優れた医薬品の創出を通じて 人々の健康と医療の未来に貢献する

2010 年 4 月1 日から2011 年 3 月31 日まで
優れた医薬品の創出を通じて
人々の健康と医療の未来に貢献する
証券コード 4502
平素は格別のご支援を賜り厚く御礼申し
あげます。
当社第134期(2010年4月1日から2011年
3月31日まで)の事業活動の概況をご報告
いたします。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも
格別のご理解とご支援を賜りますよう切に
お願い申しあげます。
代表取締役社長
第134期事業活動のご報告 目次
(第135回定時株主総会招集ご通知添付書類)
01
事業報告
02
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本 47
連結貸借対照表
31
会計監査人の監査報告書 謄本
48
連結損益計算書
32
監査役会の監査報告書 謄本
49
連結株主資本等変動計算書
34
連結注記表
35
開発の状況
51
貸借対照表
(単体)
41
トピックス
55
損益計算書
(単体)
42
株式について
57
株主資本等変動計算書
(単体)
43
個別注記表
44
(ご参考)
事業報告(2010年4月1日から2011年3月31日まで)
1. 企業集団の現況に関する事項
(1)事業の経過および成果
本年3月に発生した東日本大震災により被災さ
に発売した主要製品」
をご参照ください。)
れた皆さまに謹んでお見舞い申しあげるとともに、
「ネシーナ」
「
、ロゼレム」
「
、レミニール」
国内では、
被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申しあげ
等を新発売しました。また、当社の100%子会社で
ます。この震災の経験を踏まえ、当社は、生命・医療
ある米国「ミレニアム・ファーマシューティカルズ株
に携わる一企業として、医薬品の安定供給に資す
式会社」
(以下、
「ミレニアム社」
)
が創製した多発性骨
る危機管理体制の構築に一層努めてまいります。
髄腫治療剤
「ベルケイド注射用」
について、同剤を日
さて、医薬品業界においては、技術革新の壁に
本で販売している
「ヤンセンファーマ株式会社」
と昨
直面し、新薬の創出が困難になりつつあることに
年7月より国内におけるコ・プロモーションを開始し
加え、世界的な承認審査の厳格化や医療制度の抜
ました。新製品である
「ベクティビックス点滴静注」
と
本的な見直しが進められていることなどにより、厳
ともに、癌領域における当社のフランチャイズの確
しい事業環境が継続しております。また、海外売上
立につなげてまいります。米国では、昨年6月に
「アク
高比率の高い当社の業績に大きな影響を与える
トプラスメットXR」
を新発売し、本年4月より、既に広
為替レートも不安定に推移しており、予断を許さな
く処方されている他のアンジオテンシンⅡ受容体拮
い状況です。
抗薬と比較し有意に血圧を低下させる効果が臨床
当社では、
このような状況の変化に柔軟に対応
試験において確認された
「イダービ
(TAK-491)
」
の
するために、2010年度を起点とする
「10-12中期
販売を開始しております。また、一昨年販売を開始し
計画」
をスタートさせました。本中期計画では、
「新
た
「デクスラント」
と
「ユーロリック」の売上伸長にも
たなタケダへの変革」
の実現に向けて、
「革新への
取り組んでおります。欧州では、一昨年に
「メパクト」
挑戦
(Innovation)
」
と
「活力ある企業風土の創造
の販売を開始しました。今後は、TAK-491について
(Culture)
」
を通じて
「持続的な成長
(Growth)
」
米国に続き速やかに販売許可取得・上市するととも
を達成することを経営方針として掲げ、
さまざまな
に、米国
「シアトルジェネティクス社」
からの導入品で
取り組みを通じて、計画達成を目指しております。
あるリンパ腫治療薬
「SGN-35」
、および
「大日本住友
まず、新製品をはじめとして売上伸長に総力を
製薬株式会社」
からの導入品である非定型抗精神病
挙げて取り組んでおります。
( 詳細につきまして4
薬
「ルラシドン」
の早期上市にも努めてまいります。
ページの
「【ご参考】2009年以降に日米欧で新た
当社の医薬品がより多くの人々の健康に貢献で
02
事業報告
03
きるよう、自社販売国・地域の拡大にも取り組んでお
充実に向けた活動を強化するとともに、研究開発
ります。2008年以降、医薬品市場の高い成長が期
の生産性の改善に取り組んでおり、
この一環とし
待できる新興国や地域において、自社販売拠点を構
てPOC&Cモデル
(注2)
を実践しております。また、
築
(注1)
し、順調に事業活動を開始しております。
本年4月には研究体制を従来の
「研究機能別管理
急速な成長が見込まれるインドについては、中
を基本としながら機能横断的な疾患領域管理を
長期的観点からの進出基本計画を策定し、本年3月
補助的に行うマトリクス型組織」
から、
「より疾患領
にはインド武田薬品株式会社を設立しました。今後
域研究に重点をおいた研究体制
(各疾患領域の専
は同社を中心にITサービスに代表されるインドの
門集団DDU: Drug Discovery Unitの設置)
」
に
強みを生かしていくとともに、同市場における当社
改編しております。加えて、本年2月に竣工した新
のプレゼンスの向上に取り組んでまいります。中国
研究所
(神奈川県藤沢市・鎌倉市)
を研究機能のグ
においては、本年3月、持株会社である武田(中国)
ローバルネットワークの中心と位置づけ、特に国内
投資有限公司
(以下、
「武田
(中国)
投資」
)
を上海市に
外のアカデミアとの活発な人材交流、知見の共有
設立し、4月には、同社100%出資の販売会社として、
によるオープン・イノベーションを従来以上に推進
武田薬品
(中国)
有限公司
(以下、
「武田薬品
(中国)
」
)
し、社外とのネットワークも強化してまいります。
を江蘇省泰州市に設立しました。今後、中国での事
社会的ニーズが高まっている新型インフルエン
業全体を統括する武田
(中国)
投資のもと、既存子会
ザワクチンの事業化にも積極的に取り組んでおり
社である天津武田薬品有限公司は製造機能に特化
ます。昨年12月には、米国
「バクスターインターナ
し、武田薬品
(中国)
は、販売・マーケティング機能を
ショナルインク社」
と、同社が保有するヴェロ細胞
強化することで、成長著しい中国市場におけるプレ
培養インフルエンザワクチンに関する最先端の培
ゼンスを確立してまいります。これらの取り組みを通
養・製造技術を、日本において、独占的に当社に許
じて、
アジアでの早期事業拡大を目指します。
諾するライセンス契約を締結しました。2013年度
製薬企業の生命線である研究開発についても、
中の生産施設の稼動にむけて、当事業の整備を本
一定の成果をあげてきております
(詳細につきま
格的に進めてまいります。
しては8ページの
「研究開発活動の内容および成
当社は、今般2010年度の成果と環境変化を踏
果」
をご参照ください)。当社では、新薬候補群の
まえ
「11-13中期計画」
を策定しました。
「11-13中
期計画」
では
「10-12中期計画」
に基づく基本戦略
を引き続き実施し
「新たなタケダへの変革」
を進め
てまいります。また、グローバルに事業を展開する
企業の責務として地球環境への配慮、
コンプライ
アンスの遵守を徹底し、
「優れた医薬品の創出を通
<2010年6月新発売>
● 2型糖尿病治療剤
「アクトプラスメットXR
(「アクトス」
とビグアナイド系
薬剤
(メ
トホルミン徐放製剤)
の合剤)
」
<2011年4月新発売>
● 高血圧症治療剤
「イダービ
(一般名:アジルサルタン メドキソミル)
」
■欧州
<2010年2月新発売>
● 非転移性骨肉腫治療剤
「メパクト
(一般名:
ミファムルチド)
」
じて人々の健康と医療の未来に貢献する」
という
経営理念の実現を目指し、中長期的な成長と株主
の皆さまへの確実な利益還元を図ってまいります。
【ご参考】
2009年以降に日米欧で新たに発売した主要製品
■日本
<2009年3月新発売>
● 高血圧症治療剤
「エカード配合錠
(「ブロプレス」
と利尿剤
(ヒドロクロ
ロチアジド)
の合剤)
」
<2010年6月新発売>
● 2型糖尿病治療剤
「ネシーナ錠
(一般名:アログリプチン安息香酸塩)」
● 高血圧症治療剤
「ユニシア配合錠
(「ブロプレス」
とカルシウム拮抗剤
(アムロジピンベシル酸塩)
の合剤)
」
● 抗癌剤
「ベクティビックス点滴静注
(一般名:パニツムマブ)
」
<2010年7月新発売>
● 不眠症治療剤
「ロゼレム錠
(一般名:ラメルテオン)
」
● 2型糖尿病治療剤
「メタクト配合錠
(「アクトス」
とビグアナイド系薬剤
(メ
トホルミン塩酸塩)
の合剤)
」
● 2型糖尿病治療剤
「アクトスOD錠
(口腔内崩壊錠)
」
<2010年11月新発売>
● ヘリ
コバクター・ピロリ二次除菌用組み合わせ製剤「ランピオンパック
(「タケプロン」、
アモキシシリン水和物およびメトロニダゾールの組み
合わせ製剤)
」
<2011年3月新発売>
● アルツハイマー型認知症治療剤
「レミニール
(一般名:ガランタミン臭
化水素酸塩)」
(「ヤンセンファーマ株式会社」
からの導入品であり同
社と共同販売を実施)
■米州
<2009年2月新発売>
● 逆流性食道炎治療剤
「デクスラント
(一般名:デクスランソプラゾール)」
<2009年3月新発売>
● 痛風
・高尿酸血症治療剤「ユーロリック
(一般名:フェブキソスタット)
」
(注1)
2008年以降、カナダ、スペイン、ポルトガル、アイルランド、
メキシコ、
トルコ、スウェーデン、
ノルウェー、デンマーク、ベル
ギー、ルクセンブルク、ブラジル、韓国の13ヵ国に自社販売拠
点を設けました。これにより、
日本を含め合計27ヵ国、世界全市
場の約85%へのアクセスを確保する自社販売網を整備してお
り、2012年度までに世界市場の約90%に拡大したいと考えて
おります。
(注2)
Proof of Concept & Competitiveness の略。研究者が想
定していた有効性や安全性などの製品コンセプトが、実際にヒ
トで認められるのか、早い開発段階で比較的少数例の患者さ
んで検証するとともに、他社品に対しての競争力があるのかを
見極めること。
当期の連結業績は、以下のとおりとなりました。
(単位:億円)
売 上 高
営 業 利 益
経 常 利 益
当期純利益
14,194
3,671
3,716
2,479
対前期
466(
3.2%)減
対前期
531(12.6%)減
対前期
443(10.6%)減
対前期
499(16.8%)減
売上高
前期から466億円
(3.2%)
減収の14,194億円
となりました。
米国
「ミレニアム社」
の多発性骨髄腫治療剤
「ベ
04
事業報告
ルケイド」
の伸長や、
「武田ファーマシューティカ
ルズ・ノースアメリカ株式会社」
( 以下、
「 TPNA
社」
)
における2型糖尿病治療剤
「アクトス」
およ
び一昨年新発売した逆流性食道炎治療剤
「デク
スラント」
と痛風・高尿酸血症治療剤
「ユーロリッ
ク」
の伸長に加え、国内で抗癌剤
「ベクティビック
ス」
、2型糖尿病治療剤
「ネシーナ」
、高血圧症治
療剤
「ユニシア」
など8品目を新発売したことに
よる増収効果がありましたが、米国で特許期間
が満了した消化性潰瘍治療剤
「プレバシド」
が大
幅な減収となったことや為替レートが対ドル、対
(単位:億円)
2型糖尿病治療剤
「ピオグリタゾン
(国内製品名:アクトス)
」
高血圧症治療剤
「カンデサルタン
(国内製品名:ブロプレス)
」
3,879
対前期
(注)
2,180
対前期
(注)
46(
4(
1.2%)増
0.2%)減
消化性潰瘍治療剤
「ランソプラゾール
(国内製品名:タケプロン)
」
1,336 825(38.2%)減
前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤
「リュープロレリン
(国内製品名:リュープリン)
」
1,164
対前期
(注)
508
対前期
(注)
多発性骨髄腫治療剤
「ベルケイド」
(米国売上高)
対前期
(注)
39(
3.3%)減
46(10.0%)増
(注)
国内の売上高について、昨年4月より、個別製品の仕切価
(卸への販
売価格)
の体系を一部見直したため、現行体系に合わせた比較ができ
るよう前年数値を組み替えて算出しております。なお、当該組み替え
は前年数値の修正を意味するものではありません。
ユーロとも円高となった影響
(607億円のマイ
ナス)
などにより、全体では減収となりました。
営業利益
医療用医薬品の主要品目の売上高は右記のと
前期から531億円
(12.6%)
減益の3,671億円
おりです。
となりました。
<ご参考>
売上高
営業利益
15,000
6,981
7,770
8,431
7,213
年度
(期)
2007年
(131期)
2008年
(132期)
2009年
(133期)
2010年
(134期)
14,194
(億円)
4,231
3,065
4,202
3,671
6,952
6,890
2,000
2010年
(134期)
年度
(期)
2007年
(131期)
2008年
(132期)
(億円)
13,748
15,383
14,660
海外
05
4,000
2009年
(133期)
6,806
5,000
6,942
10,000
6,000
国内
販売費及び一般管理費が260億円(3.4%)減
当期純利益
少しましたが、
減収により売上総利益が791億円
前期から499億円
(16.8%)
減益の2,479億円
(6.7%)減益となったことにより営業利益は減
となりました。
益となりました。
経常利益の減益に加え、前期にはアイルランド
研究開発費は、75億円
(2.5%)
減少しました。
における製造子会社2社の事業再編に伴い税金
研究開発費以外の販売費及び一般管理費は、円高
が減少しましたが当期にはこのような要因がな
による影響などで185億円
(4.0%)
減少しました。
いことも影響し、
当期純利益は減益となりました。
1株当たり当期純利益は、前期から63円18銭
経常利益
(16.8%)
減少し、314円01銭となりました。
前期から443億円
(10.6%)
減益の3,716億円
特別損益および企業買収などによる特殊要因除
となりました。
きの1株当たり当期純利益
(注)
は、前期から75円
固定資産にかかる撤去費用が前期より減少した
ことなどにより、営業外損益は89億円増加しま
24銭
(16.8%)
減少し、373円57銭となりました。
(注)
当期純利益から、特別損益および企業買収によるのれん償却費、
無形固定資産償却費等の特殊要因を控除して算定しております。
したが、営業利益の減益を吸収できず、経常利
自己資本当期純利益率は11.8%となり、前期か
益は減益となりました。
ら2.6ポイント減少しました。
経常利益
当期純利益
6,000
4,000
3,000
4,000
2,000
2,000
1,000
年度
(期)
2007年
(131期)
2008年
(132期)
2009年
(133期)
2010年
(134期)
年度
(期)
2007年
(131期)
2008年
(132期)
2009年
(133期)
2010年
(134期)
(億円)
5,364
3,272
4,158
3,716
(億円)
3,555
2,344
2,977
2,479
06
事業報告
企業集団の部門別の状況
(単位:億円)
売 上 高
セ グ メ ント
医 療 用 医 薬 品 事 業
営 業 利 益
金 額
対前期
金 額
12,674
503 減
3,460
546 減
122
110
3,671
12 増
2増
531 減
(
国
内
)
(5,785 )
(296
(
海
外
)
(6,890 )
(799
ヘ ル ス ケ ア 事 業
そ
全
の
社
他
事
合
業
計
603
963
14,194
対前期
増)
減)
20
15 増
466 減
増
(注1) 各セグメントの売上高は、
各報告セグメントの外部顧客に対する売上高を表しております。
(注2) 当期より
「セグメント情報等の開示に関する会計基準」
等を適用しており、対前期の増減額は、前年数値について同基準等を適用したものに組み替え
て算出しております。
医療用医薬品事業
医療用医薬品事業の売上高は前期から503億
円
(3.8%)
減収の12,674億円となり、営業利益は
前期から546億円
(13.6%)
減益の3,460億円とな
りました。
「エ
このうち国内売上高は、関節リウマチ治療剤
ンブレル」
の増収や
「ベクティビックス点滴静注」
等
の新製品発売による寄与により、296億円
(5.4%)
増収の5,785億円となりました。
主な品目の国内売上高は下記のとおりです。
(単位:億円)
ブロプレス
(高血圧症治療剤)
タケプロン
(消化性潰瘍治療剤)
リュープリン
(前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤)
アクトス
(2型糖尿病治療剤)
エンブレル
(関節リウマチ治療剤)
1,380
対前期
(注)
709
対前期
(注)
659
対前期
(注)
479
対前期
(注)
384
対前期
(注)
54(
13(
6(
33(
4.1%)増
1.9%)減
0.9%)増
6.5%)減
61(19.1%)増
(注)
昨年4月より、個別製品の仕切価
(卸への販売価格)
の体系を一部見
直したため、現行体系に合わせた比較ができるよう前年数値を組み
替えて算出しております。なお、当該組み替えは前年数値の修正を意
味するものではありません。
一方、海外売上高は、米国における
「プレバシド」
の
特許期間の満了による減収や為替の対ドル、対ユー
ロでの円高による減収影響などにより、前期から
799億円
(10.4%)
減収の6,890億円となりました。
07
米国においては、
「アクトス」
「
、ベルケイド」
の伸長
α-グルコシダーゼ阻害剤との併用療法につい
や一昨年新発売した
「デクスラント」
「
、 ユーロリッ
て、厚生労働省より、製造販売承認を取得し、同
ク」
の寄与などがあったものの、
「プレバシド」
の特
年6月、
「ネシーナ錠」
として販売を開始しました。
許期間の満了による大幅な減収影響を吸収でき
昨年4月、不眠症治療剤
「TAK-375
(一般名:ラメ
ず、現地通貨ベースで減収となりました。欧州に
ルテオン)
」
について、厚生労働省より、製造販売
おいては、現地通貨ベースでは
「カンデサルタン」
、
承認を取得し、同年7月、
「ロゼレム錠」
として販
「アクトス」などの伸長などにより増収となりまし
売を開始しました。
たが、円高影響を吸収しきれず円換算額では減収
昨年4月、
高血圧症治療薬
「TAK-491
(一般名:ア
となりました。
ジルサルタン メドキソミル)
」
について、米国食
品医薬品局
(FDA)
に販売許可申請を行い、本年
研究開発活動の内容および成果
2月、販売許可を取得し、4月に
「イダービ」
として
当社は、常に医療上のニーズをふまえ、研究開
販売を開始しました。
発戦略を決定しています。今後は、従来の重点疾
昨年10月、前立腺癌治療薬
「TAK-700」
につい
患領域である
「代謝性疾患
(糖尿病・肥満)
」
「
、癌」
、
て、米国において、一般的なホルモン療法に抵
「中枢神経疾患」
に加え、
「免疫・炎症性疾患」
にも、
抗性を示し、かつ、化学療法を受けていない転
経営資源を投下することにより、画期的新薬の創
移性前立腺癌患者を対象とした臨床第3相試験
出と治療パラダイムの転換に挑戦してまいります。
(グローバル試験)
を開始しました。また、昨年
なお、当期における研究開発活動の主な内容およ
11月、化学療法が無効であり、かつ一般的なホ
び成果は下記のとおりです。
ルモン療法に抵抗性を示す転移性前立腺癌患
者を対象とした臨床第3相試験
(グローバル試
[自社創製品に関する取り組み]
昨年4月、2型糖尿病治療剤
「SYR-322
(一般名:
アログリプチン安息香酸塩)
」
の単独療法および
験)
を開始しました。
昨年12月、多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド
(一般名:ボルテゾミブ)」
について、第52回米
<ご参考>
開発の状況は、51頁から54頁の一覧表に記載のとおりです。
08
事業報告
を決定しました。
[合剤等に関する取り組み]
ピオグリタゾン塩酸塩
(国内製品名:アクトス)
昨年4月、2型糖尿病治療剤
「アクトス」
と同治療
剤
「メトホルミン」
の合剤について、厚生労働省よ
り、製造販売承認を取得し、同年7月、
「メタクト
配合錠」
として販売を開始しました。
国血液学会年次総会において、再発性多発性
昨 年 6 月 、2 型 糖 尿 病 治 療 剤「アクトス」と同
骨髄腫を対象に皮下注射投与製剤と静脈注射
治療剤「メトホルミン徐放製剤」の合剤である
投与製剤を比較した臨床第3相試験結果、なら
「ACTOplus met XR」
について、米国での販
びにリツキシマブ未投与またはリツキシマブ反
売を開始しました。
応性の再発性・難治性の濾胞性リンパ腫を対
昨年7月、2型糖尿病治療剤
「アクトス」
の口腔内
象にリツキシマブ併用群とリツキシマブ単独投
崩壊錠である
「アクトスOD錠15、同30」
につい
与群を比較した臨床第3相試験結果が発表さ
て、国内での販売を開始しました。
れました。
本年1月、
2型糖尿病治療剤
「アクトス」
と同治療剤
本年2月、2型糖尿病治療剤
「SYR-322
(一般名:
「グリメピリド」
の合剤
(国内製品名:ソニアス配
アログリプチン安息香酸塩)
」
について、中国に
合錠)
について、厚生労働省より、製造販売承認
おいて2型糖尿病を対象とした臨床第3相試験
を取得しました。
を開始しました。
09
カンデサルタン シレキセチル
(国内製品名:ブロプレス)
本年2月、消炎酵素製剤
「ダーゼン®5mg錠、同
昨年4月、高血圧症治療剤
「ブロプレス」
と同治
10mg錠、同顆粒1%」
(一般名:セラペプターゼ)
療剤
「アムロジピンベシル酸塩
(カルシウム拮抗
について、臨床試験の結果を踏まえ、厚生労働
剤)
」
の合剤について、厚生労働省より、製造販売
省と検討してまいりましたが、最終的に再試験の
承認を取得し、同年6月、
「ユニシア配合錠」
とし
実施は困難との結論に至り、自主回収すること
て販売を開始しました。
[剤型・効能追加に関する取り組み]
アログリプチン安息香酸塩
(国内製品名:ネシーナ)
おいて、同薬の再発性・難治性のホジキンリンパ
腫を対象とした有効性・安全性試験の良好な結
昨年8月、2型糖尿病治療剤
「ネシーナ錠」
につい
果、
および再発性・難治性の未分化大細胞リンパ
て、厚生労働省より、チアゾリジン系薬剤との併
腫を対象とした臨床第2相試験の良好な結果が
用効能追加の承認を取得しました。
発表されました。これらの試験結果に基づき、両
本年2月、2型糖尿病治療剤
「ネシーナ錠」
につい
効能について、
2011年前半の欧州医薬品審査庁
て、厚生労働省より、
スルホニルウレア系薬剤と
(EMA)への販売許可申請に向けて、当局との
の併用効能追加およびビグアナイド系薬剤との
協議を開始しています。
併用効能追加の承認を取得しました。
昨年4月、米国
「アムジェン社」
からの導入品であ
ボルテゾミブ
(製品名:ベルケイド)
る抗癌剤
「パニツムマブ」
について、厚生労働省
本年2月、多発性骨髄腫治療剤
「ベルケイド」
に
より、進行・再発の結腸・直腸癌にかかる製造販
ついて、FDAに、濾胞性リンパ腫の効能・効果の
売承認を取得し、同年6月、
「ベクティビックス点
追加申請を行いました。
滴静注」
として販売を開始しました。
本年3月、多発性骨髄腫治療剤
「ベルケイド」
に
昨年6月、米国
「アフィマックス社」
からの導入品
ついて、FDAに、皮下注製剤の剤型追加申請を
である腎性貧血・癌性貧血治療薬
「ペギネサタイ
行いました。
※について、
欧米における慢性腎疾患に伴う
ド」
貧血患者を対象とした臨床第3相試験の速報結
[導入品
(アライアンス)
に関する取り組み]
果が得られました。これを踏まえ、当社と
「アフィ
昨年4月、米国
「シアトルジェネティクス社」
から
マックス社」
は、FDAと申請に向けた開発方針
の導入品であるリンパ腫治療薬「SGN-35(一
について協議した結果、昨年11月、米国におい
般名:ブレンタキシマブ ベドチン)
」
について、
自
て、透析期患者を対象とした腎性貧血効能で申
己幹細胞移植後のホジキンリンパ腫患者を対
請することを決定しました。申請時期については
象とした臨床第3相試験
「AETHERA試験」
を米
2011年の4月から6月を予定しています。本年
国、欧州およびロシアにおいて開始しました。な
4月、慢性腎疾患で透析を受けている貧血患者
お、昨年12月、第52回米国血液学会年次総会に
を対象とした臨床第3相試験
(エメラルド1、2試
10
事業報告
験)
の追加解析の結果が、全米腎臓財団春季臨
アルツハイマー病のリスクを予見しうるバイオ
床会議で公表されました。
マーカーであるTOMM40アッセイの開発、製
※以前の製品名はヘマタイド。現在の製品名は未定。ペギネサタ
イドは一般名。
造、使用、商業化について、全世界での独占的ラ
昨 年 9 月、当 社と米 国「オレキシジェン セラ
イセンス契約を締結しました。
ピューティクス社」
は、肥満症治療薬
「コントレー
本年1月、米国
「アムジェン社」
からの導入品であ
ブ」
に関する米国、
カナダ、
メキシコを対象とした
る癌治療薬
「AMG386」
について、日本におい
独占的開発・販売契約を締結しました。本年1月、
て再発卵巣癌を対象とした臨床第3相試験を開
同社は、FDAより、本薬に関して承認前に追加試
始しました。
験実施が必要であるとの審査結果通知を受領し
本年1月、当社と京都大学は、中枢神経系制御に
ました。当社と同社は、本件について、検討を重
基づく肥満症治療薬および統合失調症治療薬
ねてまいります。
の創製を目的とする5年間の協働による研究開
昨年10月、当社と米国
「エンボイ セラピューティ
発契約を締結しました。
クス社」
は、従来の治療薬よりも有効性・安全性
本年2月、当社と米国
「イントラ・セルラー社」
は、
に優れた統合失調症治療薬の創製を目的とする
統合失調症治療薬であるホスホジエステラーゼ
3年間の共同研究契約を締結しました。
昨年11月、当社と米国非営利団体
「セージ・バイ
占的開発・販売契約を締結しました。
オネットワークス」
は、中枢神経疾患治療薬の創
「アミリン社」
は、肥満症を
本年3月、当社と米国
製につながる創薬ターゲットの探索を目的とし
対象に追加で実施中の
「プラムリンタイド/メトレ
た4年間の共同研究契約を締結しました。
レプチン」
による有効性と安全性を検証する臨
昨年12月、当社と米国
「フロリダ病院」
、および
床第2相試験を、
自主的に中断することを決定し
米国
「サンフォード・バーナム医学研究所」
は、肥
ました。
満症に対する新規治療法の発見と評価を目的と
本年3月、
「 ヤンセンファーマ株式会社」
からの
した2年間の共同研究契約を締結しました。
導入品であるアルツハイマー型認知症治療剤
昨年12月、当社と米国
「ジンファンデル・ファー
マシューティカルズ社」
は、健常高齢者における
11
(PDE)
1阻害薬に関する全世界を対象とした独
「レミニール」
について、国内での販売を開始
しました。
本年3月、当社と
「大日本住友製薬株式会社」
阻害薬、およびもう一つのキナーゼ阻害薬の開
は、同社が創製した非定型抗精神病薬「ルラシ
発について、契約を締結しました。
ドン」
( 一般名:ルラシドン塩酸塩)の統合失調
本年4月、米国
「アムジェン社」
からの導入品であ
症、双極性障害を適応症とする経口製剤につ
る癌治療薬
「AMG479」
について、日本におい
いて、英国を除くEU加盟国26ヵ国およびスイ
て転移性膵臓癌を対象とした臨床第3相試験を
ス、
ノルウェー、
トルコ、ロシアを対象国とした
開始しました。
共同開発および当社による独占的販売契約を
締結しました。
[研究開発体制の整備・強化]
本年3月、米国
「アムジェン社」
からの導入品であ
抗体医薬事業の強化に向けて、抗体医薬治験原
る癌治療薬
「AMG706
(一般名:モデサニブ ジ
薬棟を光工場地区
(山口県光市)
に建設し、本年
フォスフェート)
」
の臨床第3相試験
「MONET1
1月、竣工式を執り行いました。
試験」
(進行性非小細胞肺癌1,090例を対象)
の
本年2月、神奈川県藤沢・鎌倉両市にまたがり建
速報結果が得られました。主要評価項目である
設していた湘南研究所の竣工式を執り行いまし
全生存期間において、統計学的に有意な改善は
た。本研究所は、大阪市とつくば市に拠点を置
認められませんでした。
く当社の国内創薬研究機能を統合した研究所
本年3月、当社と韓国
「サムヤン社」
は、RNAi医
であり、米国、欧州、
アジアの各研究拠点を結ぶ
薬のドラッグデリバリーシステムに関する3年間
ネットワークの中心として、当社のグローバル研
(複数年の延長が可能)
の共同研究契約を締結
究体制の中核を担います。
しました。
本年3月、当社と英国
「ヘプタレス社」
は、中枢神
ヘルスケア事業
経疾患の病態に重要な役割を果たすGタンパク
ヘルスケア事業の売上高は、
ドリンク剤
「アリナ
質共役受容体を対象とした2年間の共同研究契
ミンドリンク類」
、総合感冒薬
「ベンザ類」
等の増収
約を締結しました。
により、前期から20億円
(3.5%)
増収の603億円と
本年3月、当社と米国
「スネシス社」
は、同社が癌
なりました。営業利益は増収に伴う売上総利益の
領域で保有する経口の選択的パンラフキナーゼ
増益と期間経費の減少により、12億円
(10.9%)
増
12
事業報告
益の122億円となりました。
通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」
という
経営理念の実現を目指しております。
その他事業
その他事業の売上高は前期から15億円
(1.6%)
今般、事業活動の進展と環境変化を踏まえ策定
いたしました
「11-13中期計画」
では、
「10-12中期
増収の963億円、営業利益は2億円
(1.9%)
増益の
計画」
において掲げた経営方針である
「革新への
110億円となりました。
挑戦」
「活力ある企業風土の創造」
「持続的な成長」
に基づく基本戦略を引き続き実施し、中長期での
持続的成長を確実なものとするため、
「新たなタケ
ダへの変革」
を進めてまいります。
(2)設備投資・資金調達の状況
当期の設備投資金額は1,318億円になりました。
設備投資に必要な資金その他の所要資金につい
ては、ほとんどを自己資金でまかなっており、資金
繰りも順調に推移しております。
<経営方針>
私たちタケダグループは、グローバル製薬企業と
してのリーダーシップを発揮しながら、
「 革新への
挑戦」
「活力ある企業風土の創造」
「持続的な成長」
を追求し、経営理念を実現します。
・革新への挑戦 (Innovation)
最先端の科学と医学における革新に果敢に挑戦
し、優れた医薬品を研究・開発し、医療と患者さ
んのニーズに応えます
(3)対処すべき課題
・活力ある企業風土の創造 (Culture)
社会の一員として、従業員がお互いを認め合い、
当社は、
“タケダイズム”
(誠実、
すなわち公正・正
協力し合い、
タイムリーな意思決定を行うことに
直・不屈)
を全ての企業活動の根幹に位置付け、研
よって、
活力ある企業風土を創ります
究開発型の製薬企業として、継続的に新薬を創出
13
・持続的な成長 (Growth)
し、それら製品のポテンシャルをグローバル市場
重点疾患領域を中心に、優れた医薬品の提供を
で最大化することにより、
「優れた医薬品の創出を
通じて、持続的な企業価値向上を目指します
<経営方針を実現するための戦略>
力します。また、従業員のダイバーシティを推進
・革新への挑戦
し、全従業員が生き生きと働ける企業文化・職場
■重点疾患領域へのリソース集中
環境を創ります。さらに、良き企業市民として、
グ
アンメットメディカルニーズが高く、
また、
これま
ローバルでのコンプライアンスを徹底するとと
での研究開発の知見と基盤を最大限に活用で
もに、新興国での医療支援や環境経営を意識し
きる
「代謝性疾患
(糖尿病・肥満)
「
」癌」
「中枢神経
たCSR活動を積極的に展開します。
疾患」
に加え、
「免疫・炎症性疾患」
を重点疾患領
・持続的な成長
域として、集中的にリソースを投下し、疾患予防
■製品の売上最大化
と根本治療に貢献する画期的新薬の創出と治
新製品の売上を最大化することで、これまで
療パラダイムの転換に挑戦します。
の大型成熟品を中心とした製品構成から、アン
■競争力のあるパイプラインの構築と
メットメディカルニーズに応える多様な製品ラ
確実な承認取得
インアップにシフトします。これにより、特許切
自社研究からの新薬創出に加え、ライセンス活
れのリスクを分散させながら持続的な成長を
動も積極的に実施し、競争力のあるパイプライ
実現します。
ンを構築します。また、各国規制当局の動向を確
■積極的投資の実施
実に捉え、適切に対応することで、後期開発課題
中長期的な成長のために必要な研究開発投資
の確実な承認取得につなげます。
を確実に実行することに加え、製品やパイプラ
■研究開発生産性の向上
インの導入および企業買収の機会を積極的に
疾患領域ごとに再編した研究組織にリソースを
追求します。また、将来の成長に必要な投資財源
活用する責任と権限を一元化し、初期の研究か
を確保するために、可能な限りオペレーションを
ら疾患領域を重視した機動的な研究活動を推進
効率化し、
コスト削減策を進めてまいります。
します。また、アカデミアやバイオベンチャーな
■進出地域の拡大と
どの社外研究機関との共同研究を通じてオープ
新規進出国・新興国市場での成長
ンイノベーションを推進し、基盤研究・創薬研究
規模の大きい日米欧の市場に加え、中長期的な
を充実させます。
観点から極めて重要である中国への投資を積
・活力ある企業風土の創造
グローバルに活躍できる人材の獲得と育成に注
極的に行うことで、
同市場でのプレゼンスを強化
します。また、2013年度までにロシア・CIS、東欧
14
事業報告
に進出するとともに、成長市場および新興国市
「11-13中期計画」
期間中の利益の配分につきま
場に思い切った投資を行ってまいります。
しては、
「 安定的な配当」
を行うとの観点から、1株
当たり配当金について年間180円を維持すること
なお、2013年度までの業績推移については、下
を基本方針といたします。
表のとおり予想
(注1)
(注2)
しております。
2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
(実績)
(予想)
(予想)
(予想)
14,194
14,500
13,200
12,600
2,889
3,000
2,900
2,900
① 訴訟案件
3,671
3,900
2,700
2,400
米国における一部の医薬品の販売に関し、AWP
2,479
2,500
2,000
1,600
(Average Wholesale Price:平均卸売価格)
と
(億円)
(円)
314
317
253
203
して公表されている価格と実際の販売価格とが乖
EPS
(特殊要因除き)
(注3) (円)
374
361
266
234
売上高(億円)
研究開発費
(億円)
営業利益
(億円)
当期純利益
EPS
〔予想の前提条件〕
(注1)
2011年度以降の為替レートは、1米ドル=85円、1ユーロ=
120円を前提としております。
(注2)
米国におけるアクトス関連の後発品の参入時期について
上記予想については、米国における
「アクトス
(一般名:ピオグリ
タゾン)
」
の後発品は2012年8月に、
「アクトプラスメット
(ピオ
グリタゾンとメトホルミンの合剤)
」
「
、デュエットアクト
(アクトス
とグリメピリドの合剤)
」
の後発品は2012年12月に参入するこ
離していること等により損害を受けたとして、患者
本人、保険会社および州政府等から損害賠償を請
求する民事訴訟
(いわゆる
「AWP訴訟」
)
が、大手
を含む多数の製薬会社に対し提起されております。
TPNA社は、
「ピオグリタゾン
(米国製品名:アクト
ス)
」
につき複数の州裁判所において、
また
「ランソ
プラゾール
(米国製品名:プレバシド)
」
につき、合併
とを前提に策定しております。
前に
「TAPファーマシューティカル・プロダクツ株式
本前提に関する考え方は、2010年12月22日のニュースリリー
会社」
(以下、
「TAP社」
)
に提起されていた事件を含
ス
「糖尿病治療剤アクトス、アクトプラスメット、デュエットアク
トの米国における後発品に対する特許侵害訴訟の和解につい
て」
にて開示を行った時点から変更ありません。詳細について
は、次のURLをご参照ください。
(当社ホームページ)
http://www.takeda.co.jp/press/article_40952.html
(注3)
EPS
(特別損益および企業買収などによる特殊要因除き)
当期純利益から、特別損益と企業買収などに起因するのれん
償却費、無形固定資産償却費などの損益を控除した1株当たり
の純利益。
15
(4)訴訟等について
め、複数の連邦および州裁判所において、それぞ
れAWP訴訟を提起されております。
うち、
「プレバ
シド」
にかかる1件については当社も被告とされて
おります。
② 移転価格税制に基づく更正処分の件
当社は、2006年6月28日、大阪国税局より、当
社とTAP社との間の2000年3月期から2005年3
月期の6年間の
「プレバシド」
にかかる製品供給取
引等に関して、米国市場から得られる利益が、当社
とTAP社間の利益配分において、当社に対して過
少に配分されているとの判断により、移転価格税
制に基づく更正通知書を受領しました。更正され
た所得金額は6年間で1,223億円であり、地方税
等を含めた追徴税額571億円について同年7月に
全額を納付しましたが、当社はこの更正処分を不
服として、同年8月25日、大阪国税局に対し異議申
立書の提出を行っておりました。
2008年7月8日には、本更正処分により生じて
いる二重課税の解消を目的として、国税庁に対し、
米国との相互協議申立書を提出いたしました。ま
た、
これに伴い、大阪国税局に対する異議申立てを
一旦中断する手続きを実施いたしました。
現在、日米両当局において相互協議プロセスが
進行中です。
上記①および②のいずれにつきましても遺漏な
く対応してまいります。
16
事業報告
(5)財産および損益の状況の推移
① 企業集団の財産および損益の状況の推移
第131期
売
上
高 (億円)
営
業
利
益 (億円)
経
常
利
益 (億円)
当
期
純
利
益 (億円)
1株 当 たり当 期 純 利 益 ( 円 )
総
資
産 (億円)
純
資
産 (億円)
第132期
第133期
第134期
自 2007.4. 1
至 2008.3.31
自 2008.4. 1
至 2009.3.31
自 2009.4. 1
至 2010.3.31
自 2010.4. 1
至 2011.3.31
13,748
4,231
5,364
3,555
418.97
28,493
23,225
15,383
3,065
3,272
2,344
289.82
27,602
20,538
14,660
4,202
4,158
2,977
377.19
28,233
21,647
14,194
3,671
3,716
2,479
314.01
27,864
21,367
(注)
第132期は、企業結合
(TAPファーマシューティカル・プロダクツ株式会社およびミレニアム・ファーマシューティカルズ株式会社の子会社化)
に伴う
インプロセスR&D費の発生等により減益となりました。
② 当社の財産および損益の状況の推移
第131期
売
上
高 (億円)
営
業
利
益 (億円)
経
常
利
益 (億円)
当
期
純
利
益 (億円)
1株 当 たり当 期 純 利 益 ( 円 )
総
資
産 (億円)
純
資
産 (億円)
第132期
第133期
第134期
自 2007.4. 1
至 2008.3.31
自 2008.4. 1
至 2009.3.31
自 2009.4. 1
至 2010.3.31
自 2010.4. 1
至 2011.3.31
8,925
2,679
2,726
1,746
205.76
18,317
15,266
8,741
2,437
2,697
1,495
184.85
14,706
12,117
8,717
2,474
2,572
2,064
261.40
15,396
12,811
8,420
1,824
1,939
1,358
172.06
15,506
12,648
③ 企業集団の事業区分別売上高の推移
第131期
医 療 用 医 薬 品 事 業 (億円)
国
内 (億円)
海
外 (億円)
ヘ ル ス ケ ア 事 業 (億円)
そ
合
の
他
事
業 (億円)
計 (億円)
第132期
第133期
第134期
自 2007.4. 1
至 2008.3.31
自 2008.4. 1
至 2009.3.31
自 2009.4. 1
至 2010.3.31
自 2010.4. 1
至 2011.3.31
12,102
5,297
6,806
618
1,027
13,748
13,841
5,490
8,351
644
899
15,383
13,177
5,488
7,689
582
948
14,660
12,674
5,785
6,890
603
963
14,194
(注)
「セグメント情報等の開示に関する会計基準」
等の適用により、第133期から
「その他事業」
に外部向け不動産賃貸収益を含めて表示しておりますが、
全社合計では営業外収益に組み替えているため当該金額は含まれておりません。
17
④ 企業集団の海外売上高の推移
第131期
第132期
自 2007.4. 1
至 2008.3.31
自 2008.4. 1
至 2009.3.31
第133期
自 2009.4. 1
至 2010.3.31
第134期
自 2010.4. 1
至 2011.3.31
高(億円)
6,942
8,431
7,770
6,981
企業集団の売上高に
( % )
占める海外売上高の割合
50.5
54.8
53.0
49.2
海
外
売
上
⑤ 企業集団の研究開発費の推移
第131期
第132期
自 2007.4. 1
至 2008.3.31
自 2008.4. 1
至 2009.3.31
第133期
自 2009.4. 1
至 2010.3.31
第134期
自 2010.4. 1
至 2011.3.31
費(億円)
2,758
4,530
2,964
2,889
企 業 集 団 の 売 上 高 に( % )
対 す る 比 率
20.1
29.5
20.2
20.4
研
究
開
発
(6)企業集団の主要な事業内容(2011年3月31日現在)
当社グループは次の製品の製造および販売を行っております。
事業区分
主要な製品
医療用医薬品事業
医療用医薬品
ヘルスケア事業
一般用医薬品、医薬部外品
その他事業
試薬、臨床検査薬、化成品
18
事業報告
(7)重要な子会社の状況(2011年3月31日現在)
① 重要な子会社および関連会社の状況
当社の
出資比率
主要な事業内容
282,726 万ドル
100.0%
米州における持株会社
武田ファーマシューティカルズ・インターナショナル株式会社
(本社:米国 イリノイ州ディアフィールド)
1ドル
100.0 医薬品の研究開発および
米州・欧州における販売の統括
武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社
(本社:米国 イリノイ州ディアフィールド)
1ドル
100.0 医薬品の販売
武田グローバル研究開発センター株式会社
(本社:米国 イリノイ州ディアフィールド)
1ドル
100.0 医薬品の開発
1 カナダドル
100.0 医薬品の販売
ミレニアム・ファーマシューティカルズ株式会社
(本社:米国 マサチューセッツ州ケンブリッジ)
0.1ドル
100.0 医薬品の研究・開発・販売
武 田 サ ン デ ィ エ ゴ 株 式 会 社
(本社:米国 カリフォルニア州サンディエゴ)
1ドル
100.0 医薬品の研究
武田サンフランシスコ株式会社
(本社:米国 カリフォルニア州サウスサンフランシスコ)
1ドル
100.0 医薬品の研究
武 田 ベ ン チャ ー 投 資 株 式 会 社
(本社:米国 カリフォルニア州パロアルト)
1ドル
100.0 バイオベンチャー企業に
対する投資
キ シ コ 株 式 会 社
(本社:メキシコ メキシコシティ)
31,000 万メキシコペソ
100.0 医薬品の販売
ラ
1,210 万ブラジルレアル
100.0 医薬品の販売
28,014 万ユーロ
100.0 欧州における持株会社
400 万ポンド
100.0 欧州における
医薬品販売会社の統括
348 万ユーロ
100.0 医薬品の販売
会 社 名
(主要な事業所)
武 田 アメリカ・ホ ー ル ディン グ ス 株 式 会 社
(本社:米国 ニューヨーク州ニューヨーク)
米
州
武
武
武
欧
州
19
田
田
田
メ
ブ
カ
ナ ダ 株 式 会 社
(本社:カナダ オンタリオ州)
ジ ル 有 限 会 社
(本社:ブラジル サンパウロ)
武田ヨーロッパ・ホールディングス有限会社
(本社:オランダ アムステルダム)
資 本 金
(235,086百万円)
(2,161百万円)
(615百万円)
(32,936百万円)
武田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ株式会社
(本社:英国 ロンドン)
(536百万円)
ラ ボ ラ ト ワ ー ル・タ ケ ダ 株 式 会 社
(本社:フランス ピュトー)
(409百万円)
会 社 名
(主要な事業所)
I D M フ ァ ー マ 株 式 会 社
(本社:フランス ピュトー)
英
国
武
田
株
式
会
社
(本社:英国 バッキンガムシャー)
タ ケ ダ・フ ァ ル マ 有 限 会 社
(本社:
ドイツ アーヘン)
タケダ・ファルマ・オーストリア有限会社
(本社:オーストリア ウィーン)
タ ケ ダ・ファル マ・ス イ ス 株 式 会 社
(本社:スイス ラーヘン)
資 本 金
欧
州
100.0%
医薬品の販売
8,600 万ポンド
100.0 医薬品の販売
511 万ユーロ
100.0 医薬品の販売
7 万ユーロ
100.0 医薬品の販売
25 万スイスフラン
100.0 医薬品の販売
100.0 医薬品の販売
100.0 医薬品の販売
100.0 医薬品の販売
2 万ユーロ
100.0 医薬品の販売
820 万トルコリラ
100.0 医薬品の販売
101 万ユーロ
76.9 (11,515百万円)
(601百万円)
(9百万円)
(23百万円)
6 万ユーロ
(7百万円)
武 田 ポ ル ト ガ ル 株 式 会 社
(本社:ポルトガル リスボン)
(294百万円)
武 田 ベ ネ ル ク ス 有 限 会 社
(本社:ベルギー ブリュッセル)
武
田
ト ル コ 有 限 会 社
(本社:
トルコ イスタンブール)
250 万ユーロ
10 万スウェーデンクローネ
(1百万円)
(2百万円)
(441百万円)
タケダ・イタリア・ファルマチェウティチ株式会社
(本社:イタリア ローマ)
(工場:イタリア チェラノ)
(119百万円)
武 田 ケ ン ブ リ ッ ジ 株 式 会 社
(本社:英国 ケンブリッジ)
(394百万円)
武田グローバル研究開発センター(欧州)株式会社
(本社:英国 ロンドン)
(107百万円)
武 田 ア イ ル ラ ン ド 株 式 会 社
(本社:アイルランド キルダリー)
(工場:アイルランド キルダリー、
ダブリン)
主要な事業内容
5 万ユーロ
(6百万円)
武 田 ス ペ イ ン 株 式 会 社
(本社:スペイン マドリッド)
武 田 ノ ル デ ィ ッ ク 有 限 会 社
(本社:スウェーデン ストックホルム)
当社の
出資比率
294 万ポンド
80 万ポンド
9,234 万ユーロ
(10,856百万円)
医薬品の製造・販売
100.0 医薬品の研究
100.0 医薬品の開発
100.0 医薬品の製造
20
事業報告
当社の
出資比率
主要な事業内容
670 万シンガポールドル
(442百万円)
100.0%
アジアにおける
医薬品販売会社の統括
9,000 万台湾ドル
(254百万円)
100.0
医薬品の販売
5,400 万韓国ウォン
(4百万円)
100.0
医薬品の販売
(2,079百万円)
2,500 万ドル
100.0
中国事業の統括・持株会社
4,420 万ドル
100.0
医薬品の製造・販売
イ ン ド 武 田 薬 品 株 式 会 社
(本社:インド ムンバイ)
4,500 万インドルピー
100.0
医薬品市場の調査および
プロジェクトの管理
イ ン ド ネ シ ア 武 田 株 式 会 社
(本社:インドネシア ジャカルタ)
(工場:インドネシア ブカシ)
146,700 万ルピア
70.0
医薬品の製造・販売
10,200 万バーツ
(281百万円)
52.0
医薬品の販売
9,743 万ペソ
(188百万円)
50.0
医薬品の販売
171 万シンガポールドル
(113百万円)
100.0
医薬品の研究
500 万シンガポールドル
(330百万円)
100.0
医薬品の開発
760 百万円
87.5
975 百万円
100.0
医薬品の開発
400 百万円
100.0
医薬品の製造
96 百万円
30.0
医薬品の
研究開発・製造・販売
2,340 百万円
70.3
試薬・臨床検査薬・化成品の
製造・販売
会 社 名
資 本 金
(主要な事業所)
武田ファーマシューティカルズ・アジア株式会社
(本社:シンガポール)
台
湾
武
田
株
式
会
社
(本社:台湾 台北)
韓 国 武 田 薬 品 株 式 会 社
(本社:韓国 ソウル)
武 田( 中 国 )投 資 有 限 公 司
(本社:上海)
ア ジ ア
天
タ
津
武
武
薬
品
有 限 公 司
(本社:中国 北京)
(工場:中国 天津)
株
式
会
社
(本社:タイ バンコク)
フ ィ リ ピ ン 武 田 株 式 会 社
(本社:フィリピン マニラ)
武 田 シ ン ガ ポ ー ル 株 式 会 社
(本社:シンガポール)
武田グローバル研究開発センター(アジア)株式会社
(本社:シンガポール)
日
イ
田
本
田
製
薬
株
式
会
社
(本社:東京都千代田区)
(工場:成田市、
泉佐野市)
国
内
武 田バイオ開 発センター 株 式 会 社
(本社:東京都千代田区)
武 田 ヘ ル ス ケ ア 株 式 会 社
(本社、工場:福知山市)
天
藤
製
薬
株
式
会
社
(本社、工場:福知山市)
和
光
純
薬
工
業
株 式 会 社
(本社:大阪市)
(工場:川越市、
豊橋市、
尼崎市)
(3,675百万円)
(85百万円)
(14 百万円)
医薬品の
研究開発・製造・販売
(注)
.「資本金」
1
欄の( )による日本円表示につきましては、
期末日現在のレートで換算しております。
2.当社の出資比率には子会社を通じた間接所有分を含みます。
3.武田シンガポール株式会社は、
武田ケンブリッジ株式会社の100%子会社であります。 4.上記の重要な子会社・関連会社は、
武田ヘルスケア株式会社
(ヘルスケア事業)
、天藤製薬株式会社
(医療用医薬品事業・ヘルスケア事業)
および
和光純薬工業株式会社
(その他事業)
を除き、
医療用医薬品事業にかかる子会社・関連会社であります。
5.当社の連結子会社は61社、
持分法適用関連会社は14社となっております。
21
② 重要な企業結合の経過
タイ武田株式会社について、同社株式を4%取得することにより、当社の出資比率を52%とし、
1.2010年6月、
同社を当社の連結子会社といたしました。
2.2010年8月、
韓国武田薬品株式会社を設立いたしました。
3.2010年11月、
武田研究投資株式会社は、武田ベンチャー投資株式会社に社名変更いたしました。
4.2011年1月、当社と天津力生製薬股份有限公司
(力生)
との合弁会社であった天津武田薬品有限公司に
ついて、力生の持分25%を取得することにより、当社の100%子会社といたしました。
5.2011年1月、武田クリニカル・リサーチ・シンガポール株式会社は、武田グローバル研究開発センター
(ア
ジア)
株式会社に社名変更いたしました。
6.2011年3月、
インド武田薬品株式会社を設立いたしました。
7.2011年3月、
武田
(中国)
投資有限公司を設立いたしました。
8.2011年4月、武田薬品
(中国)
有限公司を設立いたしました。同社は武田
(中国)
投資有限公司の100%
出資の医薬品販売会社であります。
(8)当社の主要な事業所(2011年3月31日現在)
本
社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
社
東京都中央区日本橋二丁目12番10号
支
店
札幌支店、東北支店
(仙台市)
、東京支店、横浜支店、千葉・埼玉支店
(東京都)
、
北関東支店
(東京都)
、甲信越支店
(東京都)
、名古屋支店、大阪支店、神戸支店、京都支店、
四国支店
(高松市)
、中国支店
(広島市)
、福岡支店
工
場
大阪工場、光工場
所
探索研究センター、化学研究所、創薬研究所、開発研究センター、製薬研究所、製剤技術研究所、
開発分析研究所、健康科学研究所
(以上、大阪市)
開拓研究所
(つくば市)
バイオ技術室
(光市)
東
京
研
本
究
(注)1. 上記の支店、
工場および研究所は、
健康科学研究所
(ヘルスケア事業)
を除き、医療用医薬品事業にかかる支店、工場および研究所であります。
2. 2011年4月1日付で、研究所体制を次のとおり変更いたしました。
研
究
所
代謝疾患創薬ユニット※、中枢疾患創薬ユニット※、炎症疾患創薬ユニット※、探索研究所※、化学研究所※、生物研究所※、
薬物動態研究所※、薬剤安全性研究所※、製薬研究所、製剤技術研究所、開発分析研究所、健康科学研究所
(以上、大阪市)
癌創薬ユニット※
(つくば市)
バイオ技術室(光市)
※2011年度に順次湘南地区に移転予定
22
事業報告
(9)従業員の状況(2011年3月31日現在)
① 企業集団の従業員数
従業員数
18,498名
対前期末増減
(減)1,086名
(注)
1.従業員数は就業人員数であります。
なお、当社は当連結会計年度より工数換算ベース※で従業員数を把握する管理手法に変更しており、本就業人員数は変更後の基準に基づいております。
前連結会計年度末
(2010年3月31日)
の就業人員数として開示した人員数は19,654名ですが、変更後の基準に基づくと70名減少し19,584名となります。
※ 正社員のうちパートタイム労働者がいる場合、
フルタイム労働者に換算して人数を算出する。
2.上記のうち、
医療用医薬品事業に帰属する者は16,035名、ヘルスケア事業に帰属する者は435名、その他事業に帰属する者は2,028名であります。
② 当社の従業員の状況
従業員数
対前期末増減
平均年令
平均勤続年数
6,471名
(増)137名
38.8歳
15.0年
(注)
1.従業員数は就業人員数であります。
本就業人員数は変更後の基準に基づいております。
なお、
当社は当事業年度より工数換算ベース※で従業員数を把握する管理手法に変更しており、
前事業年度末
(2010年3月31日)
の就業人員数として開示した人員数は6,334名ですが、
変更後の基準に基づいても同数となっております。
※ 正社員のうちパートタイム労働者がいる場合、
フルタイム労働者に換算して人数を算出する。
2.上記のうち、
医療用医薬品事業に帰属する者は6,080名、ヘルスケア事業に帰属する者は273名、
その他事業に帰属する者は118名であります。
2. 当社の株式に関する事項(2011年3月31日現在)
(1)
発行可能株式総数
(2)
発行済株式の総数
(3)
株主数
(4)
大株主
株 主 名
日 本 生 命 保 険 相 互 会 社
3,500,000,000株
789,666,095株(自己株式 212,936株を含む。)
256,291名
持株数(千株) 持株比率(%)
55,647
株 主 名
7.05
13,105
1.66
10,229
1.30
日 本トラスティ・サ ービ ス信 託 銀 行
株 式 会 社 ( 信 託 口 )
43,104
5.46
ステート ストリート バンク アンド
トラスト カンパニー 505225
日 本 マ スタ ートラスト信 託 銀 行
株 式 会 社 ( 信 託 口 )
30,372
3.85
ステート ストリート バンク ウェスト
ペンション ファンド クライアンツ エグゼンプト
8,725
1.11
日本トラスティ・サービス信託銀行
株 式 会 社( 信 託 口 9 )
メロン バンク エヌエー アズ エージェント フォー イッツ
クライアント メロン オムニバス ユーエス ペンション
8,507
1.08
7,997
1.01
武田科学振興財団
17,912
2.27
SSBT OD05 OMNIBUS
ACCOUNT-TREATY CLIENTS
15,077
1.91
公益財団法人
(注)
持株比率は、発行済株式の総数から自己株式の数を減じた株式数
(789,453,159株)
を基準に算出しております。
23
持株数(千株) 持株比率(%)
バ ー ク レ イ ズ・キ ャ ピ タ ル
証
券
株
式
会
社
3. 当社の新株予約権に関する事項(2011年3月31日現在)
当事業年度の末日に当社取締役が有する職務執行の対価として
交付された新株予約権の内容の概要
名 称
(発行決議の日)
2008年度発行
新株予約権
(2008年6月26日)
2009年度発行
新株予約権
(2009年6月25日)
2010年度発行
新株予約権
(2010年6月25日)
新株予約権の残高
うち 当 社 取 締 役
の保有個数・人数
371個
319個
4名
669個
669個
5名
646個
646個
5名
新株予約権の
目的となる
株式の
種類及び数
当社普通株式
37,100株
新株予約権
1個につき
100株
( )
当社普通株式
66,900株
新株予約権
1個につき
100株
( )
当社普通株式
64,600株
新株予約権
1個につき
100株
( )
新株予約権の
払込金額
新株予約権の
行使に際して
出資される
財産の価額
新株予約権の
行使期間
新株予約権の
主な行使条件
439,500円
新株予約権
1個当たり
1株当たり
1円
2011年7月12日から
2018年7月11日まで
(注1)
(注2)
273,500円
新株予約権
1個当たり
1株当たり
1円
2012年7月11日から
2019年7月10日まで
(注1)
(注2)
302,800円
新株予約権
1個当たり
1株当たり
1円
2013年7月11日から
2020年7月10日まで
(注1)
(注2)
( )
( )
( )
(注1)
上記期間の初日より前であっても、新株予約権の割当てを受けた取締役が、任期満了により退任した場合その他正当な理由のある場合には、
退任の日の翌日より新株予約権の行使ができるものとする。
(注2)
①新株予約権の行使時において、当社取締役であることを要する。ただし、任期満了により退任した場合その他正当な理由のある場合はこの限りでない。
②1個の新株予約権をさらに分割して行使することはできないものとする。
24
事業報告
4. 当社の役員に関する事項
(1)取締役および監査役(2011年3月31日現在)
氏 名
地 位
担 当
重要な兼職の状況等
長 谷 川 閑 史
代 表 取 締 役
社 長
山 岡 眞
専 務 取 締 役
吉 田 豊 次
常 務 取 締 役
経営管理統括職
山 中 康 彦
取
締
役
医薬営業本部長
大
川
滋
紀
取
締
役
研究開発統括職
武
田
直
久
常 勤 監 査 役
櫻
田
照
男
常 勤 監 査 役
石
川
正
監
査
役
弁護士法人大江橋法律事務所 社員
藤
沼
亜
起
監
査
役
公認会計士
武田ファーマシューティカルズ・
インターナショナル株式会社 社長
武田ファーマシューティカルズ・
インターナショナル株式会社 副社長
(注)
1. 監査役 石川 正および藤沼亜起は、
会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
2.当社は、監査役 石川 正および藤沼亜起を、株式会社東京証券取引所など、当社が上場している金融商品取引所の定めに基づく独立役員として指定し、
各取引所に届け出ております。
3.当社は、
監査役 石川 正の兼職先であります弁護士法人大江橋法律事務所の弁護士より必要に応じて法律上のアドバイス等を受けております。
4. 監査役 藤沼亜起は、公認会計士であり、
財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。
5.当事業年度中に退任した取締役
取 締 役 アラン マッケンジー
(2010年6月25日退任)
(2)当事業年度に係る取締役および監査役の報酬等の総額
取締役 6名
監査役 4名
453百万円
133百万円
(うち社外監査役 2名 29百万円)
(注)
1.上記には、2010年6月25日開催の第134回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役1名を含んでおります。
2.取締役の報酬等は、定額である基本報酬、各事業年度の連結業績等を勘案した賞与および中長期的な業績に連動するストック・オプションにより構成
されますが、上記総額には、以下の基本報酬額およびストック・オプションに係る費用計上額が含まれております。なお、賞与および使用人兼務取締役
の使用人分給与は含まれておりません。
(1)
基本報酬額は、
月額40百万円以内
(1990年6月28日開催の第114回定時株主総会決議による)
であります。
(2)
ストック・オプションに係る費用計上額は、ストック・オプションとして割り当てた新株予約権に関する報酬等のうち当事業年度に費用計上した額
(180百万円)
であります。
3.当事業年度に係る取締役の報酬等のうち、
賞与につきましては、
本総会において第4号議案
「取締役賞与の支給の件」
が原案どおり承認可決された場
合には、
総額160百万円以内となりますが、その具体的な支給額は、本総会後、取締役会において決定する予定であります。
(2008年6月26日開催の第132回定時株主総会決議による)
であります。
4.監査役の報酬等は基本報酬に一本化しており、基本報酬額は、月額15百万円以内
25
(3)社外監査役に関する事項 ① 当事業年度における主な活動状況
<取締役会> 当事業年度におきましては、合計16回の取締役会
(定時取締役会12回、臨時取締役会4回)
を開催し、
石川 正は16回のうち15回、藤沼亜起は16回のうち14回に出席しました。両監査役は、活発に質問し、
それぞれの見地から提言を行うなど、監査機能を十分に発揮しました。
<監査役会・監査役連絡会> 当事業年度におきましては、監査役会を6回、監査役連絡会を20回開催し、石川 正は監査役会6回、監
査役連絡会19回に、藤沼亜起は監査役会4回、監査役連絡会20回に出席し、活発に意見交換等を行いま
した。
② 責任限定契約の内容の概要
当社は、社外監査役 石川 正および藤沼亜起との間に、会社法第423条第1項の損害賠償責任の限度額
を法令の定める額とする契約を締結しております。
26
事業報告
5. 会計監査人の状況
(1)会計監査人の名称 有限責任 あずさ監査法人
(注)
あずさ監査法人は監査法人の種類の変更により、2010年7月1日をもって有限責任 あずさ監査法人となりました。
(2)当事業年度に係る会計監査人の報酬等の額
①
当事業年度に係る報酬等の額
182百万円
②
当社および当社子会社が支払うべき金銭その他の財産上の利益の合計額
243百万円
(注)
1.当社と会計監査人との間の監査契約においては、会社法に基づく監査に対する報酬等の額と金融商品取引法に基づく監査に対する報酬等の額を区
分しておらず、
かつ実質的にも区分できないため、上記の金額にはこれらの合計額を記載しております。
2.19頁から21頁に記載の子会社のうち、
日本製薬株式会社、和光純薬工業株式会社および海外に所在する子会社につきましては、有限責任 あずさ監
査法人以外の監査法人が計算関係書類の監査を行っております。
(3)非監査業務の内容
当社は、会計監査人に対して、公認会計士法第2条第1項の業務以外の業務
(非監査業務)
である、
「国際財
務報告基準に関する助言」
「
、アニュアルレポートにおける非財務情報の開示にかかる助言」
等の業務を委託
しております。
(4)会計監査人の解任または不再任の決定の方針
当社では、会計監査人が、会社法第340条第1項各号所定の解任事由に該当すると判断された場合、
また
は、監査業務停止処分を受ける等当社の監査業務に重大な支障を来たす事態が生じた場合には、会計監査
人を解任する方針です。
また、会計監査人の継続監査年数等を勘案いたしまして、再任もしくは不再任の決定を行います。
27
6. 取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
その他業務の適正を確保するための体制
当社は、
「タケダイズム」
( 誠実、すなわち公正・正直・不屈)
「
、経営理念」
「
、経営方針」
および
「行動原則」
からなる
「経営の基本精神」
をタケダグループ全体で共有し、規律のある健全な企業風土の醸成を図って
おります。
このもとに、当社は、内部統制をリスク・マネジメントと一体となって機能するコーポレート・ガバナンス
の重要な構成要素として捉え、下記のとおり、内部統制システムの整備を図っております。
(1)取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制
取締役会議事録、稟議決裁書、その他取締役の職務の執行に係る情報について、
「 文書管理規則」
に従
い、情報類型毎に保存期間・保存方法・保存場所を定め、文書または電磁的記録の方法により閲覧可能
な状態で、適切に管理を行う。
(2)損失の危険の管理に関する規程その他の体制
当社の主要なリスク
(研究開発、知的財産権、特許権満了等による売上低下、副作用、薬剤費抑制策によ
る価格引き下げ、為替変動、訴訟事件等の進展)
をはじめ、あらゆる損失危険要因について、各基本組織
の責任者は、その担当領域毎に、中期計画・年間計画の策定・実施の中で、計数面および定性面から管
理を行うとともに、
リスクの程度・内容に応じた対応策・コンティンジェンシープランに基づき回避措置、
最小化措置を行う。
緊急事態に対する危機管理に関しては、
「危機管理規則」
により、危機管理責任者、危機管理地区責任者
および危機管理委員会を置き、危機管理計画を策定する。
(3)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
「取締役会規程」
「
、業務組織規程」
、その他職務権限・意思決定ルールを定める社内規定により、適正か
つ効率的に取締役の職務の執行が行われる体制を確保する。
28
事業報告
(4)取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを
確保するための体制
当社コンプライアンス・プログラムの基本事項および手続きを定めた
「コンプライアンス推進規程」
に
従い、
コンプライアンス・オフィサー、
コンプライアンス推進委員会、
コンプライアンス事務局を設置し、
全社的なコンプライアンス施策を推進する。
当社のコンプライアンスに役員および使用人の声を反映させるとともに、公益通報者の保護に資する
ための制度である
「Voice of Takeda System」
(内部通報・意見提言システム)
を、
コンプライアンス
の実践に活用する。
(5)当社グループ
(企業集団)
における業務の適正を確保するための体制
グローバル事業運営体制の強化に向け、研究開発機能、米欧販売機能、アジア販売機能および経営管
理機能にかかわる統括職を設置するとともに、重要案件の審議を行う業務執行会議を設置し、各機能間
の一層の連携とより迅速で柔軟な業務執行が行われる体制を確保する。
当社グループの事業運営体制・意思決定プロセスを定めた
「タケダグループ経営管理ポリシー」
および
国内のグループ各社の事業運営・業務の適正を確保するための基準である
「関係会社管理のあり方」
に
基づき、各社の役割・責任を明確にするとともに、所管部門は、グループ各社の自主・独立の尊重をベー
スに、各社を日常的に監視し、管理・指導を行う。また、専門機能を担当する各部門は、その担当業務ごと
に、
「グループ業務運営標準管理規則」
に従い、業務運営標準を整備し、横断的にグループ各社の業務
の指導・監督を行う。
法務部および所管部門は、グローバル・コンプライアンス推進体制のもと
「タケダ・グローバル行動規
準」
のグループ各社への浸透を図るとともに、それを踏まえたグループ各社のコンプライアンス・プロ
グラムの構築・浸透を図る。
社長直轄の内部監査部門である監査室は、関連部門と連携・分担し、全体を統括して、グループ各社お
よび当社各部門に対して定期的な内部監査を行う。
監査室および経理部は、グループ各社および当社各部門を対象に、各社・各部門の責任者が内部統制
の状況を自己診断し、指摘・勧告に応じた改善計画の実行を約束したうえで、その内部統制の適正性に
ついて宣誓する
「コントロール・セルフ・アセスメント
(CSA)
プログラム」
を実施する。
29
金融商品取引法に基づき、財務報告の信頼性を確保するための内部統制の体制を整備し、その有効か
つ効率的な運用および評価を行う。
(6)監査役の職務を補助すべき使用人および当該使用人の取締役からの独立性に
関する事項ならびに監査役への報告体制および監査役の監査が実効的に行わ
れることを確保するための体制
「監査役監査規程」
に従い、以下のとおりとする。
監査役の業務補助および監査役会の事務局として、監査役室を置く。
監査役室員の人事に関しては、取締役および監査役の協議により行う。
経営の基本的方針・計画に関する事項、その他重要事項について、取締役は、事前に監査役会に通知する
(ただし、該当事項を審議する取締役会その他の会議に監査役が出席したときはこの限りではない)
。
取締役は、当社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見したときは遅滞なく監査役会に報告する。
監査役は、取締役会のほか重要な意思決定の過程および業務の執行状況を把握するため、社長と協議の
うえ、重要な会議に出席する。
監査役は、業務執行に関する重要な文書を閲覧し、必要に応じて取締役または使用人に対しその説明を
求めることができる。
[事業報告 注記]
本事業報告中の記載金額は、表示単位未満を四捨五入して表示しております。
30
連結貸借対照表(2011年3月31日現在)
(単位:百万円)
科 目
(ご参考)
前期金額
産
1,586,252
1,572,874
現 金 及 び 預 金
217,897
受取手形及び売掛金
293,995
有
券
商 品 及 び 製 品
仕
流
動
資
価
証
掛
品
428,477
266,538
支払手形及び買掛金
280,649
短
656,321
616,678
未
59,668
61,120
未
39,899
72,818
3,285
金
128,309
123,088
用
113,999
111,552
40,333
未 払 法 人 税 等
41,977
48,875
賞
金
43,520
44,894
そ の 他 の 引 当 金
9,471
7,783
36,243
固
引
定
当
51,894
資
金 (ー)
891
36,026
(ー)
負
1,345
236,236
倒
動
83,065
37,560
貸
流
金
229,909
他
(ご参考)
前期金額
金 額
436,596
繰 延 税 金 資 産
の
科 目
債
原 材 料 及 び 貯 蔵 品
そ
950
産
1,200,150
1,250,400
期
借
入
払
払
与
そ
費
引
当
の
固
定
リ
ー
負
ス
債
他
14,909
16,180
債
213,150
230,051
務
15,137
15,519
産
407,480
318,949
繰 延 税 金 負 債
112,295
141,731
建 物 及 び 構 築 物
237,238
108,007
退 職 給 付 引 当 金
16,805
17,963
機械装置及び運搬具
52,833
48,514
役員退職慰労引当金
1,115
618
工 具 器 具 備 品
15,323
9,920
スモン訴訟填補引当金
2,498
2,618
土
地
71,594
62,896
資 産 除 去 債 務
産
13,705
15,107
そ
有
形
リ
固
ー
建
設
定
資
ス
資
仮
勘
定
16,788
74,505
負
産
株
の
債
の
部
合
6,859
−
他
58,441
51,603
計
649,746
658,528
本
2,384,232
2,278,502
金
63,541
63,541
517,427
639,895
の
れ
ん
217,123
256,117
資
特
許
権
293,131
375,966
資
本
剰
余
金
49,638
49,638
そ
の
他
7,173
7,812
利
益
剰
余
金
2,272,067
2,166,303
投 資 そ の 他 の 資 産
275,242
291,555
自
投 資 有 価 証 券
無
形
固
定
資
主
資
本
己
株
式 (ー)
1,014
(ー)
980
165,019
197,845
金
356
368
その他有価証券評価差額金
73,944
91,037
前 払 年 金 費 用
32,648
37,685
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
17
157
賃 貸 用 不 動 産
19,593
20,208
為 替 換 算 調 整 勘 定 (ー) 366,604 (ー) 248,524
繰 延 税 金 資 産
26,560
6,599
新
そ
31,261
29,024
少
長
期
資
貸
付
の
貸
31
金 額
倒
産
の
引
部
他
当
金 (ー)
合
計
196
2,786,402
その他の包括利益累計額 (−) 292,643 (−) 157,329
株
予
約
権
334
166
分
44,732
43,407
174
純 資 産 の 部 合 計
2,136,656
2,164,745
2,823,274
負債及び純資産の部合計
2,786,402
2,823,274
(ー)
数
株
主
持
連結損益計算書(2010年4月1日から2011年3月31日まで)
(単位:百万円)
科 目
売
上
売
上
売
販
原
上
売
総
費
及
営
び
業
営
業
受
取
持
分
般
管
外
利
法
理
利
息
に
収
及
よ
そ
び
る
配
投
高
1,419,385
1,465,965
価
317,582
285,064
益
1,101,803
1,180,901
費
734,719
760,690
益
367,084
420,212
益
30,405
25,232
当
金
6,191
6,157
利
益
451
837
他
23,762
18,239
25,917
29,615
息
1,335
1,429
他
24,582
28,186
益
371,572
415,829
371,572
415,829
154,214
129,090
資
の
営
業
外
支
費
払
用
利
そ
の
経
税
利
一
常
利
金
等
調
整
前
当
期
純
利
益
法
人
税、住
民
税
及
び
事
業
法
人
税
等
調
整
当
数
株
期
主
純
利
利
税
額
(ー)
32,888
(ー)
13,422
250,247
300,161
益
2,379
2,417
益
247,868
297,744
少 数 株 主 損 益 調 整 前 当 期 純 利 益
少
(ご参考)
前期金額
金 額
32
(ご参考)
連結包括利益計算書 (2010年4月1日から2011年3月31日まで)
(単位:百万円)
科 目
金 額
少 数 株 主 損 益 調 整 前 当 期 純 利 益
そ
の
他
の
包
括
利
(
前
前期金額
250,247
300,161
11,687
益
そ の 他 有 価 証 券 評 価 差 額 金
(ー)
17,099
繰
益
(ー)
140
(ー)
58
定
(ー)
119,998
(ー)
56,134
為
延
ヘ
替
換
ッ
算
ジ
調
損
整
勘
1,540
持分法適用会社に対する持分相当額
そ
の
他
の
包
括
利
益
合
計
(ー)
135,697
115
(ー)
44,391
益
114,550
255,771
親 会 社 株 主 に 係 る 包 括 利 益
112,555
253,411
1,995
2,359
包
括
利
(内訳)
少
数
株
主
に
係
る
包
括
利
益
(注)
連結包括利益計算書については、会社法における連結計算書類には含まれておりませんが、参考資料として表示しております。
33
連結株主資本等変動計算書(2010年4月1日から2011年3月31日まで)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
2010年3月31日残高
資本剰余金
利益剰余金
2,166,303
49,638
63,541
自己株式
(ー)
株主資本合計
2,278,502
980
当期中の変動額
剰余金の配当
(ー)
当期純利益
142,103
(ー)
247,868
247,868
自己株式の取得
(ー)
自己株式の処分
50
50
(ー)
15
17
2
(ー)
142,103
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
ー
当期中の変動額合計
2011年3月31日残高
ー
ー
105,764
(ー)
34
105,730
63,541
49,638
2,272,067
(ー)
1,014
2,384,232
その他の包括利益累計額
そ の 他 有 価 証 繰延ヘッジ
券評価差額金
損益
2010年3月31日残高
91,037
為替換算
調整勘定
その他の包括
利益累計額合計
157 (ー)248,524(ー) 157,329
新株予約権
166
少数株主
持分
43,407
純資産合計
2,164,745
当期中の変動額
剰余金の配当
(ー)
142,103
247,868
当期純利益
自己株式の取得
(ー)
50
15
自己株式の処分
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
(ー) 17,094 (ー)
140 (ー)118,079(ー) 135,313
168
1,325 (ー) 133,820
当期中の変動額合計
(ー) 17,094 (ー)
140 (ー)118,079(ー) 135,313
168
1,325 (ー) 28,090
73,944
17 (ー)366,604(ー) 292,643
334
2011年3月31日残高
44,732
2,136,656
34
連結注記表
連結計算書類の作成のための基本となる
重要な事項に関する注記
1.連結の範囲に関する事項
(1)連結子会社の数 61社
主要な連結子会社の名称
(国内)和光純薬工業(株)、
日本製薬(株)、武田バイオ
開発センター
(株)
(海外)武田アメリカ・ホールディングス
(株)、武田ファー
マシューティカルズ・インターナショナル
(株)、武田
ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ
(株)、
ミレ
ニアム・ファーマシューティカルズ
(株)、武田サン
ディエゴ(株)、武田グローバル研究開発センター
(株)、武田ヨーロッパ・ホールディングス
(有)、武
田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ
(株)
、
ラボラ
トワール・タケダ
(株)、英国武田(株)、
タケダ・イタリ
ア・ファルマチェウティチ
(株)、
タケダ・ファルマ
(有)、
武田ケンブリッジ
(株)、武田グローバル研究開発
センター
(欧州)
(株)
、
武田アイルランド
(株)
(2)連結子会社の増減
増加:
6社(設立等による増加)
減少:なし
(3)連結子会社の会計年度に関する事項
連結子会社のうち武田メキシコ
(株)、武田(中国)投資
有限公司及び天津武田薬品有限公司の決算日は12月
31日ですが、連結決算日での仮決算を行った計算書類
を使用して、
連結決算を行っております。
2.持分法の適用に関する事項
(1)持分法適用関連会社の数
14社
主要な持分法適用関連会社の名称
(国内)天藤製薬
(株)
(海外)
フィリピン武田
(株)
(2)持分法適用関連会社の増減
増加:なし
減少:
1社(連結範囲の異動による減少)
(3)持分法適用関連会社の会計年度に関する事項
持分法適用関連会社のうち、決算日が連結決算日と異
なる会社については、各社の直近の事業年度に係る計
算書類を使用しております。
3.会計処理基準に関する事項
(1)重要な資産の評価基準及び評価方法
①有価証券の評価基準及び評価方法
35
満期保有目的の債券
その他有価証券
時価のあるもの
償却原価法(定額法)
決算日の市場価格等に基
づく時価法(評価差額は全
部純資産直入法により処
理し、売却原価は主として
移動平均法により算定)
時価のないもの
主として移動平均法による
原価法
②デリバティブの評価基準 時価法
③棚卸資産の評価基準及び評価方法
商品及び製品
主として総平均法による原
価法(貸借対照表価額は
収益性の低下に基づく簿
価切下げの方法により算
定)
仕 掛 品
総平均法による原価法(貸
借対照表価額は収益性の
低下に基づく簿価切下げ
の方法により算定)
原材料及び貯蔵品
主として総平均法による原
価法(貸借対照表価額は
収益性の低下に基づく簿
価切下げの方法により算
定)
(2)重要な固定資産の減価償却の方法
①有形固定資産(リース資産を除く)
当社及び国内連結子会社は、
主として定率法(ただし、
1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を
除く)
は定額法)
を採用し、在外連結子会社は主として
定額法を採用しております。
なお、
主な耐用年数は以下のとおりです。
建物及び構築物
15∼50年
機械装置及び運搬具 4∼15年
②無形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。
なお、償却期間は利用可
能期間に基づいております。
のれんの償却については、
子会社の実態に基づいた期間(概ね20年)
にわたり均
等償却を行っております。
③リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資
産について、
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零
とする定額法を採用しております。
(3)重要な引当金の計上基準
①貸倒引当金は、受取手形、売掛金等の貸倒れによる損
失に備えるため、
当社及び国内連結子会社は、
一般債
権については貸倒実績率により、
貸倒懸念債権等特定
の債権については個別に回収可能性を検討し、
回収不
能見込額を計上しております。
在外連結子会社は、
主として特定の債権について貸倒
損失見込額を計上しております。
②賞与引当金は、従業員に対して支給する賞与の支出に
充てるため、連結会計年度末在籍従業員に対して、支給
対象期間に基づく賞与支給見込額を計上しております。
③退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、
下記により計上しております。
イ.当社及び一部の連結子会社は、連結会計年度末に
おける退職給付債務の見込額から企業年金基金制
度に係る年金資産の公正価値の見込額を差し引い
た金額に基づいて計上しております。
ロ.連結子会社のうちその他の会社は、連結会計年度末
における自己都合による要支給額を計上しております。
過去勤務債務は、
その発生時の従業員の平均残存勤
務期間以内の一定の年数
(概ね5年)
による定額法によ
り費用処理しております。
数理計算上の差異は、各期の発生時における従業員の
平均残存勤務期間以内の一定の年数(概ね5年)
で主
として定額法により按分した額をそれぞれその発生した
連結会計年度から費用処理することとしております。
④役員退職慰労引当金は、
連結子会社において、
役員の
退職慰労金の支出に備えるため、
内規に基づく要支給
額を計上しております。
⑤スモン訴訟填補引当金は、今後の健康管理手当及び
介護費用等の支払いに備えるため、連結会計年度末
現在の当社関係の和解者を対象に、
1979年9月、
スモ
ンの会全国連絡協議会等との間で締結された和解に
関する確認書及び成立した和解の内容に従って算出
した額を計上しております。
(4)その他連結計算書類の作成のための基本となる重要な
事項
①ヘッジ会計
ア.ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理によっております。
なお、為替予約等に
ついては振当処理の要件を満たしている場合は振当
処理により、金利スワップ取引については特例処理要
件を満たしている場合は特例処理によっております。
イ.ヘッジ手段、
ヘッジ対象及びヘッジ方針
短期変動金利に連動する、将来の金融損益に係る
キャッシュ・フローの一部をヘッジするために金利ス
ワップ取引を行っております。
また、
金額的に重要で、
かつ、取引が個別に認識できる一部の外貨建取引
について、為替予約及び通貨オプションを利用して
おります。
これらのヘッジ取引は、
利用範囲や取引先
金融機関選定基準等について定めた規定に基づき
行っております。
ウ.ヘッジ有効性評価の方法
事前テストは回帰分析等の統計的手法、
事後テスト
は比率分析により実施しております。
②記載金額の表示
百万円未満を四捨五入して表示しております。
③消費税等の会計処理
税抜方式によっております。
4.連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項の変更
(1)
「持分法に関する会計基準」及び「持分法適用関連会社
の会計処理に関する当面の取扱い」の適用
当連結会計年度より、
「 持分法に関する会計基準」
(企
業会計基準第16号 平成20年3月10日公表分)及び「持
分法適用関連会社の会計処理に関する当面の取扱い」
(実務対応報告第24号 平成20年3月10日)
を適用して
おります。
これによる当連結会計年度における経常利益及び税金
等調整前当期純利益に与える影響はありません。
(2)
「資産除去債務に関する会計基準」等の適用
当連結会計年度より、
「資産除去債務に関する会計
基準」
(企業会計基準第18号 平成20年3月31日)及び
「資産除去債務に関する会計基準の適用指針」
(企
業会計基準適用指針第21号 平成20年3月31日)
を適
用しております。
これによる当連結会計年度における営業利益、経常利
益及び税金等調整前当期純利益に与える影響は軽微
であります。
36
連結注記表
(3)
「企業結合に関する会計基準」等の適用
当連結会計年度より、
「企業結合に関する会計基準」
(企業会計基準第21号 平成20年12月26日)、
「連結財
務諸表に関する会計基準」
(企業会計基準第22号 平
成20年12月26日)及び「企業結合会計基準及び事業分
離等会計基準に関する適用指針」
(企業会計基準適用
指針第10号 平成20年12月26日)
を適用しております。
なお、
これらの適用により、子会社の資産及び負債の評
価方法を部分時価評価法から全面時価評価法へ変更
しております。
当該変更による資産、
負債又は損益に与え
る影響はありません。
5.表示方法の変更
(1)
当連結会計年度より、
「連結財務諸表に関する会計基準」
(企業会計基準第22号 平成20年12月26日)
に基づく財
務諸表等規則等の一部を改正する内閣府令(平成21年
3月24日 内閣府令第5号)
の適用により、
「少数株主損益
調整前当期純利益」の科目を表示しております。
連結損益計算書に関する注記
1.研究開発費
288,
874百万円
連結株主資本等変動計算書に関する注記
1.当連結会計年度末の発行済株式の種類及び総数
普通株式
789,
666千株
2.配当に関する事項
(1)配当金支払額
決議
株式の
種類
配当金の
総額
1株当たり
配当額
基準日
効力
発生日
2010年
6月25日
定時株主総会
普通
株式
71,
052
百万円
90円
00銭
2010年
3月31日
2010年
6月28日
2010年
10月29日
取締役会
普通
株式
71,051
百万円
90円
00銭
2010年
9月30日
2010年
12月1日
計
142,
103
百万円
連結貸借対照表に関する注記
1.担保に供している資産及び担保に係る債務
(1)担保に供している資産
定期預金
21百万円
有形固定資産
4,
127百万円
計
4,
148百万円
(2)担保に係る債務
買掛金
10百万円
長期借入金
1,
250百万円
計
1,
260百万円
2.資産に係る減価償却累計額
有形固定資産の減価償却累計額
448,
970百万円
賃貸用不動産の減価償却累計額
8,
673百万円
3.保証債務
以下に記載するものについての金融機関からの借入金等に
対し保証を行っております。
武田薬品工業(株)従業員
1,
185百万円
その他
45百万円
計
1,
230百万円
37
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の
効力発生日が翌期となるもの
2011年6月24日開催の定時株主総会の議案として、
普通
株式の配当に関する事項を次のとおり提案しております。
①配当金の総額
71,051百万円
②1株当たり配当額
90円00銭
③基準日
2011年3月31日
④効力発生日
2011年6月27日
なお、配当原資については、利益剰余金とすることを予
定しております。
3.当連結会計年度末の新株予約権(権利行使期間の初日が
到来していないものを除く)
の目的となる株式の種類及び数
普通株式
5,
200株
1株当たり情報に関する注記
1.
1株当たり純資産額
2.
1株当たり当期純利益
2,
649円69銭
314円01銭
金融商品に関する注記
1.金融商品の状況に関する事項
当社及び連結子会社は、資金運用については格付の高い
短期の銀行預金及び債券等に限定して運用する方針であ
ります。
投資有価証券は、主に取引先企業の株式及び純投資を目
的とする株式であり、
市場価格の変動リスクに晒されておりま
すが、定期的に時価や発行体の財務状況等を把握する等
して保有状況を継続的に見直しております。
受取手形及び売掛金は顧客の信用リスクに晒されておりま
すが、取引先ごとに期日管理及び残高管理を行うとともに、
主要な取引先の信用状況を定期的に把握し、回収懸念の
早期把握や軽減を図っております。
このうち外貨建てのもの
は為替の変動リスクに晒されておりますが、
先物為替予約取
引等を利用してリスク軽減を図っております。
なお、
デリバティブは主に為替の変動リスクを回避することを
目的とし、
実需の範囲で行うこととしております。
2.金融商品の時価等に関する事項
2011年3月31日における連結貸借対照表計上額、
時価及び
これらの差額については、
次のとおりであります。
(単位:百万円)
連結貸借対照表
計上額
時価
差額
資産
(1)現金及び預金
217,897
217,897
−
(2)受取手形及び売掛金
293,995
293,995
−
(3)有価証券及び投資有価証券
812,268
812,268
−
非上場株式
その他
8,804
267
上記については、市場価格がなく、時価を把握すること
が極めて困難と認められるため、
「(3)有価証券及び投
資有価証券」には含めておりません。
賃貸等不動産に関する注記
1.賃貸等不動産の状況に関する事項
当社及び一部の国内連結子会社では、東京都その他の地
域において、主として賃貸用のオフィスビル
(土地を含む)及
び事業の用に供していない不動産を有しております。
2.賃貸等不動産の時価に関する事項
連結貸借対照表計上額
83,065
83,065
479
480
−
32,563
デリバティブ取引
(5)デリバティブ取引※
(単位:百万円)
連結貸借対照表計上額
(単位:百万円)
負債
(4)支払手形及び買掛金
された価格によっております。譲渡性預金は短期間で決
済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、
当
該帳簿価額によっております。
(4)支払手形及び買掛金
これらは短期間で決済されるため、
時価は帳簿価額にほ
ぼ等しいことから、
当該帳簿価額によっております。
(5)
デリバティブ取引
これらの時価について、
取引先金融機関から提示された
価格等によっております。
(注2)時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品
0
※デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で
表示しており、
合計で正味の債務となる場合は< >で表示
する方法によっております。
(注1)金融商品の時価の算定方法ならびに有価証券及びデリ
バティブ取引に関する事項
(1)現金及び預金、
ならびに
(2)受取手形及び売掛金
これらは短期間で決済されるため、
時価は帳簿価額にほ
ぼ等しいことから、
当該帳簿価額によっております。
(3)有価証券及び投資有価証券
これらの時価について、株式は取引所の価格によってお
り、債券は取引所の価格又は取引先金融機関から提示
時価
85,095
(注1)連結貸借対照表計上額は、取得原価から減価償
却累計額を控除した金額であります。
(注2)当連結会計年度末の時価は、主要な物件について
は社外の不動産鑑定士による不動産鑑定評価書に
基づく金額、
その他重要性が乏しい物件については
主として路線価・固定資産税評価額に基づいて自
社で算定した金額であります。
(注3)上記のうち、連結貸借対照表に計上されている賃
貸用不動産は19,593百万円であり、時価は24,617
百万円であります。
38
連結注記表
税効果会計に関する注記
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(単位:百万円)
(繰延税金資産)
賞与引当金
19,664
委託研究費等
113,911
事業税
3,761
棚卸資産
14,845
未払費用
31,972
棚卸資産未実現利益
8,220
試験研究費等の税額控除
51,668
退職給付引当金
5,583
特許権
44,516
販売権
9,709
税務上の繰越欠損金
24,662
その他
47,365
繰延税金資産 小計
375,877
評価性引当額
(−) 34,025
繰延税金資産 合計
341,852
(繰延税金負債)
前払年金費用
(−) 13,353
その他有価証券評価差額金
(−)
36,373
在外子会社及び関連会社の未分配利益 (−) 16,890
固定資産圧縮積立金
(−) 12,413
企業結合にかかる無形固定資産の税効果 (−)103,321
その他
(−) 15,327
繰延税金負債 合計
(−)197,678
繰延税金資産の純額
144,174
(注)繰延税金資産(負債)
の純額は連結貸借対照表の以
下の項目に計上している。
流動資産−繰延税金資産
229,909百万円
固定資産−繰延税金資産
26,560百万円
固定負債−繰延税金負債
(−)112,295百万円
39
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率と
の間の重要な差異の原因となった主な項目別の内訳
(単位:%)
国内の法定実効税率
40.
9
(調整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
1.
4
評価性引当額増減
1.
1
受取配当金等永久に益金に算入されない項目
試験研究費等の税額控除
のれん償却額
在外子会社の未分配利益にかかる税効果増減
連結子会社との法定実効税率差異
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率
(−)0.
1
(−)7.
8
1.
4
0.
1
(−)3.
2
(−)1.
1
32.
7
退職給付会計に関する注記
1.採用している退職給付制度の概要
当社及び連結子会社は、
確定給付型の制度として、
企業年
金基金制度ならびに退職一時金制度を採用しており、
これ
に加え確定拠出年金制度も採用しております。
2.退職給付債務に関する事項
(単位:百万円)
イ.退職給付債務
(注)
(−)221,256
ロ.年金資産
229,610
ハ.未積立退職給付債務(イ+ロ)
8,355
ニ.未認識数理計算上の差異
9,753
ホ.未認識過去勤務債務
(−) 2,265
ヘ.連結貸借対照表計上額純額(ハ+ニ+ホ) 15,843
ト.前払年金費用
32,648
チ.退職給付引当金(へ−ト)
(−)16,805
4.退職給付債務等の計算の基礎に関する事項
イ.退職給付見込額の期間配分方法
期間定額基準
ロ.割引率
1.
3%∼2.
0%
ハ.期待運用収益率
1.
5%∼2.
3%
ニ.過去勤務債務の額の処理年数
概ね5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間
以内の一定の年数による定額法による)
ホ.数理計算上の差異の処理年数
概ね5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間以
内の一定の年数による主として定額法により、発生
連結会計年度から費用処理)
(注)
一部の連結子会社は、
退職給付債務の算定にあた
り、
簡便法を採用しております。
3.退職給付費用に関する事項
(単位:百万円)
イ.勤務費用
(注)
4,568
ロ.利息費用
4,499
ハ.期待運用収益
(−) 4,774
ニ.数理計算上の差異の費用処理額
9,733
ホ.過去勤務債務の費用処理額
(−) 2,853
ヘ.退職給付費用
(イ+ロ+ハ+ニ+ホ)
11,173
ト.確定拠出年金への掛金支払額
1,364
チ.合計(ヘ+ト)
12,537
(注)
出向者に係る出向先負担額を控除しております。
ま
た、簡便法を採用している連結子会社の退職給付
費用を含んでおります。
40
(2011年3月31日現在)
貸借対照表
(単体)
(単位:百万円)
科 目
流
動
金 額
資
産
現 金 及 び 預 金
受
取
売
手
形
掛
有
金
価
証
券
商 品 及 び 製 品
仕
掛
品
原材料及び貯蔵品
立
替
金
前渡金及び前払費用
繰 延 税 金 資 産
そ
の
貸
倒
固
定
有
形
他
引
固
当
資
金 (ー)
産
定
資
産
建 物 及 び 構 築 物
機
械
車
両
装
運
置
搬
具
工 具 器 具 備 品
土
地
リ
ー
建
無
設
形
固
ス
資
産
仮
勘
定
定
資
産
投 資 そ の 他 の 資 産
投 資 有 価 証 券
関 係 会 社 株 式
関 係 会 社 出 資 金
長
期
預
け
金
長
期
貸
付
金
長 期 前 払 費 用
前 払 年 金 費 用
繰 延 税 金 資 産
貸
資
41
倒
産
の
引
部
当
金 (ー)
合
計
(ご参考)
前期金額
639,526
737,901
69,732
111,853
2,400
1,939
187,416
166,403
60,994
145,973
39,454
38,299
31,061
30,980
25,290
22,941
2,393
1,987
2,574
2,988
193,664
194,709
24,553
19,833
4 (ー)
4
911,070
801,705
269,416
172,351
188,642
61,000
24,394
20,045
52
43
8,410
3,867
30,026
20,950
3,668
2,441
14,226
64,006
13,695
7,221
627,958
622,134
92,950
112,357
410,650
407,500
48,821
43,129
4,199
4,029
197
153
482
247
32,648
37,685
38,130
17,131
118 (ー)
97
1,550,596
1,539,606
科 目
流
動
債
金
金
払
費
用
払 法 人 税 等
り
金
品 調 整 引 当 金
上 割 戻 引 当 金
売 促 進 引 当 金
与 引 当 金
員 賞 与 引 当 金
の
他
固
定
負
債
退 職 給 付 引 当 金
スモン訴訟填補引当金
資 産 除 去 債 務
そ
の
他
負 債 の 部 合 計
株
主
資
本
資
本
金
資 本 剰 余 金
資 本 準 備 金
利 益 剰 余 金
利 益 準 備 金
その他利益剰余金
退職給与積立金
配当準備積立金
研究開発積立金
設備更新積立金
輸出振興積立金
固定資産圧縮積立金
別 途 積 立 金
繰越利益剰余金
自
己
株
式
評 価 ・ 換 算 差 額 等
その他有価証券評価差額金
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
新
株
予
約
権
純 資 産 の 部 合 計
買
未
未
未
預
返
売
販
賞
役
そ
負
掛
払
負債及び純資産の部合計
金 額
(ご参考)
前期金額
265,655
245,443
57,624
46,872
79,599
64,831
42,576
48,686
33,054
33,796
23,932
21,968
699
489
4,338
4,604
268
520
23,341
23,377
160
160
65
139
20,104
13,038
7,110
6,223
2,498
2,618
6,131
4,365
4,197
285,759
258,481
1,225,232
1,231,535
63,541
63,541
49,638
49,638
49,638
49,638
1,113,054
1,119,323
15,885
15,885
1,097,169
1,103,437
5,000
5,000
11,000
11,000
2,400
2,400
1,054
1,054
434
434
6,856
6,506
814,500
814,500
255,924
262,544
1,000 (ー)
967
(ー)
39,271
49,424
39,253
49,439
17 (ー)
14
334
166
1,264,837
1,281,125
1,550,596
1,539,606
(2010年4月1日から2011年3月31日まで)
損益計算書
(単体)
(単位:百万円)
科 目
売
上
売
上
売
販
原
上
売
費
総
及
営
び
業
営
利
息
価
業
び
配
券
外
支
842,030
871,720
価
261,244
228,240
益
580,786
643,480
費
398,338
396,089
益
182,448
247,391
益
26,502
29,373
金
9,042
12,808
息
107
343
他
17,353
16,222
15,030
19,581
息
216
167
他
14,814
19,414
益
193,920
257,183
益
193,920
257,183
71,011
78,142
当
利
費
払
用
利
そ
の
経
当
及
高
の
営
常
引
法
理
収
証
そ
法
管
外
取
有
般
利
業
受
税
利
一
前
人
利
当
税、住
人
期
期
民
税
税
等
純
(ご参考)
前期金額
金 額
純
利
及
び
調
利
事
業
整
税
額
益
(ー)
12,927
135,836
(ー)
27,321
206,362
42
株主資本等変動計算書
(単体)(2010年4月1日から2011年3月31日まで)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
2010年3月31日残高
資本
準備金
63,541
資本剰余金
合計
49,638
評価・換算差額等
利益剰余金
資本剰余金
利益
準備金
49,638
15,885
繰延
ヘッジ
損益
その他
株主資本
有価証券
その他 利益剰余金 自己株式
合計
評価差額金
利益剰余金
合計
1,103,437
1,119,323 (ー)
967
1,231,535
49,439 (ー)
評価・換算
差額等合計
14
49,424
新株
予約権
166
純資産
合計
1,281,125
当期中の変動額
剰余金の配当
(ー)142,103 (ー)142,103
(ー)142,103
(ー)142,103
別途積立金の取崩
ー
ー
ー
特別償却積立金の取崩
ー
ー
ー
固定資産圧縮積立金の積立
ー
ー
ー
固定資産圧縮積立金の取崩
ー
ー
ー
135,836
135,836
135,836
当期純利益
135,836
自己株式の取得
ー (ー)
自己株式の処分
2
2 (ー)
(ー)
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
当期中の変動額合計
2011年3月31日残高
50 (ー)
50
17
15
ー
ー
ー
49,638
49,638
ー (ー) 6,269 (ー) 6,269 (ー)
15,885
1,097,169
15
32 (ー) 10,154
168 (ー) 9,986
34 (ー) 6,303 (ー) 10,186
1,113,054 (ー) 1,000
32 (ー) 10,154
168 (ー) 16,288
1,225,232
39,253
17
334
別途
積立金
繰越利益
剰余金
合計
39,271
(※)
その他利益剰余金の内訳
退職給与
積立金
2010年3月31日残高
5,000
配当準備
積立金
11,000
研究開発
積立金
2,400
設備更新
積立金
1,054
輸出振興
積立金
固定資産
圧縮積立金
434
6,506
814,500
262,544
1,103,437
当期中の変動額
剰余金の配当
(ー)142,103 (ー)142,103
別途積立金の取崩
特別償却積立金の取崩
固定資産圧縮積立金の積立
1,277
固定資産圧縮積立金の取崩
(ー)
(ー)
927
当期純利益
ー
ー
ー
ー
1,277
ー
927
ー
135,836
135,836
自己株式の取得
ー
自己株式の処分
(ー)
2 (ー)
株主資本以外の項目の
当期中の変動額
(純額)
当期中の変動額合計
2011年3月31日残高
43
50
ー (ー) 10,186
ー
63,541
(ー)
2
ー
ー
ー
ー
ー
ー
350
5,000
11,000
2,400
1,054
434
6,856
ー(ー)
814,500
6,619 (ー)
255,924
6,269
1,097,169
1,264,837
個別注記表
重要な会計方針に係る事項に関する注記
1.重要な資産の評価基準及び評価方法
(1)有価証券の評価基準及び評価方法
満期保有目的の債券
償却原価法(定額法)
子会社株式及び関連会社株式
移動平均法による原価法
その他有価証券
決算日の市場価格等に基
時価のあるもの
づく時価法(評価差額は全
部純資産直入法により処
理し、売却原価は移動平
均法により算定している)
時価のないもの
移動平均法による原価法
(2)デリバティブの評価基準 時価法
(3)棚卸資産の評価基準及び評価方法
商 品 及び 製 品
総平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益
性の低下に基づく簿価切
下げの方法により算定)
仕 掛 品
総平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益
性の低下に基づく簿価切
下げの方法により算定)
原材料及び貯蔵品
総平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益
性の低下に基づく簿価切
下げの方法により算定)
2.重要な固定資産の減価償却の方法
(1)有形固定資産(リース資産を除く)
定率法
ただし、
1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属
設備を除く)
については、
定額法を採用しております。
なお、
主な耐用年数は以下のとおりです。
建物及び構築物
15∼50年
機械装置
4∼15年
(2)無形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。
なお、償却期間は利用可能
期間に基づいております。
(3)リース資産
所有権移転外ファイナンス・
リース取引に係るリース資産
について、
リース期間を耐用年数とし、
残存価額を零とす
る定額法を採用しております。
3.重要な引当金の計上基準
(1)貸倒引当金は、受取手形、売掛金等の貸倒れによる損
失に備えるため、
一般債権については貸倒実績率により、
貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可
能性を検討し、
回収不能見込額を計上しております。
(2)返品調整引当金は、販売した製商品の返品による損失
に備えるため、
過去の実績を基礎として算出した売買利
益相当額及び破損製品の原価相当額をあわせて計上
しております。
(3)売上割戻引当金は、
販売した製商品の売上割戻しに備
えるため、
過去の実績を基礎にして計上しております。
(4)販売促進引当金は、販売した製商品について実施した
販売奨励策に伴う販売促進費の支出に備えるため、小
売店への納入額に対し過去の支払実績率を乗じた額を
計上しております。
(5)賞与引当金は、従業員に対して支給する賞与の支出に
充てるため、事業年度末在籍従業員に対して、支給対
象期間に基づく賞与支給見込額を計上しております。
(6)役員賞与引当金は、役員に対する賞与の支給に備える
ため、
支給見込額を計上しております。
(7)退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、
事業年度末における退職給付債務の見込額から企業
年金基金制度に係る年金資産の公正価値の見込額を
差し引いた金額に基づいて計上しております。
過去勤務債務は、
その発生時の従業員の平均残存勤
務期間以内の一定の年数(5年)
による定額法により費
用処理しております。
数理計算上の差異は、
各期の発生時における従業員の
平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)
で定額法
により按分した額をそれぞれその発生した事業年度から
費用処理することとしております。
(8)スモン訴訟填補引当金は、
今後の健康管理手当及び介
護費用等の支払いに備えるため、事業年度末現在の当
社関係の和解者を対象に、1979年9月、
スモンの会全国
連絡協議会等との間で締結された和解に関する確認書
及び成立した和解の内容に従って算出した額を計上し
ております。
44
個別注記表
4.その他計算書類の作成のための基本となる重要な事項
(1)ヘッジ会計
①ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理によっております。
なお、
為替予約等に
ついては振当処理の要件を満たしている場合は振当
処理を採用しております。
②ヘッジ手段、
ヘッジ対象及びヘッジ方針
金額的に重要で、かつ、取引が個別に認識できる一
部の外貨建取引について、為替予約等を利用して
おります。
これらのヘッジ取引は、利用範囲や取引先
金融機関選定基準等について定めた規定に基づき
行っております。
③ヘッジ有効性評価の方法
事前テストは回帰分析等の統計的手法、事後テスト
は比率分析により実施しております。
(2)記載金額の表示
百万円未満を四捨五入して表示しております。
(3)消費税等の会計処理
税抜方式によっております。
5.会計方針の変更に係る注記
(1)
「資産除去債務に関する会計基準」等の適用
当事業年度より、
「資産除去債務に関する会計基準」
(企業会計基準第18号 平成20年3月31日)及び「資産
除去債務に関する会計基準の適用指針」
(企業会計基
準適用指針第21号 平成20年3月31日)
を適用しており
ます。
これによる当事業年度における営業利益、経常利益及
び税引前当期純利益に与える影響は軽微であります。
貸借対照表に関する注記
1.資産に係る減価償却累計額
有形固定資産の減価償却累計額
273,
649百万円
2.保証債務
以下に記載するものについての金融機関からの借入金に対
し保証を行っております。
武田薬品工業(株)従業員
1,
185百万円
3.関係会社に対する金銭債権及び金銭債務
短期金銭債権
18,
467百万円
長期金銭債権
1,
841百万円
短期金銭債務
41,
812百万円
長期金銭債務
1百万円
45
損益計算書に関する注記
1.関係会社との取引高
営業取引による取引高
売上高
仕入高
その他
営業取引以外の取引による取引高
営業外収益
営業外費用
2.研究開発費
117,
522百万円
29,
929百万円
122,
321百万円
7,
865百万円
170百万円
234,
589百万円
株主資本等変動計算書に関する注記
1.当事業年度末における自己株式の種類及び株式数
普通株式
213千株
1株当たり情報に関する注記
1.
1株当たり純資産額
2.
1株当たり当期純利益
1,
601円75銭
172円06銭
税効果会計に関する注記
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(単位:百万円)
(繰延税金資産)
賞与引当金
9,547
委託研究費等
113,740
事業税
3,455
棚卸資産
12,826
未払費用
13,262
売上割戻引当金
1,774
試験研究費等の税額控除
47,305
退職給付引当金
2,908
有形固定資産償却超過額等
12,043
特許権
44,516
販売権
9,708
有価証券評価損等
6,617
その他
18,617
繰延税金資産 小計
296,317
評価性引当額
(−) 11,680
繰延税金資産 合計
284,637
(繰延税金負債)
前払年金費用
(−) 13,353
その他有価証券評価差額金
(−) 27,262
固定資産圧縮積立金
(−) 6,136
その他
(−) 6,092
繰延税金負債 合計
(−) 52,843
繰延税金資産の純額
231,794
(注)繰延税金資産の純額は貸借対照表の以下の項目に計上
している。
流動資産−繰延税金資産
193,664百万円
固定資産−繰延税金資産
38,130百万円
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率と
の間の重要な差異の原因となった主な項目別の内訳
(単 位:%)
法定実効税率
40.
9
(調整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
1.
6
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 (−) 1.
6
試験研究費等の税額控除
(−)13.
0
評価性引当額増減
2.
2
0.
1
その他
(−)
税効果会計適用後の法人税等の負担率
30.
0
退職給付会計に関する注記
1.採用している退職給付制度の概要
当社は、確定給付型の制度として、企業年金基金制度なら
びに退職一時金制度を採用しており、
これに加え確定拠出
年金制度も採用しております。
2.退職給付債務に関する事項
(単位:百万円)
イ.退職給付債務
(−)202,118
ロ.年金資産
221,128
ハ.未積立退職給付債務(イ+ロ)
19,010
ニ.未認識数理計算上の差異
8,622
ホ.未認識過去勤務債務
(−) 2,094
ヘ.貸借対照表計上額純額(ハ+ニ+ホ)
25,538
ト. 前払年金費用
32,648
チ.退職給付引当金(ヘ−ト)
(−) 7,110
3.退職給付費用に関する事項
(単位:百万円)
イ.勤務費用
(注)
3,593
ロ.利息費用
4,174
ハ.期待運用収益
(−) 4,620
ニ.数理計算上の差異の費用処理額
9,402
ホ.過去勤務債務の費用処理額
(−) 2,792
ヘ.退職給付費用
(イ+ロ+ハ+ニ+ホ)
9,756
721
ト. 確定拠出年金への掛金支払額
チ.合計(ヘ+ト)
10,477
(注)
出向者に係る出向先負担額を控除しております。
4.退職給付債務等の計算の基礎に関する事項
イ.退職給付見込額の期間配分方法
期間定額基準
ロ.割引率
2.
0%
ハ.期待運用収益率
2.
0%
ニ.過去勤務債務の額の処理年数
5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の
一定の年数による定額法による)
ホ.数理計算上の差異の処理年数
5年(発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の
一定の年数による定額法により、発生事業年度から
費用処理)
46
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
2011年5月9日
武田薬品工業株式会社
取締役会 御中
有限責任 あずさ監査法人
指定有限責任社員
公認会計士
業務執行社員
目加田 雅 洋
印
指定有限責任社員
公認会計士
業務執行社員
谷 尋 史
印
当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、武田薬品工業株式会社の2010年4月1日から2011年3月
31日までの連結会計年度の連結計算書類、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計
算書及び連結注記表について監査を行った。この連結計算書類の作成責任は経営者にあり、当監査法人の責任は
独立の立場から連結計算書類に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準
は、当監査法人に連結計算書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監
査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見
積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果と
して意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠し
て、武田薬品工業株式会社及び連結子会社から成る企業集団の当該連結計算書類に係る期間の財産及び損益の状
況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
47
会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
2011年5月9日
武田薬品工業株式会社
取締役会 御中
有限責任 あずさ監査法人
指定有限責任社員
公認会計士
業務執行社員
目加田 雅 洋
印
指定有限責任社員
公認会計士
業務執行社員
谷 尋 史
印
当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、武田薬品工業株式会社の2010年4月1日から2011
年3月31日までの第134期事業年度の計算書類、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び
個別注記表並びにその附属明細書について監査を行った。この計算書類及びその附属明細書の作成責任は経営者
にあり、当監査法人の責任は独立の立場から計算書類及びその附属明細書に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準
は、当監査法人に計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを
求めている。監査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によっ
て行われた見積りの評価も含め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を検討することを含んでいる。
当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計
の基準に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要な点にお
いて適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
48
監査役会の監査報告書 謄本
監 査 報 告 書
当監査役会は、2010年4月1日から2011年3月31日までの第134期事業年度の取締役の職務の執行に関して、各
監査役が作成した監査報告書に基づき、審議の上、本監査報告書を作成し、以下のとおり報告いたします。
1.監査役および監査役会の監査の方法およびその内容
監査役会は、
監査の方針、
職務の分担等を定め、
各監査役から監査の実施状況および結果について報告を受けるほか、
取締役等および会計監査人 有限責任あずさ監査法人からその職務の執行状況について報告を受け、
必要に応じて説明
を求めました。
各監査役は、
監査役会が定めた監査の方針、
職務の分担等に従い、
取締役、
使用人等および内部監査部門と意思疎通
を図り、
情報の収集および監査の環境の整備に努めるとともに、
取締役会その他重要な会議に出席し、
取締役および使用人
等からその職務の執行状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求め、
重要な審議・報告資料等を閲覧し、
本社および
主要な事業所において業務および財産の状況を調査いたしました。
また、
「株式会社の業務の適正を確保するために必要
なものとして会社法施行規則第100条第1項および第3項に定める体制」
(内部統制システム)
の整備に関する取締役会決
議の内容および当該決議に基づき整備されている体制の状況を監視および検証いたしました。
なお、
金融商品取引法上の
財務報告に係る内部統制については、
取締役等および有限責任あずさ監査法人から当該内部統制の評価および監査の
状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求めました。
子会社については、
統括する取締役等に対し事業の報告を求
め、
子会社の取締役および監査役等と意思疎通および情報の交換を図るとともに、
必要に応じて子会社に赴き、
業務および
財産の状況を調査いたしました。
以上の方法に基づき、
当該事業年度に係る事業報告およびその附属明細書について検
討いたしました。
さらに、
会計監査人が独立の立場を保持し、
かつ、
適正な監査を実施しているかを監視および検証するとともに、
会計監査
人からその職務の執行状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求めました。
また、
会計監査人から
「職務の遂行が適
正に行われることを確保するための体制」
(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)
を
「監査に関する品質管理基準」
(2005年10月28日企業会計審議会)
等に従って整備している旨の通知を受け、
必要に応じて説明を求めました。
以上の方法
に基づき、
当該事業年度に係る計算書類
(貸借対照表、
損益計算書、
株主資本等変動計算書および個別注記表)
およびそ
の附属明細書ならびに連結計算書類
(連結貸借対照表、
連結損益計算書、
連結株主資本等変動計算書および連結注記
表)
について検討いたしました。
2.監査の結果
(1)事業報告等の監査結果
一 事業報告およびその附属明細書は、法令および定款に従い、会社の状況を正しく示しているものと認
めます。
二 取締役の職務の遂行に関する不正の行為または法令もしくは定款に違反する重大な事実は認められません。
三 内部統制システムの整備に関する取締役会決議の内容は相当であると認めます。また、当該内部統制
システムに関する取締役の職務の執行についても、財務報告に係る内部統制を含め、指摘すべき事項
は認められません。
(2)計算書類およびその附属明細書の監査結果
会計監査人の監査の方法および結果は相当であると認めます。
(3)連結計算書類の監査結果
会計監査人の監査の方法および結果は相当であると認めます。
2011年5月10日
武田薬品工業株式会社 監査役会
常勤監査役
常勤監査役
監 査 役
監 査 役
武 田 直 久
櫻 田 照 男
石 川 正
藤 沼 亜 起
印
印
印
印
(注)監査役 石川 正および藤沼亜起は、会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
以 上
49
<memo>
50
(ご参考)開発の状況 (2011年5月18日現在)
開発コード
〈一般名〉
製品名
(国/地域)
薬効
(剤形)
効能・分類
開発
地域
開発段階
Phase Phase
1
2
Phase
3
申請
承認
自社品
導入品
代謝性疾患領域(糖尿病・肥満)
'10.04
AD-4833〈pioglitazone〉 インスリン抵抗性改善薬
メトホルミンとの合剤
日本
アクトス
(日本、米国、欧州、
アジア)
グリメピリドとの合剤
日本
'11.01
糖尿病
米国
※1
SYR-322〈alogliptin〉
ネシーナ
(日本)
DPP-4阻害薬
(経口剤)
自社品
'10.04
日本
インドネシア
'11.01
台湾
'11.03
欧州
中国
糖尿病
(アクトスとの合剤)
米国
※2
'09.06
日本
自社品
欧州
糖尿病
(α-GIとの併用療法)
日本
'10.04
糖尿病(チアゾリジン系薬剤との併用療法)
日本
'10.08
糖尿病
(スルホニルウレア系薬剤
との併用療法)
日本
'11.02
糖尿病(ビグアナイド系薬剤との併用療法)
日本
'11.02
糖尿病
(メトホルミンとの合剤)
米国
肥満症
米国
欧州
Contrave®
μオピオイド受容体拮抗薬・
〈naltrexone SR/bupropion SR〉 ドーパミン/ノルエピネフリン
再取込阻害薬(経口剤)
※3
導入品
(Orexigen社)
ATL-962〈cetilistat〉
リパーゼ阻害薬
(経口剤)
肥満症
SYR-472〈ー〉
DPP-4阻害薬
(経口剤)
糖尿病
導入品
日本
(Norgine BV社※4)
米国
自社品
欧州
日本
TAK-428〈ー〉
神経栄養因子産生促進薬
(経口剤)
糖尿病神経障害
GPR40作動薬
(グルコース依存性
インスリン分泌促進薬)
(経口剤)
糖尿病
アミリン/ヒトレプチン
AC137-164594
(注射剤)
〈pramlintide/metreleptin〉 合成アナログ
肥満症
TAK-875〈ー〉
TAK-329〈ー〉
グルコキナーゼ活性化薬
(経口剤)
米国
自社品
欧州
米国
自社品
欧州
日本
米国
中断
導入品
(Amylin社)
糖尿病
自社品
※1 2009年6月、
米国食品医薬品局より、心血管系リスクを評価するための追加試験が必要であるとの審査結果通知を受領
※2 2009年9月、
米国食品医薬品局より、心血管系リスクを評価するための追加試験が必要であるとの審査結果通知を受領
※3 2011年1月、
米国食品医薬品局より、心血管系リスクを評価するための追加試験が必要であるとの審査結果通知を受領
※4 2009年10月15日、
Alizyme社はATL-962
(cetilistat)
事業をNorgine BV社に譲渡
癌領域
MEPACT〈mifamurtide〉 ムラミルジペプチド
メパクト
(欧州)
51
合成類似化合物
非移転性骨肉腫
メキシコ
'10.12
自社品
開発コード
〈一般名〉
製品名
(国/地域)
VELCADE®
薬効
(剤形)
プロテアソーム阻害剤
〈bortezomib〉
ベルケイド
(米国)
Vectibix®〈panitumumab〉 ヒト型抗EGFR
ベクティビックス
(日本)
効能・分類
開発
地域
再発性濾胞性リンパ腫
米国
マントル細胞リンパ腫
(ファーストライン適応)
米国
Phase
3
申請
承認
自社品
導入品
'11.02
自社品
皮下注射投与製剤
米国
再発性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
米国
頭頸部扁平上皮癌
日本
'11.03
導入品
モノクローナル抗体
プレドニゾロン〈prednisolone〉 合成副腎皮質ホルモン剤
(Amgen社)
多発性骨髄腫
日本
プレドニゾロン
(日本)
TAK-700〈ー〉
開発段階
Phase Phase
1
2
非ステロイド系アンドロゲン 前立腺癌
合成阻害薬
(経口剤)
'11.01
自社品
米国
欧州
自社品
日本
AMG706
VEGFR1-3阻害薬
〈motesanib diphosphate〉 (経口剤)
進行性非扁平上皮型
非小細胞肺癌
米国
欧州
日本
SGN-35
〈brentuximab vedotin〉
CD30モノクローナル抗体
−薬物複合体
(注射剤)
乳癌
米国
再発・難治性のホジキンリンパ腫
欧州
再発・難治性の全身性未分化
大細胞リンパ腫
欧州
ホジキンリンパ腫(ファーストライン適応)
欧州
全身性未分化大細胞リンパ腫
(ファーストライン適応)
AMG386〈ー〉
AMG479〈ganitumab〉
アンジオポエチン阻害
ぺプチボディ
(注射剤)
再発卵巣癌
欧州
日本
日本
神経膠腫
MLN8237〈ー〉
オーロラAキナーゼ阻害薬
(経口剤)
進行性非ホジキンリンパ腫、
急性骨髄性白血病、
ハイリスクの
骨髄異形成症候群、卵巣癌
米国
進行性癌
日本
多発性骨髄腫
米国
進行性癌
米国
メタスチン誘導体
(注射剤) 前立腺癌
TAK-441〈ー〉
ヘッジホッグシグナル
固形癌
伝達経路阻害薬
(経口剤)
ヒト型DR5
(TRAIL-R2)
進行性癌
モノクローナル抗体
(注射剤)
TAK-701〈ー〉
導入品
米国
自社品
TAK-448〈ー〉
TAK-733〈ー〉
TAK-960〈ー〉
TAK-901〈ー〉
MLN4924〈ー〉
〈conatumumab〉
導入品
(Amgen社)
受容体キナーゼ
(FLT3、PDGFR、
c-KIT)
阻害薬
(経口剤)
AMG655
( )
Genetics社
(Amgen社)
転移性膵癌
ヒト型抗IGF-1R
モノクローナル抗体
(注射剤)
プロテアソーム阻害薬
(経口剤/注射剤)
導入品
Seattle
MLN0518〈tandutinib〉
MLN9708〈ー〉
導入品
(Amgen社)
欧州
自社品
自社品
オーロラBキナーゼ阻害薬(注射剤) 進行性癌
自社品
自社品
自社品
自社品
NEDD8活性化酵素阻害薬(注射剤) 進行性癌
自社品
MEK阻害薬
(経口剤)
固形癌
PLK1阻害薬
(経口剤)
固形癌
抗HGF抗体
(注射剤)
進行性癌
自社品
日本
導入品
(Amgen社)
導入品
Galaxy
( Biotech社 )
52
(ご参考)開発の状況
開発コード
〈一般名〉
製品名
(国/地域)
薬効
(剤形)
効能・分類
開発
地域
開発段階
Phase Phase
1
2
Phase
3
申請
承認
自社品
導入品
中枢神経疾患領域
TAK-375〈ramelteon〉
ロゼレム
(日本、米国)
MT1/MT2受容体作動薬
(経口剤)
不眠症
欧州
アセチルコリンエステラーゼ阻害・ アルツハイマー型認知症
R113675
〈galantamine hydrobromide〉 ニコチン性アセチルコリン
受容体増強剤
(経口剤)
レミニール
(日本)
Sovrima®〈idebenone〉
Lu AA21004〈ー〉
LATUDA®
Lu AA24530〈ー〉
多重作用メカニズム型抗うつ薬 大うつ病
(経口剤)
米国
良好な解析結果が
得られた場合、
再申請
導入品
導入品
日本
米国
統合失調症
欧州
双極性障害
欧州
米国
導入品
(Santhera社)
欧州
全般性不安障害
多重作用メカニズム型抗うつ薬 大うつ病・全般性不安障害
(経口剤)
'11.01
自社品
(ヤンセンファーマ)
欧州
非定型抗精神病薬
再申請検討中
日本
ミトコンドリア標的抗酸化剤 フリードライヒ失調症
(経口剤)
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
〈lurasidone hydrocholoride〉 (経口剤)
'10.04
日本
(Lundbeck社)
導入品
(大日本住友製薬)
臨床第3相試験準備中
導入品
(Lundbeck社)
日本
免疫・炎症性疾患領域
TMX-67〈febuxostat〉
ユーロリック
(米国、
カナダ)
非プリン型選択的キサンチン 痛風に伴う高尿酸血症
オキシダーゼ阻害薬
(経口剤)
MLN0002〈vedolizumab〉 ヒト化抗α4β7インテグリン
モノクローナル抗体
(注射剤)
潰瘍性大腸炎
'10.09
カナダ
導入品
(帝人)
米国
欧州
自社品
日本
クローン病
米国
欧州
NE-58095〈risedronate〉 骨吸収抑制薬
月1回投与製剤
日本
導入品
ベネット
(日本)
(味の素)
高血圧・動脈硬化疾患領域
TCV-116
〈candesartan cilexetil〉
アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬
ブロプレス
(日本、欧州、
アジア)
アミアス、ケンゼンほか
(欧州)
TAK-491
〈azilsartan medoxomil〉
イダービ
(米国)
53
アムロジピンベシル酸塩
との合剤
韓国
ビドロクロロチアジドとの合剤(高用量) 欧州(フランス)
アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬
(経口剤)
高血圧症
高血圧症
(クロルタリドンとの合剤)
'10.04
日本
'11.03
自社品
'11.03
'11.02
米国
欧州
'10.09
米国
'11,02
自社品
欧州
TAK-536〈azilsartan〉
アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬
(経口剤)
高血圧症
TAK-591〈ー〉
アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬
(経口剤)
高血圧症
自社品
TAK-272〈ー〉
直接的レニン阻害薬
(経口剤) 高血圧症
自社品
日本
'11.03
自社品
開発コード
〈一般名〉
製品名
(国/地域)
薬効
(剤形)
効能・分類
開発
地域
開発段階
Phase Phase
1
2
Phase
3
申請
承認
自社品
導入品
消化器疾患・泌尿器科疾患・その他領域
AG-1749〈lansoprazole〉 プロトンポンプ阻害薬
タケプロン
(日本、
アジア)
プレバシド
(米国、
アジア)
オガスト、
アゴプトン、
ランソックスほか
(欧州)
TAK-390MR
〈dexlansoprazole〉
TAP-144-SR
LH-RHアゴニスト
Feraheme®
AMITIZA®〈lubiprostone〉 クロライドチャネル開口薬
−
ヘリコバクター・ピロリ二次除菌
[ランソプラゾール
(国内製品名:
タケプロンカプセル30)
、
アモキシシリン水和物
(国内製品名:
アモリンカプセル250)
及び
メトロニダゾールの3製剤の
組み合わせ製剤]
日本
'10.07
低用量アスピリン投与時における
胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
日本
'10.07
非ステロイド性抗炎症薬投与時に
おける胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の
再発抑制
日本
'10.08
カナダ
'10.07
鉄欠乏性貧血
静注用鉄製剤
(注射剤)
アミティーザ
(米国)
〈peginesatide〉
'10.06
中枢性思春期早発症
(最大投与量に関する
用法・用量の変更)
リュープリン
(日本)
ルプロン・デポ
(米国)
エナントンほか
(欧州)
〈ferumoxytol〉
日本
逆流性食道炎の治療及び
その維持療法・非びらん性胃
食道逆流症
プロトンポンプ阻害薬
(経口剤)
デクスラント
(米国、
カナダ)
〈leuprorelin acetate〉
胃MALTリンパ腫、特発性血小板
減少性紫斑病及び早期胃癌に
対する内視鏡的治療後胃における
ヘリコバクター・ピロリ除菌療法
オピオイド誘発性腸機能障害
(OBD)
腎性貧血
エリスロポエチン
受容体作動薬
(注射剤)
自社品
'10.11
日本
自社品
カナダ
'09.12
欧州
'10.06
欧州(スイス)
'10.08
(Sucampo社)
米国
導入品
(Affymax社)
日本
癌性貧血
高トリグリセライド血症
EPA・DHA製剤
〈omega-3-acid ethyl esters 90〉 (経口剤)
導入品
(AMAG社)
導入品
米国
欧州
TAK-085
自社品
日本
中断
日本
導入品
(Pronova社)
TAK-438〈ー〉
カリウムイオン競合型
酸関連疾患
アシッドブロッカー
(経口剤)(胃食道逆流症、消化性潰瘍等)
TAK-385〈ー〉
LH-RHアンタゴニスト
(経口剤) 子宮内膜症、子宮筋腫
AMG 403〈fulranumab〉 ヒト型抗ヒト神経成長因子(NGF)疼痛
日本
自社品
日本
導入品
自社品
モノクローナル抗体(注射剤)
(Amgen社)
ワクチン
TAK-816〈ー〉
Hibワクチン
(注射剤)
Phase1(臨床第1相試験)
同意を得た少数の健康人志願者を対象に、
安全性および体内動態の確認を行う。
Hib感染症予防
Phase2(臨床第2相試験)
同意を得た少数の患者さんを対象に、
有効で
安全な投薬量や投与方法などを確認する。
日本
導入品
(Novartis社)
Phase3(臨床第3相試験)
同意を得た多数の患者さんを対象に、既存薬などと
比較して新薬の有効性と安全性を確認する。
54
(ご参考)トピックス
T O P I C S
1
事業活動
インフルエンザワクチンに関するライセンス契約締結について
2010年12月、当社は、
バクスターインターナショナル社
(以下、
「バクスター」)
と、同社が保有する最先端の
インフルエンザワクチンに関する培養・製造技術を、
日本において、独占的に当社に許諾するライセンス契約を
締結しました。本契約により、当社は、
バクスターから技術の移転を受け、2013年度中の生産施設の稼動に向
け、当事業の整備を本格的に進めます。
また、両社は共同でH5N1インフルエンザワクチンの臨床開発を進め、
日本における製造販売承認の取得に向けて取り組みます。当社は、以上を通じて、
日本におけるインフルエン
ザワクチンの生産体制を確立してまいります。
中国における糖尿病治療薬SYR-322の臨床試験開始、
事業基盤強化、新販売会社設立について
当社は、成長著しい中国市場における事業を強化しています。
本年2月、当社は、2型糖尿病治療薬SYR-322(一般名:アログリプチン)
について、中国における臨床
®
として、昨年発売しており、現在、
第3相試験を開始しました。本薬は、
日本において製品名「ネシーナ 錠」
他の国や地域においても承認取得に向け開発しています。本試験の開始を機に、当社は中国における臨
床開発活動を、積極的に推進してまいります。
また、本年3月、当社は、中国における事業基盤強化に向け、当社の中国事業を統括する持株会社とし
て、武田(中国)投資有限公司(上海市、以下、
「武田(中国)投資」)
を設立しました。同社は、中国事業
拡大に向けた戦略を立案・遂行するとともに管理部門および開発部門を保有し、今後、中国における新製
品の開発推進や、営業人員増員および生産設備の更新など、中国における投資活動全般を担ってまいり
ます。
さらに、本年4月、武田(中国)投資は、同社の100%出資の販売会社として、武田薬品(中国)有限公司
(泰州市、以下、
「武田薬品(中国)」)
を設立しました。今後、武田薬品(中国)には、天津武田薬品有限
公司(天津市、以下、
「 天津武田」)の販売・マーケティング機能が段階的に移管され、中国市場における
事業拡大を担うこととなります。一方、天津武田は製造に特化する会社となります。
SYR-322の臨床試験開始、事業基盤強化、新販売会社設立を通じて、当社は、成長著しい中国市場
において、
プレゼンスをさらに拡大してまいります。
55
湘南研究所の竣工について
本年2月、当社は、神奈川県藤沢・鎌倉両市にまたがり建設していた湘南研究所の竣工式を開催しました。
現在、本格稼動に向けて従業員および設備の移転を順次進めております。
湘南研究所は、大阪市とつくば市に拠点を置く当社の国内創薬研究機能を統合した研究所であり、米国、
欧州、
アジアの各研究拠点を結ぶネットワークの中心として、当社のグローバル研究体制の中核を担います。
当社では、当研究所においてダイバーシティを推進し、創薬マインドに溢れる高い専門性を持つ国内外の研究
者が自由闊達に議論する環境を整備することで、創造性豊かで革新的な
研究活動を、
より一層進めていきます。
自社にとどまらず、
バイオベンチャーや大学等の外部研究機関からも人
材を結集し、
自社研究に加え、外部研究機関との共同研究なども積極的
に進めることでオープン・イノベーションを実現し、世界中の人々から求めら
れる新薬を、
この湘南の地から創出するため注力してまいります。
湘南研究所外観
T O P I C S
2
企業市民活動
東日本大震災に対する支援について
当社は、2011年3月11日に発生した東日本大震災につき、緊急支援として、
日本赤十字社を通じて、災害義
援金として3億円の寄付を実施いたしました。
を実施し、NPO
また、被災者の皆様の救済支援および被災地の復旧支援として、社内でマッチングギフト注1)
法人ジャパン・プラットフォームへの寄付を実施いたしました。寄付金のほかにも、当社は、厚生労働省、
日本製薬
を提供しています。
工業協会、
日本OTC医薬品協会と連携し、医療用医薬品注2)および一般用医薬品注3)
さらに、
被災地の復興支援の一環として、
アリナミン®類注4)の収益の一部を拠出することを決定しました。アリ
ナミンをご使用いただいている皆様と心を一つにし、被災地の皆様に早く元気を取り戻していただきたいとの願
を拠出し
いを込め、当社は、
アリナミンの錠剤1錠あたり1円、
ドリンク剤1本あたり1円を積み立て、約8億円注5)
ます。企業としても継続的な支援が必要であるとの思いから、
この取り組みは複数年で実施します。
当社は、生命・医療に携わる製薬企業として、医薬品の安定供給はもとより、被災者の皆様を全力でサポート
することの社会的責任を認識し、今後も、当社従業員が積極的にボランティア活動に参加できる制度の整備を
進めるなど、
あらゆる形で、
できる限りの支援を、継続的に実施してまいります。
注1)マッチングギフト:武田薬品労働組合と共同で従業員への募金を呼びかけ、
集まった募金と同額
(マッチング)
を会社が上乗せして寄付を行いました。
(寄付金額76,292,000円)
注2)医療用医薬品:糖尿病治療剤、高血圧症治療剤、
消化性潰瘍治療剤ほか
注3)一般用医薬品:アリナミン類、
ベンザブロック、
ベンザエースほか
注4)アリナミン類:一般用医薬品および指定医薬部外品である以下の製品
錠剤:アリナミン®EXプラス、
アリナミン®A、
アリナミン®A5、
アリナミン®A50
アリナミン®V&V NEW、
アリナミン®R、
アリナミン®7
ドリンク剤:アリナミン®V、
注5)2010年度アリナミン類売上実績に基づき試算
56
(ご参考)株式について
ご案内
事
業
年
度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会 毎年6月
基
準
日 定時株主総会 毎年3月31日
期 末 配 当 金 毎年3月31日
中 間 配 当 金 毎年9月30日
単 元 株 式 数 100株
株 主 名 簿 管 理 人 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
特別口座の口座管理機関 三菱UFJ信託銀行株式会社
(ご注意)
1.
株券電子化に伴い、株主さまの住所変更、買取請求その他
各種お手続きにつきましては、原則、口座を開設されている口
座管理機関
(証券会社等)
で承ることとなっております。口座
を開設されている証券会社等にお問合せください。株主名簿
管理人
(三菱UFJ信託銀行)
ではお取扱いできませんのでご
注意ください。
2.
特別口座に記載された株式に関する各種お手続きにつきまし
ては、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますの
で、上記特別口座の口座管理機関
(三菱UFJ信託銀行)
に
お問合せください。なお、三菱UFJ信託銀行全国本支店でも
お取次ぎいたします。
3.
未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行全国本
支店でお支払いいたします。
同 連 絡 先 〒541-8502
大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
三菱UFJ信託銀行株式会社
大阪証券代行部
電話番号
0120-094-777
(通話料無料)
武田薬品に関する情報はホームページでもご覧になれます
公 告 の 方 法 電子公告
http://www.takeda.co.jp/investorinformation/koukoku/index.html
に掲載します。ただし、事故その他や
むを得ない事由によって電子公告に
よる公告をすることができない場合
は、
日本経済新聞に掲載して行います。
57
http://www.takeda.co.jp/
<memo>
58
http://www.takeda.co.jp/