カナエール 2012 プレスリリース vol.3 代表 林 恵子 2012 年 6 月吉日 報道関係者各位 認定 NPO 法人ブリッジフォースマイル 代表 林 恵子 「困っている人の役に立ちたい」素朴な思いか 「困っている人の役に立ちたい」素朴な思いから 」素朴な思いから 奨学金支援プロジェクト「カナエール」は、独自に創設した夢を叶えるための意欲を持った若者 たちとそれをサポートする大人たちとをつなぐ新しい仕組みです。施設退所後、大学等への進学す る若者たちを「資金」と「意欲」の両面から最長4年、継続的に支援してまいります。今回は「カ ナエール」を運営する認定NPO法人ブリッジフォースマイルの代表 林 恵子を特集します。 ■社会貢献を夢見て 「困っている人の役に立ちたい」という漠然とした思いから、国際開 発や援助について勉強できる大学に進学しました。在学中は国際交流 が盛んなサークルで活動します。 ■不平等に対する無力観と CSR という発見 大学 3 年生の時に「本当の貧困」を自分の目で見たいと意気込み、 インドへ。一ヶ月間のバックパッカー生活の中で、 「貧富の差」を実感 代表 林 恵子 します。何もできない自分に対し、無力感にとらわれますが、 「企業の 社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)」、利益を追求するはずの企業において、社 会に対する責任を持ち、適切な判断をするという考え方を知ります。このことから、林は「社会の 問題点をビジネスを通して解決すること」を志すようになりました。社会貢献を理念とする企業で 働きたいと思い、パソナに入社します。 ■出産と育児で感じたジレンマ 秘書、営業とキャリアを蓄積。24 歳で結婚し、26 歳で長女を出産しますが、育児と仕事の両立に 悩まされました。何度も自分と向き合う中で、 「社会起業家になって社会の問題を解決する仕事を したい」という原点を思いだします。起業するための第一歩として MBA 留学を決意し、育児と仕事 のかたわら、猛勉強をはじめました。 ■児童養護施設との出会い 英語力を磨くため、主に日本にいる外国人を対象にした研修プログラムに参加します。クライア ントから「企業が児童養護施設に対して行う支援プランを考えてほしい」という課題を与えられ、 ビジネスプランを書くためのニーズ調査と施設訪問を開始しました。児童養護施設を「孤児院」と 認識していたほど、何も知らない状態でのスタートでしたが、少しずつその実態を理解し、強い衝 撃と憤りを感じます。 子どもたちの 9 割に親が現存していること、施設にいる 6 割の子どもたちは虐待を受けていたこ カナエール 2012 プレスリリース vol.3 代表 林 恵子 2012 年 6 月吉日 と。心の傷を癒される間もなく、18 歳になれば自活しなけれ ばならないこと・・・ また、子どもたちを支える児童養護施設の現場も、悲鳴 ===林 ===林 恵子のあゆみ=== 恵子のあゆみ=== 1974 ・千葉県柏市に三姉妹の次女として をあげていました。1 人の職員が 6 人の子どもを担当し休む 生まれる。小さいころから気が強く、 間もなく働き、問題行動の対応に追われ、疲弊し退職して 活発だった しまう職員が少なくありませんでした。 また、企業が申し出る支援と、現場の切実なニーズが上 手くマッチングできていないことにも気付きました。 1987 ・中学高校と6年間テニス部に所属。 1993 ・津田塾大学に進学。国際開発や援 助について学ぶ 「人の役に立つ仕事につきたい」と ■誰かに期待するのではなく、自分でやろう 短いプログラム期間の中で林が出した答えは「施設を専 門的に支援するNPOを作る」というもの。しかし、研修 プログラムのチームメンバーや、クライアント企業に自分 のプランを伝えるも「NPOを作りたいんじゃないんだ。会社 として、CSRプログラムをやりたいんだ」という指摘を受け ます。 プログラム終了後、林は誰か他の人に期待するのではなく、 自分自身でこの支援を実現するしかない、MBA留学よりも、 まず目の前の課題を解決しなければと直感し、ブリッジフ ォースマイルを設立しました。 考え始める 1995 大学3年時にインドでバックパック 生活を経験。貧富の差を実感する 1996 新卒で人材派遣のパソナに入社。秘 書を2年間務め、営業に異動。 1998 24歳で結婚 2002 28歳で長男を出産。産休を利用して、 26歳で長女を出産 海外留学の準備を始める。語学力向 上のために参加した研修プログラム で児童養護施設の現状を知る ■特別な原体験はない 2004 「誰かがやらなくては」と思い立ち、 林の志は、何か特別で瞬間的な感動の中で生まれてきた ブリッジフォースマイルを設立 のではありません。2010年から開始した奨学金支援プロジ ェクト「カナエール」は、退所者の大学等進学率が圧倒的に低いという事実と、複数の大人が資金 を援助することで、退所者の大学進学を支えたという実話を耳にしたことから始まりました。 特別な原体験がないからこそ、自分の思いに頼ることなく、現実的で当事者のニーズに寄りそっ たプログラムがつくれるのではないでしょうか。「困っている人の役に立ちたい」という林の素朴 な思いは、「カナエール」という何百人もの大人を巻き込んだ巨大なプログラムの実行へと、つな がっています。 ※林の起業ストーリーは、7月に書籍として英治出版から発刊予定です。ご期待ください。 -----------------------------------------------------------------------------------このリリースに関するお問い合わせ: NPO法人ブリッジフォースマイル (www.b4s.jp ) 広報担当:工藤 桃枝 TEL : 03-6842-6766【内線14】 又は E-Mail : [email protected] までご連絡ください。
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