庶民シュートへの道

庶民シュート
庶民シュートへの
シュートへの道
への道
~バスケットボールの
バスケットボールのルールに
ルールに従ってレイアップシュート
ってレイアップシュートができるようになる
レイアップシュートができるようになる~
ができるようになる~
バスケットボールをプレイしていて、「一番楽しい」、「チームに貢献できる瞬間」という
のを誰もが感じることができるのは、やっぱり得点を決めた時でしょう。バスケットボー
ルにおけるシュートというのは様々ありますが、その中でも基本的なものがレイアップシ
ュートです。最も入る確率が高く、なおかつ他の様々なシュートに応用できる動作がいく
つか含まれています。つまり、レイアップシュートを覚えることで、自分が得点につなが
るプレイをすることが多くなるでしょうし、チームの勝利にも貢献できるようになります。
そして何より、バスケットボールを楽しく感じるようになるでしょう。
レイアップシュートには、大きく分けて4つのポイントがあります。今回はそれらを一
つずつ覚えて組み合わせていくことで、最終的に理想的なフォームのシュートに仕上げて
いきたいと思います。
それではいってみましょう。
教材の
教材の進め方
この教材はレイアップシュートにおけるいくつかのポイントを各章でまとめて紹介して
います。各章を読んで練習を始める際には、その章の内容を一度全て読み終えて、各章の
最後に太字で書いてあるポイントを読んでからにして下さい。一連の流れをあらかじめ理
解してから練習に取り組んだ方が、練習をスムーズに進められると思います。
目次
1.ゴールに向かってドリブルする
・・・2ページ
2.シュートまでのステップを踏んでみる ・・・3ページ
3.シュートを成功させる
・・・6ページ
4.ドリブルからシュートする
・・・8ページ
まとめ
・・・9ページ
1
1章.ゴールに
ゴールに向かってドリブル
かってドリブルする
ドリブルする
最初に、ゴールに向かってドリブルをしながら走ってみましょう。走るのはゆっくり
で構いませんし、走ることが難しい人は歩きながらでもOKです。
図 1
図 2
走り始めは3Pライン上の斜め45度の一歩外からにしてください(図1)
。その場所か
らゴールの真下くらいまでドリブルしながら移動します。この時なるべくゴールを見なが
ら走るというのを心がけて下さい(図2)
。これはゴールがどの
どの方向
どの方向にあるのか
方向にあるのか、ゴールま
にあるのか
での距離
距離がどのくらいあるのか
距離がどのくらいあるのかというのを把握するためです。このことはシュートを練習
がどのくらいあるのか
する際にも重要になってきます。
ボールをこぼすことなくゴール下まで移動できるようになるまで、何回か繰り返してみ
ましょう。その際のポイントは次の通りです。
・3Pラインの
ラインの斜め45度
45度の一歩外から
一歩外から始
から始める(右利きの
右利きの人
きの人は右45度
45度から、
から、
左利きの
左利きの人
45度から始
から始めた方
めた方がやりやすいでしょう)
がやりやすいでしょう)
きの人は左45度
・ドリブルはゆっくりでも
ドリブルはゆっくりでも構
はゆっくりでも構わない
・なるべくゴール
なるべくゴールを
ながら移動する
これはできるだけでよい)
ゴールを見ながら移動
移動する(
する(これはできるだけでよい)
これができたら、次のページに進みましょう。
2
2章.ステップを
ステップを踏んでシュート
んでシュートして
シュートしてみる
してみる
ここではドリブルなしでシュートを練習し、ボールをゴールに向かってリリース(放す)
するまでの身体の運びについて練習します。ここがレイアップシュートにおける最大のポ
イントです。実際の試合でもよく見られますが、相手のディフェンスにドリブルのリズム
を狂わされてしまっても、今回練習するシュートステップをきちんとやれば、充分にきれ
いなシュート(入りやすいシュート)を撃つことが可能です。
ポイント1ではドリブルをしながらゴール下まで走りましたが、今回はボールを持った
まま(ドリブルをしないで)同じように走りながらステップを踏んでみます。
図 4
図 3
まず、ポイント1で走ったルートを進むと、ペイントエリア(ゴール下の台形で囲まれ
た部分)のちょうど斜め45度くらいに突き当たると思います。そこを右足(左利きの人
は左足)で踏み切って下さい(図3、図4)
。この時、手に持ったボールを左胸の前あたり
に持ってくるように意識してみて下さい。これは下半身のステップに対してボールを反対
に動かすことで、重心がブレるのを防ぐためです。これをステップ
ステップA
ステップAとします。
3
図 6
図 5
続いて、ちょうどペイントエリア
ペイントエリアの
。こ
ペイントエリアの線の一歩中側あたり
一歩中側あたりで二歩目を踏みます(図5)
あたり
の一歩を踏むのと同時に、ステップAで左胸に持ってきたボールを右側に移動します(図
5)。踏み切る位置は図
図6を参考にして下さい。
図 7
図 8
そして踏み切る側の足と反対側の腕、脚を図
図7のように上げ、ゴールを見てジャンプし、
ボールを放ります。この時、左手はボールに添えるようにしてください(図7、図8のよ
うに動作が流れるのが理想的)
。
そして一番大事なのが、できるだけ
できるだけ高
できるだけ高くジャンプする
ジャンプするつもりで跳んで下さい。高く跳べ
する
ればそれだけゴールまでの距離も近くなりますし、腕などに余計な力が入らなくてすみま
す。これをステップ
ステップB
ステップBとします。
4
2章ではシュートステップの流れについて細かく解説しましたが、これを一つずつ実践
していったのではなかなか覚えにくいので、ここまでの動作を頭に入れてステップA・B
を一連の動きとして練習してみて下さい。また、経験者が実際にレイアップシュートをす
る際のフォームをイメージし、自分の動きがそれに近づいたと感じるまで何度も練習して
みましょう。ポイントをもう一度おさらいします。
・一歩目は
一歩目はペイントエリアの
ペイントエリアのラインの
ラインの上あたりで踏
あたりで踏む(右利きの
右利きの人
きの人は右足、
右足、
左利きは
きは逆
左利
きは
逆)
・二歩目でできるだけ
歩目でできるだけ高
でできるだけ高くジャンプすることを
ジャンプすることを意識
することを意識する
意識する
・ボールを
ボールをステップと
ステップと反対に
反対に動かす(
かす(重心が
重心がブレるのを
ブレるのを防
るのを防ぐ)
※また、今回はシュートまでのステップを身体に覚えさせるのが目的なので、シュート
する時にボール
ボールを
ボールをリングに
リングに入れることは意識
れることは意識しない
意識しないで下さい。
しない
ステップA・Bからシュートまでをスムーズにできるようになったら、次のページに進
みましょう。
5
3章.シュートを
シュートを成功させる
成功させる
2章ではシュートまでのステップの踏み方、身体の動かし方を練習しましたが、今回は
2章での練習をふまえて、実際にリングに入るようにシュートを打ってみましょう。
シュートをする際、リングを直接狙う人とバックボード(リングの後ろにある透明、ま
たは白い板)に当てる(バンクショット
バンクショットする)人がいますが、今回はバンクショットでゴ
バンクショット
ールを狙ってみましょう。なぜなら、リングより低い位置から直接リングの真上を狙うよ
りも、バンクショットの方が「バックボードのあの辺りに当てれば入りやすい」というよ
うな目安
目安をつけやすい
初心者には微妙な遠近感を掴むのが難しいと思うので「直
目安をつけやすいからです。
をつけやすい
接狙いたい!」という人も、取り敢えずバンクショットでシュートが入るようになってか
らトライしてみましょう。
図 9
図 10
2章で練習したステップから、今回はシュートを入れることを意識して練習しましょう。
ステップ B からシュートに移る際、ゴール
ゴールを
。
ゴールを見ることを忘れないでください(図9)
また、ボールをバックボードに当てる際は、リングの真上に書いてある長方形
長方形の
長方形のライン
の右上(
。こ
右上(左からシュート
からシュートする
シュートする時
する時は左上)
左上)の角に当てるように狙ってください(図10)
てる
の場所に当ててバックボードの反射を利用することで、真下から狙うよりボールがリング
に入りやすくなります。
6
力加減は人それぞれだと思いますが、決してボールをバックボードに投げつけないでく
ださい。反射を利用するどころか、ボールがあさっての方向に飛んでいってしまいます。
よくポイントとして言われるのが「ボールをリングに置いてくる感じ」ですが、これは
初心者にはいまいち分かりにくいと思うので、ボールがアーチ
アーチの
アーチの頂点で
頂点でバックボードに
バックボードに当
たるように練習してみましょう。これができるようになれば、自然とシュートが入る確率
たる
も上がってくるでしょう。
それでは、2章で練習したステップから「シュートを成功させる」ための練習をしまし
ょう。ポイントをおさらいします。
・シュートの
シュートの時にしっかりゴール
にしっかりゴールを
ゴールを見る
・ボールを
ボールをバックボード中央
バックボード中央の
中央の長方形の
長方形の上角に
上角に当てるようにする
・ボールが
ボールがアーチの
アーチの頂点で
頂点でバックボードに
バックボードに当たるように力
たるように力を加減する
加減する
シュートがだいたい6~7割程度決まるようになるか、もしくは10~15本シュート
が入るようになればいいでしょう。シュートの練習が終わったら、次のページに進みまし
ょう。いよいよ大詰めです。
7
4章.ドリブルから
ドリブルからシュート
からシュートする
シュートする
それでは最後に、1章で練習したドリブルと2・3章で練習したシュートを組み合わせ
てみましょう。これができれば一人前のレイアップシュートになります。
図 11
図 12
まず、1章で練習したとおり、斜め45度の位置からゴールに向かってドリブルしてく
ださい(図11)。スピードはゆっくりでも構いません。
次に、ドリブルからステップ A へと移ります。ステップ A はペイントエリアのライン上
あたりで踏みますが、ステップ A を踏む前にボールを持った状態になっていなければいけ
ません。そのためには、ドリブルを3ポイントラインとペイントエリアのちょうど真ん中
あたりで最後につき(図12)
、ステップ
ステップ A を踏む前にボールを
ボールをキャッチします
キャッチします。
します
この最後のドリブルは少し強めにつき、ボールの滞空時間を長くするとステップに合わ
せやすいでしょう。
うまくドリブルからステップ A につなげることができれば、あとは3章で練習した通り
にシュートできるでしょう。それでは実際にやってみましょう。ポイントは次の通りです。
・3ポイントラインと
ポイントラインとペイントエリアの
ペイントエリアの真ん中で最後の
最後のドリブルをつく
ドリブルをつく
・ステップ A を踏む前にボールを
ボールをキャッチする
キャッチする
・最後の
最後のドリブルは
ドリブルは滞空時間を
滞空時間を長くするとステップ
くするとステップを
ステップを合わせやすい
8
まとめ
これまでレイアップシュートのポイントを大きく4つに分けて説明してきました。もし
うまくいかないところがあったなら、その章に戻ってもう一度ポイントを確認し、練習し
てみるといいでしょう。
レイアップシュートが身に付くかどうかはあなたの練習次第ですが、
「どんなことに気を
つければいいか」をこの教材が助けてくれるはずです。この教材で学んだレイアップシュ
ートをきっかけに、あなたがもっとバスケットボールを好きになった時は、さらにめくる
めくバスケットボールの世界にご招待しましょう。
参考文献
SLAM DUNK 3 巻:井上 雄彦、集英社、1991 年
実演モデル
実演モデル協力
モデル協力
本人の希望により名前は伏せさせていただきます
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