送電鉄塔用 Leicoupler®

送電鉄塔用
Leicoupler
®
Line electric induction coupler
レ
イ
カ
プ
ラ
研究開発状況
大電株式会社
研究開発部 レイカプラ開発課
DYDEN CORPORATION
2016.8.19 版
「レイカプラ」は,誘導現象を利用した弊社「電源装置」の総称です。
「Line electric induction coupler」を略して「Leicoupler」としました。
Leicoupler®は,日本,中国,韓国,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツで商標登録済
「静電誘導方式」と「電磁誘導方式」の 2つのタイプがあります。
静電誘導方式
送電鉄塔用
Leicoupler®
電磁誘導方式
電力ケーブル用
Leicoupler®
以下,「静電誘導方式」 に関する説明です。
4ヶ国で特許登録
静電誘導方式
日・米・中・韓
送電鉄塔用 Leicoupler
®
レ
イ
カ
プ
ラ
送電鉄塔の監視システムなどに電源が必要な場合,
送電線から非接触でパワーを取り出せます。
事故区間評定装置,監視カメラ,無線通信機器,
各種センサーなどの電源として利用できます。
■装置外観
電極(φ35mm)
×6本
自社開発の超低損失変圧器内蔵
本体(FRPカバー)
取付金具
(水平角調整機能付)
AC130Vrms配線
■設置状況
送電線
相手ジャンパー線
離隔数m
鉄塔鋼材
電極部
対地電位
AC約15kV
装置本体
高圧TR内蔵
送電線
対地電圧
AC約150V
Leicoupuler本体
接地
接地
制御回路
AC/DC変換
お客様指定のDC電圧
(6~12V)で連続供給
お客様
計装機器
制御回路
• 天候に左右されにくい
ソーラーパネルのように,積雪や雨天・曇りの心配無用
試作品による着雪実験
こんなに雪が積もっても供給能力は下がりません。
• 常時電力を安定供給できる
夜間も安定出力! バッテリーや電池を排除できます
送電線の負荷電流に依存しない安定出力
• 非接触なので,故障しても電路へ事故波及の恐れ無し
万一の故障時も安心,停電無しで設置・撤去できます
※但し状況による
• 電路停電時も,一定時間 出力を維持
スーパーキャパシタ搭載で,負荷変動に強い!
(電気二重層コンデンサ)
• 貯めて使えば,ハイパワー出力も可能
■供給電力
送電線の
電圧クラス
(送電線との
離隔目安)
供給電力
(1台あたり)
500kV 275kV 220kV 154kV 110kV 66kV
(6.5m) (4.5m) (3.5m) (2.7m) (2.0m) (1.3m)
6.0W
3.5W
3.0W
1.5W
1.3W
1.0W
※短時間であれば数十Wの出力も可能
【注意事項】
・この表の値は60Hz時の参考値です。50Hz時は概ね20%少なくなります。
・実際には送電線サイズ,離隔,鉄塔構造などにより変動します。
・この値は一定負荷に連続供給する場合の電力です。瞬間的には数倍の出力が可能です。
これまでの静電誘導の技術では,実用レベルの電力は得られません。
【A相近傍に誘導電極を設け,接地側に負荷抵抗を接続した例】
C相
B相
A相
ロス
誘導電極
負荷抵抗
誘導電極は,近傍の電線(A相)からの誘導を強く
受けますが,B相,C相からの電流に打ち消され,
わずかな電流しか流れません。
負荷抵抗に流れる電流はuAオーダー。誘起する電圧も小さい。
等価回路による説明
~従来技術の問題点~
静電誘導を利用した電源は,極めて小さなパワーしか得られないというのが
これまでの常識です。
電線
① VW側は非常に高インピーダンス
(負荷Rにほとんど電圧が誘起しません)
電線と電極間の
静電容量のCW
VW
電極
② 電流がC0側に分流
IC0
IR
VE
電極と対地間の
静電容量C0
Vw >> V0≒0
V0
(負荷Rに流れる電流が少なくなります)
IR=極小
負荷R
P=V0×IR
得られる電力は,非常に小さい…
中性点(大地)
Leicoupler
®
①L‐C共振
の新技術!
:
変圧器のインダクタンスL0とC0を共振制御
L0でC0を打ち消し,電流ロスが低減
巻線比が非常に大きい特殊変圧器を開発
負荷Rの高インピーダンス化を実現!
負荷インピーダンス上昇により高電圧化を実現
②インピーダンス整合:
電線
4ヶ国で特許登録
日・米・中・韓
電線と電極間の
静電容量のCW
VE
VW
変圧器
IC0
電極と大地間の
静電容量C0
効率よく二次側の
負荷抵抗に供給
電極
IL0
V0
中性点(大地)
L0 :
インダク
タンス
理想変圧器
a2 ×R:
負荷抵抗の
一次側換算
変圧器一次側電圧を大幅に上昇させることに成功!
電流ロス低減と高電圧化の両立に成功!
実用レベルの電力を取り出せるようになりました。
仕様面や技術的なお問い合わせは
研究開発部
レイカプラ開発課
TEL:0942(89)2816
〒830-8511 福岡県久留米市南二丁目15番1号
URL http://www.dyden.co.jp
こちらまで
FAX:0942(89)2340
東京支社 営業部
関西支店
中国支店
九州支店
沖縄営業所
四国営業所
TEL:03(5805)5880
TEL:06(6229)1881
TEL:082(241)5161
TEL:092(721)3281
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FAX:03(5805)5959
FAX:06(6227)9570
FAX:082(241)5184
FAX:092(715)3224
FAX:098(866)3964
FAX:087(822)7708
(注)この商品の仕様などは,予告無しに変更することがあります。カタログの無断転載,複製禁止。