研修経費の取り扱いについて(平成21年度版) 1 研修助成の対象となる経費 雇用契約又は研修開始日以降の研修実施に必要とされる直接的経費(機械や施設、肥 料・種苗等の営農に利用される資機材等を除く)が助成の対象となります。 ① 研修トレーナーへの指導謝金 研修トレーナーが、研修対象者に対する事務所等での講義、ならびに現地で口頭による 講義・指導を行った時間に対する謝金。この謝金は、研修トレーナーの給料から換算し た時間給とし、1時間あたり3千円を上限とします(②の外部講師は、この限りではあ りません)。 ② 外部講師等謝金及び旅費 税理士やマーケティングの専門家等を講師として招き、研修を行った際に講師に支払う 謝金・旅費 ③ 指導旅費 研修対象者に対し、外部で研修を行う場合に要する研修トレーナー等(1人まで)や研 修対象者の交通費 ④ 研修資料作成費 研修に使用する資料のコピー代、書籍の購入費等 ⑤ 試験ほ場設置等に係る研修教材諸費及び踏み荒らし補償費 試験ほ設置等に係る資材費。営農用の資材費は対象とならない。 試験調査における踏み荒らし補償費(目安:6,000円程度/10aを上限とする) ⑥研修計画打ち合わせの時間給 ①に準ずる。帳簿作成や研修記録簿確認など必要書類等の作成に係る時間も含む ⑦傷害保険料 本研修実施にあたって研修対象者を対象に加入した傷害保険料 ⑧視察研修費 研修対象者の先進地研修などへの旅費、交通費 ⑨資格取得費 無人ヘリ資格など高度な技術習得の資格取得費 ⑩農業機械整備補償費 研修対象者が機械研修中で機械を損害させた場合の修繕費。上限10万円まで 2 研修助成の対象とならない経費 次の経費については助成対象とはなりません。 ①研修対象者に対する賃金・諸手当 ②研修対象者の労災保険、雇用保険、健康保険、年金などの社会保険料負担 ③研修対象者の住宅費の負担、作業用衣服等の負担 ④機械や施設の購入費・リース料、肥料・種苗等の営農に利用される資機材等、研修の ため利用するのか、経営上利用するのか、区別が困難なもの 3 帳簿の整備 交付申請書に明記する費用について帳簿を作成し、本事業の終了日から起算して5年 間保管してください。 4 帳簿作成にあたっての留意点 (1) 帳簿の整備 次の科目ごとに分類し、帳簿に記帳してください。 別紙に様式を示していますが、次の科目ごとに分類し、記入してください。1回の支出に つき、①支出日、②適用(使途、支払先等)、③金額--を記入していれば、記帳は別紙 様式に限りません。 ①研修トレーナーへの指導謝金(月ごとに整理する) ②外部講師等謝金及び旅費 ③指導旅費 ④研修資料作成費 ⑤試験ほ場設置等に係る研修教材諸費及び踏み荒らし補償費 ⑥研修計画打ち合わせの時間給 ⑦傷害保険料 ⑧視察研修費 ⑨資格取得費 ⑩農業機械整備補償費 (2)支出に当たっての取り扱い、帳簿等への記載方法 次に科目について、領収書等が必要な経費、それ以外の経費を例示します。基本的には、 研修実施経営体外部に支払うものについては、領収書を保管して下さい。研修実施経営体 の内部への支出については、明細書を作成・保管して下さい。 この明細書については、帳簿の摘要欄への具体的な記載をもって明細書に代えること ができます。 ①研修トレーナーへの指導謝金・・・明細書 ・研修トレーナーが、研修対象者に対する事務所等での講義、ならびに現地で口頭による 講義・指導を行った時間に対する謝金 ・研修トレーナーの指導資料作成に係る謝金 この謝金は、研修トレーナーの給料から換算した時間給とし、1時間あたり3千円を 上限とします(②の外部講師は、この限りではありません) ●上記の指導を行った時間数に、研修トレーナーの講師としての一時間当たりの単価を 乗じて明細書を作成して下さい (記入例:○月○日、現地指導○時間×○回×○○○円(単価)、金額○○○○円) ②外部講師等謝金及び旅費・・・領収書 税理士やマーケティングの専門家等を講師として招き、研修を行った際に講師に支払う謝 金・旅費 ③ 指導旅費・・・明細書 研修対象者に対し、外部で研修を行う場合に要する研修トレーナー等(1人まで)や研修対象 者の交通費 ●公共の交通機関を利用した場合・・・明細書 移動に利用した公共機関、区間、金額を明細書に記載して下さい (記入例:「鉄道利用(○○駅~○○駅)、金額○○○円」) ●自家用車等を利用した場合の燃料代・・・明細書(燃料販売店の領収書も可) 代金を移動距離と平均的な燃費から換算して下さい。 (記入例:「自家用車利用(○○~○○)」(移動した区間)、金額○○○円) ④ 研修資料作成費 ・・・明細書、領収書 研修に使用する資料のコピー代、書籍の購入費等 ●自社の機材で資料をコピーや印刷した場合・・・明細書 枚数×単価を帳簿に記載して下さい。 ●外部の書籍等を教材として購入した場合・・・領収書 ⑤試験ほ場設置等に係る研修教材諸費及び踏み荒らし補償費 ・・・明細書、領収書 ・試験ほ設置等に係る資材費・・・領収書 (ただし、経営体が所有している営農用の資材を活用した場合は、明細書) 記入例:○月○日、肥料○○○円(単価)/kg×○kg、金額○○○○円 ・試験調査における踏み荒らし補償費・・・明細書 (記入例:6,000円程度/10a×踏み荒らし面積) ⑥ 研修計画打ち合わせ等の時間給・・・明細書 ・ 研修対象者の研修日誌への記載に係る時間給 ・ 研修トレーナーの研修実施結果報告書作成や研修日誌の確認など必要書類等の作 成に係る時間も含む ●上記の書類等の確認、作成等に要した時間数に、研修トレーナーの講師としての一時間 当たりの単価を乗じて明細書を作成して下さい (記入例:研修日誌作成、○時間×○回×単価○○○円、金額○○○○円(1か月分をま とめて支出する場合)) ⑦ 傷害保険料・・・・・・・・・領収書 本研修実施にあたって研修対象者を対象に加入した傷害保険料 ⑧視察研修費・・・明細書 研修対象者の先進地研修などへの旅費、交通費 ●公共の交通機関を利用した場合・・・明細書 移動に利用した公共機関、区間、金額を明細書に記載して下さい (記入例:「鉄道利用(○○駅~○○駅)、金額○○○円」) ●自家用車等を利用した場合の燃料代・・・明細書(燃料販売店の領収書も可) 代金を移動距離と平均的な燃費から換算して下さい。 (記入例:「自家用車利用(○○~○○)」(移動した区間)、金額○○○円) ⑨資格取得費・・・領収書 無人ヘリ資格など高度な技術習得の資格取得費 ⑩農業機械整備補償費・・・領収書(明細書、領収書) 研修対象者が機械研修中で機械を損害させた場合の修繕費。上限10万円まで ただし、経営体の従業員が修繕した場合は、修繕した従業員の修繕に要した時間給分(明 細書)と修繕に要した工具代を合わせた金額(領収書)を記載してください。 (記入例:○月○日、修繕○時間×○○○円(単価)、工具○円、金額○○○○円) 科目 ①研修トレーナーへの指導謝金 ②外部講師等謝金及び旅費 ③指導旅費 ④研修資料作成費 ⑤試験ほ場設置等に係る研修教材諸費及び踏み荒らし補償費 ⑥研修計画打ち合わせ等の時間給 ⑦傷害保険料 ⑧視察研修費 ⑨資格取得費 ⑩農業機械整備補償費 領収書 明細書 ○ ○ ○ ○ ○ (○) (○) ○ ○ ○ ○ ○ (○)
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