NEWS RELEASE 平成 18 年 3 月 15 日 各 位 会 社 名 代表者の役職氏名 サイバネットシステム株式会社 代表取締役社長 井 上 惠 久 一 徳 (東証第一部 コード番号:4312) 問 い 合 わ せ 先 広 室 電 03-5978-5404 話 番 号 報 室 長 勝 又 ANSYS最新バージョン10.0日本語版国内出荷開始のお知らせ ~ANSYS Workbench 環境の充実や、CFX と ANSYS による連成解析機能の強化など~ サイバネットシステム株式会社(東証第一部、本社:東京、資本金:9 億 9500 万円、代表取締役 社長:井上惠久、以下“サイバネット”)は、米国 ANSYS 社(米国 NASDAQ 市場上場 ANSS、本社: 米国ペンシルベニア州キャノンスバーグ市、社長兼最高経営責任者:ジェームス・イー・キャッ シュマン、以下"アンシス社")が開発・販売・サポートする汎用有限要素法解析ツール ANSYS の 最新バージョン 10.0 (日本語版) の国内出荷を 3 月 1 日より開始したことをお知らせいたします。 ANSYS10.0 は、統合製品開発プラットフォームである Workbench(ワークベンチ)インターフェイ ス機能のさらなる充実により、過渡熱解析機能をサポートすることとなりました。また、各種解 析作業を支援する材料データベースの機能向上や、モデル作成・修正ツール DesignModeler(デ ザイン・モデラー)や最適化ツール Design Xplorer(デザイン・エクスプローラー)の機能向上 などが挙げられます。また、従来の ANSYS 操作環境で、ANSYS と CFX(シーエフエックス)を使用 した流体-構造連成解析が双方向で実現可能となったことや、ANSYS の分散処理システムで対応す る解析の幅が拡がりました。さらに、ANSYS、ANSYS Workbench 両方の環境で、EM64T の Windows XP 64bit の対応を開始しました。 =======ANSYS Workbench インターフェイスにおける機能強化======= ■ OneSpace Designer Modeling インターフェイス コクリエイト社 3 次元 CAD”OneSpace Designer Modeling”用のインターフェイスが新たに追加 されました。同 3 次元 CAD のメニュー上に ANSYS のアイコンが表示され、作成した 3 次元モデル を直接使って解析することが可能です。 サイバネットシステム株式会社 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-15-6 ホームページアドレス http://www.cybernet.co.jp/ NEWS RELEASE ■ 過渡熱解析 Workbench 環境で使用できる熱解析機能に、過渡熱解析機能が追加されました。過渡熱解析では、 時間によって刻々と変化する構造内部の温度分布を計算することができるため、より現実的な現 象を求めることができます。また、過渡熱解析により計算された温度分布を用いた構造解析との 連成問題も可能であるため、電子部品に代表されるような熱変形を伴う様々な現象を求めること ができます。 ■ エンジニアリングデータ(材料力学データ)の機能向上 温度に依存した様々な物性データ、方向により物性データが異なる異方性材料データ、ゴム材料 にて使用する超弾性材料データの入力が可能となりました。さらに、超弾性材料データは、ゴム 材料の試験結果から適切な材料定数を導き出すことができるカーブフィッティング機能も追加さ れました。 ■ モデル作成・修正ツール DesignModeler(デザイン・モデラー)機能の向上 一様な厚さを持つ薄板モデルにおいて、中立面の抽出機能が利用できるようになりました。もし、 中立面を作成することにより隙間が生じた場合には、自動的にその隙間を埋めることができます。 また、2 分の1、4 分の1など対称モデルの作成についても使いやすい機能が追加されています。 ■ 最適化ツール Design Xplorer(デザイン・エクスプローラ)の機能向上 新たな最適化アルゴリズムとして NLPQL(エヌエルピーキューエル)が追加されました。NLPQL は 単目的最適化専用のアルゴリズムで他の手法に比べ精度が高く、高速に最適値を求めることがで きます。また、温度、材料、荷重が一定である線形伝熱解析でも使用できるようになりました。 設定できるパラメータとしては、形状寸法、熱伝導率、表面熱流束、表面熱伝達の熱伝達係数と 雰囲気温度、温度および熱流束があります。 =======(従来の)ANSYS インターフェイスにおける機能強化======= ■ 構造解析 <要素> ソリッドシェル要素に積層機能が追加されました。積層情報には、各層毎の材料情報はもちろん のこと、板厚方向の積分点数も定義できるため、曲げ変形による解析精度を今まで以上に向上さ せることができます。さらに、粘着要素の追加により、剥離現象や亀裂進展、そして複数部品間 の接着状態を容易にモデリングすることができるようになりました。 <接触> 3 次元ビーム要素間の接触をモデル化できるようになりました。接触箇所は、ビーム断面の外表 面同士だけでなく、管の内面と他ビームの外表面の接触にも対応しています。これにより、ハイ ドロゲンセンサー、送水管、原子力発電所のパイピング、織物、テニスラケットのガットなどの 接触挙動を効率良く計算することができるようになりました。 サイバネットシステム株式会社 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-15-6 ホームページアドレス http://www.cybernet.co.jp/ NEWS RELEASE <材料> 異方性の超弾性材料モデルが利用可能になり、エラストマー、生体材料、つなぎ材、その他エラ ストマー複合材に見られるような材料の異方性材料挙動をシミュレーションできるようになりま した。 ■ 連成場解析 ANSYS と CFX(シーエフエックス)を使用した流体-構造連成問題解析が双方向にて実現可能とな りました。従来の ANSYS Multi-field Solver(マルチフィールドソルバー)と改良型である MFX (エムエフエックス)を用いて、飛行中の飛行機翼の変形や気流によって生じる土木建築物の振 動などのような、移動や変形する物体の過渡および定常状態における流体-構造連成を実施できま す。さらに、MFX 技術では、流体解析と構造解析を同時に異なるマシン上で実行できるため、両 モデルが同じマシン上のメモリーを共有する従来の ANSYS Multi-field Solver に比べて、はるか に大規模なモデルを取り扱うことが可能になっています。 <直接法による連成場解析> 直接法を用いた構造-伝熱解析、構造-熱電気解析、伝熱-圧電解析の 3 つの連成場解析が新たに追 加されました。これらすべての解析タイプで、熱弾性問題の強連成や弱連成による静的解析およ びフル時刻歴応答解析を実施できます。応用分野としては、圧電および圧電抵抗センサー、熱ア クチュエータ、ペルチェ装置、スマート構造、MEMS(メムズ)デバイスがあります。 ■ 高周波電磁場解析 新しいポートタイプとして、集中ギャップポートおよびモーダルポートが追加されました。集中 ギャップポートは、有限要素モデル内で等価な伝送線路としての機能を果たし、プリント回路基 板や電磁干渉問題で利用できます。また、モーダルポートは、任意の導波システムの伝搬モード 電磁場分布を伴う一般ポートで、無線周波数/マイクロ波の受動部品、高速電子回路、信号忠実性 の問題で利用できます。 ■ ANSYS の分散処理システム (Distributed ANSYS(ディストリビューティッド・アンシス)) Distributed ANSYS の分散メモリアーキテクチャにおいて、単一場の電場解析、磁場解析、ラジ オシティ法を用いた輻射解析、接触解析が可能となりました。 =======動作環境======= <ANSYS Workbench 環境利用の場合> •IntelIA32 Windows XP Professional(日本語版対応) Windows XP Home Edition(日本語版対応) Windows 2000(日本語版対応) Linux RedHat 7.3 Kernel 2.4.18 ・Intel IA64 Windows XP 64-bit Edition Version 2003 サイバネットシステム株式会社 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-15-6 ホームページアドレス http://www.cybernet.co.jp/ NEWS RELEASE •HPPA8000(64bit) HP-UX 11.0 •SUNUl traSPAR C(64b it ) Solaris 8 <ANSYS 環境利用の場合> •IntelIA32 Windows XP Professional(日本語版対応) Windows XP Home Edition(日本語版対応) Windows 2000(日本語版対応) Linux RedHat AS 2.1 Kernel 2.4.9 •IntelIA64 Windows XP 64-bit Edition Version 2003 Linux RedHat AS 2.1 kernel 2.4.18 HP-UX 11.22 •Intel Xeon EM64T Linux RedHat AS3.0 kernel 2.4.21 •HPAlp haServe r Tru64 V5.1 •HPPA8000(64bit) HP-UX 11.0 •IBMAI X64(64bit) AIX 5.1 Update 7 •SGI(64 bit) IRIX 6.5.23m •SUNUl traSPAR C(64b it ) Solaris 8 •SUNUl traSPAR CⅢ(64 bit) Solaris 8 •SUNUl traSPAR CⅣ(64 bit) Solaris 8 •Fujits uSPARC 64Ⅳ Solaris 8 •AMDOp teron6 4-bit SuSE SLES 9 Kernel 2.6.5 価格 別途お問い合わせ下さい。 なお、教育機関向け製品は別途特別価格でご用意しております。 米国アンシス社について 米国アンシス社は、1970 年に Swanson Analysis Systems 社として設立され、航空宇宙、自動車、 機械、電機、電子、医療工学など幅広い産業の製品開発に携わるエンジニアや設計者のためのシ ミュレーションソフトウェアを 開発、全世界へと提供してまいりました。そして、設計の初期段 階から試作実験と最終評価までの段階において、高速かつ効果的な製品開発を行えるように、オ ープンで柔軟性の高いソリューションを開発し続けています。 ANSYS 社に関する詳細は、下記 Web サイトをご覧下さい。 http://www.ansys.com. サイバネットシステム株式会社について サイバネットシステム株式会社 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-15-6 ホームページアドレス http://www.cybernet.co.jp/ NEWS RELEASE 当社は、科学技術計算分野、特に CAE 関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューション サービス提供を行っており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、教育・研究機関など様々 な業種および適用分野に対してソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング 等を提供しております。取扱い製品は、構造解析、伝熱解析、電磁場解析、熱流体解析、音響解 析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、高周波回路解 析、MEMS 設計解析など多様かつ世界的レベルの CAE ソフトウェアであり、様々な顧客ニーズに対 応しております。 サイバネットシステム株式会社に関する詳細は、下記 Web サイトをご覧下さい。 http://www.cybernet.co.jp 註 CAE : Computer Aided Engineering コンピュータによる工学的数値解析・シミュレーション CAD : Computer Aided Design コンピュータによる設計支援 この件に関するお問い合わせ サイバネットシステム株式会社 ●内容についての問い合せ メカニカル CAE 事業部ビジネスデベロップメント部 担当/近藤 晶子 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-15-6 ニッセイ音羽ビル TEL.03-5978-5451 FAX.03-5978-5960 E-MAIL:[email protected] ●報道の方は 広報室/勝又、松代 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-15-6 ニッセイ音羽ビル TEL.03-5978-5404 FAX.03-5978-5441 E-MAIL:[email protected] サイバネットシステム株式会社 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-15-6 ホームページアドレス http://www.cybernet.co.jp/
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