仕 様 書 1. 件 名 古地図デジタル撮影(データ入力加工)作業 2. 概 要 本仕様書は、東洋文庫電算化委員会の構築する「東洋学電子図書館情報シ ステム」に関するものである。 3. 内 容 古地図 200 カット(古地図を分割撮影し、合成データを作成する) 4. 要 件 (1) 1 ショットで 8000 万画素以上の中判デジタルバックを使用したカメラを用いる こと。 (2) 原則として全コマに下記を写し込んで撮影する。但し分割撮影の関係上、資料 に対して余白が生じないコマについてはその限りではない。レイアウトは別途 担当職員の指示に従うものとする。 ① スケール ② カラーチャート(Kodak 社カラーセパレーションガイド&グレースケール Q13 又は同等品) ③ キャプション(「公益財団法人東洋文庫」「請求記号」「資料名」「コマ番号」) (3) 資料の撮影面と、スケール・カラーチャート・キャプションの高さを合わせる 工夫を施す。上記 4 箇所すべてにおいてピントを合わせること。 (4) 撮影は資料を床面と平行な写台に広げ、真俯瞰撮影とする。 (5) 原則として資料に対して、天地左右の余白は 30%以内とし、1 資料に対する縮 率は変化させずに撮影する。但し、1 地図が 1 カットに収まらない場合等、資 料の内容によってはその限りではなく、都度縮率を変更、又は分割撮影を実施 すること。 (6) 分割撮影に際しては、資料を動かすのではなく、資料を載せた写台の移動、又 は資料に対してカメラを平行移動する等の、資料に負担をかけることのない工 夫を施す。原則として右端上から逆 N 順に撮影し、各カットにおいて天地左右 それぞれ 10cm 程度の重複を設けること。より具体的なことは、仕様説明会で 説明をする。 (7) 分割撮影の範囲は A2 サイズ相当とし、資料原寸に対して 400dpi を確保する。 但し、分割の割り付け及び分割数並びに撮影順については、担当職員に報告し、 承認を得たのちに撮影すること。 (8) 折り畳んでいる地図については、表紙、地図、裏表紙、端裏書の順に撮影する。 表紙・裏表紙・端裏書については別途縮率を設定し、天地左右の余白を 30%以 内とすること。 (9) 巻子については、最初に巻姿を撮影し、表紙から軸まで見返し、白紙も含め全 頁漏れなく撮影する。原則として一紙を基準として縮率を定めること。但し、1 地図が 1 カットに収まらない場合等、資料の内容によってはその限りではなく、 都度縮率を変更させること。 (10) 冊子については、1 地図が見開きの場合と片頁の場合それぞれにおいて、都度縮 率を変更させること。また冊子についてのみ、資料に負担のない範囲において ガラスの使用を許可する。 (11) 資料の撮影面は平滑となるようにし、ノドや継ぎ・折り目の部分に影や歪みが 出ないように撮影すること。 (12) ウェイトの使用は最小限にとどめ、やむを得ず用いる場合は、ウェイトを和紙 で包む。ウェイトが画面に写り込まないように撮影すること。 (13) 裏写りを防ぐため、資料の破損等の恐れがなく間紙の挿入が可能な全箇所に、 間紙を挿入する。間紙は 1 資料に対して均一且つ、資料原寸に断裁した和紙を 用いること。 (14) ゴミ、ほこりがある場合は除去してから撮影すること。 (15) 資料の劣化を防ぐため、紫外線を遮断して撮影すること。 (16) 階調は、24 ビット・フルカラーとする。 (17) 分割撮影を行った地図に対しては、画像合成を実施する。合成箇所の継ぎ目が 判別できることなく、合成による歪みの生じていない、精緻で厳密な処理を施 すこと。また原則として、合成に際して画像のリサイズは行わないが、合成画 像のピクセル数によってはその限りでなく、担当職員と協議のうえ処理するこ と。 (18) ファイルは、RAW・TIFF・JPG の3種を作成する。RAW は分割コマ、TIFF・ JPEG は分割コマと合成コマをそれぞれ納品すること。 (19) 1 資料ごとの最初のコマに、x-Rite 社カラーチェッカーSG 又は同等品を写し込 む。ホワイトバランス調整、ICC プロファイル作成を行い、RAW 現像処理する こと。また同カラーチェッカーは、縮率変更の際には都度撮影し、ホワイトバラン ス調整、ICC プロファイル作成を行う。 (20) TIFF の ICC プロファイルは AdobeRGB、JPEG は sRGB を適用すること。 (21) ハードディスクに保存して納品する(価格に含めて提供する)こと。 5. 完成期限(納期) 平成 28 年 9 月 30 日(金) 6. 納入物品 USB 又は IEE1394 接続の外付けハードディスク 一式 本作業の詳細を記した文書 一式 7. 納入場所 公益財団法人 東洋文庫 図書部 8. 留意事項 資料は、日本では他に所蔵されていない貴重なものであるため、破損のな いように、撮影には、細心の注意を要する。通常より時間をかけて、慎重 に撮影する必要がある。 9. その他 (1)作業機材・機器の内容、作業体制とスケジュールを事前に説明すること。 (2)納入された製品は、当方において、厳密に点検する。 (3)納品後、1 年以内に生じた、又は発見された誤りは無償で修正すること。
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