③ 校 お知らせ文書 №1 4 ‐ 3 0 ―医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。 ― 1 2 0 1 4年4月 抗腫瘍性抗生物質製剤 劇薬・処方せん医薬品 大阪市淀川区宮原5丁目2‐3 0 T E L :06( 6105 )5816 (注射用エピルビシン塩酸塩) 用法・用量 追加 のお知らせ 使用上の注意改訂 この度、弊社の「エピルビシン塩酸塩注射用1 0!/50!「サワイ」 (有効成分:エピルビシン塩酸塩) 」 につきまし て、平成2 6年4月1日付で用法・用量が追加になりました。それに伴い、下記のとおり、用法・用量を変更し、使 用上の注意を改訂致しますので、お知らせ申し上げます。 今後のご使用に際しましては、下記の内容をご参照下さいますようお願い申し上げます。 記 !新旧対照表(下線部改訂又は追加箇所、取り消し線部削除箇所) 新 効 能 ・ 効 果 1. 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 急性白血病、悪性リンパ腫、乳癌、卵巣癌、胃 癌、肝癌、尿路上皮癌 (膀胱癌、腎盂・尿管腫 瘍) 2. 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との 併用療法 乳癌 (手術可能例における術前、あるいは術後 化学療法) 旧 同 左 (次頁につづく) お 知 ら せ ︵ エ ピ ル ビ シ ン 塩 酸 塩 注 射 用 1 0 ㎎ / 5 0 ㎎ ﹁ サ ワ イ ﹂ ︶ 5 3 6 S S 1 ペ ー ジ ③ 校 1 新 用 法 ・ お 知 ら せ ︵ エ ピ ル ビ シ ン 塩 酸 塩 注 射 用 1 0 ㎎ / 5 0 ㎎ ﹁ サ ワ イ ﹂ ︶ 5 3 6 S S 2 ペ ー ジ 用 量 旧 急性白血病の場合 2 エピルビシン塩酸塩として15㎎(力価)/m(体表 面積) を約2 0mLの日局注射用水に溶解し、1日1 回5∼7日間連日静脈内に投与し3週間休薬す る。これを1クールとし、必要に応じて2∼3 クール反復する。 悪性リンパ腫の場合 /m2 エ ピ ル ビ シ ン 塩 酸 塩 と し て4 0∼60㎎(力 価) (体表面積) を約20mLの日局注射用水に溶解し、 1日1回静脈内に投与し3∼4週休薬する。これ を1クールとし、通常3∼4クール反復する。 乳癌、卵巣癌、胃癌、尿路上皮癌 (膀胱癌、腎盂・ 尿管腫瘍) の場合 2 エピルビシン塩酸塩として60㎎(力価)/m(体表 面積) を約2 0mLの日局注射用水に溶解し、1日1 回静脈内に投与し3∼4週休薬する。これを1 クールとし、通常3∼4クール反復する。 肝癌の場合 2 エピルビシン塩酸塩として60㎎(力価)/m(体表 面積) を約2 0mLの日局注射用水に溶解し、肝動脈 内に挿入されたカテーテルより、1日1回肝動脈 内に投与し3∼4週休薬する。これを1クールと し、通常3∼4クール反復する。 膀胱癌 (表在性膀胱癌に限る) の場合 エピルビシン塩酸塩として6 0㎎(力価)を30mLの 日局生理食塩液に溶解し、1日1回3日間連日膀 胱腔内に注入し4日間休薬する。これを1クール とし、通常2∼4クール反復する。 注入に際しては、ネラトンカテーテルで導尿し十 分に膀胱腔内を空にした後、同カテーテルよりエ ピルビシン塩酸塩溶液を注入し、1∼2時間膀胱 腔内に把持する。 なお投与量は年齢、症状、副作用により、適宜増減 する。 急性白血病の場合 乳癌 (手術可能例における術前、あるいは術後化学療 法) に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合 ・シクロホスファミド水和物との併用において、標 準的なエピルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法 は、エピルビシン塩酸塩として100㎎(力価)/m2 (体表面積) を約20mLの日局注射用水に溶解し、 1日1回静脈内に投与後、2 0日間休薬する。これ を1クールとし、通常4∼6クール反復する。 ・シクロホスファミド水和物、フルオロウラシルと の併用において、標準的なエピルビシン塩酸塩の 投与量及び投与方法は、エピルビシン塩酸塩とし 2 /m(体表面積) を約20mLの日局注 て1 00㎎ (力価) 射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与後、20日 間休薬する。これを1クールとし、通常4∼6 クール反復する。 なお、投与量は年齢、症状により適宜減量する。 乳癌 (手術可能例における術前、あるいは術後化学療 法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合 肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法 (TACE)の場合 エピルビシン塩酸塩として10㎎(力価)に対し、 ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルを0. 5∼2 mLの割合で加え、肝動脈内に挿入されたカテー テルより肝動脈内に投与する。本剤の投与量は、 2 とするが、患者の 1日6 0㎎ (力価)/m(体表面積) 状態により適宜増減し、腫瘍血管に乳濁液が充満 した時点で終了すること。 〔肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法 (TACE) の場合: 今回追記〕 同 左 同 左 悪性リンパ腫の場合 乳癌、卵巣癌、胃癌、尿路上皮癌 (膀胱癌、腎盂・ 尿管腫瘍)の場合 同 左 同 左 肝癌の場合 膀胱癌(表在性膀胱癌に限る)の場合 同 同 左 左 ③ 校 1 新 旧 【禁忌】 (次の患者には投与しないこと) 4) 肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)の 場合 !ヨード系薬剤に対し過敏症の既往歴のある 患者 "重篤な甲状腺疾患のある患者 〔本剤の乳濁 液はヨード化合物を含むため、ヨード摂取 量の増加により甲状腺障害を増悪させるお それがある。 〕 【禁忌】 (次の患者には投与しないこと) 〈該当項目なし〉 使 用 上 の 注 意 【原則禁忌】 (次の患者には投与しないことを原 則とするが、特に必要とする場合には慎重に投 与すること) 肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)の場 合 総ビリルビン値が3㎎/dL以上の患者又は重度 の肝障害(Child‐Pugh分類C)のある患者〔肝不 全を起こすことがある。 〕 「原則禁忌」の項新設 〈用法・用量に関連する使用上の注意〉 肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)の場 合 1) 再投与を行う場合には、肝機能の回復状況等 の患者の状態に応じて適切な投与間隔を設定 すること。 2) X線透視下に本剤の乳濁液を緩徐に投与する こと。 (「重要な基本的注意」 9)及び「適用上の 注意」 4) の項参照) 「用法・用量に関連する使用上の注意」の項新設 【使用上の注意】 1. 慎重投与 (次の患者には慎重に投与すること) 8) 肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)の場 合 !甲状腺疾患のある患者 (「禁忌」の項参照) "血管造影で明らかな肝内シャントがある患者 〔本剤が肝内シャントを介して正常組織に流 入し、血管塞栓による重篤な副作用を起こす おそれがある。 〕 #血管造影で明らかな門脈腫瘍栓がある患者 〔門脈血が遮断されているため、本剤の投与 により投与部位の血流が低下し、肝不全を起 こすおそれがある。 〕 2. 重要な基本的注意 9) 肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)の場 合 !併用するヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステ ル、及び医療機器 (多孔性ゼラチン粒等の塞 栓材) の添付文書を熟読すること。 "投与時にショック、血圧低下、徐脈等があら われることがあるので、投与中及び投与直後 は経過観察を十分に行い、異常が認められた 場合には適切な処置を行うこと。 (「用法・用 量に関連する使用上の注意」の項参照) 【使用上の注意】 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) 〈該当項目なし〉 2.重要な基本的注意 お 知 ら せ ︵ エ ピ ル ビ シ ン 塩 酸 塩 注 射 用 1 0 ㎎ / 5 0 ㎎ ﹁ サ ワ イ ﹂ ︶ 5 3 6 S S 〈該当項目なし〉 3 ペ ー ジ (次頁につづく) ③ 校 1 新 使 用 上 の お 知 ら せ ︵ エ ピ ル ビ シ ン 塩 酸 塩 注 射 用 1 0 ㎎ / 5 0 ㎎ ﹁ サ ワ イ ﹂ ︶ 5 3 6 S S 4 ペ ー ジ 旧 "本剤の乳濁液は固有肝動脈より可能な限り末 梢から投与すること。腫瘍の栄養血管が下横 隔動脈、左胃動脈等肝動脈以外である場合 は、それらの栄養血管の血管走行を十分検査 し、投与すること。投与に際しては、本剤の 大動脈への逆流及び胃十二指腸動脈内への流 入を回避するように十分注意して、カテーテ ルを挿入しX線透視下に少量ずつ投与するこ と。 ( 「用法・用量に関連する使用上の注意」の 項参照) #門脈本幹との著明なAPシャントのある患者 に投与する場合には、シャントより肝側まで カテーテルを挿入し、X線透視下で少量ずつ 投与すること。 ( 「用法・用量に関連する使用 上の注意」 の項参照) 4.副 作 用 1) 重大な副作用 (頻度不明) $肝・胆道障害:肝動脈内投与において、肝内 胆汁性嚢胞、胆管炎、胆管壊死、肝壊死、肝 不全、胆嚢炎等の肝・胆道障害があらわれる ことがあるので、造影剤等により薬剤の分布 領域をよく確認し、異常が認められた場合に は投与を中止し、適切な処置を行うこと。 %胃潰瘍、十二指腸潰瘍、消化管出血:肝動脈 内投与において、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、消 化管出血があらわれることがあるので、観察 を十分に行い、異常が認められた場合には適 切な処置を行うこと。 (「適用上の注意」 4)の 項参照) 2) その他の副作用 意 4.副 作 用 1)重大な副作用(頻度不明) $肝・胆道障害:肝動脈内投与において、肝内 胆汁性嚢胞、胆管炎、胆管壊死、肝壊死等の 肝・胆道障害があらわれることがあるので、 造影剤等により薬剤の分布領域をよく確認 し、異常が認められた場合には投与を中止 し、適切な処置を行うこと。 %胃潰瘍、十二指腸潰瘍:肝動脈内投与におい て、胃潰瘍、十二指腸潰瘍があらわれること があるので、観察を十分に行い、異常が認め られた場合には適切な処置を行うこと。 (「適 用上の注意」 4)の項参照) 2)その他の副作用 頻度不明 消 化 器 悪 心・嘔 吐、食 欲 不 振、口 内 炎、下 痢、腹痛、食道炎、胃炎 注 〈該当項目なし〉 8.適用上の注意 2) 調製時: "肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)施 行時 本剤の乳濁液の調製にあたっては、本剤を生 理食塩水、非イオン性造影剤等で溶解後に、 ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルを加え ること。 4) 肝動脈内投与時: !肝動脈内投与において、本剤が標的とする部 位以外へ流入することにより、重篤な胃穿 孔、消化管出血、胃・十二 指 腸 潰 瘍、脳 梗 塞、肺梗塞、肺塞栓、成人呼吸窮迫症候群、 脊髄梗塞等があらわれることがあるので、造 影剤等によりカテーテルの先端位置、薬剤の 分布領域をよく確認し、カテーテルの逸脱・ 移動、注入速度等に随時注意すること。な お、このような症状があらわれた場合には投 与 を 中 止 し、適 切 な 処 置 を 行 う こ と。 (「用 法・用量に関連する使用上の注意」の項参照) 頻度不明 消 化 器 悪 心・嘔 吐、食 欲 不 振、口 内 炎、下 痢、腹痛、食道炎、胃炎、消化管出血 8.適用上の注意 2)調製時: 〈該当項目なし〉 4)肝動脈内投与時: !肝動脈内投与において、本剤が標的とする部 位以外へ流入することにより、胃潰瘍、十二 指腸潰瘍があらわれることがあるので、造影 剤等によりカテーテルの先端位置、薬剤の分 布領域をよく確認し、カテーテルの逸脱・移 動、注入速度等に随時注意すること。なお、 このような症状があらわれた場合には投与を 中止し、適切な処置を行うこと。 info.pmda. go.jp) ☆ 改訂後の添付文書につきましては、医薬品医療機器情報提供ホームページ(http://www. および弊社の医療関係者向け情報サイト (http://med. sawai. co. jp) に掲載致しますので、併せてご参照下さい。
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