Handbook for Officials Pattern Dances 競技役員用ハンドブック

Judging System
Handbook
for Officials
Pattern Dances
競技役員用ハンドブック
パターン・ダンス
アイス・ダンス
2013 年 7 月 31 日版
(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
目次
概要
パターン・ダンス課題の発表
パターン・ダンスの音楽
必須のシークェンス/セクション
パターン・ダンス全般の要求事項
シークェンス/セクションのコール(キー・ポイント判定なし)
シークェンス/セクションのコール(キー・ポイント判定あり)
コールの基本原則
追加のコール原則
定義
追加の定義,定義の詳細,注記
キー・ポイント
レベルの特徴
レベルの調整
質問と回答(コールの仕様)
シークェンス/セクションの GOE 採点基準
定義
GOE の特徴
GOE の調整
構成要素(コンポーネンツ)の採点基準
定義
構成要素の特徴
構成要素の調整
衣装
減点―責任者は誰か
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
フォーティーンステップ
フォックストロット
ロッカー・フォックストロット
ヨーロピアン・ワルツ
アメリカン・ワルツ
スターライト・ワルツ
キリアン
タンゴ
ブルース
質問と回答
音楽
衣装と小道具
その他
日本語訳改訂履歴
Ÿ 2013 年版第 1 版 2013 年 9 月 10 日
3
4
5
6
7
9
10
10
10
11
14
15
19
19
20
26
26
27
27
28
28
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34
35
35
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39
41
43
45
48
50
52
54
54
56
57
Category: アイス・ダンス
Subject:
概要
出典
1. パターン・ダンスは,定められたリズムとテンポの音楽に合わせて規定のパターンを滑走しなくてはならない.
Rule 607,§ 1 & 2
2. アイス・ダンスの国際競技会(国際ノービス競技会を含む)で滑走されるパターン・ダンスは以下の中から選ばれ
る.
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
フォーティーンステップ
フォックストロット
ロッカー・フォックストロット
ヨーロピアン・ワルツ
アメリカン・ワルツ
ウェストミンスター・ワルツ
ヴィニーズ・ワルツ
オーストリアン・ワルツ
スターライト・ワルツ
ラベンスバーガー・ワルツ
ゴールデン・ワルツ
キリアン
ヤンキー・ポルカ
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
クイックステップ
フィンステップ
パソ・ドブレ
ルンバ
チャ・チャ・コンゲラード
シルバー・サンバ
タンゴ
アルゼンチン・タンゴ
タンゴ・ロマンチカ
ブルース
ミッドナイト・ブルース
国際競技会のためのパターン・ダンスのステップ系列の説明,表およびダイアグラムは「ISU ハンドブック-アイ
ス・ダンス 2003」に記載されている.男性は男性のステップを,女性は女性のステップを滑走しなければならな
い.
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Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
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D – Introduction
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンス課題の発表
出典
共通事項
国際ノービス競技会のためのパターン・ダンス課題はアイス・ダンス技術委員会から ISU コミュニケーションによって
毎年 6 月 1 日以前に発表され,発表の翌年の 7 月 1 日から発効する.他の国際競技会(シニアおよびジュニアの
グランプリ各大会を除く)のためのパターン・ダンス課題は主催者が決定し要項で発表してよい.
Rule 613, § 1
国際ノービス競技会
ベーシック・ノービス:
Communication
1760
グループ1: # 1 フォーティーンステップおよび # 4 ヨーロピアン・ワルツ
グループ2: # 2 フォックストロットおよび# 5 アメリカン・ワルツ
§
シーズン2012/13および以降2年ごとに:グループ2
§
シーズン2013/14および以降2年ごとに:グループ1
アdバンスト・ノービス:
グループ1: # 4 ヨーロピアン・ワルツおよび# 20 タンゴ
グループ2: # 3 ロッカー・フォックストロット および# 9 スターライト・ワルツ
グループ3: # 12 キリアンおよび # 23 ブルース
競技会の最初の公式練習より前に,そのシーズンの課題として発表された2グループの中から1グループ2課題を抽
選する.
現地でのパターン・ダ
ンス課題の抽選
§
シーズン2012/13および以降3年ごとに:グループ2および3
§
シーズン2013/14および以降3年ごとに:グループ3および1
§
シーズン2014/15および以降3年ごとに:グループ1および2
1. 抽選が必要な場合,最初の公式練習の前に,滑走されるパターン・ダンスが抽選され発表される.この抽選
は,レフェリーによって,もし可能ならば 1 組の参加選手の立会いの下で行われる.
Rule 622
2. パターン・ダンスは規程第 607 条記載の順番で滑走される.
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D – Announcement of Pattern Dances
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの音楽
出典
共通事項
国際競技会のパターン・ダンス競技には現行の ISU 公式アイス・ダンス音楽を使用するものとする.ただし,アイス・
ダンス技術委員会が 1 つまたは複数のパターン・ダンスについて,ISU コミュニケーションで発表された要件を満た
す音楽をカップルが提出すると決定した場合を除く.この場合,要件に従わないパターン・ダンス音楽は減点により
罰せられる(第 353 条第 1 項 n) (ii)を参照).
Rule 607, § 5
現行の ISU 公式アイス・ダンス音楽を使用する場合は,国際競技会においては,ISU コミュニケーションによる別段
の指示が無いかぎり,各パターン・ダンスに対して ISU 課題曲 1 番から 5 番までの 5 曲が用いられる.音楽は滑走
グループ毎に上記の番号順で演奏される.
シーズン 2013/141
2013/14 シーズンにおいては,カップルは以下のパターン・ダンスの音楽を各自で用意するものとする.
Communication
1782
Ÿ 国際ノービス競技会
ベーシック・ノービス:#1 フォーティーンステップ
アドバンスト・ノービス:#12 キリアン,#20 タンゴ
Ÿ 他の国際競技会および国際アダルト競技会:大会の要項での組織委員会の発表に従う.
音楽はそのパターン・ダンスのリズムに沿ったものを選ばなければならない.必要なシークェンス中のテンポは一定で
なければならず,またそのパターン・ダンスに要求されたテンポ(ISU アイス・ダンス・ハンドブック 2003 を参照のこと)
±2拍/分に従わなければならない.
注:
§ ISU アイス・ダンス音楽から 1 曲を選ぶのでもよい.この場合,選んでよい曲は 1 番から 5 番の曲のみであり,カ
ップルは規程第 343 条第 1 項に従って競技会用の音楽を用意するものとする.
§ カップルが用意した音楽に対して規程 608 条第 1 項 d を適用する際は,そのダンスの最初のステップが 1 小
節内の第 1 拍で開始しなければならないと定める(ただしダンスの説明において別途指定されている場合を除
く).
ウォーム・アップ音楽
4分間,音楽無しで1分間の後,ISUアイス・ダンス音楽の最後(6番目)の曲を3分間流す.
1
2
Rule 636, § 1.a)2
英文ではシーズン 2012/13
英文では Rule 603, § 1.a)
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Date:
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D – Required Sequences and Sections
Category: アイス・ダンス
Subject:
必須のシークェンスおよびセクション
出典
シークェンス
順序と内容が定められた複数のステップ/ターンのことで,パターン・ダンスの1パターン(シークェンス)を構成する
Rule 603, § 5
セクション
パターン・ダンスのシークェンスの一部
Rule 603, § 5
必須の
シークェンス
および
セクション
採点とビデオ・リプレイのために,各パターン・ダンスのパターンは複数のセクションに分割されうる.各ダンスのセクションの数は, Rule 608, § 2
そのダンスの長さ(ステップの数)とシークェンスの回数によって異なる.各パターン・ダンスのセクションとその配点はISUコミュニ
ケーションにより発表される.
Fourteenstep
4 シークェンス
Foxtrot
4 シークェンス
Rocker Foxtrot
4 シークェンス
European Waltz
2 シークェンス
American Waltz
2 シークェンス
Westminster Waltz
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-12
第2セクション – ステップ 13-22
Ravensburger Waltz
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-19
第2セクション – ステップ 20-41
Quickstep
4 シークェンス
Viennese Waltz
3 シークェンス
Austrian Waltz
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-16
第2セクション – ステップ 17-36
Kilian
6 シークェンス
Starlight Waltz
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-17
第2セクション – ステップ 18-32
Yankee Polka
2 シークェンス with
第1セクション – ステップ 1-25
第2セクション – ステップ 26-52
Rhumba
4 シークェンス
Argentine Tango
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-18
第2セクション – ステップ 19-31
File name:
Version:
Date:
Cha Cha Congelado
2 シークェンス
Tango Romantica
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-27
第2セクション – ステップ 28-49
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Golden Waltz
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-22
第2セクション – ステップ 23-47
Finnstep
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-33
第2セクション – ステップ 34-70
Silver Samba
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-27
第2セクション – ステップ 28-49
Blues
3 シークェンス
Rule 607, § 3
Communication
1738
Paso Doble
3 シークェンス
Tango
2 シークェンス
Midnight Blues
2 シークェンス
第1セクション – ステップ 1-13
第2セクション – ステップ 14-26
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D – Required Sequences and Sections
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンス全般の要求事項
出典
スタートの位置
レフェリーはパターン・ダンスをスタートすべき大体の位置を発表する.レフェリーからの別の指定やアイス・ダンス技
術委員会からの ISU コミュニケーションによる別の指示がない限りは,全てのパターン・ダンスは,パターンの前半部
分のステップをジャッジ席側で滑走するようにスタートされなければならない.レフェリーがスタートのサイドを変更す
る場合には,最初の滑走順抽選の際に発表しなければならない.
Rule 607, § 4
中断
パターン・ダンスで中断が起こった場合,ステップ・シークェンス中の技術的に実行可能な最も近い場所から続ける
ものとし,かつその再開地点は中断の起こった地点よりも後ろでなければならない.カップルは中断によって行ない
損ねたステップを滑走してはならず,滑走した場合にはジャッジは当該セクションの GOE で減点を行なう.
Rule 607, § 6
パターン・ダンス全般
の要求事項
パターン・ダンスの滑走中に従うべき事項は次の通り.
Rule 608, § 1
File name:
Version:
Date:
a)
正確さ - ステップ,エッジ,要素/動作,およびダンス・ホールドは,各ダンスの説明と規程に従わなければな
らない.全体として最低限の要件に従っているならば,その範囲内でカップル独自のスタイルを示すことは許さ
れる.これは通常腕や脚の動作に変化を使うことによって行われる.要求されているダンス・ホールドの説明と
異なる腕や手の動作や位置も,男性のリードする手が定められた位置にあるならば許される.
b)
配置(プレースメント) - 各ダンスのパターンは規程に従わなければならない.氷面を最大限有効に利用する
ことが望ましい.そのためにはディープ・エッジと十分な流れが必要である.フラット・エッジや浅い(シャロウ)エッ
ジによる滑走で大きなパターンを滑走してはならない.正規のサイズのリンク(第 342 条)では,リンクのロング・
アクシスを横切ってはならない.正規のサイズより小さいリンクでは,小さくなったリンクの幅の分だけ横切っても
よい.
c)
スケーティング技術(スケーティング・スキル) - 基本的なスケーティングの質がよいことが要求される.ディー
プ・エッジで滑走すべきで,その際にスピードや流れ,滑らかさを失ってはならず,また無駄な力なく楽々と行わ
れなければならない.ステップ,エッジ,およびローブの移り変わりははっきりとわかるくらいに正確かつ確実でな
ければならない.
d)
フットワークは乱れることなく,かつ正確でなければならない.両足滑走は要求されない限り行ってはならない.
両パートナーには等しく高い技術力が求められる.スケーティング・レッグの膝の動きはリズミカルな屈伸運動を
伴った柔軟なものでなければならない.シャッセやプログレッシブにおいては,フリー・フットをできるだけ低く氷面
から上げるべきである.
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D – General requirements
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンス全般の要求事項
File name:
Version:
Date:
e)
タイミング - 各ダンスは厳密に音楽に合わせて滑走しなければならない.また(別途パターン・ダンスの説明で
指定されない限り,またはアイス・ダンス技術委員会によって別途指定され ISU コミュニケーションで発表され
ない限り)第 1 歩はその曲の第 9 小節の第 1 拍に踏み出さなければならない.各ステップ/動作にあてる拍
数は規程に定められたとおりに従わなければならない.すべてのステップが流れを中断せず行えるように,あら
ゆる動作は音楽のリズムに合っていなければならない.
f)
スタイル - 姿勢はまっすぐで,硬直しておらず,頭を上げていなければならない.すべての動作は無理なく流
れのあるもので,かつ優雅に行われるべきである.ダンス・ホールド(第 605 条参照)はしっかりとしているべきで
あり,指を広げたり,握りしめたりするべきではない.スピードを得るために努力しているのが明らかにわかるのは
避けるべきで,よいスタイルを犠牲にしてスピードを得るべきではない.フリー・レッグは伸ばし,フリー・フットは外
転させ,つま先は下に向けるべきである.
g)
ユニゾン - カップルは出来るだけ互いに接近して滑走し,互いの距離を一定に保つべきである.脚のスウィン
グ,膝の曲げ,および体の傾け具合などのすべての動作は等しくかつよく調和しているべきで,またその出来映
えもバランスが取れているべきである.パートナー同士は一体となって動作すべきである.男性はリードする能
力を,女性はフォロウする能力を示すべきである.
h)
解釈(表現,インタープリテーション) - 各ダンスはその音楽の正確を正しく解釈した上で,スムーズかつリズミ
カルに滑走しなくてはならない.解釈はダンス動作に変化を付けることによって示される.音楽のリズム・パター
ンはダンス動作に反映されるからである.各コンパルソリー・ダンスがはっきりと違う特色を持つように演技しなく
てはならない.パートナー同士は互いに理解し合うべきである.
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D – General requirements
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定なし)
コールの仕様
出典
パターン・ダンスのシークェンス/セクションはそのシークェンス/セクションの 75%が両パートナーにより完了された場合認定される.
Communication 1738
File name:
Version:
Date:
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D – Calling Sequences/Sections without Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
コールの基本原則
出典
どのレベルを与える場合でも,必須要素はレベル1の要件をすべて満たしていなくてはならない.
Communication 1677
追加のコール原則
出典
1. テクニカル・パネルがキー・ポイントそのものとそれらが正確に実施されたかを認定する際のプロセスは,必須要素とそのレベルを認定
する際のプロセスと全く同じである(例:多数決).キー・ポイントの実行が正しいか正しくないかは「競技組ごとのジャッジズ・ディテイル」
に以下のように示される:
Communications
1677, 1686 and 1738
(誤記の訂正箇所に印
を付けた)
§
“Yes”: キー・ポイントの特徴がすべて満たされ,全エッジ/ステップが要求された拍数の間保たれた,または
§
“Timing”: キー・ポイントの特徴がすべて満たされたが,1つまたは複数のエッジ/ステップが要求された拍数の間保たれなかっ
た,または
§
“No”: キー・ポイントの特徴が満たされなかった,エッジ/ステップが要求された拍数の間保たれたかどうかに依らない
例:
§
“BL1Sq3+kpYNY”は“ブルース 第1シークェンス レベル3” ― キー・ポイント1および3はすべてのキー・ポイントの特徴が満たさ
れ,かつすべてのエッジ/ステップが要求された拍数の間保たれた ― キー・ポイント2は1つまたは複数のキー・ポイントの特徴が
満たされなかった.
§
“FT2Sq3+kpYTY”は“フォックストロット 第2シークェンス レベル3” ― すべてのキー・ポイントの特徴が満たされたが,キー・ポイン
ト2において1つまたは複数のエッジ/ステップが要求された拍数の間保たれなかった.
2. パターン・ダンス要素の入りや最中に転倒や中断が生じたが直ちに復帰した場合,転倒または中断の前後に満たされた要件に従って
その要素は認定され,レベルが与えられる.レベル1の要件が満たされない場合はノーレベルとされる.
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
出典
定義
アメリカン・ワルツ,
AW1Sq, AW2Sq
セクションの図を参照
ブルース,
BL1Sq~BL3Sq
セクションの図を参照
チェンジ・オブ・エッジ
片足のブレードの目に見える軌跡で,ある1つのカーブとエッジから別のカーブとエッジに変わるもの.
Rule 604, § 1.b)
チョクトー
一方の足から他方の足へ行われるターンで,出のエッジは,入りのエッジとは反対の方向になる.足換えは,
アウトサイド・エッジからインサイド・エッジあるいはインサイド・エッジからアウトサイド・エッジへと行われる.特に
ダンスの説明にない限りは,フリー・フットはスケーティング・フットのすぐそばで氷におかれる.入りのエッジと出
のエッジの深さは等しくなる.
Rule 604, § 13
クローズド・チョクトー
フリー・フットの甲がスケーティング・フットの踵に寄せられ,スケーティング・フットの踵の後ろでフリー・フットが
氷におかれるチョクトー.体重の移動の後,新しいフリー・フットの最初の位置は,新しいスケーティング・フット
の前になる(例:ブルースのステップ 12 と 13).
Rule 604, § 13.b)
クローズド・モホーク
フリー・フットの踵がスケーティング・フットの内側で氷におかれるモホーク.両足の角度は自由である.体重の
移動の後,新しいフリー・フットの最初の位置は,新しいスケーティング・フットの踵の後ろになる(例:フォーテ
ィーンステップの男性のステップ 8 と 9 および女性のステップ 12 と 13).
Rule 604, § 12.b)
クロス・ビハインド
フリー・レッグがスケーティング・レッグの後ろでクロスして,スケーティング・フットのアウトサイド・エッジ側の氷
上にフリー・フットが置かれるステップ.(注-脚は膝よりも下でクロスする)
Rule 604, § 5
クロス・フォワード
フリー・レッグがスケーティング・レッグの前でクロスして,スケーティング・フットのアウトサイド・エッジ側の氷上
にフリー・フットが置かれるステップ.(注-脚は膝よりも下でクロスする)
Rule 604, § 4
クロスト・
オープン・チョクトー
フリー・フットのアウトサイドがスケーティング・フットの前方に直角に構えるチョクトー.ターンの後のヒップはオー
プンなポジションとなる.ワイド・ステップで行うこともある.(例:ルンバのステップ 11 と 12)
Rule 604, § 13.d)
エッジ
片足のブレードの目に見える軌跡で1つのカーブをなすもの.
Rule 604, § 1.a)
File name:
Version:
Date:
§
§
AW1Sq,AW2Sq: アメリカン・ワルツの第1,第2シークェンス
BL1Sq, BL2Sq, BL3Sq: ブルースの第1,第2,第3シークェンス
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2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
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ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-5
Communication 1739
ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-24
Communication 1739
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
出典
定義
ヨーロピアン・ワルツ,
EW1Sq, EW2Sq
セクションの図を参照
フォーティーンステップ,
FO1Sq~FO4Sq
セクションの図を参照
フォックストロット,
FT1Sq~FT4Sq
セクションの図を参照
キリアン,
KI1Sq~KI6Sq
セクションの図を参照
モホーク
一方の足から他方の足へ行われるターンで,入りのカーブと出のカーブは一続きの同じ深さのカーブである.
足換えは,アウトサイド・エッジからアウトサイド・エッジあるいはインサイド・エッジからインサイド・エッジへと行わ
れる.
Rule 604, § 12
オープン・モホーク
フリー・フットの踵がスケーティング・フットの内側で氷におかれるモホーク.両足の角度は自由である.体重の
移動の後,新しいフリー・フットの最初の位置は,新しいスケーティング・フットの踵の後ろになる(例:フォーテ
ィーンステップの男性のステップ 8 と 9 および女性のステップ 12 と 13).
Rule 604, §12.a)
ロッカー
アウトサイド・エッジからアウトサイド・エッジ,またはインサイド・エッジからインサイド・エッジへ片足で行なうター
ンで,入りのカーブと出のカーブは異なるローブとなる.スケーターは入りのカーブの方向にターンする.
Rule 604, § 11.h)
ロッカー・フォックストロット,
RF1Sq~RF4Sq
セクションの図を参照
ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-3
Communication 1739
パターン・ダンスの
セクション
パターン・ダンスのシークェンスの一部
File name:
Version:
Date:
§
§
§
EW1Sq, EW2Sq: ヨーロピアン・ワルツの第1,第2シークェンス
FO1Sq~FO4Sq: フォーティーンステップの第1~第4シークェンス
FT1Sq~FT4Sq: フォックストロットの第1~第4シークェンス
RF1Sq~RF4Sq: ロッカー・フォックストロットの第1~第4シークェンス
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
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ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-1
Communication 1787
ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-2
Communication 1739
ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-12
Communication 1739
KI1Sq~KI6Sq: キリアンの第1~第6シークェンス
§
ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-4
Communication 1787
Rule 603, § 5
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
出典
定義
パターン・ダンスの
シークェンス
順序と内容が定められた複数のステップ/ターンのことで,パターン・ダンスの 1 パターン(シークェンス)を構
成する.
Rule 603, § 3
スターライト・ワルツ,
SW1Sq1Se,
SW1Sq2Se,
SW2Sq1Se,
SW2Sq2Se
セクションの図を参照
ISU Handbook Ice
Dance 2003, § I-9
Communication 1739
§
SW1Sq1Se: スターライト・ワルツの第1シークェンス第1セクション
§
SW1Sq2Se: スターライト・ワルツの第1シークェンス第2セクション
§
SW2Sq1Se: スターライト・ワルツの第2シークェンス第1セクション
§
SW2Sq2Se: スターライト・ワルツの第2シークェンス第2セクション
タンゴ,
TA1Sq, TA2Sq
セクションの図を参照
スリー・ターン
アウトサイド・エッジからインサイド・エッジあるいはインサイド・エッジからアウトサイド・エッジへと,片足で行うタ
ーンで,入りのカーブと同じローブで出のカーブへと続く.スケーターはカーブと同じ回転方向へターンする.
Rule 604, § 11.a)
ターン
スケーターが前進から後進,または後進から前進へと変化する回転動作.
Rule 604, § 11
File name:
Version:
Date:
§
TA1Sq, TA2Sq: タンゴの第1, 第2シークェンス
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
追加の定義,定義の詳細,注記
出典
キー・ポイントおよび
キー・ポイントの特徴
Communication 1738
File name:
Version:
Date:
関連するすべてのキー・ポイントの特徴が満たされ,かつそのすべてのエッジ/ステップが要求された拍数
の間保たれている場合,キー・ポイントが正しく行なわれたものとする.
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31.7.12
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
Key Points Fourteenstep (出典: Communication 1787)
各シークェンス
(FO1Sq, FO2Sq,
FO3Sq, FO4Sq)
キー・ポイント1
女性のステップ 1-4 (RBO, LBI-Pr, LBO-SwR)
男性のステップ 1-4 (LFO, RFI-Pr, RFO-SwR)
キー・ポイントの特徴
1.
2.
3.
正確なエッジ
スウィング:フリー・レッグの正しいスウィン
グ動作
Pr:シャッセになっていないこと
キー・ポイント2
男性のステップ 8 と 9
(RFI OpMo, LBI)
1.
2.
3.
キー・ポイント3
女性のステップ 12 と 13
(LFO OpMo, RBO)
正確なエッジ
正確なターン
OpMo: フリー・フットの正確な配置
1.
2.
3.
正確なエッジ
正確なターン
OpMo: フリー・フットの正確な配置
Key Points Foxtrot (出典: Communication 1738)
各シークェンス
キー・ポイント1
(FT1Sq, FT2Sq, FT3Sq, FT4Sq) 男性のステップ 4a (CR-RFO3)
女性のステップ 5 (CR-LFO3)
キー・ポイント2
女性のステップ 11 と 12
(LFO ClMo, RBO)
キー・ポイントの特徴
1.
2.
3.
1.
2.
正確なエッジ
正確なターン
正確なエッジ
正確なターン
ClMo: フリー・フットの正確な配置
キー・ポイント3
女性および男性のステップ 13 と 14
(LFI, RFI)
1.
正確なエッジ
Key Points Rocker Foxtrot (出典: Communication 1738)
各シークェンス (RF1Sq,
RF2Sq, RF3Sq, RF4Sq)
キー・ポイント1
男性のステップ 5a および b (LFO, RFO)
女性のステップ 5 (LFO-SwRk)
キー・ポイントの特徴
1.
2.
File name:
Version:
Date:
正確なエッジ
正確なターン
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
キー・ポイント2
女性のステップ 11-14
(LFO ClMo, RBO, XF-LBI, RFI)
1.
2.
3.
4.
正確なエッジ
正確なターン
ClMo: フリー・フットの正確な配置
XF-LBI: フリー・レッグがスケーティ
ング・レッグの前で交差
キー・ポイント3
男性のステップ 11-14
(LFO ClMo, RBO, XF-LBI, RFI)
1.
2.
3.
4.
正確なエッジ
正確なターン
ClMo: フリー・フットの正確な配置
XF-LBI: フリー・レッグがスケーテ
ィング・レッグの前で交差
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
Key Points European Waltz (出典: Communication 1787)
各シークェンス
(EW1Sq, EW2Sq)
キー・ポイント1
男性のステップ 1 (CR-RFO3)
女性のステップ 2 (RFO3)
キー・ポイントの特徴
1.
2.
正確なエッジ
正確なターン
キー・ポイント2
女性のステップ 6-7 (RBO, LBO)
男性のステップ 6-7 (LFO, CR-RFO3)
1.
2.
3.
正確なエッジ
女性の LBO: スケーティング・フ
ットのすぐそばから滑り始める
男性の CR-RFO3: クロス・ロー
ルでフリー・フットがスケーティン
グ・フットの前を通ること
キー・ポイント3
女性のステップ 13-15 (LFO3, RBO, LFO3)
男性のステップ 13-15 (RBO, LFO3, RBO)
1.
2.
女性のステップ 13 と男性のステップ
14: 正確なターン
ステップ 14 と 15: スケーティングフット
のすぐそばから滑り始める
Key Points American Waltz (出典: Communication 1738 – 誤記の修正箇所に印を付けた)
各シークェンス
(AW1Sq, AW2Sq)
キー・ポイント1
男性のステップ 1 (RFOSw3)
女性のステップ 2 (RFOSw3)
キー・ポイントの特徴
1.
2.
File name:
Version:
Date:
正確なエッジ
正確なターン
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
キー・ポイント2
男性のステップ 4 (LFOSw3)
女性のステップ 5 (LFOSw3)
1.
2.
正確なエッジ
正確なターン
キー・ポイント3
女性のステップ 12-13 (RBO-SwR, LBO-SwR)
男性のステップ 12-13 (LFO-SwR, RFO-SwR)
1.
正確なエッジ
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
Key Points Starlight Waltz (出典: Communication 1738)
セクション1:
ステップ1~17
(SW1Sq1Se, SW2Sq1Se)
キー・ポイントの特徴
セクション2:
ステップ 18~32
(SW1Sq2Se, SW2Sq2Se)
キー・ポイントの特徴
キー・ポイント1
女性のステップ 1-6
(RBO, LBI-Ch, RBO, LBO, RBI-Ch, LBO)
男性のステップ 1-6
(LFO, RFI-Ch, LFO, RFO, LFI-Ch, RFO)
1. 正確なエッジ
キー・ポイント2
女性のステップ 9 (RBOI)
男性のステップ 9 (LFOI)
キー・ポイント3
女性のステップ 16-17 (LFO ClMo, RBO)
男性のステップ 16a&b-17 (RBO, LBI-Pr, RBO)
1.
2.
キー・ポイント1
女性のステップ 21-22 (LFI OpMo, RBI)
正確なエッジ
正確なチェンジ・エッジ
(アウトサイドからインサイド)
キー・ポイント2
女性のステップ 24-25 (RFI OpMo, LBI)
1. 正確なエッジ
2. 正確なターン
3. ClMo: フリー・フットの正確な配置
キー・ポイント3
女性および男性のステップ 31 (CR-RFO-SwR)
1. 正確なエッジ
2. 正確なターン
3. OpMo: フリー・フットの正確な配置
1. 正確なエッジ
2. 正確なターン
3. OpMo: フリー・フットの正確な配置
1.
正確なエッジ
Key Points Kilian (出典: Communication 1738)
各シークェンス
(KI1Sq, KI2Sq, KI3Sq,
KI4Sq, KI5Sq, KI6Sq)
キー・ポイント1
女性および男性のステップ 3-4
(LFO, RFO)
キー・ポイントの特徴
1.
File name:
Version:
Date:
正確なエッジ
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
キー・ポイント2
女性のステップ 9-11
(XB-LFI XF-OpCho, RBO, XB-LBI)
1.
2.
3.
4.
正確なエッジ
正確なターン
XF-OpCho: フリー・フットの正確な配置
XB-LBI: フリー・レッグがスケーティング・
レッグの後ろで交差
キー・ポイント3
男性のステップ 9-11
(XB-LFI XF-OpCho, RBO, XB-LBI)
1.
2.
3.
4.
正確なエッジ
正確なターン
XF-OpCho: フリー・フットの正確な配置
XB-LBI: フリー・レッグがスケーティング・
レッグの後ろで交差
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
Key Points Tango (出典: Communication 1787)
各シークェンス
(TA1Sq, TA2Sq)
キー・ポイント1
男性のステップ 7
(XF-RFO-Rk (shallow))
キー・ポイントの特徴
1.
2.
正確なターン
XF: フリー・レッグがひざから下で
スケーティング・レッグの前で交差
キー・ポイント2
女性のステップ 20-21 (RFO Sq-ClMo, LBO-SwR)
男性のステップ 20-21 (LFI Sw-ClMo, RBI-SwR)
1.
2.
3.
4.
キー・ポイント3
女性のステップ 22 (RFI3)
正確なエッジ
正確なターン
Sw-ClMo:フリー・フットの正確な配置
Sw-ClMo, 女性の LBO-SwR, 男性の RBI-SwR: フ
リー・レッグの正しいスイング動作
1.
2.
正確なエッジ
正確なターン
Key Points Blues (出典: Communication 1787)
各シークェンス
(BL1Sq, BL2Sq, BL3Sq)
キー・ポイント1
女性および男性のステップ 5-7
(RBO, LFO, CR-RFO-SwR)
キー・ポイントの特徴
1.
2.
File name:
Version:
Date:
正確なエッジ
CR-RFO: クロス・ロールでフリー・
フットがスケーティング・フットの前
を通ること
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
キー・ポイント2
女性のステップ 12-13 (LFI ClCho, RBO)
1.
2.
3.
正確なエッジ
正確なターン
ClCho:フリー・フットの正確な配置
キー・ポイント3
男性のステップ 12-13 (LFI ClCho, RBO)
1.
2.
3.
正確なエッジ
正確なターン
ClCho:フリー・フットの正確な配置
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
Characteristics of Levels (出典: Communication 1738)
レベル1
シークェンス/セクションの
75%を両パートナーが滑走
レベル2
レベル3
レベル4
シークェンス/セクション内で,
躓き,転倒または他の理由による中断が
シークェンス/セクション内で,
シークェンス/セクション内で,
躓き,転倒または他の理由による中断が 躓き,転倒または他の理由による中断が
合わせて 4 拍以下
かつ
1 つのキー・ポイントを正しく行なう
合わせて 4 拍以下
かつ
2 つのキー・ポイントを正しく行なう
レベルの調整
全くない
かつ
3 つのキー・ポイントを正しく行なう
出典
なし
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
質問(コールの仕様)
回答
備考
男性のキー・ポイントで,女性のキー・ポイントと同時に
キー・ポイントのコールの仕方について,テクニカル・ § 男性と女性のキー・ポイントが別々に行なわれる
場合:テクニカル・スペシャリストがコールする
行なわれ,アシスタント・テクニカル・スペシャリストがコー
スペシャリストとアシスタント・テクニカル・スペシャリ
ルするものは以下の通り:
ストの間でどのように分担すればよいか.
§ 男性と女性のキー・ポイントが同時に行なわれる
場合:女性のキー・ポイントをテクニカル・スペシャ § ロッカー・フォックストロットのキー・ポイント3
リストがコールし,男性のキー・ポイントをアシスタン § キリアンのキー・ポイント3
ト・テクニカル・スペシャリストがコールする
§ ブルースのキー・ポイント3
§ 男性と女性両方によるキー・ポイントの場合:テク
ニカル・スペシャリストがコールする.アシスタント・
テクニカル・スペシャリストがパートナーの一方をダ
ブルチェックし,テクニカル・コントローラーがもう一
方をダブルチェックするというようにテクニカル・パ
ネルで分担する.
キー・ポイントの特徴における“正しいエッジ”とはどう
いう意味か.
ステップの間中ずっとエッジがクリーンでなければな
らないという意味である.
キー・ポイントの特徴における“フリー・レッグの正しい
スイング動作”とはどういう意味か.
以下の意味である:
§ フリー・レッグが途切れずに動かされる,
§ フリー・フットが,前(前向き滑走時)または後ろに
(後ろ向き滑走時),スケーティング・フットからブレ
ード一個分以上離れたところへ,スイングする,
“ステップ/エッジが要求された拍数の間保たれること”
は,フリーレッグのスイング動作の基準とは無関係であ
る:
キーポイントの特徴“フリー・レッグの正しいスイング動
作”は以下の通り:
§ さらにスイング・スリー・ターンにおいては,ターンが § フォーティーンステップのキーポイント 1 の特徴 2
§ タンゴのキーポイント 2 の特徴 4
なされる際にフリー・フットの甲がスケーティング・
フットの踵のすぐ近くに引き寄せられる(足同士が
触れていなくてもよいが,できる限り近くになくては
ならない).
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
質問(コールの仕様)
回答
備考
エッジの定義は,“片足のブレードの目に見える軌
跡(トレース)で 1 つのカーブをなすもの”である.も
しキー・ポイントの特徴が短いステップ上の“正しい
エッジ“とされている場合,カーブがはっきり見えな
い場合はどうなるのか.
短いステップでは氷上に描かれたカーブはほとんど
見えないだろう.スケーティング・フットが正しい方向
に傾いているならば,ステップの始めから終わりまで
明らかな強いトレースがなくとも,テクニカル・パネル
は明確なカーブが描かれたものとして扱う.
キー・ポイントの特徴における“正しいターン”とはどう
いう意味か.
ターンの入りと出のエッジがクリーンでなければなら
ず(ただしこれらのエッジはステップの間中ずっと保
たれている必要はない),ジャンプやスリップしては
ならない,という意味である.
クローズド・モホーク/チョクトーの定義に,“フリー・
フットがスケーティング・フットの踵の後ろで氷上に置
かれる”とある.テクニカル・パネルは,この要件に
対してどれほど厳密でなければならないのか.
テクニカル・パネルは,もし足が甲とつま先の間のど
こかで氷上に置かれるならば,この要件を満たすも
のと考えることができる.両足が互いに触れている
必要はないができる限り近くになければならない.
クローズド・モホーク/チョクトーが含まれるキー・ポイン
ト:
フォックストロット キーポイント 2
ロッカーフォックストロット キーポイント 2 と 3
スターライトワルツ セクション1 キー・ポイント 3
タンゴ キーポイント 2
ブルース キーポイント 2 と 3
オープン・モホーク/チョクトーの定義に,“フリー・フ
ットがスケーティング・フットの内側で,氷上に置か
れる”とある.テクニカル・パネルは,この要件に対し
てどれほど厳密でなければならないのか.
テクニカル・パネルは,もし足が甲とかかとの間のど
こかで氷上に置かれるならば,この要件を満たすも
のと考えることができる.両足が互いに触れている
必要はないができる限り近くになければならない.
キリアンのキー・ポイント 2 と 3 において,クロスト・オ
ープン・モホークがワイド・ステップであった場合,テ
クニカル・パネルはこのクロスト・オープン・モホーク
を認めるか.
いいえ.両足は互いに触れている必要はないが,両
足の距離はブレード 1 個分より大きくてはならない.
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
オープン・モホーク/チョクトウが含まれるキー・ポイント:
フォーティーンステップ キーポイント 2 と 3
スターライトワルツ セクション 2 キー・ポイント 1 と 2
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
質問(コールの仕様)
回答
備考
XF(クロス・フォワード)やXB(クロス・ビハインド)を
含むキー・ポイントの特徴において,フリー・フットが
スケーティング・フットのトレースを横切って氷上に
置かれるが,スケーティング・フットから離れている
場合,できたものとしていいのか.
いいえ.クロス・フォワード(第 604 条第 4 項)とクロ
ス・ビハインド(第 604 条第 5 項)の定義は,“フリ
ー・フットがスケーティング・フットの外側のエッジ側
の氷上に置かれ”,“脚は膝より下でクロスする”とな
っている.両足は互いに触れている必要はないがで
きる限り近くになければならない.
クロス・フォワードやクロス・ビハインドが含まれるキー・ポ
イントの特徴:
“スケーティング・フットのすぐそばから滑り始める”と はい.ただし,両足がブレード 1 個分より離れている
いうキー・ポイントの特徴について,両足が互いに触 場合は認められない.
れていなくても認められるか.
“スケーティング・フットのすぐそばから滑り始める”という
キー・ポイントの特徴:
キー・ポイントの間,カップルがキー・ポイントの特徴
に記載されてない点で失敗した.テクニカル・パネ
ルは,キー・ポイントの認定の上でこの失敗をどう考
慮すればよいか.
テクニカル・パネルはこの失敗を無視し,キー・ポイ
ントができているかどうかを決めるために,キー・ポイ
ントの特徴だけを考慮する.
ジャッジは採点の中でこの失敗を考慮に入れうる.
ターンの定義で「フリー・フットが近づく」という表現と
「フリー・フットが置かれる」という表現が用いられて
いるが,これらはどう違うのか.
「フリー・フットが近づく」とは氷から離れているときの
フリー・フットの位置を述べている.
File name:
Version:
Date:
§ ロッカーフォックストロット キーポイント 2 と 3 特徴 4
§ キリアン キーポイント 2 と 3 特徴 4
§ タンゴ キーポイント 1 特徴 2
§
ヨーロピアン・ワルツ キー・ポイント 2 と 3 キー・ポイ
ントの特徴 2
「フリー・フットが置かれる」とはフリー・フットが氷に触
れてスケーティング・フットとなるときのフリー・フット
の位置を述べている.
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
質問(コールの仕様)
回答
備考
シークェンス/セクションはどのようにコールすれば
よいか.
必須要素と同様にシークェンス/セクションは
§
開始時にコールされ,
§
終了後にレベルが与えられ,
§
演技全体の終了後にレビュー,訂正,確
認,削除され,
§
演技全体の終了後に確定される.
キー・ポイントが正しく行なわれたかどうかはそのキ
ー・ポイント完了後ただちに“イエス”か“タイミング”か
“ノー”とコールされ,データ・オペレーターにより参考
情報としてシステムに入力される.
キー・ポイントのレビューも要求してよい.
1つのステップで部分ごとにそれぞれ拍数が指定さ
れているもの(例:片足でのターン,チェンジ・オブ・
エッジ)を含むキー・ポイントがある.そのようなキ
ー・ポイントについて,キー・ポイントの特徴がすべて
満たされ,そのステップについても全体で要求され
ている拍数の間保たれた.テクニカル・パネルはこ
のキー・ポイントをどうコールすればよいか.
File name:
Version:
Date:
§
“イエス” ー そのステップのすべての部分につい
てもその要求された拍数の間保たれた場合
§
“タイミング” ー そのステップの1つ以上の部分
について保たれた時間が要求された拍数よりも
短いか長い場合.
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
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31.7.12
例:
§
ヨーロピアン・ワルツのキー・ポイント 1
(拍数の指定は 2+1)
§
アメリカン・ワルツのキー・ポイント 1 と 2
(拍数の指定は 3+3)
§
スターライト・ワルツのセクション 1 のキー・ポイント 2
(拍数の指定は 3+3)
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
質問(コールの仕様)
回答
備考
キー・ポイントにおいて,アウトサイド・エッジが要求さ
れているステップ(またはステップの一部)で,片方
または両方のパートナーがステップ(またはステップ
の一部)の終わる前にインサイド・エッジに変わって
しまった場合,どうすればよいか.
§
例:
§
キー・ポイントのステップ/エッジが要求された拍数
の間保たれたかどうかについてテクニカル・パネル
はどのようにレビューを行なえばよいか.
File name:
Version:
Date:
もし次のステップへ押しやすくするために,ステ
ップ(またはステップの一部)の終わる少し前に
エッジが変わった場合,テクニカルパネルが“正
しいエッジ”というキーポイントの特徴を認めるこ
とを妨げない.
フォックストロットのキー・ポイント 1:ステップ 12
ブルースのキー・ポイント 1:ステップ 5 または 7
もしステップ(またはステップの一部)の終わる
前に,他の理由または半ビートを超えてエッジが
変わった場合,テクニカルパネルは“正しいエッ
ジ”というキーポイントの特徴ができたものとしな
い.
もしキー・ポイントの特徴を満たしているが,要求さ
れたビート数の間エッジ/ステップを保つことに明ら
かに失敗しているかどうかをテクニカル・パネルがレ
ビューする必要がある場合,リプレイ機能を使ってキ
ー・ポイントの前後のステップを含めてビート数を数
えることができる.これは,要求されたビート数の間
エッジ/ステップを保つことに明らかに失敗している
かどうかをテクニカル・パネルが決めるのに十分な
情報と言える.
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
音楽のレビューはできない.
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D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションのコール(レベル判定あり)
質問(コールの仕様)
回答
備考
パターン・ダンスにおいて,カップルが独創的なフリ
ー・レッグの動かし方をした場合どうなるか?
キー・ポイントのステップの中に足の配置/動きが
指定されたものがあり,独創的なフリー・レッグの動
かし方によってその指定された足の配置/動きが
満たされなくなった場合,テクニカル・パネルはこの
キー・ポイントを認めないものとする.
もしキー・ポイントのステップでの指定された足の配
置/動きのいずれも,フリー・レッグの独創的な動か
し方によって影響を受けないならば,テクニカル・パ
ネルはそれを無視する.
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 25 of 57
D – Calling Sequences/Sections with Key Point procedure
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションの GOE 採点基準
出典
定義
概要
すべてのジャッジは,パターン・ダンスのセクションごとに出来の質とを採点する.採点は,出来のよい点(たとえ
ば,エッジの正確さ,深さおよび質,乱れなさ,確実さ)とエラーに応じて,7 段階すなわち+3,+2,+1,基礎
値,-1,-2,-3 で採点する.+あるいは-の各段階には価値尺度表に示す固有の+あるいは-の点数が
ある.この点数が要素の基礎値に加点または減点される.セクションの採点基準は ISU コミュニケーションにより
発表および改定される.
Rule 608,
§3. a) (iii)3
採点
シークェンス/セクションの GOE はグレードを選ぶことで決定され,グレードは GOE の特徴の平均値が適用さ
れる.このグレードはその後必要に応じて GOE の調整に従って調整される.
Communication
1677 および 1738
3
英文では Rule 607 §3.a. ii)
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 26 of 57
D – Marking guide for Grade of Execution of Sections
Category: アイス・ダンス
Subject:
シークェンス/セクションの GOE 採点基準
GOE の特徴 (出典: Communication 1677)
観点
パターン・ダンスの
シークェンス/セクション
非常に劣る
劣る
並
まずまず
よい
非常に良い
傑出/優秀
-3
-2
-1
基礎値
+1
+2
+3
パターン・ダンス要素全体を通 40%以下のクリーン
してのエッジ/ステップ/ター なステップ/ターン
エラーが多い
ンの質と正確さ
エッジの深さ
50%のクリーンなステ 60%のクリーンなステ 75%のクリーンなステ 80%のクリーンなステ 90%のクリーンなステ 100%のクリーンなス
ップ/ターン
ップ/ターン
ップ/ターン
ップ/ターン
ップ/ターン
テップ/ターン
重大なエラーが 2 つ 重大なエラーが 1 つ 重大なエラーがない 重大なエラーがない 重大なエラーがない
非常にフラット
だいたいフラット
いくらかフラット
浅い
よいカーブ
深い
非常に深い
正しいホールド
40%
50%
60%
75%
80%
90%
100%
正しいパターン
(正しいコース取り,および 2 シ
ークェンス以上滑走する際の
正しい再スタートとコース取りの
繰り返し)
40%
50%
60%
75%
80%
90%
100%
GOE の調整 (出典: Communications 1677 および 1738)
パターン・ダンスのセクション/シークェンス
下げる
パートナーの一方または両方が必要な拍数の間エッジ/ステップを保てていない
§ 1 つのエッジ/ステップからパターン・ダンス要素のステップの 10%まで
§ パターン・ダンス要素のステップの 10%超 20%まで
§ パターン・ダンス要素のステップの 25%超で
パターン・ダンス要素が中断によって要素の 1/4 までが失われた
躓きや転倒により滑るべきステップが失われた
バランスの喪失,つまずき,転倒
1 人がバランスを失う
2 人ともバランスを失う
1 人がつまずく
2 人ともつまずく
1 人が転倒
2 人とも転倒
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
最大
+1
0
-1
-1
-1
下げる
1 段階
最大
0
0
-1
-2
-3
Page 27 of 57
D – Marking guide for Grade of Execution of Sections
Category: アイス・ダンス
Subject:
構成要素(コンポーネンツ)の採点基準
出典
定義
概要
各ジャッジは,技術点(テクニカル・スコア)に加えて,スケーターの演技全体を 4 つの構成要素に分けて採点
する.パターン・ダンスの 4 つの構成要素とは,スケーティング技術,パフォーマンス/エクセキューション,音楽
の解釈,タイミングのことである.
Rule 608, §3.b) (i)4
スケーティング技術
定義:
Rule 608, §3.b) (i)4
カップルがダンス・ステップを踏む際の技術,氷上での動き,ならびに十分なスピード,流れおよび氷面の利用.
評価項目:
Ÿ 全体的なスケーティングの質
Ÿ 流れと滑り
Ÿ スピードと力強さ
Ÿ 技術とスケーティング能力のパートナー間でのバランス
Ÿ 氷面の十分な利用
パフォーマンス/
エクセキューション
Rule 608, §3.b) (i)4
定義:
パターン・ダンスにおける,ユニゾン,体の向きの一致,身のこなし,スタイル,出来具合のバランスを示す両パ
ートナーの能力.調和のとれた動作,体の使い方および表現を通じて好ましいアピールを行うためのもの.
評価項目:
Ÿ ユニゾンと体の向きの一致
Ÿ パートナー間の距離
Ÿ 身のこなしとスタイル
Ÿ パートナー間でのパフォーマンスのバランス
4
英文は Rule 607, § 3.b) (i)
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D – Marking guide for Components
Category: アイス・ダンス
Subject:
構成要素(コンポーネンツ)の採点基準
出典
定義
音楽の解釈
Rule 608, §3.b) (i)5
定義:
パターン・ダンスのリズムの雰囲気,感情および性格を表現する両パートナーの能力.各ダンスの体の動き,ス
テップおよびホールドはその音楽の構造と性格を反映するので,これらを活用して表現する.
評価項目:
Ÿ リズムの性格が表現できているか
Ÿ パートナー同士の関係がダンスの性格を反映しているか
タイミング
Rule 608, §3.b) (i)5
定義:
音楽に厳密に合わせて滑り,かつパターン・ダンスのリズム・パターンと定められた拍数を反映する両パートナー
の能力.
評価項目:
Ÿ 音楽に合った滑走
Ÿ 強拍での滑走
Ÿ 各ステップで定められた拍数を滑走しているか
Ÿ 助走
採点
構成要素はダンスの終了後,0.25 刻みで 0.25 から 10 までの点数でジャッジにより採点される.ジャッジにより
与えられる得点は,以下に示す構成要素の各段階に対応する.1 未満:極めて劣る,1:非常に劣る,2:劣る,
3:弱い,4:まあまあ,5:平均的,6:平均以上,7:よい,8:非常によい,9~10:傑出.0.25 の刻みは,ある特
徴は一つの段階にあり,他の特徴はその上の段階にあるというような演技を評価する際に用いる.
Rule 608, §3.b) (ii)6
採点基準は ISU コミュニケーションにより発表および改訂される.
構成要素それぞれの点数は,満たされた構成要素の特徴の過半数にしたがって決定される.この点数はその
後必要に応じて構成点の調整に従って調整される.
5
6
Communication
1738
英文は Rule 607, § 3.b) (i)
英文は Rule 607, § 3.b) (ii)
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D – Marking guide for Components
Category: アイス・ダンス
Subject:
構成要素(コンポーネンツ)の採点基準
Communication 1738 による点数の呼称の変更を反映した箇所に下線を付してある.
構成要素の特徴 (出典: Communications 1522, chapter 7 and 1738)
点数の範囲
10.0 - 9.00
傑出
8.75 - 8.00
非常によい
7.75 - 7.00
よい
6.75 - 6.00
普通よりまし
5.75 - 5.00
普通
File name:
Version:
Date:
スケーティング技術の特徴
パフォーマンス/エクセキューションの特徴
音楽の解釈の特徴
-
タイミング:100%正しい
フットワークのタイミング傑出
強拍にのっている:100%
全ての身体動作がリズムにシンクロ
-
タイミング:100%正しい
フットワークのタイミング秀逸
強拍にのっている:100%
殆どの身体動作がリズムを反映
- タイミング:100%正しい
- フットワークのタイミングが非常に良
い
- 強拍にのっている:100%
- 身体動作は大体リズムにのっている
- タイミング:90%正しい
- フットワークのタイミング正確
- 強拍にのっている:100%
- 身体動作にはリズムを反映している
ものがある
- タイミング:80%正しい
- 時にタイミング・エラーが有るが殆ど
合っている
- 強拍にのっている:100%
- 身体動作にリズムを反映していない
ものが幾らかある
-
ローブの変わり目での正確な体重移行
膝の動きは深く滑らか
ステップ/ターンは優雅で正確
両方向への滑らかなターン能力
かなりのスピードとパワー
2人とも広範な技術範囲
2人とも秀逸
深く柔軟な膝の動きと力強いストローク
形良く精確できれいなステップ/ターン
両方向へ無理なくターン
2人とも広範な技術
- 調和,ユニゾン,ホールド変更欠陥が無く一
体で動く
- スタイルが優雅で洗練されている
- 身体,手足の線が洗練されている
- 2人とも魅惑的
- 2人とも比類ないほどの投射
-
調整のとれた動作と優れた調和
何の苦も無いホールド変更
非常によい身のこなしとライン
2人とも強く投射
- 広範な見事な動作/作り物で無い“心”から
発した身振り
- 全演技を通して2人の“借り物でない”“持ち
味が出て”いる
- 2人が一致したニュアンス表現
- リズムの特徴を2人が一体として表す稀有な
能力
- スケーターと音楽が融合 ― 内的な動機
- 非常に広範な興味深い動作/身振り
- 一体となって音楽のリズムを映し出す非常に
よい能力
-
強く柔軟な膝の動き
洗練されクリーンなステップ/ターン
ほどほどのスピードと力強いストローク
2人とも幅広い技術
-
カップルとして動く
調和あり楽にホールド変更
良い身のこなし/ライン
2人とも殆どの時間投射あり
-
-
普通よりましな膝の動き
- 普通よりましなユニゾン ― 演技の 75% は - 演技の 75% はリズム特性に合う
- ニュアンスを幾分反映している
ステップ/ターンは,演技の 75% は大体良い
カップルとして動く
スピードとフローを良く保っている
- 身体や手足の線,身のこなしは普通よりまし - 演技の 75% はパートナー関係有り
2人とも普通よりましな技術範囲
- 2人とも演技の 75% は投射できる
- 幾らかの膝の動き
- 両方向へのステップ/ターン,回転に
幾らかの能力あり
- 全体に一様なスピードとフロー
- 2人とも普通の技術範囲
-
時としてユニゾンが崩れる
時として崩れるが普通の身のこなし/ライン
一貫して心地良い身体および手足の線
投射能力はむらがあるが,2人とも認められ
る
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滑走/音楽は統合 – 動機付けに揺らぎ
殆どの時間はリズム特性に合致
ニュアンスを表現
パートナー関係は良い
- 1 人には動機ある動きが見られる
- アクセント/ニュアンスをそこそこ使っている
- リズム表現,アクセント/ニュアンスの使用は
普通
- 音楽との情緒的結びつきが普通
- まずまずのパートナー関係
タイミングの特徴
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D – Marking guide for Components
Category: アイス・ダンス
Subject:
構成要素(コンポーネンツ)の採点基準
構成要素の特徴 (出典: Communications 1522, chapter 7 and 1738)
点数の範囲
スケーティング技術の特徴
パフォーマンス/エクセキューションの特徴
-
膝の動きにむら有り
ステップ,ターン技術はまあまあ
技術のレベルは同等
演技の 50% のみスピード,フローに一貫性
3.75 - 3.00
弱
-
確実性,フローにむら
膝の動きに限度 – 時に硬い
ターン能力にむら
スピードとパワーにむら
2 人とも技術にむらあり,時に2人に差
- 時々ユニゾンに崩れ
- 身のこなし/ライン― むら有るがほぼ心地
良い姿勢
- 身体,手足の線はまずまず
- 1 人投射,または 2 人が 50% の時間のみ
投射
- ホールド一貫せずしばしば別々に動く – ユ
ニゾンにむら
- 身体や手足の線/身のこなしは時にまずま
ずだが,むら有り
- 演技の 50% しか投射無し
2.75 - 2.00
劣る
- 弱いパワー ― 75% 以上トウ・プッシュ,または - ホールドの安定性が一貫せず,ユニゾンの - 音楽に合わせたステップもあるがリズムとの
ワイド・ステップ
崩れもある
関係が無い
- 楽に出来るのは簡単なターンのみ
- 身体手足の線/身のこなし/(FL 等の)伸ば - アクセント,ニュアンスの使い方が劣る
- 技術にむら有りセクションによって2人に差
しが劣る
- 所々でパートナー関係みられる
- 投射能力に限界 ― 2人ともおよび腰
- タイミングは 50%のみ正しい
- または弱拍:50%のみ
- ほとんどの身体動作がオフタイム
-
スピード遅く,フローは小さい
しばしばトウ・プッシュまたはワイド・ステップ
1方向へのストローキングが弱い
基本の技術が非常に弱く1人が“運ばれる”セ
クション有り
- ホールド,ユニゾンで格闘
- 動きとリズム/曲想とが無関係にみえる
- ユニゾンに欠け調和無し
- ニュアンスへの気遣いは極小
- 身体手足の線/身のこなし/(FL 等の)伸ば - パートナー関係は有っても極小
し非常に拙劣
- 非常に限られた投射能力
-
-
オフバランス
ステップ/ターンで苦闘
スピードもフローも欠如
2人とも基本技術が極めて貧弱
- 不安定なホールド,制御の無いユニゾンや - 曲想/ニュアンス/アクセントに脈絡の無い明 - タイミングは 25%未満正しい
調和
らかに成り行き任せな身振り
- 全くオフタイム
- 身体手足の線/身のこなし/(FL 等の)伸ば - パートナー関係無し ― “ソロ”2人
- または強拍:25%未満
しが極めて拙劣
- 投射能力無し ― 2人とも苦闘
4.75 - 4.00
まあまあ
1.75 -1.00
非常に劣る
0.75 - 0.25
極めて劣る
タイミングの特徴
音楽の解釈の特徴
- 正しいリズム表現
- 動機有る動作も見られる
- 演技の 50% はパートナー関係有り
- リズム利用,表現の適切,不適切な部分が
綾なしている
- 動機ある動きが幾分見られる
- 幾分かはパートナー関係あり
- タイミング少なくとも 75%正しい
- 軽いタイミング・エラーが幾らかある
が殆どは合っている
- 強拍にのっている:100%
- 身体動作の多くがリズムを反映して
いない
- タイミングは高々75%正しい
- 幾つかの部分はオフタイム
- または強拍:75% のみ
- 身体動作にオフタイムの箇所あり
タイミングは 25%のみ正しい
または強拍:25%のみ
ダンスの大部分がオフタイム
身体動作のタイミングは制御されて
いない
注:
§
転倒がダンスの残りの全部もしくはダンスの一部に影響した場合は,1つまたは複数の構成要素の特徴が影響を受けうる.
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Date:
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31.7.12
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D – Marking guide for Components
Category: アイス・ダンス
Subject:
構成要素(コンポーネンツ)の採点基準
構成要素の調整 (出典: Communications 1721 and 1738)
タイミング
ISU 公式アイス・ダンス音楽が必須の場合:
助走が指定された音楽の序奏部でちょうど終わらなかった(短すぎる)または越えた(長すぎる):
-0.5
カップルが音楽を提出しなければならない場合:
ダンスの最初のステップが要求された拍(例:1小節の第1拍)に合っていない場合:
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
-0.5
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D – Marking guide for Components
Category: アイス・ダンス
Subject:
衣装
出典
制限
明確化
File name:
Version:
Date:
アイス・ダンス技術委員会から ISU コミュニケーションの形で別の発表がない限り,下記の制限が課され
る.ISU 選手権大会および国際競技会においては,競技者の衣装は節度と品位のあるものでスポーツ競技会
に適するものでなければならない.芝居じみていたり,けばけばしいデザインのものは許されない.しかしながら,
衣装は選んだ音楽の特徴を反映するものであって良い.
a)
女性はスカートを着用せねばならない.女性の衣装は,競技スポーツにふさわしくないほどの,過度の露出
の印象を与えてはならない.男性はタイツではなく長ズボンを着用しなければならず,男性の衣装は袖なし
であってはならない.
b)
アクセサリーや小道具は許されない.
c)
これらの規定に従わない衣装は減点により罰せられる(第 353 条第 1 項 n) (ii)を参照せよ).加えて,衣
装の飾りは取り外せてはならない.衣装の一部または飾りが氷上に落ちた場合,減点により罰せられる(第
353 条第 1 項 n) (ii)).
§
“女性のスカート” ― 腰回りの全周囲をくるんでいなくてはならない.ただしスリットがスカートの一箇所または
両側に腰まで入っていてもよい.
§
“女性の過剰な肌の露出” ― 上半身の半分以上が覆われていなくてはならない.
§
“スポーツ競技会に適したもの” ― いずれのパートナーの衣装も身体の線が見えなくなるほどの生地や装飾
を付けてはならない.
§
“アクセサリーおよび小道具” ― 衣装の一部でダンス・リフトの補助に使うものも含む.
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31.7.12
Rule 612
Communication
1677
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D – Clothing
Category: アイス・ダンス
Subject:
減点 – 責任者は誰か
減点表
内容
1 衣装/小道具違反– 規程第 612 条および ISU コミュニケーション 1677 号による - 衣装および小道具
注:ダンス・リフトで衣装の一部を支持に使うことも小道具違反に含まれる.この場合,レフェリーとジャッジ
により減点が行なわれ,テクニカル・パネルは小道具違反の減点は行なわずコールの仕様に従ってダン
ス・リフトのレベルを与える.
罰則
-1.0 の減
点
2 衣装/小道具違反– 規程第 612 条による - 衣装の一部/飾りが氷上に落ちた
-1.0 の減
点
-2.0 の減
点
3 音楽 – 音楽要件違反– 規程第 607 条第 5 項および ISU コミュニケーション 1721 号(リズム)による:音
楽は指定されたパターン・ダンスのリズムに沿った者を選ばなければならない.音楽は ISU 公式アイス・
ダンス音楽から選んでもよい.この場合選んでよいのは 1 番から 5 番の曲のみである.
4 音楽 – テンポ指定違反 – 規程第 607 条第 5 項および ISU コミュニケーション 1721 号(テンポ)によ
る:必要なシークェンス中のテンポは一定でなければならず,またそのパターン・ダンスに要求されたテン
ポ(ISU アイス・ダンス・ハンドブック 2003 を参照のこと)±2拍/分に従わなければならない.
5 パターン・ダンス中の転倒
パートナーの一方の転倒ごとに
両パートナーの転倒ごとに
· パターン・ダンスにおいて助走部または最終部のステップ/動作で転倒が起こった場合はテクニカル・
パネルのみがしかるべき減点を行う.シークェンス/セクション内で転倒が起こった場合は(規程第
353 条 1 項n) (ii)によりテクニカル・パネルとジャッジ(GOE において)がしかるべき減点を行う.
· 転倒とは,“スケーターがコントロールを失い,その結果,体重の過半が身体のブレード以外の部分,
例えば片手または両手,片膝または両膝,背,片尻または両尻,腕の一部,によって氷上に支えら
れた状態″と定義されている(規程第 353 条 1 項 n) (ii)).
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
-1.0 の減
点
-1.0 の減
点
-2.0 の減
点
責任者
レフェリーがジャッジパネルと共に衣装/小
道具違反を決定する.全ジャッジとレフェリ
ーを含むパネルの多数意見に従ってこの
減点を適用する.意見が 50:50 に割れた
際は減点されない.ジャッジとレフェリーは
スクリーン上のボタンを押す事でこの減点
を適用する.
レフェリー
レフェリーがジャッジパネルと共に音楽要
件違反を決定する.全ジャッジとレフェリー
を含むパネルの多数意見に従ってこの減
点を適用する.意見が 50:50 に割れた際
は減点されない.ジャッジとレフェリーはス
クリーン上のボタンを押す事でこの減点を
適用する.
レフェリー
TS が特定し
TC が認定あるいは訂正し,減点を行う.
但し TC による転倒に関しての訂正要求に
両 TS が賛同しない場合は TS と ATS に
よる当初の決定が維持される.
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D – Deductions – who is responsible
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
フォーティーンステップ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-1)
音楽
テンポ
パターン
時間
- マーチ 6/8 または 2/4 拍子
- 2 拍子 56 小節/分
- 4 拍子 28 小節/分
- 毎分 112 拍
- セット
- 4 シークェンスで 43 秒
ステップ 1 から 7 の間,女性が後ろ向きで男性が前向きのクローズド・ホールド
を組む.ダンスの始まりは中心線に向かうカーブを描く 3 つのステップからなる
プログレッシブのシークェンスである.ステップ 4 はフェンスに向かう 4 ビートの
スイング・ロールである.このスイング・ロールで 2 人のフリー・レッグが調和して
いることとパートナー同士が近い位置を保てていることが大切である.次にステ
ップ 5 から 7 で両パートナーはもう 1 つプログレッシブのシークェンスを行う.ス
テップ 7 はステップ 3 よりやや浅く滑り,その後ステップ 8 において女性はフォ
アへ踏み出しターンし,男性がモホークをし終えるまでオープン・ホールドで男
性の傍に接近して滑る.
りにおいて男性はステップ 14 のために前方に向きを変える.ステップ 14 で両
パートナーは元のクローズド・ポジションに戻る.
音楽のリズムに合わせた柔らかい膝の曲げ伸ばしと,優雅で楽々とした流れが
必要であるが,これはフォーティーンステップを歩いたり,走ったりするのではな
く踊るためである.要求されたエッジに乗って速い滑走を行うためには,身体の
十分な傾斜が必要である.
テストや競技会では,このダンスはルール指示されたとおりに滑らなければなら
ないが,ダンスの集い等で同時に多数のカップルが氷上にいる時には,もし水
面が十分であるならば片側に 2 つのロールを行うことをすすめる.
考案者
初演公開
フランツ・シュラー
1889 年ウィーン
テン・ステップまたはシュラー・マーチとして滑走された.
ステップ 1 から 7 は氷面のコンティニュアス・アクシスに沿って滑り,ステップ 8
から 14 ではパターンの両端でカーブを描く.男性はステップ 9 のオープン・イ
ンサイド・モホークの後,肩で体の回転を止め,両パートナーの肩がこの部分の
トレースに対してだいたい平行になるようにしなくてはならない.ステップ 8 から
12 の間,両パートナーは女性の右のヒップが男性の右のヒップの脇にあるオフ
セット(ずれた)・クローズド・ポジションで,女性は前向きに,男性は後ろ向きに
滑る.女性のステップ 9 はクロス・ビハインド・シャッセ,またステップ 11 はプロ
グレッシブである.男性のステップ 10 はスケーティング・フットのごく近くからス
テップを行い,ステップ 11 と 12 ではプログレッシブのシークェンス,さらにステ
ップ 13 ではクロス・イン・フロントを行う.女性は,ステップ 12 と 13 のオープ
ン・モホークを滑るために徐々に男性に先行するように動く.ステップ 13 の終
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 35 of 57
D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
フォーティーンステップ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-1)
ホールド
クローズド
ややオフ
セットの
クローズド
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
男性
LFO
RFI-Pr
LFO
RFO-SwR
LFO
RFI-Pr
LFO
RFI
OpMo
LBI
RBO
LBI-Pr
RBO
13
14
XF-LBI
RFI
音楽の拍数
1
1
2
4
1
1
2
1
女性
RBO
LBI-Pr
RBO
LBO-SwR
RBO
LBI-Pr
RBO
LFO
1
1
1
1
XB-RFI
LFO
RFI-Pr
LFO
1
2
RBO
LBI
Op Mo
クローズド
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
フォックストロット (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-2)
音楽
テンポ
パターン
時間
- フォックストロット 4/4 拍子
- 4 拍子 25 小節/分
- 毎分 100 拍子
- オプショナル
- 4 シークェンスで 1 分 07 秒
両パートナーは互いの肩とヒップを接近したオープン・ホールドでダンスを始め
る.ステップ 2 は 2 人ともクロス・シャッセである.男性のステップ 4a はクロス・
ロールからのスリー・ターンであり,その後両パートナーはクローズド・ホールドに
なる.女性のステップ 4 はクロス・ロールで始め,フリー・レッグは 4 カウントの間
中,後ろへ伸ばし,カウント 3 で男性の足換えと調和するように(スケーティン
グ・レッグの)膝を曲げてアクセントをつける.女性はランジ(剣を突き出すような
動き)しないように注意しなければならない.ステップ 4b と 5 では,男性はフリ
ー・フットを前方で氷から離し,その後次のステップの準備をするためにスケー
ティング・フットのそばに引さ寄せる.
ステップ 5 において女性はクロス・ロール・スリー・ターンを行うが,男性は単な
る RBO である.ステップ 7 は両パートナーによるプログレッシプである.両パー
トナーはステップ 8 の終りまでクローズド・ホールドを続ける.次に男性がクロス・
ロールのスリー・ターン(ステップ 9)をするために,2 人の右肩が向き合った位
置で,男性は女性の横(はとんどアウトサイド・ホールド)にいるべきである.
クを容易にするためには,ステップ 10 と 11 を正確なエッジで滑らなければな
らない.
ステップ 12 において両パートナーは同時にフリー・レッグを上方にスイングし,
それから滑らかに引き寄せ,カウント 4 の終りにはステップ 13 の踏み出しに備
えて,スケーティング・フットの踵につける.ステップ 13 はスケーティング・フット
の踵の近くから滑り出すべきである.ステップ 14 はスケーティング・フットの近く
から滑り出すオープン・ストロークである.ステップ 13 と 14 は強いインサイド・エ
ッジで滑るべきである.
フォックストロットは踊らなければならず,歩いて進んではいけない.柔らかい膝
の動きと流れがなければならない.フリー・フットは常にスケーティング・フットの
ごく近くで氷上に下ろさなければならない.このダンスは,半円形のローブをディ
ープ・エッジで滑るようにデザインされたものである.
考案者
初演公開
エリック・バン・デァ・ワイデン,エバ・キーツ
1933 年 ロンドン
ウェストミンスター・アイスリンク
ステップ 10 で再びクローズド・ポジションに戻る.男性はステップ 11 でプログレ
ッシブを滑り,この間に女性はモホークに備えて準備する.ステップ 11 におい
て女性はフリー・レッグをスイングはせず,後ろに伸ばした後,ただ単にフリー・
フットをスケーティング・フットの踵のそばに引さ寄せ(フリー・フットは十分に外
側へ開いて保つ),カウント 1 でクローズド・モホークを行う.女性のこのモホー
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
フォックストロット (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-2)
ホールド
番
男性
音楽の拍数
号
1
LFO
1
オープン
2
XB-RFI
1
3
LFO
2
4a CR-RFO3
1+1
4
クローズド
4b LBO
2
5
RBO
2
1+1
6
LFO
1
7
RFI-Pr
1
8
LFO
2
*
9
CR-RFO3
1+1
2
クローズド
10 LBO
2
11 RBO
1
2
a
11 LBI-Pr
1
b
12 RBO
4
オープン
13 LFI
2
14 RFI
2
*ステップ 8 の終わりではパーシャル・アウトサイド・ホールド
File name:
Version:
Date:
女性
LFO
XB-RFI
LFO
CR-RFO
CR-LFO3
RBO
LBI-Pr
RBO
CR-LBO
RFO
LFO
ClMo
RBO
LFI
RFI
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 38 of 57
D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
ロッカー・フォックストロット (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-3)
音楽
テンポ
パターン
Duration
- フォックストロット 4/4 拍子
- 4 拍 26 小節/分
- 毎分 104 拍子
- セット
- 4 シークェンスで 1 分 05 秒
ロッカー・フォックストロットはリンクの端の中央線上からスタートし,フェンスに向
かって 3 つと中央線に向かって 2 つのローブをリンクの長辺に沿って作る.リン
クを 1 周するにはダンスのシークェンスを 2 つ滑走する必要がある.
ステップ 1 から 4 は両パートナーとも同じステップをオープン・ポジションで滑る
もので,クロス・ビハインド・シャッセの後にプログレッシブが続く.ステップ 5 では,
男性が 2 つのアウトサイド・エッジを滑っている間に,女性は 4 ビートの LFO ス
イング・ロッカーを行う.このスイング・ロッカーはフリー・レッグのスイングを伴っ
て行われ,フリー・レッグをスケーティング・フットのそばを通し,前方へ伸ばした
後にターンする.ロッカーはクリーンなアウトサイド・エッジからアウトサイド・エッジ
へとビート 2 で行われるべきで,それによってターン後に女性が膝を柔らかく曲
げて沈み込む動きが,ビート 3 における男性の RFO の膝の曲げとちょうど一致
するようになる.スイング・ロッカーの後,女性のフリー・レッグは男性のフリー・
レッグと調和するように前方へ振らなければならない.女性のスイング・ロッカ
ーの後も,パター ンは中央線に接近し続け,その後カーブを描いて中央線か
ら離れて行く.両パートナーともアウトサイド・エッジで滑走するよう注意しなけれ
ばならない.
スイング・ロッカーの間に.カップルはクローズド・ポジションになり,ステップ 7b
で再びオープン・ポジションに戻ってダンスの残りのステップを続ける.男性の
ステップ 6 の踏み出しはオープン・ストロークでなければならず,LFO からのス
リー・ターンを行うためにこの最初の部分でパートナーのちょうど真向かいのポ
ジションをとるべきである.
ステップ 8 はクロス・ロールである.ステップ 10 と 11 は力強いアウトサイド・エッ
ジである.ステップ 11 と 12 は両パートナーによるアウトサイド・クローズド・モホ
ークである.フリー・レッグは最初,後方へ開いて伸ばし,それからちょうどモホ
ークに合わせたタイミングで,スケーティング・フットの踵のそばにつける.男性
はステップ 11 のカープがあまり深くなりすぎないように注意しなければならない.
なぜなら,女性はターンを行う際に男性のそばに居られるようにするには,男
性と少なくとも同等の探さのカープで滑走しなければならないからである.正し
いポジションをとるために,ターンに入るところで肩の回転を十分にチェックしな
ければならない.パターンの最後がきちんと丸くなりダンスを再び中央線で始め
るには,モホークはロング・アクシスに向いて行われなればならない.モホーク
の後,二人はステップ 12 から 13 までゆっくりとした右回転を続ける.これはダ
ンスの再スタートのためのステップ 14 を,フォワードで滑走するためである.ス
テップ 13 は両パートナーともおよそセンター・ラインでクロス・イン・フロントで始
める.
ロッカー・フォックストロットは十分な膝の動き,傾斜の変化と流れを伴って滑る
べきで,これによりフォックストロットの性格を十分に表現できる.
考案者
初演公開
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
エリック・バン・デァ・ワイデン,エバ・キーツ
1973 年 ロンドン ストリーサム・アイスリンク
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
ロッカー・フォックストロット (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-3)
ホールド
オープン
クローズド
オープン
番号
1
2
3
4
5a
5b
6
7a
7b
8
9
10
11
12
13
14
File name:
Version:
Date:
男性
LFO
XB-RFI
LFO
RFI-Pr
LFO
RFO
LFO3
RBO
LFO
CR-RFO
LFI-Pr
RFO
LFO
ClMo
RBO
XF-LBI
RFI
音楽の拍数
1
1
1
1
2
2
1+1
2
2
1+3
2
4
女性
LFO
XB-RFI
LFO
RFI-Pr
LFO-SwRk
RBO
LFO
2
2
2
2
CR-RFO
LFI-Pr
RFO
LFO
2
2
2
RBO
XF-LBI
RFI
ClMo
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 40 of 57
D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
ヨーロピアン・ワルツ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-4)
音楽
テンポ
パターン
時間
- ワルツ ¾拍子
- 3 拍子 45 小節/分
- 毎分 135 拍子
- セット
- 2 シークェンスで 48 秒
ヨーロピアン・ワルツの基本ステップは,男性の場合はクロス・ロール・スリー・タ
ーン,バックワード・アウトサイド・エッジ,フォワード・アウトサイド・エッジ,女性の
場合はバックワード・アウトサイド・エッジ,スリー・ターン,もう 1 つのバックワー
ド・アウトサイド・エッジである.これらの 3 つのステップの半円形のローブはリン
クの長辺に沿って行われ,最初のローブは中央線に向かって初め,2 番目は
フェンスに向かって滑る.これらのローブが完全な半円形となるように,それぞ
れのスタートを直角に中央線に向かって,あるいは直角に中央線から離れて
いくように注意しなければならない.
ダンスは全体を通してクローズド・ポジションで滑り,パートナー同士は近接して
いなければならない.両パートナーともに同じ軸の周りで回転するべきであり,
回転は連続的で,新しいローブのスタートのたびに回転の方向が逆になる.例
えばリンクのフェンスに向かうローブではカップルの回転は左回り,中央線に向
かうローブではカップルの回転は右回りである.この回転はどれも良くコントロー
ルされていなければならない.その為にはフリー・フットをスケーティング・フット
の近くに保つことが最も良い.すべてのスリー・ターンにおいて,回りすぎないよ
うにチェックが必要である.
真っ直ぐな姿勢や常に力強いストローキング,つりあいのとれたフリー・レッグの
伸ばし方,規則正しい膝の曲げ伸ばし等によって,このダンスにワルツの味わ
いを与えることが出来る.
考案者
初演公開
不詳
1900 年以前 場所不詳
スリー・ターンとバックワード・アウトサイド・エッジの連続から構成されている大き
なローブが,リンク・エンドの部分で上述のローブをつないでいる.通常この大き
なローブでは,それぞれのパートナーが 4 つのスリー・ターンを行うが,しかし水
氷面が広いときにはそれ以上でもさしつかえない(ISU ジャッジング・システム
において,リンク・エンドでのスリー・ターンの数がいくつでもこのダンスのセクショ
ンは変わらないものとする).この点が唯一許された変更である.
それぞれのローブの開始において,男性のスリー・ターンはクロス・ロールで滑
るべきである.しかし,女性のバックワード・アウトサイド・エッジはオープン・ストロ
ークで始める.すべてのスリー・ターンは 3 拍目で行う.この種のターンは“ヨー
ロピアン・ワルツ型のスリー・ターン”として知られている.すべてのエッジは 3 ビ
ートの長さである.
File name:
Version:
Date:
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
ヨーロピアン・ワルツ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-4)
ホールド
クローズド
File name:
Version:
Date:
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
男性
CR-RFO3
LBO
RFO
CR-LFO3
RBO
LFO
CR-RFO3
LBO
RFO
CR-LFO3
RBO
LFO3
RBO
LFO3
RBO
LFO3
RBO
LFO
音楽の拍数
2+1
3
3
2+1
3
2+1
3
3
2+1
3
2+1
3
3
2+1
3
2+1
3
2+1
3
2+1
3
2+1
3
3
2+1
3
2+1
3
2+1
3
2+1
3
女性
LBO
RFO3
LBO
RBO
LFO3
RBO
LBO
RFO3
LBO
RBO
LFO3
RBO
LFO3
RBO
LFO3
RBO
LFO3
RBO
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 42 of 57
D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
アメリカン・ワルツ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-5)
音楽
テンポ
パターン
時間
- ワルツ ¾拍子
- 3 拍子 66 小節/分
- 毎分 198 拍子
- セット
- 2 シークェンスで 58 秒
アメリカン・ワルツは半円形のローブの連続から成り立っており,このローブは交
互に中央線に向かったり,離れたりしている.これらのローブはリンク・エンドにお
いて 6 ビートのアウトサイド・スイング・ロールによってつながれている.最もリン
ク・エンドに近いローブは他のローブよりも中央線に近いところで終わるように位
置するが,これは 6 ビートのローブ 1 つで両サイドのローブを結ぶことを可能に
するためである.他のすべてのローブのスタートとフィニッシュは中央線から等
距離で行われるべきである.すべてのステップは同じカーブで滑るべきで,そ
の結果それぞれの 3 つのステップのグループは大きいセミ・サークルを形作り,
各ローブが中央線に向かってまたは背を向けて直角に踏み出すようになる.
ローブの方向によって交互に,右あるいは左に滑る以外は各ローブのステップ
は同じである.ステップのシークェンスは,どのアイス・ダンスより単純であるが,
カップルによって生み出される回転の数が多いために,正確に滑ろうとすると
アイス・ダンスの中で最も難しい課題の一つである.回転をスムーズに行うため
には,スイング・スリー・ターンにおいてパートナーが一方を振り回すのではなく,
むしろ回転の中心を 2 人の聞に取り,2 人の肩を平行に保つことが必要である.
回転は,間に休止を伴った急な動きではなく,連続的にそして均一に行われ
なければならない.
アメリカン・ワルツの各ステップは 6 ビート(2 小節)保たれるから,各ステップは
かなりの長さになる.フリー・フット/レッグのスイングでは,フリー・レッグの膝を
曲げる事なく,ヒップの部分から動かされなければならない.スリーは両足を近
づけてターンをしなければならないが,フリー・フットの動きが止まってはいけな
い.フリー・フットはスリー・ターンが行われる前にスケーティング・フットを通り越
すべきではない.常に密接したワルツ・ホールドを保ちながら,パートナー同士
が同調してフリー・レッグのスイングを行ない,互いにかつ音楽にも合わせつつ,
カウント 4 でスイング・スリーを行う.この種のターンは“アメリカン・ワルツ型のス
リー・ターン”として知られている.
片方からもう一方の足への移行はスケーティング・レッグの膝の曲げを伴って
行われる.この動作は最強拍(カウント 1)と同時に起こり,またそれを強調する
役に立つ.膝の動作によりこのダンスに軽快さを加えることができるが,良くコン
トロールされ,ゆっくりとしたものでなければならず,さもないとダンスは弾むよう
な感じになり,スピードやバランスが失われてしまう.カップルは上体を起こし,
同時に新しいローブを滑る際には上手に体をコントロールして体重の移動を行
わなければならない.
ワルツ音楽の表現は主として,メイジャーとマイナーな強拍の間の一様な流れ
により特徴づけられる.イジャーな強拍(カウント 1)は足換えと,滑っている脚
の膝の曲げによって強調される.これらのポイントのいくつかは新しいローブのス
タートと一致するので.回転方向と傾斜の変化によっても強調される.マイナー
な強拍(カウント 4)はターンが目印となるが,そうでなければ強調されるもので
はない.
考案者
初演公開
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
不詳
不詳
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
アメリカン・ワルツ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-5)
ホールド
クローズド
File name:
Version:
Date:
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
男性
RFOSw3
LBO-Sw R
RFO-SwR
LFOSw3
RBO-SwR
LFO-SwR
RFOSw3
LBO-SwR
RFO-SwR
LFOSw3
RBO-SwR
LFO-SwR
RFO-SwR
LFOSw3
RBO-SwR
LFO-SwR
音楽の拍数
3+3
6
6
3+3
6
3+3
6
6
3+3
6
3+3
6
6
3+3
6
3+3
6
6
3+3
6
6
3+3
6
6
3+3
6
女性
LBO-SwR
RFOSw3
LBO-SwR
RBO-SwR
LFO Sw3
RBO-SwR
LBO-SwR
RFOSw3
LBO-SwR
RBO-SwR
LFOSw3
RBO-SwR
LBO-SwR
RBO-SwR
LFOSw3
RBO-SwR
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2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
スターライト・ワルツ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-9)
音楽
テンポ
パターン
時間
- ワルツ ¾拍子
- 3 拍子 58 小節/分
- 毎分 174 拍子
- セット
- 2シークェンスで 1 分 10 秒
ープン・ホールドになり,男性がシャッセを行う間に女性は再びオープン・モホ
ークを行う.両パートナーはクローズド・ホールドに戻り,ステップ 23 で再びスイ
ング・ロールを行う.このシャッセとモホークのシークェンスはステップ 24,25
で反対方向に行われる.この 3 つのモホークの間,女性はターンの前にフリ
ー・フットの踵を引き寄せる際には,スケーティング・フットの内側に引き寄せて
も,踵に引き寄せてもよい.
このダンスの性格とリズムはヴィニーズ・ワルツのそれと同様である.
このダンスはクローズド・ポジションでの両パートナーによる 3 つのシャッセのシ
ークェンスによって開始される.それぞれのシャッセのシークェンスの 3 つめの
ステップは力強いアウトサイド・エッジでなければならない.3 つめのシャッセの
後で,両パートナーはステップ 9 の 6 ビートのチェンジ・エッジを滑る.ステップ
9 の後半の 3 ビートのフリー・レッグの動きは,スケーターの好みによって表現
してよい.ステップ 10 で両パートナーは 6 ビートのスイング・ロールを滑る.クロ
ーズド・ホールドを保ったまま,ステップ 11 から 15 の間に男性は 3 つのスリ
ー・ターンを行い,女性は 2 つのスリー・ターンを行う.このシークェンスの間,
両パートナーがクローズド・ホールドにある限り,動作や表現は各カップルが自
由に行ってよい.これらのスリー・ターンは互いの間隔を一定に保って行うよう,
注意すべきである.ステップ 15 の男性の最後のスリー・ターンの後で,男性が
バックのプログレッシブで滑っている間に,女性はクローズド・モホーク(ステップ
16a & 16b)の準備をする.両パートナーはステップ 17 を 6 ビートの間滑るが,
フリー・レッグを上げてカウント 4 にアクセントをつける.
ステップ 26 の間に,男性は左手を離して腰の後ろに置く.そして,女性は右手
で男性の左手を握る.ステップ 28 で女性の背後でスリー・ターンを行うために,
男性は右手を離す.ステップ 26 から 28 の間,男性は右腕を前方に伸ばして
も体の横につけて置いてもよい.
男性のステップ 27,28,31 と女性のステップ 27,31 はクロス・ロールによって
開始される.女性のステップ 29b はクロス・ビハインド・シャッセであり,前方で
はなくすぐそばに踏み出すよう気を付けなくてはならない.ステップ 29 の完了
と同時に,パートナー同士でキリアン・ホールドを組み,ステップ 32 までそのポ
ジションで滑る.ステップ 32 では,女性が音楽のタイミングに合せてフリー・レッ
グを後方に上げてスイング・スリー・ターンを行っている間に男性はスライド・シ
ャッセを行い,ダンスの最初に戻るためにクローズド・ホールドになる.
考案者
初演公開
コートニー J.L.ジョーンズ,ペソ・・Ⅴ・ホーン
1963 年 ロンドン クイーンズ・アイスリンク
ステップ 18 はオープン・ホールドで滑る.ステップ 19 では女性がオープン・モ
ホークを行う間,男性は 3 ビートのエッジを滑る.両パートナーはクローズド・ホ
ールドに戻ってステップ 20 のスイング・ロールを行う.続いて女性が開いてオ
File name:
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Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 45 of 57
D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
スターライト・ワルツ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-9)
ホールド
クローズド
オープン
クローズド
File name:
Version:
Date:
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16a
16b
17
18
19a
男性
LFO
RFI-Ch
LFO
RFO
LFI-Ch
RFO
LFO
RFI-Ch
LFOI
RFO-SwR
LFO3
RBO
LFO3
RBO
LFO3
RBO
LBI-Pr
RBO
LFI
RFI
音楽の拍数
2
1
3
2
1
3
2
1
3+3
6
19b
20
21
LFO-SwR
RFO
6
2
22
23
24
LFI-Ch
RFO-SwR
LFO
1
6
2
25
RFI-Ch
1
2+1
3
2+1
3
2+1
2
1
3
2+1
3
2+1
3
3
6
3
3
2
1
女性
RBO
LBI-Ch
RBO
LBO
RBI-Ch
LBO
RBO
LBI-Ch
RBOI
LBO-SwR
RBO
LFO3
RBO
LFO3
RBO
LFO
ClMo
RBO
LFI
RFI
OpMo
LBI
RBO-SwR
LFI
OpMo
RBI
LBO-SwR
RFI
OpMo
LBI
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
ホールド
組み替え
(本文を参照)
キリアン
クローズド
番号
26
27
28
29a
29b
30
31
32a
32b
男性
LFO
CR-RFO
CR-LFO3
RBO
LFO
CR-RFOSwR
LFO
RFI-SlCh
音楽の拍数
3
3
2+1
3
3
2
1
3
6
3
3
3+3
女性
RBO
CR-LBO
RFO
LFO
Xb-RFI-Ch
LFO
CR-RFO-SwR
LFOSw3
Page 46 of 57
D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
スターライト・ワルツ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-9)
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 47 of 57
D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
キリアン (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-12)
音楽
テンポ
パターン
時間
- マーチ 2/4 拍子および 4/4 拍子
- 2 拍子 58 小節/分
- 4 拍子 29 小節/分
- 毎分 116 拍
- オプショナル
- 6 シークェンスで 50 秒
ステップ 5 から 7 もプログレッシプのシークェンスを形成し,傾斜はここでもロー
ブのカーブに従わなければならない.ステップ 8 のスタートにおいて傾斜はサ
ークルの外側へ変わるが,ここでは肩を強くチェックすることが,この傾斜をス
テップ 9 の終わりまで保つために必要である.ステップ 8 はクロス・ロールであり,
ステップ 9 はタイトなクロス・ビハインドである.これら両ステップでは膝をしっか
り曲げる必要がある.
キリアンはきめ細かい正確なフットワークと回転の調和,(動作の)コントロール
を試すものである.全体を通じて真っ直ぐな姿勢を保たなければならない.ダ
ンスは左回りのだ円形パターンに沿って行う.スタートとそれに続くステップはサ
ークルのどの部分に位置しても良いが,1 度パターンが決まったら,後に続くシ
ークェンスにおいてはパターンのずれは許されない.右回りの回転をコントロー
ルしなければならない.
ステップ 9 と 10 はクロス・イン・フロンのオープン・チョクトーを構成する.一時
的に腰を開いたポジションをとり,両膝を充分に外側へ開いて,フリー・フットで
ある右足はスケーティング・フットのやや前方の氷上に下ろさなければならない.
ステップ 10 のスタートにおいては,回転を抑えるために肩と腰を強くチェックす
る必要がある.左足は氷を離れ,ステップ 11 においてスケーティング・フットの
後ろでクロスし,LBI エッジとなる.
両パートナーは全体を通してキリアン・ホールドで互いに体を接近して滑り,パ
ートナー同志お互いについたり離れたりすることの無いように特に注意をしなけ
ればならない.男性の右手は女性の右手を握り,互いに離れることの無いよう
に女性のヒップにしっかりと押えるべきである.男性の左手は女性の左手を握り,
女性の左腕が男性の体の前を横切ってしっかりと伸ばされるようにすべきであ
る.音楽の 16 ビートの問に 14 のステップを踏む.ステップ 3 と 4 だけが 2 ビ
ート・ステップで,その他はすべて 1 ビート・ステップである.ステップ 1 から 3
はプログレッシブのシークェンスを形成するがステップ 3 を滑走中に(身体の)
傾斜を変えてステップ 4 の準備態勢に入ることのないよう,注意をしなければ
ならない.ステップ 3 と 4 は両方とも,チェンジやフラットを伴わない,力強いア
ウトサイド・エッジで行わなければならない.これらのエッジを正しい傾斜で滑る
ことは,このダンスを表現するためには不可欠である.
ステップ 12 ではフリー・フットはスケーティング・フットの近くを通り越す.ステッ
プ 13 はクロス・イン・フロントである.ステップ 12 と 13 においては,両パートナ
ーが正しく肩を右回転させると,互いに接近してステップを踏むことが容易にで
きる.ステップ 14 はスケーティング・フットの踵の近くから踏みこむべきである.
このエッジはタイミングを外し,長くならないよう注意をしなければならない.ス
テップ 14 では膝をしっかり曲げ,真っ直ぐな姿勢をとる必要がある.
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
考案者
初演公開
カール・シュライター
1909 年 ウィーン エンゲルマン・アイスリンク
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
キリアン (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-12)
ホールド
キリアン
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
男性
LFO
RFI-Pr
LFO
RFO
LFO
RFI-Pr
LFO
CR-RFO
XB-LFI
音楽の拍数
1
1
2
2
1
1
1
1
1
XF-OpCho
10
11
12
13
14
File name:
Version:
Date:
RBO
XB-LBI
RBO
XF-LBI
RFI
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
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31.7.12
1
1
1
1
1
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
タンゴ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-21)
音楽
テンポ
パターン
時間
- タンゴ 4/4 拍子
- 4 拍子 27 小節/分
- 毎分 108 拍子
- オプショナル
- 2 シークェンスで 58 秒
このダンスでは,全体を通して非常に真っ直ぐな姿勢を保たなければならない.
両パートナーは互いに接近して滑るべきである.きちんとしたフットワークと良い
流れが不可欠である.おおげさな努力や見てわかるような蹴りを行わずに,ス
ピードを保っていなければならない.このダンスは主に浅いカープで滑るすばや
いクロス・ステップが,深いカープで滑るややゆっくりとしたロールの間にちりばめ
られており,その後にオープン・ポジションで滑るプロムナードが続く.
助走の最後の部分で.両パートナーは女性が右側にいるアウトサイド・ホールド
になるべきである.男性は 2 つのすばやいクロス・ステップを行う(ステップ 1 と
2).最初がクロス・イン・フロントであり,2 番目はクロス・ビハインドである(クロス・
シャッセのシークェンス).女性も同様なシークェンスを滑るが,最初はクロス・
ビハインド,2 番目はクロス・イン・フロントである.これらすばやいステップの次は,
クローズド・ホールドで滑る 4 ビートのロールである(ステップ 3*).このロールの
間または最後の部分で,両パートナーは女性が左側にいるアウトサイド・ポジシ
ョンとなる.次のローブも同じシークェンスによって構成されているが,反対の足
で滑る.
3 番目のローブは,ステップ 7 において,男性はクロス・イン・フロントで始める右
足の浅いロッカーで始まり,次に 2 つのすばやいクロス・ステップが続き,最初
はクロス・ビハインド,2 番目はクロス・イン・フロントを行う(ステップ 8 と 9).一
方,女性はステップ 7 においてクロス・ビハインドを行い,その後フォワードに変
わって,2 つのステップを行うがここの 2 番目のステップはクロスである.ステッ
File name:
Version:
Date:
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31.7.12
プ 10 もまたロールであり,この時 2 人はクローズド・ホールドで滑る.このロール
の間または終わりの部分では女性が左側にいるアウトサイド・ホールドに戻る.
次のローブもまた 2 つのクロス・ステップとロールのシークェンスからなる.
* カップルはステップ 3, 6, 10, 13 において 4 拍全部をクローズド・ホールドで
滑る必要はなく,ロールの中程でアウトサイドからアウトサイドへの左右の入れ替
えを行ってもよく,クローズド・ホールドを組んでいる時間が数カウントのみまたは
ほんの短い間だけであってもよい.テクニック/インタープリテーションのどちら
でも許容する.
ステップ 14 において女性はクロス・ロールからスリー・ターンを行う.男性もま
たクロス・ロールを滑り,その後フォアに変わり RFO のスイング・ロール(ステッ
プ 15)でクローズド・ホールドとなる.この時女性は LBO のスイング・ロールを
滑る.両パートナーは 2 つのすばやいステップと 2 つのゆっくりとしたステップか
ら成るプロムナードをオープン・ホールドで滑る.それから各パートナーはクロー
ズド・スイング・モホーク(ステップ 20 と 21)を行うが,男性はインサイド,女性
はアウトサイドで,このモホークの前後のエッジはそれぞれ 4 ビートを保つこと.
ステップ 22 において女性はフォワードに変わり,1 ビート過ぎたところでインサイ
ド・スリーを行い,ターンの後のエッジで 5 ビート保つ.男性はシャッセのシーク
ェンスと続く 4 ビートのロールを滑る(ステップ 22a, b, c).ステップ 22 の最初
の部分はオープン・ホールドで滑る.女性のスリー・ターンのあと,両パートナー
はクローズド・ホールドになる.しかしこのステップの最後の部分では,両パート
ナーはダンスの再スタートの用意のためにアウトサイド・ポジションになる.
考案者 ポール・クレコウ,トゥルーディ・ハリス
初演公開 1932 年 ロンドン ハマースミス・アイスリンク
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
タンゴ (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-21)
ホールド
アウトサイド
クローズド
から
アウトサイド
クローズド
から
番号
1
2
3
男性
XF-RFO
XB-LFI
RFO
音楽の拍数
1
1
4
ホールド
XB-LBO
XF-RBI
LBO
4
5
6
XF-LFO
XB-RFI
LFO
1
1
4
XB-RBO
XF-LBI
RBO
7
8
9
10
XF-RFORk
(shallow)
XB-LBO
XF-RBI
LBO
11
12
13
XB-RBO
XF-LBI
RBO
14
15
16
17
18
19
20
CR-LBO
RFO- SwR
LFO
RFI
LFO
RFI
LFI
Sw-ClMo
RBI-SwR
LFO
RFI-Ch
LFO
アウトサイド
クローズド
から
アウトサイド
クローズド
アウトサイド
クローズド
オープン
クローズド
File name:
Version:
Date:
21
22a
22b
22c
1+1
2
1
1
4
RFO
XB-LFI
RFO
1
1
4
XF-LFO
XB-RFI
LFO
2
1+1
4
1
1
2
2
4
4
1
1
4
XB-LBO
1+5
CR-RFO3
LBO – SwR
RFI
LFO
RFI
LFO
RFO
Sw-ClMo
LBO-SwR
RFI3
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2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
ブルース (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-24)
音楽
テンポ
パターン
時間
- ブルース 4 分の 4 拍子
- 4 拍子 22 小節/分
- 毎分 88 拍
- オプショナル
- 3 シークェンスで 1 分 44 秒
ブルースを十分に表現するためには,力強いエッジと深く膝を曲げて滑ること
が必要である.男性は前向きのクロス・ロール,一方女性は後ろ向きのクロス・
ロールでダンスを開始し,パーシャル・アウトサイド・ホールドからクローズド・ホー
ルドヘと移行する.ステップ 2 において女性はクロス・イン・フロントを行い,男性
はプログレッシプを行う.
12 と 13 はクローズド・チョクトーを構成し,両エッジとも同じカープを描くべきで
ある.フリー・レッグは後方に保ち,ちょうどターンに間に合うようにスケーティン
グ・フットの踵に引き寄せるべきである.チョクトーは重心の真下に新しいスケー
ティング・フットを下ろすよう,きれいに行う.ステップ 14 は両パートナーによる
バックワードのクロス・ロールである.ステップ 15 から 17 は女性の 3 つのステ
ップと男性の 4 つのステップから成る 1 つのローブを構成している.女性がスリ
ー・ターンをしている間,男性はシャッセを滑り,両パートナーはダンスの終わり
のステップでクローズド・ホールドとなる.
考案者
初演
- ロバート・デンチ,レズリー・ターナー
- 1934 年 ロンドン,ストリーサム・アイスリンク
ステップ 4 において,男性はクロス・ロールからのスリー・ターンをリンクのフェン
スに向かって滑るべきである.このターンの間女性はクロス・ロールとクロス・ス
テップ(最初はビハインド,2 番目はイン・フロント)を滑る.ステップ 4 はアウトサ
イド・ホールドで始まり,オープン・ホールドで終わる.ステップ 5 において,両パ
ートナーは力強い 4 ビートのバックワード・アウトサイドのエッジを滑るが,フリー・
レッグは前方に伸ばし,ステップ 6 のためにフォワードにステップする直前に,
スケーティング・フットのところに戻す.このステップは小節の 3 番目のビートで
始まるので注意するべきである.ステップ 7 は深いクロス・ロールであり,フリ
ー・レッグを前方にスイングし,その後次のステップのためにスケーティング・フ
ットのそばに戻す.ステップ 8 から 11 は通常とは違ったタイミングをとる 2 つの
プログレッシプからなる.最初と最後のステップはそれぞれ 2 ビート,間の 2 つ
のステップは 1 ビートの長さである.ここの部分は“プロムナード”と呼ばれる.膝
の曲げ伸ばしとフリー・レッグの伸ばしを使ってステップ 8 のタイミングを強調す
る.
File name:
Version:
Date:
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2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
パターン・ダンスの説明,表,ダイアグラム(ノービス国際競技会)
ブルース (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-24)
ホールド
番号
男性
1
CR-RFO
パーシャル・ア
ウトサイド
2
LFI-Pr
クローズド
3
RFO
4a CR-LFO3
アウトサイド
4b
オープン
5
RBO
6
LFO
7
CR-RFO-SwR
8
LFO
9
RFI-Pr
10 LFO
11 RFI-Pr
12 LFI
ClCho
13 RBO
14 CR-LBO
15 RFI
16a LFO
16b RFI-Ch
クローズド
17 LFO
File name:
Version:
Date:
音楽の拍数
1
女性
CR-LBO
1
2
1
1
1+1
4
2
4
2
1
1
2
2
2
4
2
1
1
1+1
2
XF-RBI
LBO
CR-RBO
XF-LBI
RBO
LFO
CR-RFO-SwR
LFO
RFI-Pr
LFO
RFI-Pr
LFI
ClCho
RBO
CR-LBO
RFI
LFO3
RBO
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
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D – Description, chart and diagram of Pattern Dances
(Novice International Competitions)
Category: アイス・ダンス
Subject:
レフェリーとジャッジのための質問と回答
質問(音楽)
回答
備考
レフェリーはどのようにしてシークェンス/セクションで
のテンポをチェックすればよいか.
レフェリーはそのパターン・ダンスを行なうのに必要な
拍数にかかった時間をパターン・ダンスの最初のステ
ップから計る.
中断があったときにも確実にテンポを確認するため
に,パターン・ダンスそのものの所要時間よりも必要な
拍数にかかった時間を計ることが必要である.
レフェリーは 1 小節の最初から最後の小節の最後の
拍が完全に終わるまでの時間を計るよう注意しなけ
ればならない.
カップルが自分の音楽を提出しなければならないとき
に要求されるパターン・ダンスの拍数と所要時間は次
の通り.
疑いのあるときは,レフェリーはビデオ・リプレイで1つ
または2つ以上のシークェンスの所要時間を使って
疑問点を確認する.レフェリーはパターン・ダンス全
体でテンポが一定であったかどうかも検討し,必要で
あればテンポの減点を行う.
§ フォーティーンステップ:80 拍,42.1~43.4 秒
§ フォックストロット:112 拍,65.8~68.6 秒
§ ロッカー・フォックストロット:112 拍,63.3~65.9 秒
§ キリアン:96 拍,48.8~50.6 秒
§ タンゴ:104 拍,56.7~58.9 秒
カップルが選んだ音楽がボーカル音楽であった場合
どうなるか.
コミュニケーション 1721 号での発表のとおり,これは
音楽要件違反とはならない.
コミュニケーション 1782 号では,カップルが自分で
選んだ曲でパターン・ダンスを滑走する場合,そのダ
ンスの最初のステップは1小節の第 1 拍で滑走しな
ければならないとしている.ジャッジはワルツに関して
この基準をどう評価すればよいか.
§
すべてのワルツ(アメリカン・ワルツとウェストミンス ISU アイス・ダンス音楽リズム小冊子 1995 を参照せ
ター・ワルツ以外):音楽のカウントと滑走のカウン よ.
トが同じ(1-2-3/1-2-3)なので,これらのダンスの
最初のステップは 3 拍子1小節としていずれかの
1小節内の第 1 拍で滑走しなければならない.
§
アメリカン・ワルツとウェストミンスター・ワルツ:音
楽のカウントは 1-2-3/1-2-3 だが滑走のカウントは
1-2-3/4-5-6 である.これらのダンスの最初のス
テップは,6 拍子からなる 2 小節のうちの第 1 拍
で滑走しなければならない.
File name:
Version:
Date:
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D – Questions and answers for Referees and Judges
Category: アイス・ダンス
Subject:
レフェリーとジャッジのための質問と回答
質問(音楽)
回答
備考
国際ノービス競技会において,カップルが自分で選ん これはコミュニケーション 1721 号で発表された音楽
だ音楽でパターン・ダンスを滑走し,その音楽が ISU の要件に違反しているため,ジャッジおよびレフェリー
は音楽要件違反の減点ボタンを押す.
公式アイス・ダンス音楽の 6 番の曲であった.ジャッ
ジはこの状況をどう判断すべきか.
国際ノービス競技会において,カップルが ISU の公
式アイス・ダンス音楽の1番~5番と同じ曲を選んで
パターン・ダンスを滑った.彼らは第10小節の第1拍
でパターン・ダンスの最初のステップを滑走した.ジャ
ッジはこれをどう判断するのか.
これは 608 条第 1 項 d の違反とはならない.なぜな
らこの場合 ISU 公式アイス・ダンス音楽は必須では
ないからである.ジャッジはコンポーネンツの採点で
0.5 の減点を行なってはならない.
カップルが自分の音楽を提出しなければならない場
合,それが ISU 公式アイス・ダンス音楽であるかどう
かに関わらず,いずれかの小節の第1拍でパターン・
ダンスの最初のステップを滑走することだけが要求さ
れる.
ただし,そのダンスの音楽の解釈/表現については,
音楽のフレージングに完全にあっているわけではない
という点で損なわれるかもしれない.
File name:
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Date:
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D – Questions and answers for Referees and Judges
Category: アイス・ダンス
Subject:
レフェリーとジャッジのための質問と回答
質問(衣装と小道具)
回答
備考
女性の上半身の半分以上が肌色の素材で覆われて
いる.これは過度の肌の露出と見なされるか.
見なされる.612 条は実際に肌が露出していることだ
けでなく,過度に肌が露出した見た目であることを含
む.
612 条では「女性の衣装は過度に肌が露出した見た
目ではならない」と述べており,コミュニケーション
1677 号で「上半身の過半が覆われていること」と明
確化されている.ジャッジはこれらの基準をどのように
評価すればよいか.
この基準を評価するに当たって,ジャッジは体(前,
後ろ,横)の表面が衣装のバストライン(ブレストライン
/ブラライン)の最上部(上の水平線)から衣装のヒッ
プライン(下の水平線)の間であるとみなすものとす
る.腕はこの表面には含まれない.この表面が少なく
とも 50%は覆われていなくてはならない.覆われてい
る部分が前か後ろか横かや上か下かについては問
わない.
この説明に合致していても胸部が覆われていない衣
装は,「衣装は品位のあるものでなければならない」と
いう基準に反するので許されない.
背中が開いていて前が(体の両側まで)胸の上部か
ら腰の高さまで完全に覆われている衣装は 50%の
基準を満たすだろう.
ただし,腰より上でさらに前から切り込みを入れてしま
うと(肌色の布で覆ったとしても過度に肌が露出した
見た目となりうる),50%の基準は満たさないだろう.
トップスにバンドゥやブラしかないような衣装は,その
部分の 50%を覆うような幅の広いものでないと 50%
の基準を満たさないだろう.
File name:
Version:
Date:
Handbook for Officials - Pattern Dances 2013 final Ja
2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
Page 56 of 57
D – Questions and answers for Referees and Judges
Category: アイス・ダンス
Subject:
レフェリーとジャッジのための質問と回答
質問(その他)
回答
備考
パターン・ダンスのシークェンス/セクションは要求さ
れたビートで始まったが,その後部分的にフレーズを
外して行われた場合どうなるか?
ジャッジは,“パターン・ダンスが要求された拍で始まら
ない”というタイミングの構成要素の調整を適用しない
が,採点基準の中でタイミングの構成要素には正しいタ
イミングの割合が含まれているので,この状況をそこに
反映するものとする.
パターン・ダンスのシークェンス/セクションにおい
て部分的にフレーズを外したという失敗が,要求さ
れた拍数を維持していないステップの割合に応じ
てGOEに影響することもあり得る.
カップルが指定されたものと異なるリズムでパターン・
ダンスの全部または一部を行った.この状況をジャッ
ジはどのように考慮すべきか.
1. 音楽のリズム:規程第 606 条第 3 項で,リズムは
“音楽に特徴を与える強弱ビートの常に繰り返され
るパターン”とある.もしカップルが選んだ音楽の「リ
ズム」(上記の定義に基づく)が,パターン・ダンスの
全部または一部で,指定されたリズムの ISU アイス
ダンス音楽ブックレット 1995 での説明内容を満た
していないならば,音楽要件の違反であり,ジャッジ
は音楽違反のボタンを押すことになる.
例:
2. ダンスのリズム:もしカップルが指定されたのと異な
るリズム・スタイルでパターン・ダンスの全部または
一部を行ったならば,“リズムの表現”は正しくなく,
ジャッジは構成要素の採点基準に沿って,適宜「音
楽の表現」を採点することになる.
1. パターン・ダンスのタンゴにおいて,カップルが選
んだ音楽の強弱ビートの常に繰り返されるパター
ンにタンゴの特徴がなかった.ジャッジは音楽違
反のボタンを押す.
2. パターン・ダンスのフォックストロットにおいて,カッ
プルが指定されてないリズムであるブルースのス
タイルで滑走した.:ジャッジは実際の演技に最
も適したリズムの解釈の内容に従って,「音楽の
表現」を採点する.
パターン・ダンスのシークェンス/セクションにおい
て,カップルが独創的なフリー・レッグの動作をした場
合どうなるか?
フリー・レッグの独創的な動作がそのパターン・ダンスの
説明,ステップ表,ダイアグラムに全く影響しないの
であれば,ジャッジは GOE に対して何も行なわな
いものとする.
カップルがパターン・ダンスのシークェンス/セクショ
ンでロング・アクシスを横切った.ジャッジは GOE の
採点でこのことを考慮しなければならないか.
これはパターン・ダンスのシークェンス/セクションの要 ジャッジは“リンクの大きさ”に注意すること.30 メー
求されたパターンに対する違反となり,ジャッジは GOE トルからそのリンクの幅を引いた長さ分までは横切
の特徴の中の「正しいパターン」の項目にこの違反を反 っても違反にはならない.
映させるものとする.
File name:
Version:
Date:
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2012 v1(日本語版第1版 2013 年 9 月 10 日)
31.7.12
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D – Questions and answers for Referees and Judges