同窓会通信vol.9(05年度)

2005 年度
同窓会通信
目次
研究室スタッフ近況報告
佐藤
嘉倫
1
海野
道郎
3
原
純輔
4
木村
邦博
6
三隅
多恵子 8
庄司
咲
海野先生ご還暦お祝い会の報告
9
同窓会公式報告
2004 年度
決算報告
10
2005 年度
予算案
11
12
同窓会新会員紹介
同窓生近況報告
真壁
武志 (平成 7 年度卒業) 13
太田
香苗 (平成 14 年度卒業) 14
研究室近況
新しい研究室メンバー紹介
林 雄亮
呉
15
暁莉
塩谷
芳也
中川
幸作
サカル・シャヒドゥル
陳
16
17
彬
藤井
暢弥
水沼
利美
18
2・3 年生自己紹介
19
ゼミ・勉強会等研究報告
23
2004 年度
24
修士論文、卒業研究・卒業論文題目
研究室スタッフ近況報告
近況報告
佐藤嘉倫
昨年の同窓会通信では、10 月にコーネル大学へ行ったところまで述べた。11 月になる
と、SSM の打ち合わせのために台北に行った。下旬には熊本の日本社会学会に参加した後
に関西大学の与謝野有紀さんを研究代表者とする科研費プロジェクトの現地調査として石
垣島に渡った。そこで役所に勤める方からライフヒストリーを伺い、移動と社会関係資本
との関係について情報を得た。なかなか得がたい経験だった。石垣島から帰ってくると、
韓国・中央大学の申光榮さんを報告者とする COE のワークショップがあった。彼は SSM
メンバーでもあるので、家にも来てもらって楽しい一時を過ごした。その合間に仙台二高
で「出前講義」を行い、エージェント・ベースト・モデルの入門授業を行った。一種の布
教活動である。なお 11 月には東大の有田伸さんとの共著論文“Impact of Globalization on
Social Mobility in Japan and Korea: Focusing on Middle Classes in Fluid Societies”
(International Journal of Japanese Sociology)と「社会学における進化論」(『人工知能学
会誌』)を出版した。
12 月に入ると、富永健一先生に COE の外部評価に来ていただき、貴重なご意見をいた
だいた。そのすぐ後に大阪へ行って、関西学院大学 COE の授業の 1 コマを担当し、
「流動
性の中の価値観のゆらぎ」という講義をした。ちょうどアメリカ社会学会で報告する論文
をまとめていたところだったので、その途中経過を報告した。講義の後、拠点リーダーの
高坂健次さんたちと COE 運営に関する意見交換をした。大阪から帰ってくるとすぐに、
COE 学術交流協定を活用した国際ワークショップの司会をした。これは中央研究院社会学
研究所と共催したもので、台湾から3人の研究者に来てもらい、日本側は東大の苅谷剛彦
さんと COE 研究員の金琪憲君が報告者となった。たいへん盛り上がったワークショップ
でオーガナイズした甲斐があった。中旬には SSM の全体会合を金沢で開催した。
年末年始は COE 中間評価書類の作成で潰れた。隙を見て、元日に富永先生のお宅にご
挨拶に行ったり、アメリカ社会学会の論文を仕上げたりしていた。下旬には日独先端科学
シンポジウムの社会科学セッションのオーガナイズと司会をするために、ドイツのマイン
ツへ飛んだ。これは前に参加した日米先端科学シンポジウムのドイツ版で、一緒にオーガ
ナイズした Christof Wolf さんと親しくなり、今年の 9 月には彼を訪問する予定である。
2 月には、数理社会学会の出版活動の一環として『数理社会学入門』
(勁草書房)が出版
された。私もその中に「社会分析の道具としてのゲーム理論」を執筆した。また中旬には
海野先生の還暦記念パーティがあり、同窓生たちと話がはずんだ。その夜に東京へ向かい、
東大の石田浩さんがオーガナイズした国際階層比較のワークショップに参加した。また放
送大学の録画をした。これは、関西学院大学の大村英昭さんから依頼されたもので、彼が
開講する特別講義「社会調査の最前線」
(6 月と 8 月に放送)の一部で面接調査の長所と短
所を解説した。
1
3 月に入るとすぐに数理社会学会が新潟であり、与謝野有紀さんと私がオーガナイズし
たシンポジウム「社会関係資本論のフロンティア」で報告するとともに、新潟の銘酒を堪
能した。新潟から帰るとすぐにオランダに飛んで、合理的選択理論のワークショップで報
告した。このワークショップはこぢんまりとしたもので、参加者もよく知っている人が多
かったので、ゆったりとした感じで過ごすことができた。オランダから帰ってきてすぐに、
札幌学院大学で講演を行った。先述の論文「社会学における進化論」を読んだ斉藤たつき
先生が私の研究に興味を持って招待してくれたので、進化ゲーム理論とエージェント・ベ
ースト・モデルの可能性について話をした。札幌から帰ると、COE の国際ワークショップ
をオーガナイズした。今度は成均館大学サーベイ・リサーチ・センターとの共催で、韓国
から 3 人の研究者に来てもらい、日本側からは東大の有田伸さんと私が報告した。みんな
旧知の仲なので、居酒屋で真夜中近くまで飲み続けた。その翌週には、助手の神林君と大
学院生の三輪君の就職を祝う歓送会があった。また学部卒業生の古本君が総長賞を受賞し
た。めでたいことが続いて、気分が良かった。
4 月になると、中国とバングラデシュからの留学生が学部研究生として入学した。修士
課程入学を目指しているので、頑張ってほしいと思っている。中旬にはハーバード大学の
Mary Brinton さんとプリンストン大学の Katherine Newman さんが仙台にやってきた。
Mary とは SSM 調査の打ち合わせなどをしたが、Newman さんはこちらの COE との学
術交流の可能性を相談しにきた。COE もだんだん国際的に名前が知られてきたようである。
5 月に入り、コーネル大の Michael Macy さんと奥さんの Stanka Fitneva さんがやって
きた。彼と私は一緒に「自己組織的不平等」という演習を行っている。英語と日本語が入
り混じった演習なので学生は大変だろうが、刺激的な授業になっていると思う。研究面で
は、前から話し合っていた信頼と不平等に関するモデルを一緒に構築している。彼が仙台
を離れる前に何とか基本的なところを終わらせたいと考えている。下旬には、COE 中間評
価のヒヤリングが東京であり、文学研究科長、原先生、長谷川公一先生と一緒に臨んだ。
よい感触だったが、結果は秋にならないと分からないので、首を洗って待っている。
2
近
況
海野道郎
最後の大仕事(?)
原純輔
1月末までかかって,どうにかこうにか「社会調査」
(放送大学)の収録を終え,4
月から放映が始まっている(毎週水曜日午後4時45分∼5時30分)。印刷教材(教
科書)もすでに市販されている。今後4年間,8学期にわたって放映されるので,
「会
いたくなったらみてね」と周囲にはいっているが,それはともかく,毎回のタイトル
バックに,現役の学部・大学院生の活躍している姿が映っているので,機会があれば
のぞいてみていただきたいと思う。
放映が始まってからの感想を2つ。
第1は,皆さんよくテレビをみている(つけている)らしいということである。第
1回の放送があったその晩に,小学校時代の同級生と横浜国立大時代の教え子から,
相次いで電話が掛かってきた。こちらから宣伝したわけでもなく,実は,放送のある
ことさえ忘れていた。2人とも,ただ何となくテレビをつけて,何となくチャンネル
を変えていたら,見覚えのある顔が現れたので,びっくり仰天したとのことであった。
第2は,ミスを完全にゼロにすることは,不可能に近いということである。今年度
は,内容のチェックをかねて,ビデオの放映とその解説という形で,大学の授業を進
めているが,
「標本調査」というべきところを「全数調査」といい間違えていることを
発見した。10人以上もの人が台本を片手に収録に立ち会っていながら,誰も気づか
ないというのはどういうことなのだろうか。先日,幕張(千葉県)の放送大学まで出
掛けて,その部分だけ録音し直してきたが,往復約6時間に対して,滞在時間はわず
か15分であった。
今年は,盛山和夫さんとの共著『社会階層̶豊かさの中の不平等』
(東京大学出版会)
の中国語訳と英語訳が出版される。中国語の方は,以前研究室にきていた陳嬰嬰さん
が翻訳してくれたもので,社会科学文献出版社(中国)から刊行される。英語訳の方
は,21世紀COEプログラムの事業の1つとして, Inequality amid Affluence:
Social Stratification in Japan というタイトルで,オーストラリアの Trans Pacific
Press から刊行される。最初の刊行時(1999年)からすでに6年が経過している
3
ので,近年の「格差拡大論」に対するかなり長いコメント(序文)が新たにつけ加え
られている。さまざまな幸運に恵まれて,この本は,日本語版,韓国語版,中国語版,
英語版がそろうことになった。
さて,この後定年まで勤め続けるとして,私の東北大学における残り時間は,約3
年半ということになった。上記の2つの仕事は,いずれもこれまでの授業や著作をま
とめ直したという性格のもので,新しい調査を精力的に推進している海野さんなどを
みるにつけ,恥じ入るばかりである。そこで,来年度からは「戦後日本の社会調査」
というプロジェクトに取り組もうと考えている。
これは,放送大学の「社会調査の用途と歴史」「聴取調査の方法」「さまざまな社会
調査」などの授業の準備のために,多くの著作に触れながら,その必要性を感じたも
のである。戦後日本社会で行われた多くの社会調査について,私なりに総括しようと
いうものであるが,
「学術資源学」という観点をとりいれようする点に特色がある。
「学
術資源学」というのは私が勝手につけた名称であるが,統計調査,聴取調査,心理学
実験,フィールドワークなどのデータを,世代と専門領域を超えた共有の学術資源と
して相互利用するための方法論を指している。これまで,プレCOE,21世紀CO
Eなどの事業の中や,科学研究費の補助を受けながら,細々と方法論の確立を目指し
ながら進んできた。
「戦後日本の社会調査」プロジェクトでは,すぐれた社会調査の成果について,そ
の内容的な継承と同時に,データの継承・利用可能性についても検討を加える。また,
外国における類似の試みについても,比較を行いたい。幸い,同じタイトルで大ゼミ
(全員参加の演習)を行ったことがあるので,そのときの経験を生かしたいと考えて
いるが,例によって,多くの皆さんの協力を求めることになるであろう。ともあれ,
これが東北大学における私の最後の大仕事(?)ということである。
4
近況報告(2004 年 5 月から 2005 年4月まで)
木村邦博
昨年度の同窓会通信(vol.8)に掲載された近況報告の原稿は、2004 年 5 月に執筆したも
のだった。そこでこの場を借りて、その後、2004 年 5 月から 2005 年 4 月までの主な出来
事を簡単に記すことにしたい。
(例によって、授業等については、私のウェブ・ページをご
覧ください。http://www.sal.tohoku.ac.jp/~kkimura/)
2004 年 5 月
第 5 次高校生調査(東北大学教育文化研究会が 2003 年 10∼12 月に実施)
のデータ追加入力、データ・クリーニングとコードブックの作成作業など。データ入力と
クリーニングでは、東北学院大学の学生の皆さんにお世話になった。(この合間を縫って、
16 日には「有田正広フルート・リサイタル」を聴きに行く。)
2004 年 6 月
第 5 次高校生調査のデータとコードブックを教育文化研究会会員に配布、
いよいよ本格的な分析が始まる。中旬には教育実習の巡回指導で広陵中学校を訪問。
2004 年 7 月
17 日に大阪大学で行われた、西田春彦先生の叙勲記念パーティーに出
席。2002 年 11 月に西田先生のご自宅にお伺いして以来、久しぶりに先生のお変わりにな
らない姿を拝見することができた。
2004 年 8 月
14 日から 18 日まで、サン・フランシスコで開催されたアメリカ社会学
会大会と、それに引き続いて行われた Joint Mathematical Sociology/Rationality and Society
Mini-Conference に参加。後者では、篠木幹子さんと共同で、“Decision and Justification in the
Social Dilemma of Recycling: Rational Choice and Cognitive Dissonance Reduction” という報告
を行った。サン・フランシスコでは、アメリカ合衆国やヨーロッパの研究者との交流や市
内観光という点でも、充実した日々を過ごすことができた。
2004 年 9 月
11 日・12 日に東北大学で開催された日本教育社会学会大会に参加。
「教
育達成と教育費」部会の司会を務めるとともに、
「進路・教育・ジェンダー」部会では「『女
性にとっての学歴の意味』再考―教育と社会に対する高校生の意識第 5 次調査データの分
析―」という報告を行う。19 日・20 日には数理社会学会大会(山形大学)に参加。そのす
ぐ後、24 日に東京で 21 世紀 COE プログラム「社会階層と不平等研究教育拠点」マイノリ
ティ部門特別ワークショップ「ジェンダーとキャリアの実証的研究」にオーガナイザー(鈴
木淳子先生と共同)
・司会・コメンテーターとして参加。この特別ワークショップには、シ
カゴ大学の山口一男先生をお招きした。30 日には再び東京出張。原先生の科学研究費補助
金プロジェクト「学術資源学の構想」の活動の一環として、統計数理研究所で開催された
「WordMiner 活用セミナー」に出席し、文書データの計量的分析に関する方法論を学んで
きた。とにかくあわただしいひと月だった。
2004 年 10 月
23 日、大阪での「西田先生を囲む会」に参加。
2004 年 11 月
7 日に高校生調査の分析研究会。調査報告書の刊行に向けて、原稿の執
筆作業に本格的に取り組むことになる。
2004 年 12 月
COE 関係では、富永健一先生が報告者になられたワークショップ(1
日)、台湾の研究者を招いて開催された国際ワークショップ(6 日)に参加。17 日には少子
5
化に関する阿部フェローシップ・コロキアム(東京で開催)に参加。(12 日には、学生時
代に所属していた吹奏楽部の定期演奏会を聴きに行った。)
2005 年 1 月
7 日から 9 日まで、九州大学の三隅一人先生を研究代表者とする科学研
究費補助金プロジェクト「フォーマライゼーションによる社会学的伝統の展開と現代社会
の解明」の研究会に参加。この後、高校生調査関係の仕事とこの科学研究費補助金の仕事
に忙殺されることに。
2005 年 2 月
9 日に、高校生調査にご協力いただいた高校の先生方をお招きして、懇
談会を開催。この後、高校生調査の報告書関係の仕事と、3 月にオランダで開催される国
際学会の報告の準備を並行して行う日々が続く。19 日には海野先生の還暦をお祝いする会
に出席。懐かしい同窓生の皆さんと再会できたこともうれしかった。
2005 年 3 月
新潟(私の最初の赴任地)で開催される数理社会学会大会への参加をあ
きらめ、8 日から 14 日までオランダに渡航。フローニンゲン大学で開催された Second
International Conference on Rational Choice and Social Institutions に出席するためである。8
月にサン・フランシスコで篠木さんと共同で発表した研究の改訂版を今度は篠木さんに口
頭で報告してもらうとともに、自分でも高校生調査のデータ分析に基づいて日本女性の学
歴・就業・性別役割意識の関連を考察した研究を報告。オランダやドイツの研究者から貴
重なコメントをいただくことができた。オランダでは、買い物などのときに片言のオラン
ダ語で話してみたりもした。アムステルダムにあるアンネ・フランクの家などにも行くこ
とができ、収穫の大きい旅であった。
帰国後は月末まで、高校生調査の研究代表者の片瀬一男さんとともに、完成したばかり
の報告書を持参して、お世話になった方々にお礼の訪問。この間、19 日には COE の国際
ワークショップ(韓国の研究者を招待して行われたもの)に参加。
2005 年 4 月
科学研究費補助金の助成期間は終わったものの、高校生調査関係の仕事
はまだまだ続く。1 年生のクラス・アドバイザーという仕事も加わるなど、様々な事情が
あって、年度初めから落ち着かない状態が続いている。
英語で話す機会が多い一年間だったが、近年、審査を経て掲載された学術論文がないこ
とを反省している。これからは英語力に磨きをかけ、英語論文を書きまくり、国際的な学
会誌に投稿するくらいでなければならないと思っている。
他方で、「遊び心」も忘れてはいけないと思うので、音楽など趣味の面でも充実した生
活ができればと願っている。2003 年はティン・ホイッスル(アイルランドの笛)だったが、
2004 年はジェイク・シマブクロの演奏に感銘を受けウクレレを購入。実家に置いてあった
ギターは甥のものになり、帰省のたびに甥に弾き方を教えている。高校時代から続けてい
るフルートもちゃんと練習したいのだが………
6
(2005 年 5 月 2 日記)
ご挨拶
三隅多恵子
今年度より研究助手となりました三隅多恵子です。今年度、行動研究室は教員・スタッ
フを含め、メンバー83 名という大所帯になりました。4 月初めの研究室オリエンテーショ
ンの際、社会人の方や就職活動中で出席できなかった 4 年生等を除いて、ほぼ研究室メン
バー全員が参加していたのですが、その大人数を見ながら、私は研究室の運営を円滑に行
っていけるものだろうかと少々不安になったほどです。しかし実際は、不安に陥るには至
らず、慌ただしくこの 2 ヶ月が過ぎました。きっと私の顔に「わからない…」「教えて!」
と書いてあるのでしょう。仕事上のわからないことやうまくいかないことなどは、先生方
をはじめ事務補佐員の三上暁美さんから丁寧に教えていただくことができ、恵まれた人的
環境に感謝している日々です。また、大所帯となると、学部生・院生の方々へ協力を求め
る場面も多々あります。そんな時、皆さんが嫌な顔ひとつせず、快く依頼を引き受けてく
ださることに対しても、心からありがたく思っています。とかく頭がかたくなってきたと
自覚する私にとって、学部生・院生の方々の柔軟な考え方や態度から学ぶものは大きいと
感じます。研究室メンバーにとって「大いに研究する場」としての、同窓生の皆様にとっ
て「気兼ねなく立ち寄りたくなる場」としての研究室運営ができるよう努めていく所存で
す。
私的な研究活動の話をしますと、昨年から今年にかけては「海外年」と勝手に定め、イ
ンド(2004 年 1 月に World Social Forum 2004、同年 11 月に The First Asian Pacific Conference
of Sexology)とアメリカ(2004 年 8 月に The Joint Mathematical Sociology/Rationality and
Society Mini-Conference in Conjunction with the 2004 ASA Meetings、2005 年 3 月に The 49th
Session of the UN Commission on the Status of Women)へ行き、日本におけるドメスティッ
ク・バイオレンスの都市部−農村部比較について 2 本発表し、女性に対する暴力の根絶へ
向けての世界の動向を探るべく NGO フォーラムやセッションに参加しました。学会では
参加趣旨以外にも、英語でのプレゼンテーション方法を、また、世界のさまざまな女性や
ジェンダー問題を肌で感じ刺激を受けた女性会議のセッションでは、英語でのスピーチ方
法を改めて学ぶよい機会でもありました。実を言うと、アメリカ(特に、サンフランシス
コ)とインドは、私にとって思い入れの強い土地であったため、何かに駆り立てられるか
のように行ってしまったと言うのが正直なところですが。サンフランシスコは私が留学を
含め長年過ごした場所で、インドは遠藤周作の『深い河』を読んで以来、一度は行ってみ
たい国だったのです。ともかくどのような動機であれ、海外での研究発表は挑戦する価値
のあるものだと言いたかったのです。このような経験を生かし、容易いことではありませ
んが、今年は研究助手としての仕事とバランスをとりながら、論文執筆に取り組みたいと
思っています。また渡印できる機会をうかがいつつ。
7
海野道郎先生
ご還暦お祝い会
庄司
咲(行動科学研究室 M2)
2005 年 2 月 19 日(土)、仙台市青葉区 SS30「ステーカリー・サーティ」において開催さ
れました、海野道郎先生のご還暦お祝い会の様子をお知らせします。お祝い会は研究室の 1
期生から 17 期生まで、約 50 名にお集まりいただき、盛大に行なわれました。
参加者の方々には、受付の際に色紙と
ビデオに海野先生へのお祝いの言葉を
いただきました。会場内でも、会が始ま
る前から海野先生と奥様を囲んで次々
と輪ができていました。
東北学院大の片瀬一男先生が乾杯の
音頭を取り、会は始まりました。豪華な
お料理のなかには、「海野道郎先生お誕
生日おめでとうございます」と書かれた、
大きなケーキもありました。
同窓生の方々からは海野先生に、心の
こもったお祝いがたくさん贈られました。当日ご参加いただけなかった方々からも、お祝
いのお言葉や近況をビデオレターで送っていただきました。海野先生はその映像をご覧に
なり、お一人お一人が学生だった当時を笑顔で思い浮かべていらっしゃいました。
会の最後には海野先生から感謝のお言葉をいただきました。またお見送りの際、海野先
生と奥様おすすめのマドレーヌをお土産にいただきました。最後までお二人の温かいお気
持ちがあふれたお祝い会となりました。
海野先生、本当にご還暦おめでとうございます。これからもお体に気をつけて、お元気
でお過ごしください。
同窓生近況報告
近況報告
真壁
武志(1995 年度卒業)
研究室で自分の能力の低さを痛感しつつも、大学で勉強した調査関係の仕事をしたいと
思い、「データサプライヤー」という位置づけの市場調査会社の中から日本統計調査(株)と
いう会社に入社したのが、およそ 6 年前のことです。
営業部に配属され、調査発注主(クライアントという呼び方をしています)に出向き、調査の
設計や調査票の内容を詰め、社内のフィールド担当部署にデータ収集の指示を出します。
同時に、集計担当の部署へ集計の指示を出し、出てきた集計結果をチェックして、問題な
ければ納品です。この時点で問題がないような案件はほとんどなく、集計の際にエラーが
出てきたデータについては、原票に戻ってチェックして、どのように処理するか指示しま
す。研究室で行った調査、あるいは、卒論等で調査を行えば、このような処理を経験する
ことがあると思いますが、1000 票にも迫る原票と、3 桁のエラーが出力された「エラーシ
ート」を目の前にすると、「明日中にやらないといけない仕事だよなぁ」と思っても、なか
なか手をつける踏ん切りがつきません。後回しにした結果、日付が変わっても帰ることが
できない・・・ということになります。
新入社員なのでたいした仕事は出来ないのですが、自分ではまあそれなりによくやってい
ると思っていました。しかし 1 年で、インターネット調査のフィールド部分の部署への異
動を言い渡されました。インターネット調査の部署はそれまで存在せず、立ち上げのメン
バーとなったわけですが、当時この部署に所属するのは私だけ。立ち上げに関わった人た
ちの助けを仰ぎながら、何とか生みの苦しみに耐えていました。それから現在まで、この
部署にいます。
インターネット調査は、その「モニター」の作り方や調査方法により、調査としての質が
疑問視され、頻繁に議論の対象となっています。インターネット調査を行う市場調査会社
が自発的に「研究会」を作って活動したり、学術機関と協力して研究活動を行っています
が、そこで言われる研究結果と結論も様々です。私の勤める会社もインターネット調査を
行っている手前、インターネット調査をある程度正当化してはいますが、明らかにインタ
ーネット調査が不適切な話が来たときは、他の手法を提案しています。
私自身の意見は、インターネット調査を行っている市場調査会社の社員としての立場と、
行動科学研究室卒業生としての立場の二つの立場があり、この件に関しては、お互い相容
れない立場であるということだけを記しておこうと思います。
14
近況報告
太田
香苗(2002 年度卒業)
皆様いかがお過ごしでしょうか。第 19 期生の太田香苗と申します。行動科学研究室での
在籍期間の短かった私が、このような機会を頂き大変恐縮しております。行動科学研究室
を出て現在の会社に就職して 3 年間、私がこの会社でこれまでに身につけたのは、無理難
題にもとりあえず取り組んでみる無謀さと精神力だけなので、技術的にも、社会人として
も、未熟さを思い知らされる日々ですが、最近特に自分に必要だと感じていることがあり
ます。
私が勤めているアクセンチュア株式会社では、主にシステムに関わるコンサルティング業
務を行っています。これまで紙で行っていた事務処理のシステム化や、既存の複数のシス
テムの統合化によって、お客様の業務効率化・コスト削減を図ることを目的として、新シ
ステム提案や既存システム評価、システム開発等を行っています。
私は現在、官公庁部門に所属し、ある中央官庁の事務処理システムの設計を担当していま
す。具体的には、法律改正に伴いお客様の事務処理業務が変わるため、既存システムの変
更が必要な部分について、どのように変更するかをお客様側の担当者と話し合いながら調
整を行っています。日々お客様と会議で接していて必要だと感じるのは、システムについ
ての知識やプログラミングを解読する能力はもちろんですが、お客様から業務についての
必要な情報を引き出すヒアリング能力です。例えば業務が変わることによって新しい帳票
をシステムから出力する必要があるとすると、
「その帳票にはどのような値が表示される必
要があるのか」、「その帳票はどの業務過程で必要になるものなのか」
、と言った質問が考え
られます。このようなシステム化に必要な質問事項を分かりやすく整理する方法、またそ
れらをお客様に効率的に質問する方法について、より良い方法はないかを模索しています。
またヒアリング能力と同様に、お客様に提案内容を説明する資料を作成したり、口頭で説
明し理解してもらうためのテクニックも必要だと感じています。私はまだまだ満足のいく
資料も説明もできず試行錯誤する日々です。
けれども、こういった、
「人にヒアリングするための方法」や「説明資料作成に気を配る
こと」及び「相手の立場に立った説明を心がけること」の重要性を最初に学んだのは行動
科学研究室だったように思います。現在、行動科学研究室にいらっしゃる皆さんには、社
会に出る前に、是非そのような技術を身に着けておいて頂きたいと思います。
上記事項に加え、最近専ら自分自身の課題と考えているのは体調の管理です。特にここ
1,2 ヶ月は深夜までの労働や、休日出勤が相次ぎ、プライベートな時間はもちろん睡眠、食
事を摂る時間もままなりません。もう少し人間らしい生活を心がけながら、少しずつ必要
な能力を身に着け、仕事に取り組んでいきたいと思います。
15
佐々木 三佳(ささき みか)
2年生自己紹介
1.聖ウルスラ学院高等学校(宮城)
2.成せば成る!
1.出身高校(出身県)
3.趣味はダンスです。高校ではチアリーダー
2.好きな言葉
だったので、落ち込んでいたら応援します。バ
3.自己 PR
トンもやっていたので、傘などを持っていると
踊りたい衝動にかられます(というか踊ります)。
大内 恵莉(おおうち えり)
最近は社交ダンスを習い始めました。社交会デ
1.水沢高校(岩手)
ビュー目指して頑張ります。
2.寝る子は育つ
まだ研究室に入るとおどおどしてしまうので、
3.最近やたら防犯ベルが暴発します。先日は
早く研究室に馴染みたいです。
U先生の講義中に鳴らしてしまい恥ずかしい思
いをしました。U先生が携帯の音だと思ってく
佐藤 弘子(さとう こうこ)
れたのが唯一の救いです。あの時はすみません
1.宮城県第一女子高校(宮城)
でした。本当の危機に皆が信用してくれないん
2.笑う門には福来る
じゃないかというのが最近の悩みの種です。平
3.高校生のときから入りたかった研究室に入
成の狼少女にはなりたくないです。
ることができて、とてもうれしく思いっていま
す。大学生活は、何事も楽しみながら、積極的
管 洋衣(かん ひろえ)
に学び、挑戦し、様々な人と出会うことを目標
1.文徳高校(熊本)
にしています。まだまだ緊張していますが、研
2.最後まで諦めない
究室でもこの目標でがんばりたいと思っていま
3.
行動科学に関する知識はまだありませんが、
すので、どうぞよろしくお願いします。
今後多くのことを学んでいきたいです。
高野 裕輝(たかの ゆうき)
小針 洋二郎(こばり ようじろう)
1.石川県立小松高等学校(石川)
1.仙台第二高等学校
2.休日、休講
2.寝る子は育つ
3.のんびりすることが好きです。動作も緩慢
3. いっしょうけんめいがんばります。
で他人をいらいらさせることもあります。頭の
回転もどちらかというとのんびりしてます。
と、
斉藤 舞(さいとう まい)
最近自覚し始めました。でも、せっかく行動科
1.栃木県立宇都宮女子高校
学研究室に入ったので、だらだらするだけじゃ
2.正直は一生の宝
なく、いっぱい勉強して、色々吸収したいと思
3.いろいろとわからないことがあったときに
っています。
は、アドバイスなど、よろしくお願い
します!そのほかにも、分析室などで先輩たち
田中 綾奈(たなか あやな)
ともおしゃべりできるのを楽しみにしています。
1.盛岡第三高校(岩手)
二年生のみなさんとももちろん!どうぞ仲良く
2.マイペース
してください。
3.
何を書くか困ったので、
ハナの話をします。
ハナとは実家の愛犬です。アイヌ犬(=北海道犬
=国の天然記念物!)で、女のコですが暴力的で
20
す。今までに首輪を4本噛み切りました(>_<)
村上 和謙(むらかみ かずのり)
猫に瀕死の重傷を負わせたこともあります。で
1.富山高校(富山)
もそれでも彼女が大好きです!親バカですが、
2.粋がってんじゃねーよ
よろしくお願いします(o^o^o)
3.先にも書きましたが、富山から来た村上で
す。今好きなものは運動、料理、買い物、日溜
勅使河原 大樹(てしがわら ひろき)
り、そよ風、青い空 etc.で、柏木のローソンで
1.仙台育英学園
バイトしてます。行動科学の研究に必要な社会
2.特になし
調査と統計学は、どちらも興味があり、自分に
3.振り落とされないように気をつけます。
合った分野だと思っているので、一生懸命習得
したいです。この研究室の一員としてがんばっ
ていくのでよろしくお願いします。
徳江 大(とくえ だい)
1.岩手県立盛岡第一高校
片岡 純也(かたおか じゅんや)
2.明鏡止水
3. 趣味は麻雀とライブに行くことです。足手
まといにならないようにガンバります。よろし
くお願いします。
林 泰斗(はやし やすと)
1.千葉県立船橋高校(千葉)
2.全力疾走
3.座右の名は技の図書館、東北の黒豹、もし
くはクウラの弟です。
髪の毛は二ヶ月に一回切るか切らないかですが
基本的にはボサボサの林です。レポートは昔画
期的だったワープロで書いています。パソコン
を超えることが課題です。変な空白が消えませ
ん。自分は多趣味で、映画も音楽も読書も運動
も勉強も、ましてや女性も(偽)趣味です。た
いていはノリますので話をふってください、よ
ろしくお願いします。
福田 功二(ふくだ こうじ)
宮本 隼(みやもと しゅん)
1. 富山県立富山中部高校
2. 常識は、それほど常識ではない
3.
とにかく毎日一生懸命生きてます。
趣味は、
読書、ビリヤード、ダーツ。特にダーツが好き
ですがまわりにやる人がいなくて困ってます。
そんなこんなでどうぞよろしくですっ。
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ぜひ声をかけて下さい。
3年生自己紹介
長内 孝治(おさない こうじ)
1.出身高校(出身県)
1.青森高校(青森県)
2.好きな言葉
2.マイペース
3.自己 PR
3.2 年のときは研究室のことがよくわからな
かったのですが、最近は分析室に顔を出すこと
浅沼 知美(あさぬま ともみ)
も多くなりだいぶこの行動科学にうちとけてき
1.盛岡第三高校(岩手県)
たような気がします。
今年の 4 月には花見係をやりました。同じ 3
2.やってできないことはない
3.最近ますます腕力がついて、力強くなりま
年生の花見係りの人と協力し、何とかうまくや
した(笑) もともとずっと陸上を続けてきたの
ることができました。今後のイベントも 3 年生
で、かなりの元気っ子です!力仕事ならお任せ
が係りとなっているので盛り上げていきたいと
です。この部活とバイトで培った体力で3年生
思います。
も走り抜けたいと思ってます☆
近藤 理美(こんどう さとみ)
伊藤 寧彦(いとう やすひこ)
1.山形西高等学校(山形県)
1.函館ラ・サール高校(北海道)
2.なせばなる なさねばならぬ何事も なさぬ
2.Take it easy
はおのれのなさずなりけり。でも何とかなる。
3.自己PR:今年度の目標は二つあります。
なるようになる。
一つは「運転免許を取る」ことで、夏休みまで
3.顔を覚えるのは得意ですが、名前を覚える
に取れればいいなあと思っています。もう一つ
のが苦手です。覚えるまではあたたかく接して
は「もっと活動的になる」ことです。今のとこ
ください。仲良くしてください。私もフレンド
ろはあまり変わっていませんが、これから何ヶ
リーを心掛けます。あと、バカだということは
月かかけて徐々に変化していく予定です。以上
既にバレてると思いますが、心意気はあります
の目標を達成できるように頑張りたいと思いま
ので見捨てないでやってください。仲良くしま
す。
しょう!してください。
大塚 真弓(おおつか まゆみ)
佐尾 瞳(さお ひとみ)
1.仙台育英学園(宮城県)
1.宮城県第二女子高校(宮城県)
2.一期一会
2.過ぎたるは及ばざるが如し
3.最近やっと研究室にも慣れてきまし
た。1 年過ぎるのは長いなぁとつくづくか
んじる今日この頃です。今年は勉強がん
ばろ!
酒巻 誠(さかまき まこと)
1.栃木高校(栃木県)
2.無理しない、マイペースで
3.
「行動科学研究室に入って早くも1年経
奥山 理恵(おくやま りえ)
ちました。月日の経つのが早いものです。
1.山形西高校(山形県)
自己管理の不十分さから行動科学の皆さん
2.つらいときこそ上り坂。
にはご迷惑をかけることばかりですが、行
3.楽しいことが大好きです。楽しい会合には
動科学研究室の和やかな雰囲気に慣れるこ
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ない人間でもある。
とができてきました。最近自分のできるこ
とできないことを自分で把握できず迷うこ
ともありますが、素直にものごとに取り組
能登谷 直子(のとや なおこ)
むよう心がけています。勉学でもプライベ
1.湘南高校(神奈川県)
ートでもものおじせず積極的に取り組みた
2.ギャルソンヌ
いと思っています。
」
吉崎 美喜(よしさき みき)
笹川 実希(ささがわ みき)
1.魚津高校(富山県)
1.新潟高校(新潟県)
2.勤勉労働
2.この道以外に我を生かす道なし。故に我こ
3.行動科学研究室に入って 2 年目になります
の道を行く。
が、行動科学に関しても、研究室のことに関し
ても、まだまだひよっこです。今年も迷惑をお
高木 博史(たかぎ ひろふみ)
かけするでしょうが、どうぞよろしくお願いし
1.札幌手稲高校(北海道)
ます。
2.ローマは一日にして成らず
3.現在私はボートをやってます。他にはなに
もやってません。普段しゃべらないのはシャイ
なだけです。誰かかまってください。
高橋 さやか(たかはし さやか)
1.山形東高等学校(山形県)
2.日々是精進
3.大学生活もはやくて三年目に突入してしま
いした。悔いの残らないように何事にも精一杯
取り組んでいきたいと思います。今年もよろし
くお願いします。
高橋 信(たかはし まこと)
1.東北学院高校(宮城県)
2.自由って素晴らしい
3.いつの間にか3年生になっていました。今
年は、
「有言実行!!」をテーマにしてます。今
年はわりと調子がいいので、この調子で大学生
活を楽しく過ごしたいです。
武部 純(たけべ じゅん)
1.茨城高校(茨城県)
2.明日に延ばせることは今日するな
3.
面倒くさいことがとてつもなく嫌いである。
しかし、趣味のためならばどんな手間も悔しま
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2004 年度
修士論文、卒業研究・卒業論文題目リスト
修士論文
金澤
悠介
:心理メカニズムの社会的起源−投射作用と社会的環境の相互作用分析−
工藤
尋樹
:ごみ減量政策における有料化と分別回収の効果に関する一考察
斎藤
謙一
:集合財としてのごみ集積所管理―地域における問題解決過程―
卒業研究・卒業論文
阿住
信彦
:インターネット・オークション取引における信頼の構造
奥野
貴彦
:政治的無関心の変貌
野竿
幸洋
:企業における人事・賃金制度の公正−成果主義がもたらす不公平感
橋本
陽介
:ホームレスの自立とその問題
藤田
弥栄子:コンピュータ媒介型コミュニケーション−スクリーン越しの理想化−
古本
頼孝
:社会運動の展開におけるネットワークの影響
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同窓会通信 第 9 号
2005 年 8 月 10 日発行
編集・発行
東北大学行動科学研究室
〒980-0856
仙台市青葉区川内
TEL:022‐217‐6037
FAX:022‐217‐5972
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