平成28年(2016年)8月1日発行 平成28年度第4号 編集/三原市大和人権文化センター 住所/三原市大和町下徳良107番地1 電話/0847-33-1308 今年度第3回目の人権学習会を開催します。 日時 平成28年(2016年)8月27日(土) 13時30分から15時まで 場所 大和人権文化センター 2階集会室 講師 元法務省人権擁護委員 三木 郁子さん 演題 「家族介護を通して思うこと」 講師 三木 郁子さん 講師のプロフィール ・法務省人権擁護委員,社会教育委員,社会福祉法人理事・評議委員,福祉 施設所長,福祉団体役員,税理士事務所勤務。 ・現在,福祉団体役員を務める。 オカリナ教室のお知らせ オカリナ教室 素朴なオカリナを吹きながら,楽しいひとときを過ごしませんか。 日 時 原則第2・第4木曜日 13時30分から15時まで 受講費 月額 2,000円 連絡先 33-1308 参加を希望される方は,人権文化センターへご連絡ください。 今後も,1か月に1回程度,講座や体験実習,イベントなどを開催します。具体的な内 容や日程などが決まりましたらお知らせしますので,ご参加ください。 ※ 裏面にも記事があります。 第1回人権学習会より 回人権学習会より 6月25日,大和人権文化センターにおいて,今年度第1回目の人権学習会を開催しました。 この学習会では,「男たちは戦争へ行った-その精神構造-」と題して,青木秀男さんが講 演され,38名の皆さんに参加していただきました。 1938年の国家総動員法により,国を挙げての戦争体制が確立される中で,労働運動・社会運 動の弾圧や言論統制が行われてきたこと,また,徴兵による陸海軍の戦死者は750万人と言わ れているそうです。 また,2つの特攻隊員像があり,お国のために誇りを持って勇々しく死んでいった兵士と,死 ぬ恐怖と,なぜ死ななければいけないのかと葛藤して死んでいった兵士。この2つの特攻隊員 たちは,特攻前夜の晩餐でみんな死にたくないと嘆いていたそうです。しかし,一夜明け,いざ 特攻の日がくると,前夜とはまるで別人のように,勇ましく立派に飛んで行ったそうです。 この特攻隊員は,別の精神を持った人たちに見えますが,「天皇陛下万歳」と叫んで死んだ 兵士と,「お母さん」と叫んで死んだ兵士の精神構造は全く同じであり,天皇陛下万歳は家族万 歳が含まれると同時に,お母さん万歳にもつながっており,国・家族を守るために戦場に行かざ るを得なかったことが話されました。 また,結婚差別については,親の差別意識により交換条件をつけて結婚を許す一方,若者の 精神構造は親に祝福されて結婚したいという家族愛を持っており,自立していない者同士が家 族を作っている。これは家族愛ではないことを強調されました。 私たちが70年前の戦争体験から学ぶことは,一つは戦争への足跡を聞き取り,それを継承す る事と同時に自分の目でしっかり見極めること。二つ目には聞く耳を鍛えだまされない自立した 人間になること。三つ目には自分の意思・信念・良心のもとに生きることが何よりも大切であると いうことでした。参加された皆さんも,熱心に聴講されていました。。 参加者より 父を3歳で亡くしました。(広島の原爆について) 先生の言われているようなお話を69歳の妹とよく 話します。戦争のことがよくわかりました。 参加者より 今の時代,政治家のお話を聞いているとなんと なく戦争に向かっているような気がしましたが, 日本を動かす人たちは,正直に語って,国民に 話してほしいと思いました。 参加者より 今の我々は70年前の歴史を学ぶ立場にあ る。だまされたからでは許されない。この言葉 はしっかり次の世代の子どもたちに伝えます。
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