付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 1 第8章 付録 付1 DXF/DWG 入出力ガイド 本章では、図脳 RAPID17/PRO17 の DXF/DWG 変換について説明しています。 DXF/DWG 形式のデータを読み込む DXF/DWG 形式データの読み込み方 1. [ファイル]-[ファイル入力]-[AutoCAD 形式]コマンドをクリック 2. ファイルの種類の一覧から DXF 形式か、DWG 形式を選択 AutoCAD DWG 形式、AutoCAD DXF 形式は、AutoCAD のファイルバージョンを自動判別して入力します。 GX5 相当は、AutoCAD GX5 以前の古いデータのみを読み込みます。 GX5 相当の形式で読み込むと、文字フォントやサイズ、ハッチングや塗り潰しなどの情報が正確に取得で 付1-1 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 きない場合があります。AutoCAD DXF 形式で正しく読めない古いバージョンの DXF ファイル等の場合に使 用します。 3. 読み込みたいファイルを選択して[開く]ボタンを押す 4. 読み込みに関する設定を行う 図脳 RAPIDPRO17 図脳 RAPID17 付1-2 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド [プレビュー]ウィンドウには読み込み結果のプレビューが表示されます。プレビューウィンド ウに図面が正確に表示されていない場合は、設定を変更して[プレビュー更新]ボタンを押しま す。 プレビューウィンドウ上でマウスホイールによる拡大/縮小表示ができます。また、画面上でマウ スの右ボタンを押したまま動かすと表示位置を移動できます。 読み込み結果の色が異なっている場合は、[レイヤ色]または[図形色]と表示されているボタン を押すと、色が切り替わります。同様に線幅や線種の切り替えも可能です。 縮尺が異なる場合は[計測 ]ボタンを使用したり、図面の表題欄の部分を拡大して縮尺を合 わせます。 同じ設定で読み込むことが多い場合は、[初期値]欄の[登録]ボタンを押すと、現在の設定内容 を保存できます。 DXF/DWG 入力のパラメータについて 図脳 RAPID17 の場合と図脳 RAPIDPRO17 でダイアログボックスの内容が異なります。 ここでは図脳 RAPIDPRO17 の場合を例に説明します。 用紙・レイヤ設定タブ [図面サイズ] 図面サイズの取得方法を指定します。 AutoCAD では要素やレイアウト空間ごとに縮尺を設定しているため、図面自体に縮尺は持って おらず、図脳 RAPID では正確に縮尺を取得できません。 また、DXF や DWG を出力する CAD によっては図面の用紙サイズや縮尺などの情報を省略し ている、あるいは正しい値が入っていないといった場合があり、正しい図面サイズで読み込まれ ないことがあります。 図脳 RAPID は用紙上のサイズで文字や、寸法の端部記号のサイズを決めているので、用紙サ イズや縮尺が正確でないと読み込んだ図面が正しく表示されません。 そこで用紙サイズを正しく取得するために次のような設定を選択できます。 [用紙サイズと縮尺を、DWG のヘッダ記述から得る] 用紙サイズと要素の占める実寸上の範囲を、DXF/DWG のヘッダセクションの情報から取得し て、縮尺を自動計算します。情報が埋め込まれている場合は正確ですが、縮尺が埋め込まれて いない場合は効果が期待できません。 [用紙サイズと縮尺を、図形の範囲から得る] 要素の占める実寸上の範囲を、実際の DXF/DWG 内の要素データから推定して取得します。用 付1-3 付1 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 紙サイズと縮尺は、得られた図形範囲から自動計算します。 [用紙サイズを、固定で選択する] [固定用紙]欄で設定した用紙サイズ、縮尺で読み込みます。もっとも正確ですが、あらかじめ 用紙サイズや縮尺を把握している必要があります。PRO の場合は、プレビュー画面で図面の表 題欄を確認できます。 [固定用紙] [用紙サイズを固定で選択する]を選択した場合のみ有効になります。 [A0]~[A4]の中から用紙サイズを選択します。縮尺も同時に設定したい場合は、[縮尺も固定 にする]にチェックを付けて、[固定の縮尺]に読み込み時の縮尺を入力します。 [図面の単位] 一覧から読み込む図面単位を選択します。[図面から取得]を選択すると、図面がもつ単位情 報を取得して単位を決定します。 [オフセット] 読み込み時に、すべての座標値にオフセットを加えます。図脳 RAPID は、用紙基準点が用紙左 下に設定されています。用紙基準点が用紙の中央にある CAD から出力された DXF/DWG デー タは印刷範囲から外れて読み込まれるので、ここで設定を行います。 [読み込み時に、第一象限に移動する] チェックを付けると、読み込んだすべての要素が第1象限に入るように、自動的にオフセットが 加わります。 [読み込み時に、オフセットを加える] チェックを付けると、読み込んだすべての要素座標に、指定のオフセットが加わります。 [ペーパー空間の扱い] ペーパー空間に属する要素をどのように扱うかを設定します。 [読み込まない] モデル空間に作図された図形のみ読み込みます。 [モデル空間と同列に扱う] モデル空間、ペーパー空間を区別せず、そのまま 1 枚の図面に読み込みます。 付1-4 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド [レイアウトごとに別図面に読み込む] ペーパー空間の要素をそれぞれ別の図面に読み込みます。 読み込むレイアウトを選択する場合は、[読み込みレイアウト設定]ボタンを押します。ボタンを 押すと次のようなダイアログボックスが表示され、そのファイルに設定されているレイアウト名 が表示されます。読み込まないレイアウトのチェックを外して[了解]ボタンを押します。 図脳 RAPID17 の場合、[部分図に読み込む]という項目が表示されます。モデル空間の要素は「基本 図」に、ペーパー空間の要素は「用紙」部分図に読み込まれます。「用紙」部分図の図形を編集する場 合は、読み込んだあと、[編集]-[部分図]-[部分図]コマンドで、用紙部分図にカレントを切り替える必要 があります。 [レイヤ情報] AutoCAD はレイヤ番号という概念を持たないため、なんらかの方法で図脳 RAPID のレイヤ番号 に割り当てる必要があります。その方法を設定します。 [レイヤ番号は名称から数字抽出・初期値レイヤに上書き] レイヤ名称の数字部分を「レイヤ番号」として読み込みます。 たとえば DXF/DWG 中に「レイヤ 1」・「レイヤ 3」・「画層 3」・「画層 5」の4つのレイヤが存在する 場合には、「レイヤ 1」は「1 番レイヤ」に、「画層 5」は「5 番レイヤ」に変換され、「レイヤ 3」と「画 層 3」は共に「3 番レイヤ」に変換されます。このようにレイヤ名称によっては、異なるレイヤ同士 がまとめられてしまう場合があります。 図脳 RAPID 側の既存のレイヤ名称は、DXF/DWG の持っていた名称に変更されます。 [レイヤ番号は名称から数字抽出・初期値レイヤを保持] [レイヤ番号は名称から数字抽出・初期値レイヤに上書き]と同じ結果ですが、読み込み後のレ イヤ名称は図脳 RAPID の初期値のままです。 [レイヤ番号は名称から数字抽出・AutoCAD レイヤのみ] [レイヤ番号は名称から数字抽出・初期値レイヤに上書き]と同じ結果ですが、AutoCAD で利用 付1-5 付1 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 されていなかったレイヤはすべて削除されます。レイヤ名称は DXF/DWG の持っていた名称に 変更されます。 [末尾にレイヤを追加する] レイヤ名毎にレイヤ番号を割り当てて変換します。 たとえば DXF/DWG 中に「レイヤ 1」・「レイヤ 3」・「画層 3」・「画層 5」の4つのレイヤが存在し、 図脳 RAPID 側の既存のレイヤが、3 番レイヤまで存在する場合には、「レイヤ 1」は「4 番レイヤ・ 名称=レイヤ 1」に、「レイヤ 3」は「5 番レイヤ・名称=レイヤ 3」に、「画層 3」は「6 番レイヤ・名称= 画層 3」に、「画層 5」は「7 番レイヤ・名称=画層 5」に変換されます。 [空き番号にレイヤを追加する] 図脳 RAPID 側の既存のレイヤの空いているレイヤ番号へ、DXF/DWG に存在するレイヤを読み 込みます。 [AutoCAD のレイヤのみを使用する] DXF/DWG のレイヤのみ読み込みます。もっとも簡単に元の DXF/DWG の持つレイヤを再現で きます。 [レイヤ変換テーブルを使用してレイヤを割り当てる] 読み込み前に DXF/DWG レイヤ情報を解析してから図脳 RAPID のレイヤのどのレイヤに、 DXF/DWG のレイヤを割り当てるかを指定できます。確実ですが、手間がかかります。 [線種情報] [線種情報を抽出して自動的に線種を割り当てる] DXF/DWG の線種の「繰り返しパターン数」から類推して、線種を自動的に割り当てます。 [線種変換テーブルを使用して線種を割り当てる] 読み込み時に DXF/DWG の線種情報を解析し、DXF/DWG の線種と図脳 RAPID の線種と関連 付けるかを指定し、そのテーブルに従って線種を変換します。 初期値として変換テーブルを保存する場合は[初期値]欄の[登録]ボタンを押します。 [線幅情報] [線幅情報を抽出して自動的に線幅を割り当てる] DXF/DWG の線幅に最も近い図脳 RAPID の線幅を自動的に割り当てます。 付1-6 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド [線幅変換テーブルを使用して線幅を割り当てる] 読み込み時に DXF/DWG の線種情報を解析し、DXF/DWG の線幅と図脳 RAPID の線幅と関連 付けるかを指定し、そのテーブルに従って線幅を変換します。 初期値として変換テーブルを保存する場合は[初期値]欄の[登録]ボタンを押します。 [色情報] [色情報を抽出して自動的に色を割り当てる] DXF/DWG の線色に最も近い図脳 RAPID の線色を自動的に割り当てます。 [色変換テーブルを使用して色を割り当てる] AutoCAD の線幅と、読み込み時に DXF/DWG の線種情報を解析し、DXF/DWG の線色と図脳 RAPID の線色と関連付けるかを指定し、そのテーブルに従って線幅を変換します。 図形要素設定タブ [文字サイズの調整] AutoCAD では文字の高さは設定されますが、幅は設定がないので、正確に取得するのが難し い場合があります。また、全角と半角の比率もフォント等により異なります。 [文字サイズを調整しないで変換する] 文字列の持つ「文字サイズ属性」を保持するようにそのまま読み込みます。文字の高さしか設 定されていない DXF/DWG の場合は、文字列全体の長さは変化する場合があります。 [文字サイズ値を優先して変換する] 全角文字が含まれている文字列の文字幅を半分にして変換します。この結果、DXF/DWG を出 力したアプリケーションのフォントが「半角も全角も同じ文字幅である」ときに、「文字サイズ属 性」の数値を保持するように調整します。半角全角混在の文字列では、文字列全体の長さは 変化します。 [文字列長を優先して変換する] DXF/DWG を出力したアプリケーションのフォントが「半角も全角も同じ文字幅である」ときに、 見た目の大きさを保つよう、文字列の中に含まれる半角文字と全角文字の文字数を勘案して 文字幅を調整します。 付1-7 付1 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 [AutoCAD の文字列長を基準に変換する] AutoCAD で文字列長ができるだけ変わらないよう、文字高さ・文字幅を自動調整します。 [フォントも含めて文字設定値で固定して変換する] [設定]-[文字設定]コマンドの設定値を使用して、文字フォント・文字サイズを決定します。[文 字設定]ボタンを押すと、[設定]-[文字設定]コマンドのダイアログボックスが表示されます。ここ で設定値を変更することもできます。 [属性文字] AutoCAD のブロック図形に関連付けられた属性文字の読み込みを設定します。 [無視する(読み込まない)] 属性文字を読み込みません。属性文字が AutoCAD で使用されていない、もしくは非表示にな っている場合はこちらを選択します。 [文字に変換して読み込む] 属性文字を、一般の文字に変換して読み込みます。非表示の属性文字も読み込まれます。 [ポリラインの扱い] [ポリラインとして扱う] ポリライン属性をもつ要素を折れ線として読み込みます。図脳 RAPID の曲線編集コマンドで制 御点を動かして連続線を変形できます。 [線分要素に分解する] ポリライン属性をもつ要素を線分に分解して読み込みます。 [スプラインの扱い] [点通過曲線として扱う] スプライン曲線を点通過曲線として読み込みます。曲線の扱いが CAD により異なるため 形状 がずれる場合があります。 [線分要素に分解する] スプライン曲線を線分に分解して読み込みます。元の図形にもっとも近い形で描画されます が、曲線としての属性は失われます。 付1-8 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 [ハッチングの扱い] [ハッチングとして扱う] 図脳 RAPID の「ハッチング」として読み込みます。後からハッチングの間隔などを変更できます が、ユーザー定義のハッチングを読むと形状が正しく再現されないことがあります。 [実線以外のハッチングはハッチング(図形)として扱う] 実線で作図されたハッチングは図脳 RAPID の「ハッチング」として、実線以外で作図されたハッ チングは図脳 RAPID の「ハッチング(図形)」として読み込みます。 [ハッチング(図形)として扱う] 図脳 RAPID の「ハッチング(図形)」として読み込みます。ハッチング(図形)として読み込むと、ハ ッチングの間隔などはあとから変更できませんが、正確にハッチングの形を再現できます。 [寸法の変換] [寸法等を分解して読み込む] 寸法や複合図形を、線分や円弧・文字などの要素に分解して読み込みます。見た目の寸法形 状は正しく読み込まれますが、寸法としての属性情報は失われます。 [寸法を寸法設定形状で読み込む] 寸法を、[設定]-[寸法設定]コマンドの指定した形状で読み込みます。矢印形状や引き出し線 の有無などの寸法形状は、寸法設定で指定した内容に置き変わってしまいますが、寸法のまま 扱うことができます。 [AutoCAD の寸法情報を基準に変換する] DXF/DWG の中に記述された寸法情報を使用して変換します。不足の情報は[設定]-[寸法設 定]コマンドの情報を使用します。 [端部記号と寸法文字を寸法設定で固定して変換する] [設定]-[寸法設定]コマンドの設定値を指定して、端部記号・文字フォント・文字サイズを決定 します。[寸法設定]ボタンを押すと、[設定]-[寸法設定]コマンドのダイアログボックスが表示さ れます。ここで設定値を変更します。 [寸法値をブロックセクションから取得] 寸法数値を、寸法形状の図形が記述されたブロックセクションの中の文字列から類推して変 換します。 付1-9 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 [寸法値を計測点から取得] 寸法数値を、寸法配置情報から再計測して変換します。 [座標寸法の変換] [寸法等を分解して読み込む] 座標寸法を、線分や文字などの要素に分解して読み込みます。 [引出線として読み込む] 座標寸法を、引出線に変換して読み込みます。 [引出線の変換] [AutoCAD の引出線情報を基準に変換する] DXF/DWG の中に記述された引出線情報を、可能な限り使用して変換します。不足の情報は [設定]-[引出線設定]コマンドの情報を使用します。 [端部記号と引出文字を引出線設定で固定して変換する] [設定]-[引出線設定]コマンドの設定値を指定して、端部記号・文字フォント・文字サイズを決 定します。[引出線設定]ボタンを押すと、[設定]-[引出線設定]コマンドのダイアログボックスが 表示されるので、ここで設定値を変更します。 [点の変換方法] [ドット記号として変換する] 点要素をドット記号に変換して読み込みます。ドット記号は大きさを持たず、拡大率に関わらず 常に一定のサイズで表示されます。 [黒丸記号として変換する] 点要素を黒丸記号に変換して読み込みます。黒丸記号の大きさは記号設定で設定された大 きさになります。黒丸記号は拡大率により、表示される大きさが変化します。 [無視する(読み込まない)] 点要素を読み込みません。 押すと[プレビュー]ウィンドウで仮読み込みを行い、読み込み結果を確認することができます。 付1-10 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 縮尺が元のデータと異なる DXF/DWG のデータ形式には縮尺の概念がないため、作成元の CAD の設定や作成方法に よっては、読み込み後、縮尺や用紙サイズを合わせる作業が必要になります。 例えば、本来なら 0.1 と表示されるべきところが 0.05 などと計測される場合は、 0.1÷0.05=2 になりますので、図形を 2 倍に拡大します。 1. [ファイル]-[ファイル入力]-[AutoCAD 形式]コマンドの「入力:AutoCAD 形式」のダイアロ グボックスで、[用紙・レイヤ設定]タブをクリックし、[用紙サイズを、固定で選択する]を選 択します。[縮尺も固定にする]にチェックを付け、1/2 に設定します。 縮尺が不明な場合、PRO なら[プレビュー]ウィンドウで[計測 ]ボタンを使用したり、表題 欄を拡大して縮尺を調べたりすることができます。 2. [編集]-[図形編集]-[図形移動]コマンドをクリックし、図面全体を選択し移動基準点を選 択します。 2[Enter]キーを押します。(倍率が 2 倍になるように指示します。) 移動先を選択してください。用紙サイズは図面がおさまるように調整します。 3. 4. 寸法文字や文字が図形に対して大き(小さ)過ぎる 図面の縮尺が合っていない可能性があります。 DXF/DWG のデータ形式には縮尺の概念がないため、作成元の CAD の設定や作成方法によっ ては、読み込み後、縮尺や用紙サイズを合わせる作業が必要になります。 例えば、本来なら 0.1 と表示されるべきところが 0.05 などと計測される場合は、 0.1÷0.05=2 になりますので、図形を 2 倍に拡大します。 1. [ファイル]-[ファイル入力]-[AutoCAD 形式]コマンドの「入力:AutoCAD 形式」のダイアロ グボックスで、[用紙・レイヤ設定]タブをクリックし、[用紙サイズを、固定で選択する]を選 択します。[縮尺も固定にする]にチェックを付け、1/2 に設定します。 縮尺が不明な場合、PRO なら[プレビュー]ウィンドウで[計測 ]ボタンを使用したり、表題 欄を拡大して縮尺を調べたりすることができます。 2. [編集]-[図形編集]-[図形移動]コマンドをクリックし、図面全体を選択し移動基準点を選 択します。 2[Enter]キーを押します。(倍率が 2 倍になるように指示します。) 移動先を選択してください。用紙サイズは図面がおさまるように調整します。 これでも文字サイズが合わない場合は[編集]-[文字編集]-[文字属性変更]コマンドで文 字サイズを調整します。 3. 4. 5. 付1-11 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 文字が長くなったり、重なって読み込まれてしまう 文字設定値で固定して変換する設定で読み込みます。 1. [ファイル]-[ファイル入力]-[AutoCAD 形式]コマンド(または[ファイル]-[開く]コマンド)をク リックし、該当の DXF/DWG ファイルを選択します。 2. 表示されるダイアログボックスの[図形要素設定]タブをクリックし、[文字サイズの調整] の[フォントも含めて文字設定値で固定して変換する]にチェックを付け、[文字設定]ボタ ンを押します。 3. [文字設定]ダイアログボックスが表示されます。文字サイズ、フォントなどを設定し、[了 解]ボタンを押します。 4. [プレビュー更新]ボタンを押し、文字の状態を確認後[了解]ボタンを押すと、 DXF/DWG ファイルが入力されます。 最適な選択項目は、データにより異なる場合があります。 寸法線や引き出し線の矢印が大きく読み込まれてしまう 寸法値を固定して読み込むことができます。 入力:AutoCAD 形式のダイアログボックスで[図形要素設定]タブをクリックして、[端部記号と 文字を寸法設定で固定して変換する]を選択します。 [寸法設定]ボタンを押すと、寸法文字の大きさや端部記号の大きさを設定できます。 付1-12 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 DXF/DWG を読み込むと、色が元の図面と異なる 図脳 RAPID の表示方法は、要素ごとに持っている属性色で表示する方法(図形色表示) と、レイヤごとに設定している色で表示する方法(レイヤ色表示)があります。 ([表示]-[表示設定]コマンドをクリックして、[表示色]欄で切り替えます。] DXF/DWG 形式で出力する場合は、要素ごとに持っている「属性の色」で出力されます。 このため、「レイヤ色表示」で図脳 RAPID をご利用の場合には、図脳 RAPID 上での描画状態と、 AutoCAD で描画状態が異なります。 「レイヤ色表示」は、図脳 RAPID 独自の表示の仕組みであるため、AutoCAD など、他社 CAD の データ形式へ出力する場合は、「図形色表示」の設定で出力してください。 図脳 RAPID で使用しているレイヤ情報に合わせて読み込みたい 読み込み時に図脳 RAPID のレイヤ設定の初期値を呼び出します。 1. レイヤの並びを[設定]-[作図設定]コマンドをクリックし初期値の[登録]ボタンより別名で 保存をしておきます。 2. AutoCAD 入力コマンドで DXF/DWG データを選択して[開く]ボタンを押します。 3. [入力:AutoCAD 形式]ダイアログボックス内の[レイヤ情報]欄の[レイヤ変換 テーブルを使用してレイヤを割り当てるを選択し「レイヤ変換テーブル設定] ボタンを押します。 4. 未設定時の変換先レイヤ名のみ決定した後、[初期値参照]ボタンを押し、手順 1 で保存 した初期値を参照します。[了解]ボタンを押し、図面を開きます。 複数の DXF/DWG 形式のデータをまとめて変換するには 図脳エクスプローラを使用すると、複数のファイルをまとめて変換できます。 図脳 RAPID を終了させて、Windows のスタートボタンをクリックし、[すべてのプログラム] -[図脳 RAPID]-[図脳エクスプローラ]をクリックします。 [変換]タブをクリックし、変換したいファイルをドラッグアンドドロップで[変換]ウィンドウ内に移 行します。 一覧から変換後のファイル形式を選択します。 ボタンを押すとウィンドウ内のすべてのファイルを変換します。 付1-13 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 DXF/DWG 形式で保存する DXF/DWG 形式でデータを保存する方法 1. [ファイル]-[ファイル出力]-[AutoCAD 形式]コマンドをクリック 2. ファイルの種類の一覧から DXF 形式か、DWG 形式を選択 3. ファイル名を入力して[保存]ボタンを押す 付1-14 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 4. 付1 出力に関する設定を行い、[了解]ボタンを押す 図脳 RAPIDPRO17 図脳 RAPID17 DXF/DWG 出力パラメータについて 図脳 RAPID17 の場合と図脳 RAPIDPRO17 でダイアログボックスの内容が異なります。 ここでは図脳 RAPIDPRO17 の場合を例に説明します。 レイヤ設定タブ 出力時の単位を設定します。 [レイヤ情報] レイヤの出力方法を設定します。 DXF や DWG にはレイヤ番号という考え方を持たないため、レイヤをどのように置換するかを設 定する必要があります。 次のうちいずれかを選択して、レイヤの詳細を設定します。 [レイヤ番号で出力する] 作図レイヤの番号で出力します。 付1-15 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 [レイヤ名称で出力する] 作図レイヤのレイヤ名で出力します。 [レイヤ変換テーブルを使用してレイヤを割り当てる] レイヤを手動で割り当てます。[レイヤ変換テーブル設定]ボタンを押して設定を行います。 [線種情報] 線種の出力方法を設定します。 [レイヤ線種で出力] [設定]-[作図設定]コマンドのレイヤで設定している線種情報をもとに出力したい場合に選択し ます。[表示]-[表示設定]の[表示線種]で[レイヤ線種]を選択している場合はこの項目を選択し ます。 [図形線種で出力] 各図形属性の線種情報をもとに出力したい場合に選択します。[表示]-[表示設定]の[表示線 種]で[図形線種]を選択している場合はこの項目を選択します。 [寸法・引出実線変換] チェックを付けると、寸法線および引出線を実線で出力します。チェックを外すと各図形属性の 線種情報のまま出力します。 次のうちいずれかを選択して、各線種の詳細を設定します。 [自動的に線種を割り当てる] 線種情報を自動的に出力します。 [AutoCAD の既定義線種を割り当てる] AutoCAD の既定義線種に割り当てて出力します。 [線種変換テーブルを使用して線種を割り当てる] 線種を手動で割り当てます。[線種変換テーブル設定]ボタンを押して設定を行います。 図脳 RAPID17 の場合、[AutoCAD の既定義線種を割り当てる]の方法で出力されます。 付1-16 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 [線幅情報] 線幅の出力方法を設定します。 [レイヤ線幅で出力] [設定]-[作図設定]コマンドのレイヤで設定している線幅情報をもとに出力します。[表示]-[表 示設定]の[線幅表示]で[レイヤ線幅]を選択している場合はこの項目を選択します。 [図形線幅で出力] 各図形属性の線幅情報をもとに出力します。[表示]-[表示設定]の[線幅表示]で[図形線幅]を 選択している場合はこの項目を選択します。 [寸法・引出極細変換] チェックを付けると、寸法線および引出線を極細で出力します。チェックを外すと各図形属性の 線幅情報のまま出力します。 次のうちいずれかを選択して、各線幅の詳細を設定します。 [自動的に線幅を割り当てる] 線幅情報を自動的に出力する場合に選択します。 [線幅変換テーブルを使用して線幅を割り当てる] 線幅を手動で割り当てます。[線幅変換テーブル設定]ボタンを押して設定を行います。 図脳 RAPID17 の場合、[自動的に線幅を割り当てる]の方法で出力されます。 [色情報] 線色の出力方法を設定します。 色情報を自動的に出力する場合は、[自動的に色を割り当てる]を選択します。 色を手動で割り当てる場合は、[色変換テーブルを使用して色を割り当てる]を選択して[色変 換テーブル設定]ボタンを押します。 図形要素設定タブ 図形要素の出力方法を設定します。 付1-17 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 [文字サイズの調整] 文字の出力方法を設定します。 図脳 RAPID シリーズは、半角文字は全角文字の 1/2 の大きさです。一方、DXF/DWG は半角と 全角がほぼ同じ大きさで扱われる場合が多いので、文字サイズの出力方法を設定します。 [文字サイズを調節しないで変換する] 文字列の持つ[文字サイズ属性]の数値を保持するように調整します。文字列全体の長さは変 化する場合があります。 [文字サイズ値を優先して変換する] 全角文字が含まれている文字列の文字幅を倍にして変換します。この結果、DXF/DWG を読み 込むアプリケーションのフォントが「半角も全角も同じ文字幅である」ときに、「文字サイズ属 性」の数値を保持するように調整します。半角全角混在の文字列では、文字列全体の長さは 変化します。文字列全体の長さは変化する場合があります。 [文字列の長さを優先して変換する] DXF/DWG を読み込むアプリケーションのフォントが「半角も全角も同じ文字幅である」ときに、 見た目の大きさを保つよう、文字列の中に含まれる半角文字と全角文字の文字数を勘案して 文字幅を調整します。 [AutoCAD の文字列長さを基準に変換する] AutoCAD での文字列長ができるだけ変わらないよう、文字高さ・文字幅を自動調整します。 [寸法の出力] 寸法要素の出力方法を設定します。 [寸法として出力する] 寸法線を寸法要素として出力します。 [寸法等を分解して出力する] 寸法線を直線・文字列等の要素に分解して出力します。 [ドット記号] 点記号の出力方法を設定します。 付1-18 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 [出力する] 点要素をドットとして出力します。 [出力しない] 点要素を出力しません。 [ハッチングの出力] ハッチング要素の出力方法を設定します。 [ハッチングとして出力する] [作図]-[ハッチング]コマンドの、[ハッチング]タブを開いて作図したハッチング属性を保持して 出力します。 [ハッチングを分解して出力する] ハッチング属性を図形に分解して出力します。 [作図]-[ハッチング]コマンドの、[ハッチング(図形)]タブまたは[部品]タブを開いて作図したタイプはい ずれの設定でも分解して出力されます。 複数のデータをまとめて DXF/DWG 形式に変換するには 図脳エクスプローラを使用すると、複数のファイルをまとめて DXF/DWG 形式に変換でき ます。 図脳 RAPID を終了させて、Windows のスタートボタンをクリックし、[すべてのプログラム]-[図脳 RAPID]-[図脳エクスプローラ]をクリックします。 [変換]タブをクリックし、変換したいファイルをドラッグアンドドロップで[変換]ウィンドウ内に移 行します。 一覧から変換後のファイル形式を選択します。 ボタンを押すとウィンドウ内のすべてのファイルを変換します。 付1-19 付録1 DXF/DWG 入出力ガイド 付1 MEMO 付1-20
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