巻頭言:これからの桜水会

27号
巻頭言:これからの桜水会
時下、会員各位には益々ご健勝でご活躍の
た。これもひとえに OB 諸兄・桜水会事務局員
こととお慶び申し上げます。
および学科教職員の全面的なご協力の賜と感
既に、諸兄にはご存知のことと思いますが、
謝申し上げます。創設以来 50 年、学部や学科
「日本大学桜水会」は 1952 年 4 月に水産学科
の名称も変わりましたが、6,500 余名の卒業生
第1回の卒業生により「会員相互の親睦啓発を
を数えるようになりました。平成 12 年度より新カ
図り、その社会的発展のために寄与し、かつ水
リキュラムにより水産学科時代と異なった気質
産学科の振興に貢献することを目的とする。」と
の学生も多くなり、水産業とも次第に縁遠い学
いう思想のもとに創立された同窓会です。そし
生が増加しているそうです。しかし、桜水会創
て、昨(2002)年 7 月には創立 50 周年記念式典
設の精神は、70 周年、100 周年へ綿々と引き継
を開催いたしました。祝賀会には佐々木惠彦学
がれて行かねばなりません。
部長、茂澤 杲学部校友会長を始めとして来賓
さて、昨年、日本大学本部校友会の運営が大
19 名、学科教員 5 名、会員 136 名(同伴婦人 3
きく変わりました。まず、「自立・自助」の精神。
名)の合計 163 名のご臨席を得て盛大に開催
すなわち、「正会員は自分でお金を払って
できました。また、記念事業募金には 214 名 501
(8,000 円/年)、自分で企画立案して、自分で
口と名刺広告 7 口の合計 2,655,000 円もの浄財
ボランテアとして活動する。」という方針になりま
が寄せられ、同時に、創立 50 周年記念誌執筆
した。要するに、新しい校友会は、今までの親
には 118 名(会員物故者夫人 4 名含む)の OB
睦を中心にした団体ではありません。教育シス
諸兄から「追憶・回想・想い出および過去・現
テムは従来通り教職員の先生方にお願いする
在・未来」等の貴重な原稿が寄せられ、335 ペ
のですが、教育支援システムとしての役割を果
ージもの立派な記念誌ができあがりまし
たすという、従来に無かった全く新しい校友会
1
職場便り
に変わっていくということです。このような本部
校友会の動きに対して、未だ学部校友会は
明確な方針を示しておりません。しかし、上
学校法人タイケン学園
日本ペット&アニマル専門学校
記の方針に従って変革されると推察されます。
在学生のための準会員制度が設けられ「奨
学支援・教育教材の提供・就職開拓」などの
三上 進
特典の付与が考えられております。そこで、
分会運営を如何にするかです。しかも、準
会員の皆様、如何お過ごしですか。
会員費の納入は毎年後期授業料納入時に
私は、桜水会創立 50 周年記念誌でも触
大学が代理徴収を行うこととなるようで
れた通り、ストレスが主因となった脳梗塞
す。このような状況を踏まえて、桜水会だ
で、右半身が完全麻痺状態になりました。
けでなく各分会も分会交付金が大幅に減
しかし、家族はじめ専門医、その他の方々
額され(対前年度 40 万円減)、その運営
のご支援もあっての事ですが、特に身体機
が厳しくなると予想されます。当然、桜水
能が迅速に現在の状態まで回復(杖なしに
会もそれに合わせた予算・運営方法を研究
単独で自宅より東京まで週数回往復でき
しなければなりません。何時までも仲良し
る状態)できました。
会では済まなくなりました。また、卒業生に配
今社会では、年齢・性別が区分基準にな
布する「桜水会報」の編集・発送および「会員
らないほどストレスが原因の脳の疾患が
名簿」の整理等の雑務を何時までも会員であ
多くなり、この予防・回復を図るためには、
る事務局の学科教員にお願いするわけにも
高血圧、高脂血症、動脈硬化症、その他の
いかなくなると思います。今後は、準会員制
生活習慣病の予防に努めるだけではなく、
度による新入生の会費徴収もままならなくな
自分にとってマイナスとなるストレスが
るようなので、運営費用をどこに依存するか
何であるかを確認して、その解消方法を知
を含めた資金計画や編集・発送等会員の活
り、それを確実に実行しなければならない
用を考えながら運営に当たらないと同窓会は
ということです。私の最大のストレスは、
崩壊してしまう危機に来ております。
人に頼まれると自分の都合を無視して引
上記について、新執行部で慎重審議し、対
き受けてしまい、その処理に追われること
策案を理事会にお示しするよう鋭意努力い
でした。
たしますので、桜水会運営維持に会員各位
私は、この体験を通して、思考活動にも
の一層のご理解とご協力を期待して挨拶とい
肉体活動同様限界があることを学びまし
たします。
た。そして、個人の体は個人の所有物では
(会長
櫻木 進)
ないこと、回復には個人の意志が強く影響
すること、心と肉体は健康の上で一体であ
2
ること、飲用水、イオンバランス、遠赤外
モンの悪影響や、PCB や重金属の体内蓄
線、電磁波等見えないエネルギーも無視で
積が懸念される海洋哺乳類等に対し、人類
きないこと、急激な温度差や運動・怒り・
は未来に向けてどのように対処して行く
ストレスを避けること、無理のない運動、
のかといった課題に高度の学理的背景を
人との交流、プラス思考、自分なりの生き
もって挑戦してゆける人材が必要であり、
甲斐をもって生活することが大切という
その人材を育成して行けるのは、現に大学、
ことを知り、現在、そのような生活を心掛
研究機関や博物館等で活躍しておられる
けています。
教育・研究職の方々であり、そこで育てら
自分はストレスに強いと即座に言いの
れた人材には、趣を異にして実利のコツを
ける人程その実態を理解していないと言
身につけさせることや早くその道のプロ
われています。是非、御自身のために、ま
を目指させることが使命と考えています。
た、御家族のために参考書を紐解き、ある
その中で、私の役割は背伸びをして最新の
いは専門家のアドバイスを受けて、一度き
情報のコピーを生徒に伝えるのではなく、
りの人生を大切にしてください。私の体験
桜水会会員はじめ多くの先輩方から実社
も皆様のお役に立てて頂きたいと冒頭に
会の新鮮な情報や協力を頂けるような橋
書かせて頂きました。
渡しをすることが私の役目と心得ていま
さて、前段の病を経て都認可の学校法人
す。そして、1年経過しましたが、この間、
タイケン学園日本ペット&アニマル専門
桜水会の先輩や生物資源科学部の先生方
学校にて、海洋生物・ネイチャー科の学科
の力添えを頂きました。この場を借りてお
長を努めております。なお、野生動物科の
礼を申し上げます。また、平成 14 年 11 月
担当学科長は、元上野動物園園長の田代
8 日には生物資源科学部で催された第 1 回
治氏です。元生物資源科学部の長尾壮七先
日本水産学会水産利用懇話会に学生と共
生(現本学校長)の推挙を受けてお手伝い
に参加の折り、短い時間でしたが、久々に
することになりました。本校は、名の示す
出口吉昭先生、広海十朗先生、伊藤眞吾先
通り、ヒトと地球環境の調和を前提とした
生やその他多くの先生方とお話しする機
未来志向で、海洋哺乳類からウイルスまで
会を得ました。
今後、益々関係の先輩諸氏にお世話にな
社会実務に直結したカリキュラムについ
ることが多くなると思いますが、宜しくお
て学んでもらうところです。
力添えくださるようにお願いいたします。
現在、生物を学ぶためには、未来環境に
ついても学んでもらう必要があります。特
また、身近で本校に興味をもたれる方々が
に、我々のように生物に強い関心を持つ者
いらしたら、いつでも私までご一報くださ
にとって、30 余年前に明らかにされたフ
い。
(第 12 期)
ロリダのアリゲーターに対する環境ホル
3
有限会社
荷居屋
かに、他の品質上の実験や工程検査、業界
団体のワーキンググループへの参加や行
政への許可申請なども行っています。一昨
半田 慎也
年は社会的に大きな問題となりました狂
私は、平成 8 年 3 月に水産学科を卒業致
牛病(BSE)関係の申請で非常に忙しい年
しました半田慎也と申します。
末でした。今はちょうど新薬事法(約 40
現在のところ私が勤務しているのは、静
年ぶりに大改正された)を迎え撃つ相談を
岡県清水市(平成 15 年 4 月からは合併で
しているところです。先は不明瞭な事もあ
住所は静岡市に変わりますが)にあります、 りますが、気を抜かず望んでいきたいと思
創業 1,684 年(貞享元年)の漢方薬を扱う
います。
とても小さな会社です。主な商品は、漢方
(第 45 期)
の煎じ薬、エキス製剤、薬用入浴剤などで、
本社清水工場と浜岡工場で生産しており
ます。私は、清水の本社本店に併設されて
原稿の募集
いる試験・研究室で助手と共に分析を担当
桜水会会報 28 号の原稿を募集します。
しております。漢方薬とはいえ薬事法上は
「職場便り」「近況」「クラス会」「随
「医薬品」ですので、その製造は GMP(医
筆」などを手書き(400 字詰め原稿用
薬品の製造管理及び品質管理規制)に基づ
紙)あるいはワープロ書きで 800~
いて行なわれ、品質管理も公定書である
1,000 字程度にまとめ(近況はハガキ
「日本薬局方」や自社が厚生労働省から許
でも可)
、平成 15 年 12 月末までに下
可された承認書に基づく規格試験が各々
記にお送り下さい。なお、原稿は電子
の製品に対して行われます。内容的には、
メール(添付ファイルの場合、Word
やはり新薬とは比較になりませんが、TLC
で作成のこと)でも受け付けます。
などによる確認試験、ヒ素や重金属、残留
農薬などの純度試験、HPLC や GC(FID)
送付先
による成分含量測定などを行ないます。私
〒252-8510
が本学大学院に在学中は、赤潮藻類に対し
神奈川県藤沢市亀井野 1866
て殺藻効果を示す生理活性物質の分離・精
日本大学生物資源科学部
製が修士論文のテーマの一つでした。漢方
海洋生物資源科学科内
生薬とは直接関係ありませんでしたが、測
桜水会事務局
定法が類似した点もあり、特に HPLC 分析
E-mail: [email protected]
の場面で学生時代の経験が役立つ場面も
少なくありません。こうした製品試験のほ
4
宛
研究室便り
ちろん関係してきますが、今年はどうも、
海洋生物生理学研究室
要領の良い悪いが目立ったように思いま
した。一言で要領と言ってもいろいろな要
卒業生の皆様にはお変わりありません
素を含んでおり、その人の性格も大いに関
か。
係してきます。要領の悪い人を見ていると、
引き続き、教授 朝比奈 潔と小橋二夫専
社会に出てから苦労しそうだなと思うこ
任講師で研究室運営にあたっております。
ともありますが、こと学問・研究の中では
平成 14 年度は現時点(15 年 2 月末)で、
要領が良いだけでは大事な点を見落とす
博士前期(修士)課程 2 年の遠藤直子さん
ことがあり、要領の悪い人がかえって新発
が鯨類の浸透圧調節機構に関する生理学
見をしたりすることがあります。
的研究で修了見込み、学部 4 年生 19 名が
今(平成 15)年も 1 月中旬に,高校や
卒業見込み(内、2 名ほど単位不足で自宅
中学の先生方を対象とした、学部資料館主
待機)です。今年度博士後期課程に進学し
催の理科実験セミナーを 10 号館の学生実
た波多野 順君は、シロウオのアロマター
験室で実施しました。資料館運営委員の望
ゼの遺伝子解析を軸として研究を続けて
月 篤先生から、昨年の魚類の解剖実習後
いますが、遺伝子発現実験がなかなかうま
のアンケートで要望が多かったイカ類の
くいかず苦労しています。今年度博士前期
解剖をやりたいとの話しがあり、一昨年定
課程に進学した富田祥子さんはサケ科魚
年退職された奥谷喬司先生と私と小橋先
類の産卵後の死亡と脳の老化との関係に
生が担当しました。実際に解剖に使ったの
ついて、同じく進学した吉安洋史君はミド
は冷凍のスルメイカでしたが、生きたイカ
リイガイの低温耐性タンパク質について、
の美しさやすばやさを見てもらおうと、望
それぞれ研究をスタートさせました。
月先生を通して油壷マリンパークの磯貝
このように、研究対象が特殊であったり、 高弘さん(第 11 期)にお願いして生きた
内容が細分化してくると、どうしても他の
ヤリイカを分けていただき前日に運んで
機関や大学、学内でも他学科の研究室でい
きたものの、海水が合わなかったのか当日
ろいろ教えてもらったりご協力頂いたり
死んでしまったのが残念でした。しかし、
することが多くなります。このような外部
死にたてのヤリイカの内臓は美しく、また、
とのコミュニケーションでまず重要なの
美味でした。われわれはイカ類は専門外だ
が最低限の礼儀であり、最近では「礼儀を
ったのですが、イカ・タコ研究の第一人者
はずさない教育」も研究室運営上必要とな
である奥谷先生が指導して下さったので
ってきました。
心強く、長年の疑問がやっと解けた、と言
さて、今年度の卒業研究は、そのまま学
って下さる先生もいました。解剖後、望月
会発表に使えそうなものから、発表会当日
先生の指導によるイカの塩辛作りの実習
の朝までかかってやっと滑り込んだもの
も好評でした。
まで様々でした。これには本人の努力もも
今後とも当研究室をよろしくお願いい
5
解明に向けた音響学的手法、内分泌撹乱化
たします。
学物質(環境ホルモン)の生物(主にミジ
(朝比奈)
ンコ)に及ぼす毒性評価、様々な海洋生物
中に含まれる重金属、大型海藻による重金
属吸収、安定同位体比からみた海洋の食物
連鎖の解明、また、海洋生態系においてよ
り高次な栄養段階に位置する海産哺乳類
の生態を解明するために水族館で飼育さ
れているイルカの成長や摂餌効率などに
ついても研究しております。
本年度の研究業績は、学術誌 3 編(いず
海洋環境学研究室
れも国際誌)に掲載された他、学会発表が
7 件あり、その内訳は The 8th International
卒業生の皆様には時下、益々ご健勝のこ
Conference on Copepoda(7 月、台湾・基隆
ととお慶び申し上げます。
市)
で 2 件、Pacific Congress on Marine Science
平成 14 年度の研究室構成は廣海十朗教
授、荒
and Technology International 2002(7 月、千葉
功一専任講師の教員 2 名、大学院
博士前期課程 7 名(2 年 4 名、1 年 3 名)、
市)で 1 件、日本プランクトン学会(9 月、
4 年次学生 22 名(うち女子学生 12 名)と
函館市)で 2 件、日本海洋学会(10 月、札
昨年度に引き続き大所帯となりました。本
幌市)で 2 件とアグレッシブに研究活動を行
年 5 月より研究室のホームページ
っております。
( http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~ocean/ ) を 開
平成 14 年度の就職先(卒業生含む)は、
設・公開しております。内容は、研究紹介、
地方公務員、民間の環境調査・分析会社、
研究室紹介、教員・大学院生・4 年次学生の
水産物製造・販売会社、コンピュータ関連
紹介、ゼミ紹介(ゼミで紹介した英語論文
会社などです。本年度の就職状況は、幾ら
の和文要旨)など盛沢山で、時折更新して
か回復したようですが、まだ厳しい状態の
おりますので、是非ご覧下さい。
ようです。どうか、桜水会会員諸兄の温か
いご支援、ご協力を賜りますようお願い申
研究テーマは、海洋環境および海洋生態
し上げます。
系の解明、また、主に低次栄養段階に位置
(荒)
する生物の海洋生態系における機能・役割
の評価等が中心です。具体的には、相模湾
海洋資源育成環境学研究室
における生態系動態の解明(プロジェクト
“SHONAM”)、東京湾における赤潮消長
平成 14 年度の研究室構成は、教授 杉田
に対する微小動物プランクトンの関与、干
治男、助手 間野伸宏、副手 蒲地美砂、大
潟潮間帯におけるメイオベントスの群集
学院博士後期課程 2 年1名、同前期課程 2
生態、東京湾におけるミズクラゲ分布生態
年 4 名、同1年 2 名、学部 4 年生 23 名の
6
総勢 33 名です。本年度は教員構成に変化
載されましたのでご高覧下さい(http://
がありました。3年間、学科事務や研究室
www.between.ne.jp/navi/univ/5027/data_labo
業務に貢献してこられた中島理恵副手が
.html)。
下田臨海実験所がオープンリサーチセ
結婚のため、3 月 31 日をもってご退職さ
ンターとして本年度よりスタートするこ
れました。中島さんは「スーパー副手」と
ととなり、当研究室でも積極的に活用した
して他学科の教員の噂にのぼるほど有能
いと考えています。これまでは湘南校舎で
な女性であり、研究室の立ち上げから大変
の DNA 操作法の修得(3 月)
、神奈川県水
お世話になってきましたので、大きな損失
産総合研究所内水面試験場の見学(6 月)
です。8 月初めに結婚され、有泉姓に変わ
および東京水産大学大泉実習場でのニジ
られました。お幸せな家庭を築かれること
マス人工授精実習(10 月)などの実習を
を祈念致したいと存じます。さて、4 月 1
行ってきましたが、来年度はこれに下田で
日からは後任として蒲地美砂副手が就任
の生物採集や養殖現場の見学などを組み
されました。蒲地さんは当研究室の出身で、 込む予定です。また、研究については現在
検討中です。
中島さん同様に才色兼備のお嬢さんであ
本年度から 1 年次開講の餌料生物学を
り、今後の活躍が大いに期待されます。な
担当することになりました。既に配合飼料
お詳細は別項に譲ります。
が飛躍的に発達していますので、餌料生物
研究室の研究テーマはこれまでと同様、
水産動物の腸内細菌や増養殖環境に関連
の大部分は初期餌料として使用する微細
したものが中心です。最近は大学院生数が
藻類やワムシなどの微生物となります。し
増加したこともあり、研究のアクティビテ
かし、微生物学の立場から見直すと、未だ
ィーはかなり向上しました。その成果は、
解明されていない部分がかなりあること
学会誌に 4 編が掲載されたほか、学会発表
から、新たな研究分野として開拓できそう
が 16 題に達し、内 2 題は 9 月に米国 New
です。幸い本年度から(社)日本栽培漁業
Orleans で 開 催 さ れ た The Fourth
協会との共同研究が始まりましたので、生
産現場の情報も取り入れて特色のある餌
International Symposium on Aquatic Animal
Health で、また、3 題は韓国群山で開催さ
料生物学を構築していきたいと考えてお
れた第 5 回韓日水産増養殖シンポジウム
ります。
(杉田)
で報告されました。特に、分子生物学的手
法の導入により、「生きているが培養でき
海洋生物機能応用学研究室
ない細菌」など、これまで対象にできなか
卒業生の皆様におかれましては益々ご
った微生物を培養することなしに直接解
清祥のことと誠にお慶び申し上げます。
析できるため、これまで遭遇しなかった細
平成 14 年度の当研究室は望月 篤教授、
菌種との出会いに日々明け暮れています。
松宮政弘助教授、宮内浩二助手、学部研究
最近、当研究室の紹介記事が受験雑誌に掲
7
生 1 名ならびに4年生 28 名(内 女子 9
申し上げます。
(宮内)
名)で構成され、従来より取り組んでいる
イカ墨汁の防腐成分をはじめ魚介類の鮮
海洋生物資源生産学研究室
度に関する研究、水産生物に含まれるキチ
ナーゼ・リゾチームといった生理活性物質
本年度は大学院博士前期課程 2 年 3 名、
に関する研究、また、農芸化学科食品化学
4 年生 32 名が教員 2 名ともども日夜勉学
研究室との共同によるワサビ精油による
と研究に励みました。研究室内での実験ば
鮮度保持効果の研究に取り組み、十分な成
かりでなく、下田臨海実験所に長期間滞在
果を上げ無事卒業研究を終えました。卒業
しての延縄操業実験や各種フィールド実
生の就職先として、鳥羽市役所、サンヨー
験を行った他、外部研究機関との共同研究
食品株式会社をはじめ食品メーカーを中
では、神奈川県水産総合研究所と共同で相
心に、製薬系等多岐におよび、今後の活躍
模湾に生息するサメ類の生態的特徴や魚
が期待されます。
類の耳石を用いた年齢査定に関する研究
昨(平成 14)年 11 月には日本水産学会
や、相模湾に発生する急潮の流況特性とこ
関東支部長である望月教授を中心に公開
の時湾内各地に敷設されている定置網に
シンポジウムが催され、当研究室の学生に
作用する流体力を明らかにする研究を行
もお手伝いいただき盛会のうちに幕を下
いました。また、遠洋水産研究所では、こ
ろすことができました。本年度も公開シン
れまで目視に頼ってきた鯨類の体長測定
ポジウムの開催を予定しており、卒業生の
に汎用的な推定法の導入を院生が実際に
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げま
調査航海に乗船して試みました。さらに、
す。また、松宮助教授は文部科学省科学研
小型記録器で遊泳中の魚類の生理・生態情
究費に採択された「イカ肝臓キチン分解酵
報を長時間記録し、人間が見られない世界
素の特性とその応用に関する研究」という
で彼らがどんな生活をしているかを明ら
テーマで学生と共に日々研究を重ね今後
かにする研究を日本水産㈱や国立極地研
の成果が期待されます。
究所と共同で行うなど、この 1 年間院生と
15 年度は大学院生 1 名並びに 4 年生 33
名(内
4 年生諸君がそれぞれ協力し合いながら
女子 10 名)という構成でのスタ
様々な実験を進めてきました。
ートとなります。研究室のテーマは、上記
特筆すべきこととしては、日本大学ボー
のテーマに加え、15 年よりタコ墨成分に
ト部主将の西村好道君が平成 12 年度から
関する研究がスタートするので、スタッフ
14 年度までの全日本大学選手権優勝の功
一同、研究成果の発展に力を注いでいるこ
績により総長賞を受賞されました。西村君
とでしょう
は今後も実業団で競技を続け、日本を代表
終わりに折からの不況により、学生の就
するボート選手としての飛躍が期待され
職状況が大変厳しくなっております。今後
ます。
とも桜水会諸兄の益々のご助力をお願い
ここ数年間就職難が続いており、特に女
8
子学生の就職は厳しさを増すばかりです。
それに海洋生物資源教育研究センターが立
また、近年の特徴として、必ずしも就職を
ち上がって、その事務補助として泉 美由
希望しない学生も少なからず居ります。ど
紀さんが週に 3 日ほど来ております。平成
のような道を選ぶにしても社会に出てか
15 年度は大学院学生が 1 名増えますが、4
らが本当の勉強の始まりです。卒業後も努
年次学生が 5 名と大幅ダウン。最近なんと
力を怠らずに様々な困難に立ち向かう力
なく感じることなのですが、今の学生の口
を蓄え、自信を持って生きていって欲しい
癖として、疲れるという言葉を耳にするこ
と思います。学生達は、今後、桜水会の諸
とが多く、我々のように肉体労働的研究は
先輩方に様々な場面でお世話になること
疲れるから敬遠されるのか、あるいは、研
と思います。後輩達の成長と活躍をこれか
究のフィールドは下田臨海実験所が主で
らも時には厳しく、時には温かく見守って
あるから、お金がかかるからという理由な
頂き、彼らが立派な社会人として活躍でき
のかよく分かりません。
ますように、ご指導とご鞭撻を賜れますよ
従って、研究テーマもかなり絞らなけれ
うお願い申し上げます。
ばならなくなりましたが、すべて高井君に
(小島)
まかせて、私はすこし楽をさせて貰おうか
などと不遜な考えを持っております。
海洋生物資源管理学研究室
最新の知識と技術を持った高井君の加
入で、研究室のテーマも徐々に海洋生物の
本研究室は、資源生物学的、生態学的、
動態解析の方にシフトしつつありますが、
資源環境学的、数理統計的手法を用いて水
彼の希望もあり、さらに第 21 期卒業の和
圏生物資源の持続的利用と資源の維持・管
知 清君(新日本海事株式会社)が映像機
理、水圏生物の動態解析、環境変動解析、
器の面で協力してくれるとのことなので、
生息場の保全と復元などを研究分野とし
15 年度からはすこし深海の方にも手を伸
ております。
ばしてみようかとも考えております。
まずどんな形でもフィールドに出て調
いずれにせよ学部全体で求められてい
査研究を行うことが我が研究室の基本姿
る研究の活性化に本研究室も乗り遅れな
勢である。「生物現象はフィールドで起こ
いよう頑張りましょう・・・と思っており
っているのであって、実験室で起こってい
ます。
る訳ではない」。フィールドを見ずして生
(吉原)
物を語る無かれ。従って汐まみれ、泥まみ
れ(?)を厭う人、力を出し惜しみする人
海洋生体機能化学研究室
は来ること無かれ・・・と粋がっておりま
す。
まずは、4 月に開催しました西出英一先
平成 14 年度の人員構成は、吉原喜好教
生の退職記念祝賀会にはご多用のところ、
授、高井則之助手の 2 教員と大学院学生 2
また、遠方にもかかわらず多数のご出席を
名、4 年次学生 13 名となっております。
頂いたことに心よりお礼申し上げます。お
9
陰を持ちまして会は盛大に執り行われま
めでたく卒業して桜水会の一員となりま
して、先生に於かれましても大変なお喜び
したので、今後とも桜水会諸兄の益々のご
様でした。先生は現在都内の番町にお引っ
助力をお願い申しあげます。
越しされつつがなくお過ごしに成られて
平成 15 年度からは、大学院生 6 名(M2:
います。
2 名、M1: 4 名)、学部学生 16 名で、研究
平成 5 年度に水産生物化学研究室から
室の主要研究課題に関連する研究を例年
分家して以来、
平成 13 年度までの 9 年間、
通り行う予定です。また、本年度も生田目
水産分子生物学研究室及び海洋生体機能
(S58)、江波戸(S60)、垣内(S62)、加藤(立)
化学研究室は教授1人で運営されてきま
(H1)、塚本(H4)、森(旧姓: 小泉)(H5)、小林
したが、本年度(平成 14 年度)から、新
(美)(H6)
、乾(旧姓: 田沼)(H6)、内田(H8)、
たに専任講師及び副手をお迎えし、10 年
和田(H8)、鈴木(智)(H9)、比企(H9)、小島
目にして初めて一人前の研究室に成りま
(H10)、齋藤(H10)、竹原(旧姓: 小野)(H10)、
した。現在の研究室のメンバーは、内田直
冨田(H10)、柿山(H11)、奥谷(H11)、清水
行教授、森 司専任講師、長野 香副手と大
(H11)、木村(H12)、斎藤(H12)、木戸(H13)、
学院生 3 名(M2: 1 名; M1: 2 名)と学部4
松井(H13)、馬男木(H13)等の多数の諸先輩
年生 20 名(内、女子7名)です。このメ
が研究室を訪ねて下さり、後輩を叱咤激励
ンバーにより、従来からの主要研究課題で
していただいたことに感謝します。他の先
ある「魚類の細胞外マットリックス成分と
輩方も時間を見て、研究室、学科、学部の
細胞の相互作用機構の分子レベルでの解
変貌を見に来て下さい。
(内田)
明」及び「水産生理活性物質の検索と構造
解析」と新たに「水生生物の成熟成長機構
魚医学研究室
の解明」に関連する研究を加えまして精力
的に取り組んでいます。本年度から分子生
魚医学研究室は、人間形成に重点を置き、
物学的研究の設備が益々充実したことと、
『個人の創意工夫を引き出し、研究の厳し
研究室メンバーの並々ならぬ努力により、
さ、楽しさを知り、自分の成果として結果
コイ真皮 I 型コラーゲン及びナマズ血漿
につなげていくこと』を目標に、指導教員
フィブロネクチンの新たな細胞結合ドメ
である廣瀬一美教授の指導により研究に
インの一次構造の解析、カツオ煮熟液を用
取り組んでいます。最近では、研究意欲の
いた細胞接着促進物質の作製法の開発、珪
ある 3 年生も研究室に通うようになり、研
藻類が産生するアロレパシー物質の赤潮
究室内で学生が所狭しと、にぎやかに頑張
藻類殺藻機構の解明、エビ造雄腺ペプチド
っています。廣瀬教授は、学部執行部の学
ホルモンの一次構造解析などに著しい成
生担当として活躍中、脳内出血のため左半
果を得ました。また、現在の厳しい就職状
身麻痺の状態になり、間もなく 3 年になり
況にも拘わらず修了及び卒業予定者の殆
ます。学生への教育、研究指導、学生相談、
どが進路を決定し、無事に論文を仕上げ、
海洋生物資源科学科の主任としても、さら
10
に海外にも足を伸ばし、真正面から体の不
部分、新規導入機器購入費の一部、多少で
自由さにも負けず、幅広く活躍されていま
すが 5 年間の研究費が支給されることに
す。
なりました。
現在、本研究室では水産増養殖の弊害と
昨年度までの実験所を知っている方は
なる細菌症、真菌症、寄生虫症などの各種
恐らくびっくりされるであろうほど、外観
感染症を事前に防ぐことを主要テーマと
は変わりませんが中身が大変貌を遂げま
して、発病メカニズムの解明や病気に対す
した。まず、独立した約 100 平米の水槽棟
る予防・治療法の確立のために努力してい
が新築され、2 トン水槽 8 本をメインに用
ます。本年は、ウナギ皮膚粘液中に含まれ
途に応じた各種水槽を常備し、長期飼育実
る抗菌物質、無脊椎動物(ナマコ)の細胞
験も可能になりました。また、音響実験が
性免疫機構、寄生虫の宿主特異性の解析等
出来る無音室も作りました。実験棟内部も
の基礎研究や、感染魚の診断法、養殖現場
1 研究室、4 実験室、60 人収容の講義室、
で役立つ治療薬開発のための実用研究の
飼育実験室、3 坪の冷凍室を備え、研究室
他、都市型河川に生息する異常魚(内分泌
以外は誰でも自由に使える共通スペース
撹乱物質?)の調査等、環境問題に関連す
と し た こ とで す 。 こ れら の 各 実 験室 に
る研究にも取り組んでいます。これらの研
6,100 万円をかけて大型分析機器 7 台が導
究成果は、日本水産学会、日本水産増殖学
入されました。さらに、実験所所属の生物
会、日本魚病学会、日本寄生虫学会、環境
試料採集船「すざき 2 世」が横付けできる
ホルモン学会などで発表しています。
桟橋が出来、15 年度にはその桟橋へ車で
物品を運搬できる道路も建設されます。
今後は、研究室学生のみならず、やる気
の学生は学年を問わず指導し、仲間として
容積が変わらないので、犠牲になった施設
育てたいと考えております。そこで、社会
もあります。図書室は講義室の壁際に、標
で活躍されている卒業生の皆様の頑張り
本室、工作室は中庭にプレハブ倉庫を建て
を在校生にお聞かせ頂き、パワーを注入し
て代用します。次に手がけるのは長期滞在
て下さる様お願いし、お待ち申し上げます。 研究者用の宿泊施設の建設ですが、これも
学部上層部の理解を得ているとの感触を
(小數賀)
もっております。このように、この一年間
下田臨海実験所
で急激な変貌を遂げた実験所ですが、今後
はいかに教育・研究に活用するかが問題で、
2002 年 4 月から文部科学省のオープン
近い将来その成果が問われることになり
リサーチ事業構想の採択を受けて、下田臨
ますのでうかうか出来ません。
海実験所に海洋生物資源教育研究センタ
桜水会員の諸兄姉で大学や企業の研究
ーが併設されました。
所で海洋生物関連の研究をなさっていて、
採択を機に、2002 年 9 月から実験棟の
実験所を使って研究をやってみようと思
大改修が行われ、1 月 24 日に竣工検査が
われる方はご相談下さい。
終わりました。これには改修費のかなりの
(実験所長
11
吉原喜好)
自己紹介
幼年期からその才を眩いばかりに光り輝
専任講師
かせることが出来るが、我々凡人は原石を
森 司
長い間磨いて始めて石に含まれているも
本年度から、海洋生
のが見えてくるのである。また、仮に、ダ
体機能化学研究室の専
イヤだったとしても、磨かれなければその
任講師として赴任致し
価値は無くなるし、その磨き方にも石に応
ました森 司です。
じた違いがあるはずである。しかし、誰も
本学科に赴任する前
自分がどんな原石であるのかをあらかじ
は企業の研究所に 5 年
め知ることは出来ない。だから、自分がど
んな石なのかを知る旅、それが人生である
間、その後、北海道大
と思っている。そして、それを知ることが
学水産学部の教官として 9 年間、研究教育
可能なとても大切な期間がこの大学時代
活動を送ってきました。
である。もし、自分が最も輝ける何かを見
教壇から学生に尋ねた質問がある。“君
つけることが出来れば、それに対してどん
たちがこの世に存在する確立はどれくら
な努力も払うことが出来るし、また、その
いだろうか?” 勿論、瞬時に答えられる
努力はやがて確実に成果となり実を結ぶ
問題ではないが、どれだけ多くの因子が関
はずである。そして、将来、それを生業と
与しているのかを考えるために尋ねてみ
することができれば、自分はもとより自分
た。多分、受精効率のみから考えるとラッ
と関わりのある人間も幸せにすることが
キーな人でも 5 千万分の1以下の確立で
出来るであろう。そんな人生において大切
あろうと思う。そう考えると“私が”ある
な期間を教員として学生とともに過ごせ
いは“あなた”がこの世に存在していると
ることは私にとって幸せであり、責任重大
言うことは必ずしも必然ではなく、実に貴
である。教育・研究を通して学生が自分自
重で稀なことと言える。別な言い方をすれ
身の中に何かを見つけることが出来るよ
ば、他の自分がこの世にいても全く不思議
うに全力で手伝いたいし、また、学生と共
では無いのである。そんなにも稀で貴重な
に生きていく中で私自身の中にまた新た
存在である我々であるからこそ、その人間
な何かを見出したいと思う。
の個性が出てくるのだと思うし、また、一
つの物差しでは計れない能力をそれぞれ
助手
の人間は持っているのだと思う。
私はよく人間を金属に例えることにし
高井 則之
本年度から、海洋生
ている。金やダイヤモンドは装飾品として
物資源管理学研究室の
はとても高価だが、飛行機の羽やエンジン
助手として赴任致しま
には使えない。一方、鉄やアルミは指輪の
した高井則之です。
飾りには向かないけれども、構造物や乗り
物を作るためには有効である。そう、つま
普段は下田臨海実験
り適材適所なのだ。天才と呼ばれる人達は
所に常駐して、伊豆半
12
島沿岸海域の魚類生態および食物網構造を
いと考えております。皆様のご指導・ご鞭
研究しております。
撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
私は、1998 年に京都大学大学院農学研
究科(水産学専攻)で博士号を取得した後、
副手
蒲地 美砂
同大学生態学研究センター(所在地、滋賀
県草津市)に半年間リサーチアソシエイト
平成 14 年 3 月に海洋
として在籍し、次いで工業技術院・中国工
生物資源科学科海洋資
業技術研究所(現: 独立行政法人産業技術
源育成環境学研究室を
総合研究所中国センター; 所在地: 広島県
卒業し、同年 4 月より、
呉市)に 3 年間、科学技術振興事業団特別
学科付き副手となりま
研究員として勤務しておりました。博士号
した蒲地美砂です。
取得後は、主に炭素・窒素安定同位体比分
4 年間学生生活を送
析による瀬戸内海生態系のエネルギー流
った出身学科が職場となり、最初は戸惑い
解析、及び生物装着型データ記録計による
ながらも、社会人としての一歩を安堵感と
大型魚類の行動解析を研究テーマとして
共に切ることが出来ました。現在、在学中
手がけておりました。
からの憧れであった副手という職業につ
けたことを、非常に嬉しく思っています。
出身地が山に囲まれた長野県(松本市)
であったため、幼少期はウグイやオイカワ
学生実験や学科の仕事を通して、後輩で
などの淡水魚採集に熱を上げて育ちまし
ある学生が日を追うごとに成長していく
たが、海の研究を始めてからは海産魚の魚
姿を肌で感じるのは、自分にとってよい刺
種の多彩さに魅了されております。特に、
激であり、また、このような恵まれた環境
伊豆半島は、駿河湾、相模湾といった急深
で働くことができ、幸せに感じています。
の海に挟まれておりますので、今後は深海
さらに、諸先生方の温かいご指導のもと、
魚類の研究にも積極的に取り組んでいき
学生との触れ合いを大切にしながら、毎日
たいと考えております。
を楽しく過ごしています。自分が学生時代
京都、滋賀、広島の在住期間を通じて、
にお世話になったように、将来私自身が学
身辺が落ち着きつつある大学院生や職業
生から慕われるような頼りがいのある副
研究者と交わりながら毎日を過ごしてお
手になりたいと思っています。
りましたので、現在、20 歳前後の学部生
今はまだ勉強不足ではありますが、少し
達に囲まれて、溌剌としたパワーに圧倒さ
でも学科のお役に立てるよう、日々向上心
れております。未だ、諸事もの慣れない出
を持ち頑張る所存です。今後とも、ご指導
来事に四苦八苦もしておりますが、一日も
の程どうぞよろしくお願いいたします。
早く本学の制度と文化に馴染んでいきた
13
弔辞
でした。鐘と太鼓のリズミカルな音の響き
日本大学名誉教授
に合わせて、面白おかしく踊る君の仕草は
青木 久尚
超一級のものでした。市民から盛大な拍手
を送られ大好評を博したのも、今では懐か
故門田定美君の御霊前に謹んでお別れ
しい思い出となってしまいました。
のことばを申し上げます。
門田君、なんでこんなにも早く我々友人
大学 3 年のとき、北海道の雪深い浜益と
との別れを急いでしまったのですか。昨年
いうニシン漁場で共に働いたことがあり
の 11 月、水産学科第 1 期生会の桜一水会
ましたネ。晴れた日も、雨の日も、波の荒
に奥様とご一緒に出席され、病気にも打ち
い日も網にかかるニシンを捕り続け、眠る
勝って元気になられたという報告をされ
時間もままならぬほどでした。そのような
たばかりではありませんか。その君が 1
中で君はまさに海の男としての力量を発
月 20 日、風に散る桜の花のように急逝さ
揮され、意思の強さを如何なく周囲の人々
れてしまいました。私はその訃報に接し、
に示されました。
ただただ驚くばかりで言うすべを知らず、
我々友人の中では、人格識見ともに兼ね
備えた人といえば、それは門田君でした。
真に哀悼痛情の情に耐えません。
君を支えてこられた千保子夫人をはじ
研究面ではプランクトン学で農学博士の
め、ご家族、ご親族の皆様のお悲しみは如
学位を東北大学から授与され、大学の管理
何ばかりかとお察し致します。思えば門田
面では農獣医学部長、続いて生物資源科学
君とは昭和 22 年の春、日本大学農学部横
部長、さらには日本大学副総長となり、そ
須賀予科に入学してからの親しい友とし
の重責を全うされたのも、学生時代に培わ
て、苦楽を共にし、励まし合って今日に至
れた不屈の精神力と数多くの豊な経験が
りました。学生時代は食糧難に遇い、サツ
活かされたものと敬服しております。
マイモを主食にした時代でもありました
いま幽明境を異にして、元気なそしてや
が、お互いに若さでカバーし青春時代を過
さしい君のお姿に再び見えることができ
ごして参りました。
なくなりました。門田君、君は私達の心の
横須賀公郷の赤提灯の灯る屋台で、夢を
中に永遠に生き続けることでしょう。そし
抱き未来を語りながら酒を酌み交わした
てこれからも君を中心にして、私達同窓生
こともありましたネ。同宿だった君との思
の友情の絆はさらに固く結ばれていくで
い出は盡きません。
しょう。美しい自然をこよなく愛した君は、
予科祭もその一つです。横須賀市内に繰
こんなにも早く自然にかえってしまわれ
り出した予科生の仮装行列で、一番目を引
た。どうか、君の好きだった美しい自然に
いたのは門田君の扮するチンドン屋さん
包まれて安らかにお眠りください。今朝の
14
富士は一段と美しく、西方にあるという極
果を「日本淡水産動植物プランクトン図
楽浄土へ旅立たれる君を見送っているよ
鑑」として発刊いたしました。先生は、大
うです。門田君、君との悲しいお別れにあ
変喜んでくださいましたが、一方で厳しい
たり、友人一同を代表してご霊前に額ずき、 お言葉も頂きました。「君が最も専門とす
ひたすらにご冥福をお祈り致しておりま
るミジンコ、特に、シカクミジンコ及びケ
す。
ンミジンコの部分が不満である。他の者の
合掌
著書ならともかく、この部分を全く新たに
(第 1 期)
まとめるように」と言うものでありました。
ここ 100 年分類が揺れ動く部分を含んだ
四日市大学環境情報学部環境情報学科
教授
ものであり困難が予想されます。しかし、
田中 正明
私は、このお言葉を先生から私への宿題と
門田先生、私は只今突然の訃報に接し、
そのあまりにも早急なご逝去がただただ
して取り組んでいきます。「これでよし」
とメガネの奥から優しい眼で喜んでいた
悲しく、申し上げる言葉もございません。
思い起こせば、先生に始めてご指導頂く
だける日のないことを残念に思います。
本日、永久のお別れに当たり、申すべき
ようになったのは、昭和 42 年の大学紛争
言葉も思い浮かぬほどに心動転しており
の少し前のことでした。研究室の出入りを
ますが、今後、常に先生のご恩顧を念頭に
1 年生から許され、4 年間ご指導を頂きま
置き、研究精進の一途を邁進することをお
した。八ヶ岳の湖沼調査のお供をさせてい
誓いしてお別れいたします。
ただき、調査研究の厳しさと、顕微鏡を通
先生、思い出はつきません。どうぞ安ら
して見た今まで全然知らなかった世界の
かにお眠りください。
楽しさを教えて頂きました。
(第 20 期)
私は、現在、大学教授の道を選び、学生
と共に毎日過ごして居りますが、常に門田
先生のご講義訓陶を思い出し指導にあた
故門田定美先生勲三等旭日章叙勲まで
っていることに気づくことが多くありま
の余りにも長き道程-追悼の意をこめ
す。如何に大切な恩師だったかと、あらた
て
めてご逝去されたことをこの上なく残念
海洋環境学研究室
教授
広海 十朗
に思う次第です。
私も今年で 35 年間プランクトンの研究
門田定美先生が 1 月 20 日(月)に突然ご
の道を歩んでまいりました。昨年、その成
逝去なされました。当日は湘南キャンパス
15
にて知り合いの方の講演会(その方の定年
書類の一つである功績調書についても「抽
を控えた最終講義)があり、それにお出に
象的な表現は避け、具体的に、そして専門
なるために、まさに大学(会場となる本館)
用語はさけるようにして概ね 2000 字程度
にいらした直後のことでした。病院でもな
にまとめよ」とのことでした。
い、外でもない、先生の大好きだった大学
ご遺族をはじめ本学部の事務方の協力
で亡くなられたのです。奥様の話によりま
をも仰ぎながら、さらには佐々木学部長か
すと、当日の朝は普通に食事をとられてか
ら温かい励ましを頂き、何とか期限内に書
らの外出。出際に、「寒さが体には良くな
類を作成することが出来ました。次は、
いので、なにも無理して行かなくても」と
「文科省から書類について何かしらの問
いつもの忠告をしたにもかかわらず、これ
い合わせがあるだろう。その時は速やかに
を振り切って外出されたのだそうです。い
対応することが肝要である」と言われまし
かにも門田先生らしい朝でした。心臓の悪
たので、連日緊張しながら身構えておりま
い体に無理をしてのことだったと思いま
した。ところが、1週間がそして 10 日が
す。実に義理堅い、真摯なお人柄が偲ばれ
経っても連絡(問い合わせ)が一切ありま
ます。日本大学をこよなく愛し、そして学
せん。このときは率直に言って、「文科省
問に対して一途な門田先生らしい最期で
に書類が行っていないのでは?」と疑った
ありました。
ものでした。その頃、忌明け(四十九日)
その後、1 月 22 日になって「死後叙勲
の法要の日取りも決まり(3 月 8 日)、それ
の申請を日本大学から提出してもよいが、
までに叙勲されるようになれば好都合で
望むなら関係書類を 27 日(時間厳守)まで
ある旨事務課に自ら訴えました。そうこう
揃えたし」との連絡が事務課から届きまし
している内に、2 月 14 日(金)に勲三等旭日
た。ちなみに文科省の締め切りは 1 月 31
章の朗報が入ったのです。この瞬間、肩の
日とのこと。要求される関係書類の多さに
荷が下りた思いでした。そうして、この間
は驚きました。学術的業績、社会的業績リ
の努力が報われたという達成感を覚えま
ストは勿論のこと、他にもテレビ・新聞・
した。
書物などに取り上げられたことがあるか、
以上がご遺族、事務方そして私の“奮
あればその写しを揃えること等々、これで
戦”記録でもあり、また、故門田定美
はとても間に合いそうにありません。どう
先生叙勲までの道程のほんの一部です。
せ間に合わないことを見越しての注文の
功績調書をしたためて感じたことは、
ように思えました。つらいのは、功績に値
これほどの業績は私にはとても真似が
する事項が発生した年月日をいちいち明
出来ないということでした。改めて門
記しないとならないことで、さらには関係
田定美先生のご功労を振り返るために、
16
ここに功績調書を掲載し、先生を追悼
大学副総長を務め、さらには平成 2 年 1
したいと思います。必ずや、これら数々
月 19 日から平成 2 年 8 月 31 日まで、およ
のご功績が、そしてお人柄がこの度の
び平成 9 年 8 月 13 日から平成 11 年 8 月
叙勲に至る真の道程であったものと理
31 日までの間の 2 度にわたり、日本大学
解されることでしょう。ただ、悔やま
総長職務代理代行者を務めた。
れることは生前に叙勲できたらばどん
この間、同人は永年にわたって、浮遊生
なにか良かったものか。先生のお喜び
物学、陸水学、海洋学等の研究ならびに教
のお顔が目に浮かびます。私だけでは
育面で多大な成果をあげた。そのなかで、
なく多くの皆様も、そして先生も、喜
わが国の高山湖沼に生息する甲殻類プラ
びと同時になぜ生前に叙勲できなかっ
ンクトンの生態学的研究に従事し、昭和
たのか、という疑問や悔しさが錯綜し
41 年 3 月「高山湖沼における主要甲殻類プ
ていることと思います。
ランクトンの生態に関する研究」で東北大
学より農学博士の学位を授与された。また、
功績調書
昭和 40 年 4 月から 48 年 3 月にかけて文部
門田 定美
省特定研究の国際生物事業計画(IBP)に
同人は昭和4年 10 月 23 日愛媛県に生ま
参加し、わが国の陸水ならびに海洋部門の
れ、昭和 27 年 3 月日本大学農学部水産学
研究に従事し、プランクトンの生物量なら
科を卒業した。同年 6 月、日本大学副手、
びに生産量を明らかにした。昭和 47 年、
昭和 28 年同大学助手、そして専任講師、
デンマーク王国コペンハーゲン大学に留
助教授を経て昭和 49 年教授に就任した。
学、その後、琵琶湖底堆積物の動物微化石
その後長年にわたり日本大学評議員、学生
分析学的研究に従事し、わが国における古
生活担当、学務担当職などを経て、昭和
生態学分野に動物微化石という新しい研
63 年 3 月に農獣医学部長となる。同学部
究手法を開拓・導入した。この手法は従前
は、平成 8 年 4 月学部名称変更により生物
の花粉分析手法を相補するものとして評
資源科学部となったが、同人はその後も学
価された。さらには昭和 47 年 4 月から 56
部長を拝命し、平成 11 年 10 月 22 日の定
年 3 月まで農林水産省による農林水産生
年退職日まで部長職にあった。この間、昭
態系における汚染物質の循環と指標生物
和 59 年以降日本大学評議員を務め、また、
に関する研究にも参加し、わが国の富栄養
平成元年 9 月 1 日から平成 2 年 8 月 31 日
海域におけるプランクトン指標生物種の
までの間および平成年 9 月 1 日から平成 9
策定に取り組むなど、海洋・陸水学上の諸
年 8 月 31 日までの間の 2 度にわたり日本
問題に精力的に取り組んだ。これらの成果
17
が国内の諸学会から認められ、日本プラン
大学間協定に基づいて本学部とワ大獣医
クトン学会評議員、日本水産学会関東支部
学部との単位互換制度を定めた。この功績
評議員、日本陸水学会評議員および同学会
が称えられ平成 11 年 10 月 22 日、ワシン
編集委員などの諸学会の要職を歴任し、わ
トン州立大学から名誉交友の称号を授与
が国の海洋学、陸水学研究の発展に貢献し
された。また、学内にあっては生物資源科
た。また、平成 2 年 9 月に開催された第 4
学部長として 1)学生サークル等の竣工、
回国際カイアシ類会議では議長として運
設備充実等、学生生活環境の改善、2)学
営委員会を組織した。日本での同会議の開
部の将来を展望しキャンパス移転・統合に
催はアジアでは最初になる。日本での開催
よる藤沢総合整備計画を実行し、3)21 世
を積極的に進め、かつ会議を成功に導いた
紀における農学系の教育・研究の主流は従
功績は大きい。平成 4 年 4 月 1 日から平成
来の資源の生産・利用・加工の他にバイオ
5 年 3 月 31 日まで国立環境研究所客員研
サイエンス、環境にあるものと捉え、この
究員、さらには、平成 10 年 11 月 30 日、
理念に基づき改組・学部名称変更(生物資
日本学術会議会員、農学系大学の学部長等
源科学部)ならびに教育課程の抜本的な改
現職あるいは経験者から限定的に構成さ
革を断行するなど、同学部ならびに大学院
れる日本農学アカデミーの設立時に入会
の 21 世紀における発展のための礎を築い
すると同時に監事に就任、日本大学を定年
た。
退職後の平成 13 年 7 月 7 日には日本農学
さらに特筆すべきことに、同人は平成 4
アカデミー・理事(総務企画委員会委員)に
年 4 月 1 日から 12 年 3 月 31 日までの永き
就き、わが国のみならず世界の農学の発展
にわたり日本学生自転車競技連盟会長を
に寄与した。
務めている。この間、本連盟の一層の発展
同人は、日本大学生物資源科学部の国際
を目指し文部省との連携を発案し、これを
化を図るべく海外の大学との協定を実現
契機として同連盟が現在の「文部科学大臣
させた。その功績により平成 6 年 6 月、中
杯」を拝戴するに至った。また平成 7 年 10
華民国国立中興大学から名誉農学博士号
月には第1回日韓親善学生自転車交歓競
を、また平成 9 年 1 月、中華人民共和国南
技大会に日本選手団団長としてソウルに
京農業大学より名誉教授の称号を授与さ
赴き、さらには平成 11 年 3 月、日本学生
れた。また、サンパウロ大学獣医畜産学部
自転車競技連盟の年間事業に“門田杯U-
間における学術、技術及び教育に関する協
23 ロードレース大会”を創設するなど、
定を進めた。さらには、ワシントン州立大
同連盟の発展に多大なる貢献をした。引き
学とも積極的に交流し、また日本大学との
続き、平成 12 年 4 月から日本学生自転車
18
競技連盟顧問を務め、なおも同連盟の一層
を行い、馬堀時代の懐かしい話に時間の経
の発展に向け尽力を惜しまなかった。
つのを忘れる程であった。翌朝、次回開催
以上のように、同人はわが国の陸水
の打ち合わせでは平成 15 年が卒業以来 50
学、海洋学等の学術研究発展のために
年の節目の年に当たることから、平成 15
研究者としてのみならず学会評議委員
年 11 月下旬(27、28 日)に開催する事と
という立場からも尽力し、さらには日
して同窓に声を掛け合い、多数の参加者の
本大学生物資源科学部長,日本大学副
もとに盛り上がる二期会にしたいと思っ
総長として海外学術交流、スポーツ交
ております。今まで種々な都合で参加され
流発展、さらには学生の質的向上にむ
なかった方々も居られることと思います
けて尽力した。この間の仕事に取り組
が、節目の年でもあり、是非ご都合を繰り
む様はまさに粉骨砕身であり、献身的
合わせて参加されますことを願っており
でもあった。以上に述べたような数々
ます。
の功績はまことに顕著なものがある。
(第 2 期
大谷木緑四郎)
なお、この調書はあくまでも日本大学
本部に提出されたものであります。これを
ベースにしてさらに立派な調書に仕立て
上げた後文科省に提出されたものと思い
ますが、それは未だ見ておりません。
同期会便り
○二期会
(11 月 29 日に行われた二期会より)
去る平成 14 年 11 月 29 日に熱海の「ホ
テル池田」にて 4 年振りに二期会が開催さ
○第 12・13 期
れ、遠くは青森から溝江舛三君、岩手から
昨(平成 14)年 6 月 15 日に一泊で佐渡
は千葉東平君(ご両人は卒業以来の初参
両津市のホテルに前回にならい第 12・13
加)、身体が不自由ながら夫人の介添えを
期合同で 18 名および成瀬宇平先生も参加
得て滋賀から橋詰弥一郎君等々17 名の参
された同期会が催されました。本(平成
加を得て、賑々しく開催することがで出来
15)年は7月に江の島か箱根の予定です。
た。宴会は千葉君・瀬戸博正君ご両人の素
多くの同期の方々の参加を期待していま
晴らしい謡曲で幕が開き、カラオケで自慢
す。
の喉を聞かせるもの有りで大いに盛り上
(第 12 期
がった。宴会お開き後は幹事部屋で二次会
19
山内正敏)
訃報
寄付金決算(単位は円)
門田 定美
(第 1 期)
森友 忠生
(第 1 期)
収入
寄付及び広告
河内 寛純 (第 12 期)
岩間 隆行
(第 13 期)
214 名 501 口
2,505,000
広告 6 社 7 口
150,000
収入合計
以上 3 氏には永眠されたとのご連絡を頂き
ました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
2,655,000
支出
口座振込手数料
寄付依頼書・振込
19,400
114,721
用紙印刷代
日本大学桜水会創立 50 周年記念事業
支出合計
134,121
収支決算(単位は円)
収入合計‐支出合計
収入
祝賀会
参加者会費 141 名
同伴者会費 3 名
御祝儀 11 件
記念誌
販売 4 冊×2,000 円
経常費より補助
収入合計
1,410,000
15,000
110,000
2,520,879
※寄付金については、当初の目的のとおり
基金として独立し、その目的に添うべく十
分な協議を経て使途を決定致します。
8,000
300,000
1,843,000
記念事業募金には、214 名 501 口および
名刺広告 7 口の寄付を戴き誠にありがと
うございました。寄付者は以下のとおりで
支出
祝賀会
会場・飲食代
記念品代他一式
記念誌
印刷製本代
記念誌送料
支出合計
収入合計‐支出合計
す(敬称略、カッコ内の数字は寄付口数を
1,706,103
126,735
示す)。
○第 1 期:青木久尚(2)、植田昭三(2)
、
門田定美(10)
、倉本文雄(2)
、杉浦 宏
2,940,000
240,510
5,013,348
(4)
、出口吉昭(10)
、内藤秀次(2)、
東 禎三(2)、古屋政和(1)、森友忠
生(1)
、山下金義(2)
‐3,170,348
○第 2 期:飯島治之助(2)
、市本文三(1)
、
※不足額については、終身会費を取り崩し
補填することと致します。
後夷英俊(2)、内田伸也(2)
、大谷木
緑四郎(2)、亀井徹夫(2)、塩原 昭
20
(2)、竹内 均(10)、富田敏郎(2)、
○第 13 期:池津幹男(4)、小橋二夫(4)、
野村和夫(2)、橋詰弥一郎(2)
○第 3 期:大石寿夫(2)、岡庭邦夫(2)
、
椎
賢二(4)、田中祥皓(2)
、鳥居太
、横地龍男(2)
郎(2)
、成田 稔(2)
加藤鉦三(6)、古賀 勲(2)、添田秀
男(4)
、中島熊雄(5)
、棟保鉄雄(2)
○第 14 期:尾崎駿一(2)、小暮昇一(2)、
吉原喜好(2)
○第 4 期:国守俊策(2)、熊谷義加寿(2)
、
○第 15 期:秋野能臣(2)、飯塚晃朗(1)、
小松三夫(1)、高嶋英輔(2)、堤 俊
小網邦生(2)、関戸 力(1)
夫(4)
、日野演彦(2)
○第 5 期:石川憲三(1)、菊池一夫(4)
、
○第 16 期:和泉鐵太郎(2)
、光田三男(1)、
関根敏彦(2)、染谷 繁(2)、戸室金
柴山左武郎(2)
、横江弥太郎(2)
、
○第 6 期:奥本直人(2)、平良真平(2)
、
治(4)
、柳沢践夫(2)
、山本武人(2)
○第 17 期:新井正尚(2)
、五十嵐輝夫(1)、
中川孝至(2)、長谷川孝治(4)
、堀家
大久保久直(2)
、大場正秀(2)
、林 慎
静子(2)
○第 7 期:石原
夫(2)
、吉田浩哉(2)
敦(2)、川上昭一(2)
、
平(4)
、森田福郎(3)、脇坂征一郎(1)
○第 18 期:新井健次(2)、手島千里(1)、
川崎儀一(2)、瀬尾行長(1)
、成瀬宇
渡辺 昇(2)
平(1)
、安原健允(6)
○第 19 期:青砥健一(2)
、加藤 登(2)、
○第 8 期:朝井清澄(2)、佐藤 孝(4)
、
村井正治(6)、森若良三(2)
湊屋 清(4)
○第 9 期:北川義照(2)、高橋英夫(1)
、
○第 20 期:川村 淳(2)、白石 学(2)
、
土屋 仁(2)、長野泰三(2)、長谷川
高山三郎(2)、中島誠之助(4)
、服部
勝治(2)
、宮嶋 晋(2)
、村上泰義(4)
晃(2)、本間誠三郎(2)、三堀善業(2)
、
○第 21 期:海老沼四郎(2)
、大越徹夫(4)、
山下盛三(2)
○第 10 期:秋元 淳(2)、安藤行夫(2)、
勝山一朗(2)、斉藤 隆(4)、新宅一
平(2)、武井 司(2)、竹田英則(2)、
川端 肇(2)、公保武彦(1)、後藤金
平本健一(6)、前田 進(6)
吾(2)、櫻木 進(4)、浜田博子(2)、
○第 22 期:榎本洋一(1)、古舘剛浩(4)、
廣瀬慶二(2)、三上幸蔵(2)
、本下堯
丸茂恵右(3)、村松立朗(1)
、室伏 誠
敏(2)
(2)
○第 11 期:川島五郎(2)、鈴木清治(2)
、
○第 23 期:磯貝純夫(2)、上田寿一(2)、
西内 傳(2)、馬場行雄(2)、深田辰
塩澤光一(2)、鈴木公一(2)
、太原英
夫(2)
、前川 喬(2)
生(2)
、平栗洋一(8)
、町田洋一(2)
○第 12 期:伊藤真吾(2)、小島一綱(2)、
○第 24 期:酒井久則(2)、杉田治男(1)、
田中重満(6)、日置勝山(2)
、本間政
辻
21
雅司(2)
○第 25 期:関野忠明(4)、丹下和仁(2)、
○第 46 期:野瀬 哲(1)
三浦 晋(2)
○第 47 期:能見雅信(1)
○第 26 期:浅野祐司(2)、上原秀夫(2)、
○第 48 期:西澤龍樹(2)
大内一郎(1)、鴨志田弘和(2)
、齋藤
○第 50 期:平野 臨(2)
政宏(4)、高橋 昇(2)、長谷川一朗
○第 51 期:壹岐安史(1)、川崎勇一(1)、
山本貴広(1)
(2)
○学科教員:谷内 透(2)
○第 27 期:安齋 寛(1)
、松宮政弘(2)
○第 28 期:店網秀男(2)、土橋 正(2)
○第 29 期:遠藤往子(1)、黒澤慶司(2)、
鈴木伸洋(2)
住所・連絡先等変更
○第 30 期:笠井清美(1)、小林正明(2)、
斉藤保弘(4)、田中伸治(2)
、谷津正
洋(1)
○第 31 期:井上 聰(4)、北村幸久(2)、
静野哲也(2)、菅田 睦(2)、中瀬浩
太(2)
、手原昌宏(4)
、盛 高明(2)
○第 32 期:黒田圭一(2)
○第 33 期:井上昌和(2)
、上田龍太郎(2)、
金子二郎(1)
○第 34 期:秋山信彦(2)、杉野博之(2)、
高根双一(2)、堀越浩彰(2)
○第 35 期:角町正隆(2)、根岸尚登(2)、
萩野雅子(2)、吉川康夫(2)
○第 36 期:山田佳昭(2)
○第 37 期:小田垣
寧(2)
、三輪竜一(2)
○第 38 期:中坪俊之(2)、藤田繁稔(2)
○第 39 期:荒 功一(2)、小林 創(2)
、
渡會ひとみ(2)
○第 41 期:鈴木明子(2)、三田順一(2)
○第 42 期:渋谷一聡(2)、間野伸宏(2)
○第 43 期:小笠原武治(1)
○第 44 期:橋本拓也(1)
○第 45 期:舘野 泉(1)
、奈良光士(2)
22
23
○平成 14 年 3 月をもちまして魚医学研究
室の小數賀祐子副手は退職されます。
(小橋二夫)
編集後記
○桜水会報本号では、会員の皆様の動向を
ご紹介する「近況」の掲載はありません。
○平成 15 年 1 月 20 日に心筋梗塞のため逝
去された門田定美先生の追悼として、1
月 25 日に執り行われた葬儀・告別式に
おいて述べられた青木久尚、田中正明両
氏の弔辞を掲載しました。
○第 1、2 および 12・13 期においては同期
(同窓)会の活動が盛んのようです。同
窓会などの記事原稿は大歓迎です。
○桜水会報本号より、会員諸兄の「住所・
連絡先等変更」を掲載致しますので、変
事務局便り
更の生じた場合には事務局までご連絡
○平成 14 年度(第 52 期)の卒業生は 161
ください。
名の予定です。諸先輩のご指導、ご鞭撻
(荒 功一)
よろしくお願いいたします。正会員は
6,883 名となります。
日本大学桜水会会報 27 号
○平成 14 年 7 月より任期 3 年間の新役員
平成 15 年 3 月
発行
が決定し、会長は櫻木 進(第 10 期)
、
編集
日本大学桜水会事務局
副会長は大谷木緑四郎(第 2 期)
、鳥居
発行
日本大学桜水会
太郎(第 13 期)
、吉田良之(第 15 期)、
日本大学生物資源科学部
幹事は日野演彦(第 4 期)
、安藤行夫(第
海洋生物資源科学科内
10 期)の各氏となりました。
〒252-8510
神奈川県藤沢市亀井野 1866
○学科主任は、廣瀬一美教授が再選されま
電話
した。任期は平成 15 年 4 月から 2 年間。
24
0466(84)3677