LEGEND セミナー & LEGEND ナイト 2014 in 京都 世界をリードする免疫研究の形成と継承のために! 講演一 「T細胞系列への運命決定とエピジェネティクス」 理化学研究所 統合生命医科学研究センター 免疫細胞再生研究YCIラボ Young Chief Investigator(YCI) 伊川 友活 先生 講演ニ 「mTORC1を介した獲得免疫制御」 関西医科大学 附属生命医学研究所 生体情報部門 准教授 松田 達志 先生 ▶講演要旨は裏面をご覧ください 座 長 順天堂大学大学院医学研究科 アトピー疾患研究センター 教授 垣生 日 時 下京区役所 ホテルグランヴィア京都 3階 「源氏 (西) の間」 中央郵便局 JR線 (中央口) 京都駅 近鉄京都駅 タクシー のりば ホテルグランヴィア京都 至 東京方面 たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。 http://www.biolegend.com/Japan/legend_night_2014 至 大阪方面 事前参加登録は下記のサイトから。 塩小路通 南北自由通路 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル (JR京都駅直結) 京都タワー 東洞院通 所 午後7時∼9時(LEGENDナイト・ビュッフェ形式) 烏丸通 場 午後6時∼7時 (LEGENDセミナー) 室町通 懇親会 2014年12月9日 (火) 西洞院通 セミナー 園子 先生 新幹線京都駅 参加費無料 主 催 BioLegend Japan株式会社 ・ トミーデジタルバイオロジー株式会社 2015年も、全国でLEGEND セミナーを企画しております。詳細はこちらから:http://www.biolegend.com/Japan/legend_seminar 講演一 「T細胞系列への運命決定とエピジェネティクス」 理化学研究所 統合生命医科学研究センター 免疫細胞再生研究YCIラボ Young Chief Investigator(YCI) 伊川 友活 先生 T細胞は他の血液・免疫細胞と同様に造血幹細胞から作られる。 その過程で多能性の造血幹細胞の分化能は段階的に限定 されていき、最終的にT細胞にしかなれない前駆細胞になる。一般に細胞は系列決定が起こったあとは他の系列へ分化する ことはない。 系列決定状態の維持にはクロマチン修飾やDNAのメチル化などのエピジェネティックな制御機構が作用していると 考えられる。 免疫の司令塔であるT細胞が造血幹細胞からどのように運命づけられ、 そしてその運命が維持されるのかは、 我々の 体の免疫システムの成り立ちを知る上でも重要な課題である。 また、最近数多くの白血病細胞においてポリコーム群遺伝子や DNAメチル化遺伝子など様々なエピジェネティック因子に異常が認められることが報告されている。従って、免疫細胞の運命 維持にエピジェネティック制御がどの様に関わっているのかという理解が進むと、 白血病発症機構の解明や治療にもつながる ことが期待できる。 本セミナーではT細胞生成過程において、 T系列へ決定された前駆細胞の運命がどのように維持されるのかに ついて我々の研究成果を中心に最近の知見を紹介したい。 講演ニ 「mTORC1を介した獲得免疫制御」 関西医科大学 附属生命医学研究所 生体情報部門 准教授 松田 達志 先生 mTORは細胞外の栄養環境を感知して活性調節を受けるセリン/スレオニンキナーゼであり、 アダプター分子であるRaptor ならびにRictorと会合することで、 それぞれmTORC1複合体・mTORC2複合体として機能している。 免疫抑制剤として広く臨床で 用いられているラパマイシンは、活性化T細胞の増殖を抑制することで免疫抑制作用を発揮すると考えられており、初期の解析 からmTORC1を特異的に阻害するものと考えられてきた。 しかし、近年のホワイトヘッド研究所・Sabatini教授らの一連の精力 的な研究により、 ラパマイシンが細胞種や作用時間によってはmTORC2の活性をも阻害しうることが明らかとなり、免疫系に おいてmTORC1・mTORC2経路が果たす役割を捉え直そうとの機運が世界的に高まっている。本セミナーでは、Raptorのコン ディショナル・ノックアウトマウスを用いて得られた結果を中心に、 mTORC1シグナルが獲得免疫系で果たす役割を紹介する。
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