黒毛和種飼養管理ソフト - 全国肉用牛振興基金協会

飼料高騰への経営改善の一環に「黒毛和種飼養管理ソフト」の活用を
当協会では、農畜産業振興機構の補助事業により「黒毛和種飼養管理ソフト」を作成し、生産者
はじめ関係の方々にご利用していただくため配布しております。特に、最近の飼料高騰等により肉
用牛経営は急激に悪化してきていますので、このソフトを活用して、経営改善の一助としていただ
きたく、その概要をご紹介いたします。また、入手を希望される方は、都道府県畜産協会または当
協会(担当 小館)までお問い合わせください。
肥育経営は素牛の持って生まれた能力(脂肪交
れる成長曲線と各月齢における栄養要求量を計算
雑能力が高い、増体が高い、肉質が良いなど)を
し表示します。
有効に生かして、肥育者が目指す理想の肥育ステ
5.【飼料成分表管理機能】飼料成分表の入れ替
ージ(前期、中期、後期、出荷時)毎の目標(期
え、個人が追加した飼料を管理します。
間、体重、脂肪など)を達成するために、経済的に
最適な飼料を選択するための飼養管理ソフトです。
1.【肥育牛管理機能】肥育牛個別の購入時記録
(父、母親名、系統名、生年月日、購入日、体重、
体高、購入費)、出荷時記録(出荷日、月齢、体
重、枝肉重量、枝肉価格)や成長予測、飼料配合
計算の結果を保存します。保存したデータは随時
帳表出力することができます。
2.【個人飼料管理機能】3の配合計算で使用する
飼料を飼料成分データベースから選択して登録し
ます。粗飼料は5種類、濃厚飼料は10種類まで登
【飼料配合計算画面】
録できます。飼料成分データベースには百種類以
上の飼料栄養データが登録されています。
3.【飼料配合計算機能】本ソフトの中心となる
機能でジェネティクアルゴリズムを利用して作ら
れています。指定した月齢、体重、日増体重から
必要とされる栄養要求量を計算し、最も経済的な
粗飼料、濃厚飼料の給与割合を求めることができ
ます。
4.【成長予測機能】大型、中型、小型に大別さ
れた約1,500頭分の成長データをもとに、予測さ
【成長予測画面】
肉牛シンポジウム「飼料高騰とわが国の肉牛業界の未来を考える」
(全国肉牛事業協同組合、肉牛新報
社、東京農業大学畜産学科共催)の中で、本ソフト開発主任者の三橋忠由氏(畜産草地研究所・上席研究員)に
よりソフトの紹介が行われます。(参加者(学生除く)には同ソフトと解説書が配布される予定)
日時:平成20年11月29日(土)10:30∼17:30
場所:東京農業大学世田谷キャンパス18号館 1821教室
(東京都世田谷区桜ヶ丘1−1−1 小田急線「経堂駅」下車、徒歩10分
なお、シンポジウムの詳細については、事務局(肉牛新報社 電話03−5974−2961)までお問い合わせください。
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