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学
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校
だ
よ
り
平成
平成24年2月29日
第14号
札幌市立美園小学校
卒業アルバム文集
文集、「『ショパン』を贈る」後記
後記
教頭
吉田
博
今年度の「卒業アルバム文集」に
に、「『ショパン』を贈る」と題し短文を書かせていただいた
かせていただいた。そこで見
つけた、ショパンを知る上での重要なキーワード
なキーワード、四つの「対」をここで紹介する。
。
その一つがポーランドとフランスという
つがポーランドとフランスという「対」。一方がショパンの母の母国、片や
や父の母国である。ショパ
ン自身もポーランドに生まれるも 21 歳でフランス・パリに単身移り住む。彼の活躍
活躍の舞台が 19 世紀パリ上流
貴族の社交界サロンであったが、彼の
の紡ぎ出す曲はポーランドの文化・伝統を抜きにしては
きにしては考えられない。
享年 39 歳のショパンの亡骸はパリの
はパリの墓地に眠る。が、彼の心臓だけは本人の遺言で
で姉の手でポーランドに持
ち帰られ、首都ワルシャワの聖十字架教会
聖十字架教会の柱の中に埋葬されている。
二つ目の「対」は、巨匠ドラクロアによって
ドラクロアによって1枚の絵に同時に描かれた肖像画の「対
対」、ショパンとジョルジ
ュ・サンドである。ショパンとサンドとの
ショパンとサンドとの交際は、ショパン 27 歳の時に始まる。以後約
以後約 9 年間の一緒の生活
が続く。サンドは病弱なショパンの作曲活動
作曲活動を献身的に支えていく。作曲家ショパンにとっても
ショパンにとっても短い人生の黄
金期であった。二人の別れに、社交界
社交界はショパンに同情的であった。が、ショパンの
ショパンの前でのサンドの悪口は禁
句であった。サンドとの別れは、ショパンの
ショパンの死を早めたと言われる。対で描かれた肖像画
肖像画は、二人の別れを機
に引き裂かれ、ショパンの絵はパリ・ルーヴル
はパリ・ルーヴル美術館に、片やサンドの絵はデンマークの
はデンマークの王立美術館に所蔵さ
れている。
三つ目の「対」は「ノクターン第11
11番∼第19番」と「ピアノ協奏曲第1番」。
」。片や夜の静寂を奏でるが
ごとく感情を押し殺した曲想に対し、
、一方は激しく美しく燃え立つ曲想である。ピアノ
ピアノ協奏曲を演奏するピア
ニスト、マルタ・アルゲリッチと指揮者
指揮者シャルル・デュトワももう一つの「対」である
である。曲がもつ魅力の一滴
をも余すところなく表現するアルゲリッチを
するアルゲリッチを、デュトワ率いるオーケストラがバックで
いるオーケストラがバックで支える。マルタの自由
奔放さは、演奏のみならず彼女の私生活
私生活にもあった。まるでサンドを見る思いである
いである。
最後に、サンドとの別れで塞ぎ込んでいるショパンを
んでいるショパンを励まそうと、仲間が演奏会嫌
演奏会嫌いのショパンを舞台の上
に立たせようと画策する。簡単に頭を
を縦に振らないショパンではあったが、宣伝の一切
一切の禁止、切符の一般販
売の禁止、そして入場者名簿のショパン
のショパン本人による検閲を条件に自らの演奏会の開催
開催を受託する。この世を旅
立つ約1年半前のことである。その演奏会
演奏会を、作家平野啓一郎は小説『葬送』の中で
で次のように記述している。
『実際に客席の中には、依然として悲恋
悲恋の芸術家が奏でる哀切この上ない音楽という
という卑俗な幻想が潜んでいた
が、主題が短調へと転ずる度にその生
生々しい苦悩の声を聞き取ろうと身を乗り出す彼
彼らを、まるで軽蔑を込め
て冷淡にあしらうように、ショパンは
ショパンは、彼の個人的な生活とは凡そ懸け離れた場所で
で、楽曲の清潔さと完全に
同化し、ただ音楽そのものの人の署名
署名を持たぬ感興にのみ従ってみせた。』と・・・
と・・・。これもショパンを知る
重要なキーワード、ショパンと聴衆との
との「対」に違いない。
これら四つの「対」、そして一つ一
一つの「対」の中で戸惑い揺れ動き、そして生き抜
抜いたショパン。その姿に
こそ、芸術家ショパンの『ショパン』
』たるところがあったように私には思われる。芸術家
芸術家ショパンに限らず私
たち凡人においても、その営みの中でいくばくかの
でいくばくかの戸惑いや揺れ動く場面があるように
があるように思われる。平成 24 年
がスタートして早やふた月が経つ。混迷の中にも一人ひとりが豊かな人生を築き上げていくことをお
混迷
げていくことをお祈りする
次第である。
3 月の行事予定
1日(木)全校朝会
12日(月)あいさつ運動(6年2組)
2日(金)学年末懇談会(6年)
返本週間(∼16日迄)
感謝の集い(6年 5校時)
〒学校諸費引落日・納入日
5日(月)あいさつ運動(6年1組)
13日(火)卒業作品展(∼19日迄)
〒学校諸費引落日・納入日
14日(水)卒業式全体練習①(3・4校時)
6日(火)同窓会入会式(6年 5校時 多目的室) 16日(金)卒業式全体練習②(2校時)
7日(水)学年末懇談会(1,3,5年)
図書館閉館
学校関係者評価委員会
19日(月)卒業証書授与式
8日(木)学年末懇談会(2,4年)
20日(火)春分の日
9日(金)卒業式在校生練習(2校時)
23日(金)修了式・離任式 健康カード返却
◎春季休業26日(月)∼4月5日(木)
【平成24年度の予定】
・新1年生入学受付4月2日(月) ・1学期始業式
4月6日(金)
・入学式
4月6日(金)
第57回卒業証書授与式のご案内
日時 ;
3月19日(月)10時より
場所 ;
本校体育館
68名の6年生が、本校を巣立ちます。卒業
証書授与式に向けて6年生や在校生の取組も一
段と活発になってきました。
当日、入場時刻は9時45分となっています。
卒業生の保護者は、9時から記念写真を撮りま
すので余裕をもってご来校ください。
なお、詳細は後日配付される案内文書や学年便
り等でご確認ください。
◎ 登校時刻 5・6年生 8時40分
1∼4年生 9時10分
◎ 下校予定時刻 11時30分頃
■
交通安全に気をつけよう
排雪作業のお陰で道路状態が大変よくなりま
した。でも安心せず、交差点ではしっかり止まり
、左右を確認して横断しましょう。
さらに軒下を通らない、雪山に上がらないなど
安全な歩行を行うようご家庭でもご指導をお願
いいたします。
◎不審者・不審電話に気をつけましょう
春先は、増加傾向にあります。不審者に声をか
けられたりしたら、すぐ近くの人や店、家などに
助けを求め、警察に連絡しましょう。
不審な電話がありましたら、「わかりません。
」
と言って切りましょう。(豊平警察署 813-0110)
◎風邪に気をつけよう
寒暖の差が大きく、風邪にかかりやすい時期で
す。うがい・手洗いを行い、十分休養を取りまし
ょう。
3月分諸会費の納入について
3月の給食費は、年間の調整により学年によって納
入金額が異なっております。PTA会費と用紙費を加
えた金額は次のようになります。
■長 子
1年
2,250円
4年
3,450円
2年
3,150円
5年
3,700円
3年
3,650円
6年
3,250円
□2子以下
1年
2,070円
4年
3,270円
2年
2,970円
5年
3,520円
3年
3,470円
6年
3,070円
○〒諸費払込日
3月5日(月)・12日(月)
通帳の残高不足のため引落としができないことが
あります。また、集金袋で納入の方は、3月分まで
納入されているかをご確認の上、お忘れなく納入を
お願いいたします。
3月12日までにご都合がつかない場合には、お
手数ですが、必ず学校にご連絡ください。
(811−9558 担当 一ノ関 )
■転出・転入の連絡のお願い
現在学校では、次年度の学校運営の計画を立て、準
備を進めているところです。学級編制の関係もありま
すので、転勤や引っ越しで転校がはっきりしました
ら、学校へ早めにご連絡ください。また、お知り合い
の方で転入がわかりましたら、お知らせください。
■学年末懇談会
今年度最後の懇談会を行います。今回は、授業参観
はありませんが、子どもたちの成長を確かめたり、学
級での活動のまとめをします。学年ごとの取り組みに
ついては学年だよりでご確認ください。
◇ 2日(金)6年生
◇ 7日(水)1・3・5年生
◇ 8日(木)2・4年生