No. 6

3ブロック研究部 12月研究部会
NO.6
平成27年12月16日(水) 研究保育 榎本幼稚園(鶴見区)
【研究テーマ】心と体をはずませて、いきいきと遊ぶ子どもを育てる
-音楽を通してー
【保育のねらい】
5歳児 ○友達と一緒に考えたり工夫したりしてイメージを出し合いながら表現
する楽しさを味わう。
4歳児 ○様々な音楽に親しみながら、自分なりに表現する楽しさを感じる。
討議会は、研究保育後に部員が4グループに分かれて行いました。3つのラウンドに区切り話し合
いを進めました。部員で様々な要因を探り、話し合いも活発に行われました。
詳しくは、討議会の内容をご覧ください。
○第1ラウンド…心や体をはずませている姿
○第 2 ラウンド…要因となる教師の意図的な働きかけや環境とは
○第3ラウンド…はぐくまれた力
・討議会の内容【はぐくまれた力】
全体の遊び(4歳児・5歳児)
・友達同士でタイミングを教え合い、協力しながら
○メロディ楽器で遊ぶ
(ばら組保育室)
遊びを楽しんでいた。
・音階に親しみ、音の響きを感じ取っている姿が見
られた。
自分たちで楽譜を見ながら、音を探っ
・指揮者の配置や見やすい楽譜など環境に工夫がさ
たり試したりしながら、ハンドベルの
演奏に
れていたことで、メロディ楽器を楽しむことがで
挑戦し
きていた。
・できたことを認めることで、子どもたちの意欲に
ました。
つながっていた。
指揮者
楽譜「かえるのうた」「きらきらぼし」
・教師がピアノの伴奏をする時に音の大小の変
化をつけることにより、子どもたちが聴き取
りイメージを広げるきっかけになっていた。
・楽器・ぺープサートなど、わかりやすく分別
され、環境に工夫があることでいろいろな表
現遊びを楽しんでいた。
【音を聴く力】
【ピアノの強弱を聴き分ける力】
【自分なりに表現を工夫する力】
・ベルの音をしっかり聴こうとする姿から集中力が
養われていた。
【協力して演奏する力】【達成感】【集中力】
○森の広場(もも組保育室)
リズムを感じながら、自分で作った手作
り楽器を鳴らしたり、ペープサートを揺
らしたりして楽しんでいました。ピアノ
に合わせて体
を動かしたり
歌ったりする
ことを楽しみ
ました。
○楽器遊びをする(きく組保育室)
子どもたちの大好きな曲に合わせて楽器
遊びをしました。拍を感じながら、楽器
を鳴らすことを楽しみました。
・体や膝で自然にリズムや拍を感じなら、楽
器を鳴らしている姿が見られた。
・子どもたちに聴きなじみのある曲やリズム
の取りやすい曲にしたことで、楽しく楽器
遊びをするきっかけになっていた。
・教師も一緒に楽しむことで安心して活動で
きる。
・指揮者の友達をしっかりと見て、何度も繰
り返し試しながら、楽器遊びを楽しんでい
た。
【音を集中して聴く力】 【リズム感】
・一人一人が自信をもって表現している姿
が見られた。
・友達とポーズのタイミングを合わせたり、
曲に合わせてモデルになりきったりする
姿が見られた。
・自分で衣装を選んだり、ステージの工夫
をしたりしたことで、自分なりに表現を
楽しみながらファッションショーをして
いた。
○ファッションショーをする
(すみれ組保育室)
好きな衣装を着て、リズムに合わせて
ファッションショーをしました。一人
一人が自信をもって表現したり、音楽
に合わせて自分なりの動きを楽しん
だりし
ました。
・イメージに合った曲を用意したことで、
子どものイメージが高まり、表現を楽し
む姿につながっていたのではないか。
【自分なりに表現する力】
【友達と合わせる力】
・子どもたちは自分なりに龍になりきって、
龍踊りを楽しんでいた。
○お祭りごっこをする(遊戯室)
・みんなでかけ声を合わせたり、太鼓を鳴ら
太鼓の曲に合わせて、龍踊りや太鼓をたた
したりして、遊びを楽しんでいる姿が見ら
いて、お祭りごっこをしました。龍になり
れた。
きって踊ることを楽しんだり、友達と太鼓
の音やリズム
・音の強弱を感じながら、体でリズムを感じ、
お祭りごっこを楽しんでいた。
が揃うことの
・教師がその子どもなりの表現(動き)を知
心地良さを感
らせることで、周りの子どもたちも刺激を
じたりしまし
受け、次への活動への意欲につなげていた。
た。
・教師が場を盛り上げたり、子どもたちのつ
ぶやきを大切にしたりする援助が必要であ
ると感じた。
【表現する力】
【リズム感】
【音楽を聴く力】
クラスの活動
異年齢のペアクラスでわらべうたや仲良し遊びをしました。
すみれ組
○ちーちゃんぱーちゃん(わらべうた)子どもは風の子(リズム遊び)
きく組
○あんたがたどこさ(わらべうた)スキップジャンケン(仲良し遊び)
もも組
○おもちぷすぷす(仲良し遊び)らかんさん(わらべうた)
ばら組
○サンタッタ(仲良し遊び)なべなべそこぬけ(わらべうた)
・わらべうたのリズムが心地良く親しみやすい。
・2学期からのペアクラスで子ども同士も安心感があり、ペアクラスの友達とわらべうた遊びを楽しん
でいた。
・友達と動きやタイミングを合わせたり、できた時の満足感を味わったりしていた。
・カスタネットを鳴らしながら、3拍子のリズムを楽しんでいた。
・子どもたちの様子を見守り、子どもたちのペースを大切にしながら具体的な言葉かけをしていた。
畠邦子主任指導主事より指導講評
・園舎内の活動の構成が、玄関から奥に向かって静から動へと工夫されていた。
・子どもたちが自らペープサートや楽器を使って遊び、体全体で音を感じながら表現する楽しさを味
わうことができる環境があった。そのなかで、教師はしっかりとねらいをもち、音の構成を大切に
し、リズムや拍を感じられるような指導の工夫が大切である。
・異年齢の子どもたちがかかわって活動していて、友達の姿から遊びへの興味関心が広がっていった。
・教師は、子どもたちは様々な人とのかかわりや体験・経験を通して、心を動かし表現していけるよ
うに主体的に活動する意欲をはぐくんでいくことが大切である。
・教師は、子どもの思いに沿いながら、タイミングよく声かけをして、イメージを伝えたりすること
が大切である。
・教師は子どもが活動したくなるよう様々な教材研究をし、指導の工夫をすることと、音楽の専門性
を身に付けることが必要である。
【遊びの紹介】
月に1回の部会の中で、それぞれの園で取り組んでいる遊びを
紹介する機会を設けています。今回は、クリスマスの楽しいダン
スやふれあい遊びを紹介しました。
○城東幼稚園…「サンタはいそがしい」
○今里幼稚園…「ぼくらのパワー」