載のうえ、購買先情報として登録する。
3.前項の場合において既存取引先の購買条件および供給能力に余裕のあるときは、当該取引
を優先する。ただし、品質・価格・納期および数量について、新規取引先の購買条件が有利
であると判断したときは、この限りでない。
4.登録した生産購買品の新規購買先は、取引先調査表に記載して管理するとともに、取引先
調査表には会社名(個人名を含む。)・対象品目・認定年月日・有効期間および品質監査の
要否を記載する。
(登録期間)
第 8 条 購買先の登録期間は、新規登録および継続登録については所定の登録有効期間を設定する
とともに、登録を継続する場合には当該登録期間内に継続認定の評価を行う。
2.継続認定の評価を行う場合、購買担当部署は必要に応じて新規登録と同様の手続で認定の
可否を決定のうえ、取引先調査表に記載して管理する。
3.登録期間中において、生産購買品に重大な不具合の発生または軽微な不具合の多発が生じ
た場合、管理責任者は当該購買先に対して是正処置依頼書を発行し、是正処置を勧告する。
(登録管理)
第 9 条 購買担当部署は、購買先の登録管理について、購買実績・受入検査基準・納期遵守状況お
よび品質要求事項ならびに苦情処理対応について評価する。
2.前項の評価記録は、購買先の管理に関する品質記録および受入検査の結果に係る検査記録
とともに、取引先評価表として毎年○月に更新し、管理責任者の承認を得るもとする。
(取引開始)
第10条 購買担当部署は、新規購買先への発注に際し、次の事項を確認するとともに、新規取引申
請書に必要事項を記載のうえ、管理責任者との協議を経て製造本部長の承認の後、取引開始
を行わなければならない。
(1)購買先の会社案内および経営者の経営能力
(2)技術開発力および品質管理能力
(3)製品企画力および在庫維持能力
(4)設備力および5S状況
(5)収益力および信用状況
2.新規取引を行う場合、購買担当部署は購買先との間に所定の取引基本契約書または物品購
入契約書を締結しなければならない。
(購買品の発注)
第11条 発注担当者は、発注に際して購買品の製品規格・要求品質および納入条件等を明確にした
所定の発注書を作成し、管理責任者の承認を得て発注する。
2.前項の場合において発注事項を変更する必要があるときは、発注担当者は直ちに関係する
部署にその旨を通知し、管理責任者の承認を得なければならない。
3.納期上または品目上において、登録先以外から緊急に購買する必要がある場合、発注担当
者は管理責任者の承認を得て発注することができる。
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株式会社 脇坂公開企画
4.発注担当者は、購買先との取引を円滑に行うため、取引開始に当たっては発注書の諸項目
について、購買先と明確に合意しておかなければならない。
(納入期日)
第12条 購買品の納入期日は、当該購買品が受入場所に到着した時とする。
2.購買担当部署は、指定の納期までに購買品を納入させるため、常に取引先の手配状況を把
握し、納期遅延を防止しなければならない。
(受入検査基準および受入検査方法)
第13条 購買品の受入検査基準および受入検査方法は別に定める。
(購買品の納入)
第14条 発注担当者は、発注書に記載の日時・場所で受入れ、品番・品名および数量については納
品書・発注書・仕様書・図面ならびに現品との照合を行ったうえ、納品書の記載内容と完全
に一致することにより、購買品の受入検収を行う。
2.前項の場合のほか、発注担当者は必要に応じて技術および技能を有する担当部署に購買品
の検査を依頼し、品質検査において正常な状態であった物品を受入れる。
3.購買品の受領者は、物品受領証に受領印を押印しなければならない。
4.購買品の所有権は、受入検収終了後の引渡しがあった時に会社へ移転するものとする。
(不具合品の処理)
第15条 購買品の受入検収の結果、購買品の数量異常または品質不良が発見された場合、検収担当
者は不具合品の事後処理について次のとおり取扱う。
(1)購買品の不足の場合、購買先は会社の指定する期日までに当該不足数量を納入しな
ければならないものとし、不足数量の補充が不可能なときは当該不足数量を記載し
た所定の納品取消伝票を会社に提出する。ただし、会社に損害が生じたときは、会
社は購買先に対して損害賠償の請求をすることができるものとする。
(2)購買品の不良の場合、購買先は会社の指定する期日までに当該良品を納入しなけれ
ばならないものとし、良品の補充が不可能なときは当該不良品等の数量を記載した
所定の納品取消伝票を会社に提出する。ただし、会社に損害が生じたときは、会社
は購買先に対して損害賠償の請求をすることができるものとする。
(3)購買品の誤納の場合、購買先は会社の指定する期日までに当該良品を納入しなけれ
ばならないものとし、良品の補充が不可能なときは当該誤納品等の数量を記載した
所定の納品取消伝票を会社に提出する。ただし、会社に損害が生じたときは、会社
は購買先に対して損害賠償の請求をすることができるものとする。
(過納品の処理)
第16条 購買品の受入れに際して過納品が生じた場合、購買担当部署は管理責任者と直ちに協議の
うえ、その処置について検討する。
(立会検査)
第17条 購買先からの要求に基づき、購買先または会社の購買担当部署が受入検収に代えて立会検
査を行った購買品については、当該購買品の納入時の受入検収を省略することができる。
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株式会社 脇坂公開企画
(取引中止)
第18条 購買先における取引上の契約不履行または信用不安・品質不良もしくは納期遅延等の発生
により、会社に重大な影響が及ぶ恐れのある場合、管理責任者は速やかに取引中止の対策を
講じなければならない。
(支払手続)
第19条 購買担当部署は、物品受領証または納品書の明細と購買先からの請求書を照合のうえ、支
払手続を行う。
2.納品の締切日は、毎月○日とし、請求書の締切日は毎月○日とする。
3.締切日以降の納品または請求書未到着のときは、原則として翌々月の支払とする。
(支払方法)
第20条 支払は、購買品の受入検収後の毎月○日に締切り、翌月○日支払を原則とする。
2.前項の規定にかかわらず、前払または即金払を条件とする取引は、原則としてこれを行わ
ない。ただし、特殊な購買品または小額の一時的取引の場合は、この限りでない。
3.購買先から受取るべき金銭債権がある場合は、対等の額をもってこれを相殺することがで
きるものとする。
4.支払条件の変更を行う場合、管理責任者は製造本部長と協議のうえ、これを決定する。た
だし、経営上特に重要と認められるときは、別に定める稟議規程に基づき、必要な決裁を受
けなければならない。
(取引先の管理)
第21条 購買担当部署は、取引先の業況および信用状況について調査を行い、必要に応じて管理責
任者と協議のうえ、購買品確保のための手段を講じなければならない。
(留意事項)
第22条 購買担当部署は、別に定める購買管理規程およびこの要領の定めるところにしたがい、常
に厳正な態度で購買業務に従事しなければならない。
2.この要領に基づく事務取扱上に疑義を生じた場合、管理責任者は前項の規定にしたがって
適正な対応を行うものとする。
(改
廃)
第23条 この要領の改廃は、購買部長が立案し、製造本部長および管理本部長と協議のうえ、社長
が決裁する。
(付
則)
この要領は、平成○年○月○日から実施する。
−4−
株式会社 脇坂公開企画
外注管理規程
第
(目
1 章
総
参考規程
則
的)
第 1 条 この規程は、会社が外注協力工場(以下「外注先」という。)に対し、製造委託する外注
品の製造、加工、荷造り、保管、運送に係る最適調達に関する管理基準および管理手続を定
め、外注業務を安定かつ適正に行うとともに、経営効率の向上を推進することを目的とする。
2.前項の最適調達とは、会社の必要とする適正な性能および品質の外注品について、必要な
時期に、必要な数量だけ、経済的かつ効率的に購入することをいう。
(外注先の定義)
第 2 条 この規程における外注先とは、会社と継続的な製造委託契約を締結したうえ、会社の定め
る品質規格・技術水準および納期管理等の取引基準に基づき、指導および支援すべき社外の
会社等をいう。
(活用の範囲)
第 3 条 外注先の活用は、次の範囲内において行うものとする。
(1)製品および部品の製造ならびに素材の加工
(2)製品および部品の塗装ならびに加工
(3)製品および部品の荷造り、保管および運送
(4)製品および工作機械等のメンテナンス業務
(5)その他製造本部長の指定するもの
(活用の基準)
第 4 条 外注先の活用基準は、会社の製造技術のうち機密に抵触するものおよび社外製作を適当と
しないものを除き、次のとおりとする。
(1)会社の製造技術の能力を補うとき
(2)会社の製造要員の能力を補うとき
(3)会社の生産設備の不足を確保するとき
(4)会社の生産能力の不足を確保するとき
(5)製品の製造原価の低減ができるとき
(6)製品の製造期間の短縮ができるとき
(7)製品の納期確保に有利なとき
(8)その他特別の理由があるとき
(主管部門)
第 5 条 外注業務の主管部門は、製造本部の生産管理部(以下「外注担当部署」という。)とし、
外注業務に関する一切の管理を行うものとする。
(管理責任者)
第 6 条 外注先の管理に係る権限および責任は、生産管理部長(以下「管理責任者」という。)が
有する。
−1−
株式会社 脇坂公開企画
2.前項のほか、経営上特に重要と認められる場合は、別に定める稟議規程に基づき、必要な
決裁を受けなければならない。
(改
廃)
第 7 条 この規程の改廃は、生産管理部長が立案し、製造本部長および管理本部長と協議のうえ、
社長が決裁する。
第
2 章
外
注
原
則
(外注計画の立案)
第 8 条 管理責任者は、事業年度における外注計画の予算執行について、他の関連部門と十分協議
のうえ、生産もしくは販売または在庫の管理に必要な統制を行うとともに、年度および月度
に外注計画を立案し、計画的かつ合理的な運用を図らなければならない。
2.前項の場合において、各関連部門は外注担当部署が外注する品目について、予算編成時に
来期の見込所要量を明示のうえ、計画的かつ合理的な予算編成ができるよう協力するものと
する。
(外注単価の決定)
第 9 条 外注単価は、原則として管理責任者が製造本部長と協議のうえ、決定する。ただし、社長
決裁によるものについては、別に定める稟議規程に基づき、必要な決裁を受けなければなら
ない。
(外注先の選定)
第10条 外注担当部署は、外注先の選定に先立ち、相手先の経営状況・取引条件・技術対応力・生
産設備力・品質保証力および納期対応力の検討とともに、必要に応じて相手先の会社または
工場等を訪問し、次の事項の調査を実施しなければならない。
(1)相手先の経営状態および取引金融機関の信用度の調査
(2)相手先の生産設備および保守点検の調査
(3)相手先の生産管理および生産技術の調査
(4)相手先の品質管理および納期管理の調査
(5)相手先の経営者および管理者の管理能力の調査
(6)相手先の生産部門(物流部門)の地理的条件の調査
(7)その他外注先の選定に必要な事項
2.前項のほか、外注担当部署は管理責任者と協議のうえ、会社の要求する外注品につき、品
質・価格および納期等の維持が可能であることについて、明確な見通しをもたなければなら
ない。
3.外注担当部署は、選定した外注先情報について、取引先調査表に必要事項を記載のうえ、
外注先を登録する。
4.外注先の登録内容に変更が生じた場合、外注担当部署は管理責任者の承認を得たうえ、記
載事項の変更または追加を行うものとする。
5.外注先の登録は、原則として同一業種について、2社以上とするものとする。
−2−
株式会社 脇坂公開企画
(外注先の決定)
第11条 外注先の調査結果において適当と認めた場合、外注担当部署は取引の開始に先立ち、相手
先の経営内容・品質性能・在庫状況および業務管理能力等について管理責任者と協議のうえ、
新規取引申請書に基づき、製造本部長および管理本部長から取引開始の承認を得る。
2.前項の新規取引を行う場合、外注担当部署は取引先調査表に当該外注先の会社情報および
受注状況(外注委託を含む。)の記載ならびに更新を行わなければならない。
3.前項の場合において稟議決裁が必要な新規取引を行うときは、別に定める稟議規程に基づ
き、必要な決裁を受けなければならない。
(委託契約の締結)
第12条 外注担当部署は、継続かつ長期にわたる外注品の製造委託について、外注先との間に所定
の製造委託契約書および品質保証に関する覚書など、必要に応じて継続的な取引契約を締結
しなければならない。
(外注品の決定)
第13条 外注先に製造委託する外注品は、次の区分に基づいて検討し、管理責任者が関係部門長と
協議のうえ選定し、製造本部長の承認を得なければならない。
(1)製作外注(設計外注を含む。)は、外注担当部署長が選定し、管理責任者と協議の
うえ、製造本部長がこれを決定する。
(2)加工外注は、外注担当部署が選定し、外注担当部署長と協議のうえ、管理責任者が
これを決定する。
(3)その他の外注品は、外注担当部署が選定し、外注担当部署長がこれを決定する。
(外注先の材料支給)
第14条 外注先への加工材料の支給は、原則として無償支給とする。
2.外注先へ支給する加工材料は、各外注先ごとに受払簿を設け、入庫・出庫に関する継続記
録を行うとともに、常に受払いおよび残高の数量・単価・品質・形状等を明確にしなければ
ならない。
3.前項の場合において、受払いの記録はコンピュータ処理を原則とするほか、正規の受払記
録担当者の作成による手計算処理によることもできる。
4.外注先へ支給する支給材料の受払いには、継続記録法による帳簿管理のほか、在庫数量・
在庫金額・入出庫数量など会社の財務内容に与える重要性の観点から、期末および中間期末
において実施する、実地たな卸法による現品管理を行うものとする。
5.外注先へ支給する支給材料の手配は、会社の生産計画および日程計画に基づき、相当期間
の段階において行う。
第
3 章
外
注
管
理
(発注方法)
第15条 外注品の発注は、原則として会社所定の発注書によるものとする.
2.前項の場合において、外注担当部署は発注書に次の事項を明示しなければならない。
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株式会社 脇坂公開企画
①発注月日
②発注番号
③品名・規格・仕様(工事内容・工事範囲)
④数
⑤納
⑥納入場所
量
期
⑧材料支給の有無 ⑨支払条件
⑦発注担当者名
⑩その他の必要事項
(機械等の貸与)
第16条 外注品の発注に際し、製造に必要な治具・工具・金型および機械装置を外注先に貸与する
場合、外注担当部署長は管理責任者および当該機械等の管理担当者と協議のうえ、所定の申
請書に必要事項を記載のうえ、製造本部長の承認を得なければならない。
2.前項の場合、外注担当部署は貸与した機械等について、必ず預り証を入手するものとする。
3.外注担当部署は、貸与した機械等につき、製品品質への影響が著しい対象機械等について
は、貸与先に対して定期点検のほか、日常点検の実施を指導しなければならない。
4.貸与した機械等について、日常点検時または運転時もしくは操作中に故障が発見された場
合、外注担当部署は直ちに当該機械等の管理担当者に連絡するとともに、異常報告書を作成
しなければならない。
5.貸与した機械等が紛失・盗難・損壊および無断改造等された場合、外注担当部署の管理責
任者は製造本部長と協議のうえ、当該外注先に対して損害賠償請求をすることができる。
(納期管理)
第17条 外注担当部署は、外注先と密接な連携のもと、外注品の進捗状況を正確に把握し、納期を
遵守させるものとする。
2.前項の場合において、外注担当部署は外注先に対し、支給する材料について外注先の生産
工程に支障のないようにしなければならない。
3.不測の事態により、外注先の納期が遅延する場合、外注担当部署は直ちに関係部門と協議
のうえ、必要な対策を講ずるものとする。
(品質管理)
第18条 外注担当部署は、国際規格ISO9001の要求事項に合致した会社の品質マネジメントシス
テムについて、会社組織(外注先を含む。)を通じて次のとおり確立し、文書化し、実施し、
かつ、維持管理するとともに、会社の品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善し
なければならない。
(1)外注先の品質管理に必要なプロセスおよび当該プロセスの適用を明確にする。
(2)外注先の品質管理に必要なプロセスの整合性および相互関係を明確にする。
(3)外注先の品質管理に必要なプロセスの運用管理に関する評価基準および評価方法を
明確にする。
(4)外注先の品質管理に必要なプロセスの運用および監視に必要な情報を活用する。
(5)外注先の品質管理に必要なプロセスを監視・測定および分析し、当該プロセスにつ
いて計画どおりの結果を得るとともに、継続的改善に向けて必要な処置を講ずる。
2.前項の場合において、外注担当部署は別に定める品質管理基準および外注先と締結した品
質保証に関する覚書に準拠し、外注品の品質向上に努めなければならないものとする。
(作業環境)
第19条 外注担当部署は、外注品の適合性を確保するため、外注先における作業環境の物的要因お
よび人的要因を明確にし、次の事項を実施する。
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株式会社 脇坂公開企画
(1)設計・製造および検査に必要な外注先の作業環境は、5S(整理・整頓・清掃・清
潔・躾)をはじめ作業標準書の管理基準によるほか、労働安全衛生の管理面からも
明確にする。
(2)粉塵または騒音等の発生する作業環境では、防護メガネもしくは防塵マスクを着用
するとともに、集塵装置や排気装置等を作動させる。
(3)外注担当部署は、外注品の適合性を完全に満足させるため、計測器の取扱いの遵守
とともに、測定機器の保管および管理を徹底させるほか、外注先に対しては必要な
作業環境の制約条件を検討し、環境整備の改善提案を推進する。
(指導育成)
第20条 外注先に対する技術指導および経営支援等は、会社があらかじめ定めた指導育成計画に基
づき、管理責任者の責任において行う。
2.前項の場合において、会社が特に重要と認めた外注先は指定協力工場とし、積極的に技術
援助および指導育成するものとする。
(外注先の評価)
第21条 外注担当部署は、各々の外注先の評価につき、管理責任者と協議して行うとともに、取引
先調査表に必要事項を記載のうえ、製造本部長の承認を受けなければならない。
2.前項の評価基準および評価方法は、別に定める外注先評価基準によるものとする。
(実地調査)
第22条 外注担当部署は、必要に応じて外注先の本社および工場の実地調査を行い、外注品の製造
委託状況ならびに外注先の経営状態を把握しなければならない。
第
4 章
外注品の検収
(受入れおよび検収)
第23条 外注先からの外注品の受入れは、原則として会社所定の納品書を使用のうえ、発注書に表
示した日時・場所で受入れ、外注担当部署は直ちに所定の受入検査基準および受入検査方法
に基づき、外注品の検査を行うとともに、受入検収証に検収印を押印しなければならない。
2.外注品の検収は、納入された物品の数量・単価および品質等が会社所定の納品書の記載内
容と完全に一致することを確認することによって行う。
3.前項の場合において数量異常または品質不良が発見されたときは、検収担当者は別に定め
る受入検査基準にしたがい、直ちに事後処理に当たらなければならないものとする。
(所有権の移転)
第24条 外注品の所有権は、検収終了後の引渡しがあった時に会社へ移転する。
(立会検査)
第25条 立会検査は、必要に応じて外注担当部署が行う。ただし、立会検査に際して特殊な技術ま
たは技能を必要とするときは、関連する技術または技能を有する担当部署がこれを行うもの
とする。
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株式会社 脇坂公開企画
(不具合品の処理)
第26条 外注品の受入検収後に不具合品が発見された場合、外注担当部署は直ちに外注先に連絡の
うえ、当該外注品の処置およびその後の対策を講じなければならないものとする。
(過納品の処理)
第27条 前条のほか、外注品の受入れに際して過納品が生じた場合、外注担当部署は管理責任者と
直ちに協議のうえ、その処置について検討する。
(損害賠償)
第28条 外注先の契約不履行によって会社が損害を被った場合、管理責任者は必要に応じて製造本
部長と協議のうえ、損害賠償の手続を講ずるものとする。
2.前項のほか、経営上特に重要と認められる場合は、別に定める稟議規程に基づき、必要な
決裁を受けなければならない。
(支払手続)
第29条 外注担当部署は、製造委託した外注品の受入検収証および外注先からの請求書等を確認の
うえ、別に定める経理規程に基づき、支払手続をとるものとする。
(支払方法)
第30条 支払は、外注品の受入検収後に締切り、翌月の支払を原則とする。
2.前項の規定にかかわらず、前渡金または即金払を条件とする取引は、原則として行わない。
ただし、特殊な物品または小額の一時的な取引の場合は、この限りでない。
(留意事項)
第31条 外注担当者は、外注管理を行うに当たり、常に法令を遵守するとともに、公正な取引を推
進するよう配慮しなければならない。
2.前項の外注管理において、外注担当者は常に厳正な態度で外注業務に当たり、いやしくも
取引相手との関係において、些細な疑惑もないよう留意しなければならない。
第
5 章
仕
入
計
上
(仕入計上)
第32条 外注品の仕入計上は、別に定めるたな卸資産管理規程に基づき、次のとおりとする。
(1)外注品の仕入れは、受入検収の完了によって計上する
(2)検収品の仕入計上は、外注担当部署の検収担当者が行い、検収した結果を当該たな
卸資産管理部署に速やかに報告しなければならない。
(3)入庫品で外注先伝票その他の証憑類が未着のため、入庫数量または外注単価が確定
していない場合、数量は現に入庫した数量とし、単価は管理責任者の承認を得た当
該外注品の標準単価で仕入計上するものとする。
(4)前号の標準単価で仕入計上した場合において、その後に数量または単価が確定して
差額が生じたときは、直ちに当該差額を調整しなければならないものとする。
−6−
株式会社 脇坂公開企画
2.外注品の出荷担当者は、原則として検収および仕入れに関わる業務を行ってはならない。
(付
則)
この規程は、平成○年○月○日から施行する。
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株式会社 脇坂公開企画
外注製品検査要領
(目
参考規程
的)
第 1 条 この要領は、会社が外注協力工場(以下「外注先」という。)に対し、製造委託する外注
加工品(以下「外注品」という。)に関する管理基準および管理手続を定め、外注品の製造、
荷造り、保管および運送等が会社の製品要求事項を満たしているか否かを検査するとともに、
外注品の品質保証を最終的に確認することを目的とする。
(関係規則)
第 2 条 この要領における外注品検査業務を明確にするため、別に受入検査基準・工程内検査基準
および最終検査基準の関係規則を定める。
2.前項のほか、外注品検査の手順は別に定める外注品検査手順書に基づき、適正に行わなけ
ればならない。
(主管部門)
第 3 条 外注品における製品検査の主管部門は、製造本部の品質保証部および各事業所の外注品検
査部署(以下「検査担当部署」という。)とする。
(管理責任者)
第 4 条 外注品検査の管理責任者は、品質保証部長とする。
2.外注品の検査業務に関する職務分離は、別に定める職務権限規程によるものとする。
(検査担当者)
第 5 条 検査担当部署の検査担当者は、管理責任者の指名する品質検査員および工程検査員とする。
ただし、業務上において特に必要のあるときは、管理責任者の命により別に指名された者を
加えて行うことがある。
(検査範囲)
第 6 条 検査範囲は、外注品ならびにこれに使用する原材料・副資材および部品(以下「資材等」
という。)に係るすべての検査業務に適用する。
(検査方法)
第 7 条 検査方法は、別に定める外注品検査手順書に基づき、必ず現品検査と全数検査を同時に行
う。ただし、管理責任者が必要と認めたときは、一部抜取り検査によることができる。
(検査区分)
第 8 条 外注品検査は、これを最終検査および工程内検査に区分する。
2.前項の最終検査は、常時行うものとし、工程内検査は必要に応じて随時これを行う。
(教育訓練)
第 9 条 外注品検査に必要な教育訓練は、あらかじめ定めた教育訓練計画に基づき、検査担当部署
において個別に教育訓練の計画内容を作成し、実施した結果については管理責任者を通じて
人事部に報告する。
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株式会社 脇坂公開企画
(資格認定)
第10条 検査担当者の資格認定は、外注品検査に係る特定の業務に従事する者で、一定の経験およ
び知識を有する者を品質保証部および製造本部で認定する。
2.品質保証部および人事部では、外注品検査に係る資格認定の個人記録を作成のうえ、有資
格者一覧表として保管・管理する。
3.前項の場合において、検査担当者の資格は外注品検査業務に関連する技能や知識の実施試
験による適正評価を行うほか、必要に応じて社内または社外の教育研修を受けるものとする。
(遵守事項)
第11条 検査担当者は、外注品検査を行うに当たり、次の事項を遵守するものとする。
(1)外注品検査は、すべて事実に基づいて行うものとし、その判断および意見の表明に
ついては公正でなければならない。
(2)検査担当者は、職務上の知り得た事項について、正当な理由なくして他に漏洩して
はならない。
(3)検査担当者は、いかなる場合においても外注先に対し、当該業務の処理方法につい
て、直接指揮命令してはならない。
(外注先の受入検査)
第12条 検査担当部署は、別に定める受入検査基準に基づき、外注先の品質管理責任者と協議のう
え、外注品の製造に必要な資材等の外注先の受入検査を次の手続で実施する。
(1)外注先の購入する資材等の受入検査は、会社があらかじめ指定した後、外注先の発
注した資材等の規格要求事項と納入された現品とを照合し、相違のないことを検査
するとともに、外観梱包状況に異常がないことを確認する。
(2)外注先が受入検査した資材等については、品名・数量・形式等を明確にし、あらか
じめ指定された置場または関係部署に引渡す。
(3)受入検査の結果、不具合品または誤納品と判定された場合、外注先の品質管理責任
者は識別票の添付など不適合識別である旨を明確にしたうえ、不適合資材置場に備
え置き、適合資材への混入を防止するとともに、速やかに購入先に返品する。
(4)外注先の品質管理責任者は、受入検査において正常な状態であった資材等以外は、
製造工程に引渡さないものとする。
(5)外注先の品質管理責任者は、資材等の受入検査状況を別に定める資材受入検査表に
記載し、保管・管理する。
(外注先の工程内検査)
第13条 検査担当部署は、外注先の品質管理責任者とともに、外注先の管理する製造工程が会社の
製品要求事項に合致しているか否かについて、必要な工程内検査を次の手続で実施する。
(1)工程内検査は、会社の指定する製品規格書および製作指示書に基づき、実施する。
(2)工程内検査の結果、不具合品と判定された場合、外注先の品質管理責任者は識別票
の添付など不適合識別である旨を明確にしたうえ、不適合品置場に備え置き、適合
品への混入を防止しなければならない。
(3)指定された工程内検査が完了した場合、外注先の品質管理責任者は検査に合格した
ことを確認のうえ、別に定める工程内検査表に記載し、保管・管理する。
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株式会社 脇坂公開企画
(外注先の最終検査)
第14条 検査担当部署は、外注先の品質管理責任者とともに、別に定める製品検査基準に基づき、
外注先の製造する外注品が会社の製品要求事項に合致しているか否かについて、必要な最終
検査を次の手続で実施する。
(1)外注品の最終検査は、外注先の最終工程で実施された品質検査および工程内検査の
結果が、すべて会社の製品要求事項に適合していることを確認する。
(2)最終検査の結果、不具合品と判定された場合、外注先の品質管理責任者は識別票の
添付など不適合識別である旨を明確にしたうえ、不適合品置場に備え置き、適合品
への混入を防止しなければならない。
(3)指定された最終検査が完了した場合、外注先の品質管理責任者は検査に合格したこ
とを確認のうえ、別に定める最終検査表に記載し、保管・管理する。
(不具合品の再検査)
第15条 検査担当部署は、外注先の品質管理責任者とともに、別に定める外注品検査手順書に基づ
き、外注先の製造する外注品について、再検査が必要な修理または手直しを実施したものに
対しては、必要な再検査を次の手続で実施する。
(1)受入検査・工程内検査および最終検査で発見された不具合品の再検査は、当該検査
段階に戻して再検査を行わなければならない
(2)検査段階以外で発見または発生させた不具合品の再検査の場合、検査担当者は管理
責任者と協議のうえ、管理責任者の指示した時点まで戻して再検査を行わなければ
ならないものとする。
(3)発見または発生させた不具合の状況により、それ以前の段階に戻した再検査では当
該外注品の適合性を実証できない場合、検査担当者は管理責任者と協議のうえ、外
注先の品質管理責任者とともに、再検査に替わる検査方法を指示し、当該外注品の
再検査を実施する。
(出荷許可)
第16条 外注品は、完成品といえども最終検査を完了し、外注先の品質管理責任者が承認するまで
これを出荷してはならない。
2.前項の場合において、出荷担当者は最終検査表の添付内容に基づき、すべての検査項目に
合格していることを確認するとともに、当該検査表に「済」を押印することにより、出荷許
可とするものとする。
(外注品の受入検収)
第17条 発注担当者は、外注品の品質検査を検査担当部署に依頼するとともに、当該検査において
会社の製品要求事項を満たしている外注品を受入れる。
2.前項の場合、検査担当部署の検査担当者は外注品の品質検査後、当該外注品の物品受領証
に受領印を押印しなければならない。
3.外注品の所有権は、受入検収終了後の引渡しがあった時に会社へ移転するものとする。
(変
更)
第18条 この要領の改廃は、品質保証部長および購買部長が立案し、製造本部長および管理本部長
と協議のうえ、社長が決裁する。
−3−
株式会社 脇坂公開企画
(付
則)
この規程は、平成○年○月○日から施行する。
−4−
株式会社 脇坂公開企画