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4
JIKEN CENTER NEWS
2002 APRIL
平成14年4月15日発行 毎月1回15日発行(通巻319号) 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可
自研センターのインターネット ホームページ
アドレスは、http://jikencenter.co.jp/です。
ご利用下さい。
目次
テクノセミナー:日産スカイライン(V35)新型マルチリンク
指数テーブルマニュアル作業項目の解説 _27_ ・・20
フロントサスペンション ・・・・・・・2
自研センター2002年度研修日程(上半期)・・・・21
リサーチNOW:ホンダ フィット
(GD1)車の作業上の特徴 ・・5
海外情報の紹介:損傷性指標(Damageability Index)_その1_ ・・10
バリヤショット公開日のご案内 ・・・・・・・・22
「構造調査シリーズ」新刊のご案内 ・・・・・・・12
「2002年4月号」発行のご紹介 ・・・・22
リサーチング ザ スケルトンズ:ダイハツMAX(L950S・L952S・
L960S・L962S) ・・・・13
リペア インフォメーションS:作業方法に関する
ワンポイントアドバイス ・・14
第20回インストラクターシンポジウム開催 ・・・15
お客様相談室レポート:イプサム10系のM040フロント サスペンション
片側脱着・分解・点検・組立・調整の作業範囲について・・・18
日本アウダテックス社指数テーブル
自研センターニュースご購読のご案内 ・・・・・23
自研センター来訪者一覧 ・・・・・・・・・・・・24
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
別冊
1 ∼□
8
新型車情報:qスバル フォレスター ・・□
(TA-SG5)
1 ∼□
8
w日産マーチ(K12系) ・・□
付録:自研センターニュース平成13年度(通巻307∼318号)総目次(1)、
(2)
TECHNO
SEMINAR
日産スカイライン(V35)新型マルチ リンク
フロント サスペンション
1.
はじめに
フロント・リヤとも全面的に新設計したマルチ リンク サ
(写真4)を持つ高剛性ボデーとの組合せによりプレミアム
スポーツ セダンとしての操縦安定性と素直なハンドリング
スペンションは(写真1)
、
鍛造アルミ素材を主要部品に用い
性能を実現しています。
ることで徹底した軽量化を実現しています。
なお、
フロント
2.
概要
サスペンションはロア アームを2箇所で支えるダブル ピ
スポーツ セダンとしての操縦安定性と快適性の両立を実
ボット方式(写真2)
となっています。
また、
ステアリング機
現するために、ロア リンク2本の独立したリンクとして、
構は、
ロック トゥ ロック2.8回転としクイックな操舵性を
ホイール ストロークや転舵に伴うアライメント変化の設定
持たせています。さらに、これらのフロント サスペンショ
自由度を高めた新型マルチ リンク式サスペンションの採用。
ン機構と*ボデー スタビライザ機能を持たせた隔壁構造
写真1
2
自研センターニュース 2002年4月号
写真2
写真3
3.構造
マルチリンク式独立懸架フロントサスペンション
(2WD仕様)
ショック アブソーバー
ナックル
ステアリング
アッパー リンク
コンプレッション
ロッドステー
ナックル
ステアリング
コンプレッション
ロッドステー
コンプレッション
ロッド
サスペンション
メンバー
スタビライザー
ハブAssy
トランスバース
リンク
*ボデー スタビライザー機能を持たせた隔壁構造
写真4
写真5
フロント クロス メンバーAssy
レ
イ
ン
フ
ォ
ー
ス
メ
ン
ト
アッパー リンク取付け部
フ
ロ
ン
ト
カ
ウ
ル
ト
ッ
プ
A
s
s
y
ダ
ッ
シ
ュ
ロ
ア
ク
ロ
ス
メ
ン
バ
ー
サスペンション メンバー取付け部
樹脂性ラジエータ コア サポートAssy
(2)キャンバー、
スカッフ変化の最適化
(1)
キング ピン オフセットの縮小
ロア リンクを従来のA型構造から2本の独立したリンク
タイヤの転舵軸を仮想軸としたことにより、エンジン ルーム
とすることにより、
タイヤの転舵軸のオフセットを小さくし、
への張出しを抑えつつアッパーリンクを長くすることが出来る
高速走行時のステアリング振動を低減させています。
これに
ため、キャンバー変化を低減すると共にストロークに伴うタイヤ
より、
ステアリング系の剛性向上や慣性低減が可能となり、
の左右移動を最小限に抑えました。これにより、ストロークに
すっきりした操舵感と振動抑制の両立を実現。
(写真3)
伴うタイヤの余計な動きがないため、路面にうねりなどがあっ
ても、車体に余計な動きが現れません。
(写真5)
長い
新型
小さい
短い
従来
大きい
自研センターニュース 2002年4月号
3
(3)転舵に伴うキャスター トレール変化
を受け難くしました。
また、
旋回時においては、
外輪のキャス
ロア リンクを従来のA型構造から2本の独立したリンク
とすることにより、
直進時にはキャスター トレールを大き
ター トレールを直進時に対し小さくすることですっきりし
た操舵感を実現。
く取り、
高い直進安定性を持たせ高速走行時でも路面の影響
旋回時
直進時
(4)
ホイール センター軌跡改善とアンチ ダイブ特性の両立
にいなし、
新開発のリップル コントロール ショック アブソ
アッパー リンクとロア リンクを持つマルチ リンク タイ
ーバーと併せ、
滑らかな乗心地を実現させました。
また、
アン
プとして、
サイド ビューでのタイヤの動きを後上がりにす
チ ダイブ特性を適切に設定し、
制動時でも適切な姿勢変化
ることで、
荒れた路面でもサスペンションが凹凸をスムーズ
で安心感を持たせています。
新型マルチリンク式サスペンション
改善前
改善後
ホイール センター軌跡改善前(アンチダイブ・ジオメトリ)
ホイール センター軌跡改善後(アンチダイブ・ジオメトリ)
瞬間回転中心
瞬間回転中心
アンチ タイプ特性との両立が可能
参考資料:日産自動車株式会社
新型車解説書 スカイラインV35型系の紹介
4
自研センターニュース 2002年4月号
RESEARCH
RESEARCH
リサーチ ナウ
ホンダフィット
(GD1)車の作業上の特徴
ホンダフィット(GD1)
を修理するに当たり、
その作業上での前まわり、
後まわり、
下まわりの主
な特徴のレポートを紹介します。
このレポートは、
メーカー修理書を元にして実作業を行い、
特徴
的な構造、作業性などをコメントしたものです。
1 .フロント バンパ フェイス
バンパ フェイスの取外しで両端部のはめ込み箇
所は比較的容易に脱着できます。
2 .フロント グリル ベース
補給部品形態紹介
フロント グリル ベースは、
フロント バンパ フェ
イスに取付く一体構造になっています。
自研センターニュース 2002年4月号
5
3.
バンパ ビームComp.
(フロント バンパ フェイス取外し状態)
フロント バンパ ビームComp.は左右フロント
サイド フレームにボルトで取付く構造になります。
4.
ヘッド ライト ユニット脱着作業性
(フロント バンパ フェイスを取外す必要あり。
)
ヘッド ライト ユニットの下部は、
フロント バンパ
アッパ ビームに固定されてボデーに取付いている
構造のため、
その取付けボルト類を外すにはバンパ
フェイスを取外さないと作業できません。
5.
ヘッド ライト ユニット側面取付け位置
qフロント バンパ アッパ ビームとボデー側の取付
けボルト位置(白色矢印)。
wフロント フェンダに取付いているスクリュー
(緑色矢印)。
6.
ボンネットComp.裏面視(拡大)
歩行者障害軽減ボデーのボンネット ロック スト
ライカ部分です。
6
自研センターニュース 2002年4月号
7.
ボンネット ヒンジ脱着作業性
カウル トップAssyを取外さないと取付けボルト
を外せません。
8.
カウル トップAssy脱着作業性
左右二分割構造で、
アッパ ダッシュ ボードComp.
に取付いている構造になっています。
9 .フロント フェンダ脱着作業
フロント フェンダの取外しは、
フロント インナ
フェンダを残してフロント フェンダ エンクロージ
ャと一緒に取外し、
後からフロント インナ フェンダ
を取外す作業方法・範囲となっています。
(指数の説明)
10.
フロント フェンダ上部取付けボルトの作業性
カウル トップAssyを取外さないと取付けボルト
を外せません。
自研センターニュース 2002年4月号
7
11.
フロント フェンダ上部取付けボルトの作業性
ボンネット ヒンジ部のラバーを取外してもカウ
ボンネット ヒンジ カバー
ル トップAssyがフェンダ取付けボルトを覆ってい
るので外せません。
ボルト位置
12 .
補給部品情報
リヤー アッパ パネルとリヤ アウト サイド パネル
の補給形態イラストは、
リヤ ピラー アッパ&ロワー
の補給状況が不明確。
メーカーへ確認したところ、
以下のような部品
番号が設定されたが部品カタログに記載されて
いません。
13 .
リヤ ピラー アッパの単体補給部品
右:63320-SAA-300ZZ
左:63720-SAA-300ZZ
各¥2,800―
14 .
リヤ ピラー ロアーの単体補給部品
右:63330-SAA-310ZZ
左:63730-SAA-310ZZ
各¥4、
000−
8
自研センターニュース 2002年4月号
15 .
フューエル タンクの取付け位置
(後方から見たフェーエルタンク)
フューエル タンク
16 .
フューエル タンクの取付け(真下より見た
前方向
フェールタンク)
(FF車での取付け状態)
17 .
フーエル タンクの取付け(真下より)
前方向
(4WDでの取付け状態)
自研センターニュース 2002年4月号
9
海外情報の紹介
損傷性指標(Damageability Index)
−その1−
2000年および2001年のRCAR総会において、セスビ・アルゼンチンが行った題記発表の概
要を2回にわたってお伝えします。
アルゼンチンの保険市場では、包括的保険(all risk
の対リジッド・バリア衝突テストでは、
運動エネルギー
insurance)契約は全保険契約の4%程度のため、第三者
は車両の塑性変形と弾性変形のエネルギーに変換され
賠償責任保険(Third Party Liability)のリスクを評価
ます。
初期エネルギー=
するための指標を開発しました。
開発の目的は車両が
塑性変形エネルギー+弾性変形エネルギー
衝突したときに、
第三者に損傷を与える潜在的な可能
次に対リジッド・バリア衝突の際の力は車両前面に
性を定量的に示すことです。
直角に作用し、
また車両の剛性は車両の幅方向に一様
エネルギー保存則に従うと車両の運動エネルギーは、
弾性変形エネルギー、
塑性変形エネルギーおよびその
と仮定します。
GMのK.
キャンベル氏によると、
車両の
他のエネルギーに変換されます。
その他のエネルギー
リジッド・バリアへの衝突速度と永久変形量(奥行き)
とは発熱や車両の横滑りのエネルギーなどであり、今
との関係は直線です。
(図1)
回のモデルでは無視できます。
したがって低速
(15km/h)
図1
V VS CR
V
b1
b0
C
10
自研センターニュース 2002年4月号
V=車両の衝突速度、b0=車両に永久変形が発生し
で決まります。
また弾性指標は衝突が比較的低速の場
ない最大衝突速度(車両固有のパラメータ)
、
b1=衝突
合に有効であり、
速度が増すと有効性が失われること
速度と永久変形量の勾配、CR =永久変形量とすると、
に注意が必要です。
これら2つの指標は車両の質量、変
V=b0+b1×CR[m/sec.]
形量および前面の幅とは無関係に見えますが、b0は衝
上記によって、
初期運動エネルギーの吸収に関して
突テストによって決定されており、
変形に影響する車
塑性変形と弾性変形の分担割合を求めることができま
両の質量や幅は指標値に関係しています。
これらの指
す。
即ち下記のような剛体指標と弾性指標を定義する
標によって、
分析対象車両の特徴を見ることができま
ことができます。
す。
例えば、
フロントバンパーに組み込まれたエネルギ
剛体指標=
ー吸収要素によって車両前部の弾性が決定されます。
塑性変形エネルギー/初期エネルギー=1−b02/V2
そしてこの弾性は低速衝突の際の車体損傷に直接的な
弾性指標=
影響を及ぼします。
両指標をグラフに表すと(図2)
と
弾性変形エネルギー/初期エネルギー=b02/V2
なります。
弾性指標は主としてバンパーのエネルギー吸収構造
図2
1.20
stiffness
1.00
elasticity
0.80
0.60
0.40
0.20
0.00
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
b0
ある車両の剛性と弾性の関係を知ることは、
衝突相
相手車両に発生する損傷の潜在的な大きさを示す指
手車両に与える損傷の潜在的な大きさを求めることに
標を求めることが目的なので、実際に車体変形 Fm
つながります。
そのためには、
分析対象車両の衝突テス
REALを発生させた力と理論的に変形 CRT=10mmを
トで得た、
相手車両には無関係なデータを用いた衝突
発生させる最大車体入力Fm Maxを関連付けることと
モデルの開発が必要となります。
します。
仮に分析対象車両の剛性が非常に高く、15 km/hで
のリジッド・バリア衝突時に変形が殆ど発生しない衝
FmREAL CRT 1−b0
損傷性指標 =
=
Fm MAX
CRR V
(
)
突モデルを考えてみましょう。
この場合、
当該車両の相
CRT=理論的な変形変形量10mm、CRR=測定し
手車両への損傷性は最大となり、
剛体指標は限りなく1
た実際の変形量、V=車両速度、
b0=車両に永久変
に近づきます。
形が発生しない最大速度
自研センターニュース 2002年4月号
11
要約すれば、テストした車両の実際の変形CRRが大
性指標は0.2∼0.5の範囲となり、
前述のグループに比べ
きければ大きいほど、
塑性変形で吸収するエネルギー
て相手車両に与える損傷は潜在的に大きくなります。
ピ
が大きくなり、
相手車両に与える損傷は潜在的に小さ
ックアップ・トラックはこのクラスに入ります。
CRRが
くなります。
(図3)のグラフは、幾つかのb0について
20mm未満では、損傷性指標は約 0.1∼1の範囲となり
CRRによる損傷性指標の変化を示しています。このグ
ます。
この範囲に入る車両は加害性の大きな車両です。
ラフから分かることは、CRRが48mm以上では損傷性
トラックや牽引車などの大型車がこのグループに入り
指標は0.2∼0となりこの範囲の車両を1つのグループ
ます。
しかしb0の値次第では、
必ずしもこのグループで
と考えることが出来ます。CRRが20∼48mmでは、
損傷
はないと見なされる車両もあります。
図3
Damageability vs Crr
b0=1
b0=3
b0=5
b0=8
b0=10
b0=12
1.00
0.90
Damageability Index
0.80
0.70
0.60
0.50
0.40
0.30
0.20
0.10
0.15
0.18
0.21
0.25
0.28
0.12
0.09
0.1
0.11
0.075
0.08
0.085
0.04
0.045
0.05
0.055
0.06
0.065
0.07
0.02
0.025
0.03
0.035
0.005
0.01
0.015
0.00
CRR
「構造調査シリーズ」
新刊のご案内
自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元
車 名
No.
修理の立場から見た車両構造、部品の補修形態、指数項目
とその作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した「構
造調査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新刊を
ご案内しますので、ぜひご利用ください。定価は各1,120円
です(税込み、送料別)。
お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。
TEL 047-328-9111
FAX 047-327-6737
12
自研センターニュース 2002年4月号
型 式
J-285
トヨタ ノア
AZR60G,
AZR65G
J-286
トヨタ ヴォクシー
AZR60G,
AZR65G
J-287
スズキ エリオ
RB21S
リサーチング ザ スケルトンズ
ダイハツ MAX(L950S・L952S・L960S・L962S)
この「Researching The Skeletons」では外部から確認す
ています。
ることができないフロント サイド メンバ内側のリインホ
このサイド メンバのクロージング プレートはフロント
ースメント等の位置や板厚を分かり易く紹介していくもの
フェンダ エプロンがそのままクロージング プレートとな
で、データは実際に自研センターで調査した内容を転記し
る構造となっています。
また、
前方に別のクロージング プレ
たものです。
ートが取り付けられています。
今回はダイハツ MAX(L950S・L952S・L960S・
写真はフロント フェンダ エプロンを粗切りし、
サイド メ
ンバ内部を撮影したものです。
L962S)を取り上げます。
このサイド メンバは左右共に中央部に大型の「リインホ
ースメント」
が取り付けられていて、
前方にフレームAssy
最近他車種で採用されている差厚鋼鈑はこの車では採用
されていません。
取り付け用の小型の「リインホースメント」
が取り付けられ
(左外側)
(左内側)
1.2mm
1.2mm
2.0mm
(右外側)
(右内側)
1.2mm
1.2mm
2.0mm
自研センターニュース 2002年4月号
13
S
リペアインフォメーション
作業方法に関するワンポイントアドバイス
今回は日産ブルーバード シルフィ(QG10)のフロント サイド メンバの取り外し作業に関しご案内します。
[ポイント]
ブルーバード シルフィの2WDはフロント サイド メン
メンバは同一形状です)、
左フロント サイド メンバの取り
外し作業に比べ右フロント サイド メンバの取り外し作業
バの形状が異なることから(4WDの左右フロント サイド
は注意が必要になります。
(写真1、
写真2)
写真1
写真2
[右フロント サイド メンバ取り外し手順]
2.右フロント サイド メンバはフロント サイド メンバ フ
1.フロント サイド メンバ フロント エクステンションか
ロント エクステンションに右フロント サイド メンバ
ら約10∼15cmのところで右フロント サイド メンバを
と一体補 給される部品を介してスポット溶接12点で取
粗切りします。
り付いていますので、
この12点を外すことで右フロント
(注)
車両本体に残った右フロント サイド メンバには
サイド メンバ全体の取り外し作業を終了することが出
フロント サイド メンバ フロント エクステンションへ
来ます。
の取り付け部を補強する1部品が別に取り付いています。
写真3
(写真3、4)
写真4
[アドバイス]
整備要領書には左フロント サイド メンバを前提に作業方
法が展開されていますので、
4WDの場合は問題ありません
14
自研センターニュース 2002年4月号
が、
2WDの場合には先に説明したように、部品の形状が異な
りますのでご注意ください。
第20回インストラクターシンポジウム開催
2月5日(火)
、第20回インストラクターシン
ポジウムが当社で開催されました。
当日は各
損保のインストラクターの方々をはじめ、
業
界関係者65名にのぼる参加を得て、
盛況のう
ちに行われました。
今回は、
共栄火災損害調査(株)、
大成損害
調査
(株)
、三井住友海上損害調査(株)
の3社
の代表による研究発表に加え、
自研センター
からバリアのバージョンアップとイモビライ
ザーについての紹介を行いました。
以下に各
研究発表についての概要を紹介します。
研究発表(概要)
「福祉車両の現状と構造解説」
共栄火災損害調査株式会社
合田 輝範氏
障害者白書による実体調査で障害者数は、
人口比2.9%で
他(補助ステップ、
ストレッチ乗降車)
の以上5種類に分類し
あり、身体障害者の年齢階層で65歳以上の人が54.1%を占
て紹介。
めている。
車椅子=障害者のイメージがあるが、
高齢化社会
¡福祉車両のカスタマイズ
になり誰にも車椅子生活の可能性がある。
現在福祉車両の事
メーカーが福祉車両として設定の無い車を福祉車両へカ
故が特に多いわけではないが、
新たな局面に対応するために
スタマイズする場合と、
既存の福祉車両をカスタマイズする
も、車の構造を調査し、勉強していかなければならない。
場合に大別され、
同じような車でも、
さまざまな種類がある。
¡福祉車両の市場
¡まとめ
小型車は、
1995年以降30%ずつの増加率であり、軽自動車
今回の取材を通して、
わが国の障害者のおかれている現実
も、
新規格への変更時大幅な伸びが見られその後も増加し、
をつぶさに願みるとき、
まだまだ多くの課題が山積みされて
バスも年々増加している。
いると、
言わざるを得ない状況にあり、
実際の環境が追いつ
福祉車両の種類で、
介護者がいる場合を、
助手席回転シー
いていないのが現状である。
個人の尊厳および権利を尊重し、
ト車、
助手席・後座リフトアップ仕様車、
車椅子仕様車(スロ
これからの社会環境のなかで、
車や人に対する心構えも重要
ープ&リフト)
に分類、
身障者が自ら運転し、
社会への自立支
なのではないか。
援を目的としている場合は、
自操運転補助装置付き車、その
自研センターニュース 2002年4月号
15
「デントリペア 車種、部位作業観測報告」
大成火災損害調査株式会社
菅井 康明氏(写真右)
野本 明氏
(写真左)
駐車中の不用意なドア開け等による凹み損傷事故は、保
険事故としての対応(扱い)
は少ないが、
デント修理による
¡デメリット
仕上がり精度が作業者によって差があり、
復元不可能な部
料金の算定をどのようにすればよいか、
デントリペアの取材
位が存在する。
を通してお客様へのサービスと保険事故としての対応を考
¡実際の修理時間、修理料金
える。
デントリペアによる実作業観測を行い、
修理方法および時
¡デントリペアとは
車のボデーにできた小さな凹みを大小、
形状が様々なデン
間と料金を比較し、
それぞれのデントリペアによる修理時間
と修理料金を指数による板金塗装の修理料金と比較して、
金
トツールを用いての押し出し作業や、
厚みの違う樹脂性のデ
額の乖離をみる。
ントブロックをドライヤーで溶かしパネルに付け引き作業
¡まとめ
を行う。
いわゆるエクボ直しといわれる技術である。
¡メリット
修理工場への入庫が不要で用途が広範囲(出張修理が可
凹み損傷では修理料金は外板修正、
塗装指数の算定よりか
なり低価格であり、
凹みが複数の場合でも修理費は等倍数と
ならないので、
雹損害や隣接パネルへの対応にアピールでき、
能でかつ作業時間が短い)
であり、
修理費は新車の塗膜が生
間接費用や過大要求の排除にも繋がり損害率に寄与するも
かされるため、
補修塗装が無く、
時間的に早く、
板金塗装より
のと思われ、
総合的にユーザーサービスに繋がる。
安い。
「 東南アジアの自動車保険とアジャスターの活動」
三井住友海上損害調査株式会社
松井 照海氏
近年東南アジアにおいて、
自動車の発展が目覚ましい。そ
ーと同じであるが、
指定修理工場(保険会社が積極的に修理
こで、
東南アジアの自動車産業と取り巻く環境および各国
を出している工場)
では、
能率の面で劣り、
一般工場では、
設
の自動車保険とアジャスターの活動を調査しました。
調査
備、仕上がりの状態でディーラーに比べ余りにも格差が大きい。
対象国は、
タイ、
シンガポール、
フィリピン、マレーシア、
イ
¡自動車を取り巻く環境
ンドネシアの5カ国としました。
各国の自動車販売、
生産と保有台数をみると、各国と
的に状況はあまり良くない。
事故発生件数は自動車の保有台
も販売台数の伸びは大きく、なかでも日本車が多くを
数や人口比などの問題はあるが、
事故件数も増加している。
占めている。生産台数は、自国で生産(部品輸入による
¡アジャスターの活動実態
組立)したものをほぼ自国で販売している。
自動車の保有台
全体的に日本のアジャスターと同じ動きである。
特にシン
数は、人口比で乗用車よりも、
商用車の占める割合が多く、
ガポールのアジャスターは、
日本と変わらない。
日本の車が
それ以上に二輪車が多いのが伺え、各国のお国柄も垣間見
多いが部品一つを見ても値段が分からないし、
修理金額もデ
える。
ィーラーと一般工場などで決まりが無く、
原因調査をやりな
¡自動車修理工場の実態
がら進めて行かなければならずアジャスターの果たす役割
自動車修理において、
ディーラー工場は、
日本のディーラ
16
道路の整備状況で、
道路の延長距離、
舗装率をみると全体
自研センターニュース 2002年4月号
は大きい。
「衝突実験装置のバージョンアップ」
株式会社 自研センター
市川 秀明
自研センターのバリアで、研修用試験、
D&R試験、事故再
現試験など年間約100ショットの試験を実施しております
導入しました。
¡事故再現能力の向上
が、
バリア設備ができ、13年の年月が経過し設備の老巧化や
乗用車対電柱衝突の再現ができるポールバリアをφ
設備的に劣っている点のレベルアップを図りましたので、
紹
267mmとφ178mmの2種類を作成し、車載型データレコー
介します。
ダ、ノーズダイブ装置を導入しました。衝突速度を現行の
¡損傷性、修理性の調査能力向上
50km/hから55km/hに速度アップさせ高速度撮影装置の
ボデー構造の安全ボデー化やモジュール構造化に伴い損
性能も向上させました。
傷状況と車体構造(強度、
変形部位)
の関係を分析し、
事故時
今後も様々な衝突実験において有益なデータの蓄積を図
に壊れ難く、
修理しやすい車を提案していくためにバリア荷
り、
調査研究全体のレベルアップを目指し、
皆様の要望に応
重系、
三次元寸法計測器、
車体圧壊用台車、
映像自動解折機を
えて参ります。
「イモビライザーの原理と構造」
株式会社 自研センター
和田 常行
イモビライザー( I m m o b i l i z e r =車両の不動装置。
movile=動く、の前にImが付くことにより、反対の意味とな
る)とは、
トランスポンダ等による合鍵照合と電気的にエン
ジン制御を行う車両盗難防止装置で、
メーカーのサービスマ
し⇒エンジンECUで信号確認後、燃料制御、エンジン始動
(点火)
を行う。
¡まとめ
最新のトランスポンダは暗号信号の解読コピーが不可能
ニュアルには防犯のため、概念のみの記載にとどめている。
に近いと考えられ、
車種、
時期による差があるものの部品の
トランスポンダ(Transponder=自動応答機)は、
アンテナ
交換への対策も取られていて、
車両への事前細工なしに、現
コイルの磁力(電磁誘導)
で起動し、
演算してその結果をア
ンテナコイルに送信する。
¡システム構成例
トランスポンダで暗号信号送信⇒イモビECUで暗号照合
場からの自走は不可能と考えられる。
以上のことから車両盗難に対してイモライザーは現在最
も現実的でリーズナブルな手段であり、
犯罪増加防止のため
にも一層の普及が望まれる。
自研センターニュース 2002年4月号
17
お客様相談室 レポート
イプサム10系のM040フロント サスペンション
片側脱着・分解・点検・組立・調整の
作業範囲について
Q
イプサム10系の指数テーブルM040には『(含)
フロント サスペンション クロス メンバ、
エンジ
ご指摘のフロント サスペンション クロス メン
A
バ(以降クロス メンバと記載)、
エンジン マウン
ン マウンティング センタの脱着』
と記載されていますが、
片
ティング センタ(以降マウンティング センタと記載)は『指
側サスペンションの分解でなぜここまでの作業が含まれて
数テーブル マニュアル2001年10月発行』P59、M040でも、
いるのですか。
『指数に含まれる主な作業』としては記載されていません。
(図1)
図1
M040
M041
フロント サスペンション片側脱着・分解・点検・組立・調整
*片側フロント サスペンションを取外し、補給形態通り分解・点検・組立・調整を行う作業
●印の部品は当該作業範囲
M040
M041
指数に含まれる主な作業
*タイヤ脱着
*アンダカバー脱着(必要な車種)
*必要範囲の付属品の脱着または取替
主な付属品
・ブレーキ ホース
・キャリパAssy
・ディスク ロータ ・ブレーキ ダスト カバー *配線・配管の縁切りおよび組付
*タイロッド、スタビライザ縁切りおよび組付
*プレーキエア抜き
*フロント ホイール アライメント測定・微調整(P140 Q&A Q.33参照)
*ロードテスト
*トランス ミッション オイル点検補充(必要な車種)
除く作業
*ドライブ シャフトのジョイント部分解
*ブレーキ キャリパのシリンダ分解
*ハブ ベアリングの取替(グリス注入、ベアリングレース取替)
*ショック アブソーバのシリンダ分解
補 足
*ショック アブソーバの分解:コイル スプリング・アッパサポート等の分解は含まれるが、
ショック アブソーバ本体のシリンダ分解は除く
*ハブ ベアリングの取替は指数テーブルに増表示している
*なお点検についてはP140 Q&&A Q.30参照
18
自研センターニュース 2002年4月号
今回ご質問のイプサム10系のフロント サスペンション ロワ
一般的な車両はロワー アーム前後ブッシュ部が、
ボルト
ー アーム
(以降ロワー アームと記載)はクロス メンバに取り
でクロス メンバに取り付けられていますので、
このボルト
付く構造が一般的な車両とは異なっていますので、このロワー
を取り外せば、
ロワー アームはクロス メンバから容易に取
アームを脱着するために作業範囲が増加しています。
り外すことが可能です。
(図2)
図2
フロント サスペンション ロワー アームAssy
ロワー アーム ブラケット
イプサム10系のロワー アームの前側取り付けは一般的
ラーを圧入して、
ロワー アームとクロス メンバを一体にし
な車両と同構造ですが、
後側の取り付けはロワー アームを
てから、
ボデー側のフロント サブ フレーム ブレスに下側か
クロス メンバに仮付け後、
ロワー アームのブッシュ部にカ
らボルトで取り付けられています。
(図3)
図3
フロント サスペンション クロス メンバー
フロント サブ フレーム ブレース
●カラー
後側
エンジン マウンティング センタ
前側
取付ボルト
取付ボルト
フロント サスペンション ロワー アーム
このためロワー アームを取り外す際に、
ボルトを取り外
図4
しただけでは、
ロワー アームをクロス メンバから取り外す
ことが出来ませんので、
クロス メンバとロワー アームを一
体で車両から取り外しその後、
ブラス バーおよびハンマー
を使用してカラーをブッシュ部から取り外して、
ロワー ア
ームをクロス メンバから取り外します。
(図4)
またクロス メンバを取り外す場合には、
マウンティング
センタの取り外しも必要になりますので、
ご質問のイプサム
10系は『
(含)
フロント サスペンション クロス メンバ、
エン
ジン マウンティング センタの脱着』と記載しています。
自研センターニュース 2002年4月号
19
指数テーブル マニュアル作業項目の解説
−27−
前回(本誌3月号)は指数テーブル マニュアル( 2001年
10月発行)のM100 フロント サスペンションAssy脱着に
図1
M110
ついて解説しました。
今回も指数テーブル マニュアル
(2001
フロント サスペンションAssy脱着、片側分解・点検・組立・調整
*M100に同じ
*M100の作業および、片側フロント サスペンションおよびフロント サスペンシ
年10月発行)を元に、メカ系の作業項目『 M110 フロント
サスペンションAssy脱着、
片側分解・点検・組立・調整』
につ
ョン メンバを補給形態通り分解・点検・組立・調整を行う作業
●印の枠内の部品は当該作業範囲
いて解説します。
(図1)
1.
前提条件および基本的な作業
『フロント パネル グループ、
ラジエータ、
クーラ コンデ
ンサおよびエンジン・トランスミッションを取外した状態か
らの作業です。
』
当該作業項目は『フロント サスペンション
Assy脱着をサスペンション メンバ付で取外し、片側フロ
ント サスペンションおよびフロント サスペンション メンバ
を補給形態通り分解・点検・組立・調整を行う作業です。』
2.
指数に含まれる主な作業
(1)タイヤ脱着
(2)アンダ カバー脱着(ラジエータ脱後の残部品)
アンダ カバーはラジエータ脱着に含まれている車種もあ
りますので注意してください。
なお、
ラジエータ脱着で含まれていないアンダ カバーが
『フロント サスペンションAssy脱着、片側分解・点検・組
立・調整』
の作業で必要となる場合においてアンダ カバー
指数に含まれる主な作業
*タイヤ脱着
*アンダ カバー脱着(ラジエータ脱後の残部品)
*必要範囲の付属品の脱着または取替
主な付属品
・ブレーキ ホース ・キャリパAssy
・ディスク ロータ
・ブレーキ ダスト カバー ・タイ ロッド
*配線・配管の縁切りおよび組付
*ブレーキエア抜き
*フロント ホイール アライメント測定・微調整
*ロードテスト
*リサキュレーティング ボール型のリンゲージ脱着・分解・点検
*サスペンション メンバの取替
*ラック&ピニオン式ステアリング ギヤ ハウジングの取替
除く作業
*ドライブ シャフトのジョイント部分解
*ブレーキ キャリパのシリンダ分解
*ハブ ベアリングの取替(グリス注入、ベアリングレース取替)
*ショック アブソーバのシリンダ分解
*スタビライザの取替
*リサキュレーティング ボール型のギヤ ボックス取替 補 足
*M041・M100参照
脱着が含まれます。
(3)必要範囲の付属品の脱着または取替
サスペンション本体部品に取付けられている付属品とし
て、ブレーキ ホース、
ブレーキ キャリパAssy、ディスクロ
ータ、
ブレーキ ダスト カバー、
タイロッド等の脱着または
取替が含まれます。
(4)配線・配管の縁切りおよび組付け
『フロント サスペンションAssy脱着、片側分解・点検・
組立・調整』の作業で必要なブレーキ パイプ、ABSセンサ
の配線の縁切りおよび組付け作業が含まれます。
(5)
ブレーキ エア抜き、
フロント ホイール アライメント
測定・微調整、ロード テスト
(6)
リサキュレーティング ボール型のリンケージ脱着・分
解・点検
20
自研センターニュース 2002年4月号
(7)
サスペンション メンバの取替
(8)
ラック&ピニオン式ステアリング ギヤ ハウジングの
取替
ステアリング ギヤ ハウジングがサスペンション メンバ
に取付いている車種はフロント サスペンションAssy(ス
テアリング ギヤ ハウジング付)
の状態で取外し後、
ステア
リング ギヤ ハウジングの取替作業が含まれます。
3.除く作業
(1)
ドライブ シャフトのジョイント部分解
ドライブ シャフトをアクスル ハブより取外した後のド
ライブ シャフトのジョイント部分解は含んでいません(一
部の車種には、
ドライブ シャフトが分割補給で取替時ジョ
イント部の組立を要するケースがありますが組立作業につ
が、
ショック アブソーバ本体のシリンダ分解は含んでいま
いては含んでいません)
せん。
(2)
ブレーキ キャリパのシリンダ分解
ブレーキ キャリパはフロント サスペンション ナックル
(5)スタビライザの取替
アームから脱着する作業です。
シリンダの分解は含んでいま
スタビライザの取替は含まれません(フロント サスペン
せん(ディスク ブレーキ シリンダよりシリンダ ブーツ、ブ
ション片側分解・取替、
サスペンション メンバ取替に関する
レーキ ピストン、
オイル シールの脱着・取替作業は含んで
スタビライザの締結要素作業は含まれています。
取替作業を
いません)。
しない反対側のブッシュ部が未分解となっている状態です)。
(3)
ハブ ベアリングの取替(グリス注入、
ベアリング レース
(6)
リサキュレーティング ボール型のギヤ ボックス取替
サスペンションメンバ以外に取付いているギヤ ボックスの取
取替)
ハブ ベアリングの取替は割増作業として作成しています。
(4)
ショック アブソーバのシリンダ分解
替作業は含んでいません
(フロント サスペンションAssy脱着
作業でボデー残し作業となる。ギヤ ボックスです)。
コイル スプリング・アッパ サポート等の分解は含まれる
自研センター2002年度研修日程(上半期)
自研センター2002年度上半期の研修日程が以下のように決まりました。
35週
月
週
No.
Aクラス
Bクラス
Cクラス
Dクラス
A-1/A-2
B-1/B-2
C-1/C-2
D-1/D-2
日
曜日
2 級
見習前
ー/社員A
7
見習後
ー/見習準
初級B
ー/2級リフレッシュ
月
火
1
2
3
4
5
6
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
4
1
2
3
輸入車A/ー
3 級
5
4
トラックA/トラックA
5
6
トラックA/トラックA
1BOX/ー
特殊車/ー
初級B
ー/アウダB
12
13
14
15
16
17
18
ー/社員B
19
20
21
22
23
24
25
3 級
初級B
26
27
28
29
30
31
1
2
3
4
5
6
7
8
2 級
ー/2級リフレッシュ
見習前
ー/アウダA
9
10
11
12
13
14
15
見習後
ー/社員A
16
17
18
19
20
21
22
初級B
ー/見習準
23
24
25
26
27
28
29
30
1
2
3
4
5
10
輸入車A/輸入車A
2 級
6
8
9
10
11
12
13
11
ー/二輪車
指 数
12
特殊車/事故解基礎
塗 装/ー
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
13
トラックA/トラックA
2 級
27
28
29
30
31
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
1
2
3
4
5
6
7
11
12
13
14
実技研修(板金・塗装) 7
初級B
ー/社員B
初級B
8
9
2 級
塗 装/ー
15
輸入車B/輸入車B
見習前
16
RV/ー
見習後
事故解
初級A
17
18
ー/メカニズム
土
指 数
7
14
金
2 級
8
9
木
塗 装/ー
6
7
水
ー/塗 装
ー/弁護士
ー/アウダB
ー/見習準
8
9
10
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
日・祝祭日
自研センターニュース 2002年4月号
21
バリヤショット公開日のご案内
2002年度のバリヤショット一般公開日は、年5回計
*予定している衝突安全ボデー車
画しました。
テスト形態は、
市場での他頻度衝突形態を
ZONE ボデー( 日産自動車) 、G コントロールボデー
参考に出合い頭衝突や側面衝突を予定しています。こ
(本田技研工業)、RISE
(三菱自動車工業)、MAGMA
のテストには衝突安全ボデー車を予定しておりますの
(マツダ)、GOAボデー
(トヨタ自動車)など小型乗用車
でその損傷特性などを見ることができます。
を対象。
公開日日程とテスト形態
5月23日
(木)
7月18日
(木)
9月26日
(木)
11月28日
(木)
(2003年)
1月16日
(木)
[公開日のスケジュール]
(弊社・紹
弊社に午後1時30分までにお集りください。
介ビデオを上映します)午後2時よりバリヤ室にご案内
して衝突実験場のご説明・バリヤショットご見学とな
お申し込み・お問い合せは、
弊社 総務企画部まで
ります。終了時間は、
午後3時頃となります。
TEL:047-328-9111
FAX:047-327-6737
(お願い)
バリヤショット公開日にお申し込みの方の弊社施設の見学はご遠慮いただいております。
あらかじめご了承ください。
日本アウダテックス社
指数テーブル「2002年4月号」発行のご紹介
●2002年 4月号指数テーブル(6メーカー・8車種)
メーカー名
車 名
型 式
プレミオ
トヨタ
アリオン
マーク2ブリット
日 産
ホンダ
ステージア
CR-V
240系
240系
110W系
M35系
RD4・5系
メーカー名
車 名
型 式
三 菱
ekワゴン
H81W系
ダイムラー・
クライスラー
メルセデス・ベンツ
Cクラス
203045
フォルクスワーゲン
ニュービートル
9CAQY系
※「2002年4月号」
のみの単独販売は行っておりません。
ご購入を希望される方は「2002年版指数テーブル」セット
(年間購読)
〈商品番号:2002価格:¥18,000〉
を
お求めください。
※「2002年版指数テーブル」を既に購入されているお客様には
「2002年4月号」は自動的に送付されます。
22
自研センターニュース 2002年4月号
◆「指数テーブル」のご注文およびお問い合わせ◆
日本アウダテックス株式会社
TEL:03-3356-3011(代)
FAX:03-3356-3620
自研センターニュースご購読のご案内
皆さまには日頃から自研センターニュースのご購読を賜
2)自研センターホームページ
り厚くお礼申し上げます。
最近皆さまから「個人で購読した
アドレス・http://jikencenter.co.jp/の「自研センターニュ
いがどのようにすればよいか」
とのお問い合わせがあります
ース購読申込書」をご利用頂きFAXによるお申し込みも
ので申込み方法についてご案内致します。
出来ます。
なお年間購読料は1部¥4,280
(消費税・送料込)となって
3)FAXによるお申し込み
おります。
下記の「自研センターニュース購読申込書」
に必要事項を
1)電話によるお申し込み
ご記入の上当社宛ご送付願います。
窓口:株式会社 自研センター 総務企画部 担当 真壁
FAX.047-327-6737
TEL.047-328-9123
〒272-0001 市川市二俣678-28
〈切り取り線〉
株式会社 自研センター行
(FAX:047-327-6737)
年 月 日
自研センターニュース購読申込書
下記の通り
[自研センターニュース]の購読を申し込みます。
ご 購 読 者 名
ご
住
所
〒 都・府・県 郡・市・区
(お届け先)
電話番号など
予
約
内
TEL
容
(年間購読が原則になります)
通
信
(
)
年 4・7・10・1
FAX
(
)
月号から1年間 部数
(いずれかに○をつけて下さい)
部 蘭
◎購読料:1部¥336
(消費税込、
送料実費)、
年間1部¥4,280
(消費税、
送料込)です。
年間2∼5部一括郵送…¥3,920
6部以上一括郵送…¥3,720
◎購読申し込みを頂いた場合は、
請求書・郵便局払込用紙等をご送付致しますので、
ご送金のほどよろしくお願い致し
ます。
ご送金は下記口座をご利用下さい。
郵便振替口座
(払込用紙送付)
口座番号
東京
3-8045
指定銀行口座
東京三菱銀行・船橋支店
口座番号
普通
4216938
指定銀行口座
口座名義
住友銀行・船橋支店
株式会社 自研センター
口座番号
普通
322287
◎領収書がご入用の場合、
お届け先住所と購読料請求先が相違する場合、年間購読ではない場合など、通信欄にご記入
下さい。
☆ニュース用ファイル(A4判)を用意しております。ご入用の方は下欄にご記入下さい
(消費税込、
送料はお客様ご負担となっております。
)
頒布価格:1部 ¥525
自研センターニュースファイル 部数 部
自研センターニュース 2002年4月号
23
自研センターニュース 2002.4(通巻319号)平成14年4月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 定価336円(消費税込み、送料別途)
C 発行所/株式会社自研センター Á272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737
発行人/加田康明 編集人/八束重宣 ⃝
※乱丁、落丁の場合はお取り替えいたします。
http://jikencenter.co.jp/
自研センター来訪者一覧
3月4日
(月)東京海上火災保険
(株)
13日
(水)本田技研工業
(株) サービス技術部
東京自動車損害サービス部
平沢技術主任 他1名
白山課長 他4名
日本興亜損害調査
(株) 業務部
藤野部長 他1名
11日
(月)
(株)バンザイ 営業本部
宮井主任 他3名
14日
(木)ニッセイ同和損害調査
(株) 研修部
12日
(火)アンデックス
(株) 営業本部
山崎部長 他1名
砂田所長
●編集後記●
「まだ、
塗装指数と材料代の関係が理解されていないのだろうか」
という思いを残念ながら抱かざるを得ませんでし
た。
何故なら、
先日実施した当社お客様相談室に寄せられた2001年分(1月から12月まで)
の相談・照会データを分析し
た結果、
修理工場の皆さまと損害調査会社のアジャスターの皆さまから「塗装指数に材料代は含まれますか」
というご
照会が意外に多かったのが特徴の1つであったからであります。
確かに1996年(自研センターニュース1997年7月号を
参照願います)
まで当社から塗料を中心に材料代に関するデータを提供しておりましたし、
指数の一部には指数に材料
代を含めてデータ提供をしておりました。
その名残りが現在でも「材料代についても自研センターに聞いてみよう」と
なるのかもしれません。
また当社としてこのような大きな変更点についてしっかり情報提供して来たのだろうかとい
う思いも残ります。そこで改めて申し上げます、
「塗装指数に材料代は含まれておりません」
のでご注意下さい。
2つ目は脱着取替指数に関してでありますが、相談・照会件数は全体の半分以上を占めています。概ね皆さまのご照
会に対しお客様相談室が説明を加えることでご理解を得られることが多いとデータ上は判断されました。
しかし、ご
照会は作業範囲に関することが多く、
特に付属品の作業範囲に関するところが中心でありました。
当社は車種別テーブ
ル上の備考欄等で極力ご説明を加えてはおりますが、
まだまだ足りない点も多く、
工夫も不足していると感じておりま
す。
今回の分析を基に、
今後も発表されます自動車の特徴を捉え、
その自動車に適合した付属品の作業範囲を適切にご
理解頂けるよう努力してまいります。
2
自研センターニュース 1998年4月号
本誌の一部あるいは全部を無断で複写、複製、あるいは転載することは、法律で認められた場合を除き、著作者の
権利の侵害となりますので、その場合には予め、発行人あて、書面で許諾を求めてください。