Doula とは出産する女性を助ける人のこと。月刊ニュースレター「利根中 産婦人科通信 Doula(ドゥーラー)」は毎月 妊婦さんや小さなお子さんをお持ちのお母さんに向けて情報を発信しています。 いつまで続ける?母乳育児 母乳だけで育てているかど うかに関わらず、母乳を与え るという経験の素晴らしさを 実感しているお母さんはたく さんいらっしゃるのではない でしょうか。 中には赤ちゃんに母乳を与 えるためにとても苦労したと いうお母さんも、少なくない かもしれませんね。 断乳 !? 卒乳 !? 断乳:○月○日からは一切与えない、というように急 激に授乳をやめる方法。赤ちゃんが何日も泣き続けたり おっぱいが張りすぎたりといった困難を伴うことが多 く現在は一般的にあまり推奨されていません。 卒乳: 赤ちゃんから離れていくまで待つ「自然卒乳」 段階的に無理なく少しずつやめていくように働きかけ る「計画的卒乳」、昼間は与えず夜は続けるなどの「部 分的卒乳」、卒乳にはこれらのバリエーションがあり、 自分と赤ちゃんにとっていちばんよいと思える方法を 選択することができます。 しかし赤ちゃんの成長に伴 い、お誕生日やお母さん自身 の職場復帰、また保育園や幼稚園に入る時期が近づいて きたりすると、母と子の素晴らしい一時は終わりに近づ き、そろそろ母乳をやめる時期なのではないかと考えた り悩んだりするお母さんもいらっしゃるでしょう。 以前は1歳前後で断乳するのが当たり前のように考 えられていた時代もありますが、現在では、子どもが欲 しがらなくなるまで母乳を与え続ける「卒乳」を選択す るお母さんも増えてきています。 世界保健機関は2歳かそれ以上まで母乳育児を続け ることを推奨しています。ただし、母乳育児は何歳まで は与えるべき、あるいは何歳になったらやめるべき、と いうものではありません。 いつまで続けるかは、お母さん自身が、お母さんと赤 ちゃん相互のニーズを考慮しながら、自分たちにとって いちばんいい時期を決めることができます。無理にやめ る必要も、無理に続ける必要もありません。場合によっ ては、お母さんがもっと続けたいと思っていても、赤ち ゃんの方から離れていってしまうこともあるでしょう。 1歳を過ぎて母乳を飲ませていると、よく「もう水と 同じで栄養はない」などと言われることがありますが、 現在はそうではないことがわかっています。母乳中の免 疫や栄養は、長く与え続けても減ることなく赤ちゃんを 病気から守り続けることが多くの研究結果から明らか になってきました。たくさん飲めば飲むほど母乳育児の 利点は大きくなることもわかっています。 どんな卒乳方法を選択すればよいのか迷ったときや、 自分自身の気持ちがよくわからないときなどには、助産 師や地域で活動している母乳育児支援のピアサポータ ーに相談してみるといいでしょう。 助産師外来のご案内 母乳育児以外のご相談もどうぞ。 要予約。まずはお電話ください。 連絡先: 利根中央病院 産婦人科外来 電話 0278-22-4321(代表)
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