2012 年11月15日発行 第50号 一日ごとに秋の色が濃くなってきます 。芸術やスポーツ、そして読書の秋の到来で す 。 秋 の 夜 長 に 本を読むのはいかがでしょうか。ぜひ図書館に足を運んでみて下さい。 *図書館サポーター推薦図書* そして誰もいなくなった アガサ・クリスティ著 早川書房 1F カウンター 【080|H46|381】 これはアガサ・クリスティの代表作にして、ミステリの金字塔でもある小説だ。イギリスのとある孤島の別荘 に、職業も年齢も様々な 10 人の男女が招かれた。だが、招待主であり、この島の所有者でもある、U・N・オー エンと名乗る富豪が姿を見せない。そして、迎えの船が来るまで 3 日かかるので、10 人は島から出ることができ なくなってしまう。突然、この閉ざされた孤島の中で次々と殺人事件が起きる。しかも「10 人のインディアン」 という童謡の歌詞に従って、殺されているのだ。犯人は私たちの中にいるが、名探偵がいないので、誰が犯人か は分からない。U・N・オーエンとは誰か、どうやって殺したのか、なぜ殺されなくてはいけないのか。疑心暗 鬼の中で、1人、また1人と殺されてゆく。そして誰もいなくなった・・・ サスペンスに満ちた展開で息のつく間 も与えない。一度読んだらそのまま読み切ってしまうだろう。(R.N) パレスチナ 広河隆一著 岩波新書 1F カウンター 【312.285||H 71】 私はある大学の授業がきっかけで興味をもちました。中東は私達日本人から見れば 9・11 の テロやイランの核兵器開発やリビアで死んだカダフィー大佐など、テレビのニュースで見ると とても恐ろしいです。しかしそれは一部の人間だけです。その他の人々は貧困や差別を受けな がら暮らしています。また、中東は乾燥地帯で、夏は 40 度を超し、冬は氷点下零度を下回りま す。このような気候の中で、人々はイスラム教を守りながら暮らしています。この本は中東の パレスチナにいきる何の罪のない暴力を受けている人やそこでいきるまだ幼い子供たちについ て書かれています。そこでいきる子供たちは常に笑顔で生活しています。この本を書いた広河 さんは 1967 年にキブツというイスラエルの農業共同体を求めてイスラエルにわたり、ペンとカ メラでそこに生きる人々を取材しました。広河さんは写真集を出しており、 「ベイルートの大虐 殺の記録」で 82 年よみうり大賞、83 年 IOJ 国際報道写真大賞を受賞しました。現在はパレスチナの子供の里親 運動代表を務めています。中東に興味がある人やそこの人々について知りたい人にお勧めです。(N.M) モロッコを知るための 65 章 私市正年・佐藤健太郎編著 明石書店 2007 年 1F カウンター【302.434||Ki55】 この本はシリーズ制で他の国のバージョンをいくつかあり、その国を知るためにはもってこいだと思います。 モロッコと聞くとあまりピンとこない人が多いと思います。私もそうでした。モロッコは映画とかで出てくるこ とぐらいしかわかりませんでした。モロッコにはアラブ人の他にベルベル人と言う民族が棲んでいます。言語は アラビア・ベルベル・フランス語です。なぜフランス語かと言うと、以前モロッコはフランスの植民地だったか らです。私が一番面白いとおもったのは料理です。モロッコでは毎週金曜日にクスクスを食べる習慣があります。 また、ベルベル人は一日五回食事をします。朝昼夜以外の食事は簡単なものを食べます。 その他にも歴史や建物について書いてあります。これを読んであまり知らなかったモロッ コについて興味がわきました。モロッコの基礎から知りたい。他の国のシリーズを出てい るのでそちらもおすすめです。 (N.M)
© Copyright 2024 Paperzz