「省エネ意識と購買行動 (インドネシア・ベトナム

「省エネ意識と購買行動
(インドネシア・ベトナム)」に関する調査
【調査報告書】
2012 年 3 月
日本貿易振興機構(ジェトロ)
海外調査部
【免責条項】
本レポートで提供している情報は、ご利用される方のご判断・責任においてご使用ください。
ジェトロでは、できるだけ正確な情報の提供を心掛けておりますが、本レポートで提供した
内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、ジェトロ及び
執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
アンケート返送先
FAX: 03-3582-5309
e-mail:[email protected]
日本貿易振興機構
海外調査部
アジア大洋州課宛
● ジェトロアンケート ●
(1) 調査タイトル:「省エネ意識と購買行動(インドネシア・ベトナム)」に関する調査
ジェトロでは、エネルギー効率の高い日本の家電製品の新興国の普及の一助となることを
目的に本調査を実施いたしました。報告書をお読みいただいた後、是非アンケートにご協
力をお願い致します。今後の調査テーマ選定などの参考にさせていただきます。
■質問1:今回、本報告書で提供させていただきました「省エネ意識と購買行動(インドネシ
ア・ベトナム)に関する調査」について、どのように思われましたでしょうか?(○をひとつ)
4:役に立った 3:まあ役に立った 2:あまり役に立たなかった 1:役に立たなかった
■ 質問2:①使用用途、②上記のように判断された理由、③その他、本報告書に関するご
感想をご記入下さい。
■ 質問3:今後のジェトロの調査テーマについてご希望等がございましたら、ご記入願い
ます。
■お客様の会社名等をご記入ください。(任意記入)
会社・団体名
□企業・団体
部署名
ご所属
□個人
お名前
※ご提供頂いたお客様の個人情報については、ジェトロ個人情報保護方針(http://www.jetro.go.jp/privacy/)に基づき、適正に管理運用させてい
ただきます。また、上記のアンケートにご記載いただいた内容については、ジェトロの事業活動の評価及び業務改善、事業フォローアップのため
に利用いたします。
~ご協力有難うございました~
はじめに
昨年度実施した「省エネ意識と購買行動(中国・タイ・インド)」に関する調査に引き続き、本年度
はインドネシアおよびベトナムを対象に、同調査を実施した。
インドネシアはアジア屈指の資源生産国で、エネルギーの純輸出も、2009 年現在 1 億 5,300 万
石油換算トン(IEA, 2011)となった。また、ベトナムもアジアの中で数少ないエネルギー純輸出国の
一つであり、同年現在およそ 1,300 万石油換算トン(IEA, 2011)とされている。しかし、他のアジア
新興国の例に漏れず、両国ともに、工業化に伴う都市化が急速に進む中、エネルギー消費が増
大している。
インドネシア政府は、エネルギー政策の一環として、“国家省エネルギーマスタープラン”(以下、
RIKEN)を発表し、2025 年までにエネルギー強度を毎年平均1%減少させることを目標とした。他
方、ベトナムも 2006 年に“2006 から 2015 年における省エネルギーおよびエネルギー効率使用に
関する国家戦略”(以下、VNEEP)を策定し、省エネルギー目標として、エネルギー総消費の3から
5%を 2006-10 年期中に、5から8%を 2011-15 年期中に達成する旨明示した。インドネシアもベト
ナムも、企業、商業ビル等の大口需要家から一般家庭まで漏れなく対象とし、一般家庭の省エネ
ルギー対策として、両国とも家電製品の省エネ・ラベリング制度を導入している。実際には施策に
向けてまだ緒に付いたばかりだが、運用規定が発効すれば、一気に本格化する可能性がある。
本調査においては、こうした実態を踏まえて、まず、ベトナムおよびインドネシアの省エネ・ラベ
リング制度の現状と課題を把握するために、文献調査および政府関係機関等へのインタビュー調
査を実施した。
次に、ベトナムおよびインドネシアを対象に省エネ・ラべリング制度の一般消費者の認知度およ
び省エネルギー意識と購買行動への影響について、実態を把握することを目的として、都市部と
農村部においてアンケート訪問調査を実施した。アンケートの質問は、一般的な日常生活の省エ
ネ意識と行動に関する質問を用意した。次に、省エネ・ラベリング制度が省エネルギー家電製品
購入の意欲を喚起するか、あるいは、他の要因、例えば、コスト削減・補助金等が省エネルギー
家電製品の購入のインセンティブになるか、といった省エネ・ラべリングの購買行動への影響を中
心に質問した。また、周辺情報として、省エネラベルの認知経路、保有家電状況、家電メーカーに
対して抱くイメージ等をこの調査アンケート調査で尋ねた。なお、ベトナムはラベリングの義務化が
2013 年となっており、また、インドネシアは、ラベリング制度の開始が 2013 年8月に持ち越された
ため、両国とも省エネ・ラベリング制度がまだ一般家庭に浸透していない状況であることから、アン
ケート調査では、将来、省エネ・ラベリング制度が導入された場合という仮定に基づく質問とした。
同調査で得た回答について単純クロス集計および、一部、省エネ製品の購買行動について相関
分析も行った。
エネルギー効率の高い日本の家電製品が、調査対象国および地域でさらに普及するためのヒ
ントとなれば幸いである。
本調査で、株式会社クロスインデックス関係各位には、今回の文献・インタビュー調査および
アンケート調査で多大な協力をいただいたことに、心から感謝申し上げる。また、多くの方にアン
ケート回答の際、ご協力いただいた。この場を借りて、心から御礼申し上げる。
2012 年 3 月
日本貿易振興機構 海外調査部
目次
1
本調査サマリー 1
2
文献・インタビュー調査結果
(1)
1)
2)
3)
4)
5)
(2)
1)
2)
3)
4)
5)
3
(1)
(2)
(3)
1)
2)
3)
4)
(4)
1)
2)
3)
4)
20
インドネシア ................................................
インドネシアにおける省エネの概況 ............................
インドネシアにおける省エネ・ラベリング制度の概況 ............
家電製品カテゴリー別省エネ・ラベリング制度の進捗・実態 ......
エネルギーの利用実態 ........................................
電力消費量の決定的要因 ......................................
ベトナム ....................................................
ベトナムにおける省エネの概況 ...............................
ベトナムにおける省エネ・ラベリング制度の概況 ...............
家電製品カテゴリー別省エネ・ラベリング制度の進捗・実態 .....
エネルギーの利用実態 .......................................
電力使用量に影響を与える要因 ...............................
生活者アンケート調査結果
20
20
22
24
30
37
46
46
49
57
66
72
97
調査方法 .................................................... 97
調査結果の二カ国比較 ........................................ 98
インドネシア詳細分析 ....................................... 104
サンプル設計 .............................................. 104
回答者属性 ................................................ 104
分析結果 .................................................. 108
インドネシアの調査結果からみられる要点 .................... 150
ベトナム詳細分析 ........................................... 151
サンプル設計 .............................................. 151
回答者属性 ................................................ 151
分析結果 .................................................. 155
ベトナムの調査結果からみられる要点 ........................ 193
4
結語・提言
194
5
参考文献
199
6
別添資料
201
(1) インタビュー資料 ........................................... 201
1)
インドネシア .............................................. 201
2)
ベトナム ..................................................
(2) 生活者アンケート調査票 .....................................
1)
インドネシア ..............................................
2)
ベトナム ..................................................
219
233
233
245
1
本調査サマリー
【調査の概要】
ジェトロは、2011 年 12 月~2012 年 1 月、ベトナムのハノイ市街地および周辺の農村部(電化世
帯)、並びにインドネシアのジャカルタ市内および周辺の農村部(電化世帯)の一般生活者を対象
に、訪問調査によるアンケートを実施し、計 500 名から回答を得た。
対象国の消費者の省エネ意識と購買行動の実態を把握することを目的に、各一般生活者世帯
の省エネ意識、省エネ・ラべリング制度の認知状況、家電製品購入時の省エネ・ラべリング制度
の重視度などを定量的に調査した。同調査にあたっては、参考情報として、ベトナム、インドネシ
アの省エネ・ラべリング制度の実態等を把握するために、文献および対象国政府の省エネ・ラべリ
ング制度実施機関等へのインタビュー調査も併せて実施した。
訪問アンケート調査は、集計及び相関分析による定量分析をおこない、以下の検証結果を得
た。
【調査結果のポイント】
本調査結果から得られたポイントは以下の通り。
1) インドネシアとベトナムを比較すると、ベトナムのほうが省エネ実行度において高い項目が多
い。今後の実行度の意識は両国とも高い。
2) インドネシア(7.2%)、ベトナム(3.6%)とも省エネマークの認知は低い。2 カ国を比較すると、
ベトナムでより低く、ほとんど知られていない。
3) 省エネマーク認知者の認知経路は、低い中ではあるが、インドネシア、ベトナム両国とも、「テ
レビ広告」「新聞広告」などのメディアか、「店で実際に見て」であった。
4) 家電製品の購入時重視点では、インドネシアでは「製品の購入価格」(88.8%)「ランニングコス
ト」(90.4%)が重視され、ベトナムでは、「製造企業の国籍」(96.4%)「製品のブランドイメージ」
(96.0%)「製品のデザイン」(94.4%)の重視度が高かった。両国とも「製品の品質・性能・使い
勝手」(インドネシア 98.8%、ベトナム 98.0%)が重視された。
5) 日本の家電製品のイメージは、インドネシアでは「製品の品質・性能・使い勝手が良い」
(66.4%)が高かった。ベトナムでは、「製品のブランドイメージがよい」が高かったが、「製品
の購入価格が安い」(2.4%)と回答した者は少なかった(高額と思われている)。
6) 日本製家電製品の購入意向はインドネシア、ベトナムとも他の国を大きく上回った。インドネ
シアでは中国製品、ベトナムでは韓国製品が日本に次いで購入意向が高い。インドネシアで
は、日本製品の購入意向が高い者は農村部居住者の割合が多く、ベトナムでは都市部居住
者の割合が多かった。
1
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【調査結果の概要】
(1)
各国の省エネ・ラベリング制度の現状と今後の展望
●インドネシア
インドネシアの省エネ・ラベリング制度の歴史は、1999 年に遡る。当初は冷蔵庫に対して、省エ
ネ・ラベリングが検討された。しかし、同省エネ・ラベリング制度は、実施の途中で中断された。そ
の後、インドネシア政府は独立行政法人国際協力機構(JICA)等の協力を得て、省エネルギーに
関する調査を行い、2003 年、同スタディにおいて省エネラベル制度(Labeling System)が有効な手
段として提言され、新しい省エネ・ラベリング制度(任意)が開始された。
2009 年には、政府規定 70 号において、国家エネルギー管理計画(Blueprint Pengelolaan Energy
National, The Conservation Energy、PEN)が制定された。
同政府規定における省エネ政策は、大きく分けて 2 つある。一つは工場や商業ビルに課せられ
るエネルギー管理である。これは、石油換算で年 6,000 トン以上のエネルギー(6,000 Tone of Oil
Equivalent(toe)per Year)を利用している事業者(工場、商業ビル)に対して、エネルギーの利用
管理を義務付けるものである(エネルギー管理士の設置等)。一方が省エネ・ラベリング制度であ
り、同政府令の 4 章 15 条及び 16 条において、省エネ・ラベリングの基準が規定さている。
また、2011 年 11 月には、電球型蛍光灯(CFL)における省エネ・ラベリング添付義務に関するエ
ネルギー鉱物資源省大臣規定(2011 年 6 号)が発効された。しかし、電球生産企業協会の異議申
し立てにより、エネルギー鉱物資源省は強制添付について 2 年間の猶予期間を与えた。その他の
家電製品に対する省エネ・ラベリングの適用については以下のとおり順次実施予定である。
電球型蛍光灯(CFL)(2011 年)
冷蔵庫(2012 年)
エアコン(2013 年)
TV と炊飯器(2014 年)
アイロンと扇風機(2015 年)
エネルギー鉱物資源省大臣規定(2011 年 6 号)以降、添付が義務化される省エネ・ラベリング
は、星印の数で省エネ効率が標示される。省エネ・ラベリングの基準は 2003 年に BSN が作成した
ドラフト(SNI 04-6958-2003)が採用されており、省エネのレベルを IEC のテスト(国家標準化機関)
に準じて行うことと定めている。省エネ・ラベリングの基準は、最小エネルギー効率基準(MEPS)
が最低限の基準となるので、MEPS が星1つとなる。
2
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●ベトナム
ベトナムでは 2006 年 4 月、省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する首相決定書
が発行されたことを受け、省エネに関する国家目標が設定された。また、同年 11 月 16 日付の商
工省(Ministry of Industry and Trade,以下 MOIT)通達 08/2006/TT-BCN 号により、省エネ認証ラ
ベルと省エネ比較ラベルの 2 種類が規定された。
① 省エネ認証ラベル:商工省の定めるエネルギー消費基準を満たした商品に貼付する
ラベル
② 省エネ製品比較ラベル:消費者が複数の同種商品について、それぞれのエネルギ
ー消費水準を比較するための情報を提供するラベル。このラベルには、消費者が同
様の商品と比べてエネルギー効率のよい商品を選ぶように、その商品のエネルギー
消費水準、及び法定基準を明確に記載するものである。
対象となる製品・設備は以下のとおりである。
① 家電製品グループ:直管型蛍光灯、電球型蛍光灯、 蛍光灯の磁気式安定器、及び
電子式安定器、エアコン、冷蔵庫、家庭用洗濯機、炊飯器、扇風機、テレビ
② 事務機器と商用機器グループ:コピー機、コンピューターのモニター、プリンター、商
用保冷庫
③ 工業設備グループ: 配電変圧器、電気モーター
④ 交通機関グループ: 乗用車(7 人乗り以下)
同施策の実施時期は以下のとおりである。
① 家電グループと工業設備グループ:
(a)
2012 年 12 月 31 日まで、任意の省エネ・ラベリングを励行
(b)
2013 年 1 月 1 日以降、省エネ・ラベリングの強制添付を実施
② 事務機器と商用機器グループ:
(a)
同グループについては、任意の省エネ・ラベリングを励行
(b)
2014 年 1 月 1 日以降、商用保冷庫に対して省エネ・ラベリングの強制添付
を実施
③ 交通機関グループ:
3
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(a)
2014 年 12 月 31 日までに、任意の省エネ・ラベリングを励行
(b)
2015 年 1 月 1 日以降、省エネ・ラベリングの強制添付を実施
省エネ・ラベリング制度には、最小エネルギー効率基準(MEPS)が採用されており、同基準を最
低限満たすことが省エネ比較ラベルの星 1 つに相当する。ベトナムでは現在、企業の任意により
省エネ・ラベリング制度は実施されているが、実際に市中で省エネ・ラベルを添付した製品を見る
ことはまれである。今後の政府の課題は、①商工省内における人材の育成(審査において適切な
判断ができる)、②審査制度を支える予算の確保、③認証試験の質の改善、④施行状況が各プロ
グラムと法律に合致しているか確認するためのフォローアップ、⑤市民の省エネへの認知度の向
上である。
4
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(2)省エネ意識
省エネ行動(9 項目)について、現在の実行度と、今後の実行度を尋ね、各国の省エネ意識を測
定した。「外出時や寝る前にはテレビやラジオの主電源を切る」以外の項目において、ベトナムは
インドネシアよりも省エネ意識が高い。
両国とも今後の実行度において、「暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やし過ぎないようにして
いる」以外の項目は 90%を超える割合である。
図表 0-1 省エネ意識:現在の実行度と今後の実行度
(トップ 2 ボックスの選択比率)単一回答(以下、SA)
インドネシア(n=250)
現在
家電製品を購入するときは、省
エネ性能の高いものを選ぶ
現在
69.2
使っていない電気製品のコンセ
ントを抜く
暑い時期にエアコンの冷房温度
を冷やしすぎないようにしている
ベトナム(n=250)
今後
65.6
99.6
21.6
テレビ、ラジオのつけっぱなしを
しない
70.8
85.6
63.6
75.6
100
96
90.8
90.8
97.6
98.8
74.8
84
96.8
94.8
82
85.2
96.8
97.6
96
不要な照明をまめに消す
88.8
100
94.4
外出時や寝る前にはテレビやラ
ジオの主電源を切る
使い捨てのものは出来るだけ買
わない
92.4
73.2
日常生活において節水を心がけ
る
冷蔵庫のドアの開閉をなるべく
少なくする
今後
98.4
70.4
100
77.2
95.2
77.2
98.8
96.4
※「現在の実行度」の選択肢は、「いつもかかさず行っている」「行っている(行わないこともある)」
「行っていない(たまに行うこともある)」「全く行っていない」「持っていないのでわからない」であっ
た。
※「今後の実行度」の選択肢は、「是非行おうと思う」「行おうと思う」「行おうとは思わない」「全く行
おうとは思わない」「持っていないのでわからない」であった。
5
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(3)省エネマークの認知
省エネマークについて、「よく知っていて説明できる」「知っている」と答えた者を省エネマーク認
知者とすると、インドネシアの認知者は 7.2%、ベトナムの認知者は 4.0%であった。
図表 0-2 省エネマークの認知 SA
よく知っていて説明できる
知っている
0%
インドネシア (n=250)
0.0
20%
7.2
見たことがある程度
知らない(見たことがない)
40%
60%
13.6
ベトナム (n=250) 4.0 4.8
0.0
6
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79.2
91.2
80%
100%
(4)省エネマークの認知経路
省エネマーク認知者に対して、認知経路(知るきっかけとなった情報源)を尋ねたところ、インドネ
シアでは「店で実際に見て」「テレビ広告」「折り込み広告」「製品パンフレット」であった。ベトナムで
は「新聞広告」「テレビ広告」「インターネット広告」「店で実際にみて」であった。
図表 0-3省エネマークの認知経路 複数回答(以下、MA)
インドネシア 省エネマーク認知者 n=18
認知経路
n
店で実際に見て
8
テレビ広告
4
折り込み広告
4
製品パンフレット
4
テレビ番組
3
新聞記事
3
店頭の販売員
3
知人・友人からの話
2
ラジオ広告
1
新聞広告
1
雑誌記事
1
家族からの話
1
勤務先・取引先など仕事を通じて
1
ラジオ番組
0
インターネットサイト(記事・ホームペー 0
インターネット広告
0
雑誌広告
0
屋外広告
0
社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼 0
店頭広告
0
フリーペーパー記事
0
フリーペーパー広告
0
ベトナム 省エネマーク認知者 n=10
%
44.4
22.2
22.2
22.2
16.7
16.7
16.7
11.1
5.6
5.6
5.6
5.6
5.6
0
0
0
0
0
0
0
0
0
認知経路
n
新聞広告
4
テレビ広告
3
インターネット広告
3
店で実際に見て
3
テレビ番組
2
知人・友人からの話
2
店頭広告
1
店頭の販売員
1
ラジオ番組
0
ラジオ広告
0
インターネットサイト(記事・ホームペー 0
新聞記事
0
雑誌記事
0
雑誌広告
0
折り込み広告
0
屋外広告
0
社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼 0
フリーペーパー記事
0
フリーペーパー広告
0
家族からの話
0
製品パンフレット
0
勤務先・取引先など仕事を通じて
0
※n 数が少ないため、参考値
7
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%
40
30
30
30
20
20
10
10
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
(5)家電製品購入時重視点
家電製品全般について、購入時重視点を把握するため、8つの購入時重視点について7段階
(「とても重視する」~「全く重視しない」)で測定した。「とても重視する」と「重視する」の合計値で
傾向をみると、インドネシアでは「製品の購入価格」「ランニングコスト」が重視され、ベトナムでは、
「製造企業の国籍」「製品のブランドイメージ」「製品のデザイン」の重視度が高かった。両国とも
「製品の品質・性能・使い勝手」は重視された。
図表 0-4家電製品購入時重視点(「とても重視する」と「重視する」の選択率合計 SA
購入重視点
ベトナム インドネシア
製品の購入価格
88.8
94.0
製品の品質・性能・使い勝手
98.0
98.8
製品のデザイン
94.4
82.0
製品のブランドイメージ
96.0
84.0
製品の人気や売れ筋
75.2
74.8
製品のアフターサービス
65.6
58.4
製造企業の国籍
96.4
71.6
製品利用に必要なランニングコスト
79.6
90.4
サンプル数
250
250
8
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図表 0-5家電製品購入時重視点(「とても重視する」と「重視する」の選択率合計 SA
●インドネシア(n=250)
製品利用に必要なランニン
グコスト
製造企業の国籍
製品の購入価格
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
製品のアフターサービス
●ベトナム(n=250)
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
9
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製品利用に必要なランニン
グコスト
製造企業の国籍
製品の購入価格
100
80
60
40
20
0
製品のアフターサービス
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
(6)家電製品別購入時重視点
●インドネシア
ⅰエアコン
2006 年以降に家電製品を購入した者を対象とし、購入時に重視する8項目それぞれについて重
視度を尋ねた。「とても重視した」「重視した」の合計値で傾向をみると、最も重視する割合が高か
った点は、「製品の品質・性能・使い勝手」であり、次いで「製品の購入価格」「製品のブランドイメ
ージ」であった。
図表 0-6エアコン購入時重視点 SA
件数
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
54
54
54
54
54
54
54
54
重視
全く重視
とても
まあ
どちらとも しなかっ 重視しな しなかっ
重視した 重視した 重視した いえない
た
かった
た
35.2
59.3
1.9
3.7
0
0
0
46.3
51.9
1.9
0
0
0
0
22.2
63
14.8
0
0
0
0
35.2
44.4
20.4
0
0
0
0
14.8
63
20.4
1.9
0
0
0
22.2
44.4
24.1
5.6
1.9
1.9
0
14.8
61.1
22.2
1.9
0
0
0
25.9
48.1
22.2
1.9
1.9
0
0
ⅱ冷蔵庫
「製品の品質・性能・使い勝手」の重視度が最も高く、次いで「製品利用に必要なランニングコス
ト」「製品の購入価格」であった。
図表 0-7冷蔵庫購入時重視点 SA
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
件数
84
84
84
84
84
84
84
84
とても
まあ
どちらとも
重視した 重視した 重視した いえない
39.3
56
4.8
0
47.6
47.6
4.8
0
27.4
46.4
21.4
4.8
17.9
64.3
17.9
0
11.9
70.2
16.7
1.2
16.7
50
27.4
4.8
17.9
50
23.8
4.8
36.9
45.2
15.5
2.4
10
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あまり
全く重視
重視
しなかっ 重視しな しなかっ
た
た
かった
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1.2
0
2.4
1.2
0
0
0
0
ⅲ扇風機
「製品の品質・性能・使い勝手」の重視度が最も高く、次いで「製品の購入価格」「製品のデザイ
ン」であった。
図表 0-8扇風機購入時重視点 SA
件数
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
90
90
90
90
90
90
90
90
全く重視
重視
とても
まあ
どちらとも しなかっ 重視しな しなかっ
た
た
かった
重視した 重視した 重視した いえない
28.9
64.4
6.7
0
0
0
0
51.1
43.3
4.4
1.1
0
0
0
25.6
52.2
18.9
1.1
2.2
0
0
16.7
60
21.1
1.1
1.1
0
0
14.4
60
22.2
1.1
2.2
0
0
13.3
52.2
27.8
5.6
1.1
0
0
4.4
56.7
30
3.3
4.4
1.1
0
30
52.2
15.6
0
2.2
0
0
ⅳランプ
「製品の品質・性能・使い勝手」の重視度が最も高く、次いで、「製品の購入価格」「製品
利用に必要なランニングコスト」であった。
図表 0-9ランプ購入時重視点 SA
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
件数
181
181
181
181
181
181
181
181
重視
全く重視
とても
まあ
どちらとも しなかっ 重視しな しなかっ
重視した 重視した 重視した いえない
た
かった
た
47.5
48.1
3.9
0
0.6
0
0
64.1
32.6
3.3
0
0
0
0
21
51.9
25.4
0.6
1.1
0
0
19.3
62.4
18.2
0
0
0
0
18.2
53.6
25.4
2.2
0.6
0
0
12.2
50.3
28.7
6.1
0.6
1.7
0.6
16.6
51.4
23.8
4.4
1.7
2.2
0
45.3
42.5
11.6
0.6
0
0
0
11
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●ベトナム
ⅰエアコン
2006 年以降に家電製品を購入した者を対象とし、購入時に重視する8項目それぞれについて
重視度を尋ねた。「とても重視した」「重視した」の合計値で傾向をみると、最も重視する割合が高
かった点は、「製品の品質・性能・使い勝手」であり、次いで「製品企業の国籍」「製品のブランドイ
メージ」「製品のデザイン」であった。
図表 0-10エアコン購入時重視点 SA
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
件数
164
164
164
164
164
164
164
164
重視
全く重視
とても
まあ
どちらとも しなかっ 重視しな しなかっ
重視した 重視した 重視した いえない
た
かった
た
47.6
39.6
9.1
2.4
1.2
0.0
0.0
72.0
23.8
4.3
0.0
0.0
0.0
0.0
51.2
39.0
8.5
1.2
0.0
0.0
0.0
51.8
38.4
9.8
0
0
0
0
34.8
46.3
18.3
0.6
0
0
0
25
40.9
20.7
10.4
1.8
0.6
0.6
55.5
36.6
7.3
0.6
0
0
0
31.7
45.7
17.1
2.4
1.2
1.8
0
ⅱ冷蔵庫
「製品の品質・性能・使い勝手」の重視度が最も高く、次いで「製品のデザイン」「製品のブランド
イメージ」であった。
図表 0-11冷蔵庫購入時重視点 SA
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
件数
159
159
159
159
159
159
159
159
重視
全く重視
とても
まあ
どちらとも しなかっ 重視しな しなかっ
重視した 重視した 重視した いえない
た
かった
た
37.1
44
14.5
2.5
1.9
0
0
70.4
27.7
1.3
0.6
0
0
0
45.3
46.5
8.2
0
0
0
0
45.3
42.1
12.6
0
0
0
0
32.7
42.1
20.8
3.1
1.3
0
0
25.8
37.1
22.6
10.1
1.9
1.9
0.6
44.7
46.5
7.5
0.6
0.6
0
0
28.9
43.4
19.5
4.4
2.5
1.3
0
12
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ⅲ扇風機
「製品の品質・性能・使い勝手」の重視度が最も高く、次いで「製品のブランドイメージ」「製造企
業の国籍」であった。
図表 0-12扇風機購入時重視点 SA
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
件数
163
163
163
163
163
163
163
163
重視
全く重視
とても
まあ
どちらとも しなかっ 重視しな しなかっ
重視した 重視した 重視した いえない
た
かった
た
27.6
52.8
13.5
4.3
1.8
0
0
59.5
32.5
8
0
0
0
0
39.3
47.9
12.9
0
0
0
0
41.7
44.8
12.9
0.6
0
0
0
22.1
44.8
24.5
8
0
0.6
0
15.3
42.9
28.2
11.7
1.2
0.6
0
41.1
45.4
12.9
0.6
0
0
0
25.2
49.7
21.5
2.5
0.6
0.6
0
ⅳランプ
「製品の品質・性能・使い勝手」の重視度が最も高く、次いで、「製造企業の国籍」「製品のブラン
ドイメージ」であった。
図表 0-13ランプ購入時重視点 SA
とても重
まあ重視 どちらとも
重視した
視した
した
いえない
n
製品の購入価格
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製品企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
239
239
239
239
239
239
239
239
18.4
54.8
31.4
36.0
17.2
12.6
41.8
22.6
13
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41.4
33.9
39.3
42.3
37.7
33.1
38.9
36.8
20.5
10.5
22.6
15.9
29.7
19.7
13.4
17.6
10.9
0.8
3.3
3.8
12.6
16.3
2.5
9.2
あまり重
全く重視
重視しな
視しな
しなかっ
かった
かった
た
5.4
1.7
1.7
0.0
0.0
0.0
2.5
0.8
0.0
1.3
0.8
0.0
2.5
0.4
0.0
9.2
5.4
3.8
2.1
0.8
0.4
3.3
4.6
5.9
(7)今後の省エネマーク重視度
ⅰ今後の省エネマーク重視度
省エネマークの詳細についての説明を示した上で、今後省エネマークを重視するかどうかを尋ね
た。「とても重視する」と「重視する」の合計値で傾向をみると、インドネシアは 93%、ベトナムは
85%と、インドネシアがやや高かった。
図表 0-14今後の省エネマーク重視度 SA
14
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ⅱ省エネマーク付き製品の購入意向
インドネシアにおいて、「次回購入するなら省エネマークがついているもの」と思う製品を尋ねた
ところ、「ランプ」「テレビ」「冷蔵庫」「炊飯器」「洗濯機」が上位であった。また、「省エネマークつき
製品をすぐにでも購入したい、買い換えたい」製品を尋ねたところ、「ランプ」「テレビ」「エアコン」
「洗濯機」「アイロン」「炊飯器」が上位であった。
図表 0-15 次回購入するならマークが付いているもの・マークが付いているものを直
ぐにでも購入したい、買い換えたい SA
省エネマーク製品購入意向
マークが付いているものをすぐにでも購入したい、買い換えたい
次回購入するならマークが付いているもの
0
10
20
30
50
21.2
炊飯器
60
10.8
扇風機
22.8
66.8
51.2
17.2
58.4
23.6
エアコン
6.0
90
30.4
洗濯機
冷蔵庫
80
44.0
28.4
テレビ
70
51.6
22.4
アイロン
蛍光灯用バラスト
40
50.8
24.0
ランプ
15
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48.4
83.6
(8)日本企業および日本製品に対するイメージ
日本企業および日本製品に対するイメージについて尋ねたところ、インドネシアにおいては
「製品の品質・性能・使い勝手がよい」が最も高かった。次いで「製品の購入価格が安い」「会社
として省エネルギー技術に力をいれている」であった。所得階層別では MOP が高かった。ベトナ
ムでは、「製品のブランドイメージが良い」が最も高かった。次いで「製品の品質・性能・使い勝
手」であった。
16
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図表 0-16日本企業および日本製品に対するイメージ SA
●インドネシア
TOP (n=50)
MOP (n=100)
BOP (n=100)
合計 (n=250)
100
80
60
72.7
64
50
40
53.5
61.4
51.5
66.4
48.5
44
50.8
49.5 48.5
40.6
40
52.5
47.5
40 43.4 40.6
39.4
38
31.7
45.6
47.2
56.6
49.5
49.5
48
52
48.8
47.6
26
41.6
51.5
42
33.6
20
会 社 と し て省 エネ
技 術 に力 を いれ て
いる
日 本 企 業 の製 品 だ
と信 頼 で き る
製 品 の省 エネ 性 能
が良 い
製 品 の ア フタ ー
サー ビ ス がよ い
製 品 の人 気 や売 れ
筋 であ る
製 品 の ブラ ンド イ
メー ジ がよ い
製 品 のデ ザ イ ンが
よ い
製 品 の 品 質 ・性
能 ・使 い勝 手 が 良
い
製 品 の購 入 価 格 が
安 い
0
●ベトナム
TOP (n=50)
MOP (n=100)
BOP (n=100)
合計 (n=250)
100
80
66
60
48
52
52
42
40
62
56
51
50
44
62.4
51.2
44
48
26
45.6
44.4
20
21
45
50
48
38
45.6
2
39
36
38.4
21.2
会 社 と し て省 エネ
技 術 に力 を いれ て
いる
日 本 企 業 の製 品 だ
と信 頼 で き る
製 品 の省 エネ 性 能
が良 い
製 品 の ア フタ ー
サー ビ ス がよ い
17
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製 品 の人 気 や売 れ
筋 であ る
製 品 の ブラ ンド イ
メー ジ がよ い
製 品 のデ ザ イ ンが
よ い
製 品 の 品 質 ・性
能 ・使 い勝 手 が 良
い
製 品 の購 入 価 格 が
安 い
2.4
42
44.4
12
3
2
0
42
41
(9)日本製品の購入意向
7 品目の家電製品に関して、どの国のものを購入したいかを尋ね、日本製品を 5 品目以上選ん
だ人を日本製品購入意向高、4 品目以下の人を日本製品購入意向低とし、クロス集計した。インド
ネシアでは、日本製品購入意向の高い者は農村部居住者の割合が多く、ベトナムでは都市部居
住者の割合が多かった。
インドネシア(n=250)
TOP
0%
20%
日本製品購入意向低
(n=135)
21.5
日本製品購入意向高
(n=138)
19.4
MOP
40%
BOP
60%
都市部
80%
40.7
40.7
100%
0%
37.8
日本製品購入意向低
(n=135)
39.8
日本製品購入意向高
(n=138)
20%
40%
農村部
60%
66.7
80%
100%
33.3
58.3
41.7
ベトナム(n=250)
TOP
0%
日本製品購入意向低
(n=136)
日本製品購入意向高
(n=108)
20%
16.9
24.1
MOP
40%
39.7
40.7
都市部
BOP
60%
80%
43.4
35.2
100%
0%
日本製品購入意向低
(n=136)
日本製品購入意向高
(n=108)
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20%
40%
50.0
農村部
60%
80%
50.0
73.1
26.9
100%
(10)「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて想起した企業名
「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて想起した企業名について、自由記述式で回答
を求めた(最大 3 社まで)。結果、インドネシアでは Funiki:111 件、Fujitsu:110 件、Philips:85 件、
Toshiba:78 件、Hitachi:66 件、LG60 件、Samsung:58 件といった企業名の出現が多かった。
ベトナムでは、Sony:84 件、Samsung:77 件、Toshiba:66 件、Panasonic:62 件、Rang Dong:61
件、LG:54 件といった企業の出現率が高かった。
19
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2 文献・インタビュー調査結果
(1) インドネシア
1) インドネシアにおける省エネの概況1
インドネシアでは、2005 年、省エネルギーに関する大統領令(2005 年 10 号)が発令され、同大統
領令に基づき、国家省エネルギー計画(Rencana Induk Konservesi Energi Nasional, The National
Energy Conservation Master Plan、以下 RIKEN。)が、エネルギー鉱物資源省(Ministry of Energy
and Mineral Resource、MEMR)より策定された2。RIKEN によれば、国全体のエネルギー削減(毎
年約1%減)を 2025 年まで継続的に行うことで、工業分野では約 15~30%、商業ビル分野では
25%、住宅分野では 10~30%のエネルギー削減が実現可能であるとしている3。
2008 年には、大統領令(2 号)が発令され、これにより政府省庁と地方政府は、政府が作成した
省エネガイドラインに沿った省エネ対策を実施し、6 ヶ月毎に、the National Team on Energy and
Water (Tim Nasional Penghematan Energi dan Air) に対して毎月のエネルギー使用量の報告を義
務付けている。
また、2009 年には政府規則(又は規定、Regulation)70 号において、国家エネルギー管理計画
(Blueprint Pengelolaan Energy National, The Conservation Energy、PEN4)が策定された。同政府
規則における省エネ政策は、大きく分けて 2 つある。一つは工場や商業ビルに課せられるエネル
ギー管理である。これは、石油換算で年 6,000 トン以上のエネルギー(6,000 Tone of Oil Equivalent
(toe)per Year)を利用している事業者(工場、商業ビル)に対して、エネルギーの利用管理を義務
付けるものである(エネルギー管理士の設置等)。今一方が省エネ・ラベリング制度であり、同政
1
インドネシアの法体系は、上位から、①国家憲法(UUD1945)、②国民代表議会決議(MPR)、③法律
(Undang-Undang)、または法律を代替する政府規則(Perpu、又は Regulation)
、④政府規則(Peraturan
Pemerintah、又は Government Regulation)、⑤大統領規則(Peraturan Presiden, Perpres、
又は Presidential
Regulation, Presidential Decree)、⑥地方規則(Perda、又は Regulation)がある。また法令の実施規
則には、⑦大臣規則(又は規定、Regulation of Minister)、⑧大臣令(Decision of Minister)、⑨その
他がある。また、大統領令(Inpres、又は Instruction)は一般国民に対するものではなく、省庁や地方
政府に対して出した指示。
(独立行政法人日本貿易振興機構(当時日本貿易振興会)インドネシアの経済・
ビジネス関連法調査報告書(1)立法・行政・司法制度 概論(2002 年 11 月)を一部参考とした。
http://www.jetro.go.jp/jfile/report/05000299/05000299_002_BUP_0.pdf
2
エネルギー鉱物資源省(Ministry of Energy and Mineral Resource、MEMR)大臣規則(No. 31/2005. 以
下、RIKEN)
3
国家省エネルギー計画(Rencana Induk Konservasi Energi Nasional,RIKEN . The National Energy
Conservation Master Plan)。また、2005 年にエネルギー鉱物資源省が作成した PEN(Blueprint Pengelolaan
Energy National、The National Energy Management Blueprint)によると、省エネとエネルギー効率(energy
efficiency and conservation)を高めることで 10~30%のエネルギー消費の抑制が可能であるとしてい
る。
4
PEN(国家エネルギー管理計画)、政府規則 No 70 /2009
20
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府規則の 4 章 15 条及び 16 条において、省エネ・ラベリングの基準が規定さている5。
その他、インドネシア政府が行った省エネ対策としては 2000 年に、各家庭に蛍光灯電球を無料
配布したり、その後も購入の代金補助を行ったりしていた。なお、インドネシアにおいては、2009
年まで太陽光パネル(完成品)の輸入が非課税扱いとなっていたが(部品・部材のみは課税対象)、
その他、省エネ対策に対するインセンティブは実施されていない6。
上記を含むインドネシアにおけるエネルギー対策の経緯は、以下のとおりである7。
1999 年:消費者保護に関する法律(1999 年 8 号)を発効。
1999 年:任意の省エネ・ラベリング制度が開始。
2003 年:新デザインの省エネ・ラベリング制度に変更(SNI 04-6958-2003)。
2006 年:国家エネルギー政策に関する大統領規則(2006 年 5 号)を発効。
2007 年:エネルギーに関する法律(2007 年 30 号)を発効。
2009 年:電力に関する法律(2009 年 30 年)を発効。
2009 年:エネルギー・コンサーベーションに関する政府規則(2009 年 70 号)を発効。
2009 年:Danish International Development Agency(以下、DANIDA)の援助協力の下、
EINCOPS プロジェクト(省エネ促進事業)が開始される。
2010 年:Global Environment Facility (以下、GEF)と United Nations Development Programs(以
下、UNDP)の援助協力の下、Barrier Removal to the cost effective development
and implementation of energy efficiency standard and labeling project(以下、BRESL。
省エネに関するエネルギー鉱物資源省実施事業を支援)が設立される。
2011 年:同年 4 月、電球型蛍光灯(CFL)に対する省エネ・ラベリングの添付義務が規定され
る(エネルギー鉱物資源省大臣規則(2011 年 6 号))。しかし、電球生産企業協会の
異議申し立てにより、エネルギー鉱物資源省は、添付義務について 2 年間(2013 年
まで)の猶予期間を与えた。
なお、大臣規則(2011 年 6 号)の実施は、エネルギー鉱物資源省の Directorate General of New
Renewable Energy and Energy Conservation が規定するが、当該製品のラベルの添付状況は、工
業省が管理する8
5
エネルギー鉱物資源省へのヒアリングより。
エネルギー鉱物資源省、工業省へのヒアリング。ただ、エネルギー鉱物資源省によれが、今後、一般家
庭向けやメーカー向けに省エネに関する減税処置(所得税減税など)を他の省庁とともに検討していると
のことである。
7
DANIDA, BRESL, 工業省インタビュー、資料より
8
省エネ・ラベリングの基準を策定する BSN(国家標準化機関、National Standardization Body)は大統
領直下の機関。
6
21
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2)インドネシアにおける省エネ・ラベリング制度の概況
インドネシアの省エネ・ラベリング制度の歴史は、1999 年に遡る。当初は冷蔵庫に対して、以下
の内容の省エネ・ラベリングが検討された9。
① 当該製品の年間の電力消費量(kWh)、及び類似製品と比較した場合のポジション10の表
記
② 当該製品のエネルギー効率を他の類似製品と比較し、ランク付け(1~4 つ星)
しかし、この省エネ・ラベリング制度は、実施の途中で中断された11。その後、インドネシア政府
は独立行政法人国際協力機構(JICA)等の協力を得て、省エネのイニシャルスタディを行い、
2003 年、同スタディにおいて省エネ・ラベリング制度(Labeling System)が有効な手段として提言さ
れ、新しい省エネ・ラベリング制度が開始された12。この省エネ・ラベリング制度の規定は、インドネ
シアの製品規格である SNI の 04-6958-2003(2003 年発効)によって定められている。
旧制度・デザイン(1999~2003 年)
新制度・デザイン(2003 年~現在)
新デザインのラベルには以下の 2 項目が標示される。
① 当該製品の省エネ・パフォーマンス
② エネルギー効率の分類
9
Compendium of Energy Efficiency Policies of APEC Economies, 財団法人日本エネルギー経済研究所
<2010 年発効 http://www.ieej.or.jp/aperc/CEEP/2010/Indonesia_2010.pdf>
10
類似製品を電力消費順に並べ、その中で当該製品の電力使用量はどの程度なのかポジショニングするも
の。
11
中断された理由は不明。
12
エネルギー鉱物資源省へのヒアリングより。
22
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上図(右)に示されたのデザインは Compact Fluorescent Lamps 電球型蛍光灯(CFLs)の場合
のデザインで、1 ワット毎の光の強さ(lumens 量)の情報を表示している。なお、エネルギー鉱物資
源省大臣規則(2011 年 6 号)以前の省エネ・ラベリング制度は任意制度である。
【今後の課題】
今後の課題は、家電業界の準備や、試験場の人材育成、設備不足である。また、現在決まって
いる試験場以外に、どの試験場にテストを行わせるか、その選定もインドネシア政府は今後行わ
なければならない。ただ、試験場の多くはキャパが小さく、省エネ・ラベリングの検査まではできな
い状態である13。また、インドネシアは電気料金が安価であり、市民の省エネ意識は高いとは言え
ない。今後は、市民の省エネへの意識も改善する必要がある14。
他方、省エネ・ラベリング制度への産業界(まずは電球業界)の反応も良くなく、上述のとおり、
電球型蛍光灯への省エネ・ラベリングの添付義務が延期になっている。また、インドネシアでは、
省庁間の調整に時間が掛かる(コミュニケーション不足)との意見もある15。
13
14
15
エネルギー鉱物資源省へのヒアリングより。
PLN へのヒアリングより。
工業省へのヒアリングより。
23
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3)家電製品カテゴリー別省エネ・ラベリング制度の進捗・実態
インドネシアにおける省エネ・ラベリングの添付義務は、現在、電球型蛍光灯(CFL)のみに適用
されている。RIKEN によると、家電製品に対する省エネ・ラベリング制度の適用段階は以下のとお
りである。
電球型蛍光灯(CFL)(2011 年)
冷蔵庫(2012 年)
エアコン(2013 年)
TV と炊飯器(2014 年)
アイロンと扇風機(2015 年)
エネルギー鉱物資源省大臣規則(2011 年 6 号)以降、添付が義務化される省エネ・ラベリング
は、星印の数で省エネ効率が標示される。当初の対象製品である電球型蛍光灯の省エネ評価に
ついては、同じ電力(watt)で、どのくらいの光の強さ(Lumens 単位)であるか、が星印で表現され
る。SNI(04-6958-2003)で定める基準は以下のとおりである。
図表 2-1 電球型蛍光灯の省エネカテゴリ16
Lumen/ Watt
電力(Watt)
1星
2星
3星
4星
5~ 9
>45-49
>49-52
>52–55
>55
10 ~ 15
>46-51
>51-54
>54–57
>57
16 –~25
>47-53
>53–56
>56–59
>59
26 以上
>48-55
>55-58
>58–61
>61
出典:エネルギー鉱物資源省大臣規則
2011 年以前の省エネ・ラベリング制度は任意での添付であり、家電メーカーの多くは、まだ、省
エネ・ラベリングを導入していない。それでも 2008 年頃は、一部の電球メーカーではこの省エネ・ラ
ベリング制度に注目し、省エネ・ラベリングに対する意識が高くなっていたが、2009 年以降、政府
からの対応と啓蒙活動が少なくなり、省エネ・ラベリングに対する認知度が低くなった言われてい
る17。
そこで 2011 年、エネルギー鉱物資源省は大臣規則(6 号)により、電球型蛍光灯における省エ
16
17
エネルギー鉱物資源省からの資料より。
APERLINDO(The Indonesian Electrical Lighting Industry Association)へのヒアリングより。
24
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ネ・ラベリングの添付義務付けを規定した。
この規定に対しメーカーサイドは、同大臣規則の内容に不服があるとして、工業省を通じて異
議を申し立てた。その結果、エネルギー鉱物資源省は電球型蛍光灯の省エネ・ラベリングの添付
義務について、2 年間の執行猶予を与えることとなった。
電球産業協会(APERLINDO)によれば、インドネシアにおいては、輸入製品の流入が急激に増
えている。そういった中で同大臣規則は、国内生産品については省エネラベルが添付されていな
い製品の流通を禁止している反面、輸入品については省エネラベルを添付していない製品の輸
入は認められてはいないものの、流通自体を禁止していない。つまり、規制前に大量に輸入され
た電球は省エネラベルが添付されずとも、販売できる仕組みとなっており、不公平であると同協会
は考えている。
そこで、同協会は、エネルギー鉱物資源省に対して、国産と輸入品の取り扱いを公平にするこ
と、またテスト費用を政府が負担すること(テストを行うのに 1 社当たり 3,000 万ルピアの費用が掛
かる)、ボランティア・ベースで実施することを要求している。なお、同協会に所属するメーカーは、
既に任意で省エネ・テストも受けているが、省エネ・ラベリング制度が強制されるに伴い、再検査
する必要がある18。
また、工業省では現在、電球について 10 年前から使用されている基準について、新しい最小エ
ネルギー効率基準(SNI IEC 60969-2009)を作成予定である。現在、工業省が定める同新エネル
ギー効率基準において、省エネ・ラベリング制度の基準も含められる可能性がある。そうなるとメ
ーカーは、今現在、エネルギー鉱物資源省が管轄する省エネ・ラベリング制度のテストを行ったと
しても、工業省が新しい最小エネルギー効率基準を策定した場合には、再度、工業省の同基準に
対応しなければならず、二度手間となる可能性がある 19 。なお、政府はこの申し立てに対して、
2011 年 1 月現在、明確な回答を出していない。
なお、工業省が規定する最小エネルギー効率基準(Minimum Energy Performances Standard、
以下、MEPS。)とは、電化製品のエネルギー効率に関する最低基準であり、インドネシアで採用さ
れる省エネ・ラベリング制度の星 1 つに相当する20。
18
同上
電球産業協会によれば、工業省も実は新エネルギー基準において省エネ・ラベリング制度を包括したい
と考えている、とされる。
20
BSN へのヒアリングより。
19
25
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図表 2-2 省エネラベルが添付された電球型蛍光灯の外装
電球産業協会(APERLINDO)より提供(未だ発売されていない)
【省エネ・ラベリングの検査方法】
省エネ・ラベリングの検査を行う主要ラボと製品認定機関(LSPro)は以下のとおり21。
① PT TUV NORD Indonesia (LSPro)
② PT SUCOFINDO (PERSERO)(LSPro+検査ラボ)
③ PT KONEBA (PERSERO)(LSPro)
④ PUSAT PENELITIAN DAN PENGEMBANGAN TEKNOLOGI KETENAGALISTRIKAN
DAN ENERGI BARU TERBARUKAN (検査ラボ)
⑤ BALAI BESAR TEKNOLOGI ENERGI BADAN PENGKAJIAN DAN PENERAPAN
TEKNOLOGI (B2TE BPPT)(検査ラボ)
なお、電球型蛍光灯については、以下の LSPro で検査することも可能である。
① Sucofindo(国営企業)
② PPMB(商業省傘下)
③ B4T(工業省傘下)
21
ここで示す LSPro は、省エネ・ラベリングを認証するために、エネルギー鉱物資源省が正式に指定した
LSPro。
26
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④ PLN Litbang
⑤ Baristand Surabaya(商業省傘下)
なお検査基準・方法は、SNI の IEC 60696:2009 に定められた基準に沿って検査を行う。同基準
は、この章の最後に記した。
また、検査に用いる器具の電圧、供給電圧の変動、また、Lumen の寿命やメンテナンスについ
ては、以下のとおり 2011 年エネルギー鉱物資源省大臣規則(6 号)に定められている22。
① 検査用電圧は電球の仕様電圧(5%と 10%の誤差)を使用すること
② 電圧変動は 5%以下であること
③ 2,000 時間稼働後、Lumen 数は仕様で定める Lumen 数の 80%以上であること
④ 電球の寿命は 6,000 時間以上であること
⑤ Lumen 検査方法は以下のとおり:
100 時間稼動させた後、Integrated Sphere photometer 測定器を使い、Lumen 数を 15
分間測定する。この Lumen 数を仕様で定めた Lumen 数と比較し、Efficacy 値(有効
値)を求める。Lumen 値とラベルに示す星数は図表 2-1 のとおりである。
【省エネ・ラベリング申請のプロセス23】
省エネ・ラベリングの申請プロセスの流れは以下のとおりである24。
① メーカーが SNI 製品認証の申請を行う
② LSPro は申請書と関連資料を提供する。
③ 申請書と共に以下の関連資料を LSPro に提出する。
(ア)
SNI 製品認証の申請書
(イ)
会社定款
(ウ)
事業許可書
(エ)
ブランド登録証明書
(オ)
記入済み申請用フォーム
(カ)
会社組織図
(キ)
生産工程図
(ク)
SNI 添付図面
22
2011 年エネルギー鉱物資源省大臣規則(6 号)
http://www.bblm.go.id/index.php/layana/lspro.html
24
製品認定機関と検査ラボは、KAN 国家認証委員会(National Accreditation Committee)が認証した機関
である(Baristand Surabaya は未承認)
。電球の省エネラベルも当該製品認定機関からの認証が必要であ
る。試験方法は全ての家電製品で決定されているが、電球以外の冷蔵庫などの認証手続きはまだ決まって
いない。
23
27
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LSPro は、必要に応じて、検査ラボにサンプル品の検査を依頼(委託)する。LSPro の評価実施
者(または評価実施チーム)は、メーカーに赴いてアセスメントを行う。また同企業の工場を訪問し
サンプルも採取する。アセスメント結果とサンプルの製品の検査結果を基に、評価報告書を作り、
LSPro 内組織の決定者(決定チーム)に書類を提出する。決定者は認証に必要な条件をチェック
する。その後、認証が了承されたならば、LSPro が認定書を発効し、メーカーはエネルギー鉱物資
源省に報告する。
28
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図表 2-3
省エネ・ラベリング制度の申請フロー
メーカー
LSPro 製品認証機関
委託
検査ラボ
メーカー・アセスメント
工場訪問・サンプル採取
評
価
サンプル検査
アセスメント結果
検査結果
評価報告書
No
認証条件
を満たす
Yes
認
証
認証決定
MEMRへ提出、登録
(注)MEMR はエネルギー鉱物資源省の略
29
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4) エネルギーの利用実態
エネルギー鉱物資源省が発効した Indonesia Energy Outlook 2009 によると、インドネシアのエネ
ルギー消費量は毎年 6.7%上昇すると予測される一方で、発電能力は未だ低く(2008 年で 30GW)、
2011 年における電力普及率は 66%に留まっている。インドネシア政府では、この電力普及率を
2015 年までに 77.3%まで引き上げたいとしている。
図表 2-4 電力普及の将来展望25
内容
単位
2006 年
2007 年
2008 年
2009 年
2010 年
2015 年
経済成長
%
5.9
6.4
7.0
7.6
7.1
7.1
電力需要
TWh
113.8
122.9
133.6
146.2
158.6
239.5
負荷ピーク
MW
21,316
22,970
24,873
27,136
29,348
43,694
人口
100 万人
222.6
224.4
227.2
230.0
232.8
246.8
千人
36,123
37,893
39,900
42,157
44,333
57,186
%
60.1
61.6
63.3
65.4
67.2
77.3
電力利用
(加入)数
電力普及率
出典:国営電力公社(PLN)の電力供給計画(RUPTL 2006-2015)
25
RUPTL 2006 – 2015
(Rencana Usaha Penyediaan Tenaga Listrik、RUPTL:PLN の電力供給計画)
(PLN:Perusahaan Listrik Negara:国営電力公社)
30
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インドネシアにおけるエネルギー源別の供給状況は以下のとおりである。
図表 2-5
エネルギー源の割合(2008 年時点)26
PLN27の供給電力源
エネルギー源
活用実態(%)
石炭
31.84
27.5
石油
49.92
19.9
自然ガス
19.06
18.9
地熱
1.32
2.0
マイクロ水力
2.86
9.3
購入
-
22.4
(2010 年)(%)
出典:RIKEN
政府は、石炭と石油と天然ガス以外の代替エネルギー28も調査し、活用している。その状況は
以下の表のとおりである。代替エネルギーは将来的に、主要なエネルギー源として利用可能にな
ると予測されており、特に水力、地熱、バイオマス・エネルギーは、将来的に重要なエネルギー源
になると期待されている。
26
RIKEN
インドネシアの国営電力会社
28
インドネシアのエネルギー源は、現在、石油・天然ガスなどに頼りすぎている傾向があり、国内の石油
と天然ガスの資源が少なくなってきていることから、石油と天然ガスのエネルギーの代わりとして石炭や
水力やバイオ燃料を活性化しようとしている。そこで、バイオ燃料、地熱発電、風力発電、太陽光発電、
小水力発電、波力発電などは、RIKEN でも代替エネルギーと呼んでいる。
27
31
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図表 2-6 エネルギー源別の活用実態(2009 年)29
潜在的に利用可能な
実際に活用され
電力量(MV)
た電力量(MW)
石炭
-
6,183
石油
-
19,452
自然ガス
-
17,359
水力
75,670
4,200
地熱
27,510
1,189
マイクロ水力
500
86
バイオ燃料
49,800
445
風力
9,290
1.1
太陽エネルギー
4.8※1)
12.1
エネルギー源
波エネルギー
※2
10~35 )
※1 kWh/m2/day
※2 MW per km coast length
出典:RIKEN
29
RIKEN
32
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-
代替エネルギー30の活用に関して、政府は将来の主要エネルギー源として、積極的に活用する
ことを考えでいる。
図表 2-7 将来のエネルギー源の割合(%)31
2010 年
2015 年
2020 年
2025 年
石炭
13
26.9
28.9
34.1
石油
40.9
34.1
27.3
19.7
天然ガス
36.5
26.8
28.3
30.4
風力
0
0.1
0.1
0.1
水力
4.5
3.4
3.4
3.1
地熱
2.5
3.7
5.1
5.0
軽油
0
0.1
0.1
0.2
2.7
5.0
5.2
5.0
0
0
1.6
2.4
バイオ燃料
核燃料
出典:RIKEN
エネルギー需要においては、工業分野の割合が 51.3%で、運輸分野が 30.3%、住宅分野
10.7%、商業分野 4.6%、その他が 3.1%となっている32。
インドネシアは発電能力が低い中で、省エネ活動は電力普及率を向上させる重要な役割を果
たしている。政府が予測している分野別の潜在的な省エネの可能性は以下のとおりである。
30
石油と天然ガスのエネルギーの代わりとして石炭や水力やバイオ燃料を活性化するようになり、代替エネ
ルギーと呼ぶ。
31
大統領規則 No 5/ 2006
32
Indonesia Energy Outlook 2009
33
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図表 2-8 分野別省エネの潜在可能性(パーセンテージ)33
省エネの潜
分野
在可能性
2010-2015
2016-2020
2021-2030
2010-2030
5%
7%
10%
22%
工業
25%
鉄鋼
30%
セメント工業
10%
繊維工業
30%
食品加工業
15%
その他の工業
25%
商業
25%
5%
5%
5%
15%
家庭
30%
5%
10%
10%
25%
運輸燃料
35%
エネルギー変換
時
発電所
20%
0.75%
出典:エネルギー鉱物資源省、JICA、NEDO の調査結果(2006~2009 年)
図表 2-9 省エネ目標34
省エネの
現状のエネ
潜在可能
ルギー消費
性
(現状)
工業分野
25%
商業分野
2010-2015 年
2016-2020 年
2021-2030 年
Total
49%
5%
7%
10%
22%
25%
4%
5%
5%
5%
15%
運輸分野
35%
30%
5%
10%
10%
25%
家庭
30%
14%
5%
10%
10%
25%
その他
25%
3%
5%
5%
5%
15%
全国
29%
100%
5.1%
8.2%
9.7%
23%
出典:エネルギー鉱物資源省、JICA、NEDO の調査結果(2006~2009 年)
33
34
エネルギー鉱物資源省、JICA、NEDO の調査結果(2006~2009 年)
。削減率。年次は起算年と目標年。
削減率。年次は起算年と目標年。
34
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図表 2-10 家庭分野での省エネ可能性
No
エネルギー削減率
想定される省エネ対策
(パーセンテージ)
1
白熱灯を電球型蛍光灯で代替
80%
2
電気水加熱器を太陽光水加熱器で代替
30%
3
電気 Ballast を電磁 Ballast(TL ランプの部品)で代替
20%
4
エアコンを省エネエアコンに代替
50%
5
CFC 冷媒を HC 冷媒で代替
20%
出典:RIKEN
上記データによれば、省エネに大きな効果が期待できるのは、電球型蛍光灯(80%)である。続
いて省エネエアコンへの代替である。
電力に限って言えば、住宅分野は他の分野に比べ多くの電力を利用しており、省エネ・ラベリン
グ制度を普及させることによって、家庭における電力消費量の抑制が期待される。
図表 2-11 PLN の顧客数
顧客分類
顧客数(2010 年)単位:人
1
住宅
39,324,520
2
工業
48,675
3
商業
1,912,150
4
その他
1,150,042
Total
42,435,387
出典:PLN
35
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図表 2-12 電力(Connected Capacity (MVA))の使用状況35
顧客分類
MVA(2010 年)
1
住宅
30,699.90
2
工業
14,790.21
3
商業
12,710.06
4
その他
4,693,62
Total
62,893.76
出典:PLN
35
PLN Statistics 2010
36
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5) 電力消費量の決定的要因
2010 年の International Energy Agency(IEA)データによると、インドネシアにおける 1 年間の一
人当たりの電力消費量は 591(kWh)である。これは ASEAN 諸国の中でも、低い数値を示している。
ASEAN 諸国の中で電力消費量が最も多いのはブルネイ(8,308 kWh)で、続いてシンガポール
(8,185 kWh)、マレーシア(3,490 kWh)、 タイ(2,079 kWh)、ベトナム(799 kWh)と続く36。
インドネシア国営電力会社の PLN によれば、インドネシアの家庭の電気消費量は、全体で年
9%増えている。既存のユーザーの消費増加分が年 3%、新規ユーザーでの増加分が 6%である。
家庭の電気消費で大きな割合を占めているのは照明(そのため、夕方 5 時から夜 10 時(照明が点
灯させてから就寝の時間まで)は電気利用ピーク時間)であるが、近年、(各家庭での経済能力向
上に伴って)冷蔵庫やテレビの普及も電力消費量の大きな決定要因であると考えられる37。
2008 年、インドネシアでの電力普及率は 65.10%(全国 55,376,392 世帯の内、36,078,726 世帯
が電力を利用)である。全国での家庭が利用する電力消費量は年間 50,184 GWh であり、(電力を
利用している)各家庭の電力消費量は年間約 1,390 kWh である。
図表 2-13 主要地域(島)別の家庭での電力普及率38
島名
%
1
スマトラ
60.6
2
ジャワ島-マドラ島-バリ島
72.0
3
カリマンタン
57.6
4
スラウェシ
55.3
5
ヌサ・トンガラ
28.6
6
マルク
52.4
7
パプア
32.3
全土
65.1
出典:RIKEN
36
International Energy Agency Data
<http://www.adikarya.co.id/index.php?option=com_content&view=article&id=72&ltemid=83>
37
PLN へのヒアリングより。
38
RIKEN
37
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このように、インドネシアにおける電力普及率は、地域によって 28.6~72%まで、大きな差がある。
開発が進むジャワ島でも、その電力普及率は 72%である。
2010 年の電力を利用している家庭での家電普及率を以下に示す39。
図表 2-14
家電製品種類
家電製品の種類別電力消費の割合と家電普及率
エネルギー消費
(%)
電力を利用している
各家庭で所有する家
電製品数(平均)
家電普及率
(%)
照明
10.3
5.76
65
エアコン
24.5
0.29
19
テレビ
12.7
1.14
65
冷蔵庫
18.7
0.42
27
揚水ポンプ
4.2
1.13
65
扇風機
5.6
0.75
49
アイロン
5
0.67
44
その他
19
-
-
Total
100
-
-
出典:RIKEN
家電普及率は RIKEN より試算された数字を基にしている。家電普及率は家電を所有する家
庭の数を、全国の家庭の数で除した数字である。なお、照明とテレビと揚水ポンプは 1 を越えるの
で、1 つの家庭が 1 台以上の家電製品を所有することを意味する。
なお、2011 年は前年に比べ、家電製品全体の販売数が約 30%増加し(2010 年の 1,474,103 台
から 2011 年は 1,946,371 台)、そのうち販売台数の増加率が高いのは、エアコン(71.5%)、冷蔵庫
(冷凍庫も含め 35.7%)、水ポンプ(36.3%)である。ちなみに、これらインドネシアでの家庭で使用
されている主要家電製品の内、最も電力消費量が多い製品は、販売増加率が高いエアコン
(24.5%)と冷蔵庫(18.7%)である40。
また、インドネシアの電気料金が安価であることも電力消費量に影響を与えている。インドネシ
アの電気料金は生産コストベースで約 1,080 ルピア(約 9.6 円)/kWh であるが、政府からの助成が
あるので、通常の家庭の場合、電気料金は 746 ルピア(約 6.6 円)/kWh となっている41。
39
同資料にはこの家電普及率に関する年次が明記されていないが、同資料は 2010 年に MEMR 内で RIKEN を
説明するために 発表されたもので、少なくとも 2010 年まで、MEMR 内では家電の普及率に関して同表の数
字を使っていた。
40
RIKEN
41
PLN へのヒアリング(2012 年 1 月現在)より。
38
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【参考資料:省エネ・ラベリング制度規則、検査方法訳文】
SNI(04-6958-2003)
家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械器具用
省エネ・ラベリング
1. 規範
家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する、機械器具の省エネラベルの標準規格を定義す
る。
本規格書で、省エネラベルで表示されるロゴの形、サイズ、色、そして意味を定義し、省エネラベ
ル貼付の規定、省エネの基準、性能、 及び星印の数を定める。
2.
参考
本規格は、オーストラリア規格 AS 2575-1、及び ニュージーランド NZS6205.1-1989 を参照した。
3
用語・定義
3.1
ロゴ
本規格書でいうロゴとは、意味のある文字又は印のこと。
3.2
ラベル
本規格書でいうラベルは、製品に添付する、製品の中に投入する、製品に貼付ける、又は製品梱
包の一部になる絵、文字、両方の組み合わせ、又はそれ以外の形で製品の説明をするもので、
家庭及び類似環境用の電力エネルギーを消費する機械器具に貼付ける一枚の紙、布、金属、木、
プラスチックなどで表示する。
3.3
省エネラベル
省エネラベルとは、省エネの規格を満たす家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械
器具に貼付けるラベルを表す。
3.4
家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械器具
39
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
ここでいう家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械器具は、下記のとおり。
- 利用者が利用する時、動作するのに電力エネルギーを必要とする製品又は機器。
- 電力エネルギーを他のエネルギーへ変換する機器 (電流を使用する機器)。
- 特に家電製品とその類似品及び照明器具。家電製品及び類似品には、冷蔵庫、冷凍庫、エアコ
ン、アイロン、テレビ、洗濯機、扇風機、採水ポンプが含まれる。
4.省エネラベルのロゴの形、サイズ、色、意味
4.1 形とサイズ
ロゴの形とサイズは基本サイズであって家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械器
具の寸法と容積に適合なサイズとなるように適切に拡大・縮小することができる(図1参照)。
図1 ラベルの形とサイズ
説明
1) ラベルの枠は囲み線なしの正方形でサイズは 120 ミリ x120 ミリ。
2) 大気のリングが取り巻く直径 26 ミリで円形のインドネシア地図は、ラベルの中央に位置する。
これは、このラベルはインドネシア全国で有効であることを表す。
3) 直径 8 ミリの星印、星の最大数は 4 個。星印は太線で囲まれ、四つの部分からなる斜面角度
45°で幅 10 ミリの半円形曲線状リボンの中に位置する。この印は製品の省エネランキングを視覚
的に表すものである。
40
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4) 家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械器具の省エネ性能を明確に表す点数は、
円形の左辺に水平に位置するサイズ 30 ミリ x5 ミリの長方形の中に記述する。省エネ性能のラン
キングについては 4 ページ第 5 項目を参照。
5) ラベルの文字と数字は、太文字の Arial(Arial Bold)を使用する。エネルギーという単語だけ特
別に設計される文字を利用する。エネルギーの単語は白い背景に赤い線で書き、頭文字の高さ
が 10 ミリ、それ以外の文字の高さが 8 ミリ、全長は 67.5 ミリであること。家庭及び類似環境用電力
エネルギーを消費する機械器具が、消費するエネルギーを表現する省エネマークを読みやすく分
りやすくする目的で、省エネマークのエネルギーの単語は 大きく表示する。
6) 製品モデルと登録番号は製品を認可する組織から発効される。
4.2 色
ラベルで表現するものがはっきりと伝わるように、ラベルの中にある個々の印の色彩を選択し調
整する。
図2 ラベルの色彩
説明
1) 白:
この色は、ラベル貼付制度は国民の福利のためであって、省エネの家庭及び類似環境用電力エ
ネルギーを消費する機械器具を使用する際のガイドになるように、という清潔な意思から始まるこ
とを表す。
41
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2) 赤:
エネルギーの単語に使用する赤は、熱(heat)は人間が必要とする重要な基礎的エネルギーの一
つであって、 賢明かつ忠実に利用しなければいけないことを表す。
3) 青
円形の中の青は、空/地球を取り巻く大気を表す。我々が大気を汚染から守るように注意するこ
とと同様。
4) 緑
半径の緑色はグリーンエネルギーを表す。これは、環境破壊を回避し、自然のバランスを守る、と
いう意味が含まれる。省エネ性能を 4 つ星から 1 つ星の 4 段階で表示し、星の数が多い製品ほど、
省エネ性能が高い。
5) 黄色(金色)
星印、4 つの軸、そしてインドネシア地図の金色は、インドネシア共和国は国を継続的に発展させ
る中、省エネを重視しているのと、省エネを重要な目標にしていることを表す。
4.3 省エネラベルの省エネマークの意味
ロゴの基本形は、理想と動力が溢れる動きの過程を表す。これは、リングで囲まれる円形のインド
ネシア地図で表示する。そのロゴには、インドネシア国民の省エネ運動の始まりと終わりが一つで
ある、との意味が含まれる。円形はお互いに結び付く、多様なエネルギーの循環を表す。
5. 省エネラベルの貼付
省エネラベルは 家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械器具に添付する。添付す
る場所は、電力機器の部分で、よく見え簡単に消えない/剥がれない部分とする。
6. 省エネ性能評価基準
省エネ評価基準に基づいて、省エネラベルに付ける星印の数を決める。省エネ評価基準は、電力
エネルギーを消費する機械器具の電力入力、又は一定期間で消費される電力に対して、消費者
はどのぐらいの電力出力を活用できるかで判断する。電力エネルギーを消費する機械器具に添
付する省エネマークは、インドネシア国標準規格や規定の検査手順に基づいて評価し決定する。
インドネシア国標準規格が未定の場合は、IEC、又は IEC と相違しない他国の標準規格と検査手
順に従って、電力エネルギーを消費する機械器具の評価を行う。
7. 省エネ性能と星印の数
42
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家庭及び類似環境用電力エネルギーを消費する機械器具の発展に伴い、省エネマークと星印の
数は権限のある評価機関によって、3 年に 1 回再評価と更新が行われる。例えば図 3 のラベル。
左は星印の数が一つで、省エネマークの点数が 58 ルーメン/ワットの照明器具の省エネラベル
である。右は星印の数が四つで、省エネマークが 90 ルーメン/ワットの照明器具の省エネラベル
である。
図3 星印の数が一つと四つの照明器具のラベル
43
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検査方法(IEC 60969 Edition 1.2 2001-03)
付録 A
ランプの性質計測の手法
A.1 総論
試験はすべて室温(25±1)℃、最大相対湿度 65%の耐乾性の部屋で行うものとする。
試験電圧は安定化期間中、±0.5%の範囲内で安定していなければならない。この許容誤差は計
測時には±0.2%にまで縮小される。寿命試験の場合、許容誤差は 2%である。供給電圧の高調
波部分の合計は 3%を超えてはならない。42高調波部分とは、基本波を 100%とした場合の個々の
高調波成分の RMS(二乗平均平方根)合計と定義される。
試験はすべて定格周波数で行う。メーカーまたは担当業者により、特定の目的のため別段の指
定がなされている場合を除き、すべての試験(寿命試験を含む)においてランプは自由空間で、基
部を上にした垂直の状態で操作する。
使用する電気機器および測光計器は、試験の要求事項に見合った保証精度を持つものを選択す
る。
A.2 始動および試運転
始動および試運転の試験はエージングの前に実施する。ただしメーカーが VPC(蒸気圧制御)タイ
プであると宣言しているランプについてはその限りではなく、この場合は以下の手順を実施する。
VPC ランプは通常運転を最低 100 時間行ってエージングし、続いて電源を最低 24 時間オフにして
から試運転試験を行う。VPC ランプの始動試験はエージングの前と試運転試験の開始時の両方
行う。
始動試験の試験電圧は定格電圧の 92%に等しくなければならず、定格が一定範囲の電圧である
場合、その範囲内の最小電圧の 92%となる。
試運転の場合、試験電圧はそれより高く、定格電圧となる。定格電圧が電圧範囲であるランプの
場合、試験電圧はその電圧範囲の平均値となる。
42
一部の安定器内蔵型ランプの場合、正しい電気測定・測光のため下限値が必要となる。
44
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A.3 電気・測光特性
A.3.1 試験電圧
試験電圧は定格電圧とする。定格電圧が一定範囲の電圧である場合、計測は平均値で行う。
A.3.2 エージング
ランプは通常運転を最低 100 時間行ってエージングしたものでなければならない。
45
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(2) ベトナム
1)
ベトナムにおける省エネの概況
ベトナムでは 2006 年 4 月、省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する首相決定書
が発効されたことを受け、省エネに関する国家目標が設定された。また、同年 11 月 16 日付の商
工省(Ministry of Industry and Trade,以下 MOIT)通達 08/2006/TT-BCN 号により、省エネ認証ラ
ベルと省エネ比較ラベルの 2 種類が規定された。
その後、ベトナムでは 2006 年 4 月、省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する首
相決定書43が発効され、以下①~⑦の目標が設定された。
① 2006~2015 年省エネ数値目標の設定
(a)
2006~2010 年の間に全国で 3~5%のエネルギー削減
(b)
2011~2015 年の間に全国で 5~8%のエネルギー削減
② 2010 年までに省エネ法(案)および関連法的枠組みを作成
③ 2006~2010 年の間、指定工場の 40%にエネルギー管理システム(DSM)を導入し、
2015 年までに は 100%を達成する
④ 2006 年以降に新築されたビルへの省エネ基準の適用の強制化
⑤ 2010 年までに、省エネ推進に向けたエネルギー料金メカニズムを構築
⑥ 省エネ高効率機器の導入促進(2006~2010 年の間に 5 機器の最小エネルギー効
率基準を公表、2013 年までに更に 5 機器について同基準を公表)
⑦ 運輸部門の省エネ推進(能力の最大利用、燃料消費の最小化、代替燃料試行)
上記の省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する国家目標(以下、省エネ国家目
標。)を、社会全体に定着させる為、奨励・促進活動、住民啓発活動、科学研究活動などの対策プ
ログラムが設定された。同プログラムは 2006~2015 年までの間に 2 つのフェーズに分けて実施さ
れる。
フェーズ 1(2006~2010 年-2010 年):本プログラムのすべての内容を積極的に展開
フェーズ 2(2011~2015 年-2015 年):フェーズ1の成果を踏まえ、その内容をさらに集約的に
幅広く展開
43
省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する国家目標プログラムを承認する 2006 年 4 月 14 日付首
相決定書 79/2006/QĐ-TTg 号
46
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省エネ国家目標プログラムは、以下の 6 グループ分かれた 11 のプロジェクトを平行して実施す
るものである。
① 省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する行政管理を強化し、省エネル
ギーに関する管理体制を構築すること
プロジェクト 1:工業生産、建築物の運営管理、家庭、その他のエネルギーを消費す
る設備における省エネルギー、及びエネルギーの効率的利用に関する法制度を整
備
② 省エネルギー、エネルギーの効率的利用、環境保全を促進するための情報共有、住
民啓発、意識向上などの推進
プロジェクト 2:省エネルギー、及びエネルギーの効率的利用に関する住民意識の
向上
プロジェクト 3:国家教育制度における省エネルギー、及びエネルギーの効率的利
用の教育を導入
プロジェクト 4:「家庭における省エネルギー、及びエネルギーの効率的利用」のモ
デル構築のための運動の展開
③ 高効率・省エネの設備を開発し普及させ、低効率の設備を段階的に排除する
プロジェクト 5:特定製品に対する省エネ基準の開発、及びラベリング
プロジェクト 6:最小エネルギー効率基準を遵守する国内製造者に対しては、技術
支援を行う
④ 工業分野における省エネルギー、及びエネルギーの効率利用
プロジェクト 7:企業内において、省エネルギー、及びエネルギーの効率的利用のた
めの管理モデルを構築
プロジェクト 8:企業に対する省エネルギー、及びエネルギーの効率的利用を目的と
する生産技術の更新、改善、合理化のサポート
⑤ 商業ビルにおける省エネルギー、及びエネルギーの効率利用
プロジェクト 9:省エネルギー、及びエネルギーの効率利用に関するビルの設計、建
設、運営管理の能力向上
プロジェクト 10:商業ビルにおける省エネルギー、及びエネルギーの効率利用のモ
デルの構築
⑥ 交通運輸分野における省エネルギー、及びエネルギーの効率利用
プロジェクト 11:交通機関・交通設備の能力を最適に活用し、燃料消費量を削減し、
CO2 排出量を削減
47
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また、2010 年 6 月 17 日に制定された省エネ法(Law on Energy Efficiency and Conservation、
50/2010/QHIZ)が 2011 年 1 月 1 日に施行され、国家機関、企業、家庭における省エネ対策の実
施が定められた。
同法においては、建設省が省エネ建設設備設計基準をまとめ、建設許可の規定を発効する。
また、国内生産(又は輸入)される設備は、製品の消費エネルギーを明記したシールを貼付しなけ
ればならず、規定違反には、製品が没収されるなどの罰則がある。他方、省エネ製品の生産に投
資する者には税や銀行融資での優遇が与えられる。
また、2011 年 12 月 12 日には、国の予算を使用する政府機関に、省エネ製品の購入を義務付
ける首相決定 68 号(68/2011/QD-TTg 号)が公布され、2012 年 2 月 1 日より施行される。これに
より、省エネ製品の購入が義務付けられる品目は、電球型蛍光灯、直管蛍光灯、蛍光灯用整流
器、扇風機、エアコン、冷蔵庫、分配変圧器、公共照明設備、太陽熱温水器、テレビ、コンピュータ
ー・ディスプレー、プリンター、コピー機の 13 品目で、省エネ認証マークまたは省エネ比較マークの
5つ星が貼付された製品を購入しなくてはならない44。
【その他省エネ対策45】
その他の省エネ対策として、ベトナム電力公社(Vietnam Electricity、以下 EVN。 )は、上述の
商工省(当時工業省)のサポートを受け、2000~2003 年にかけて DSM を試験的(パイロットプログ
ラム)に開始した。主な対応としては、まず電力消費効率のよい照明器具(電球)の交換について
広く啓発を始めた。2003 年までのパイロットプログラムを踏まえて、2005~2007 年にかけて本格
的な省エネ対策プログラムを開始した。
同プログラムは、農村部を中心に、電球型蛍光灯(CFL)の購入代金を半額補助するもので、
2005 年は 1 年間で、3,000 世帯・ビルなどに 100 万個の電球型蛍光灯を取り付けた。同プログラ
ムに対するユーザーの反応はよく、2000~2003 年の間に 50 万個しか売れていなかった同電球が、
2007 年には販売量が 900 万個まで増加した。その後、2008~2010 年の間では、EVN 自身が電球
型蛍光灯を 500 万個販売した。その際、市場価格より 5~10%程度安く販売した。
EVN の協力もあり、電球型蛍光灯は 2010 年で、約 4,000 万個販売された。こういった対策も講
じて、地方の電気消費量も減少したと言われる。ただ、照明の電力消費量は低下したが、最近は
地方の電力消費のニーズも変わってきている。そこで、EVN では現在、太陽光湯沸かし器の購入
代金約 700 万 VND(設置工事別)のうち、100 万 VND の補助金を拠出するプログラムを講じてい
る。その結果、700 万台の太陽光湯沸かし器が装置された(同湯沸かし器のタンクには 160 リット
ルの水を溜められる)。
44
45
2011 年 12 月 16 日付 The Saily NNA アジア総合版(第 03322 号)
Vietnam Electricity(EVN)へのヒアリングより。
48
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2)
ベトナムにおける省エネ・ラベリング制度の概況
【省エネ・ラベリング制度の法的根拠】
省エネ・ラベリング制度については、省エネ国家目標を承認する 2006 年 4 月 14 日付首
相決定書 79/2006/QĐ-TTg 号の下、以下の規定が定められている。
① 省エネ・ラベリングの手順、手続きを定める 2006 年 11 月 16 日付商工省通達
08/2006/TT-BCN 号
② 2010 年 5 月 17 日付省エネルギー及びエネルギーの効率的利用法(法律 50 号)
③ 省エネルギー及びエネルギーの効率的利用法の施行細則を定める 2011 年 3 月 29
日付政令 21/2011/NĐ-CP 号
④ 省エネ・ラベリング、及び最小エネルギー効率基準(Minimum Energy Performace
Standard、以下 MEPS。)を適用しなければならない製品・設備のリストと、そのロード
マップを定める 2011 年 9 月 12 日付首相決定書 51/2011/QĐ-TTg 号
2006 年 11 月 16 日 付 の 商 工 省 ( Ministry of Industry and Trade, 以 下 MOIT ) 通 達
08/2006/TT-BCN 号によれば、省エネラベルとは、エネルギーを効率的に消費する製品に貼付
するラベルであり、消費者が商品を購入する際の参考情報である。省エネラベルは以下のとおり、
2 種類となる。
① 省エネ認証ラベル:商工省が定めるエネルギー消費基準(High Energy Performance
Standard、HEPS)を満たした商品に貼付するラベル
②
省エネ製品比較ラベル:消費者が複数の同種商品について、それぞれのエネルギ
ー消費水準を比較するための情報を提供するラベル。このラベルには、消費者が同
様の商品と比べてエネルギー効率のよい商品を選ぶように、その商品のエネルギー
消費水準、及び法定基準を明確に記載するものである。
【省エネ製品のラベリングロードマップ】
首相決定書 51/2011/QĐ-TTg 号(2011 年 9 月 12 日付)の第 2 条において、省エネ・ラベリング
制度のロードマップが以下のように定められている。
① 家電グループと工業設備グループ:
(a)
2012 年 12 月 31 日まで、任意の省エネ・ラベリングを励行
(b)
2013 年 1 月 1 日以降、省エネ・ラベリングの強制添付を実施
49
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② 事務機器と商用機器グループ:
(a)
同グループについては、任意の省エネ・ラベリングを励行
(b)
2014 年 1 月 1 日以降、商用保冷庫に対して省エネ・ラベリングの強制添付
を実施
③ 交通機関グループ:
(a)
2014 年 12 月 31 日までに、任意の省エネ・ラベリングを励行
(b)
2015 年 1 月 1 日以降、省エネ・ラベリングの強制添付を実施
同決定書で定めた製品・設備以外については、任意の省エネ・ラベリングを励行する。
【省エネ・ラベリング制度の対象製品46】
2011 年 9 月 12 日制定(2011 年 11 月 1 日施行)の首相決定書 51/2011/QĐ-TTg 号の第 1 条
により、省エネ・ラベリング、及び最小エネルギー効率基準(MEPS)を適用する製品・設備のリスト
が、以下のように定められている。
① 家電製品グループ:直管型蛍光灯、電球型蛍光灯、 蛍光灯の磁気式安定器、及び
電子式安定器、エアコン、冷蔵庫、家庭用洗濯機、炊飯器、扇風機、テレビ
② 事務機器と商用機器グループ:コピー機、コンピューターのモニター、プリンター、商
用保冷庫
③ 工業設備グループ: 配電変圧器、電気モーター
④ 交通機関グループ: 乗用車(7 人乗り以下)
46
2011 年 9 月 12 日付の首相決定書 51/2011/QĐ-TTg 号
50
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【省エネ・ラベル制度の手順・手続47】
省エネ製品のラベリングに関する手順・手続きは、2006 年 11 月 16 日付の商工省通達
08/2006/TT-BCN 号において、以下のように定められている48。なお、同通達の改訂版が 2012 年
に公布される予定である。現在のところ、改定の内容に大きな変化はなく、基本的には現行通達
と同じく、省エネ製品のラベリングに関する手順・手続きが記載されるが、より分かり易く、より詳
細に規定が定められる予定である49。
①
準備
ラベリングの対象となっている製品・設備を製造する、或いは輸入する業者は、省エネ認
証ラベル或いは省エネ比較ラベルを希望する場合、以下のステップを踏まなければなら
ない。
(a)
サンプリング:業者は定められた規格に沿って製品のサンプリングを行
い、指定試験所に送付する。
(b)
試験:指定試験所は、該当規格に沿って製品試験を行い、申請者にその
製品の試験結果レポートを発効する。
(c)
技術文書の作成:業者により作成される技術文書は以下のものが含ま
れる。
②
(ア)
該当製品の設計書 (イ)
該当製品の仕様、特にエネルギー消費指数の仕様 (ウ)
該当製品の品質規格の宣言書と省エネ規格の適合宣言書 (エ)
該当製品のラベル (オ)
(もしあれば)品質管理システム、製品品質、製品仕様を認証する
証明書類
申請
商工省に提出する省エネ製品の認証申請書類には以下のものが含まれる。
47
2006 年 11 月 16 日付商工省通達 08/2006/TT-BCN 号
2006 年 11 月 16 日付商工省通達 08/2006/TT-BCN 号
49
同通達を実施するにあたって、企業側が同通達について今だ様々な疑問を持っていること、政府側は通
達の内容についてまだ首尾一貫した方針を持っていないことが理由の一部と見られる(Dr. To Dinh Thai,
Coordinator, BRESL Vietnam, energy efficiency Standards and labaeling at MOIT へのヒアリングよ
り )。
48
51
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(a)
省エネ製品の認証ラベル、もしくは比較ラベルを希望するかを明記する
申込書(付属書 2 に書かれた様式)
(b)
技術文書(通達 08/2006/TT-BCN 号の II の1.の c)
(c)
通達 08/2006/TT-BCN 号の II の A に書かれた機関により発効された原
本の試験結果レポート、或いはその発効日から 6 ヶ月以内の合法的な写
し
なお、ラベリングに関する手続き、申請書類の様式は商工省のウェブサイト50に掲載されて
いる。
③
申請書類の選考・審査 (a)
商工省は、省エネ製品の認証申請書類を受理して 5 営業日以内に、省
エネ製品の認証要求事項を照合することで該当申請書類の整備状況を
確認し、その整備状況が確認できた場合、技術評価のステップに移る。
不備がある場合、申請者に書類を揃えるように文面で通知する。
(b)
技術評価:商工省は、技術評価のステップに移って 5 営業日以内に、技
術文書と評価基準を照合して試験結果レポートの適正を確認した後、宣
言した規格と比べて達成できたエネルギー消費水準を確認し、当該製品
の品質と流通している同様製品の品質との比較を行う。評価結果が合
格の場合、申請者に省エネ製品の認証証明書を付与する。
一方、不合格の場合、商工省は申請者にその理由を文面で通知し、申請者は通知書を受
領して 90 営業日以内に改善策を講じることができる。この期限が切れると、省エネ製品の認
証申請書類が無効となり、申請者は最初から手続きを開始しなければならない。
50
商工省の以下の HP。リストの 7 番目の 08/2006/TT-BCN 号の附録。
http://tietkiemnangluong.com.vn/home/documents.list.html
52
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省エネ・ラベリングに関する申請は下記の流れとなる。
図表 2-15 省エネ・ラベリング申請の流れ
準備
サンプリング、試験、技術文書作成
申請
申込書、技術文書・試験結果レポート
申請書類の選考・審査
認証証明書
53
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1. 商工省は、省エネ製品の認証申請
書類を受理して5営業日以内に、省エ
ネ製品の認証要求事項を照合するこ
とで、該当申請書類の整備状況を確
認し、その整備状況が確認できた場
合、技術評価のステップに移る。不備
がある場合、申請者に書類を揃える
ように文面で通知する。
2. 技術評価:商工省は、技術評価の
ステップに移って5営業日以内に、技
術文書と評価基準を照合して試験結
果レポートの適正を確認した後、宣言
した規格と比べて達成できたエネル
ギー消費水準を確認し、当該製品の
品質と流通している同様製品の品質
との比較を行う。評価結果が合格の
場合、申請者に省エネ製品の認証証
明書を付与する。
【省エネ製品の認証証明書】
① 省エネ製品の認証証明書を付与された企業は、商工省が承認した内容に沿って、当
該製品に省エネ認証ラベル、または省エネ比較ラベルを貼付することができる。
② 省エネ製品の認証証明書の期限は最大 3 年となる。
③ 省エネ製品の認証証明書の様式は同通達の付属書 3 に書かれる。
【認証の更新】
省エネ製品の認証証明書の期限が終了する場合、又は評価基準或いは認証された製品のエ
ネルギー消費水準が変更される場合、企業は認証更新の申請をしなければならない。
【省エネ・ラベリングの添付】
① 省エネ製品の認証証明書を付与された後、企業は商工省が指定した印刷業者にお
いて省エネラベルを印刷し、付与された省エネ製品の認証証明書に書かれた省エネ
レベルを示した省エネ認証ラベル、あるいは省エネ比較ラベルを当該製品に貼付す
る。
② 省エネラベルは商工省の同通達の付属書 4 に定められた様式に従って印刷しなけれ
ばならない。
③ 製品或いは製品の外装に貼付される省エネラベルは、そのサイズが適切であり、誤
解を招かず、また製品ラベルに書かれた法定の記載情報へ影響を与えない程度のも
のでなければならない。
④ 省エネ製品の認証証明書の期限が終了すると、企業は自社の製品に省エネ製品の
ラベルを引き続き貼付することができなくなり、認証更新の申請を行わなければなら
ない。 54
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図表 2-16 省エネ認証ラベル51
51
認証ラベルが添付できる製品のエネルギーの消費効率は、比較ラベルの星 4~5 に相当する(BRESL
Vietnam へのヒアリングより )。
55
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図表 2-17 省エネ比較ラベル
56
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【今後の課題】
今後の政府の課題としては、①商工省内における人材の育成(審査において適切な判断がで
きる)、②審査制度を支える予算の確保、③認証試験の質の改善、④施行状況が各プログラムと
法律に合致しているか確認するためのフォローアップ、⑤市民の省エネへの認知度の向上である
52
。
3)
家電製品カテゴリー別省エネ・ラベリング制度の進捗・実態
【省エネ・ラベリング制度の基準】
省エネ・ラベリング制度には、最小エネルギー効率基準(MEPS)が採用されており、同基準を最
低限満たすことが省エネ比較ラベルの星 1 つに相当する。ベトナムでは、2010 年までに 20 の省エ
ネに関する基準(TCVN53 )を発効した。その後、ベトナムの規格・基準を作成する Directorate
for Standards, Metrology and Quality(科学技術省所管)の Vietnam Standards and Quality
Institute では、2011 年に 5 件の開発を行い、そのうち 3 件が同年中に発効された。また、2012 年
には、2011 年の 2 件分の開発を完了し発効(2011 年中では家電製品ではテレビの基準だけ発効
されていない)、新たに 10 件の基準が開発される予定である。最終的に省エネの規格は 35 件に
なる。2012 年末までには全ての規格が完成する予定である54。
52
Ministry of Industry and Trade(MOIT)へのヒアリング。
すなわち、MEPS に準じた基準。
54
Directorate for Standards, Metrology and Quality、Vietnam Standards and Quality Institute へ
のヒアリング。
53
57
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図表 2-18 省エネに関する TCVN 基準(発効済み)
Number TCVN/IEC
No
Title in English
(if identical)
Status
High efficiency three-phase asynchronous squirel
1
TCVN 7450-1:2005
cage electrical motors – Part 1: Minimum energy
published
performance
High efficiency three-phase asynchronous squirel
2
TCVN 7450-2:2005
cage electrical motors – Part 2: Methods for
published
determination of performance
High efficiency lighting products – Part 2: Methods
3
published
TCVN 7451-2:2005
for determination of energy performance
4
TCVN 7826:2007
5
TCVN 7827:2007
Electric fans – Energy efficiency ratio
published
Electric fans – Methods for determination of energy
published
efficiency
Refrigerator,
6
refrigerator-freezer
–
Energy
published
TCVN 7828:2007
efficiency ratio
Refrigerator, refrigerator-freezer – Methods for
7
published
TCVN 7829:2007
determination of energy efficiency
8
TCVN 7830:2007
9
TCVN 7831:2007
Air conditioners – Energy efficiency ratio
published
Air conditioners – Methods for determination of
published
energy efficiency
10
TCVN 7896:2008
11
TCVN 7897:2008
Compact fluorescent lamps – Energy efficiency
published
Electronic ballasts for fluorescent lamps – Energy
published
efficiency
58
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
Number TCVN/IEC
No
Title in English
(if identical)
Status
12
TCVN 7898:2009
Storage water heaters – Energy efficiency
published
13
TCVN 8248:2009
Electromagnetic Ballasts – Energy Efficiency
published
14
TCVN 8249:2009
15
Tubular Fluorescent Lamps – Energy Efficiency
High pressure sodium lamps – Energy efficiency
Revised7451-1
revised
TCVN 8250:2009
7451-1
16
Solar water heater – Technical requirements and
published
TCVN 8251:2009
testing method
17
TCVN 8252:2009
18
TCVN 8525:2010
Electric rice cookers – Energy efficiency
Distribution
transformer
–
Minimum
published
energy
published
performance and method of determination
19
Electrical
washing
machine
–
Minimum
energy
TCVN 8526:2010
published
performance and method of determination
20
TCVN 8630:2010
Boilers - Energy efficiency and test method
出典:STAMEQ
59
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
published
図表 2-19 省エネに関する TCVN 基準(2011 年開発)
No
1
Number TCVN/IEC
Title in English
Status
LED modules for general lighting – Safety
just
(if identical)
TCVN
8781:2011/
IEC
62031:2008
Self-ballasted
2
TCVN
8782:2011/
published
specifications
LED-lamps
for
general
IEC
just
lighting services by voltage >50 V – Safety
published
62560:2011
specifications
Self-ballasted
3
LED-lamps
for
general
TCVN 8783:2011/ IEC/PAS
just
lighting
services
–
Performance
published
62612:2009
requirements
4
Air-conditioners

Energy
Efficiency
ongoing
TCVN 7830:2012
Limits
5
Air-conditioners
–
Method
for
ongoing
TCVN 7831:2012
determination of energy efficiency
出典:STAMEQ
60
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図表 2-20 省エネに関する TCVN 基準(2012 年開発予定)55
Number
No
Title in English
TCVN/IEC (if
Status
identical)
1
Televisions – Energy Efficiency
planning
Televisions – Methods for determination of
2
planning
energy efficiency
Commercial Refrigerators – Energy Efficiency
3
Commercial
4
Refrigerators
–
Methods
planning
for
planning
determination of energy efficiency
5
Photocopiers – Energy Efficiency
planning
6
Monitors – Energy Efficiency
planning
7
Printers – Energy Efficiency
planning
8
Revise
TCVN
Tubular Fluorescent Lamps – Energy Efficiency
planning
8249:2009
出典:STAMEQ56
省エネの試験は QuaTest とよばれる試験場で行われる。QuaTest は 2012 年 1 月現在、北部、
中部、南部と全国に 3 ヶ所あるが、Directorate for Standards, Metrology and Quality では
近年中にもう一ヶ所を南部(Buon Ma Thuot 省)に設置する予定である。なお、この章の最後に製
品別(照明機器、扇風機、エアコン)の検査方法を記した。
55
その他、自動車とエネルギーに関する TCVN があるがある。
STAMEQ(科学技術省標準・計量・品質総局)の HP を参照。
http://tietkiemnangluong.com.vn/home/chuong-trinh-dan-nhan-tknl/danh-muc-tieu-chuan-tcvn-cho-p
huong-tien-va-thiet-bi-thuoc-chuong-trinh-dan-nhan-tknl-42002-11977.html
56
61
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【省エネ・ラベリングを申請した企業と製品57】
2011 年 8 月 18 日現在、省エネ・ラベリングを任意に申請した企業と製品(照明機器と扇風機)
は、以下のとおりである。
図表 2-21
番号
1
任意省エネラベル申請企業と製品の一覧(2011 年 8 月現在)
会社名
申請製品
ランドン照明
器具と魔法瓶
株式会社(Cong
ty co phan Bong
đen phich nuoc
Rang Đong)
・蛍光灯 T8(長さが
60cm と 120cm のタ
イプ)
・蛍光灯の電子式安定
器
証明書の発
効日・番号
ラベルの
種類
連絡先
2007 年 6 月
22
日 の
2134/QĐ-BCN
号
認証ラベ
ル
87 Ha Dinh, Thanh xuan
Dist., Hanoi
2
フンフォン製
造・商事有限会
社 ( Cong ty
TNHH
SX-TM
Hung Phong)
・直管蛍光灯 T5(長
さが 60cm と 120cm
のタイプ、モデル
YZ28RR16)
2008 年 1 月
31
日 の
0813/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル
105B Ngo Quyen – P.11 –
Q.5 - HCMC
3
ディエンクア
ン照明器具株
式会社(Công ty
Co phan Bong
đen
Đien
Quang)
・蛍光灯の電子式安定
器
2007 年 6 月
22
日 の
2133/QĐ-BCN
号
認証ラベ
ル
125 Ham Nghi, 1Dist., TP,
HCMC
4
電気器具1株
式会社(Công ty
Co phan Khi cu
đien
1
–
Vinakip)
・ 20/18W と 40/36W
の直管蛍光灯の電
子式安定器
2008 年 7 月
28
日 の
4152/QD-BCT
号
認証ラベ
ル
Xuan Khanh, Son Tay, Ha
Noi
5
照明と都市設
備国営有限会
社 ( Cong ty
TNHH Nha nuoc
mot thanh vien
Chieu sang va
thiet bi đo thi
- HAPULICO)
2008 年 8 月
20
日 の
4600/QD-BCT
号
認証ラベ
ル
30 Hai Ba Trung, Hanoi,
Vietnam
・蛍光灯 T8 (長さが
60cm と 120cm のタ
イプ)
4 種の照明器具
a.
マスターライト
b.
レインボーライト
c.
ベガライト
d.
インズライト
57
商工省の省エネルギー及びエネルギーの有効利用に関する国家重点プログラムウェブサイトの 2011 年 8
月 18 日のウェブ記事
(http://tietkiemnangluong.com.vn/home/dan-nhan-tknl/tham-gia-dan-nhan-nang-luong-doanh-nghiep
-duoc-loi-42015-11949.html)
62
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証明書の発
効日・番号
ラベルの
種類
連絡先
2008 年 11 月
4
日 の
5893/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル
Lot
8,
Bien
Hoa
Industrial Zone, Dong Nai
・ライト Nikon S438
2009 年 5 月
29
日 の
2577/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル
17, Road 11, Khu pho 4,
Thu Duc Dist., HCMC
ベトナムSc
hreder
有限会社(Công
ty TNHH Viet
Nam Schreder)
・3 種の街灯照明器
具 :
ONYX 25,
SAPHIRE3 と HESTIA
MINI
2009 年 7 月
20
日 の
3650/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル
2F, 22 Pham Ngoc Thach, 3
Dist., HCMC
9
ハノイ設計コ
ンサルタント
と工事検査株
式会社(Công ty
CP Tu van thiet
ke và kiem đinh
xay dung Ha
Noi)
・街灯照明器具 RL –
IP66
2009 年 11 月
4
日 の
5537/QD-BCT
号
認証ラベ
ル
120 Ta Thanh Oai, Thanh
Tri, Ha Noi
10
フィリップス
ベトナム電子
有限会社(Cong
ty TNHH Đien tu
Philips Viet
Nam)
・14 種の電球型蛍光灯
2010 年 8 月 9
日
の
4185/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル・ベトナ
ムエネル
ギースタ
ー
Lot
8,
Bien
Hoa
Industrial Zone, Dong Nai
11
ディエンクア
ン照明器具株
式会社(Công ty
Co phan Bong
đen
Đien
Quang)
・8 種の電球型蛍光灯
2010 年 8 月 9
日
の
4186/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル・ベトナ
ムエネル
ギースタ
ー
125 Ham Nghi, 1 Dist.,
HCMC
番号
会社名
申請製品
フィリップス
ベトナム電子
有限会社(Công
ty TNHH Đien tu
Philips Viet
Nam)
・2 口金型蛍光灯
PHILIPS Lifemax,
TLD 36W/840, Cool
White (長さの 120
cm のタイプ)
ダイクアンフ
ァット製造・商
事 有 限 会 社
(Cong ty TNHH
SX-TM & DV Đai
Quang Phat)
・ライト Nikon S419
8
6
7
・6 種の蛍光灯:
Philips
Lifemax
BrightboostTLD
18W/830;TLD
18W/840;TLD
18W/865;TLD
36W/830;TLD
36W/840;TLD
36W/865
2009 年 5 月
29
日 の
2578/QĐ-BCT
号
63
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番号
会社名
12
ランドン照明
器具と魔法瓶
株式会社(Cong
ty co phan Bong
đen phich nuoc
Rang Đong)
証明書の発
効日・番号
ラベルの
種類
5 種の電球型蛍光灯
2010 年 8 月
18
日 の
4371/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル・ベトナ
ムエネル
ギースタ
ー
87-89 Ha Dinh,
Xuan, Ha Noi
Thanh
1 種の電球型蛍光灯
2010 年 12 月
31
日 の
7004/QĐ-BCT
号
認証ラベ
ル・ベトナ
ムエネル
ギースタ
ー
87-89 Ha Dinh,
Xuan, Ha Noi
Thanh
申請製品
連絡先
13
タンティエン
S.K 有限会社
22 種の扇風機
2011 年 2 月
21
日 の
0771/QĐ-BCT
号
比較ラベ
ル
Lot 47-49, No. 2 Road, Tan
tao Industrial zone, Binh
Tan Dist., HCMC
14
リエンヒエッ
プ製造・商事有
限会社(Công ty
TNHH San xuat
và Thuong mai
Lien Hiep)
32 種の扇風機
2010 年 12 月
31
日 の
7005/QĐ-BCT
号
比較ラベ
ル
Lot 2-4, No. 3 Road, Tan
tao Industrial zone, Binh
Tan Dist., HCMC
15
ベトナム扇風
機 株 式 会 社
( Công ty Co
phan Quat Viet
Nam)
45 種の扇風機
2011 年 3 月 7
日
の
1029/QĐ-BCT
号
比較ラベ
ル
Lot B13/1, No. 1 Road,
vinh loc, Binh Hung Hoa B,
Binh Tan Dist., HCMC
64
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【省エネラベルが貼付された製品58】
2011 年 8 月 18 日現在、任意の申請で省エネ・ラベリングの認証を受けた企業・製品は以下のと
おりである。ただし、市中において省エネ・ラベリングを添付した商品を見るところは稀である59。
①
扇風機
(a)
ベトナム扇風機株式会社の 45 種の扇風機:2011 年 3 月 7 日に発効、2012 年 3
月 7 日まで有効(証明書 1029/QĐ-BCT 号)
(b)
リエンヒエップ製造・商事有限会社の 32 種の扇風機:2010 年 12 月 31 日に発効、
2012 年 2 月 21 日まで有効(証明書 7005/QĐ-BCT 号)
(c)
タンティエン製造・商事・サービス有限会社の 22 種の製品:2011 年 2 月 21 日に
発効、2012 年 2 月 21 日まで有効(証明書 0771/QĐ-BCT 号に従って貼付)
②
照明器具
(a)
ディエンクアン照明器具株式会社の 8 モデルの製品:2010 年 8 月 9 日に発効、
2013 年 8 月 9 日まで有効(証明書 4186/QĐ-BCT 号)
(b)
フィリップスベトナム電子有限会社の 14 種の製品:2010 年 8 月 9 日に発効、2013
年 8 月 9 日まで有効(証明書 4185/QĐ-BCT 号)
(c)
ランドン照明器具と魔法瓶株式会社の 6 種の製品:2010 年 8 月 18 日に発効、
2013 年 8 月 18 日まで有効(証明書 4371/QĐ-BCT 号)、及び 2010 年 12 月 31
日に発効、2013 年 12 月 31 日まで有効(証明書 7004/QĐ-BCT 号)
58
商工省の省エネルギー及びエネルギーの有効利用に関する国家重点プログラムウェブサイトの 2011 年 8
月 18 日のウェブ記事
(http://www.tietkiemnangluong.com.vn/home/chuong-trinh-dan-nhan-tknl/danh-sach-cac-san-pham-d
a-duoc-dan-nhan-tknl-42002-11980.html)
59
現地調査を受けての所感。実際、ベトナム扇風機株式会社のショールームにも省エネ・ラベルを添付し
た扇風機は置いておらず、また、ハノイ市中の主要家電量販店でも見当たらなかった。
65
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4)
エネルギーの利用実態
【電力使用の習慣】
ベトナム市民の電力の利用に関しては、以下のような特徴があると言われている。
・ ベトナムのエネルギー効率は他国の 5 倍程度は悪い。例えば、家庭の電力消費の 3 割は給
湯器であるが、これをヒートポンプにすると、その電力の 7 割を節電できる。電気代が安いこと
が、省エネが進まない一因でもある。電気料金が安価であると言う他に、省エネ意識が低いこ
とも今後改善されるべきである。例えば、会社の冷暖房は、社員が 5 時で退社するのであれ
ば、4 時に電源を消してもよいはずだが、それが出来ない。また、ベトナムの市民にとって省エ
ネ対策は未だイニシャルコストが高い60。
・ 省エネ意識を向上させるには、電気料金を上げることである。それがないと、市民の間で省エ
ネ意識は高まらない。ただ、電気代金を上げるとインフレを誘うので、政府は慎重になってい
る。また、電気料金を低く抑えることは、収入が相対的に低い農村部に対する社会経済政策
でもある61。
60
61
Institute of Energy Science へのヒアリングより。
Electric Power University へのヒアリングより。
66
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【電力使用量62】
ベトナムにおける年間電力生産量は、高い伸び率で推移している。2010 年の電力生産量は
1995 年と比較して 6.2 倍となり、年間の平均伸び率は 13%となっている。
図表 2-22 ベトナムの電力生産量(10 億 kWh)
120
91.6
100
80
52.1
60
40
20
57.9
64.2
71.0
80.6
26.7
14.7
0
出典:統計総局
62
国家負荷配分制御センターの 2011 年 7 月 27 日付けのウェブ記事
(http://www.nldc.evn.vn/News/1/152/Dien-nang-Can-quan-tam-dac-biet.aspx)
67
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101.1
2010 年の一人当たりの年間電力消費量も、1995 年比 5.7 倍となり、平均伸び率は約 11.6%と
なっている。
図表 2-23 一人当たり電力消費量の推移(KWh/人)
1400
1151
1200
1053.7
936.9
1000
800
632.3
695
762.3
834.1
600
343.9
400
200
203.7
見
込
20
11
年
20
10
20
09
20
08
20
07
20
06
20
05
20
00
19
95
0
出典:統計総局(2011 年のデータは、人口が 1%増加すると想定して推定したものである。)
68
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また、日本貿易振興機構(JETRO)作成の「ベトナム電力調査 2011」によると、1990~2010 年ま
での電力消費は毎年約 14%と非常に高い伸びを見せている(下図参照)。これは、電力消費の約
50%を占める工業・建設分野は、今後沿岸を中心に予定されている高炉製鉄所やインフラ整備に
不可欠なセメント工場業などの電力消費量を中心に伸びると見られる。民生分野は全体の消費
の約 40%を占めるが、エアコンなどの家電製品が地方でも普及した場合、消費は大きく伸びると
考えられる63。
図表 2-24 産業別電力消費量
出典:日本貿易振興機構(JETRO)作成の「ベトナム電力調査 2011」
【電力使用効率64】
電力使用効率を反映する指数 GDP/kWh(消費電力 1 kWh でどの程度の生産が可能であるか
(名目 GDP)という指数)は、ベトナムで減少する傾向にある。1 kWh は 1995 年に GDP1 万 3,300
ドンを作り出したが、2000 年に 1 万 250 ドンしか作り出さず、23%減となった。2005 年に 7,540 ドン
になり、1995 年比 43.35%減、2000 年比 26.4%減となった。2010 年に 6,020 ドンになり、1995 年比
54.7%減、2000 年比 41.3%減、2005 年比 20.2%減となった65。
63
http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000429/vn_energy_report2011.pdf
国家負荷配分制御センターの 2011 年 7 月 27 日付ウェブ記事
(http://www.nldc.evn.vn/News/1/152/Dien-nang-Can-quan-tam-dac-biet.aspx)
65
ただ、通常、経済が発展している国では相対的にその数値は下がる傾向にある、との意見もある(Electric
Power University へのヒアリング)
64
69
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図表 2-25 電力消費効率
14
13.3
12
10.25
10
7.54
8
7.35
7.19
6.71
6.41
6
6.02
5.79
2010
2011年見込
4
2
0
1995
2000
2005
2006
2007
2008
2009
出典:統計総局(2011 年のデータは、GDP 成長率が 6%と想定して推定。)
(注)電力消費効率は名目 GDP/ kWh で算出
70
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
【電力価格】
電力価格は 2007 年頃から上昇し始め、首相決定書 276/2006/QĐ-TTg 号で目標とした 842 ド
ン/kWh に達した。同決定書において政府は、2007 年以降の電力価格ロードマップ以外に、 電力
小売価格が 2010 年には市場メカニズムに沿うようにするといった目標も掲げた。2007 年の電力
価格の引き上げから、しばらく経った 2009 年 3 月になって、電力価格は再び 9%値上げされた。
その後、料金調整は 2010 年 3 月に行われ、この時、前年比 6%増となった。また、直近の料金調
整は 2011 年 3 月に行われ、前年比 15.28%増となっている66。
それでもベトナムの電気料金は、政府により低く抑えられている。例えば、1994 年の電気料金
は月額 505 ドンで、2010 年には 1,058 ドンと約 3.6 倍になったが、その間、最低賃金は約 5 倍以上
に上がっている。そのため、消費者物価ベースでは、電気料金は月 295 ドンと逆に下がっている
67
。
66
農民紙 24hオンライン版の 2011 年 5 月 8 日付けのウェブ記事
( http://nongdan24g.com/2011/05/08/noi-lo-gia-dien/)
67
Electric Power University へのヒアリング。
71
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5)
電力使用量に影響を与える要因
【家電製品の販売量68】
ベトナムの一般家庭における電力使用量に影響を与える要因として、家電製品の普及が挙げ
られる。ベトナムにおいては、2005~2010 年の 5 年間で、冷蔵庫や洗濯機などの主要家電製品の
販売量が 123.8%増加した。他方、炊飯器やアイロンなどの小型家電製品は、主要家電製品ほど
ではないが、同 5 年間を通して、64.4%の増加率となっている。家電製品全体を見ても、5 年間を
通して 80.4%の増加率となっている。
図表 2-26 家電製品の年間販売台数
単位: 1,000 個
年
製品
2005
2006
2007
2008
2009
2010
主要家電
製品
2,119.1
2,608.6
3,181.3
3,538.9
3,988.6
4,742.3
小型家電
製品
5,743.5
6,350.4
7,127.0
7,807.5
8,614.1
9,444.6
家電製品
7,862.6
8,958.9
10,308.3
11,346.4
12,602.7
14,187.0
出典:Euromonitor International - Country Market Insight
68
Euromonitor International-Country Market Insight による 2011 年 2 月付けのベトナム家電製品市場
レポート(http://www.antconsult.vn/wp-content/uploads/20110330175822VNConsumerAppliances11.pdf)
72
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主要家電製品の中でも冷蔵庫は、2005 年の年間販売量約 105 万台から 2010 年には約 272 万
台と、2.7 倍以上に増えている。
図表 2-27 冷蔵庫、洗濯機など主要家電製品の年間販売台数
単位: 1,000 個
年
製品
2005
2006
2007
2008
2009
2010
自動洗濯機
493.5
527.1
559.6
459.4
550.0
632.5
電子レンジ
395.1
482.1
578.5
590.0
613.7
672.0
冷蔵庫
1,050.5
1,369.0
1,725.0
2,048.7
2,249.9
2,717.9
主要家電製品
全体
2,119.1
2,608.6
3,181.3
3,538.9
3,988.6
4,742.3
出典:Euromonitor International - Country Market Insight
73
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他方、小型家電製品は大型家電製品に比べ流通量が多く、全体的に年間販売量の増加率
は抑えられている。
図表 2-28 電子レンジ、フルーツミキサーなど小型家電の年間販売台数
単位: 1,000 個
年
製品
2005
2006
2007
2008
2009
2010
空気清浄機等
715,2
856.2
1,038.8
1,212.3
1,441.9
1,721.0
調理器
847.7
928.2
1,026.1
1,071.4
1,129.2
1,177.2
炊飯器
1,542.0
1,665.4
1,815.2
1,924.2
2,033.8
2,102.9
小型の調理機器
2,221.6
2,418.6
2,663.1
2,866.3
3,083.8
3,272.3
小型のキッチン
機器(非調理)
441.0
507.1
593.3
652.6
731.0
820.9
小型家電製品全
体
5,743.5
6,350.4
7,127.0
7,807.5
8,614.1
9,444.6
出典:Euromonitor International - Country Market Insight
74
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ベトナムにおける 2010 年の家電製品の普及率は、扇風機が 84.8%(2005 年との比較で
は 1.02 倍)、冷蔵庫が 58.0%(同 2.1 倍)、自動洗濯機 16.8%(同 2 倍)、電子レンジ 18.5%
(同 1.6 倍)
、アイロン 43.4%(同 1.1 倍)などとなっている。
図表 2-29 家電製品の普及率
出典:Euromonitor International - Country Market Insight
75
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【農村部・山間部の電力網の拡充】
1996~2006 年の間、世界銀行の農村電化プログラムを実施した結果、電力の普及は農村部の
5,698 コミューンに当たる 603 万 1,000 戸から 10,609 コミューンに当たる 1,254 万 8,080 戸へと増え
ている。平均してベトナムでは毎日新たに 1 コミューン(約 1,700 戸の家庭)が電力へアクセスでき
るようになっている。ベトナムは世界銀行の援助を受けて農村電化プログラムを実施した国の中
でも優れた普及率を達成したと高く評価されている69。
農村電化プログラムの成果として、現在 100%の郡、99%のコミューン、そして 95%の家庭で国
家電力系統から電力の供給を受けている70。
図表 2-30 電力の普及率 単位:%
95%
100%
90%
85%
89%
フィリピン
スリランカ
80%
70%
59%
60%
50%
44%
40%
30%
24%
20%
10%
0%
カンボジア
インド
ラオス
ベトナム
出典:ベトナム電力グループ公社(EVN)
69
世界銀行の専門家ドゥ・ティエン・フン氏によるベトナム農村電化プログラムのレポート
(http://www.kinhtenongthon.com.vn/Story/VandeSukien/2009/2/17073.html)
70
ベトナム電力グループ公社の 2011 年 8 月 12 日付ウェブ記事
(http://www.evn.com.vn/Home/Detail/tabid/84/ItemId/1215/View/2/CateId/61/language/vi-VN/Defau
lt.aspx)
76
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【安い電力価格】 政府の補助政策によりベトナムの電力価格は、ASEAN 地域において最も安価なレベルを維持
している。世界銀行によれば、需要に十分応えるためにベトナムは発電量を 2008 年末の 16GW
から 2020 年には 39GW へと倍増させなければならないと予測されている。現在、ベトナム電力公
社(Electrictiy of Vietnam、以下、EVN。)の電力小売価格は政府により規定され、基本的には原価
を下回っている。
欧州商工会議所(European Business Council、以下 ECB。)のインフラ・エネルギー委員会の推
定では、ベトナムの電力価格は、600 ドン/kWh だが、アジアにおいて最も安価と言われる。
実際、ベトナムの電力価格はラオス、カンボジア、タイなど隣国の価格の 50%にも満たない。赤
字を避けるために電力価格を 62%引き上げる必要があると、ヴ・ヴァン・ニン財務相は 2011 年 2
月 24 日に述べている71。
ベトナムの電力小売価格は政府により定められ、全国で統一されている。電力価格は、商工省
が電力価格の調整案を首相へ提出し、首相の承認を得てはじめて適用できる。家庭向けの電力
小売価格は都市部においても農村部においても同様で、産業・商業・外国人向けの電力小売価
格を下回っている72。また、安価な電力価格が電力需要の急増に繋がっている、とベトナム電気技
術協会(ホアン タイ・アン主席)が指摘している73。
図表 2-31 平均電力価格の推移
単位: ドン/kWh
1400
1242
1200
1058
1000
800
789
795
2005
2006
842
871
2007
2008
949
600
400
200
0
2009
出典:EVN
71
2011 年 6 月 2 日付ベトナム経済フォーラム紙
(http://vef.vn/2011-06-01-siet-nhap-khau-oto-de-tranh-bi-thoi-gia-2)
72
Habubank 証券会社による電力産業の分析レポート
(http://www.hbbs.com.vn/rsview.hbbs?rid=MTQzNTA=)
73
2011 年 7 月 13 日付ザン・チ紙(Báo Dân Trí)
( http://dantri.com.vn/c76/s76-498045/lang-phi-dien-vi-gia-dien.htm)
77
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2010
2011
【参考資料:省エネ製品検査方法訳文】
省エネ・ラベリングの検査方法(その1)
電気扇風機 エネルギー消費効率比(TCVN
7826:2007 第 1 版)
Electric fans – Energy efficiency Ratio
はじめに
TCVN7826:2007 は TCVN/TC/E1/SC 1 規格「家電設備のエネルギー消費効率」により作成され、
品質観測規格総局により提出され、科学技術省により公布された。
扇風機―エネルギー消費効率(Electric fans – Energy Efficiency Ratio)
1.
適用範囲
本規格は家庭において空気調節目的や同様の目的に使用される卓上扇、床置き扇、壁掛け
扇、天井扇(以下扇風機という)に適用する。
本規格は扇風機の最小エネルギー消費効率及びエネルギー消費効率等級を規定するもの
である。
2.
引用文献
下記の引用文献は本規格の適用に際し非常に重要である。発効する年の記載がある文献に
ついては記載のある文献を参考にする。発効する年の記載がない文献については改定項目
を含む最新版を参考にする。
TCVN7827:2007、扇風機―エネルギー消費効率測定方法
3.
用語と定義
3.1
エネルギー消費効率比(EER)(energy efficiency ratio)
扇風機エネルギー消費効率は特定試験条件の中の測定風量とその条件の中の消費効率の
比率であり、単位は m3/min.W とする。
3.2
エネルギー消費効率等級(R)(energy efficiency grade)
78
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扇風機の測定されたエネルギー消費効率と本規格で定められた最低エネルギー消費効率の
比率とする。エネルギー消費効率等級は 1 級~5 級に分けられ、5 級が最も優れたエネルギ
ー等級とする。
4.
4.1
最低エネルギー消費効率
扇風機の最低エネルギー消費効率は TCVN7827:2007 で定められた条件で測定し、表
1 に適合しなければならない。
表 1 扇風機の最低エネルギー消費効率
羽根直径
最低エネルギー消費効率(EERmin)
mm
m3/min.W
卓上扇、床置扇、壁掛扇
~250
0.5
250~450
0.8
天井扇
4.2
~1200
2.4
≥1400
2.5
扇風機エネルギー消費効率等級
扇風機エネルギー消費効率等級は表2で示す。
表 2 エネルギー消費効率等級
エネルギー消費効率指数(R)
等級
R≥1
1級
1,1 <R≤1,2
2級
1,2 <R≤1,3
3級
1,3< R ≤1,4
4級
R>1,4
5級
79
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省エネ・ラベリングの検査方法(その2)
扇風機 エネルギー消費効率測定方法(TCVN 7827:2007 第 1 版)
Electric fans – Methods for determination of energy efficlency
はじめに
TCVN7827:2007 は TCVN/TC/E1/SC 規格 1「家電設備のエネルギー消費効率」により作成され、
品質観測規格総局により提案され、科学技術省により公布された。
扇風機―エネルギー消費効率測定方法
Electric fans – Methods for determination of energy efficlency
1.
適用範囲
本規格は家庭において空気調節目的や同様の目的に使用される卓上扇、床置き扇、壁掛け
扇、天井扇(以下扇風機という)に適用するものである。本規格は扇風機のエネルギー消費効
率測定方法を規定するものである。
2.
引用文献
下記の引用文献は本規格の適用に非常に重要である。発効する年の記載がある文献につい
ては記載のある文献を参考にする。発効する年の記載がない文献については改定項目を含
む最新版を参考にする。
TCVN7826:2007、扇風機―エネルギー消費効率
3.
エネルギー消費効率測定方法
3.1 卓上扇、床置き扇、壁掛け扇(扇風機)
3.1.1 測定装置
* 電流計、電圧計、電力計の精度は 0.5%以上
* 風速計は直径 70~100mm の風車型であり、測定風速に対応できる測定値がある。
* 精度 0.5%の時計
80
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3.1.2 試験条件
* 試験室は図 1 で示すように 4.5mx4.5mx3mのサイズで、外の風に影響されないようにす
る。
TCVN7827:2007
* 送風の方には風速計及び風速計台以外のものを置かないこと。全ての計測装置や計測
装置台は扇風機の後ろに羽根から 0.9m離れたところに置くものとする。試験室のための
暖房器具または冷房器具を使用する場合には、その装置を試験室外に設置する。
* 扇風機は羽根の中心部が地面から 1.2m、左右壁から少なくとも 1.8m、後ろの壁から少
なくとも 1.2m、前の壁から少なくとも 1.8m離れたところに置くものとする。
* 風速計台は風速計面が扇風機の羽根面と水平であるように、羽根から表 B.2 で規定され
ている距離で、風速計から羽根中心と地面間の距離とが同じ距離のところに置くものとす
る。
81
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3.1.3 試験の順次
扇風機を 30 秒公称電圧、公称周波数で稼働させ、首振や最高スピードの状態でエネルギー
消費量を測定する。測定の際、電圧許容誤差は±1%、周波数の許容誤差は±0.5Hz 以下と
する。
風量の測定は最高スピード、公称電圧、公称周波数、首振しない状態で行われる。最初は扇
風機から 20mm のところで測定し、後で 40mm の間隔で段々遠ざかり測定し、風速が 24m/min
になるまで計測し続ける。
3.1.4 風量測定
ドーナツ形での平均風速はそのドーナツ形の同じ半径にある左右の点の風速の平均値とす
る。単位は m/min。平気風速と相当ドーナツ形断面面積(m2)の積はそのドーナツ形に吹く風
量流である。単位は m3/min。ドーナツ形に吹く総風量は扇風機の風量である(m3/min)。卓上
扇、床起き扇、壁掛け扇の風量測定方法は付録 A において規定する。
3.1.5 エネルギー消費効率(EER)の測定
卓上扇、床起き扇、壁掛け扇のエネルギー消費効率の単位は m3/ min.W.。扇風機の風量で
エネルギー消費効率を割って計算される。
EERđo= Q/P
Q-扇風機の総風量、m3/ min
P-扇風機の消費効率、W
3.1.6 エネルギー消費効率
k= EERđo/EErmin
k-扇風機のエネルギー効率係数
EERđo-3.1.5 で計測されたエネルギー効率
EERmin-TCVN7826:2007 において規定されている最小エネルギー消費効率
3.2 天井扇
3.2.1 測定装置
* 電流計、電圧計、電力計の精度は 0.5 以上
82
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* 風速計は直径 70mm~100mm の風車型であり、測定風速に対応できる測定値があるもの
を使用する。
* 精度 5%の時計
3.2.2 試験条件
* 試験室は 4,5mx4,5mx3m のサイズで、厚さ 6mm 以下の板で組み立てられる。試験室の天
井に直径が天井扇の羽根の直径より 10~20%大きい円形が開かれている(以下図)。板
と地面との間で 0,45cm の隙間を開け、試験室の空気が交換しやすいようにする。
* 板は部屋の壁から 1m~1.25m 離れたところに設置すること。
* 試験室の上部から部屋の天井まで 1m 以上の距離を確保すること。
* 試験室のなかには風速計及び風速計台以外のものを置かないこと。
* 試験の間、操作員は板と壁の間にいて、結果の確認及び操作時以外は試験室に入らない
こと。
* 天井扇は羽根のある平面と試験室の天井のある平面が平行になるようにつり下げること。
83
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* 風速計台は風速計の羽根が天井扇の羽根と平行に 1,5m の距離で、水平面 の直角対角
線で移動しやすいように設置しなければならない。風速台は安定度が高く、送風を妨げな
いものでなければならない。
3.2.3 試験の順次
天井扇を 30 秒公称電圧、公称周波数で稼働し、最高スピードの際のエネルギー消費量を測
定する。測定過程に置いて、電圧許容誤差は±1%、周波数の許容誤差は 0.5Hz 以下とす
る。
対角線にある 4 つの点の風速計の数値を確認する。まずは天井扇の軸の中心から 40mm の
ところで計測し、後 80mm の間隔で段々遠ざかり測定し、平均風速が 9m/min 以下になるまで
計測し続ける。
3.2.4 風量の測定
付録 B では風量の測定法を規定する。
ドーナツ形断面の平均風速はその断面の対角線にある、同じ半径の4つの点の風速の平均
値とする(m/min)。
平均風速とそのドーナツ形断面の面積(m3)の積がドーナツ形の断面を吹く風量とする
(m3/min)。
3.2.5 エネルギー消費効率測定(EER)
天井扇のエネルギー消費効率の単位は m3/min である。W は天井扇の風量でエネルギー消
費効率を割って計算される。
EERdo=Q/P
Q-:天井扇の総風量、m3/min
P-:エネルギー消費効率、W
3.2.6 エネルギー効率係数の算定
k=EERdo/EERmin
k-: 天井扇のエネルギー効率係数
EERdo-:3.2.5 において確認されたエネルギー効率
EERmin-:TCVN7826-2007 において規定された最小エネルギー効率
84
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付録 A
(規定)
卓上扇、床置き扇、壁掛け扇の風量
あるドーナツ形断面(図 A.1)の面積は次の通り計算される。
S=π(r+b/2)2- π(r-b/2)2
=2 π.r.b
=2 π.40.r.106
=0,000215r
r: ドーナツ形断面の平均半径、mm
b:ドーナツ形断面の幅、mm
あるドーナツ形断面を吹く風量:
V.S=V.2.r.b. π
=0.000251.r.V(m3/min)
V:ドーナツ形断面を吹き通す平均風速、m/min
扇風機の総風量
Q=∑V.S=∑0.000251.r.V(m3/min)
85
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測定結果は下記の表に記入する
表 A.1
測定
r ドーナツ形平均
点
半径、mm
風速、m/min
r 半径のある
ドーナツ形
ドーナツ形
点の平均風
断面
に吹き通す
速
2.π.r.b/100
風量
m/mm
V.2.π.r.b/1
0
左側
右側
m2
1
20
0.005 0
2
60
0.015 1
3
100
0.025 1
4
140
0.035 2
5
180
0.045 2
6
220
0.055 3
7
260
0.065 3
8
300
0.075 4
9
340
0.085 5
10
380
0.095 5
11
420
0.105 6
12
460
0.115 6
13
500
0.125 6
…
…
86
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m3/min
付録 B
(規定)
天井扇の風量
半径 r のドーナツ形断面(図 B.1 )面積は次の通り計算される
S=π(r+b/2)2- π(r-b/2)2
= 2 π.r.b
= 2 π.80.r.106
= 0,000502.r
r- ドーナツ形平均半径、mm
b-ドーナツ形の幅は 80mm
あるドーナツ形を吹き通す風量は次の通り計算される。
V.S=V.2.r.b. π
=0,000502r.V(m3/min)
V-ドーナツ形を吹き通す平均風速、m/min
扇風機の総風量:
Q=∑V.S=∑0,000502r.V(m3/min)
測定結果は下記の表に記入する。
表 B.1
測定点
r ドーナ
風速
r 半径の
ドーナツ
ドーナツ形
ツ形平
m/min
場所に
形面積
に吹き通す
87
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均半
径、mm
半対角
線A
半対角
線 AA
半対角
線B
半対角
線 BB
おける
平均風
2.r.b/106
m
2
m/min
1
40
0.020 1
2
120
0.060 3
3
200
0.100 5
4
280
0.140 7
5
360
0.181 0
6
440
0.221 0
7
520
0.261 5
8
600
0.301 5
9
680
0.342 0
10
760
0.382 0
11
840
0.422 0
12
920
0.462 0
13
100
0.502 0
88
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V.2.r.b/106
m3/min
速
…
風量
…
表 B.2
扇風機羽根直径
測定間隔
(mm )
(mm)
200
600
225
675
250
700
300
900
350
1050
400
1200
450
1350
89
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省エネ・ラベリングの検査方法(その3)
電球型蛍光灯 エネルギー消費効率(TCVN 7896:2008 第 1 版)
Compact fluorescent lamps – energy efficiency
はじめに
TCVN7896:2008 は TCVN/TC/E1/SC2 規格「照明器具のエネルギー消費効率」により作成さ
れ、品質観測規格総局により提案され、科学技術省により公布された。
電球型蛍光灯
エネルギー消費効率
Compact Fluorescent Lamps (CFL)– Energy efficiency
1.
適用範囲
本規格は高周波数電子バラスト、効率 5%~60%の電球型蛍光灯(以下 CFL)に
適用する。
本規格は電球型蛍光灯のエネルギー消費効率を規定するものである。
2.
引用文献
下記の引用文献は本規格の適用に際し非常に重要である。発効する年の記載がある文献に
ついては記載のある文献を参考にする。発効する年の記載がない文献については改定項目
を含む最新版を参考にする。
TCVN7541-2:2005、 高効率照明器具-第 2 部:エネルギー消費効率測定方法
TCVN7672:2007(IEC60969:2001)一般照明用バラスト合体蛍光管―案件要求
TCVN7672:2007(IEC60969:2001)一般照明用バラスト合体蛍光ランプ―機能要求
TCVN7863:2008(IEC60901:2000 及び改定 3:2004)一端蛍光ランプ―機能要求
3.
用語と定義
本規格は TCVN7541-2:2005 の用語、定義及び下記の用語を使用する。
3.1 電 球 型 蛍 光 ラ ン プ の 最 初 期 照 明 エ ネ ル ギ ー 効 率 ( Compact Fluorescent
Lamp’s Initial lighting efficiency)
ランプの最初光速とランプの実用効率の比率である。
90
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3.2 電球型蛍光ランプエネ
3.3 エネルギー消費効率(Compact Fluorescent Lamp’s energy efficiency)
規定試験条件で測定された CFL の初期照明効率
4.
技術要求
4.1 一般要求
電 球 型 蛍 光 ラ ン プ は TCVN7672 : 2007 ( IEC60968 : 1999 ) 及 び TCVN7673
(IEC60969:2001)で定められた安全・機能要求に応えられるべきである。
実用効率は発表効率より 15%以上下回ってはいけない。
4.2
エネルギー消費効率
電球型蛍光ランプエネルギー消費効率は表1で示す通り、初期レベルと高レベル
という 2 つの測定値がある。
能力幅
W
エネルギー消費効率
色温度 Tc <4400K
最初期レベル
色温度 Tc≥4400K
高レベル
最初期レベル
高レベル
5~8
45
55
40
50
9~14
50
60
45
55
15~24
55
65
50
60
25~60
60
70
55
65
注:表 1 に規定されているランプの色温度は TCVN7863:2008 (IEC60901:2000
及び改定 3:2004)に定められた色座標に関しての要求に応えなければならない。
4.3 光速維持係数
照明 2000 時間使用後の CFL の光速は最初期光速の 80%以下になってはてはい
けない。
4.4
寿命
提供者は CFL の寿命を公布しなければならない。なおその寿命は 6000 時間を下
91
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回ってはいけない。
5.
試験方法
5.1 初期照明効率の算定
電球型ランプの最初光速及び効率は TCVN7541-2:2005 で定められた規定通り
測定し、それに沿ってランプの最初期効率を算定する。
5.2 光速維持係数算定
電球型ランプ光束維持係数は TCVN7541-2:2005 の規定に沿って算定する。
5.3 色座標及び色温度の算定
電球型ランプの色座標及び色温度は TCVN7673:2007(IEC690969:2001)の規定
に沿って測定すること。
5.4 色指数(Ra)の算定
電球型ランプの色指数 Ra は TCVN7863:2008(IEC60901:2000 及び改定 3:2004)
の規定に沿って測定すること。
5.5 寿命測定
電球型ランプの寿命は TCVN7863:2008(IEC 60901:2000 及び改定 3:2004)に沿っ
て試験・算定をすること。
クィック試験方法(ON/OFF 方法)で電球型ランプの寿命の測定可能。ON/OFF 方
法は下記の通りである。
* ON 0,5min
* 電気 OFF4,5min
ON/OFF 方法による試験はランプの半分が動かなくなるまで行い続ける。寿命測
定のための ON/OFF の一つの周期につき、下記の通りされる。
* 能力 9W 以上のランプ:1 時間
* 能力 9W 以下のランプ:1.5 時間
92
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省エネ・ラベリングの検査方法(その4)
エネルギー消費効率 エアコン(TCVN
7830:2007 第 1 版)
Ari-conditioners – Energy efficlency Ratio
はじめに
TCVN7830:2007 は TCVN/TC/E1/SC 1 規格「家電設備のエネルギー消費効率」により作成され、
品質観測規格総局により提出され、科学技術省により公布された。
エアコン―エネルギー効率比
Ari-conditioners – Energy Efficiency Ratio
1.
適用範囲
本規格は冷却能力 14000W(48000Btu/h)までの密閉型圧縮機及び空冷式冷凍設備がある
空調設備(以下設備という)に適用する。
本規格は設備の最低エネルギー消費効率比及びエネルギー消費効率等級を規定するもの
である。
2.
引用文献
下記の引用文献は本規格の適用に際し非常に重要である。発効する年の記載がある文献に
ついては記載のある文献を参考にする。発効する年の記載がない文献については改定項目
を含む最新版を参考にする。
TCVN7831:2007、エアコン―エネルギー消費効率測定方法
3.
用語と定義
3.1
エネルギー効率比(EER)(Energy Efficiency Ratio)
総冷却能力と特定条件の中の有効電気効率(次元のないエネルギー効率で、W/W から誘導
される)の比率とする。(誤)
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3.2
総冷却能力(Total cooling capacity)
設備が調節される部屋または空間から一定の期間で奪う顕熱と潜熱の総量である。
3.3
有効電気効率
特定の期間での設備の平均電気消費効率であり、中には次のものが含まれる。
* 圧縮機稼働のための電気消費効率
* 設備の抑制や安全設備のための電気消費効率
* 熱媒ファンのための電気消費効率
4.
最低エネルギー消費効率
設備の最低エネルギー消費効率は TCVN7831:2007 で定められた条件で測定され、表 1 に適
合しなければならない。
表 1 最低エネルギー消費効率
設備種類
5.
冷房能力 Q
最低エネルギー消費効率(EERmin)
W
W/W
一体型
-
2.30
ユニット
Q<4500
2.60
4500≤Q≤7000
2.50
7000≤Q≤14000
2.40
エネルギー効率等級
エネルギー消費効率等級は 1 級~5 級に分けられ、5級はエネルギー消費効率が最も優れた
ものとする。1 級~5 級のそれぞれの設備のエネルギー消費効率が対応する表 2 の数値より
下回ってはいけない。
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表 2 エネルギー消費効率等級
設備の種
冷却能力 Q、W
類
級
1
2
3
4
5
一体型
-
2.30
2.50
2.70
2.90
3.10
ユニット
Q<4500
2.60
2.80
3.00
3.20
3.40
4500≤Q≤7000
2.50
2.70
2.90
3.10
3.30
7000≤Q≤14000
2.40
2.60
2.80
3.00
3.20
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生活者アンケート調査結果
96
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3 生活者アンケート調査結果
(1) 調査方法

ジェトロは、ベトナム、インドネシアにおける一般生活者世帯を対象にアンケート調査を実施
した。

本調査においては、各対象国における以下の地域を対象に調査を実施した。
・べトナム:ハノイ市の市街地および周辺の農村部(電化世帯)
・インドネシア:ジャカルタ市の市街地および周辺の農村部(電化世帯)

各調査対象国における調査実施期間は、以下のとおりである。
・ベトナム:2012 年 1 月 5 日~15 日
・インドネシア:2012 年1月 9 日~16 日

所得区分と地域区分に基づいて割付回収を実施し、計 500 世帯から回答を得た。
図表 3-1対象国別割付回集表
●ベトナム
所得区分
●インドネシア
地域区分
都市部
農村部
計
所得区分
地域区分
都市部
農村部
計
TOP
50
-
50
TOP
50
-
50
MOP
50
50
100
MOP
50
50
100
BOP
50
50
100
BOP
50
50
100
計
150
100
250
計
150
100
250

TOP、MOP、BOP の定義は以下の通り。
・TOP(富裕層):一人当たり年間世帯所得(世帯所得/世帯人数) 20,001 ドル以上
・MOP(中間層):一人当たり年間世帯所得(世帯所得/世帯人数) 3,001 ドル以上 20,000
ドル未満
・BOP(貧困層):一人当たり年間世帯所得(世帯所得/世帯人数) 3,000 ドル未満

年間世帯所得は、実際の収入ベースとする。

調査対象世帯は、電化対象世帯であることを条件とし、農村部における対象者は農業を営
む世帯に限らないことにした。

本調査では、調査員が直接対象者世帯に訪問する、訪問調査にて実施した。各設問への回
答は、調査員により調査票に記入した。

各調査対象国での調査については、それぞれ以下の現地調査機関の協力を得て実施した。
・ベトナム:Indochina research LTD
・インドネシア:Kadence International
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(2) 調査結果の二カ国比較
①
省エネ意識
省エネ意識に関する 9 項目について、現在の実行度と、今後の実行度を測定した。ベトナムとイ
ンドネシアの比較では、「暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やしすぎないようにしている」で、ベ
トナムが高い。
図表 3-2 省エネ意識:現在の実行度と今後の実行度(トップ 2 ボックスの選択比率) SA
インドネシア(n=250)
現在
ベトナム(n=250)
今後
現在
暑い時期にエアコンの冷房温度
を冷やしすぎないようにしている
家電製品を購入するときは、省
エネ性能の高いものを選ぶ
今後
69.2
使っていない電気製品のコンセ
ントを抜く
65.6
99.6
21.6
92.4
73.2
70.8
85.6
63.6
75.6
100
冷蔵庫のドアの開閉をなるべく
少なくする
テレビ、ラジオのつけっぱなしを
しない
97.6
98.8
74.8
84
96.8
94.8
82
85.2
96.8
97.6
96
不要な照明をまめに消す
88.8
100
94.4
外出時や寝る前にはテレビやラ
ジオの主電源を切る
使い捨てのものは出来るだけ買
わない
96
90.8
90.8
日常生活において節水を心がけ
る
98.4
70.4
100
77.2
95.2
77.2
98.8
96.4
※「現在の実行度」の選択肢は、「いつもかかさず行っている」「行っている(行わないこともある)」「行っていない
(たまに行わないこともある)」「全く行っていない」「持っていないのでわからない」であった。
※「今後の実行度」の選択肢は、「是非行おうと思う」「行おうと思う」「行おうとは思わない」「全く行おうとは思わな
い」「持っていないのでわからない」であった。
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②
省エネマークの認知
各国の省エネ・ラべリング制度にて製品に添付される省エネマークについて、「良く知っていて説
明できる」「知っている」と答えた回答者を省エネマーク認知者とすると、インドネシアが 7.2%、ベト
ナムが 4.0%であった。ただしインドネシアでは「見たことがある程度」が 13.6%とベトナムよりもや
や多かった。
図表 3-3
よく知っていて説明できる
知っている
0%
インドネシア (n=250)
0.0
20%
7.2
省エネマークの認知 SA
見たことがある程度
知らない(見たことがない)
40%
60%
13.6
ベトナム (n=250) 4.0 4.8
0.0
99
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79.2
91.2
80%
100%
③
省エネマークの認知経路
省エネマークの認知者に対して、認知経路(知るきっかけとなった情報源)を尋ねた。(省エネマ
ーク認知者数が少ないため、参考値)
インドネシアでは、「店で実際に見て(44.4%)が最も多かった。次いで「テレビ広告」「折り込み広
告」「製品パンフレット」(各 22.2%)の順であった。
ベトナムでは「新聞広告(40%)」「テレビ広告」「インターネット広告」「店で実際に見て」(各 30%)
が多かった。インドネシア、ベトナムともメディアと店頭からの認知が多い。
図表 3-4 省エネマークの認知経路 MA
インドネシア 省エネマーク認知者 n=18
認知経路
n
店で実際に見て
8
テレビ広告
4
折り込み広告
4
製品パンフレット
4
テレビ番組
3
新聞記事
3
店頭の販売員
3
知人・友人からの話
2
ラジオ広告
1
新聞広告
1
雑誌記事
1
家族からの話
1
勤務先・取引先など仕事を通じて
1
ラジオ番組
0
インターネットサイト(記事・ホームペー 0
インターネット広告
0
雑誌広告
0
屋外広告
0
社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼 0
店頭広告
0
フリーペーパー記事
0
フリーペーパー広告
0
ベトナム 省エネマーク認知者 n=10
%
44.4
22.2
22.2
22.2
16.7
16.7
16.7
11.1
5.6
5.6
5.6
5.6
5.6
0
0
0
0
0
0
0
0
0
認知経路
n
新聞広告
4
テレビ広告
3
インターネット広告
3
店で実際に見て
3
テレビ番組
2
知人・友人からの話
2
店頭広告
1
店頭の販売員
1
ラジオ番組
0
ラジオ広告
0
インターネットサイト(記事・ホームペー 0
新聞記事
0
雑誌記事
0
雑誌広告
0
折り込み広告
0
屋外広告
0
社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼 0
フリーペーパー記事
0
フリーペーパー広告
0
家族からの話
0
製品パンフレット
0
勤務先・取引先など仕事を通じて
0
※n数が少ないため、参考値
100
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%
40
30
30
30
20
20
10
10
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
④
省エネマークに関する政府広報の認知
省エネマーク認知者のうち、省エネマークに関する政府広報を見たことがあるのは、インドネシ
アでは約 90%、ベトナムでは 60%であった。
図表 3-5 省エネマークに関する政府広報の認知 SA
政府広報を見たことがある
0%
ベトナム (n=10)
20%
40%
60
インドネシア (n=18)
※n数が少ないため、参考値
101
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政府広報を見たことがない
60%
80%
100%
40
88.9
11.1
⑤ 家電製品購入時重視点
家電製品全般について、購入時における重視点を把握するため、8 つの購入時重視点につい
て 7 段階(「とても重視する」~「全く重視しない」)で測定した。「とても重視する」と「重視する」の合
計値で傾向をみると、インドネシアでは、「製品の購入価格(94.0%)」「製品の品質・性能・使い勝
手(98.8%)」が特に重視されていた。
ベトナムでは、「製品のデザイン(94.4%)」「製品のブランドイメージ(96.0%)」「製造企業の国籍
(96.4%)」がより重視されていた。
図表 3-6 家電製品購入時重視点(「とても重視する」と「重視する」の選択率合計) SA
購入重視点
ベトナム インドネシア
製品の購入価格
88.8
94.0
製品の品質・性能・使い勝手
98.0
98.8
製品のデザイン
94.4
82.0
製品のブランドイメージ
96.0
84.0
製品の人気や売れ筋
75.2
74.8
製品のアフターサービス
65.6
58.4
製造企業の国籍
96.4
71.6
製品利用に必要なランニングコスト
79.6
90.4
サンプル数
250
250
102
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図表 3-7家電製品購入時重視点(「とても重視する」と「重視する」の選択率合計) SA
●ベトナム(n=250)
製品の購入価格
100
製品利用に必要なランニングコ
スト
80
製品の品質・性能・使い勝手
60
40
20
製造企業の国籍
0
製品のアフターサービス
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
●インドネシア(n=250)
製品の購入価格
100.0
製品利用に必要なランニングコ
スト
80.0
製品の品質・性能・使い勝手
60.0
40.0
20.0
製造企業の国籍
0.0
製品のアフターサービス
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
103
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(3) インドネシア詳細分析
1)
サンプル設計
所得区分と地域区分に基づいて割付回収を実施し、計 250 サンプルの回収票を得た。
図表 3-8 割付回収表
地域区分
所得区分
2)
都市部
計
農村部
TOP
50
-
50
MOP
50
50
100
BOP
50
50
100
計
150
100
250
回答者属性
性別では、女性の割合が 67%。年代別では、25 歳から 45 歳が多い。未既婚では、既婚が 89%
と多い。同居家族人数は 4~5 人が多い。
図表 3-9 回答者属性 SA
●性別(n=250)
●年代(n=250)
5% 5%
33%
11%
10%
男
女
67%
18%
19%
13%
19%
●未既婚(n=250)
20-24歳
25-29歳
30-34歳
35-39歳
40-44歳
45-49歳
50-54歳
55-59歳
●同居家族人数(n=250)
1%
1%
11%
8%
未婚
1%
0%
21%
既婚(事実婚を含む)
89%
104
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50%
18%
0~1
2~3
4~5
6~7
8~9
10~11
12~13
14以上
世帯主の最終学歴を見ると、「高校」が最も多く、次いで「中学校」であった。世帯主の就業状況
をみると、「定期的な収入のある仕事に就いている」が最も多かった。
図表 3-10 世帯主の最終学歴(n=250) SA
0
学歴なし
20
40
60
100
0.0
小学校
5.6
16.0
中学校
59.2
高校
高等専門学校
9.6
大学
9.6
大学院(修士・博士など)
80
0.0
図表 3-11 世帯主の就業状況(n=250) SA
0
20
60
80
100
82.4
定期的な収入のある仕事に就いている
定期的な収入のある仕事に就いていない(日雇いな
ど臨時の仕事をしている)
収入がない
40
13.6
4.0
105
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世帯主の職業をみると、「主婦・主夫」が最も多く、次いで「個人経営者」「肉体労働者」「その他
の専門職従事者」であった。配偶者の職業は、「個人経営者」「主婦・主夫」が多かった。
図表 3-12
0
世帯主の職業(n=250)SA
20
40
60
80
100
80
100
6.5
肉体労働者
農民
0.0
軍人
0.4
企業幹部
0.8
4.9
企業経営者
1.2
事務労働者
党・政府機関従事者
0.0
大学・中小学校教師
0.8
科学技術者
0.0
6.5
その他の専門職従事者
1.6
大学・大学院生
19.8
個人経営者
47.0
主婦・主夫
10.5
その他
図表 3-13 配偶者の職業(n=204)SA
0
20
8.8
肉体労働者
農民
軍人
企業幹部
0.0
3.4
0.0
7.8
企業経営者
8.3
事務労働者
党・政府機関従事者
0.0
大学・中小学校教師
1.0
科学技術者
0.5
10.3
その他の専門職従事者
大学・大学院生
40
0.0
個人経営者
21.6
主婦・主夫
21.1
その他
17.2
106
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
60
住居形態について全体傾向をみると、「戸建住宅」が最も多い。所得区分別にみると、TOP は
「長屋建住宅」の割合が高く、BOP は「戸建住宅」の割合が高い。
住宅の所有形態について全体傾向をみると、「個人所有」が最も多い。地域区分でみると、農村
部で「戸建住宅」の割合が高かった。
図表 3-14 住宅形態(n=250) SA
戸建住宅
0%
集合住宅(アパート・コンドミニアム)
20%
合計
40%
60%
57.6
男
80%
0
0
51.7
TOP
33.3
0
66.7
50
0
50
69
BOP
0
59.1
都市部
0
56.1
農村部
29.6
48.3
0
MOP
100%
42.4
70.4
女
長屋建住宅
31
40.9
0
43.9
図表 3-15 住宅の所有形態(n=250) SA
賃貸(民間・企業)
0%
20%
14.6
男
65.7
64.6
TOP 4.1
66.3
16.0
10.5
70.4
107
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
80%
100%
14.5
2.4
20.7
0.0
12.0
56.6
28.1
その他
3.6
14.3 0.0
67.0
25.3
共有
11.4
81.6
BOP
農村部
60%
18.7
女
都市部
40%
17.3
合計
MOP
個人所有
17.2
15.1
58.3
5.0
1.0
3.9
13.5 0.0
3)
①
分析結果
生活環境に関する意識
生活環境に関する意識の全体傾向について、「良い」の値が高いのは「近所との付き合い」「教
育の環境」「交通の利便性」「買い物の利便性」。値が低いのは「娯楽の環境」であった。
図表 3-16
生活環境に関する意識(n=250)SA
良い
0%
やや良い
20%
やや悪い
40%
悪い
60%
80%
71.6
衛生状態
100%
3.2
24.8
0.4
2
買い物の利便性
79.6
18.4
交通の利便性
81.6
16.4
2
0
1.2
76
医療の環境
85.2
教育の環境
娯楽の環境
自然環境
近所との付き合い
0
22.8
45.6
14.8
44
64.8
8.8
25.2
91.2
108
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
1.6
9.6
0.4
8.4
0.4
②
環境問題に関する意識
環境問題に関する意識の全体傾向について、「深刻である」「やや深刻である」の合計値で見る
と、「地球温暖化」「大気汚染」「騒音や振動」「緑地不足」で割合が高かった。
図表 3-17 環境問題に関する意識(n=250)
深刻である
まあ深刻である
0%
あまり深刻ではない
20%
40%
大気汚染
18.8
10.4
4.4
風砂
7.6
1.2
河川汚濁
11.6
14.4
6
飲料水質悪化
緑地不足
6.8
7.2
悪臭
9.2
景観の悪化
5.6
森林破壊 1.64.8
地球温暖化
8.4
18.8
14.8
0.8
0.4
56.4
0.8
58.8
14.8
22
62.8
0
60
0.8
53.2
29.6
64.8
17.2
9.6
52
12.4
24.4
50.4
22.8
0
60.4
12.8
野生生物種減少 1.62.8 11.2
100%
53.2
20.4
10.8
砂漠化 1.6 9.6
80%
68
18
11.6
よくわからない
60
10.8
15.6
13.2
農薬汚染 1.6 6.8
60%
22
10
9.6
騒音や振動
深刻ではない
15.6
109
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
34
42.4
10.8
図表 3-18
非常に影響がある
0%
環境汚染の自身の健康への影響
環境汚染の子供や孫への影響
環境汚染が健康に与える影響(n=25)SA
かなり影響がある
10%
20%
30%
29.2
37.6
それほど影響ない
40%
50%
28.0
60%
影響は無い
70%
80%
20.4
27.6
90%
100%
22.4
19.6
15.2
環境問題が健康に与える影響について、「自身への影響」と「子供や孫への影響」を区別して測
定した。「非常に影響がある」を見ると、子供や孫への影響をやや深刻にとらえている。
110
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③
省エネ意識
省エネ意識に関連する9項目について、現在の実行度と、今後の実行度を測定した。ほぼ全て
の項目において、今後の実行度は現在の実行度を上回っている。ほぼ全ての項目で「いつもかか
さず行っている」「行っている」が高いが、「暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やし過ぎないよう
にしている」の現在の実行度では回答にばらつきがみられた。
図表 3-19
使っていない電気製品のコンセントを抜く(n=250)SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
4.2
27.1
29.2
39.6
0
3.2
27.3
31.2
38.3
0
3
31
25
41
0
4
24
31
41
0
4
26
40
30
0
4.8
26.9
29.3
38.9
0
1.2
27.7
32.5
38.6
0
3.6
27.2
30.4
38.8
60%
70%
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
80%
90%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
0
65.6
34.4
0
0
0.6
67.5
31.8
0
0
0
67
33
0
0
0
64
36
0
0
2
72
26
0
0
0.6
64.7
34.7
0
0
0
71.1
28.9
0
0
0.4
66.8
32.8
111
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
100%
図表 3-20 暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やし過ぎないようにしている SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
74.0
15.6
4.2
3.1
3.1
46.8
16.2
5.8
15.6
15.6
74.0
18.0
2.0
4.0
2.0
55.0
18.0
5.0
8.0
14.0
28.0
8.0
12.0
30.0
22.0
60.5
12.6
4.2
9.0
13.8
50.6
22.9
7.2
14.5
4.8
57.2
16.0
5.2
10.8
10.8
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
37
0
0
47
17
22
3
0
57
19
32
2
0
51
15
30
2
0
52
16
14
0
0
58
28
32
2
0
47
19
19
0
0
65
16
28
2
0
53
18
112
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-21 家電製品を購入する際は、省エネ性能の高いものを選ぶ SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
1.0
4.2
33.3
35.4
26.0
0.0
4.5
30.5
35.7
29.2
1.0
6.0
41.0
32.0
20.0
0.0
4.0
23.0
42.0
31.0
0.0
2.0
30.0
30.0
38.0
0.6
4.8
32.3
31.1
31.1
0.0
3.6
30.1
44.6
21.7
0.4
4.4
31.6
35.6
28.0
持っていないので
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
0
57.3
42.7
0
0
0
60.4
39.6
0
0
0
58.0
42.0
0
0
0
60.0
40.0
0
0
0
60.0
40.0
0
0
0
57.5
42.5
0
0
0
62.7
37.3
0
0
0
59.2
40.8
113
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
100%
図表 3-22 日常生活において、節水に心がけている SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
1
9.4
32.3
57.3
0
0.6
7.8
33.1
58.4
0
0
9
34
57
0
1
8
30
61
0
2
8
36
54
0
1.2
6.6
31.1
61.1
0
0
12
36.1
51.8
0
0.8
8.4
32.8
58
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
1.0
33.3
65.6
0
0
1.3
37.7
61.0
0
0
0.0
35.0
65.0
0
0
1.0
37.0
62.0
0
0
4.0
36.0
60.0
0
0
1.8
34.1
64.1
0
0
0.0
39.8
60.2
0
0
1.2
36.0
62.8
114
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-23
冷蔵庫のドアの開閉をなるべく少なくする(n=250)SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
5.2
8.3
17.7
43.8
25.0
1.9
2.6
16.9
40.3
38.3
4.0
7.0
16.0
42.0
31.0
4.0
2.0
19.0
40.0
35.0
0.0
6.0
16.0
44.0
34.0
2.4
4.8
18.0
38.9
35.9
4.8
4.8
15.7
47.0
27.7
3.2
4.8
17.2
41.6
33.2
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
1.0
59.4
39.6
1.9
0
2.6
57.8
37.7
0
0
3.0
56.0
41.0
2
0
0.0
59.0
39.0
2
0
4.0
62.0
32.0
1.2
0
3.0
55.7
40.1
1.2
0
0.0
63.9
34.9
1.2
0
2.0
58.4
38.4
115
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
100%
図表 3-24
テレビやラジオのつけっぱなしをしない(n=250)SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
4.2
28.1
44.8
22.9
0
0.6
8.4
35.1
55.8
0
3.0
19.0
43.0
35.0
0
2.0
16.0
35.0
47.0
0
0.0
10.0
38.0
52.0
0
3.0
12.0
37.1
47.9
0
0.0
24.1
42.2
33.7
0
2.0
16.0
38.8
43.2
持っていないので
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0.0
2.1
44.8
53.1
0
0.6
3.2
42.9
53.2
0
0.0
3.0
48.0
49.0
0
0.0
2.0
34.0
64.0
0
2.0
4.0
54.0
40.0
0
0.6
3.0
40.7
55.7
0
0.0
2.4
49.4
48.2
0
0.4
2.8
43.6
53.2
116
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
100%
図表 3-25 不要な照明をこまめに消す(n=250)SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
0.0
33.3
66.7
0
0
6.5
20.1
73.4
0
0
2.0
31.0
67.0
0
0
6.0
21.0
73.0
0
0
4.0
22.0
74.0
0
0
2.4
22.2
75.4
0
0
7.2
31.3
61.4
0
0
4.0
25.2
70.8
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
0
29.2
70.8
0
0
0
37.0
63.0
0
0
0
41.0
59.0
0
0
0
23.0
77.0
0
0
0
42.0
58.0
0
0
0
32.9
67.1
0
0
0
36.1
63.9
0
0
0
34.0
66.0
117
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
100%
図表 3-26 外出時や寝る前にはテレビやラジオの主電源を切る(n=250) SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
7.3
33.3
59.4
0
0
4.5
25.3
70.1
0
0
6.0
32.0
62.0
0
0
7.0
23.0
70.0
0
0
2.0
32.0
66.0
0
0
4.2
25.7
70.1
0
0
8.4
33.7
57.8
0
0
5.6
28.4
66.0
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
0
29.2
70.8
0
0
0
36.4
63.6
0
0
0
37.0
63.0
0
0
0
27.0
73.0
0
0
0
40.0
60.0
0
0
0
31.1
68.9
0
0
0
38.6
61.4
0
0
0
33.6
66.4
118
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
100%
図表 3-27 使い捨てのものはできるだけ使わない(n=250)SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0.0
7.3
22.9
46.9
22.9
0.6
1.3
16.2
51.9
29.9
1.0
6.0
23.0
45.0
25.0
0.0
3.0
20.0
54.0
23.0
0.0
0.0
8.0
52.0
40.0
0.6
3.0
16.2
52.1
28.1
0.0
4.8
24.1
45.8
25.3
0.4
3.6
18.8
50.0
27.2
持っていないので
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
1.0
66.7
32.3
0
0
1.3
56.5
42.2
0
0
1.0
63.0
36.0
0
0
1.0
57.0
42.0
0
0
2.0
62.0
36.0
0
0
1.2
59.3
39.5
0
0
1.2
62.7
36.1
0
0
1.2
60.4
38.4
119
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
100%
④
省エネマークの認知および認知経路
省エネマークについて、「よく知っていて説明できる」「知っている」と答えた回答者を
省エネマーク認知者とすると、全体の認知率はおよそ 20%であった。性別でみると、男性が 30%
と高かった。所得区分別にみると、BOP 層が 10%と低かった。
図表 3-28 省エネマークの認知(n=250) SA
120
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
省エネマーク認知者に対して、認知経路(知るきっかけになった情報源)を尋ねたところ、「店で
実際に見て」が最も多く、次いで「テレビ広告」「折り込み広告」「製品パンフレット」であった。
省エネマーク認知者に対して、省エネマークに関する政府広報を見たことがあるかどうかを尋ね
たところ、「見たことがある」は 77%であった。
図表 3-29 省エネマークの認知経路(省エネマーク認知者 n=18)
0
50
店で実際に見て
44.4
テレビ広告
22.2
折り込み広告
22.2
製品パンフレット
22.2
テレビ番組
16.7
新聞記事
16.7
店頭の販売員
16.7
知人・友人からの話
100
11.1
ラジオ広告
5.6
新聞広告
5.6
雑誌記事
5.6
家族からの話
5.6
勤務先・取引先など仕事を通じて
5.6
※インターネットサイト(記事・ホームページなど)、インターネット広告、雑誌広告、社内(電車・バス・タクシー)広告、
駅貼りポスター、店頭広告、フリーペーパー記事、フリーペーパー九国、その他は0。
※n数が少ないため、参考値
121
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図表 3-30 省エネマーク認知者に関する政府広報の認知
(省エネマーク認知者 n=18)SA
122
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
⑤
所有している家電製品
所有している家電製品の全体傾向を見ると、「蛍光灯用バラスト」「洗濯機」「エアコン」以外はほ
ぼ 100%であった。所得区分別でみると、「洗濯機」「エアコン」で特に所得が高いほど所有率が高
かった。
図表 3-31 所有している家電製品(n=250) MA
(1)全体
合計
100.0
100
99.2
99.2
98.8
97.2
96.0
80
62.4
61.2
60
40
26.4
20
エア コン
洗濯機
蛍 光 灯 用 バ ラ スト
冷蔵庫
炊飯器
テ レビ
ア イ ロン
扇風機
ラ ンプ
0
(2)所得区分別
100
100.0
100.0 100.0
100.0
98.0 99.0
100.0
100.0 98.0
100.0
100.0 97.0
100.0
99.0
94.0
TOP
MOP
BOP
100.0 100.0
90.0
90.0
76.0
66.0
80
60
76.0
62.0
52.0
40
32.0
28.0
20
7.0
エア コン
洗濯機
蛍 光 灯 用 バ ラ スト
123
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冷蔵庫
炊飯器
テ レビ
ア イ ロン
扇風機
ラ ンプ
0
(3)地域区分別
100
100.0
100.0
99.0
99.4
97.9
100.0
96.9
100.0
都市部
100.0 92.7
98.1
76.0
80
農村部
92.7
71.4
60
40.6
44.8
40
33.8
14.6
20
エア コン
洗濯機
蛍 光 灯 用 バ ラ スト
冷蔵庫
炊飯器
テ レビ
ア イ ロン
扇風機
⑥
ラ ンプ
0
家電製品ごとの購入場所
家電製品ごとに購入場所を尋ねたところ、「家電量販店」が 1 位となる製品が多かった。「ランプ」
「蛍光灯用バラスト」では「電気店」が 1 位となった。
124
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図表 3-32 家電製品の購入場所(家電製品の所有者に限定しての集計)SA
ランプ
蛍光灯用バラスト
エアコン
冷蔵庫
洗濯機
扇風機
テレビ
ア イロン
炊飯器
1位
2位
3位
4位
電気店(小規 家電量販店
模な電気専門 (大規模専門 スーパーマー ハイパーマー
店)
店)
ケット
ケット
65.2
24.7
3.4
2.2
電気店(小規 家電量販店
模な電気専門 (大規模専門 スーパーマー ハイパーマー
店)
店)
ケット
ケット
46.9
46.9
2
2
家電量販店
デパート/
電気店(小規
(大規模専門 ハイパーマー シ ョッピングセ 模な電気専門
店)
ケット
ンター
店)
44.4
27.8
13.9
5.6
家電量販店
電気店(小規
(大規模専門 スーパーマー ハイパーマー 模な電気専門
店)
ケット
ケット
店)
72.4
8
6.9
5.7
家電量販店
電気店(小規
(大規模専門 ハイパーマー スーパーマー 模な電気専門
店)
ケット
ケット
店)
50
25
19.4
5.6
家電量販店 電気店(小規
(大規模専門 模な電気専門 ハイパーマー スーパーマー
ケット
店)
店)
ケット
61.6
20.9
9.3
3.5
家電量販店
電気店(小規
(大規模専門 ハイパーマー スーパーマー 模な電気専門
店)
ケット
ケット
店)
70.7
15.5
6.9
5.2
家電量販店 電気店(小規
(大規模専門 模な電気専門 ハイパーマー スーパーマー
店)
店)
ケット
ケット
56.3
28.1
9.4
3.1
家電量販店 電気店(小規
(大規模専門 模な電気専門 ハイパーマー スーパーマー
店)
店)
ケット
ケット
49.3
23.2
17.4
7.2
125
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5位
友人・知人か
ら購入・譲渡
1.7
デパート/
ショッピングセ
ンター
0
スーパーマー
ケット
5.6
デパート/
ショッピングセ
ンター
3.4
デパート/
ショッピングセ
ンター
0
デパート/
ショッピングセ
ンター
3.5
デパート/
ショッピングセ
ンター
1.7
デパート/
ショッピングセ
ンター
3.1
デパート/
ショッピングセ
ンター
2.9
6位
デパート/
ショッピングセ
ンター
0
通信販売
(ネット・電話
等全て)
0
友人・知人か
ら購入・譲渡
2.8
友人・知人か
ら購入・譲渡
2.3
通信販売
(ネット・電話
等全て)
0
通信販売
(ネット・電話
等全て)
1.2
通信販売
(ネット・電話
等全て)
0
通信販売
(ネット・電話
等全て)
0
通信販売
(ネット・電話
等全て)
0
7位
8位
通信販売
(ネット・電話
等全て)
訪問販売
0
友人・知人か
ら購入・譲渡 訪問販売
0
通信販売
(ネット・電話
等全て)
訪問販売
0
通信販売
(ネット・電話
等全て)
訪問販売
0
0
0
0
0
友人・知人か
ら購入・譲渡 訪問販売
0
0
友人・知人か
ら購入・譲渡 訪問販売
0
0
友人・知人か
ら購入・譲渡 訪問販売
0
0
友人・知人か
ら購入・譲渡 訪問販売
0
0
友人・知人か
ら購入・譲渡 訪問販売
0
0
⑦
購入したい、買い換えたい家電製品
図表 3-33 購入したい家電製品(n=250) MA
(1)全体
(2)収入区分別
(3)居住地域別
126
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⑧
製品別購入時重視点
A)扇風機
扇風機の購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品の購入価格」「製品使用
に必要なランニングコスト」が重視された。
図表 3-34 扇風機購入時重視点
とても重視した
重視 た
0
20
40
28.9
製品の購入価格
43.3
25.6
扇風機_製品のデザイン
製品のブランドイメージ
16.7
製品の人気や売れ筋
14.4
製品のアフターサービス
13.3
52.2
60
60
52.2
製品企業の国籍 4.4
56.7
30
127
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80
64.4
51.1
製品の品質・性能・使い勝手
製品利用に必要なランニングコスト
60
52.2
100
B)エアコン
エアコンの購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品の購入価格」が重視さ
れた。
図表 3-35 エアコン購入時重視点 SA
とても重視した
重視した
0
20
製品のアフターサービ ス
製品企業の国籍
製品利用に必要なラ ン ニン グコスト
51.9
63
22.2
44.4
35.2
製品のブ ラ ン ドイ メージ
14.8
22.2
14.8
25.9
128
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80
59.3
46.3
製品の品質・性能・使い勝手
製品の人気や売れ筋
60
35.2
製品の購入価格
製品のデザイ ン
40
63
44.4
61.1
48.1
100
C)冷蔵庫の購入時重視点
冷蔵庫の購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品の購入価格」が重視さ
れた。
図表 3-36 冷蔵庫購入時重視点
とても重視した
0
20
47.6
46.4
64.3
17.9
70.2
11.9
製品のアフターサービ ス
16.7
製品企業の国籍
17.9
50
50
36.9
129
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80
56
27.4
製品のデザイ ン
製品利用に必要なラ ン ニン グコスト
60
47.6
製品の品質・性能・使い勝手
製品の人気や売れ筋
40
39.3
製品の購入価格
製品のブ ラ ン ドイ メージ
重視した
45.2
100
D)ランプの購入時重視点
扇風機の購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品の購入価格」「製品使
用に必要なランニングコスト」が重視された。
図表 3-37 ランプ購入時重視点
130
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⑨
ランプの購入時重視点
インドネシアで省エネマークが導入されているランプについて購入時重視点を尋ねたところ、「当
てはまるものをいくつでも」の場合「電気代の節約につながるから」「自然環境保存につながるか
ら」が重視され、「最もあてはまるもの」の場合「電気代の節約につながるから」が重視された。
図表 3-38 ランプ購入時重視点 SA/MA
0
20
電気代の節約につながるから
自然環境保全につながるから
周囲が購入しているからなんとなく
当てはまる ものを いくつでも
その他
最も当てはまる もの
131
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40
60
80
100
⑩
一般家電製品における購入時重視点
全体傾向をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」の重視度が最も高く、次いで「製品の購入価
格」「製品利用に必要なランニングコスト」であった。所得区分別にみると、「製品のデザイン」で
TOP が高かった。
図表 3-39 一般家電購入における購入時重視点(「とても重視する」と「重視する」の
合計(n=250)
●性別
男
100
80
90.395.8
94.0
女
合計
97.699.4
98.8
86.8
79.7
82.0
79.5
86.2
72.3
89.291.0
76.1
84.0
60
74.8
72.371.3
57.858.7
90.4
71.6
58.4
40
20
0
製
品
の
デ
ザ
イ
ン
ブ
ラ
ン
ド
イ
・メ
132
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製
品
の
ア
フ
・タ
・サ
[
ジ
製
品
の
人
気
や
売
れ
筋
[
製
品
の
品
質
勝
・
手
性
能
・
使
い
[
製
品
の
購
入
価
格
ビ
ス
製
造
企
業
の
国
籍
製
品
利
ン用
グに
コ必
ス要
ト な
ラ
ン
ニ
●所得区分別
TOP
94.0
100
80
MOP
BOP
98.0
98.0 100.0
94.0 94.0
88.0
84.0 86.0 86.0
81.0
98.8
77.0
66.0 79.0 75.0
94.0
82.0
84.0
74.8
60
合計
93.0
88.0 89.0
73.0 73.0
63.059.0 66.0
71.6
48.0
90.4
58.4
40
20
0
ブ
ラ
ン
ド
イ
・メ
製
品
の
ア
フ
・タ
製
品
の
人
気
や
売
れ
筋
・サ
製
造
企
業
の
国
籍
[
ジ
[
製
品
の
デ
ザ
イ
ン
製
品
の
品
質
勝
・
手
性
能
・
使
い
[
製
品
の
購
入
価
格
ビ
ス
製
品
利
ン用
グに
コ必
ス要
ト な
ラ
ン
ニ
●地域区分別
都市部
98.7
94.9
100
80
92.7
94.0
農村部
合計
98.9
98.8
84.4
78.1
82.0
82.5 86.5
69.4
71.471.9
84.0
60
92.2
87.5
83.4
74.8
57.859.4
90.4
71.6
58.4
40
20
0
製
品
の
デ
ザ
イ
ン
ブ
ラ
ン
ド
イ
・メ
133
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製
品
の
ア
フ
・タ
・サ
[
ジ
製
品
の
人
気
や
売
れ
筋
[
製
品
の
品
質
勝
・
手
性
能
・
使
い
[
製
品
の
購
入
価
格
ビ
ス
製
造
企
業
の
国
籍
製
品
利
ン用
グに
コ必
ス要
ト な
ラ
ン
ニ
購入時重視点の項目間の相関を把握するために、各項目間の相関分析を実施した。その結果、
「製品の購入価格」と「製品利用に必要なランニングコスト」、「製品のブランドイメージ」と「製品の
人気や売れ筋」「製造企業の国籍」、「製品の人気や売れ筋」と「製品のアフターサービス」で弱い
正の相関がみられた。
図表 3-40 購入時重視点の各項目間の相関分析
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
0.0452
-0.1093
0.0984
0.1048
-0.0635
-0.052
0.4009
製
品
の
デ
ザ
イ
ン
0.4882
0.2915
0.1296
製
品
の
人
筋
気
や
売
れ
0.383
0.0572
製
品
サ
の
ア
ビ
フ
スタ
ー
製
能
品
・
の
使
品
い
質
勝・
手
性
0.4106
0.1902
0.4019
0.2014
製
品
の
メ
ブ
ラ
ジ
ン
ド
イ
ー
0.2724
0.1177
0.2317
0.3234
0.1191
ー
製
品
の
購
入
価
格
0.1815
0.1915
0.0038
-0.1101
0.0951
0.2109
0.0713
製
造
企
業
の
国
籍
※相関分析:2 変数間の関係を数値で記述する分析方法。値が 1 に近いほど正の相関が強く、-1 に近いほど負の
相関が強い。0 の場合は完全な無相関。
134
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⑪ 省エネマーク重視理由
ランプの購入に際して、省エネマークを重視する理由を尋ねた。複数回答(あてはまるものを全
て選択)の傾向と、単一回答(最もあてはまるものを1つ選択)のどちらにおいても、「電気代の節
約につながるから」の割合が最も高かった。ただし、単一回答の場合、ほとんどの回答者が「電気
代の節約につながるから」を選択した。
図表 3-41 省エネマーク重視理由(n=250)SA/MA
0
20
電気代の節約につながるから
自然環境保全につながるから
周囲が購入しているからなんとなく
当 てはまる ものを い くつでも
その他
最 も当てはまる もの
135
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40
60
80
1 00
⑫
省エネマーク詳細理解度
省エネマークについて詳しく説明した後、省エネマークの詳細をどの程度理解していたかを尋ね
た。「よく知っていた」「やや知っていた」と答えた者を省エネマーク詳細理解者とすると、全体の詳
細理解者はおよそ 9%であった。性別、所得区分、居住地域別での差は特段見られなかった。
図表 3-42
良く知っていた
0%
10%
合計 0.4
8.4
男 0.0
9.6
女 0.6 7.8
20%
BOP 1.0 8.0
都市部 0.6 6.5
農村部 0.0
11.5
やや知っていた
30%
40%
あまり知らなかった
50%
60%
全く知らなかった
70%
34.4
80%
56.8
49.4
26.9
41.0
64.7
TOP 0.0 6.0
MOP 0.0 10.0
省エネマーク詳細理解度(n=250)SA
44.0
34.0
30.0
38.3
28.1
136
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50.0
56.0
61.0
54.5
60.4
90%
100%
⑬
<省エネマーク詳細提示後>今後の省エネマークの重視度
省エネマークの詳細を提示した上で、今後の省エネマークを重視する程度を尋ねた。「とても重
視する」と「重視する」を合計すると、重視者の割合はおよそ 93%であった。所得区分別にみると、
「とても重視する」の割合が TOP で高く、BOP で低かった。
とても重視する
0
10
20
合計
31.6
男
31.3
女
31.7
農村部
50
60
70
61.6
60.2
62.3
35.0
MOP
都市部
40
42.0
TOP
BOP
30
重視する
23.0
54.0
55.0
72.0
34.4
27.1
137
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60.4
63.5
80
90
100
⑭
環境・省エネに配慮している企業に対するイメージ
「信頼できる」が最も高く、次いで「環境や省エネを宣伝に活用して印象によい」「その製品やサ
ービスを優先して買いたい」であった。
図表 3-43 環境・省エネに配慮している企業に対するイメージ(n=250)MA
0
10
20
30
40
50
信頼できる
70
62.8
49.2
環境や省エネを宣伝に活用して印象に良い
その企業の製品やサービスを優先して買いたい
44.8
先進性やチャレンジ精神を感じる
34.8
親近感を感じる
17.6
当然の行為である
何も感じない
60
5.2
1.2
138
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⑮
「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて想起した企業名
「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて想起した企業名について、自由記述式で回答を
求めた(最大 3 社まで)。結果、インドネシアでは Funiki:111 件、Fujitsu:110 件、Philips:85 件、
Toshiba:78 件、Hitachi:66 件、LG60 件、Samsung:58 件といった企業名の出現が多かった。
139
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⑯
省エネマーク付き家電製品次回購入意向
「次回購入するなら省エネマーク付を選びたい製品」として「ランプ」「テレビ」「冷蔵庫」が上位に
あがった。「すぐにでも省エネマーク付を購入したい製品」として「ランプ」「テレビ」「エアコン」「冷蔵
庫」などがあげられた。
図表 3-44 次回購入するなら省エネマーク付のものを選ぶ
100
83.6
80
66.8
58.4
60
51.6
51.2
50.8
44
40
30.4
24
20
蛍 光 灯 用 バ ラ ス
ト
扇 風 機
ア イ ロ ン
エ ア コ ン
洗 濯 機
炊 飯 器
冷 蔵 庫
テ レ ビ
ラ ン プ
0
図表 3-45省エネマーク付の製品をすぐにでも購入したい
100
80
60
48.4
40
28.4
23.6
22.8
22.4
21.2
17.2
20
10.8
6.0
蛍 光 灯 用 バ ラ ス
ト
扇 風 機
冷 蔵 庫
140
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
炊 飯 器
ア イ ロ ン
洗 濯 機
エ ア コ ン
テ レ ビ
ラ ン プ
0
「購入したい、買い換えたい」と考えている製品の割合と比較し、「次回購入するなら省エネマー
クがついているもの」が高くあげられているものとして「ランプ」「冷蔵庫」「テレビ」「アイロン」「炊飯
器」などがあった。「省エネマークがついているものをすぐにでも購入したい」では、ランプ、アイロ
ン、炊飯器などが「購入したい、買い換えたい」に比較して高くあげられた。
図表 3-46 <比較>購入したい、買い換えたい/省エネマークがついているものをすぐ
にでも購入したい/次回購入するなら省エネマーク付のものを選ぶ
購入したい、買い換えたい製品
省エネマークが付いているものをすぐにでも購入したい、買い換えたい
次回購入するならマークが付いているもの
0
10
20
30
40
32.7
ランプ
蛍光灯用バラスト
6.0
6.0
10.9
17.2
10.8
アイロン
炊飯器
32.7
51.2
30.4
28.4
7.3
32.3
22.4
21.2
141
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
66.8
44.0
51.6
80
90
83.6
58.4
テレビ
6.5
48.4
50.8
22.8
洗濯機
7.7
70
39.5
23.6
冷蔵庫
60
24.0
エアコン
扇風機
50
⑰
次回購入したい家電製品の国・地域
次回購入したい家電ブランドの国・地域を聞いたところ、いずれの製品でも「日本」と回答した者
が多かった。他の国では「扇風機」「アイロン」「炊飯器」で中国がやや多かった。
図表 3-47 購入したい家電製品の国・地域(n=250)
日本
0.0
エアコン
10.0
4.0
2.4
1.6
20.0
30.0
韓国
40.0
米国
中国
50.0
欧州
60.0
70.0
80.0
76.4
8.8
6.8
80.4
6.4
4.0
7.6
冷蔵庫
その他
0.8
0.8
80.0
7.6
4.4
6.0
洗濯機
1.6
0.4
扇風機
60.4
9.2
0.4
20.0
0.0
10.0
テレビ
1.6
1.6
78.0
6.4
5.2
7.2
57.6
5.6
6.0
アイ ロ ン
2.4
17.2
11.2
61.2
12.4
炊飯器
2.8
1.2
16.8
5.6
142
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
90.0
100.0
⑱
日本企業および日本製品に対するイメージ
日本企業および日本製品に対するイメージについて全体傾向をみると、「購入価格が安い」「製
品のアフターサービスがよい」以外は、おしなべて 90%を超えている。
図表 3-48 日本企業および日本製品に対するイメージ(「非常にそう思う」と「そ
う思う」の選択率合計)
(n=250)SA
●性別
男
98.8
96.8
98.0
92.7 96.4
女
78.3 86.2
合計
95.1 94.6 96.4 95.8
95.2
97.6 96.4
94.8
96.0
96.8
製
品
の
省
エ
ネ
性
能
が
良
い
日
本
企
業
の
き製
る品
だ
と
信
頼
で
会
社
と
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いて
れ省
てエ
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術
に
力
83.6
製
品
の
ブ
ラ
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・メ
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製
品
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人
気
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製
品
の
品
手質
が・
良性
い能
・
使
い
勝
[
100
90 84.4 84.4
80
84.4
70
60
50
40
30
20
10
0
購
入
価
格
が
安
い
98.7 98.8 97.6 96.4 98.8 97.6
ビ
ス
が
●所得区分別
TOP
MOP
BOP
[
98.0
99.0
94.0 98.0 98.0 98.0
100.0
97.0 98.0 97.0
99.0
96.0 96.0
95.0
96.0 96.0
95.0
100
86.0
98.0
93.0
86.0
94.0
92.0
84.0
90 84.0 83.0
81.0
98.8
96.8
96.8
98.0
95.2
96.0
94.8
80
83.6
84.4
70
60
50
40
30
20
10
0
購
製
製
製
日
製
製
製
会
入
品
品
品
本
品
品
品
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良
信
で
術
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ジ
い
い
頼
あ
に
が
が
勝
で
る
力
[
[
143
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
合計
●地域区分別
都市部
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
88.6
81.8
98.7 99.0
98.8
99.0 98.1 97.9
95.5
96.8
98.0
96.9
94.2
95.2
96.1 92.7
94.8
97.9 97.4 95.8
83.4
83.7
合計
94.8
96.0
96.8
製
品
の
省
エ
ネ
性
能
が
良
い
日
本
企
業
の
き製
る品
だ
と
信
頼
で
会
社
と
をし
いて
れ省
てエ
いネ
る技
術
に
力
83.6
84.4
製
品
の
デ
ザ
イ
ン
が
よ
い
製
品
の
ブ
ラ
よン
いド
イ
・メ
[
製
品
の
品
手質
が・
良性
い能
・
使
い
勝
ジ
が
製
品
の
人
気
や
売
れ
筋
で
あ
る
製
品
の
ア
フ
よ
・タ
い
・サ
[ [
購
入
価
格
が
安
い
農村部
ビ
ス
が
144
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
⑲
「日本の家電メーカー」で想起するメーカー
「日本の家電メーカー」と聞いて想起した企業名について、自由記述式で回答を求めた(最大 3 社
まで)。結果、インドネシアでは Toshiba:102 件、Funiki:99 件、Fujitsu:75 件などがあげられたが、
LG:74 件が 4 位にあげられるなど、誤解も含まれている。
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
企業名
Toshiba
Funiki
Fujitsu
LG
Sanken
Samsung
Hitachi
Sony
Philips
Miyako
145
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
件数
102
99
75
74
64
57
54
42
37
29
n=250
⑳
家電製品に関する情報源
家電に関する情報源について全体傾向をみると、「テレビ広告」が最も多く、次いで「店で実際に
見て」「テレビ番組」「製品パンフレット」であった。
図表 3-49 家電製品に関する情報源(n=250)
0
20
40
60
80
75.2
テレビ広告
57.2
店で実際に見て
テレビ番組
39.6
製品パン フレット
38.8
2 9.6
知人・ 友人からの話
2 6.0
家族からの話
新聞広告
23.2
店頭広告
22.4
20.4
店頭の販売員
11 .6
雑誌広告
1 0.0
雑誌記事
8.0
新聞記事
ラジオ広告
4.4
インターネットサイト
4.4
勤務先・取引先など仕事を通じて
3 .2
屋外広告
2 .8
ラジオ番組
2 .4
インターネット広告
2.0
折り込み広告
1.6
社内広告・駅貼りポスター
0.8
フリーペーパー記事
0.8
フリーペーパー広告
0.4
146
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
●性別
男
100 女
84.3
80 75.2
70.7
60 55.4
57.2
58.1
40 38.6
39.6
40.1
39.8
38.8
28.9
27.7
23.2
25.3
22.4
21.0
21.0
26.5
20.4
9.6 11.6
12.6
・
・
・・
・
・
G L
・
・
・
・
・
・・
・
17.4
Xェフフ
・
・
・
・
・
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・
・
・
・
・
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・
・
・
・
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・
・
・
・
・
・
・
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・
26.0
25.7
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EFlゥ フb
・
・
・
・
・・
・
・・
・
サip t bg
・
・
・・
・
・
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・
・
・
・
・
・
・
Xナタロノゥト
e rL
・
・
・・
・
・
・
26.5
29.6
29.9
38.3
20 0 合計
●所得区分
TOP
MOP
BOP
合計
100 80 81.0
74.0 70.0
75.2
58.0
58.0 56.0
57.2
60 41.0
49.0
40.0
40.0
32.0
36.0 39.6
28.0
38.8
29.6
32.0
12.0
40 20 14.0
12.0
9.0
11.6
・
・
・・
・
・
G L
・
・
・
・
・
・・
・
Xェフフ
・
・
・
・
・
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・
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・
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・
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・
・
・
・
・
・
・
Xナタロノゥト
・
・
・・
・
・
・
e rL
0 32.0
28.0
30.0
29.0
24.0
26.0
25.0
16.0
21.0
18.0
26.0
23.2
22.4
20.4
8.0
12.0
●地域区分
都市部
農村部
合計
100 80 76.0 74.0
75.2
60 62.349.0
57.2
40 51.0
35.4
42.2 39.6
45.8
45.5
38.8 28.1
29.6
16.2
20 22.1 25.0
23.2
22.7
22.9
21.9
18.8
22.4
20.4
12.5
11.0
11.6
・
・
・・
・
・
G L
・
・
・
・
・
・・
・
Xェフフ
・
・
・
・
・
XェL
・
・
・
・
・
VキL
147
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
・
・
・
・
・・
・
ニーゥ フb
・
・
・
・
・
・
・
・・
・
ml
EFlゥ フb
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・
サip t bg
・
・
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・
・
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・
・
・
・
・
・
・
Xナタロノゥト
・
・
・・
・
・
・
e rL
0 13.6
26.0
※上位 10 項目をグラフ化(全 23 項目)
㉑ 日常の買い物場所
家電製品以外も含めた日常の買い物場所について全体傾向をみると、最も多いのは「市場」、
次いで「専門小売店」「スーパーマーケット」であった。所得区分別にみると、TOP でスーパーマー
ケット、BOP で市場が高かった。地域区分別にみると、都市部で「市場」「スーパーマーケット」、農
村部で「専門小売店」が高かった。
図表 3-50 日常の買い物場所(n=250) MA
0
20
40
60
45.6
市場
30
専門小売店(八百屋、魚や、家電店など)
14
スーパーマーケット
ハイパーマーケット
3.6
コンビニエンスストア
3.2
訪問販売
1.6
デパート・ショッピングセンター
1.2
148
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
80
100
●性別
男
女
合計
100
80
60
48.5
39.8
40
36.1
26.9
45.6
20
13.3 14.4
30.0
7.2
4.2
2.4
0.0
1.6
2.4
1.2
1.2
デ パ ー ト ・シ ョ ッピ ン
グ セ ンタ ー
3.2
1.2
コ ンビ ニ エ ン ス ス ト ア
ハイ パ ー マ ー ケ ッ ト
スー パ ー マー ケ ット
3.6
訪問販売
14.0
専 門 小 売 店 (八 百 屋 、
魚 や 、家 電 店 な ど )
市場
0
1.2
●所得区分
TOP
MOP
BOP
合計
100
80
53.0
60
44.0
40
39.0
33.0 35.0
45.6
20
30.0
14.0
30.0
8.0
6.0
6.0
2.0
1.0
1.6
●地域区分
都市部
農村部
合計
100
80
60
40
56.3
55.2
30.2
45.6
20
13.6
30.0
19.5
5.2
14.0
5.2
1.0 3.6
1.9
5.2
3.2
2.1 1.6
1.3
0
、
)
ケ
ッ
ト
ケ
ッ
ト
ー
訪
問
販
売
149
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
1.9
ン
グ
セ
ン
タ
0.0
デ
パ
ト
・
シ
ョ
ッ
ピ
ー
ー
マ
パ
コ
ン
ビ
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ン
ス
ス
ト
ー
マ
ス
ー
ー
(
ー
ハ
イ
パ
専
魚
門
や
小
家売
電店
店八
な百
ど屋
、
市
場
0.0 2.0 2.0
1.2
2.0 2.0 0.0
デ パ ー ト ・シ ョ ッピ ン
グ セ ンタ ー
3.2
コ ンビ ニ エ ン ス ス ト ア
ハイ パ ー マ ー ケ ッ ト
スー パ ー マー ケ ット
3.6
4.0 1.0
訪問販売
14.0
専 門 小 売 店 (八 百 屋 、
魚 や 、家 電 店 な ど )
市場
0
14.0
1.2
4)
インドネシアの調査結果からみられる要点
●省エネマークの認知率
全体の認知率は 7.2%。所得区分別にみると TOP の認知率は 6.0%、MOP の認知率は 12.0%、
BOP の認知率は 3.0%であった。地域区分別にみると、都市部の認知率は 6.5%、農村部の認知
率は 8.3%であった。
認知経路は「店で実際に見て」が 44.4%、次いで「テレビ広告」「折り込み広告」「製品パンフレッ
ト」であった(n=18 と母数が少ないため、参考値)
●所有している家電製品
「ランプ(100%)」「扇風機(99.2%)」「アイロン(99.2%)」「テレビ(98.8%)」「炊飯器(97.2%)」「冷
蔵庫(69.0%)」であった。
●家電製品購入時の重視点
「製品の品質・性能・使い勝手」が最も高く、次いで「製品の購入価格」「製品利用に必要なランニ
ングコスト」であった。
●省エネマーク付き製品の購入意向
次回購入するなら省エネマークつきのものを選ぶ、とされた製品は、「ランプ(83.6%)」「テレビ
(66.8%)」「冷蔵庫(58.4%)」「炊飯器(51.6%)」が高かった。
●家電製品に関する情報源
「テレビ」が最も高く(75.2%)、次いで「店で実際に見て」(57.2%)であった。
150
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
(4) ベトナム詳細分析
1)
サンプル設計
所得区分と地域区分に基づいて割付回収を実施し、計 250 サンプルの回収票を得た。
図表 3-51 割付回収表
地域区分
所得区分
2)
都市部
計
農村部
TOP
50
-
50
MOP
50
50
100
BOP
50
50
100
計
150
100
250
回答者属性
性別では、女性の割合が 67%。年代別では、30 代が多い。未既婚では、既婚が 91%と多い。同
居家族人数は 4 人が多い。
図表 3-52 回答者属性
●性別(n=250)
●年代(n=250)
2.4
10.0
7.2
14.0
33.2
12.4
男
女
18.0
11.6
66.8
20-24歳
25-29歳
30-34歳
35-39歳
40-44歳
45-49歳
50-54歳
55-59歳
24.4
●未既婚(n=250)
●同居家族人数(n=250)
1.6
3.2
9.0
0.4 1.2
5.6
12.0
24.0
未婚
既婚(事実婚を含む)
91.0
151
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
52.0
1
2
3
4
5
6
7
8以上
世帯主の最終学歴を見ると、「高校」が最も多く、次いで「大学」であった。世帯主の就業状況を
みると、「定期的な収入のある仕事に就いている」が最も多かった。
図表 3-53 世帯主の最終学歴(n=250)
【世帯主の最終学歴】
0
学歴なし
小学校
5
10
15
20
25
30
35
45
0
1.2
7.6
中学校
39.6
高校
17.6
高等専門学校
32.8
大学
大学院(修士・博士など)
40
1.2
図表 3-54 世帯主の就業状況(n=250)
【世帯主の】就業状況
定期的な収入のある仕事に就いている
定期的な収入のある仕事に就いていない(日雇いなど臨時の仕事をしている)
収入がない
76.8
0%
20%
40%
152
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
22.4
60%
80%
0.8
100%
世帯主の職業をみると、「個人経営者」が最も多く、次いで「肉体労働者」「事務労働者」であった。
配偶者の職業は、「個人経営者」が多かった。
図表 3-55 世帯主の職業(n=250)SA
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
16.7
肉体労働者
0.4
農民
1.6
軍人
5.7
企業幹部
4.9
企業経営者
16.3
事務労働者
党・政府機関従事者
2
大学・中小学校教師
2.4
科学技術者
1.2
その他の専門職従事者
1.2
大学・大学院生
1.2
41.2
個人経営者
4.9
主婦・主夫
図表 3-56 配偶者の職業(n=216)SA
0
5
10
15
40
4.6
6.5
企業経営者
20.8
事務労働者
党・政府機関従事者
2.3
大学・中小学校教師
2.8
0
1.4
その他の専門職従事者
0
36.6
個人経営者
主婦・主夫
35
2.3
企業幹部
大学・大学院生
30
0
軍人
科学技術者
25
19.4
肉体労働者
農民
20
3.2
153
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
45
住居形態について全体傾向をみると、「戸建住宅」が最も多い。
住宅の所有形態について全体傾向をみると、「個人所有」が最も多い。
図表 3-57 住宅形態(n=250) SA
戸建住宅
0%
10%
20%
集合 住宅(アパート・コン ドミニアム )
30%
40%
50%
長屋建住 宅(タウン ハウ スを 含む )
60%
70%
80%
90%
100%
合計
94.0
2.0 4.0
男
95.2
2.4 2.4
女
1.8 4.8
93.4
TO P
2.02.0
96.0
MO P
93.0
2.0 5.0
BO P
94.0
2.0 4.0
都市部
94.7
1.3 4.0
農村部
3.0 4.0
93.0
図表 3-58 住宅の所有形態(n=250) SA
賃貸(民間・企業)
0%
合計
20%
3.6
男 0.0
女
個 人所有
40%
60%
93.6
96.4
5.4
92.2
共有
80%
100%
2.8
3.6
2.4
合計
3.6
93.6
2.8
TO P
4.0
94.0
2.0
MO P 2.0
94.0
BO P
5.0
合計
3.6
93.6
都市部
4.7
90.7
農村部 2.0
93.0
98.0
154
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
4.0
2.0
2.8
4.7
0.0
3)
分析結果
① 生活環境に関する意識
図表 3-59
生活環境に関する意識(n=250)SA
生活環境に関する意識の全体傾向について、「良い」の値が高いのは「近所との付き合い」「教
育の環境」「買い物の利便性」。値が低いのは「娯楽の環境」であった。
良い
【生活環境に関する意識】
0%
20%
衛生状態
近所との付き合い
80%
18.4
34.3
39.2
35.2
教育の環境
悪い
47.6
39.2
医療の環境
やや悪い
60%
54.4
交通の利便性
自然環境
40%
33.2
買い物の利便性
娯楽の環境
やや良い
0.8
11.3
16.8
4.8
20
0.8
44
45.3
100%
54.7
17.2
45.6
30.8
34
44.4
65.6
155
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
22.8
31.2
3.2
2
3.2 0
② 環境問題に関する意識
環境問題に関する意識の全体傾向について、「深刻である」「やや深刻である」の合計値で見る
と、「緑地不足」「騒音や振動」「大気汚染」への意識が深刻であった。
図表 3-60
環境問題に関する意識(n=250)SA
【環境問題に関する意識】
深刻である
地球温暖化 1.2
野生生物種減少
まあ深刻である
農薬汚染 1.2 8.4
8.8
森林破壊
10.0
景観の悪化 3.2
悪臭
12.0
緑地不足
11.6
飲料水質悪化
7.6
河川汚濁
18.8
37.2
40%
50%
0.0
33.6
26.8
29.6
4.4
33.6
35.2
30%
6.0
54.8
23.2
20%
0.0
30.4
26.4
20.4
10%
0.0
28.4
32.4
20.4
10.4
2.0
38.4
32.4
11.2
7.2
36.8
31.2
10.0
0%
55.2
25.6
31.6
6.4
大気汚染
68.4
13.2
27.2
10.4
風砂
66.4
22.0
騒音や振動
50.0
26.8
21.6
5.2
24.0
17.2
6.8
4.0 5.2
よくわからない
38.4
8.4
11.2
砂漠化 2.4 7.2
深刻ではない
23.2
13.2
3.6
あまり深刻ではない
60%
70%
80%
90%
100%
環境問題が健康に与える影響について、「自身への影響」と「子供や孫への影響」を区別して測
定した。「非常に影響がある」を見ると、子供や孫への影響をやや深刻にとらえている。
156
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-61 環境汚染が健康に与える影響(n=250)
非常に影響がある
0%
環境汚染の自身の健康への影響
環境汚染の子供や孫への影響
10%
20%
かなり影響がある
30%
52.0
55.2
157
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
40%
それほど影響ない
50%
60%
70%
80%
42.0
39.2
90%
100%
6.0
5.6
③ 省エネ意識
省エネ意識に関連する9項目について、現在の実行度と、今後の実行度を測定した。ほぼ全て
の項目において、今後の実行度は現在の実行度を上回っている。ほぼ全ての項目で「いつもかか
さず行っている」「行っている」が高いが、「暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やし過ぎないよう
にしている」の現在の実行度では回答にばらつきがみられた。
図表 3-62
使っていない電気製品のコンセントを抜く(n=250)SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
14.0
20.0
26.0
40.0
0
14.0
20.7
36.7
28.7
0
14.0
24.0
31.0
31.0
0
14.0
17.0
31.0
38.0
0
14.0
20.0
38.0
28.0
0
14.4
19.2
31.1
35.3
0
13.3
22.9
34.9
28.9
0
14.0
20.4
32.4
33.2
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0.0
3.0
36.0
61.0
0
2.0
8.7
45.3
44.0
0
0.0
5.0
42.0
53.0
0
2.0
5.0
42.0
51.0
0
2.0
12.0
40.0
46.0
0
0.6
6.0
40.7
52.7
0
2.4
7.2
43.4
47.0
0
1.2
6.4
41.6
50.8
158
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-63
暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やし過ぎないようにしている SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
21.0
2.0
10.0
25.0
42.0
4.7
2.7
15.3
43.3
34.0
22.0
0.0
13.0
27.0
38.0
6.0
2.0
13.0
44.0
35.0
0.0
8.0
14.0
38.0
40.0
11.4
2.4
13.2
35.3
37.7
10.8
2.4
13.3
37.3
36.1
11.2
2.4
13.2
36.0
37.2
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
17.0
0.0
2.0
16.0
65.0
3.3
0.7
7.3
42.0
46.7
17.0
0.0
8.0
25.0
50.0
5.0
0.0
3.0
36.0
56.0
0.0
2.0
4.0
36.0
58.0
9.0
0.0
4.8
28.7
57.5
8.4
1.2
6.0
37.3
47.0
8.8
0.4
5.2
31.6
54.0
159
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-64 家電製品を購入する際は、省エネ性能の高いものを選ぶ SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
6.0
20.0
24.0
50.0
0
6.0
17.3
40.0
36.7
0
9.0
13.0
37.0
41.0
0
5.0
23.0
26.0
46.0
0
2.0
20.0
42.0
36.0
0
7.8
16.2
34.7
41.3
0
2.4
22.9
31.3
43.4
0
6.0
18.4
33.6
42.0
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0.0
2.0
25.0
73.0
0
1.3
4.0
42.0
52.7
0
2.0
3.0
33.0
62.0
0
0.0
4.0
33.0
63.0
0
0.0
2.0
44.0
54.0
0
0.6
1.8
36.5
61.1
0
1.2
6.0
32.5
60.2
0
0.8
3.2
35.2
60.8
160
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-65 日常生活において、節水に心がけている SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
3.0
9.0
34.0
54.0
0
1.3
6.0
36.0
56.7
0
0.0
9.0
32.0
59.0
0
3.0
5.0
38.0
54.0
0
4.0
8.0
36.0
52.0
0
1.2
6.0
36.5
56.3
0
3.6
9.6
32.5
54.2
0
2.0
7.2
35.2
55.6
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
3.0
26.0
71.0
0
0
2.0
34.7
63.3
0
0
0.0
31.0
69.0
0
0
3.0
30.0
67.0
0
0
6.0
34.0
60.0
0
0
1.2
29.9
68.9
0
0
4.8
33.7
61.4
0
0
2.4
31.2
66.4
161
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-66
冷蔵庫のドアの開閉をなるべく少なくする(n=250)SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
9.0
15.0
9.0
67.0
0
2.7
8.0
58.0
31.3
0
2.0
18.0
35.0
45.0
0
8.0
6.0
40.0
46.0
0
6.0
6.0
42.0
46.0
0
4.2
9.6
40.7
45.5
0
7.2
13.3
33.7
45.8
0
5.2
10.8
38.4
45.6
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
1.0
6.0
26.0
67.0
0
0.0
4.0
46.7
49.3
0
0.0
2.0
41.0
57.0
0
1.0
7.0
36.0
56.0
0
0.0
6.0
38.0
56.0
0
0.6
4.8
37.7
56.9
0
0.0
4.8
39.8
55.4
0
0.4
4.8
38.4
56.4
162
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-67 テレビやラジオのつけっぱなしをしない(n=250) SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
5.0
13.0
37.0
45.0
0
2.0
10.7
55.3
32.0
0
4.0
14.0
48.0
34.0
0
3.0
11.0
45.0
41.0
0
2.0
8.0
54.0
36.0
0
1.8
9.6
52.1
36.5
0
6.0
15.7
39.8
38.6
0
3.2
11.6
48.0
37.2
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
1.0
3.0
29.0
67.0
0
0.0
1.3
48.7
50.0
0
1.0
2.0
36.0
61.0
0
0.0
3.0
44.0
53.0
0
0.0
0.0
44.0
56.0
0
0.6
1.2
41.9
56.3
0
0.0
3.6
38.6
57.8
0
0.4
2.0
40.8
56.8
163
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-68 不要な照明をこまめに消す(n=250)SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
3.0
12.0
33.0
52.0
0
0.7
8.0
42.7
48.7
0
1.0
9.0
40.0
50.0
0
2.0
11.0
35.0
52.0
0
2.0
8.0
44.0
46.0
0
2.4
9.0
40.1
48.5
0
0.0
10.8
36.1
53.0
0
1.6
9.6
38.8
50.0
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
0.0
31.0
69.0
0
0
2.7
37.3
60.0
0
0
3.0
31.0
66.0
0
0
0.0
31.0
69.0
0
0
2.0
50.0
48.0
0
0
1.8
34.1
64.1
0
0
1.2
36.1
62.7
0
0
1.6
34.8
63.6
164
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-69 外出時や寝る前にはテレビやラジオの主電源を切る(n=250) SA
●現在の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
8.0
24.0
40.0
28.0
0
5.3
22.7
32.7
39.3
0
7.0
25.0
38.0
30.0
0
6.0
22.0
32.0
40.0
0
6.0
22.0
38.0
34.0
0
7.2
22.8
32.9
37.1
0
4.8
24.1
41.0
30.1
0
6.4
23.2
35.6
34.8
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
2.0
3.0
46.0
49.0
0
0.0
4.7
43.3
52.0
0
2.0
4.0
42.0
52.0
0
0.0
4.0
43.0
53.0
0
0.0
4.0
52.0
44.0
0
1.2
3.0
47.3
48.5
0
0.0
6.0
38.6
55.4
0
0.8
4.0
44.4
50.8
165
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
図表 3-70 使い捨てのものはできるだけ使わない(n=250)SA
●現在の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0.0
0.0
18.0
35.0
47.0
7.3
2.7
16.0
48.7
25.3
3.0
1.0
17.0
42.0
37.0
6.0
3.0
17.0
40.0
34.0
4.0
0.0
16.0
52.0
28.0
6.6
1.2
14.4
46.1
31.7
0.0
2.4
21.7
37.3
38.6
4.4
1.6
16.8
43.2
34.0
持っていないのでわからない
全く行っていない
行っていない(たまに行うこともある)
行っている(行わないこともある)
いつもかかさず行っている
●今後の実行度
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
合計
男
女
TOP
MOP
BOP
都市部
農村部
持っていないのでわからない
全く行おうとは思わない
行おうとは思わない
行おうと思う
ぜひ行おうと思う
農村部
都市部
BOP
MOP
TOP
女
男
合計
0
0
3.0
31.0
66.0
0
0
4.0
54.0
42.0
0
0
4.0
42.0
54.0
0
0
3.0
45.0
52.0
0
0
4.0
50.0
46.0
0
0
3.0
47.9
49.1
0
0
4.8
38.6
56.6
0
0
3.6
44.8
51.6
166
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④ 省エネマークの認知および認知経路
省エネマークについて、「よく知っていて説明できる」「知っている」と答えた回答者を
省エネマーク認知者とすると、全体の認知率は 3.6%であった。居住地で見ると、農村部がおよそ
5%と都市部よりやや高かった。
図表 3-71 省エネマークの認知(n=250)SA
良く知っていた
0%
合計 03.6
男 02.4
10%
やや知っていた
20%
30%
40%
あまり知らなかった
50%
88.8
7.6
89.2
8.4
女 0 4.2
TOP 0 4
MOP 0 4
60%
7.2
88.6
6
90
85
11
BOP 0 3
5
92
都市部 02.7
6
91.3
農村部 0 5
10
167
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85
全く知らなかった
70%
80%
90%
100%
省エネマーク認知者に対して、認知経路(知るきっかけになった情報源)を尋ねたところ、「新聞
広告」が最も多く、次いで「テレビ広告」「インターネット広告」「店で実際に見て」であった。
省エネマーク認知者に対して、省エネマークに関する政府広報を見たことがあるかどうかを尋ね
たところ、「見たことがある」は 60%であった。
図表 3-72
省エネマークの認知経路(省エネマーク認知者 n=10)SA
0
10
20
30
40
40
新聞広告
テレビ広告
30
インターネット広告
30
店で実際に見て
30
テレビ番組
20
20
知人・友人からの話
店頭広告
10
店頭の販売員
10
ラジオ番組
0
ラジオ広告
インターネットサイト
0
新聞記事
雑誌記事
0
雑誌広告
0
折り込み広告
屋外広告
0
0
社内広告・駅貼りポスター
0
フリーペーパー記事
0
フリーペーパー広告
0
家族からの話
製品パンフレット
0
0
勤務先・取引先など仕事を通じて
0
0
0
※n数が少ないため、参考値
168
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50
図表 3-73 省エネマーク認知者に関する政府広報の認知
(省エネマーク認知者 n=10)
政府広報を見たことがある
0%
10%
20%
30%
40%
政府広報を見たことがない
50%
60%
60
70%
80%
40
※n数が少ないため、参考値
169
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90%
100%
⑤ 省エネマーク制度に対する意見
省エネマーク制度に関する意見を聴取した。代表的意見の一例を以下に示す。
・家電製品の省エネ性能を高めてくれる。
・省電力を促進してくれる。
・家電製品の省エネ性能が高まることにより、コスト削減につながる。
⑥ 所有している家電製品
主有している家電製品の全体傾向を見ると、「エアコン」「炊飯器」以外は 90%以上であった。所
得区分別でみると、「洗濯機」「エアコン」で特に所得が高いほど所有率が高かった。「エアコン」
「炊飯器」は、収入が高いほど所有率が高く、農村部よりも都市部で所有率が高かった。
170
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図表 3-74 所有している家電製品(n=250)
(1)全体
合計
100
100
100
100
100
100
97
92
92
86
80
72
60
40
20
炊飯器
エア コン
洗濯機
小型蛍光灯
蛍 光 灯 用 バラ ス ト
テ レビ
扇風機
電 子 レ ンジ
冷蔵庫
ラ ンプ
0
(2)所得区分別
TOP
100
100100100
100100100
100100100
100100100
MOP
100100100
BOP
96 98 97
96
100
90 92
100
96
98
92
84
74
80
73
57
60
40
20
炊飯器
エア コン
洗濯機
小型蛍光灯
蛍 光 灯 用 バラ ス ト
テ レビ
扇風機
電 子 レ ンジ
冷蔵庫
ラ ンプ
0
(3)地域区分別
都市部
100
100 100
100 100
100 100
100 100
100 100
農村部
97 98
96
86
93 91
93
83
77
80
55
60
40
20
炊飯器
エア コン
洗濯機
小型蛍光灯
171
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蛍 光 灯 用 バラ ス ト
テ レビ
扇風機
電 子 レ ンジ
冷蔵庫
ラ ンプ
0
⑦ 家電製品ごとの購入場所
家電製品ごとに購入場所を尋ねたところ、「ランプ」「小型蛍光灯」「蛍光灯用バラスト」は「電気
店」が 1 位となった。「エアコン」「冷蔵庫」「洗濯機」「電子レンジ」「扇風機」「炊飯器」では、「家電量
販店」が 1 位となった。
図表 3-75 家電製品の購入場所(家電製品の所有者に限定しての集計)
1位
2位
3位
4位
5位
電気店(小規模な 家電量販店(大規 スーパーマーケッ ハイパーマーケッ デパート/ショッピ
ランプ(n=250)
電気専門店)
模専門店)
ト
ト
ングセンター
89.2
9.2
0.8
0.4
0.0
電気店(小規模な 家電量販店(大規 スーパーマーケッ ハイパーマーケッ デパート/ショッピ
小型蛍光灯 (n=230) 電気専門店)
模専門店)
ト
ト
ングセンター
87.4
10.9
0.9
0.4
0.0
電気店(小規模な 家電量販店(大規 スーパーマーケッ ハイパーマーケッ デパート/ショッピ
蛍光灯用バラスト(n=243) 電気専門店)
模専門店)
ト
ト
ングセンター
87.2
11.1
0.8
0.4
0.0
家電量販店(大規 ハイパーマーケッ デパート/ショッピ 電気店(小規模な スーパーマーケッ
エアコン(n=216)
模専門店)
ト
ングセンター
電気専門店)
ト
75.5
10.2
5.1
2.8
1.9
家電量販店(大規 ハイパーマーケッ デパート/ショッピ スーパーマーケッ 電気店(小規模な
冷蔵庫(n=250)
模専門店)
ト
電気専門店)
ト
ングセンター
76.4
9.2
5.2
2.0
0.8
家電量販店(大規 ハイパーマーケッ デパート/ショッピ スーパーマーケッ 友人・知人から購
洗濯機(n=230)
模専門店)
ト
ングセンター
ト
入・譲渡
1.7
74.3
10.4
4.8
3.0
家電量販店(大規 ハイパーマーケッ スーパーマーケッ デパート/ショッピ 友人・知人から購
模専門店)
ト
ト
ングセンター
入・譲渡
電子レンジ(n=179)
65.9
15.6
8.9
6.7
1.1
家電量販店(大規 電気店(小規模な ハイパーマーケッ スーパーマーケッ デパート/ショッピ
扇風機(n=250)
模専門店)
電気専門店)
ト
ト
ングセンター
51.6
26.0
8.0
4.8
1.6
家電量販店(大規 スーパーマーケッ ハイパーマーケッ 電気店(小規模な 友人・知人から購
炊飯器(n=250)
模専門店)
ト
ト
電気専門店)
入・譲渡
58.4
14.0
12.0
6.8
2.0
172
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⑧ 2006 年以降に購入した家電製品
2006 年以降に購入した家電製品をみると、「ランプ」が最も高く、次いで「蛍光灯用バラスト」「小
型蛍光灯」「扇風機」であった。
図表 3-76
2006 年以降に購入した家電製品
0
20
40
60
80
100
96.0
ランプ
蛍光灯用バラスト
84.0
小型蛍光灯
83.2
71.2
扇風機
エアコン
65.6
電子レンジ
65.2
テレビ
64.4
冷蔵庫
63.6
洗濯機
炊飯器
58.0
52.4
※ランプ:一般の蛍光灯、小型蛍光灯:電球状に折りたたまれた蛍光灯
173
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図表 3-77 小型蛍光灯
174
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⑨ 製品別購入時重視点
A)扇風機
扇風機の購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品企業の国籍」「製品のブ
ランドイメージ」「製品のデザイン」が重視された。
図表 3-78
扇風機購入時重視点
とても重視 した
0
10
製品 の購入価格
20
30
40
SA
重視した
50
60
70
製品の 品質・性能・使い勝手
47.9
39.3
製品のブ ラ ン ドイ メージ
44.8
41.7
44.8
22.1
製品のア フター サービ ス
42.9
15.3
製品 企業の国籍
45.4
41.1
製品利用に 必要なラ ン ニン グコスト
100
32.5
59.5
製品の人 気や売れ筋
90
52.8
27.6
製品 のデザイ ン
80
49.7
25.2
B)エアコン
エアコンの購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品企業の国籍」「製品の
ブランドイメージ」「製品のデザイン」「製品の購入価格」が重視された。
図表 3-79
エアコン購入時重視点
とても重視 した
0
20
製品の 購入価格
40
重視した
60
80
39.6
47.6
製品の 品質・性能・使い勝手
SA
23.8
72.0
製品の デザイ ン
51.2
39.0
製品のブ ラ ン ドイ メージ
51.8
38.4
製品の人気 や売れ筋
製品のア フター サービ ス
40.9
25.0
製品企 業の国籍
製品利用に 必要なラ ン ニン グコスト
46.3
34.8
36.6
55.5
31.7
175
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45.7
100
120
C)冷蔵庫の購入時重視点
冷蔵庫の購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品の国籍」「製品のデザイ
ン」「製品のブランドイメージ」が重視された。
図表 3-80
冷蔵庫購入時重視点
とても重視 した
0
20
製品 の購入価格
40
重視した
60
80
製品の 品質・性能・使い勝手
製品 のデザイ ン
45.3
製品のブ ラ ン ドイ メージ
45.3
46.5
42.1
42.1
32.7
37.1
25.8
製品 企業の国籍
46.5
44.7
製品利用に 必要なラ ン ニン グコスト
120
27.7
70.4
製品のア フター サービ ス
100
44.0
37.1
製品の人 気や売れ筋
SA
43.4
28.9
D)ランプの購入時重視点
扇風機の購入時重視点をみると、「製品の品質・性能・使い勝手」「製品企業の国籍」「製品のブ
ランドイメージ」が重視された。
図表 3-81
ランプ購入時重視点
とても重視 した
0
製品 の購入価格
10
20
60
33.9
39.3
42.3
36.0
37.7
17.2
33.1
12.6
製品 企業の国籍
70
41.4
31.4
製品のブ ラ ン ドイ メージ
製品利用に 必要なラ ン ニン グコスト
50
重視した
54.8
製品 のデザイ ン
製品のア フター サービ ス
40
18.4
製品の 品質・性能・使い勝手
製品の人 気や売れ筋
30
SA
38.9
41.8
22.6
176
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36.8
80
90
100
⑩ 一般家電製品における購入時重視点
全体傾向をみると、「製品企業の国籍」「製品の品質・性能・使い勝手」「製品のブランドイメージ」
「製品のデザイン」が高かった。居住地域別にみると、「製品の人気や売れ筋」で農村部が高く「製
品のアフターサービス」で都市部が高かった。
図表 3-82 一般家電購入における購入時重視点
(「とても重視する」と「重視する」の選択(n=250) SA
●性別
男
100
80
97.6
85.6
90.4
97.0
98.2
89.2
98.0
94.4
88.8
女
合計
97.6
95.2 97.0
92.8
96.0
73.5 76.0
67.5
96.4
64.7
79.6
75.2
60
78.3 80.2
65.6
40
20
製 品 利 用 に必 要
な ラ ン ニ ング コ
スト
製 品 企 業 の国 籍
製 品 の ア フタ ー
サー ビ ス
177
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製 品 の人 気 や売
れ筋
製 品 の ブラ ンド
イ メー ジ
製 品 のデ ザ イ ン
製 品 の 品 質 ・性
能 ・使 い勝 手
製 品 の購 入 価 格
0
●所得区分別
TOP
91.0 94.0
100
80
100.0
99.0
96.0
92.0 95.0 95.0
MOP
96.0 95.0 98.0
96.0
94.4
88.8
合計
96.0
97.0
94.0
98.0
74.0
BOP
72.0
77.0 75.0
82.0 83.0
68.0
96.4
65.0 65.0
79.6
75.2
60
75.0
65.6
40
20
製 品 利 用 に必 要
な ラ ン ニ ング コ
スト
製 品 企 業 の国 籍
製 品 の ア フタ ー
サー ビ ス
製 品 の人 気 や売
れ筋
製 品 の ブラ ンド
イ メー ジ
製 品 のデ ザ イ ン
製 品 の 品 質 ・性
能 ・使 い勝 手
製 品 の購 入 価 格
0
●地域区分別
都市部
農村部
合計
100.0
100
80
94.0
97.3
99.0
94.0 95.0
94.7 99.0
96.0
93.4
85.3
80.7
98.0
94.4
88.8
96.0
61.4
60
96.4
70.0
75.2
59.0
78.0
79.6
65.6
40
20
製 品 利 用 に必 要
な ラ ン ニ ング コ
スト
製 品 企 業 の国 籍
製 品 の ア フタ ー
サー ビ ス
178
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製 品 の人 気 や売
れ筋
製 品 の ブラ ンド
イ メー ジ
製 品 のデ ザ イ ン
製 品 の 品 質 ・性
能 ・使 い勝 手
製 品 の購 入 価 格
0
購入時重視点の項目間の相関を把握するために、各項目間の相関分析を実施した。その結果、
「製品のデザイン」と「製品のブランドイメージ」、「製品のアフターサービス」と「製品利用に必要な
ランニングコスト」で正の相関がみられた。
図表 3-83 購入時重視点の各項目間の相関分析
製品の品質・性能・使い勝手
製品のデザイン
製品のブランドイメージ
製品の人気や売れ筋
製品のアフターサービス
製造企業の国籍
製品利用に必要なランニングコスト
0.2836
0.0505
0.337
0.236
製
品
イの
メ
ブ
ラ
ジ
ン
ド
0.1606
0.0896
0.1638
製
品
の
れ
人
筋
気
や
売
0.1559
0.5397
製
品
サの
ア
ビ
フ
ス
タ
ー
0.4608
0.217
0.2857
0.3682
0.3725
製
品
の
デ
ザ
イ
ン
ー
0.3539
0.1106
-0.0288
0.0765
0.3538
0.2004
製
能
品
・ の
使
品
い
質
勝
・
手
性
ー
0.2762
0.3282
0.2091
0.2007
0.2242
0.3049
0.338
製
品
の
購
入
価
格
0.2887
製
造
企
業
の
国
籍
※相関分析:2 変数間の関係を数値で記述する分析方法。値が 1 に近いほど正の相関が強く、-1 に近いほど負の
相関が強い。0 の場合は完全な無相関。
179
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⑪ 省エネマーク重視理由
ランプの購入に際して、省エネマークを重視する理由を尋ねた。複数回答(あてはまるものを全
て選択)の傾向と、単一回答(最もあてはまるものを1つ選択)のどちらにおいても、「電気代の節
約につながるから」の割合が最も高かった。ただし、単一回答の場合、ほとんどの回答者が「電気
代の節約につながるから」を選択した。
図表 3-84 省エネマーク重視理由(n=250)SA/MA
0
20
電気代の節約につながるから
自然環境保全につながるから
周囲が購入しているからなんとなく
当 てはまる ものを い くつでも
その他
最 も当ては まる もの
180
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40
60
80
100
⑫ 省エネマーク詳細理解度
省エネマークについて詳しく説明した後、省エネマークの詳細をどの程度理解していたかを尋ね
た。「よく知っていた」「やや知っていた」と答えた者を省エネマーク詳細理解者とすると、全体の詳
細理解者はおよそ 3.6%であった。所得区分では MOP、居住地域別では農村部がやや理解度が
高かった。
図表 3-85 省エネマーク詳細理解度(n=250)SA
良く知っていた
0%
合計 03.6
男 02.4
女 0 4.2
TOP 0 4.0
10%
やや知っていた
20%
30%
40%
あまり知らなかった
50%
7.6
8.4
88.8
89.2
7.2
6.0
MOP 0 4.0
60%
11.0
88.6
90.0
85.0
BOP 03.0 5.0
92.0
都市部 02.7 6.0
91.3
農村部 0 5.0
10.0
181
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85.0
全く知らなかった
70%
80%
90%
100%
⑬ <省エネマーク詳細提示後>今後の省エネマークの重視度
省エネマークの詳細を提示した上で、今後の省エネマークを重視する程度を尋ねた。「とても重
視する」と「重視する」を合計すると、重視者の割合はおよそ 85%であった。所得区分別にみると、
BOP で高かった。居住地域別では、農村部で高かった。
図表 3-86 <省エネマーク提示後>今後の省エネマークの重視度(n=250)SA
とても重視する
0
10
20
合計
36.4
男
36.1
女
36.5
TOP
50
60
70
80
48.4
47.0
49.1
46.0
36.0
51.0
40.0
BOP
農村部
40
30.0
MOP
都市部
30
重視する
47.0
27.3
50.0
50.0
182
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46.0
90
100
⑭ 環境・省エネに配慮している企業に対するイメージ
「信頼できる」が最も高く、次いで「その製品やサービスを優先して買いたい」「親近感を感じる」
「環境や省エネを宣伝に活用して印象によい」であった。
図表 3-87 環境・省エネに配慮している企業に対するイメージ(n=250)SA
0
10
20
30
40
60
52.8
信頼できる
49.6
その企業の製品やサービスを優先して買いたい
親近感を感じる
32.4
環境や省エネを宣伝に活用して印象に良い
32.4
21.6
先進性やチャレンジ精神を感じる
6.4
当然の行為である
何も感じない
50
4.0
183
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⑮ 「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて想起した企業名
FA
「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて想起した企業名について、自由記述
式で回答を求めた(最大 3 社まで)。結果、ベトナムでは、Sony:84 件、Samsung:77 件、
Toshiba:66 件、Panasonic:62 件、Rang Dong:61 件、LG:54 件といった企業の出現率が
高かった。
184
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⑯ 次回購入したい家電製品の国・地域
次回購入したい家電ブランドの国・地域を聞いたところ、いずれの製品でも「日本」と回答した者
が多かった。次いで「韓国」と答えたものが多かった。「扇風機」では、「その他」が多かった。
図表 3-88
購入したい家電製品の国・地域(n=250)MA
米国
0.0
20.0
日本
韓国
中国
40.0
欧州
その他
60.0
80.0
0.4
エアコン
1.2
79.5
9.2
4.4
5.2
1.2
冷蔵庫
77.1
15.7
0.8
2.4
2.8
1.2
洗濯機
0.8
2.0
79.4
9.3
7.3
1.3
電子レンジ
65.5
18.9
6.3
3.8
4.2
0.8
扇風機
46.7
6.1
3.7
2.0
40.6
0.4
テレビ
0.4
3.6
5.2
78.0
12.4
0.0
炊飯器
5.1
3.0
8.1
27.7
185
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56.2
100.0
⑰ 日本企業および日本製品に対するイメージ
日本企業および日本製品に対するイメージについて全体傾向をみると、「購入価格が安い」「製
品のアフターサービスがよい」以外は、おしなべて 90%を超えている。「製品の購入価格が安い」
は、他の項目と比較し低く、20%弱であった。地域別では、農村部で「製品の購入価格が安い」が
低い。
図表 3-89 日本企業および日本製品に対するイメージ
(「非常にそう思う」と「そう思う」の選択率合計)(n=250)SA
●性別
男
96.4 97.0
100.0
96.8
80.0
97.6 95.2
96.0
96.4 97.0
96.8
女
合計
94.0 96.4
92.8 92.2
77.9
92.4
95.6
92.8 90.4
91.2
91.6 89.8
90.4
67.5
60.0
74.4
40.0
20.0
19.3 18.6
18.8
会 社 と し て省 エネ 技 術 に
力 を いれ て いる
日 本 企 業 の製 品 だ と信 頼
でき る
製 品 の省 エネ 性 能 が良 い
186
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製 品 の ア フタ ー サー ビ ス
がよ い
製 品 の人 気 や売 れ 筋 で あ
る
製 品 の ブラ ンド イ メー ジ
がよ い
製 品 のデ ザ イ ンがよ い
製 品 の 品 質 ・性 能 ・使 い
勝 手 が良 い
製 品 の購 入 価 格 が安 い
0.0
●所得区分別
会 社 と し て省 エネ 技 術 に
力 を いれ て いる
日 本 企 業 の製 品 だ と信 頼
でき る
製 品 の省 エネ 性 能 が良 い
会 社 と し て省 エネ 技 術 に
力 を いれ て いる
日 本 企 業 の製 品 だ と信 頼
でき る
製 品 の省 エネ 性 能 が良 い
製 品 の ア フタ ー サー ビ ス
がよ い
製 品 の人 気 や売 れ 筋 で あ
る
製 品 の ブラ ンド イ メー ジ
がよ い
製 品 のデ ザ イ ンがよ い
製 品 の 品 質 ・性 能 ・使 い
勝 手 が良 い
製 品 の購 入 価 格 が安 い
187
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製 品 の ア フタ ー サー ビ ス
がよ い
製 品 の人 気 や売 れ 筋 で あ
る
製 品 の ブラ ンド イ メー ジ
がよ い
74.4
60.0
92.0
89.3
88.0
90.4
91.2
92.4
74.6 74.0
95.6
96.8
93.3
94.7 97.0
90.7
合計
農村部
都市部
95.0
95.4
94.6
94.7
96.0
96.8
80.0
96.0
99.0
100.0
96.8
78.0
75.0
80.0
98.0
100.0
92.4
95.6
100.0
製 品 のデ ザ イ ンがよ い
0.0
8.0
20.0
製 品 の 品 質 ・性 能 ・使 い
勝 手 が良 い
製 品 の購 入 価 格 が安 い
0.0
19.0
16.0
20.0
74.4
60.0
90.4
92.0
96.8
100.0
91.2
94.0
92.0
86.0
92.0
88.0
96.0
97.0
94.0
90.092.0
96.098.096.0
96.096.096.0
100.0
97.095.0
合計
BOP
MOP
TOP
66.0
40.0
24.0
18.8
●地域区分別
40.0
26.0
18.8
⑱ 「日本の家電メーカー」純粋想起 FA
「日本の家電メーカー」と聞いて想起した企業名について、自由記述式で回答を求め
た(最大 3 社まで)。結果、ベトナムでは Toshiba:134 件、Sony:110 件、Panasonic:90
件などがあげられたが、Samsung:46 件が 5 位にあげられるなど、誤解も含まれている。
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
企業名
Toshiba
Sony
Panasonic
Sanyo
Samsung
Hitachi
Sharp
National
Mitsubishi
LG
188
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件数
134
110
90
66
46
45
40
21
19
13
n=250
⑲ 家電製品に関する情報源
家電に関する情報源について全体傾向をみると、「知人・友人からの話」が最も多く、次いで「店
で実際に見て」「家族からの話」「テレビ広告」であった。性別でみると、女性のほうが高い項目が
多かった。居住地域別でみると、「知人・友人からの話」「家族からの話」で農村部が高かった。
図表 3-90 家電製品に関する情報源(n=250) MA
0
20
40
60
知人・友人からの話
80
76.4
店で実際に見て
53.2
家族からの話
52.8
テレビ広告
51.2
店頭の販売員
31.6
テレビ番組
21.2
店頭広告
20.8
18.4
インターネットサイト
インターネット広告
15.2
屋外広告
11.6
10.4
新聞広告
新聞記事
8.8
フリーペーパー広告
8.0
雑誌広告
7.2
雑誌記事
6.0
製品パンフレット
6.0
勤務先・取引先など仕事を通じて
5.2
フリーペーパー記事
4.4
折り込み広告
2.0
ラジオ番組
1.6
ラジオ広告
0.8
社内広告・駅貼りポスター
0.8
189
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100
●性別
男
女
合計
100
80
72.3
78.4
57.5
60
76.4
40
56.3
45.8
44.6
48.2 52.7
28.9 32.9
53.2
52.8
20
25.3
51.2
19.2
18.1
22.2
19.3 18.0
13.3 16.2
15.7
31.6
21.2
15.2
11.6
9.6
屋 外 広 告
イ ン タ ー ネ ッ ト
サ イ ト
18.4
イ ン タ ー ネ ッ ト
広 告
20.8
店 頭 広 告
テ レ ビ 番 組
店 頭 の 販 売 員
テ レ ビ 広 告
・友 人 か ら
の 話
家 族 か ら の 話
店 で 実 際 に 見 て
知 人
0
●所得区分
TOP
MOP
BOP
合計
100
80
60
76.077.0 76.0
58.053.0
51.0
76.4
40
56.0
48.052.0
52.048.054.0
52.8
51.2
36.032.0
29.0
53.2
20
22.023.0
16.0
26.022.0
17.0
31.6
21.2
18.0
11.0
28.0
15.0
9.0
10.012.0 12.0
11.6
屋 外 広 告
15.2
イ ン タ ー ネ ッ ト
広 告
18.4
イ ン タ ー ネ ッ ト
サ イ ト
店 頭 広 告
テ レ ビ 番 組
店 頭 の 販 売 員
テ レ ビ 広 告
・友 人 か ら
の 話
家 族 か ら の 話
店 で 実 際 に 見 て
知 人
0
20.8
34.0
●地域区分
都市部
100
80
60
合計
86.0
70.0
55.3
50.0
76.4
40
58.0
49.3
56.0
44.0
32.0 31.0
53.2
52.8
20
22.0 20.0
51.2
22.7 18.0
20.0 16.0
31.6
21.2
18.0
11.0
19.0
6.7
11.6
屋 外 広 告
15.2
イ ン タ ー ネ ッ ト
広 告
18.4
イ ン タ ー ネ ッ ト
サ イ ト
20.8
店 頭 広 告
190
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テ レ ビ 番 組
店 頭 の 販 売 員
テ レ ビ 広 告
家 族 か ら の 話
・友 人 か ら
の 話
店 で 実 際 に 見 て
知 人
0
農村部
⑳ 日常の買い物場所
家電製品以外も含めた日常の買い物場所について全体傾向をみると、最も多いのは「市場」、
次いで「スーパーマーケット」「専門小売店」であった。所得区分別にみると、TOP で「スーパーマー
ケット」「デパート・ショッピングセンター」、MOP で「専門小売店」が高かった。地域区分別にみると、
都市部で「スーパーマーケット」「デパート・ショッピングセンター」、農村部で「専門小売店」が高か
った。
図表 3-91 日常の買い物場所(n=250) MA
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
市場
94.8
スーパーマーケット
87.6
専門小売店(八百屋、魚や、家電店など)
70.4
ハイパーマーケット
47.6
デパート・ショッピングセンター
32.4
18.0
コンビニエンスストア
通信販売(ネット・電話で)
1.2
16.8
知人・友人から
訪問販売
100
2.4
191
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●性別
男
100
80
92.8 95.8
83.1
94.8
女
合計
89.8
76.0
87.6
59.0
60
47.0 47.9
70.4
40
28.9
34.1
47.6
14.5
20
19.8
16.9 16.8
2.4 0.6
1.2
32.4
0.0
3.6
訪問販売
18.0
知 人 ・友 人 か ら
通信販売
コ ンビ ニ エ ン ス ス
トア
デ パ ー ト ・シ ョ ッ
ピ ング セ ンタ ー
ハイ パ ー マー ケ ッ
ト
専門小売店
ス ー パ ー マー ケ ッ
ト
市場
0
16.8
2.4
●所得区分
TOP
100
80
92.096.0 95.0
94.8
88.089.0 86.0
87.6
MOP
合計
80.0
62.0
65.0
66.0
60
49.0
37.0
70.4
40
BOP
47.6
50.0
32.0
24.0
20
30.0
22.019.0
15.0
32.4
6.0 2.0
1.0
訪問販売
知 人 ・友 人 か ら
18.0
通信販売
コ ンビ ニ エ ン ス ス
トア
デ パ ー ト ・シ ョ ッ
ピ ング セ ンタ ー
ハイ パ ー マー ケ ッ
ト
専門小売店
ス ー パ ー マー ケ ッ
ト
市場
0
14.013.0
2.0 2.0 0.0
1.2
16.8
2.4
●地域区分
都市部
100
80
92.7
農村部
合計
98.0
86.7 89.0
94.8
87.6
84.0
61.3
52.0
60
44.7
44.7
70.4
40
22.0
47.6
14.0
20
19.3
12.0
32.4
13.0
4.0
16.8
0.0
訪問販売
知 人 ・友 人 か ら
18.0
通信販売
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コ ンビ ニ エ ン ス ス
トア
デ パ ー ト ・シ ョ ッ
ピ ング セ ンタ ー
ハイ パ ー マー ケ ッ
ト
専門小売店
ス ー パ ー マー ケ ッ
ト
市場
0
0.7 2.0
1.2
2.4
4)
ベトナムの調査結果からみられる要点
●省エネマークの認知率
全体の認知率は 3.6%。所得区分別にみると TOP の認知率は 4.0%、MOP の認知率は 4.0%、
BOP の認知率は 3.0%であった。地域区分別にみると、都市部の認知率は 2.7%、農村部の認知
率は 5.0%であった。
認知経路は「新聞広告」が 40%、次いで「テレビ広告」「折り込み広告」「製品パンフレット」であっ
た(n=10 と母数が少ないため、参考値)
●所有している家電製品
「ランプ」「冷蔵庫」「電子レンジ」「扇風機」「テレビ」の所有率が 100%であった。
●家電製品購入時の重視点
「製品の品質・性能・使い勝手」が最も高く、次いで「製品企業の国籍」「製品のブランドイメージ」
「製品のデザイン」であった。
●今後の省エネマーク重視度
全体の 84%が「とても重視する」あるいは「重視する」と回答した。所得区分別にみると、TOP が
76%とやや低かった。地域区分別にみると、農村部が 96%と高かった。
●家電製品に関する情報源
「友人・知人からの話」(76.4%)が最も高かった。次いで「店で実際に見て」(53.2%)、「家族から
の話」(52.8%)、「テレビ広告」(51.2%)であった。
193
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4 結語・提言
図表 4-1
省エネ・ラベリング制度の沿革および現状(2012 年 3 月現在)
インドネシア
制度開始年月
・ 2003 年
制度開始の背景
・
ベトナム
・ 2006 年
2003 年に政府は、独立行政法人国 ・ 2006 年 4 月、省エネルギー及びエ
際 協 力 機 構 ( JICA ) 等 の 協 力 を 得
ネルギーの効率的利用に関する首
て、省エネに何する調査を行い、省
相決定書が発効され、省エネに関す
エネ・ラベリング制度が省エネ対策の
る国家目標が制定された。
有効な手段として提言され、省エネ・ ・ 同目標を達成する為に、11 のプロジ
・
ラベリング制度が開始された。
ェクトが開始され、その中に省エネ・
2009 年に政府規則(70 号)が発効さ
ラ ベ リ ング 制 度 の 実 施が 規 定 さ れ
れ、省エネ・ラベリングの基準が正式
た。
に規定された。
・ 2011 年のエネルギー鉱物資源省大
臣規則(6 号)において、電球型蛍光
灯における添付義務が規定される。
・ これを受け、2006 年に省エネ・ラベリ
ング制度の基準を定める商工省通
達が発効される。
・ また、2011 年には、対象商品と添付
義務の時期を規定する首相決定が
発効される。
対象商品
・ 6 製品
・ 17 製品
義務化現状
・ 2011 年 4 月に電球型蛍光灯の添付 ・ 2013 年 1 月 1 日より、家電製品、工
義務が規定されるも、電球生産企業
業設備の省エネ・ラベリングの添付
協会の異議申し立てにより、添付義
義務を開始。
務の時期が 2013 年まで延期された。 ・ 2014 年 1 月 1 日より、商用冷蔵庫の
省エネ・ラベリングの添付義務を開
始。
・ 2015 年 1 月 1 日より、7 人乗り乗用
車の省エネ・ラベリングの添付義務を
開始。
制度の成果
・ 添付義務が延期されたことによって、 ・ 2012 年 3 月現在においても、省エネ・
省エネ・ラベリング制度の成果は未
ラベリングを任意で取得した企業も
だ未知数である。
あるが、同ラベルが添付された製品
を市中で見かけるのは稀である。
194
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今後の展望
・ 電球型蛍光灯への添付義務が延期 ・ 今後の政府の課題としては、商工省
されるなど、業界の反応はよくない。
内における人材の育成や市民の省
また、電気料金が安価でる現状にお
エネへの認知度の向上が必要であ
いて、どのように省エネ・ラベリング
る。
制度を普及させるか課題が残る。
195
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図表 4-2 アンケート調査に基づく各国消費者の特徴
インドネシア
ベトナム
省エネマーク
全体:7.2%
全体:3.6%
認知率
所得区分別
所得区分別
TOP:6.0%
TOP:4.0%
MOP:12.0%
MOP:4.0%
BOP:3.0%
BOP:3.0%
地域別
所有している
地域別
都市部:6.5%
都市部:2.7%
農村部:8.3%
農村部:5.0%
ランプ
ランプ
100.0%
100.0%
扇風機
テレビ
99.2%
100.0%
アイロン
扇風機
99.2%
100.0%
家電製品購
製品の品質・性能・使い勝手
製品の品質・性能・使い勝手
入時におけ
98.8%
98.0%
製品の購入価格
製造企業の国籍
94.0%
96.4%
製品利用に必要なランニングコスト
製品のブランドイメージ
90.4%
96.0%
家電製品に
テレビ広告
友人・知人からの話
関する情報
75.2%
76.4%
店で実際に見て
店で実際に見て
57.2%
53.2%
テレビ番組
家族からの話
39.6%
52.8%
日本および
製品の品質・性能・使い勝手がよい
製品のブランドイメージがよい
日本製品の
66.4%
62.4%
イ メ ー ジ
会社として省エネ技術に力を入れている
製品の品質・性能・使い勝手がよい
52.0%
51.2%
製品の購入価格が安い
製品が人気や売れ筋である
50.8%
45.6%
家電製品
る重視点
源
(Top Box)
196
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上述した各国の制度および消費者の実態に基づき、各国で事業展開を志向する日本企業に対
する示唆という観点から、得られた知見を以下にまとめる。
インドネシア、ベトナム両国とも、省エネ・ラべリング制度は未だ本格的に導入される以前の段
階である。調査結果を見ても、省エネ・ラべリング制度の認知度は両国ともに低い段階に留まって
いる。
しかし、両国の消費者ともに環境問題、省エネへの関心は高く、また環境・省エネに配慮してい
る企業に対しては「信頼できる」「環境や省エネを宣伝に活用して印象によい」「その企業の製品や
サービスを優先して買いたい」という評価を得ている。省エネ・ラべリング制度の本格導入にあたり、
「環境・省エネに配慮している」というイメージは企業イメージや販売促進にとって重要であること
が伺える。
インドネシア、ベトナムとも日本および日本の家電製品のイメージは大変良い。両国に共通する
のは「製品の品質・性能・使い勝手がよい」イメージである。だが、両国で異なる点もある。インドネ
シアでは「製品の購入価格が安い」というイメージがあるが、ベトナムではむしろ価格が高いイメー
ジである。ベトナムでは、日本の家電製品はブランドイメージは良いが、高価と思われている。一
方日本企業として想起される企業名を自由回答でみると、インドネシアでは Funiki、Miyako などの
日本企業ではない社名が上位にあげられるが、ベトナムでは正しく日本企業があげられている傾
向がある。インドネシアで日本企業が安価なイメージがあるのはそいうった誤解を含んでいる可能
性がある。インドネシアでは正しく日本企業として認識されることが課題となるだろう。一方ベトナ
ムでは日本製品のプレミアムブランドとしてのイメージは活用しつつ、価格政策などでより購入し
やすくしていくことは必要だろう。
家電製品の購入時重視点をみると、インドネシアでは「製品の購入価格」「製品利用に必要なラ
ンニングコスト」が上位にあげられるが、ベトナムでは「製造企業の国籍」「製品のブランドイメー
ジ」が上位となる。家電製品全般において、インドネシアではコスト面を重視する傾向があり、ベト
ナムではブランドを重視する傾向がみられる。ここから日本の家電製品の課題を考察するなら、イ
ンドネシアでは、長く使える質の良さ、アフターサービスの良さなど価格だけの競争に陥らない工
夫が必要である。ベトナムでは同じく品質やアフターサービスを訴求するにしても、ブランドイメー
ジと合わせて訴求すると効果的である。
家電製品の情報源を見ると、インドネシアではテレビと店頭、ベトナムでは友人・知人や家族の
口コミと店頭が主要な情報源となっている。製品や省エネ性能の浸透をはかるなら、インドネシア
ではメディアをベトナムでは口コミを活用することが有効である。両国とも店頭での情報発信は重
要である。
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インドネシア、ベトナム両国とも、今後の省エネ・ラべリング制度への政府の取り組み体制は未
だ整っているとはいえない。消費者の認知も現時点ではほとんど無い。しかし今回の調査で明ら
かになったように消費者のニーズは大きいため、本格的に導入されれば市場で受け入れられる
可能性は高い。日本企業は、今後の両国の省エネ・ラべリング制度に関する運用規定などを注視
していく必要がある。
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5 参考文献
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Energy Conservation Master Plan)
■PEN(国家エネルギー管理計画)、政府規定 No 70 /2009
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月)
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研究所
2010 年発行 http://www.ieej.or.jp/aperc/CEEP/2010/Indonesia_2010.pdf (2012 年 3 月 9 日アク
セス)
■2011 年エネルギー鉱物資源省大臣規定(6 号)
■インドネシア国営電力(PLN)の電力供給計画(RUPTL 2006-2015)
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■PLN Statistics 2010
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3 月 9 日アクセス)
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■IEC 60969 Edition 1.2 2001-03
【ベトナム】
■省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する国家目標プログラムを承認する 2006 年 4
月 14 日付首相決定書 79/2006/QĐ-TTg 号
■2011 年 12 月 16 日付 The Saily NNA アジア総合版(第 03322 号)
■2011 年 9 月 12 日付の首相決定書 51/2011/QĐ-TTg 号
■2006 年 11 月 16 日付商工省通達 08/2006/TT-BCN 号
■省エネ・ラベリング申請書ダウンロード
http://tietkiemnangluong.com.vn/home/documents.list.html(2012 年 3 月 9 日アクセス)
199
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■商工省の省エネルギー及びエネルギーの有効利用に関する国家重点プログラムウェブサイト
2011 年 8 月 18 日付ウェブ記事
http://tietkiemnangluong.com.vn/home/dan-nhan-tknl/tham-gia-dan-nhan-nang-luong-doanh-n
ghiep-duoc-loi-42015-11949.html(2012 年 3 月 9 日アクセス)
■TCVN リスト
http://tietkiemnangluong.com.vn/home/chuong-trinh-dan-nhan-tknl/danh-muc-tieu-chuan-tcv
n-cho-phuong-tien-va-thiet-bi-thuoc-chuong-trinh-dan-nhan-tknl-42002-11977.html(2012 年
3 月 9 日アクセス)
■国家負荷配分制御センター2011 年 7 月 27 日付ウェブ記事
http://www.nldc.evn.vn/News/1/152/Dien-nang-Can-quan-tam-dac-biet.aspx(2012 年 3 月 9 日
アクセス)
■農民紙 24hオンライン版の 2011 年 5 月 8 日付けのウェブ記事
http://nongdan24g.com/2011/05/08/noi-lo-gia-dien/(2012 年 3 月 9 日アクセス)
■Euromonitor International-Country Market Insight による 2011 年 2 月付けのベトナム家電製品
市場レポート
http://www.antconsult.vn/wp-content/uploads/20110330175822VNConsumerAppliances11.pdf
(2012 年 3 月 9 日アクセス)
■世界銀行の専門家ドゥ・ティエン・フン氏によるベトナム農村電化プログラムのレポート
http://www.kinhtenongthon.com.vn/Story/VandeSukien/2009/2/17073.html(2012 年 3 月 9 日ア
クセス)
■ベトナム電力グループ公社 2011 年 8 月 12 日付ウェブ記事
http://www.evn.com.vn/Home/Detail/tabid/84/ItemId/1215/View/2/CateId/61/language/vi-VN
/Default.aspx(2012 年 3 月 9 日アクセス)
■2011 年 6 月 2 日付ベトナム経済フォーラム紙
http://vef.vn/2011-06-01-siet-nhap-khau-oto-de-tranh-bi-thoi-gia-2(2012 年 3 月 9 日アクセ
ス)
■Habubank 証券会社による電力産業の分析レポート
http://www.hbbs.com.vn/rsview.hbbs?rid=MTQzNTA=(2012 年 3 月 9 日アクセス)
■2011 年 7 月 13 日付ザン・チ紙(Báo Dân Trí)
http://dantri.com.vn/c76/s76-498045/lang-phi-dien-vi-gia-dien.htm(2012 年 3 月 9 日アクセス)
200
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6 別添資料
(1)
インタビュー資料
1) インドネシア
① Ministry of Energy and Mineral Resources ヒアリング議事録
2012 年 1 月 13 日
先方:Mr. Harris
Deputy Director for Clean and Efficient Energy Technology Application
Directorate General of New Renewable Energy and Energy Conservation
(趣旨説明)
【省エネラベル政策を講じるきっかけは何か】
・ インドネシアの電気の利用効率は他国と比較して相当低い反面、省エネに関する規則がなか
った。そこで JICA 等の協力を得て省エネのイニシャルスタディを行い、2003 年、省エネラベル
制度(Labeling System)が有効な手段として提言された。
・ 省エネラベルは、2011 年 4 月、電球型蛍光灯(CFL)の販売に省エネラベルの添付が義務付
けられ、半年の猶予期間を経て実施される予定であった。しかし、メーカーの意見を取り入れ
(直ぐに対応できない)、猶予期間を 2 年間に延長した。その間、既存の製品については省エ
ネラベルを添付せずとも販売できるが、新製品については、2 年間の執行猶予期間において
も省エネラベルは添付しなければならない。
・ よって 2011 年~2013 年には省エネラベルの添付準備をし、省エネラベルなしの既存製品を
販売できる期間である。2013 年後、すべての販売される CFL は省エネラベルを添付しなけれ
ばならない。
・ 電球以外は予定通りに施行される予定である。
【省エネ政策の種類はどのようなものがあるか】
・ インドネシアの省エネ政策は大きく分けて 2 つある。
・ 一つは工場や商業ビルに課せられるエネルギー管理である。これは、石油換算で年 6,000 ト
ン以上のエネルギー(6,000 Tone of Oil Equivalent (toe) per Year)を利用している事業者(工場、
商業ビル)に対して、エネルギーの利用管理を義務付けている(エネルギー管理士の設置
等)。
201
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・ 今ひとつが省エネラベル制度である。
・ なお、最低エネルギー消費効率基準(MEPS: Minimum Energy Performance Standard)は現在、
策定中である。
【省エネ対策でインセンティブ政策はあるか】
・ インセンティブといえるか分からないが、例えば、太陽光パネルの輸入が非課税扱いとなって
いる(部品・部材のみは課税対象)。
・ 財政以外のインセンティブとしては、大口需要家が行うエネルギー管理における監査(Audit)
と Consultation を無料で提供している。
・ 現在は、それ以外のインセンティブはないが、今後、一般家庭向けやメーカー向けに省エネに
関する減税処置(所得税減税など)を他の省庁とともに検討している。
【申請フロー】
・ 7 つの家電製品で採用されている(CFL、エアコン、冷蔵庫、炊飯器、扇風機、テレビ、
electronic balancer(文献ではアイロンと書いてある))。CFL に関する省エネラベルは、ガイド
ラインに沿った試験を行い、その結果をラベルに反映し、適合していることを自己宣言(Self
Declaration)するものである。
・ 輸入品 CFL に関し、外国での検査も OK である。
・ Laboratory と LSPro(Product Certification Body)の設定と決定も現在検討中である。LSPro
の役割は製品をチェックし、認証を行う機関である。
・ 他方、今後、省エネラベルが強制添付となる冷蔵庫などについては、メーカーは政府に申請
し承認を得る必要である。
・
【誰が(メーカー?販売会社?)ラベルを貼るのか(同じ製品でもラベル有りと無しがあるようだ)】
・ 包装などにも貼るので、メーカーである。
【省エネ・ラベリング制度の進捗状況】
・ 電球は上述のとおり、2 年間の執行猶予が与えられている(既存製品)。
・ 省エネラベルを添付した電球は未だ流通していないと思う。
・ 2012 年、冷蔵庫とエアコンについて規則(基準・標準・認証メカニズム)を策定する予定。また
試験場の選定(アポイント)を行わなければならないが、試験場のキャパが小さく、省エネラベ
ルまでできない状態である。
【省エネラベル普及に向けた今後の課題】
・ 家電業界の準備や、試験場の人材育成、設備不足が課題である。
202
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・ また、現在決まっている試験場以外に、どの試験場にテストを行わせるか、その選定も今後
行わなければならない。
以上
203
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② PLN ヒアリング議事録
2012 年 1 月 13 日
先方:Mr. Ova Kurniawan
(Management Reports Specialist)
Mr. Fajri Aryuanda
(Management Report Assistant Analyst)
Mr. Ida Bagus G. Mardawa. P
(Corporate Secretary)
(趣旨説明)
【PLN と電力事情について】
・ PLN は国営の電力会社であり 4,500 万世帯に電力を供給している。Ratio Electricity(電気利
用世帯数/全国世帯数)は 65%である。
・ 最大出力量は 28,000 MWh で、2011 年は 156,800 TWh の電力を供給した。子会社には発電
所や配電会社など 9 社ある。
・ 収入源はユーザーからの電気料金と政府からの助成金である。
・ 電気料金はコストベースで 1,080 ルピア/kWh であるが、ユーザーが実際に支払う金額は
(様々な分類があるが)746 ルピア/kWh である。
・ 世帯当りの平均的な電気料金は月 5 万ルピアである(4 人家族で、照明、テレビ、扇風機だけ
の利用の場合)。
・ 発電の方法は、自社発電(73%)+発電機械のレンタル(5%)分で 78%、他社からの買取り
が 22%である。
・ 発電のタイプは蒸気(石油、石炭などの火力)38%、Combined Cycle (Gas Open Circle) 26%、
ガスタービン 12%、ディーゼル 12%, 地熱 2%、水力 13%、その他太陽光、風力発電などで
ある。ちなみに、バイオマスは民間企業の自己使用が多く、売電までは至らない。
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・ 発電に使用する燃料は石油 20%、水力 9%、石炭 28%、地熱 3.3%、ガス 19%である。
・ ガスの発電割合が低いのは、天然ガスの多くが輸出に当てられるからである。他方、ガスの
国内価格と国際価格のギャップが小さくなるのでガスの発電は今後増える予定で 2012 年に
は供給増となる。
【省エネ対策プログラム】
・ 政府は 2000 年に、各家庭に蛍光灯電球を無料配布したり、その後も購入の代金補助を行っ
たりしていたが、PLN 自体は特に省エネプログラムを行っていない。
・ しかし、電力価格の構成は電気を使えば使うほど高くなる仕組みになっている。
・ インドネシアは夕方の 5 時から夜の 10 時までが電気消費量のピークなので、その時間帯の
DMS を行っている。
【電気料金設定】
・ 60kWh までの使用は政府が助成金が入り、その後、使用が高くなればなるほど政府の援助金
が少なくなる仕組みとなる。
・ 電気料金区分は以下のように設定される(以下の棒グラフ部分が政府の助成部分。R1 で
60kWh)。
電気製造コスト
R1 R2 R3 B2 T2 T2
R1=住宅用(低所得住宅)
R2=住宅用(中間層住宅)
R3=住宅用(富裕層住宅)
B2=ビジネス(商業)
T1=工業1
T2=工業2
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【電気消費量の決定要因(例:家電製品の普及など)】
・ インドネシアの家庭の電気消費量は、全体で年 9%増えている。
・ 既存のユーザーの消費増加分が年 3%、新規ユーザーでの増加分が 6%である。
・ 家庭の電気消費で大きな割合を占めているのは照明(そのため、夕方5時から夜 10 時(照明
が点灯させてから就寝の時間まで)は電気利用ピーク時間)であるが、近年、(各家庭での経
済能力向上に伴って)冷倉庫やテレビの普及も大きな要因ではないか。
【省エネ施策における今後の課題】
・ 省エネラベルのみで、市民の省エネ意識は高くなるとは思えない。
・ それは電気料金が安価であるからである。
以上
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③ The Energy Efficiency and Conservation Clearing House ヒアリング議事録
2012 年 1 月 16 日
先方:Ms. Atrid Kusumawardhani
Information, Communication & Stakeholder Manament
EINCOPS
(趣旨説明)
【事業概要】
・ デンマークの国際開発事業団(International Development Corporation, DANIDA)がスポンサ
ーとなって Danish Energy Management A/S という会社にインドネシアにおける省エネ推進を
目的にいくつかのプロジェクトを行っている。
・ その一つのプロジェクトが MEMR と共同で行っている EINCOPS(Energy Efficiency in Industrial,
Commercial and Public Sector)である。
・ その EINCOPS(DANIDA Environmental Support Programme 2)の活動は主に 4 つあり、その
一つが The Energy Efficiency and Conservation Clearing House (EECCHI)の設立である。
EECCHI の目的は広く社会に対して省エネ政策を普及することでる。
・ 2 つ目は、主に商業ビルの省エネプログラムの普及である。商業ビルやオフィスの省エネ化に
ついてコンサルティングを行っている。
・ 3 つ目は、工場及び商業ビルのエネルギー監査における人材育成である。これは MEMR と共
に行っている(MEMR の無料監査をこの活動で提供している)。
・ 4 つ目は、地方政府が省エネに関する地方条例を制定する際の提言である。現在、中央政府
から省エネに関する大統領令は発令されているが、それに合わせて省エネに関する地方政
府令の条例を制定する際に、地方政府に対して助言を行っている。また、MEMR にも提言をし
ている。その他、4 つ目の目的のなかには、省エネ大会(Competition)の実施がある。これは
学校や一般家庭から参加者を募って行っている。
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【省エネプロモーション(企業)の内容について】
・ EINCOPS では、直接、省エネラベルに関係はしていないが、他のプロジェクトで省エネラベル
に関連するもの(BRESL)があり、そこで作成したサプライヤーリスト(省エネ製品リスト)と
Auditor リストを受け取り、各関係者に配布していく予定だ。
・ 同リストは電球と冷蔵庫のサプライヤーリストとなる。ただ、このリストに掲載する省エネ基準
はなく、メーカーが任意で計ったデータを提供することになる。
・ BRESL では、同リストを一部作成済みであるが、未だ公表はしていない。今年の年末にはデ
ータが揃う予定なので、その頃に公開する予定である。
・ なおこのリストは後も、政府が行っている省エネラベル制度との連動(同じ基準を使う)ことは
ないと思う。
・ 一般家庭への省エネの普及活動は 4 番目の省エネ大会がそれに当たるが、個々の家庭に対
して活動するのは難しいので、主に学校を対象に活動している。学校では生徒に、省エネに
関する習慣を教え、それを実践させ、6 ヶ月間の間どのくらいの電気料金が抑制できたか競争
させている。
【プロモーションの成果について】
・ 省エネプロモーションのなかで最も効果があったものは、省エネ意識を高めるための研修の
実施である。
・ この研修では、会社や工場、学校などから参加者を募り、今まで合計約 700 名に対して、合計
4 時間の省エネに関する講義を実施した。例えば、この研修では、電気料金の計算方法を教
え、省エネのメリットを説き、また、省エネの環境に対する効果などを教授した。また、政府の
助成金の説明も行っている。
・ これら参加者(企業)のうち、10 の企業が更に省エネを学びたいと申しでている。その際は、ど
のような投資でどのくらいの省エネが達成できるか(Energy Switch コース)を教授する予定で
ある。
・ この省エネ研修コースは facebook などの SNS を使って募集した。
・ 研修は EECCHI のビル(そのとき、実際 EECCHI が取り組んでいる省エネ・ビルの見学にもな
る)で行ったり、また、最低 20 名の参加者がいれば、職員が出張したりすることもある。
【省エネ・ラベリング制度の受入(企業、市民、販売店)状況は】
・ 単に家電製品に省エネラベルを添付しても、人々の省エネに対する認識は上がらないであろ
う。
・ 省エネを普及させるためには、その効果を認識させる必要がある。省エネ製品はおそらく高額
になるだろうから、それに勝るメリットがないと市民は理解できない。
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【今後必要なこと】
・ 省エネ製品リストを作り、それを公表することによって、企業間での競争を自然に作ることは
大事である。
・ 市場競争でラベルが貼られることが大事。
・ また電気料金が安価に抑えられていることも問題。石油については今後、補助金を停止する
予定であるが、電気に関しては現状が続くだろう。
・ すなわち、市民のコスト意識が上がらないと社会的意義(地球環境など)だけでは普及しな
い。
・ 省エネのための習慣を変えることに関しては、皆興味を持って取り組んでくれるが、お金が掛
かるとなると別問題である。
以上
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④ Badan Standarsisasi Nasional (National Standardization Agency of Indonesia)ヒアリング議事
録
2012 年 1 月 16 日
先方:Mr. Evan
(趣旨説明)
【事業概要】
・ BSN はインドネシアの SNI 基準を作成する機関である。BSN には技術委員会(Technical
Committee)と審議会(Council)があり、そこで基準が決定される。
【省エネの基準作り】
・ 省エネラベルに関する技術委員会には MEMR の職員もメンバーに入っている。省エネラベル
に採用した基準(レーティング)は、ニュージーランドの基準に準拠している。
・ 最初に省エネラベルに関する SNI が作成されたのは 2003 年であったが、これは任意の制度
であった。
・ その後、2011 年に省エネラベル制度(強制添)に関する MEMR 大臣令が制定され、その際、
2003 年に作成した SNI ドラフトが採用された。
・ 2003 年のドラフト時には最低限の基準を記していたが、2011 年の MEMR 大臣令ではレーティ
ングが付加された。
・ すなわち、2003 年の省エネに関する SNI ドラフトは、MEMR 大臣令で定められたレーティング
の 1 となっており、2 から4の基準も定めた。
・ この大統領令で採用された SNI ドラフトには、省エネのレベルを IEC のテストに準じて行うこと
と定めている。
【SNI の作成手順】
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・ まず、市場の需要に応じて BSN の技術委員会が技術基準を提言し、BSN 内に設置されてい
る審議会がその提言内容を審査する。その内容が審議会で承認された後、BSN の事務局が
ドラフトを執筆する。
・ 通常、新しい SNI を作成するのに 2 年間程度の時間(最近では 1 年間に短縮できるように取り
組んでいる)が掛かるが、提言内容が ISO 基準と同様であれば、8 ヶ月から 1 年程度でドラフ
トを完成させることが可能である。
・ なお省エネラベルの場合、SNI の基準ではデザインも決める。
・ SNI ドラフトは、冷蔵庫や他の家電製品も基準が定められているが、大臣令は未だない。
・ 省エネ・スターの基準を決めるとき、MEPS は最低限の基準となるので、MEPS の上がスター1
となる。
【試験方法の詳細】
・ 資料を入手。
【申請手続き】
・ メーカーは製品認定機関(LSPro)に省エネラベルの申請を行う。検査ラボでテスト(IEC :
60969)を行い、認証を取得し書類を MEMR に提出する。
・ 製品認定機関と検査ラボは、KAN 国家認証委員会(National Accreditation Committee)が認
証した機関である。
・ (MERE と少し話しが違うが)電球の省エネラベルも当該製品認定機関からの認証が必要であ
る。
・ 試験方法は全ての家電製品で決定されているが、電球以外の冷蔵庫などの認証手続きはま
だ決まっていない。
【今後の課題】
・ 今後の課題としては、KAN 国家認証委員会が認証した検査ラボのなかで、どの検査ラボに省
エネラベルの認証を行わせるかが課題(人材、設備の問題)である。
以上
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⑤ Ministry of Industry ヒアリング議事録
2012 年 1 月 17 日
先方:Ms. Shinta D. Sirait
Head of Energy Analysis Division
(趣旨説明)
【省エネ政策への関わり】
・ 当部署は MOI のなかで、産業の省エネ対策や環境対策を管轄している部署である。ヒアリン
グを行った Sirait 氏はその部署のエネルギー部長である。
・ 省エネに関しては 2009 年の政府令 70 号に基づき活動している。
・ 同政府令においては、石油換算で年間 6,000 トン以上のエネルギーを消費する企業及び商業
ビル対して、省エネへの取り組みとエネルギー管理士の指定が義務化されている。MOI はそ
のうち工業を担当しており、それら企業に対する規制当局となっている。
・ MOI が以前調査したところ、年間 6,000 トン以上のエネルギーを消費している企業は 600 から
700 社存在すると判明し、それらの企業に対して省エネ促進プログラムを実施している。ドナ
ーと国家予算によるプログラム。具体的には省エネ研修と、700 社に対する省エネ量の可能
性(Inventory)調査の実施である。
・ なお、この活動のドナーはスイス、イギリス、オーストラリアである。
・ 現在、Feasibility Study で、No Cost、Low Cost、High Cost エネルギーのカテゴリ産業を分類し、
その結果 50 社に対して指導しているが、そのうち 35 社は鉄鋼会社で、15 社は製紙会社であ
る。
・ EECCH は商業ビルを主に担当しており、MOI は工業のみ管轄している。
・ 現在、MOI が指導している 50 社には既にエネルギー管理士の候補が育っており、今後は、
個々の企業で省エネロードマップを作成し、実施していくことになる。
・ 今後、この活動をセメント業界に広げて行く。
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【省エネ制度の規制】
・ 2010 年 MOI は現在、省エネラベルの規制(添付遵守規則)はやっていないが、今後、政府の
省エネ対策がフェーズ 3 に入ったら、MOI が省エネラベルの施行監督を行って行く。
・ MOI がグランドデザインを行い、国家開発計画庁(BAPPENAS)が発表した省エネ対策計画は
4つのフェーズから構成される(ただし、各フェーズが平行して実施される場合もある)。
・ フェーズ 1 は上述したエネルギー管理施策である。これは 2010 年の初頭から開始された年間
6,000 トン以上のエネルギーを消費している企業への指導である。フェーズ 2 は省エネに関す
るプロモーション、及びインセンティブの実施。フェーズ 3 がエコラベルの実施で、フェーズ 4 は
エネルギーサービス会社(Energy Service Company, ESCO)の設立となっている。
・ 省エネラベルの施行監督は、SNI の監督官庁である MOI が将来的には行っていく。
・ なお、省エネ行政は MEMR や商業省との調整・連携も必要となってくる。
【省エネインセンティブについて】
・ 省エネに関するインセンティブとして財務省と協力して 2009 年まで、省エネ製品(太陽光パネ
ルなど)の関税を免税する施策(BMDTP)を行った。
・ その他のインセンティブとしては PPNDTP がある。
・ PPNDTP は 2010 年から始まった施策で、エネルギー効率が良く CO2 の削減に貢献する製品
を購入する際、加価値税(VAT)を政府が負担するものである。
・ ただ、今のところ、この PPNDTP に申請した企業はない。それは恐らく、申請手順が複雑であ
ること、またインセンティブの金額金額が少ないからではないか。このプログラムに 2010 年の
9,000 億ルピアの予算と 2011 年の 5,000 億ルピアの予算を当てているが、対象となる製品は
ヒートポンプや太陽光パネルなどである。
・ その他、エネルギー効率のよい製品への投資を促進するためのソフトローンも検討している。
・ 2006~2009 年に行った NEDO のパイロットプロジェクトで、CO2 の削減に貢献する製品の購入
(投資)に対して、その 7 割を政府と NEDO が援助するプロジェクトもあった。
・ その他に、NEDO の技術援助で regenerative burners(効率高炉)の開発を行った。
【長らく時間が掛かった原因は】
・ 業界(先ずは電球業界)の反応がよくない。また、インドネシアでは、省庁間の調整に時間が
掛かる。コミュニケーション不足であると思う。
【今後の課題】
・ MOI としては、業界に対して省エネラベルの実施を推進しているが、その指導にも時間が掛か
る。まずは、業界が任意で自ら実施してみてから横並びで実施するのがよいと思う。
・ 日本は環境意識が高い国なので、メーカーも自発的に実施できると思うが、インドネシアでは
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任意だけではなかなかやらない。省エネ政策は Top Down(政府から業界に)で指示しなけれ
ばならない。
以上
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⑥ APERLINDO(The Indonesian Electrical Lighting Industry Association)議事録
2012 年 1 月 17 日
先方:Mr. John Manoppo
Chairman
(趣旨説明)
【省エネラベルの業界の対応】
・ 同協会の会員企業は 38 社で、メーカー20 社と輸入業者 18 社が登録している。
・ 同協会は 2007 年から省エネラベルの普及活動は行っている。
・ また 2008 年、政府と協会が話合いを持ち、将来、省エネラベルを電球製品に添付することを
決めた。その後、2010 年に、BRESL の協力を得て啓蒙活動を行い、省エネラベルに関する意
識がメーカーの間で高まった。
・ 電球業界としては省エネラベル製品の発売の準備は整っている。実際、会員メーカー20 社全
てがテストを既に任意で受けている(2011 年 5 月時点で 14 社)。
※発売はされたものではないが、既に省エネラベルを添付した電球を入手。
【省エネラベル添付についての意見】
・ インドネシアは広いので、省エネラベル制度の遵守状況を監督するのは難しいのではない
か。
・ 正直、この省エネラベル制度が消費者のための政策なのか、国内の家電産業の為の政策な
のか明確ではない。
・ というのも、MOI と MEMR の政策の方向性が異なり、業界としてはどう対応していいか戸惑う
ことが多い。日本では、METI と産業界が同じ方向で政策を実行できていると思うが。
・ インドネシアにおいては、輸入製品の流入が急激に増えているが、省エネラベルに関する大
臣令をみると、国内生産品については、省エネラベルが添付されていない製品の流通を禁止
している反面、輸入品については、省エネラベルを添付していない製品の輸入は認められて
はいないが、流通自体を禁止していない。
・ つまり、規制前に大量に輸入された電球は省エネラベルが添付されずとも、販売できる仕組
みとなっている。これは不公平ではないか。
・ もちろん、国内産業が不利になるからということだけで省エネラベル制度に反対している訳で
はない。電球を含む家電製品に省エネラベルを添付すること、それ自体は賛成である。しかし、
それを強制することに対しては反対である。ボランティア・ベースであれば問題ない。
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【なぜ 2011 年 4 月以降、強制添付が施行されない(猶予された)のか】
・ 電球業界としては省エネラベル制度に対する準備は整っている。いつでも省エネラベルを添
付して発売できる。
・ ただ協会として次の点を政府に指摘したい。すなわち、①国産と輸入品の取り扱いを公平に
すること、②テスト費用を政府が負担すること(テストに一社 3,000 万ルピア掛かる)、③強制
添付を監督するのは困難であること、そのためボランティア・ベースで行うべきである。
・ 同協会に所属するメーカーは既に任意でテストも受けているが、省エネラベル制度が強制添
付になるに伴い、メーカーは再検査する必要がある。
・ 他方、MOI では現在、電球について 10 年前から使用されている Safety SNI もあり、その他に、
新しい Performance Standard(新 SNI)を作成予定であり、新 Performance Standard に省エネ
ラベル制度の基準も含められる可能性があることから、現在、メーカーが省エネラベルのテス
トを行い MEMR に申請すると、二度手間になる可能性がある。
・ 現在、省エネラベルの添付が 2 年間の執行猶予となっているのは、同協会が MOI を通じて
MEMR に申し入れたからである。
・ MOI も実は新 Performance Standard で省エネラベル制度を包括したいと考えている。
【省エネラベルの試験方法】
・ 省エネラベルについての電球の試験方法は IEC のサイトからダウンロードできる。
・ 省エネラベルの試験は 2 週間でできる。
【市民の省エネ意識】
・ 市民も電化製品の消費電力は意識しているのではないか。ただし、照明に関しては、省エネ
意識は低いのではないか。
・ 電球に関しては、省エネラベルを添付しても、売上は変わらないであろう。
【今後の課題】
・ 同協会の要望としては、新 Performance Standard の基準に省エネラベルの基準も包括して、
任意の制度とすべきだ。仮に省エネラベルの添付を強制するなら、試験に掛かる費用は政府
が持つべきである。
・ また、省エネラベルの振興策として政府は、省エネラベル付製品に対して、買い取りや補助金
の支給を行えばよいと思う。
以上
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⑦ Barrier Removal to the Cost-Effective Development and Implementation of Energy
Efficiency
2012 年 2 月 3 日
先方:Mr James Daniel Rudolf Panjaitan
Team Leader
BRESL
(趣旨説明)
【設立背景と事業内容について】
・
約 10 年 前 、 ア メ リ カ の GEF ( Global Environment Facility ) が 、 UNDP ( United Nations
Development Programme)を通して、中国での BRESL プロジェクトを確立し、その後他のアジ
アの国々にも BRESL を展開させた。
・
現在では中国の他に、ベトナム、タイ、バングラデッシュ、パキスタン、インドネシアで展開され
ている。
・
インドネシアでは外国からの無償援助は政府登録しなければならない、という規定があるの
で、他のアジアの国々に比べ BRESL の確立が遅れてしまい、2010 年 4~5 月頃になってよう
やく設立された。
・
インドネシア政府に BRESL という MEMR 傘下の Task Force を設立させ、MEMR 事業の支援
を行っている。
・
BRESL の目的は、省エネ標準/ラベルの実施に対する障害を無くすことである。
・
省エネ標準がなければ、省エネ標準作成をサポートし、また、国内の既存の省エネ標準との
調和を行い、最終的にはアジアでの省エネ標準の調和を行う。
・
BRESL の事業内容は 5 つある。
① 省エネラベル政策に対する助言
② Capacity Building(消費者と生産者に対して):現在、Workshop などを行い、データを
収集し、Technical Assistance の計画を作成中であるが、2012 年から具体的な事業
を開始する予定である。
③ Technical Support(メーカーと試験場に対して技術支援を行う)(現在、まだ実施され
ていない)
④ Regional Cooperation(周辺国々との協力)
⑤ Pilot Project の実施
・
Pilot Project は現在まだ実施しておらず、2014 年から開始する予定である。しかし、具体的な
217
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パイロットプロジェクトの内容は MEMR の事業をサポートすることになる。
・
省エネ製品メーカーのデータベース作成は、MOI のデータベースを採用する。Swaballast 電球
メーカーのデータベースは現在まだ収集している段階にある。
・
BRESL は 7 つの家電製品の省エネ促進に取り組んでいる。エアコン、冷蔵庫、炊飯器、扇風
機、Electric Balast、電気モーター、CFL である。
・
現在、優先的に取り組んでいる家電製品は CFL とエアコンと冷蔵庫である。
【プロモーションの成果について】
・
省エネ・ラベリングの促進事業に関して、2010 年には 5 つの主要都市(ジャカルタ、スマラン、
スラバヤ、メダン、マカサール)の消費者(学校先生)に対して、省エネ・ラベリングの啓蒙活動
を行った。
・
その他の活動内容に関しては、技術会議を行うことである。この会議への参加者は MOI、商
業省、MEMR、BSN、Sucofindo(試験場)、インドネシア大学、PUIL(財団)である。
【活動概要について】
・
BRESL は基本的に MEMR の組織の一部であり、MEMR の特に省エネ促進プログラムを支援
する。
・
活動内容に関しては、BRESL のホームページ http://www.bresl.or.id/にて観覧することができ
る。
・
現在、3 つの主要都市(メダン、スラバヤ、マカサール)で、メーカー・販売会社と消費者に対し
て、省エネ意識を向上するための啓蒙活動を計画している。啓蒙活動の内容は省エネ、省エ
ネ製品、インドネシアの省エネ取り組み状況を説明することである。コンサルタント会社を採用
して、現在、対象者のデータを収集している。
【省エネ・ラベリング制度の受入(企業、市民、販売店)状況は】
・
BRESL の活動範囲は狭い(側面から MEMR 事業をサポートする)ので、BRESL の活動で人々
の省エネ意識を向上させる効果は低いかもしれない。
・
BRESL の活動目標は省エネ意識が上がり、省エネ製品がより販売されるようにすることであ
るが、インドネシアではエネルギーの消費の伸びが年間 10%であるのに対して、省エネは 1
~2%程度であり、エネルギー利用全体から見れば、省エネ効果は少ない。
・
しかし BRESL は、消費者が省エネ製品の購入を通してエネルギーの費用負担が軽くなるよう
に努力している。
・
省エネは地球温暖化の抑制につながる。省エネ・ラベリング制度は消費者保護という側面か
ら人々にとって有用な制度であると思っている。
以上
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2) ベトナム
① Directorate for Standards, Metrology and Quality ヒアリング議事録
2012 年 1 月 10 日
先方:Ms. Ngo Thi Ngoc Ha
Deputy Director of Institute
Vietnam Standards and Quality Institute
(趣旨説明)
【部署の事業概要】
・ 同研究所は様々な標準・基準の開発を行っている。管轄は科学技術省である。
・ 省エネプログラムは商工省の省エネルギー事務所が主導しているが、同研究所は省エネ基
準に必要な要求事項や試験方法を開発している。
【省エネの基準作り】
・ 省エネ対策は 2006 年から 2015 年の政府の重点プログラムである。同研究所は 2005 年から
省エネの規格開発を始め、2010 年までに 20 の規格を発行した。その後、2011 年は 5 件の開
発を行い、そのうち 3 つが発行された。
・ また、2012 年には 2011 年の 2 件の開発を完了し発行、新たに 10 件の規格が開発される予
定である。最終的に省エネの規格は 35 件になる。
・ この規格開発は、2011 年の首相決定書 51 号、68 号に基づく。2013 年以降、家電製品は強制
的に省エネラベルを添付する必要になるので、2012 年末までには全ての規格が完成する予
定である。現時点では家電製品ではテレビの規格だけ発行されていない。
219
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・ 規格の開発には 1 年間かかる。政府の要求がある特別な場合は半年で完了させる。
・ 規格は最終的に科学技術省が承認する。
・
・ 【試験方法の詳細】
・ 資料を入手。
【試験場】
・ 省エネの試験は QuaTest とよばれる試験場で行われる。QuaTest は北部、中部、南部と全国
に 3 ヶ所ある。もう一ヶ所を南部(Buon Ma Thuot 省)に設置する予定。
・
【許可申請の窓口】
・ 科学技術省管轄の QuaTest がテストを行うが、プログラムの管轄は商工省であるので、省エ
ネラベルの申請手続きも商工省にて行う。
・ 省エネラベル申請に企業は、QuaTest でテストを行った上で、そのテスト結果を申請書類に添
付し、商工省に提出する。工業省(旧)の 2006 年通達 08 号に省エネラベルに関する手続、プ
ロセスが定められている。首相決定 51 号において、2013 年 1 月 1 日から強制実施される省
エネラベルの対象製品のリストが記載してある。現在、数社の扇風機や蛍光灯が省エネラベ
ルを取得しているが、それはボランティア・ベースである。
【今後の課題】
・ 省エネルギーのための意識の向上が必要である。
・ 同研究所でも、消費者保護協会などに対して省エネのセミナーを開いている。
以上
220
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② Energy Conservation Center-Hanoi ヒアリング議事録
2012 年 1 月 10 日
先方:Mr. Nguyen Minh An
Vice Director
Energy Conservation Center-Hanoi
(趣旨説明)
【部署の事業概要】
・ 同センターは 2007 年にハノイ市の商工局に設置された部署である。
・ 主に企業に対して省エネの啓蒙活動を行っている。
・ また、省エネ製品に対してコンサルティング、消費者に対する広報も行う。
【省エネプロモーション(企業)の内容について】
・ 省エネのプロポーション活動としては、例えば毎年 5 月に、Entech という展示会を行っている。
・ Entech の参加者は主に、環境関連企業やエネルギー会社である。
・ また、一般家庭に対して省エネ製品の購入を推奨するスタッフの育成も始めた。一般家庭へ
の啓蒙活動は、青年同盟や婦人会などを通じて行っている。
・ また、製造業者やビル管理会社が参加する省エネコンテストを毎年、全国で行っている。
・ 商工会議所や中小企業協会の会員に対して、省エネのコンサルティングも行っている。
・ 一般家庭を対象とするプロモーションでは、省エネ商品の選び方や省エネモードの使い方な
どを記したリーフレットを配布している。
【省エネ・ラベリング制度の受入(企業、市民、販売店)状況は】
(省エネラベルがハノイで売っていなかったがどうしてか。店員も知らない)
・ ECC では省エネラベルに関する啓蒙活動は行っていない。
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【プロモーションの成果について】
・ 正式な統計データは無いが、ハノイ市における一般家庭の電力消費量は、2009 年から 2010
年に架けて、1,700 万 kW 減少した。また、2011 年はそれが対前年比 2,500 万 kW まで向上し
たとされる。
・ それは、市民の多くがエアコンをインバーター付の製品に代えたことや、白熱灯から電球型蛍
光灯に代えた結果であると考える。
【今後必要なこと】
・ 電気料金は市場価格に移行した方がよいと考える。
・ 経験からいうと、メーカーやビルの管理会社は省エネ認識を持っている。ただ、経済が低迷し
ている昨今、企業は省エネの必要性は認識しているものの、大掛かりな設備投資できない。
それは、長期ローンが組めないからである。
以上
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③ Electric Power University ヒアリング議事録
2012 年 1 月 10 日
先方:Dr. Truong Huy Hoang
Vice Rector
Scientific Research and Information Cooperation
(趣旨説明)
【事業概要】
・ 同校は EVN が設立した大学である。Dr. Truong Huy Hoang 氏は同校の副学長で、エネルギー
管理学部長でもある。
・ エネルギー管理学部は現在、四年制大学の学部のみであるが、来年には大学院もできる。
・ 同学部では、エネルギー管理士資格の短期研修なども行っている。
・ また省エネ政策やエネルギー消費基準も研究している。
【どのような省エネ政策・研究プログラムを行っているのか】
・ ベトナムでは 2011 年 3 月、省エネルギー及びエネルギーの効率的利用に関する法律の施行
細則を定める政令(21 号)が発行された。
・ 省エネラベルは 2013 年 1 月(家電グループ)より強制的に認証を取得しなければならなくなる
が、同校はその認証に関する最小エネルギー効率基準を研究している。
・ 現在、省エネラベルには 2 種類あるが、基準があるのは比較ラベルの方であり、認証ラベル
の基準は未だできていない。
・ 日本のコンサルタント会社も基準作りに参画している。同校は政府からの研究課題として取り
組んでおり、今後、商工省に提出していくが、それを採用するか否かは商工省次第である。
【電力事情一般について】
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(当方から 1995 年のベトナムにおける GDP/kWh が 13.3 千ドンから、2011 年は 5.79 千ドンとなっ
た理由を問うた)
・ エネルギーの利用効率をそういった観点から測定するのには無理がある。通常、経済が発展
している国では相対的にその数値は下がる傾向にある。通常、発展途上にある国の電力消
費量の伸びは、GDP の伸びの 1.5~2 倍程度高い。つまり、GDP が 1%上げれば、電力消費
量は 1.5%上がる。
・ またベトナムの電力事情として電気の普及率がある。ベトナムは未だ GDP が小さい割には、
農村部における電気の普及率が高いことも原因であると考えられる。
・ もちろん、都市部と農村部の電気使用量の差は大きいが、ベトナムの電力普及率は約 90%
である。
【一般家庭のエネルギー使用状況の傾向(習慣など)】
・ 省エネに対するベトナム政府の関心は高く、エネルギーの有効利用に関する国家プロジェクト
に力を入れてきた。それは、電気は発電量を増やすほどにコストの高い発電を開発する必要
があるからである。
・ しかしながら、その効果が現れているとは言えない。それは、ベトナムでは未だ電気料金が非
常に安く、一般家庭や産業界で節電の意識が低いからである。
・ それでも政府は、未だ電気料金を抑える方向にある。それは主要な産業として発展している
鉄鋼業などの成長を止めるからである。
【電気消費量の決定要因(例:家電製品の普及など)】
・ 先に述べたが、ベトナムの電気料金は政府により低く抑えられている。例えば、1994 年の電
気料金は月 505 ドンで、2010 年には 1,058 ドンと約 3.6 倍になったが、その間、最低賃金は約
5 倍以上に上がっている。
・ そのため、消費者物価ベースでいうと、電気料金は月 295 ドンと逆に下がっている。
【省エネ施策における今後の課題】
・ 電気料金を上げることである。それがないと、市民の間で省エネ意識は高まらない。
・ ただ、電気代金を上げるとインフレを誘うので、政府は慎重になっている。また、収入が低い
農村部に対する社会経済政策でもある。
以上
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④ Institute of Energy Science ヒアリング議事録
2012 年 1 月 10 日
先方:Mr. Do Binh Yen
Vice Director
(趣旨説明)
【事業概要】
・ 同研究所は、国立の研究機関である。研究員は約 100 名。そのうち教授・博士が数十名在籍
している。
・ 研究は 3 つの柱から成る。一つ目はエネルギーシステムである。これは特に高圧電力網の研
究、発電源の研究である。ロシアのシベリアにあるエネルギー研究所と提携している。二つ目
は再生可能エネルギーである。今の段階では、装置機材の測定に留まり、生産はこれからで
ある。三つ目が省エネルギーに関するものである。国の省エネ重点プログラムにも参画してい
る。具体的には、地元の製鉄工場の省エネ対策、浄水場、ビルの熱ポンプの採用などをサポ
ートしている。公共照明の節電対策も行っている。
【一般家庭のエネルギー使用状況の傾向(習慣など)】
・ ベトナムのエネルギー効率は他国の 5 倍は悪い。それは正しい使い方を認識していないから
である。
・ 例えば家庭の電力消費の 3 割は給湯器であるが、これをヒートポンプにすると、その電力の 7
割を節電できる。電気代が安いことが、省エネが進まない一因でもある。
【電気消費量の決定要因(例:家電製品の普及など)】
・ ハノイ市は、一部ではあるが電球が蛍光灯に代わりつつあり、またエアコンにもインバーター
付が売れ始めている。昔は安ければ何でもよかったが少しずつ変わってきている。
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・ また、韓国製のホットカーペットも普及し出している。
【どのような省エネ政策・研究プログラムを行っているのか】
・ 公共照明の省エネ補助装置(例:自動で明かりを落とすなど)を研究している。
・ これまでは日本の省エネ機関(エネ研など)が協力している。
【省エネ施策における今後の課題】
・ 省エネのポテンシャル(消費量の削減幅)が大きい国である。省エネラベルはその第一歩であ
る。
・ ただ、省エネの蛍光灯や湯沸かし器に対して消費者は未だ興味を持っていない。企業の方も
あまり興味を持っていない。首相決定書 68 号で、今後、政府調達は省エネ製品に限られてく
るので、そこから省エネ製品は普及するのではないか。
・ 市民も企業も新しい機材を買う資金の余裕がないので、今は家電製品や製造設備の正しい
使い方を宣伝することである。
・ 電気料金が安いと言う他に、省エネ意識が低いことも今後改善されるべきである。例えば、会
社の冷暖房は、社員が 5 時で退社するのであれば、4 時に電源を消してもよいはずだが、そ
れが出来ない。
・ また、ベトナムの市民にとって省エネ対策は未だイニシャルコストが高い。
・ 政府の意思が大事で、時には政策を押し付けなければならない。
以上
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⑤ Vietnam Electricity(EVN)ヒアリング議事録
2012 年 1 月 11 日
先方:Mr. Nguyen Ngoc Giap
Senior Officer; Business Department
Vietnam Electricity
(趣旨説明)
【省エネ対策の背景】
・ ベトナムは 2000 年初頭から GDP が年約 8%成長し、電力の需要も増加傾向にあった。他方、
ベトナムの産業が所有する機械設備などは総じて古く、電気消費効率も悪かった。
・ そこで、EVN では 2000~2003 年にかけて、エネルギーの消費を需要サイドから管理する DSM
(Demand Side Management)を試験的(パイロットプログラム)に開始した。
・ 主な対応としては、まず電力の消費効率がよい照明器具(電球)の交換について広く啓発を
始めた。
・ また社内でも、蛍光灯を細いものに交換するなど取り組みを開始した。このパイロットプログラ
ムはベトナムの北から南まで全国で展開した。
・ その当時、国民の省エネや節電に対する認知度はまだ低かった。また、ユーザーの抵抗もあ
った。電力価格が低く抑えられている現状も壁となった。
・ 特に地方では省エネや節電の意識が低くかった。そこで、いくつか成功事例を作成し、啓蒙活
動を行った。
・ その後、EVN の活動がテレビにも取り上げられるようになり、都会では徐々に省エネや節電
の認知度が上がってきたが、地方ではそれでもなかなか広まらず、個々の村で説明会を開く
などの対応を行った。
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【省エネ対策プログラム】
・ 2003 年までのパイロットプログラムを踏まえて、2005~2007 年にかけて本格的な省エネ対策
プログラムを開始した。
・ 同プログラムの内容は、農村部を中心に、蛍光灯電球の購入代金の半額を補助するもので、
2005 年は 1 年間で、3,000 世帯・ビルなどに 100 万個の蛍光灯電球を取り付けた。
・ ユーザーの反応はよく、2000~2003 年の間に 50 万個しか売れていなかった同電球が、2007
年には 900 万個まで増加した。
・ その後、2008~2010 年の間では、EVN 自身が蛍光灯電球を 500 万個販売した。その際、市
場価格より 5~10%程度安く販売した。
・ EVN の協力もあり、蛍光灯電球は 2010 年で、約 4,000 万個販売された。
・ こういった対策も講じて、地方の電気消費量も減少した。ただ、照明の電力消費量は低下した
が、最近は地方の電力消費のニーズも変わってきている。
・ そこで、EVN では現在、太陽光湯沸かし器の購入代金約 700 万ドン(設置工事別)のうち、100
万ドンの補助金を出す施策を講じている。その結果、700 万台の太陽光湯沸かし器が装置さ
れた(同湯沸かし器のタンクには 160 リットルの水を溜められる)。
【電気消費量の決定要因】
・ ベトナムの一般家庭においては、都市部と地方、収入クラスによって電気の消費実態は異な
る。
・ 地方では照明、炊飯器、扇風機の電気消費量が多い。
・ 都市部はクーラー、湯沸かし器、冷蔵庫の電気消費量が多い(中間層以上も同様)。
・ 今後は、EVN でも冷蔵庫の省エネ・節電対策を行って行きたい。
【省エネ施策における今後の課題】
・ 市民の省エネ意識を向上させるには、省エネラベルの実施が重要である。現在もメーカーに
よっては、自社で省エネに関するラベルも貼っているところもあるが、ある一定の基準をもった
ラベルの普及が重要である。
以上
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⑥ Ministry of Industry and Trade ヒアリング議事録
2012 年 1 月 11 日
先方:Mr. Dang Hai Dung
Science, Technology and Energy Efficiency Department
General Directorate of Energy
Ministry of Trade and Industry
Mr. Lai Duc Tuan
(趣旨説明)
【省エネルギー政策を講じるきっかけは何か】
・ ベトナム政府は、1995 年、エネルギーを需要サイドから管理する DSM(節電プログラム)を開
始した。
・ 1995 年当時、ベトナムの発電源は主に水力発電であったため、乾季には電力不足に陥ること
もしばしあり、ピーク時の電気消費量をコントロールする必要があった。
・ その後、2003 年、商工省の前身である工業省が政府政令第 102 号/2003/ND-CP 「省エ
ネルギーおよびエネルギーの効率化 について」を発令した。
・ 政令 102 は、それまでの政策目的が「節電」であったものが、省エネ対策に変わった。その理
由は、DSM を実施しているなかで、産業の現場にも足を運び調査を行ったところ、産業が所
有する設備の改善(省エネ化)が電気の効率的利用には不可欠であることが判明したからで
ある。
・ その後 2006 年、省エネ重点プログラム(首相決定書 79)が発令された。同プログラムでは、
2006~2015 年における省エネ数値目標を設定した。
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【省エネ政策の種類はどのようなものがあるか】
・ 省エネ重点プログラムは、省エネラベル制度を含む 11 のプロジェクト(6 事業)から構成されて
いる(資料取得)。
ベトナムにおける11の省エネルギープロジェクト
2006-2015 年の国家省エネルギープログラムにおいて、省エネを推進するため 次の 11
プロジェクトを実施することとしている。
① 第 1 番目プロジェクト:全活動における省エネルギーに係る法的枠組みの完成。
② 第 2 番目プロジェクト:省エネルギーとエネルギーの効果的な利用に関する社会の認識
の向上のための宣伝。
③ 第 3 番目プロジェクト:国民教育システムに省エネルギーとその有効利用の教育を組み
入れる。
④ 第 4 番目プロジェクト:「各家庭における省エネルギー」と名付けたモデルの確立のキャン
ペーン。
⑤ 第 5 番目のプロジェクト:いくつかの対象製品の基準の策定と省エネルギー・ラベルの添
付。
⑥ 第 6 番目プロジェクト:エネルギー効率基準を満たす国内メーカーに対する技 術支援の
提供。
⑦ 第 7 番目プロジェクト:企業にエネルギー管理制度を確立する。(2006 年-2010 年に指定
企業の 40%、2006 年-2015 年に 100%)
⑧ 第 8 番目プロジェクト:省エネルギーとエネルギー有効利用のための製造ラインのアップ
グレード、改良、合理化のためのメーカー支援 (2006 年-2010 年 64 に 200 の指定企業に
対する詳細な監査と投資適格監査を実施) 。
⑨ 第 9 番目プロジェクト:建物の設計・管理における省エネルギー活動の能力向上と実施。
⑩ 第 10 番目プロジェクト:パイロット・ビルを建設し、建物の省エネルギー活動をしつける 。
⑪ 第 11 番目プロジェクト:交通手段の能力を最適化して、燃費を最小にし、排気ガスを低減
する。
【省エネ対策でインセンティブ政策はあるか】
・ 現在、省エネに関する特別なインセンティブ施策はない。ただ、現在、当省では財務省と共に
インセンティブ政策を考えている。
・ なお、EVN の省エネ事業(電球型蛍光灯、太陽光湯沸かし器)を当省サポートしていた。
【誰が(メーカー?販売会社?)ラベルを貼るのか(同じ製品でもラベル有りと無しがあるようだ)】
・ 国産の製品はメーカー自身が添付する。輸入製品の場合は、輸入業者が添付する。
【許可申請の窓口はどこか(ハノイの商工省のみ?)】
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・ 省エネラベルの申請は、ここ商工省で行い、その後の 3 年の更新時も商工省で行うことにな
る。
・ 書類の提出後、問題なければ1ヶ月程度で許可がでる。
【認証ラベルと比較ラベル】
・ 認証ラベルは、ある一定の基準を満たす製品に添付する。現在、電球などの照明機器は認
証ラベルのみである。扇風機は認証ラベルも比較ラベルも添付できる。
・ 場合によっては比較ラベルだけでも取得できる。ただし、MEPS 基準(比較ラベルの1(最低エ
ネルギー効率基準))をクリアした製品のみが比較ラベルを添付できる。また、 最低エネルギ
ー効率基準(MEPS)を満たさない製品は製造・流通・輸入を禁止とする。
・ 省エネラベルは、2013 年以降も現在の審査基準を踏襲していくが、強制添付に移行した後に
は、消費者のニーズや業界の意見などを取り入れて、適宜、更新していく。ただし、当面は同
じ基準を採用する。
【省エネラベリング制度の義務化についての見通し】
(政府機関の省エネ機器の購入義務付けなども)
・ 当省では過去 5 年間、啓発活動を行ってきたので、外資メーカーは理解していると思うが、一
部のローカル企業が対応できるか心配である。
【今後の課題】
・ 今後の課題としては、①当省内における人材の育成(審査において適切な判断ができる)、②
審査制度を支える予算の確保、③認証試験の質の改善、④施行状況が各プログラムと法律
に合致しているか確認するためのフォローアップ、⑤市民の省エネへの認知度の向上であ
る。
・ 省エネへの認知度には、都会と地方で差異がある。都会においては省エネの認知度も上がっ
てきていると思うが、不十分な点は調査をしていく。
・ また、ベトナムの一般市民にとって、省エネ製品は割高であることも普及の妨げになっている
と考える。
以上
231
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⑦ BRESL Vietnam, energy efficiency Standards and labeling at MOIT ヒアリング議事録
2012 年 3 月 10 日
先方:Dr. To Dinh Thai, Coordinator
【MEPS とラベルのスターについて】
・
省エネラベルはたしかに MEPS を採用するが、まだ、両者とも任意ということで、MEPS の測定
基準がはっきり決まっている製品、決まっていない製品も含めて、事実上動いていない。
・
省エネラベルの規定内容は「添付義務」を示しているのみ。
・
MEPS に関する規定内容は、「MEPS をクリアしていないと輸入も製造も(一部施行日から販売
も)禁止される」ということを規定しているだけ。
・
したがって、例えば、家電の比較ラベルが 2013 年 1 月 1 日から義務付けされ最低レベルに
MEPS がされるものの、MEPS をクリアしていない製品が輸入も製造も禁止されるということで
はなく、それは 2014 年1月1日になってはじめて、製品の輸入も製造も禁止される。
【MEPS と省エネラベルの関係性】
・
MEPSは最小エネルギー効率で、製品毎に最小エネルギー消費が異なる。
・
ベトナムにおける最小エネルギー消費はその製品のTCVNに定められる。現段階、テレビ及
びデックストップのMEPSがまだ完成していない。
・
MEPSは省エネラベルの星1つと相当である。MEPSはすべての製品ではなく、製品ごとに
適用されている。
・
認証ラベルは比較ラベルと関係がなく、同じ製品で認証ラベルと比較ラベルを添付することが
法律上はまだ規定されていない。
【2006 年 11 月 16 日付の商工省通達 08/2006/TT-BCN の変更について】
・
通達 08/2006/TT-BCN の改訂版は 2012 年に公布する予定。基本的には現行通達と同じく、
省エネ製品のラベリングに関する手順、手続きはより分かりやすく、詳細定める。
・
改訂理 由:通達 08/2006/TT-BCN を実施する にあたって 、実施する側 (企業)は通 達
08/2006/TT-BCN について未だ様々な疑問をもっている。また、管理する側(政府機関)は通
達の内容についてまだ首尾一貫した実施ができていない。
以上
232
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(2)
生活者アンケート調査票
1)
インドネシア
インドネシア版
調査番号:
家電に関する意識調査 調査票
対象者指名:_________________
電話番号:_____________
住所:___________区_________________________
==================================================
調査員指名:______________
調査票チェック者1:_____________
調査員番号:______________
調査票チェック者2:_____________
調査日時:_______________
調査票チェック者3:_____________
調査時間:___時___分から___時___分まで 合計______分
==================================================
233
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≪スクリーニング調査≫ 年齢は? (SA)
1
20~24歳
2
25~29歳
3
30~34歳
4
35~39歳
5
40~44歳
6
45~49歳
7
50~54歳
8
55~59歳
S1.
S2. 同居している家族人数は? (FA)
(あなたを含めて)計 人
S3. あなたの世帯の月間現金収入総額は?
1世帯で毎月 ルピア
S4. <調査員がS2とS3の回答を基に記入> 対象者の世帯の一人当たりの月間年収は?(FA)
一人当たり毎月
ルピア
S5. <調査員がS4の回答を基に記入> 対象者の世帯カテゴリーは? (FA)
1
TOP (191,500,000 ルピア超/月)
2
MOP (27,234,075~191,500,000 ルピア/月)
3
BOP (~27,234,075 ルピア/月)
*用語解説
‐TOP(Top of the pyramid) 富裕層
:一人当たり年間世帯所得$20,000以上
‐MOP(Middle of the pyramid) 中間層
:一人当たり年間世帯所得$3,001以上、$20,000未満
S6. <調査員が記入>対象者の居住地域は?(SA)
1
都市部
2
農村部
‐BOP(Bottom of the pyramid) 貧困層
:一人当たり年間世帯所得$3,000未満
<本調査>
【生活・環境意識】
Q1.
あなたの住んでいる地域の生活環境の現状についてどう思いますか?
あなたの考えに近いものをそれぞれ一つお答え下さい。
1.良い
2.やや良い
3.やや悪い
4.悪い
A)衛生状態
1
2
3
4
B)買い物の利便性
1
2
3
4
C)交通の利便性
1
2
3
4
D)医療の環境
1
2
3
4
E)教育の環境
1
2
3
4
F)娯楽の環境
1
2
3
4
G)自然環境
1
2
3
4
H)近所との付き合い
1
2
3
4
234
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Q2. あなたの住んでいる地域の環境問題について、あなたはどの程度深刻だと思いますか?
あなたの考えに最も近いものをそれぞれ一つお答えください。
A) 大気汚染
B) 風砂
C) 河川汚濁
D) 飲料水質悪化
E) 緑地不足
F) 騒音や振動
G) 悪臭
H) 景観の悪化
I ) 森林破壊
J) 農薬汚染
K) 砂漠化
L) 野生生物種減少
M) 地球温暖化
1.深刻である
2.まあ深刻である
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
3.あまり
深刻ではない
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
4.深刻ではない
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
5.よく
分からない
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
Q3. 環境汚染はあなた自身の健康にどの程度影響を及ぼしていると思いますか?
あなたの考えに最も近いものをそれぞれ一つお答えください。(SA)
1
2
3
4
非常に影響がある
かなり影響がある
それほど影響ない
影響はない
Q4. また、環境汚染は、あなたの子供や孫たちの健康に影響を及ぼすと思いますか?(SA)
1
2
3
4
非常に影響がある
かなり影響がある
それほど影響ない
影響はない
【省エネ意識】
Q5. あなたは、以下にあげるようなことを、どの程度行っていますか?それぞれについて、あなたの行動に最も近いものを一つお答えください。
1.いつもかかさず
行っている
3.行っていない
2.行っている
(たまに行うこともあ
(行わないこともある)
る)
4.全く行っていない
5.持っていない
ので
わからない
A)使ってない電気製品のコンセントを抜く
1
2
3
4
5
B)暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やしすぎな
いようにしている(温度設定、送風の強さ)
1
2
3
4
5
D)家電製品を購入するときは、省エネ性能の高い
ものを選ぶ
1
2
3
4
5
E)日常生活において、節水に心がけている
1
2
3
4
5
F)冷蔵庫のドアの開閉をなるべく少なくする
1
2
3
4
5
G)テレビ、ラジオのつけっぱなしをしない
1
2
3
4
5
H)不要な照明をまめに消す
1
2
3
4
5
I )外出時や寝る前にはテレビやラジオの主電源を
切る
1
2
3
4
5
J)使い捨てのものは出来るだけ買わない(1回
使って捨てる物よりも継続的に使える物を買う)
1
2
3
4
5
C)寒い時期にエアコン等暖房機器の温度を温め
すぎないようにしている(温度設定、送風の強さ)
235
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
Q6. 今後、以下にあげるようなことを行おうと思いますか?それぞれについて、当てはまるものを一つお答えください。
3.行おうとは思うわな
4.全く行おうとは思わない
い
5.持っていない
ので
わからない
1.是非行おうと思う
2.行おうと思う
A)使ってない電気製品のコンセントを抜く
1
2
3
4
5
B)暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やしすぎな
いようにしている(温度設定、送風の強さ)
1
2
3
4
5
D)家電製品を購入するときは、省エネ性能の高いも
のを選ぶ
1
2
3
4
5
E)日常生活において、節水に心がける
1
2
3
4
5
F)冷蔵庫のドアの開閉をなるべく少なくする
1
2
3
4
5
G)テレビ、ラジオのつけっぱなしをしない
1
2
3
4
5
H)不要な照明をまめに消す
1
2
3
4
5
I )外出時や寝る前にはテレビやラジオの主電源を
切る
1
2
3
4
5
J)使い捨てのものは出来るだけ買わない(1回使っ
て捨てる物よりも継続的に使える物を買う)
1
2
3
4
C)寒い時期にエアコン等暖房機器の温度を温めす
ぎないようにしている(温度設定、送風の強さ)
【家電購買行動】
Q7.
インドネシアでは、1999年よりThe National Energy Efficiency Conservation Plan(RINKEN)における省エネ(エコ)ラベルを、
省エネ型の製品に付与することにより、省エネ型製品の普及を促進し、環境保全に役立てようとしています。
あなたは「 Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークをどの程度ご存知ですか?(SA)
1
2
3
4
良く知っていて説明できる
知っている
見たことがある程度
知らない(見たことがない)
236
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【Q7で、「1.よく知っていて説明できる」、「2.知っている」とお答えの方に伺います。】
SQ7-1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
SQ7-2
あなたは、「 Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークをどこでお知りになりましたか?
当てはまるものを全てお答えください。(MA)
テレビ番組
テレビ広告
ラジオ番組
ラジオ広告
インターネットサイト(記事・ホームページなど)
インターネット広告
新聞記事
新聞広告
雑誌記事
雑誌広告
折込広告
屋外広告
社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼りポスター
店頭広告
店頭の販売員
フリーペーパー記事
フリーペーパー広告
知人・友人からの話
家族からの話
店で実際にみて
製品パンフレット
勤務先・取引先など仕事を通じて
その他 (記入: )
あなたは「 Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」というマークについて、政府広報を見たことがありますか?(SA)
1
2
製品名
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
ある
ない
SQ7-3
あなたは「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」制度について、どう思われますか?(FA)
Q8.
Q9.
Q10.
下記の家電製品のうち、現在あなたの家で所有しているものは?(MA)
Q8.で回答した、あなたの家庭で所有している家電製品のうち、最も直近に購入した製品について、購入した場所をお答えください。(SA)
あなたが、購入したい、買い換えたいと考えている製品をお答え下さい。
Q9.所有製品(最も直近に購入した製品)の入手場所(SA)
Q8.現在
所有
2.家電量
1.電気店(小規
3.スー
(MA)所
販点(大
模な電気専門
パーマ
有製品は
規模専門
店)
ケット
○
店)
5.デパー 6.通信販
4.ハイパー ト/ショッピ 売(ネット・
マーケット ングセン 電話等全
ター
て)
7.友人・
知人から 8.訪問
購入・譲 販売
受
9.その他
Q10. 購入したい、
買い換えたい製品に
○(MA)
A)
ランプ
1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
1
B)
蛍光灯用バ
ラスト
2
1
2
3
4
5
6
7
8
9
2
C)
エアコン
3
1
2
3
4
5
6
7
8
9
3
D)
冷蔵庫
4
1
2
3
4
5
6
7
8
9
4
E)洗濯機
5
1
2
3
4
5
6
7
8
9
5
F)扇風機
6
1
2
3
4
5
6
7
8
9
6
G)テレビ
7
1
2
3
4
5
6
7
8
9
7
H)アイロン
8
1
2
3
4
5
6
7
8
9
8
I)炊飯器
9
1
2
3
4
5
6
7
8
9
9
237
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Q11 .
Q9. で回答した最も直近に購入した製品について、次項目をどの程度重視しましたか?その製品ごとにお答えください。
【対象商品】
A) 扇風機
B) エアコン
C) 冷蔵庫
D) ランプ
6.重視しな 7.全く重視し
かった
なかった
1.とても重視した
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なランニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
B) エアコン
1.とても重視した
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
6.重視しな
かった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なランニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
A) 扇風機
238
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7.全く重視しな
かった
6.重視しな 7.全く重視し
かった
なかった
6
7
1.とても重視した
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なランニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
D) ランプ
C) 冷蔵庫
1.とても重視した
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
6.重視しな
かった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なランニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
i) 「 Labe l tan da He mat
En e rgi(En e rgy Labe lling)」 マークが
ついていること。
1
2
3
4
5
6
7
【上記で「E)ランプの購入 「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」がついているということについて、1~3「重視した」とお答えの方に伺います。】
SQ11-1.その理由は何ですか?
当て はまるものいくつで も
( MA)
最も当てはまるもの
一つだけ( SA)
1 .電気代の節約につな がるから
1
1
2 .自然環境保全につな がるから
2
2
3 .周囲が購入しているから何とな く
3
3
4 .その他
( )
4
4
239
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7.全く重視しな
かった
Q12
あなたは、普段家電製品(全般)を購入する際に次の項目のどの程度重視していますか?(SA)
1.とても重視した
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
6.重視しな
かった
7.全く重視しな
かった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なラニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
【全員にお聞きします】
Q 13.
インドネシアでは、下記の通り、1999年から「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークを省エネ型の製品に付与することにより、
省エネ型製品の普及を促進し、わが国におけるエネルギー消費を抑制し、環境保全の促進に役立てようとしています。
下記の説明をよく読んでからお答えください。
「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークは、The National Energy Efficiency Conservation Plan(RINKEN)において
制定され、省エネの性能レベルを4等級で表されています。等級が高いほど消費電力が少ない、優れた省エネ性能を持っています。
世界で100以上の国が類似の制度を実施しています。
4段階の等級が示されます。この等級はテストの結果により決定されています。
説明
等級
4
省エネ性能が最も良い
3
省エネ性能が良い
2
省エネ性能は平均レベル
1
省エネ性能が低い
上記の「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークの内容についえ、あなたは以前からどの程度知っていましたか?(SA)
1
良く知っていた
2
やや知っていた
3
あまり知らなかった
4
全く知らなかった
240
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
Q 14.
Q 13.の説明を読んだ上で、今後、家電製品(全般)を購入する際に「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークが付いていることを
どの程度重視しようと思いますか?(SA)
とても重視する
1
重視する
2
まあ重視する
3
どちらともいえない
4
あまり重視しない
5
重視しない
6
全く重視しない
7
Q15.
あなたは『環境に配慮している』や『省エネを考慮している』と表明している企業に対してどのような印象をお持ちですか?
当てはまる考えを全てお答えください。(MA)
その企業の製品やサービスを優先して買いたい
1
信頼できる
2
親近感を感じる
3
先進性やチャレンジ精神を感じる
4
当然の行為である
5
環境や省エネを宣伝に活用して印象に良い
6
何も感じない
7
その他( )
8
Q16.
Q17.
下記の家電製品のうち、次回購入するなら「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークが付いているものにしたいと思うものをお答えください。(SA)
下記の家電製品のうち、「Label tanda Hemat Energi(Energy Labelling)」マークが付いているものをすぐにでも購入したい
あるいは買い換えたいと思うものをお答えください。(SA)
製品名
Q17.「Label tanda Hemat
Q16.次回購入するなら「Label
Energi(Energy Labelling)」マーク
tanda Hemat Energi(Energy
が付いているものをすぐにでも購
Labelling)」マークが付いているも
入したい、あるいは買い換えたい
のは○(MA)
ものは○(MA)
A)
ランプ
1
1
B)
蛍光灯用バラスト
2
2
C)
エアコン
3
3
D)
冷蔵庫
4
4
E)洗濯機
5
5
F)扇風機
6
6
G)テレビ
7
7
H)アイロン
8
8
I)炊飯器
9
9
241
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
Q 17.
あなたが「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて思いついた企業名を、インドネシア以外のメーカーも含めて
思いついた順に3社までお答えください。
1. 一番目に思いついた企業名
Q18.
2. 2番目に思いついた企業名
3. 3番目に思いついた企業名
あなたが次に購入するとしたら(現在所有していなければ、始めて購入するとしたら)どの国(地域)の家電製品を購入したいですか。
あてはまる国をひとつだけ選択してください。
(横SA)
米国
日本
韓国
中国
欧州
その他の国
a)エアコン
b)冷蔵庫
c)洗濯機
d)扇風機
e)テレビ
f)アイロン
g)炊飯器
Q 19.
あなたは、日本企業や日本製品に対してどのような印象をおもちですか?a~iの各項目に当てはまる考えをお答えください。
a) 製品の購入価格が安い
2.そう思う
1
2
3.どちらともいえない 4.そう思わない
3
4
5
5.全くそう思わない
b) 製品の品質・性能・使い勝手が良
い
1
2
3
4
5
c) 製品のデザインが良い
1
2
3
4
5
d) 製品のブランドイメージが良い
1
2
3
4
5
e) 製品の人気や売れ筋である
1
2
3
4
5
f) 製品のアフターサービスが良い
1
2
3
4
5
g) 製品の省エネ性能が良い
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
h) 日本企業の製品だと信頼できる
i) 会社として省エネ技術に力を入れ
ている
Q 20.
1.非常にそう思う
あなたが「日本の家電メーカー」と聞いて思いついた企業名もしくはブランド名を、思いついた順に3社までお答えください。 (OA)
1. 一番目に思いついた企業名・ブランド名
2. 2番目に思いついた企業名・ブランド名
242
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
3. 3番目に思いついた企業名・ブランド
【あなた自身の状況】
F1.
1
2
3
4
年齢は?(SA)
20~24歳
25~29歳
30~34歳
35~39歳
F2.
1
2
性別は?(SA)
男
女
F3.
1
2
3
婚姻関係は?(SA)
未婚
既婚(事実婚を含む
その他 〔記入〕____________
F4.
F5.
F6.
5
6
7
8
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
同居している家族人数は?(FA)
(あなたを含めて)計 人
1
2
3
4
1
2
3
あなたの家族の世帯主の最終学歴は?(SA)
学歴なし
5
小学校
6
中学校
7
高校
高等専門学校
大学
大学院(修士・博士など)
あなたの家族の世帯主の就業状況は?(SA)
定期的な収入のある仕事に就いている
定期的な収入のある仕事に就いていない(日雇など臨時の仕事をしている)
収入がない
F7.
1
2
3
4
5
6
7
あなたの職業は?(SA)
肉体労働者
農民
軍人
企業幹部
企業経営者
事務労働者
党・政府機関従事者
8
9
10
11
12
13
14
大学・中小学校教師
科学技術者
その他の専門職従事者
大学・大学院生
個人経営者
主婦・主夫
その他 ( )
F8.
1
2
3
4
5
6
7
あなたの配偶者の職業は?(SA)
肉体労働者
農民
軍人
企業幹部
企業経営者
事務労働者
党・政府機関従事者
8
9
10
11
12
13
14
大学・中小学校教師
科学技術者
その他の専門職従事者
大学・大学院生
個人経営者
主婦・主夫
その他 ( )
3
4
共有
その他 ( )
6
7
8
9
セメントブロック
コンクリート
その他 ( )
わからない
F9.
F10.
あなたの世帯の月間現金収入の総額は?(FA)
一世帯で毎月 ルピア
10ー1
1
2
3
あなたが住居している住宅の状況について
住宅の建て方(SA)
戸建住宅
集合住宅(アパート・コンドミニアム)
長屋建住宅(タウンハウスを含む)
10ー2
1
2
住宅の所有形式は?(SA)
賃貸(民間・企業)
個人所有
10ー3
1
2
3
4
5
住宅外壁の主な素材は?
土壁
木材
鉄板・トタン板
石
レンガ
243
Copyright ©2012 JETRO. All rights reserved.
10ー4
1
2
3
キッチンの位置(SA)
室内共有(他の世帯と共有)
室内専用
室外共有(他の世帯と共有)
10ー5
1
2
3
上水道
室内共有(他の世帯と共有)
室内専用
室外共有(他の世帯と共有)
10ー6
1
2
3
10ー7
1
2
4
5
室外専用
その他 ( )
4
5
6
室外専用
その他 ( )
ない
トイレ(SA)
室内共有(他の世帯と共有)
室内専用
室外共有(他の世帯と共有)
4
5
室外専用
その他 ( )
トイレの設備(SA)
水洗
非水洗
3
その他 ( )
F11 あなたは、家電製品を購入する時に、製品に関する情報や知識をどこから得ていますか?
1
テレビ番組
2
テレビ広告
13
社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼りポスター
3
ラジオ番組
14
店頭広告
4
ラジオ広告
15
店頭の販売員
5
インターネットサイト(記事・ホームページなど)
16
フリーペーパー記事
6
インターネット広告
17
フリーペーパー広告
7
新聞記事
18
知人・友人からの話
8
新聞広告
19
家族からの話
9
雑誌記事
20
店で実際にみて
10
雑誌広告
21
製品パンフレット
11
折込広告
22
勤務先・取引先など仕事を通じて
12
屋外広告
23
その他 ( )
F12 あなたが日常買い物にいくのはどこですか?河川製品以外も含めた買い物全体としてお答えください。(MA)
1
市場
2
スーパーマーケット
6
コンビニエンスストア
3
専門小売店(八百屋、魚や、家電店など)
7
通信販売(ネット・電話で)
4
ハイパーマーケット
8
知人・友人から
5
デパート・ショッピングセンター
9
訪問販売
10
その他 ( )
F13 あなたの家庭の一か月の電気代はおおよそどのくらいですか?(FA)
_____________ルピア
以上
244
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2)
ベトナム
調査番号:
ベトナム版
家電に関する意識調査 調査票
対象者指名:_________________
電話番号:_____________
住所:___________区_________________________
==================================================
調査員指名:______________
調査票チェック者1:_____________
調査員番号:______________
調査票チェック者2:_____________
調査日時:_______________
調査時間:___時___分から___時___分まで
調査票チェック者3:_____________
合計______分
==================================================
245
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≪スクリーニング調査≫ 年齢は? (SA)
1
20~24歳
2
25~29歳
3
30~34歳
4
35~39歳
5
40~44歳
6
45~49歳
7
50~54歳
8
55~59歳
S1.
S2. 同居している家族人数は? (FA)
(あなたを含めて)計 人
S3. あなたの世帯の月間現金収入総額は?
1世帯で毎月 ドン
S4. <調査員がS2とS3の回答を基に記入> 対象者の世帯の一人当たりの月間年収は?(FA)
ドン
一人当たり毎月
S5. <調査員がS4の回答を基に記入> 対象者の世帯カテゴリーは? (FA)
1
TOP (422,917,200ドン超/月)
2
MOP (63,437,580~422,917,200ドン/月)
3
BOP (~63,437,580ドン/月)
*用語解説
‐TOP(Top of the pyramid) 富裕層
:一人当たり年間世帯所得$20,000以上
‐MOP(Middle of the pyramid) 中間層
:一人当たり年間世帯所得$3,001以上、$20,000未満
S6. <調査員が記入>対象者の居住地域は?(SA)
1
都市部
2
農村部
‐BOP(Bottom of the pyramid) 貧困層
:一人当たり年間世帯所得$3,000未満
<本調査>
【生活・環境意識】
Q1.
あなたの住んでいる地域の生活環境の現状についてどう思いますか?
あなたの考えに近いものをそれぞれ一つお答え下さい。
1.良い
2.やや良い
3.やや悪い
4.悪い
A)衛生状態
1
2
3
4
B)買い物の利便性
1
2
3
4
C)交通の利便性
1
2
3
4
D)医療の環境
1
2
3
4
E)教育の環境
1
2
3
4
F)娯楽の環境
1
2
3
4
G)自然環境
1
2
3
4
H)近所との付き合い
1
2
3
4
246
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<本調査>
【生活・環境意識】
Q1.
あなたの住んでいる地域の生活環境の現状についてどう思いますか?
あなたの考えに近いものをそれぞれ一つお答え下さい。
1.良い
2.やや良い
3.やや悪い
4.悪い
A)衛生状態
1
2
3
4
B)買い物の利便性
1
2
3
4
C)交通の利便性
1
2
3
4
D)医療の環境
1
2
3
4
E)教育の環境
1
2
3
4
F)娯楽の環境
1
2
3
4
G)自然環境
1
2
3
4
H)近所との付き合い
1
2
3
4
Q2. あなたの住んでいる地域の環境問題について、あなたはどの程度深刻だと思いますか?
あなたの考えに最も近いものをそれぞれ一つお答えください。
A) 大気汚染
B) 風砂
C) 河川汚濁
D) 飲料水質悪化
E) 緑地不足
F) 騒音や振動
G) 悪臭
H) 景観の悪化
I ) 森林破壊
J) 農薬汚染
K) 砂漠化
L) 野生生物種減少
M) 地球温暖化
1.深刻である
2.まあ深刻である
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
Q3. 環境汚染はあなた自身の健康にどの程度影響を及ぼしていると思いますか?
あなたの考えに最も近いものをそれぞれ一つお答えください。(SA)
1
2
3
4
非常に影響がある
かなり影響がある
それほど影響ない
影響はない
Q4. また、環境汚染は、あなたの子供や孫たちの健康に影響を及ぼすと思いますか?(SA)
1
2
3
4
非常に影響がある
かなり影響がある
それほど影響ない
影響はない
247
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3.あまり
深刻ではない
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
4.深刻ではない
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
5.よく
分からない
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
【省エネ意識】
Q5. あなたは、以下にあげるようなことを、どの程度行っていますか?それぞれについて、あなたの行動に最も近いものを一つお答えください。
1.いつもかかさず
行っている
3.行っていない
2.行っている
(たまに行うこともあ
(行わないこともある)
る)
4.全く行っていない
5.持っていない
ので
わからない
A)使ってない電気製品のコンセントを抜く
1
2
3
4
5
B)暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やしすぎな
いようにしている(温度設定、送風の強さ)
1
2
3
4
5
D)家電製品を購入するときは、省エネ性能の高い
ものを選ぶ
1
2
3
4
5
E)日常生活において、節水に心がけている
1
2
3
4
5
F)冷蔵庫のドアの開閉をなるべく少なくする
1
2
3
4
5
G)テレビ、ラジオのつけっぱなしをしない
1
2
3
4
5
H)不要な照明をまめに消す
1
2
3
4
5
I )外出時や寝る前にはテレビやラジオの主電源を
切る
1
2
3
4
5
J)使い捨てのものは出来るだけ買わない(1回
使って捨てる物よりも継続的に使える物を買う)
1
2
3
4
5
C)寒い時期にエアコン等暖房機器の温度を温め
すぎないようにしている(温度設定、送風の強さ)
Q6. 今後、以下にあげるようなことを行おうと思いますか?それぞれについて、当てはまるものを一つお答えください。
3.行おうとは思うわな
4.全く行おうとは思わない
い
5.持っていない
ので
わからない
1.是非行おうと思う
2.行おうと思う
A)使ってない電気製品のコンセントを抜く
1
2
3
4
5
B)暑い時期にエアコンの冷房温度を冷やしすぎな
いようにしている(温度設定、送風の強さ)
1
2
3
4
5
D)家電製品を購入するときは、省エネ性能の高いも
のを選ぶ
1
2
3
4
5
E)日常生活において、節水に心がける
1
2
3
4
5
F)冷蔵庫のドアの開閉をなるべく少なくする
1
2
3
4
5
G)テレビ、ラジオのつけっぱなしをしない
1
2
3
4
5
H)不要な照明をまめに消す
1
2
3
4
5
I )外出時や寝る前にはテレビやラジオの主電源を
切る
1
2
3
4
5
J)使い捨てのものは出来るだけ買わない(1回使っ
て捨てる物よりも継続的に使える物を買う)
1
2
3
4
C)寒い時期にエアコン等暖房機器の温度を温めす
ぎないようにしている(温度設定、送風の強さ)
248
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【家電購買行動】
Q7.
ベトナムでは、2006年よりNational Energy Efficiency Programme における省エネラベルを、下記の対象家電製品の中で
省エネ型の製品に付与することにより、省エネ型製品の普及を促進し、環境保全に役立てようとしています。
あなたは、「Energy-saving symbol」マークをどの程度ご存知ですか?(SA)
【対象家電製品】
ランプ・小型蛍光灯・蛍光灯用バラスト・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・扇風機・テレビ
1
良く知っていて説明できる
2
知っている
3
見たことがある程度
4
知らない(見たことがない)
【Q7で、「1.よく知っていて説明できる」、「2.知っている」とお答えの方に伺います。】
SQ7-1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
SQ7-2
あなたは、「Energy-saving Symbol」マークをどこでお知りになりましたか?
当てはまるものを全てお答えください。(MA)
テレビ番組
テレビ広告
ラジオ番組
ラジオ広告
インターネットサイト(記事・ホームページなど)
インターネット広告
新聞記事
新聞広告
雑誌記事
雑誌広告
折込広告
屋外広告
社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼りポスター
店頭広告
店頭の販売員
フリーペーパー記事
フリーペーパー広告
知人・友人からの話
家族からの話
店で実際にみて
製品パンフレット
勤務先・取引先など仕事を通じて
その他 (記入: )
あなたは「Energy-saving Symbol」というマークについて、政府広報を見たことがありますか?(SA)
1
2
SQ7-3
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
ある
ない
あなたは「Viet Energy Star」制度について、どう思われますか?(FA)
249
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Q8.
Q9.
Q10.
Q11.
製品名
下記の家電製品のうち、現在あなたの家で所有しているものは?(MA)
Q8.で回答した、あなたの家庭で所有している家電製品のうち、最も直近に購入した製品について、購入した場所をお答えください。(SA)
Q9.で回答した、最も直近に購入した製品のうち、2006年以降に購入したものはありますか?【無償で】譲り受けた製品は除いて下さい)(MA)
Q10.で回答された製品は「Energy-saving Symbol」というマークがついている製品ですか?(SA)
Q9.所有製品(最も直近に購入した製品)の入手場所(SA)
Q8.現在
所有
2.家電量
5.デパー 6.通信販 7.友人・
1.電気店(小規
3.スー
(MA)所
販点(大
4.ハイパー ト/ショッピ 売(ネット・ 知人から 8.訪問
模な電気専門
パーマ
有製品は
規模専門
マーケット ングセン 電話等全 購入・譲 販売
店)
ケット
○
店)
ター
て)
受
9.その他
Q10. 2006年以降
購入製品
(MA)購入は○
Q11.2006年以降
購入製品のマーク
有・無(SA)
A)
ランプ
1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
1
1.はい
2.いいえ
3.不明
B)
小型蛍光灯
2
1
2
3
4
5
6
7
8
9
2
1.はい
2.いいえ
3.不明
C)
蛍光灯用バ
ラスト
3
1
2
3
4
5
6
7
8
9
3
1.はい
2.いいえ
3.不明
D)
エアコン
4
1
2
3
4
5
6
7
8
9
4
1.はい
2.いいえ
3.不明
E)
冷蔵庫
5
1
2
3
4
5
6
7
8
9
5
1.はい
2.いいえ
3.不明
F)洗濯機
6
1
2
3
4
5
6
7
8
9
6
1.はい
2.いいえ
3.不明
G)電子レンジ
7
1
2
3
4
5
6
7
8
9
7
1.はい
2.いいえ
3.不明
H)扇風機
8
1
2
3
4
5
6
7
8
9
8
1.はい
2.いいえ
3.不明
I)テレビ
9
1
2
3
4
5
6
7
8
9
9
1.はい
2.いいえ
3.不明
Q12 .
Q10. で回答した2006年以降購入した製品について、次項目をどの程度重視しましたか?その製品ごとにお答えください。
なお、同一製品で複数購入された場合は、最も直近に購入したものについてお答えください。(SA)
【対象商品】
A) 扇風機
B) エアコン
C) 冷蔵庫
D) ランプ
250
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A) 扇風機
とても重視した
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
6.重視しな 7.全く重視し
かった
なかった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なラニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
【Q11.の「2006年以降
購入製品のマーク有・無」で「1.はい」と
答えた方に伺います】
i) 購入当時は「Energy-saving Symbol」
マークがついていることを知らなかった。
1
2
3
4
5
6
7
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
6.重視しな
かった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なラニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
【Q11.の「2006年以降
購入製品のマーク有・無」で「1.はい」と
答えた方に伺います】
i) 購入当時は「Energy-saving Symbol」
マークがついていることを知らなかった。
1
2
3
4
5
6
7
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
5
B) エアコン
C) 冷蔵庫
とても重視した
とても重視した
7.全く重視しな
かった
6.重視しな 7.全く重視し
かった
なかった
6
7
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なラニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
【Q11.の「2006年以降
購入製品のマーク有・無」で「1.はい」と
答えた方に伺います】
i) 購入当時は「Energy-saving Symbol」
マークがついていることを知らなかった。
1
2
3
4
5
6
7
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
6.重視しな
かった
D) ランプ
とても重視した
7.全く重視しな
かった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なラニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
【Q11.の「2006年以降
購入製品のマーク有・無」で「1.はい」と
答えた方に伺います】
i) 購入当時は「Energy-saving Symbol」
マークがついていることを知らなかった。
1
2
3
4
5
6
7
251
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Q13
あなたは、普段家電製品(全般)を購入する際に次の項目のどの程度重視していますか?(SA)
2.重視した
3.まあ重視した
4.どちらともいえない
5.あまり
重視しなかった
6.重視しな
かった
a) 製品の購入価格
1
2
3
4
5
6
7
b) 製品の品質・性能・使い勝手
1
2
3
4
5
6
7
c) 製品のデザイン
1
2
3
4
5
6
7
d) 製品のブランドイメージ
1
2
3
4
5
6
7
e) 製品の人気や売れ筋
1
2
3
4
5
6
7
f) 製品のアフターサービス
1
2
3
4
5
6
7
g) 製造企業の国籍
1
2
3
4
5
6
7
h) 製品利用に必要なラニングコスト
1
2
3
4
5
6
7
【Q11.の「2006年以降
購入製品のマーク有・無」で「1.はい」と
答えた方に伺います】
i) 購入当時は「Energy-saving Symbol」
マークがついていることを知らなかった。
1
2
3
4
5
6
7
とても重視した
【Q13.の『i)「Energy-saving Symbol」というマークが付いているということ』について1~3「重視した」とお答えの方に伺います】
SQ13-1. その理由はなんですか?
当て はまるものいくつで も
( MA)
最も当てはまるもの
一つだけ( SA)
1 .電気代の節約につな がるから
1
1
2 .自然環境保全につな がるから
2
2
3 .周囲が購入しているから何とな く
3
3
4 .そ
の他
(
)
4
4
【全員にお聞きします】
Q 14.
ベトナムでは、下記の通り、2006年から「Energy-saving Symbol」マークを省エネ型の製品に付与することにより、
省エネ型製品の普及を促進し、環境保全の促進に役立てようとしています。
下記の説明をよく読んでからお答えください。
「Energy-saving Symbol」マークは、the Ministry of Industry and Tradeの規定により 、「Viet Energy Star」の星マークで
省エネの性能レベルを5等級で表されています。世界で100以上の国が類似の制度を実施しています。
5段階の等級が示されます。
等級
説明
5
最も省エネ性能が高い
4
省エネ性能が高い
3
平均レベルの省エネ性能
2
省エネ性能は平均レベルを下回る
1
省エネ性能が低い
上記の「Energy-saving Symbol」マークの内容についえ、あなたは以前からどの程度知っていましたか?(SA)
1
2
3
4
良く知っていた
やや知っていた
あまり知らなかった
全く知らなかった
252
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7.全く重視しな
かった
Q 15.
Q 14.の説明を読んだ上で、今後、家電製品(全般)を購入する際に「Energy-saving Symbol」マークが付いていることを
どの程度重視しようと思いますか?(SA)
1
2
3
4
5
6
7
Q 16.
あなたは『環境に配慮している』や『省エネを考慮している』と表明している企業に対してどのような印象をお持ちですか?
当てはまる考えを全てお答えください。(MA)
1
2
3
4
5
6
7
8
Q 17.
とても重視する
重視する
まあ重視する
どちらともいえない
あまり重視しない
重視しない
全く重視しない
その企業の製品やサービスを優先して買いたい
信頼できる
親近感を感じる
先進性やチャレンジ精神を感じる
当然の行為である
環境や省エネを宣伝に活用して印象に良い
何も感じない
その他( )
あなたが「省エネに力を入れている家電メーカー」と聞いて思いついた企業名を、ベトナム以外のメーカーも含めて
思いついた順に3社までお答えください。(OA)
2. 2番目に思いついた企業名
1. 一番目に思いついた企業名
Q18.
3. 3番目に思いついた企業名
あなたが次に購入するとしたら(現在所有していなければ、始めて購入するとしたら)どの国(地域)のブランドの家電製品を購入したいですか。
あてはまる国をひとつだけ選択してください。
(横SA)
米国
日本
韓国
中国
欧州
a)エアコン
b)冷蔵庫
c)洗濯機
d)電子レンジ
e)扇風機
f)テレビ
g)炊飯器
253
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その他の国
Q 19.
あなたは、日本企業や日本製品に対してどのような印象をおもちですか?a~iの各項目に当てはまる考えをお答えください。
非常にそう思う
a) 製品の購入価格が安い
1
b) 製品の品質・性能・使い勝手が良
い
1
c) 製品のデザインが良い
1
d) 製品のブランドイメージが良い
1
e) 製品の人気や売れ筋である
f) 製品のアフターサービスが良い
3.どちらともいえない 4.そう思わない
2
5.全くそう思わない
3
4
5
2
3
4
5
2
3
4
5
2
3
4
5
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
g) 製品の省エネ性能が良い
1
2
3
4
5
h) 日本企業の製品だと信頼できる
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
i) 会社として省エネ技術に力を入れ
ている
Q 20.
2.そう思う
あなたが「日本の家電メーカー」と聞いて思いついた企業名もしくはブランド名を、思いついた順に3社までお答えください。 (OA)
1. 一番目に思いついた企業名・ブランド名
2. 2番目に思いついた企業名・ブランド名
【あなた自身の状況】
F1.
1
2
3
4
年齢は?(SA)
20~24歳
25~29歳
30~34歳
35~39歳
1
2
性別は?(SA)
男
女
1
2
3
婚姻関係は?(SA)
未婚
既婚(事実婚を含む
その他 〔記入〕____________
F2.
F3.
F4.
5
6
7
8
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
同居している家族人数は?(FA)
(あなたを含めて)計 人
F5.
1
2
3
4
あなたの家族の世帯主の最終学歴は?(SA)
学歴なし
5
小学校
6
中学校
7
高校
1
2
3
あなたの家族の世帯主の就業状況は?(SA)
定期的な収入のある仕事に就いている
定期的な収入のある仕事に就いていない(日雇など臨時の仕事をしている)
収入がない
F6.
高等専門学校
大学
大学院(修士・博士など)
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3. 3番目に思いついた企業名・ブランド
F7.
1
2
3
4
5
6
7
あなたの職業は?(SA)
肉体労働者
農民
軍人
企業幹部
企業経営者
事務労働者
党・政府機関従事者
8
9
10
11
12
13
14
大学・中小学校教師
科学技術者
その他の専門職従事者
大学・大学院生
個人経営者
主婦・主夫
その他 ( )
1
2
3
4
5
6
7
あなたの配偶者の職業は?(SA)
肉体労働者
農民
軍人
企業幹部
企業経営者
事務労働者
党・政府機関従事者
8
9
10
11
12
13
14
大学・中小学校教師
科学技術者
その他の専門職従事者
大学・大学院生
個人経営者
主婦・主夫
その他 ( )
3
4
共有
その他 ( )
F8.
F9.
あなたの世帯の月間現金収入の総額は?(FA)
一世帯で毎月 ドン
F10.
10ー1
1
2
3
あなたが住居している住宅の状況について
住宅の建て方(SA)
戸建住宅
集合住宅(アパート・コンドミニアム)
長屋建住宅(タウンハウスを含む)
10ー2
1
2
住宅の所有形式は?(SA)
賃貸(民間・企業)
個人所有
10ー3
1
2
3
4
5
住宅外壁の主な素材は?
土壁
木材
鉄板・トタン板
石
レンガ
6
7
8
9
セメントブロック
コンクリート
その他 ( )
わからない
10ー4
1
2
3
キッチンの位置(SA)
室内共有(他の世帯と共有)
室内専用
室外共有(他の世帯と共有)
4
5
室外専用
その他 ( )
10ー5
1
2
3
上水道
室内共有(他の世帯と共有)
室内専用
室外共有(他の世帯と共有)
4
5
6
室外専用
その他 ( )
ない
10ー6
1
2
3
トイレ(SA)
室内共有(他の世帯と共有)
室内専用
室外共有(他の世帯と共有)
4
5
室外専用
その他 ( )
10ー7
1
2
トイレの設備(SA)
水洗
非水洗
3
その他 ( )
F11 あなたは、家電製品を購入する時に、製品に関する情報や知識をどこから得ていますか?
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
テレビ番組
テレビ広告
ラジオ番組
ラジオ広告
インターネットサイト(記事・ホームページなど)
インターネット広告
新聞記事
新聞広告
雑誌記事
雑誌広告
折込広告
屋外広告
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社内(電車・バス・タクシー)広告・駅貼りポスター
店頭広告
店頭の販売員
フリーペーパー記事
フリーペーパー広告
知人・友人からの話
家族からの話
店で実際にみて
製品パンフレット
勤務先・取引先など仕事を通じて
その他 ( )
F12 あなたが日常買い物にいくのはどこですか?河川製品以外も含めた買い物全体としてお答えください。(MA)
1
2
3
4
5
市場
スーパーマーケット
専門小売店(八百屋、魚や、家電店など)
ハイパーマーケット
デパート・ショッピングセンター
6
7
8
9
10
コンビニエンスストア
通信販売(ネット・電話で)
知人・友人から
訪問販売
その他 ( )
F13 あなたの家庭の一か月の電気代はおおよそどのくらいですか?(FA)
_____________ドン
以上
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■省エネ意識と購買行動(インドネシア、ベトナム)に関する調査
■対象国:インドネシア、ベトナム
調査報告書
■委託先:株式会社
クロスインデックス
■発行年月:2012 年 3 月
■発行:日本貿易振興機構(ジェトロ)海外調査部
アジア大洋州課
■〒107-6006 東京都港区赤坂 1 丁目 12 番 32 号 アーク森ビル 6 階
■電話:(03)3582-5179
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