最 新! 制度を学ぼう� 概� 要� �� 編 � イチから学ぶ 障害者総合支援法って����� 何ですか? 新しい法律������������ で����������� は���������� 何が変わるのですか。 4月から施行されました。 進められている方向は変わりません。 障害分野は近年、くるくる法律が変わっています。 基本的には拡充で、対象者には����������� 難病��������� も�������� 追加������ されました。 正式名称を「 障害者の日常生活及び社会生 の背景としては、支援費制度で深刻化した予算 法律名は新しくなりましたが、目指されている 活を総合的に支援するための法律 」といいま 不足を解消しようとしたということがあります。介 方向はこれまでと変わらず、 「 地域での生活 」で す。自立に変わる新たな理念として、「 障害の 護保険と同じように認定( 障害程度区分の導 す。支援内容も対象者も拡充方向です。 有無にかかわらず基本的人権を有するかけが 入 )に基づき、原則として1 割負担でサービスが 具体的には、今年から障害(身体障害、知 いましたが、ホームヘルプサービス、短期入所、 えのない個人としての尊厳 」が掲げられました。 受けられる仕組みとしたのは、両法をいずれ統 的障害、発達障害を含む精神障害 )の定義に 日常生活用具給付のみに限定されていました。 障害者の生活や社会参加に対して、より社会の 合させる思惑があったからではとされています。 難病等が追加され、新たに難病患者も給付の 4月からは全市町村で提供され、かつ使える障 ところが、応益負担や障害程度区分などに対 対象になりました。症状に変動があり身体障害 害福祉サービスは新法に定められるすべてが 「なんだか、障害福祉サービスってしょっちゅう して、 「 弱い人に痛みを押しつける法律 」など当 者手帳が取れない人でも、サービスが使えるよう 対象になりました。 変わってるわね」と感じる人もいるのでは。確か 事者団体から不満が噴出。時の政権交代とも にその通り。障害福祉施策の歴史を振り返ると、 あいまって、障害施策は迷走します。 側に責任が重くなったということです。 ここ10 年で大きな転換点がいくつもありました。 2009 年には当時の長妻厚生労働大臣が自立 まず一つが、2003 年に導入された支援費制 支援法の廃止を明言。2013 年を目処に、障害者 度。先行する介護保険制度を追いかける形で、 総合福祉法( 現在の障害者総合支援法 )とい 措置制度から利用契約に基づく福祉サービス う新たな法律を施行することが掲げられました。 に大きく変わりました。 「自己決定 」 「自己選択 」 の理念のもと、サービスの利用者である障害者 自立支援法の改正が行われ、2012 年の改正で の主体性が高まり、また選択の幅が広がったの は「 応益負担を廃止し、応能負担へ 」 「 相談支 がこの時です。 援の充実 」 「 発達障害も対象に」など大きな変 二つ目が 2006 年の障害者自立支援法。3 障 更が行われています。基本的に4月から始まっ 害バラバラの制度体系を一本化し、さらにサー た障害者総合支援法は、この改正自立支援法 ビスの対象者に精神障害を追加しました。施行 を引き継いでいる部分が多くあります。 精神保健福祉法 ( 精神衛生法として 1950 年制定 ) 障害者基本法 障害者基本法 の一部改正 【 2003 】 【 1998 】 知的障害者 福祉法 【 1987 】 【 1995 】 精神保健法 精神保健 福祉法 【 2006 】 施行は今年 4月と来年 4月の2 段階で実施さ れます。来年4月から導入されるもので大きいの が、「 障害支援区分 」。現在の障害程度区分 コンピュータによる一次判定の内容を、特性に ( 2004 年制定 ) あったものに見直します。 【 2012 】 【 2013・2014 】 *1 発達障害者支援法 月刊ケアマネジメント 2013.5 来年度からは認定の仕組みが変わります。 特に知的障害・精神障害で低く出る傾向にある 障害者総合支援法 施行 ( 精神薄弱者福祉法として 1960 年制定 ) 難病患者等居宅生活支援事業として行われて 施行は���������� 今年・来年����� の二段階。 度合いを示すものであることを改めて明確にし、 改正障害者����� 自立��� 支援法 施行 知的障害者福祉法 【 2011 】 障害者自立支援法 施行 ( 1949 年制定 ) 【 1993 】 支援費制度の施行 身体障害者福祉法 国際障害者年「 完全参加と平等 」 ( 心身障害者対策基本法として 1970 年制定 ) これまでも補助金事業として一部の市町村で 来年度����������� も変わると聞きました。 に変わるものです。障害の重さではなく、支援の 【 1981 】 障害者基本法 になります。難病 130 疾患が対象です。 ただその間も、できることから変えていこうと、 図 1 障害福祉施策の歴史 障害福祉制度 *2 また、重度訪問介護の対象者も拡大されま *1 障 がい者制度改 革推進本部等にお ける検討を踏まえ て障害保健福祉 施策を見直すまで の間において障害 者等の地域生活 を支援するための 関係法律の整備 に関する法律 *2 障 害者の日常生 活及び社会生活 を総合的に支援す るための法律 す。これまでは重度の肢体不自由の人のみが 対象でしたが、これに重度の知的障害・精神障 害の人が加わります。 さらに、ケアホームのグループホームへの一元 化、地域移行支援対象の拡大などが実施され ることになります。 図 2 施行のスケジュール 2013 年 4 月 障害者総合支援法( 第 1 段階 ) ・障害者の範囲に難病等を追加 ・地域生活支援事業の必須事業を追加( ①障害者に対 する理解を深めるための研修・啓発、②障害者や その家族、地域住民等が自発的に行う活動に対す る支援、③市民後見人等の人材の育成・活用を図 るための研修、④意思疎通支援を行う者の養成 )等 ・サービス基盤の計画的整備( 障害福祉サービス、地 域生活支援事業に関する計画策定、計画策定にあ たってニーズ把握を市町村の努力義務に、自立支 援協議会の名称の弾力化・当事者参加 ) 22014 年 4 月 障害者総合支援法( 第 2 段階 ) ・障害者支援区分の創設 ・重度訪問介護の対象拡大 ・ケアホーム、グループホームの一元化 ・地域移行支援対象の拡大 月刊ケアマネジメント 2013.5
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