第23回東京国際映画祭 共催企画 映団連セミナー ~フィルム原版の修復、保存と ボーンデジタルシネマの長期的なアーカイヴについて~ フィルム原版の経年劣化が進む古い映画については、アーカイヴの前に修復を行うことで劣化状態を 改善することが必要不可欠となります。しかし、リマスタリングには多額の費用が掛かることに加え、 過去の映画であればあるほど著作権保護期間が残り僅かであることが多く、当該映画の映画製作者であ っても営利目的の民間企業が商業的な利用(収益)の見込めない映画の修復、保存を行うことには自ず と限界があります。 世界的にも認められた名作、秀作が数多く含まれるこのような過去の映画については、超長期的なア ーカイヴとともに、修復に対する積極的な政府の支援が必要であり、他方、フルデジタルによるボーン デジタル映画については、そもそもフィルムが介在しないため、原版はデジタルデータとなりますが、 デジタルデータを記録する媒体は、寿命も不確かであり、加えて記録媒体が短期間で移行(例えばHD からフラッシュメモリーへのマイグレーション)することへの対応など諸問題が山積しているのが実情 です。 本セミナーでは、3色分解、モノクロフィルム保存の将来性も含めて、映画産業業界が抱えるこれら の課題に焦点を当て、「文化財としての映画」の保存について考えていきます。 日 時 : 2010年10月24日(日) 会 場 : シネマート六本木 定 員 : 119名 (3F)スクリーン4 チケット: 前売券:¥1,000.- 主 公益財団法人 ユニジャパン 催 : 11:30~14:30 当日券:¥1,000.- 一般社団法人 映画産業団体連合会 フィルム提供: 角川映画株式会社 (開場11:10) ビデオ未発売の貴重な作品『大捜査網』が原版修復され蘇ります! 特別上映の前には、「文化財としての映画の保存」をテーマに、基調講演 とパネルディスカッションあり。映画ファンも業界関係者も必見です! プログラム 第1部 セミナー80 分(予定)+特別上映(94 分) ●基調講演 講師:岡島 尚志 氏(東京国立近代美術館フィルムセンター 主幹) ●パネルディスカッション パネリスト: 大関勝久氏(富士フイルム株式会社 イメージング材料生産部 映画技術担当 主任技師 工学博士) 三浦和己氏(株式会社 IMAGICA フィルムプロセス部 映像アーカイビング担当) 天野ゆに子氏(角川映画株式会社 映像事業本部 版権・原版管理部部長) 他未定 第2部 ●特別上映 ~原版保存プロジェクト修復作品~「大捜査網」 (1965 年/大映/94 分) 監督:村山三男 脚本:長谷川公之、石松愛弘 出演:本郷功次郎、藤巻潤、宇津井健、 姿美千子、藤村志保 警察官を目指す教習生・本田と江藤は、教官であった津川がいる城南署に配 属される。津川率いる大捜査陣が、街に巣食う賭博・売春・恐喝を行う組織 暴力を追い詰める! 若き警官たちの活躍を描く、痛快のアクション巨編。 チケット 前売券:¥1,000.- ※ 10 月 9 日(土)発売開始 当日券:¥1,000.チケット購入方法:東京国際映画祭 公式ホームページよりご確認ください。 http://tiff-jp.net/ja/ticket/ チケット購入方法や会場場所など関するお問い合わせ ハローダイヤル 03-5777-8600/050-5541-8600 (10月1日(金)~10月31日(日) 8:00~22:00) ※ オペレーターに「東京国際映画祭・ 『大捜査網(ダイソウサモウ)』について」とお伝えください。
© Copyright 2024 Paperzz